クレジットカードのエラーコードとは?エラー一覧で問題をすぐに発見しよう
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クレジットカードをレジに通したときに、端末にエラーが出るという経験をしたことがありますか?
実は筆者も一度だけエラーを出したことがあり、とても焦ったことを今でも覚えています。
そのエラーの内容を示すのがエラーコードですが、それぞれは何を意味しているのでしょうか。クレジットカードのエラーコードとは何か、どうしてクレジットカードのエラーが出ているのかを知りたいと思いませんか?
ここではクレジットカードのエラーコードとは何かを解説していきます。具体例とエラーの解決策を知ることができれば、そのエラーとの原因と解決策を理解することができるようになります。
また筆者がつい最近体験したエラーコードすら出ない驚きのクレジットカード体験も合わせてご紹介します。是非最後までお付き合いください。
スキラージャパン株式会社 代表取締役 / スキラージャパン株式会社
監修者伊藤亮太
伊藤亮太は「スキラージャパン株式会社」の取締役を務めるFP(ファイナンシャル・プランナー)。
慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻を修了しており、在学中にCFP®を取得。
その後、証券会社にて営業・経営企画・社長秘書・投資銀行業務に携わる。
現在は富裕層個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランの提案・策定・サポート等を行う傍ら、資産運用に関連するセミナー講師や講演を多数行う。
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クレジットカードのエラーコードとは

クレジットカードのエラーコードとは、カード決済する際に問題が発生した場合に端末に表示されるものです。
もし端末にエラーコードが表示されなければ、利用者と店舗、カード発行会社や金融機関などでスムーズに手続きすることができなくなってしまいます。
なぜなら、問題があるクレジットカードをそのまま決済してしまうと、店舗側が売上を回収できなくなる可能性が出てきてしまうからです。
そのためクレジットカードのエラーコードは、決済したあとの手続きでトラブルが発生することを防ぐ目的で活用されているのです。
エラーが出る原因
エラーが出る原因には、どのようなものがあるのでしょうか?一般的には以下3つがエラーの出る原因となっています。
- カードに問題がある
- 不正利用が疑われている
- 端末の不具合
それぞれの原因について詳しく解説していきます。
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伊藤亮太/ ファイナンシャルプランナー
皆様にとって真に必要なライフプランニングの設計、資産運用相談を承っております。中立的な立場から、ご相談に応じます。砂金取りという趣味も実益をかねて実践中です。詳しくはZIPANNINGで検索を。
【専門家の解説】
エラーコードが出た経験がある方も多いのではないでしょうか?
上限まで利用して利用できないとか、海外の通販サイトで購入しようと思ったら不正利用を疑われ購入できなかったとか、意外によくあることです。
こうした場合に、何が原因かは特定しておきましょう。
単純に利用額の問題であれば、カードの状況を確認し、一時的な限度額引き上げ等で対応できます。
不正利用の疑いの場合には、カード会社に確認してみましょう。
どのサイトで購入するなど明確に伝えれば日時を決めて規制を緩くすることで利用ができるようになる場合があります。
ICチップなどが破損していて利用できない。私も経験があります。
この場合には新しいカードに交換してもらいましょう。
少し時間がかかりますので、その点だけ注意してください。
なお、昨今迷惑メールや情報を抜き出すための怪しいメール等により、カード決済ができなかったなどのメールがくる場合があります。
本当に決済できなかったのか、メールのURLを開かず、カード会社に直接確認するようにしてください。
もしメールのURL等を開いてしまうと個人情報等抜き取られる恐れがありますのでご注意を。
カードのエラーが何が原因か明確にわかるよう調べることが大切ですね。
カードに問題がある
クレジットカードそのものに問題があると、エラーコードが表示されます。
クレジットカードに関する問題とは、
- カードの有効期限が切れている
- 解約済のカードである
- ICチップや磁気が破損している
というものがあります。
当たり前のことですが、有効期限の切れたクレジットカードではカード決済することができません。もし有効期限の切れたカードしかないという場合は、新しい有効期限のカードが自宅に送付されていないかを確認しましょう。
クレジットカードは基本的に自動更新されることになっています。特に大きなトラブルや事故がなければ、クレジットカード番号は変わらずに、新しい有効期限に更新されたカードが送付される仕組みになっています。
しかし引っ越し等で住所変更をしていなかった場合などは受領できない可能性があります。なぜなら、新しいクレジットカードは簡易書留で送付されるからです。
たとえ郵便局へ新住所の転送届を出していたとしても、クレジットカードが入った郵便物は「転送不要郵便」の取り扱いとなるため、差出人であるカード発行会社へ返還されることになっています。
もしクレジットカードがあなた以外の他人に渡ってしまったら悪用される恐れが非常に高くなります。そのようなリスクを避けるために、住所変更していなければ有効期限が自動更新された新しいクレジットカードを受け取ることができないのです。
そして2つめの原因として、「解約済のカードである」というものがあります。有効期限内であったとしてもすでに解約の手続きが済んだカードはエラーコードで弾かれてカード決済することができません。
解約したカードは使用することができないようにハサミを入れたりお財布から抜き出したりするなどして、物理的に使えないようにしておくとエラーコードを出さずに安心してカード決済できるようになります。
特に初年度年会費無料のカードを作成し2年目以降に年会費が発生するカードを更新する前に解約した場合など、うっかり使ってしまわないように注意しましょう。
3つめの原因「ICチップや磁気が破損している」ですが、磁気不良でカードを読み取ることができない以上、クレジットカード決済することはできません。クレジットカードの有効期限は5年間となっているため、長く使っているうちに磁気不良が発生することが考えられます。
磁気不良でクレジットカード決済できない場合は、カード会社へ連絡して再発行をしてもらうことになります。
カード再発行の注意点として、以下2点に気をつけるようにしましょう。
- 再発行手数料がかかる(特典によっては無料となることもある)
- 再発行に際にして審査が必要となるため、発行までに時間がかかる
限度額を超えている
限度額を超えていることが原因でエラーコードが表示されます。筆者が1度だけ経験したことのあるエラーコードは、実はこの限度額が原因でした。
海外旅行から帰国してすぐに、美容室にカットしてもらったときのことです。いつもなら現金でカット代金を支払うのですが、海外旅行から帰ってきてすぐということもありお財布からカードを出す習慣が身についていたのでカードを手渡しました。
すると、「〇〇様、大変申し訳ございませんが、こちらのカードは利用できないようです…」と言われてしまったのです。「(昨日まで普通に旅行で使っていたのにどうして?)」と思いましたが、店員さんから「つい最近旅行などに行かれませんでしたか?」と聞かれ、昨日帰国したことを伝えました。すると店員さんは慣れたようにこう答えてくれました。
「旅行から帰ってきた方は限度額がいっぱいになってしまって、カードが使えなくなることがあるんですよ。」
海外旅行中に限度額いっぱいまで使ってしまったことが原因でした。なるほど…と感心した筆者はクレジットカード決済をあきらめて、現金でカット代金をお支払いしました。
このように、カードごとに設定された限度額を超えてしまうとクレジットカード決済することができません。筆者が体験したような心臓に悪い体験をしなくて済むように、自分が持っているカードの限度額がいくらまでなのかを改めて確認しておくと安心です。
不正利用が疑われている
不正使用検知システムによって不正利用が疑われた場合は、エラーコードによってカード決済ができないことがあります。不正使用検知システムとは、クレジットカード決済を安心して利用することができるように導入されているセキュリティシステムのことです。
不正使用検知システムで不正利用が疑われるケースには、以下のようなものがあります。
- 過去の不正使用ケースと似ている
- カード会員本人の利用パターンと一致しない
たとえば普段はイオンやヨーカドーなどでお買い物するくらいしかカードを利用しない人が、同じカードで突然銀座のブランドショップで10万円以上のお買い物をすると、不正使用検知システムが「不正利用なのでは?」と検知してしまうのです。
このようなケースに当てはまった場合は、たとえ本人が正当に利用したとしても犯罪防止のために決済が一時停止となることがあります。
しかし、
- カード会社からの質問に答える
- セキュリティコードの確認の申し出に対応する
といった本人確認に必要なことをしっかりと対応すればそのままカード決済できることがあります。状況によってはカード番号を変える必要もあるため、不正利用が疑われてしまった場合はカード会社の指示に従うようにしましょう。
端末の不具合など
カードを読み取る端末の不具合などで、カード決済できないことがあります。他のカードで試してみれば、カードではなく端末の不具合が原因であると確認することができるでしょう。
また、深夜時間帯に実施されるメンテナンス時間はカード決済することができない場合があります。そのような場合は現金や電子マネーで代金を支払うようにしましょう。
クレジットカードのエラーコードが出る目的と原因を理解できたら、次にエラーコード一覧について確認しましょう。
エラーコード一覧
それでは実際に、どのようなエラーコードがあるのかを以下の一覧表で確認しましょう。
エラーコード | エラーの原因 |
---|---|
G12:取扱不可 | 脱会カードを利用したことが原因 |
G30:保留判定 | 不正使用が疑われたことが原因 |
G42:暗証番号エラー | 入力した暗証番号が間違っていたことが原因 |
G54:取り扱い不可 | 1日の利用金額や回数を超えたことが原因 |
G55:限度額オーバー | クレジットカードの限度額を超えたことが原因 |
G56:カード取り込み | 盗難、事故、無効カードを利用したことが原因 |
G60:事故カード | 事故カードを利用したことが原因 |
G61:無効カード | 無効カードを利用したことが原因 |
G65:会員番号エラー | 入力したカード番号が間違っていたことが原因 |
G68:金額エラー | 金額が間違っていたこと(金額が大きすぎる、0円で入力した等)が原因 |
G71:ボーナス月エラー | ボーナス払いができないカードでボーナス払いを指定したことが原因 |
G74:分割回数エラー | 店舗で設定できない分割回数が入力されたことが原因 |
G78:支払い区分エラー | カードに設定された支払い回数に対応していないことが原因 |
G83:有効期限エラー | 入力した有効期限が間違っていることが原因 |
G95:オンライン終了 | カード会社の業務運用終了かメンテナンス中であることが原因 |
G97:取扱不可 | カードが取り扱い不能であることが原因 |
G98:取扱不可 | 無効カードを利用したことが原因(G61とは別に表示されることがある) |
G99:取扱不可 | カード会社の業務運用終了かメンテナンス中であることが原因(G95とは別に表示されることがある) |
H71:ボーナス月不正 | ボーナス払いの取り扱い期間外にカード決済したことが原因 |
エラーコードが出る原因とエラーコードの内容を確認することができたら、エラーが出てしまった場合にどのように対応するのが正しい方法なのかを確認しましょう。
エラーが出てしまったときの対応
エラーが出てしまったときの対応として、
- 加盟店側の対応方法
- クレジットカード利用者の対応方法
の2つがあります。
それぞれの対応方法を詳しくご紹介します。
加盟店側の正しい対応方法
加盟店側の正しい対応方法は、
- 端末に異常がないかを確認する
- メンテナンス時間でないかどうかをカード発行会社へ確認する
があります。
クレジットカード以外に原因がないかを確認するのが、加盟店側の正しい対応方法となります。もしカード利用者は店舗からクレジットカードが原因かもしれないと言われたら、上記内容について店舗が既に対応したのかを確認してもらうようにしましょう。
クレジットカード利用者としての正しい対応方法
クレジットカード利用者としての対応方法は、原因によって異なります。
有効期限の切れたカードや限度額を超えたカードの場合は、まずは他のクレジットカードで決済するか現金や電子マネーで代金を支払うようにしましょう。
そして有効期限が更新されたカードが自宅に送付されていないかを改めて確認しましょう。もし送付されていない場合はカード裏面に記載されている連絡先へ対応してもらうように連絡しましょう。
限度額を超えたカードの場合は、2つの対応方法があります。
- 支払日に口座から引き落とされるのを待つ
- 繰り上げ返済をする
1の方法の場合は、支払日が来るのを待つだけで特に何もする必要はありません。
しかし支払日までそのクレジットカードで決済することができません。もし他にクレジットカードがなければ現金や電子マネーで支払う必要があるため、ネットショッピング等がスムーズにできなくなることがあります。
そんな不便な状況を解消するためには、2の繰り上げ返済を行います。繰り上げ返済すれば支払日を待つことなく、限度額に余裕を持たせることができるようになるからです。繰り上げ返済はクレジットカード会社によって「早期返済」や「事前返済」という名称で呼ばれています。
繰り上げ返済の方法については、「クレジットカードの繰り上げ返済のメリットは?繰り上げ返済の手順と紹介」を参考にしてみてください。
そして不正使用が疑われてしまった場合は、店舗やクレジットカード会社に対して誠実に対応するようにしましょう。不正使用が疑われた場合は、加盟店である店舗がカード会社へ問い合わせすることがあります。
そしてカード会社からカード利用者へ簡単な質問をするなどの本人確認の手続きが必要になります。不正使用の疑いが解消するまで時間がかかることがありますが、誠実に対応しなければそれこそ不正使用を疑われることになってしまいます。
クレジットカード犯罪を防止する目的であることを理解し、毅然とした姿勢で対応するように努めましょう。
筆者が体験したクレジットカードトラブル
筆者が体験したクレジットカードトラブルをご紹介します。
先日ドラッグストアで買い物したときのことです。Tポイントも貯めようと思い、Tカードとクレジットカードの2枚を手元に用意してレジで順番を待っていました。商品をすべてスキャンしていざ会計というときに、その事件は起きました。
店員さんが何度クレジットカードを読み取ろうとしても、端末が無反応なのです。いつも使っているクレジットカードですし、有効期限が切れていることもありません。
前の人はスムーズにクレジットカード決済していたので、端末による不具合やメンテナンス時間というわけでもなさそうです。だんだんレジの列が長くなり、「なんだ?どうした?」という雰囲気になりかけたそのとき、店員さんから衝撃の一言が…。
「これ、キャッシュカードですね。」
クレジットカードだと思って手渡したカードがなんと銀行のキャッシュカードだったのです!まさかこんなミスをするのは筆者くらいしかいないと思いますが、皆様もぼんやりしているとこのようなことになりかねません。クレジットカードを手渡す前に、今一度しっかりと券面を確認するようにしましょう!
まとめ
「クレジットカードのエラーコードとは?エラー一覧で問題をすぐに発見しよう」を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ここまでお読みいただいた人なら、
- エラーコードとは決済したあとの手続きでトラブルが発生するのを防止する目的である
- エラーコードが出る原因には、店舗側とカード利用者側の2つがある
ということがお分かりいただけたと思います。
エラーコードが出る具体例と解決方法を知ることができれば、そのエラーが出る原因と正しい対応方法を理解することができるだけでなく、エラーコードが出ても慌てずに落ち着いて対応することができるようになります。