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【2023年11月最新】住宅ローン借り換えおすすめランキング

最終更新日:

【2023年11月最新】住宅ローン借り換えおすすめランキング
住宅ローン借り換え

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借り換えにおすすめ
\ランキングTOP3/

1

がん50%保障団信<4疾病保障+全疾病入院保障付き>が無料付帯!

2

ネット銀行のなかでも特に低金利!

3

40歳未満なら3大疾病50%保障+全疾病保障が無料付帯!

この記事では、借り換えにおすすめの住宅ローンと借り換え先に失敗しないためのポイントを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

頼藤太希
頼藤太希

株式会社 Money&You 代表取締役
株式会社 Money&You

SNSXSNSSNS

慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。

女性向けWebメディア『FP Cafe』や月250万PV・200万UUの『Mocha(モカ)』を運営すると同時に、マネーコンサルタントとして、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。


▼著作・共著 
2022年6月『会社も役所も銀行もまともに教えてくれない 定年後ずっと困らないお金の話
2021年6月『お金がどんどん増える! あなたにぴったりの投資法が見つかる! マンガと図解 はじめての資産運用
2022年1月『1日1分読むだけで身につくお金大全100
2021年1月『1日5分で、お金持ち--誰でもできる、お金の超基本大全
2022年3月『いちからわかる! FIRE入門 積立投資で目指す 早期リタイア術 いちからわかる!シリーズ
など多数。

▼保有資格
日本証券アナリスト協会検定会員
ファイナンシャルプランナー(AFP)
日本アクチュアリー会研究会員

千日太郎
千日太郎

オフィス千日合同会社 代表社員 公認会計士
公認会計士中村岳広事務所

SNS

公認会計士として、本名である中村岳広の名を掲げた公認会計士 中村岳広事務所を設立・運営。
独自のノウハウと公認会計士としての金融商品の分析力を生かし、
2014年から「千日太郎」として住宅ローンの情報をブログ「千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える」で発信。
千日の住宅ローン無料相談ドットコム」では一般の人からの匿名相談に無料で乗り、コンサル内容をネットに公開している。
住宅ローンの金利動向やリスク対策について著した『住宅ローンで「絶対に損したくない人」が読む本』など、複数の著書を出版。

▼書籍一覧
住宅ローンで「絶対に損したくない人」が読む本
家を買うときに「お金で損したくない人」が読む本
初めて買う人・住み替える人 独身からファミリーまで 50歳からの賢い住宅購入
住宅破産

気になる内容をタップ

借り換えにおすすめの住宅ローンランキング

金利タイプ別に、借り換えにおすすめの住宅ローンを紹介していきます。

選定基準

  • 金利や諸費用が低く、借り換えメリットを得やすい
  • 付帯サービスが充実している
  • 対面相談がしやすい

注意しておくべき点も記載していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

【変動金利】借り換えにおすすめの住宅ローン

変動金利は適用金利が低いため、借り換えメリットを得やすいのが特徴。実に、借り換えた人の5割が「変動金利」を選択しています。(当サイトで実施したアンケート結果)

変動金利への借り換えメリットを最大限受けるためには、金利の低い住宅ローンをいくつか選定して、さらに諸費用や団信の内容から絞り込みましょう。

変動金利への借り換えでおすすめの住宅ローンは下記の3つです。

人気の変動金利タイプ

おすすめ金融機関TOP3
金融機関金利
1

auじぶん銀行

2

PayPay銀行

3

住信SBIネット銀行

1位:「auじぶん銀行」金利の低さ&充実した保障内容は業界最高水準!

auじぶん銀行の住宅ローンの特徴紹介

auじぶん銀行住宅ローンは、金利の低さと保障の充実度が魅力の住宅ローンです。

2023年7月に保障内容がアップグレードされ、なんと下記保障を無料で付けられます。

  • がんと診断確定されると住宅ローン残高が半分になる「がん50%保障
  • 4疾病を発病し所定条件・状態に該当すると住宅ローンが半分になる「4疾病保障
  • けがや病気で180日以上継続入院した際にローン残高が0円になる「全疾病保障

この3つが0円で付帯できるのは、auじぶん銀行住宅ローンの大きなメリット!

保障が充実している住宅ローンを利用しておけば、事故や病気など不測の事態になったケースでも、大切な家族やマイホームを守りやすくなるでしょう。

金利の低さと保障の充実度から、変動金利へ借り換えるなら真っ先に検討しておくべき住宅ローンのひとつです。

おすすめポイント

  • すべての金融機関のなかでもトップクラスに金利が低い
  • けがや病気で180日以上入院すると、住宅ローン残高が0円になる
  • がんと診断されると住宅ローン残高が半分になる
  • 印紙税0円なので、借り入れ当初の諸費用も安い

注意点と対策

  • 対面相談は都内のみなので、不安がある場合は住宅ローンセンターに電話で相談する。
    ※相談先の電話番号や受付時間は、案内ページ(公式サイト)で確認できます

2位:「PayPay銀行」トップクラスの低金利&がん50%保障団信も無料!

PayPay銀行の住宅ローンの特徴紹介

PayPay銀行住宅ローンの変動金利は、他の銀行と比べてもトップクラスに低く設定されています。変動金利の「借り換え」はさらに金利が低く魅力的です

金利の低さだけでなく「がん50%保障団信」と「一般団信プラス(がん先進付)」は上乗せ金利なし。無料の団信保障が充実していることも特徴です。

審査期間は、事前審査が当日~5営業日、本審査が3~10営業日で審査期間も早く借り換えにおすすめの金融機関です。

PayPay銀行住宅ローン
新規・借り換えの金利比較
新規借り換え

おすすめポイント

    • 変動金利は借り換えならさらに低金利
    • 「がん50%保障団信」と「一般団信プラス(がん先進付)」が無料で付けられる
    • 審査期間も短くネットで完結できる

注意点と対策

    • 5年ルールと125%ルールの適用が無いので、余裕のある毎月の返済額にする

3位:「住信SBIネット銀行」借り換えならさらに低金利!

住信SBI銀行の住宅ローン(変動金利)の特徴紹介

住信SBIネット銀行の住宅ローンは、ネット銀行の中でも金利が低く、団信の全疾病保障を無料で付帯できる点から人気の住宅ローンです。

審査期間は、仮審査が当日から3営業日以内、本審査が1週間から10日程度です。

住信SBIネット銀行の住宅ローンの変動金利は新規借り入れよりも借り換えの金利が低いので、ネット銀行で借り換えを検討している人におすすめの住宅ローンです。

住信SBIネット銀行住宅ローン
新規・借り換えの金利比較
新規借り換え

おすすめポイント

    • 変動金利は借り換えならさらに低金利
    • 全疾病保障が無料で付けられる
    • 来店なしで手続きを完了できる

注意点と対策

    • 窓口相談できる店舗は少なめだが、ローンプラザか提携先店舗で相談可能
    • 事務手数料が高めなので、まとまった資金を用意しておく

【当初10年固定金利】借り換えにおすすめの住宅ローン

10年固定金利へ借り換える際は、当初の金利だけでなく、固定期間が終わったあとの優遇幅にも注意が必要です。

当初10年間の金利は低くても、11年目以降の金利が高く設定されているので、「思っていた以上にトータルコストが掛かってしまった……」となる可能性があるからです

金融機関ごとの傾向としては、メガバンクは固定期間終了後の優遇幅が大きく設定されていることが多いですね。

編集部のアドバイス

ここでは11年目以降の優遇幅も加味した上で、おすすめの金融機関を紹介していきます。

おすすめ金融機関
金融機関金利
三菱UFJ銀行
イオン銀行

固定期間終了後も優遇幅が大きい「三菱UFJ銀行住宅ローン」

三菱UFJ銀行の住宅ローンの特徴紹介

三菱UFJ銀行の住宅ローンは、固定期間終了後の優遇幅が大きいローン商品です。

三菱UFJ銀行は全国に支店があり、地方に住んでいる方でも対面相談をしやすいのが魅力ですね

また当初10年間の金利も低めに設定されているため、低金利のメリットを得ながら、安心して返済できるプランを相談できますよ。

おすすめポイント

  • 固定期間終了後も優遇幅が大きい
  • 全国の店舗で対面相談ができる

注意点と対策

  • ネット銀行と比べると当初金利はやや高めなので、必ずトータルコストを比較する

イオングループでの買い物が割引になる「イオン銀行住宅ローン」

イオン銀行の住宅ローンの特徴紹介

イオン銀行住宅ローンは固定期間終了後の優遇幅の大きさと、イオングループならではの特典を多く受けられる商品です

イオン銀行住宅ローンの主な特典

  • イオングループでのお買い物が5%オフ
  • イオンカードセレクトの特典を受けられる
  • ゴールドカードが発行される

日常的にイオンを利用している方なら、ポイントがザクザクと貯まりますよ。

またゴールドカードが発行されるので、旅行傷害保険を付けたり、イオンや空港のラウンジサービスを無料で利用できるようになります。

さらに保障を充実したい人に向けて、がんと診断確定された場合にローン残高が0円になる保障を、金利上乗せ+年0.1%で付帯できます。

おすすめポイント

  • イオングループでのお買い物が5%オフ
  • がん保障特約の上乗せ金利が低い(+年0.1%)
  • 全国のイオン銀行店舗で対面相談ができる

注意点と対策

  • 11年以上の固定期間選択型住宅ローンの取り扱いがない
  • 事務手数料が高めなので、まとまった資金を用意しておく

【フラット35・全期間固定金利】借り換えにおすすめの住宅ローン

全期間固定金利への借り換えでは、保証型のフラット35を利用するのがおすすめです

フラット35(保証型)では、通常のフラット35よりも金利が低く設定されていることが多く、より低金利のメリットを受けられます。

ここでは保証型のフラット35を取り扱っている金融機関を紹介します。

おすすめ金融機関
金融機関金利
ARUHI
住信SBIネット銀行

フラット35の実行件数シェア13年連続No.1!金利の低さが魅力の「ARUHI」

ARUHIの住宅ローンの特徴紹介

ARUHIは銀行ではなく、住宅ローン専門の金融機関です。

「ARUHIスーパーフラット借換」という独自の住宅ローンを取り扱っていて、一般的なフラット35よりも金利が低いことが特徴です。

ARUHI フラット35 借り換え金利の比較
従来のフラット35ARUHIスーパーフラット借り換え

また審査スピードも早く、事前審査であれば最短1営業日、本審査であれば最短3営業日と、早く審査を通過したい方にもおすすめです

おすすめポイント

  • フラット35の中でも特に金利が低い
  • 来店なしで手続きを完了できる
  • 審査完了までのスピードが早い

注意点と対策

  • 事務手数料が高めなので、まとまった資金を用意しておく
  • 物件がフラット35に対応している必要がある

全疾病保障もつけられる「住信SBIネット銀行 フラット35(保証型)」

住信SBI銀行の住宅ローン(フラット35保証型)の特徴紹介

住信SBIネット銀行のフラット35(保証型)は、フラット35商品のなかでも特に低い金利が特徴です

住信SBIネット銀行 フラット35借り換え金利の比較
従来のフラット35フラット35(保証型)

さらにフラット35ながら全疾病保障が無料で付帯できるため、「病気やケガで働けなくなったらどうしよう…」という不安にも備えられます。

来店なしで手続きを完了できるのも嬉しいポイントですね。

おすすめポイント

  • フラット35の中でも特に金利が低い
  • 全疾病保障が無料で付けられる
  • 来店なしで手続きを完了できる

注意点と対策

  • 事務手数料が高めなので、まとまった資金を用意しておく
  • 物件がフラット35に対応している必要がある

借り換えるべきかの目安は「金利差0.3%」

住宅ローンを借り換えるべきか迷っている場合は、「借り換え前後の金利差が0.3%以上あるかどうか」を目安に判断しましょう。

借り換え前のローン状況にもよりますが、多くの場合、金利差が0.3%以上あれば、借り換えで利息の負担を軽減できます。

例:変動金利0.415%に借り換えた場合
現在の金利借り換え前後の金利差借り換えでお得になる金額
※諸費用含む
1.20%0.785%1,001,040円
1.10%0.685%784,800円
1.00%0.585%570,000円
0.90%0.485%356,640円
0.80%0.385%144,480円
0.70%0.285%-66,480円
0.60%0.185%-275,760円
0.50%0.085%-484,080円

※当サイトの借り換えシミュレーションツールにて算出
※諸費用は住信SBIネット銀行の金額を使用

上記は借り換え前の条件を「住宅ローン残高2000万円、残りの返済期間20年、元利均等返済」として、借り換えた場合にどれくらいお得になるのかを記載した表です。

表を見ると、

  • 現在の金利が1.2%なら、借り換えることで約100万円
  • 現在の金利が0.8%なら、借り換えることで約14万円

の借り換えメリットを受けられることが分かると思います。

ただし現在の金利が0.6%なら、借り換えることで約27万円のマイナスとなってしまいます

この損益分岐点の目安が、「借り換え前後の金利差0.3%あるのか」なのです

ただしこの表はあくまで仮の条件でシミュレーションした例。ご自身が借り換えをしてお得になるのかどうかは、必ず借り換えシミュレーションをしてくださいね。

「金利差1%以上でお得になる」はもう古い!

従来は「借り換えメリットを得るためには、借り換え前後の金利差が1%以上必要」と言われてきました。

しかしこれらは都市銀行が中心だった時代のことで、現在の住宅ローン事情ではそのとおりではありません

先ほどの表に記載していたのはどれも金利差1%未満でしたが、借り換えメリットがありましたよね。

インターネット上の情報や、住宅ローン関連の書籍にも「金利差1%以上」と書かれていることはまだまだありますが、必ずしも1%である必要はないことは覚えておいてください

住宅ローンの借り換え金利比較表

「金利差0.3%」が目安と分かったところで、現在の金利がどの程度なのか見てみましょう。

※金利タイプをタップすると、金利タイプを切り替えられます。

住宅ローンの借り換えにおける注意点

住宅ローンを借り換えるにあたって、3つの注意点があります。

注意点

注意点を知ったうえで、借り換え判断をしましょう。

同じ銀行で借り換えできない

基本的に、住宅ローンは同じ銀行で借り換えることができません。

仮に三菱UFJ銀行で新規借り入れしていた場合、三菱UFJ銀行以外で借り換えることになります。この場合、他銀行に借り換えれば「三菱UFJ銀行の住宅ローンを利用していたことによるメリット」はなくなる可能性があり、注意しなければなりません。

”いま利用中の銀行だからこそ”の恩恵があるならば、その点を含めて借り換えを検討しましょう。

がん特約や疾病保障が変わる・なくなる

当然ですが、借り換えれば「利用する住宅ローン商品」が変わることになります。つまり、いま利用できている保障がなくなります

万が一に備えておきたい人は、

  • 保障が充実した住宅ローンに借り換える
  • 最低限の保障がついた住宅ローンに借り換えて、不足分は収入保障保険などでカバーする

といった選択肢がありますので、必要に応じて保障内容をチェックするようにしましょう。

住宅ローン控除を受けられなくなる

住宅ローン控除を受けるには、諸条件を満たしている必要があります。

借り換えるときに注意したいのは、「住宅ローンの借入期間が10年以上あること」という条件です。

住宅ローン控除を受けたいのであれば、借り換え後の借入期間が10年以上必要ということを覚えておきましょう。

なお、控除期間は、新規借り入れ時からの通算です(新築は13年、中古は10年)。借り換えても、借り換え時から13年ではなく、新規借り入れから13年となることに注意しましょう。

借り換えで失敗しないために知っておくべきポイント

住宅ローンの借り換えは、「金利上昇リスクを下げる」「返済額を抑える」といった目的ですることがほとんど。

損しないための借り換えですから、借り換えで失敗して後悔するようなことは避けたいですよね。

この章では、借り換え検討中の人に知っておいてほしい3つのポイントをお話します。

ポイント

ポイント1:同じ金利タイプでも借り換えメリットはある

「金利の低い変動金利で借りているから、借り換えなくても問題ない」
「金利タイプを変えるつもりがないから、借り換える必要はない」

もしこのように考えているなら、ぜひ考え直していただきたいと思います。

もとから金利の低い変動金利を利用していたとしても、同じ変動金利に借り換えることでメリットを受けられる可能性があるためです。

固定金利から固定金利への借り換えをする場合も、同様です。

適用金利は「優遇幅」で決まる

前提として、各個人に適用される住宅ローン金利は、下記の計算式で決まります。

適用金利 = 基準金利-優遇幅

下のグラフを見てわかるように、直近20年、変動金利の基準金利はほぼ変わっていません。

しかし、各金融機関のホームページを見ると、変動金利の適用金利はこの20年で下がってきています。

なぜなら、「優遇幅」が大きくなってきているためです。

ここで問題になるのは、優遇幅は借入当初に決められて、それ以降は変わらないということ。

つまり、

  • 優遇幅が2%の時に借りた人は、ずっと「基準金利 -2%」の金利が適用される
  • 優遇幅が1%の時に借りた人は、ずっと「基準金利 -1%」の金利が適用される

ということです。

「あなたが新規借り入れしたときの優遇幅」と「現在の優遇幅」が異なる可能性は、十分ありえること。

金利の低い変動金利を利用していたとしても、借り換えることでさらに低い金利が適用されるかもしれません

固定金利から固定金利への借り換えでもメリットはある

固定金利から固定金利への借り換えでも、同様に借り換えメリットはあります。

下記は平成17年~令和元年のフラット35の金利推移ですが、近年では固定金利は下降傾向にあることが分かるかと思います。

フラット35の金利推移

自身に適用されている金利を確認して、借り換えのメリットを受けられるのかどうかを確認してみてください。

ポイント2:諸費用を含めたトータルコストで比較する

「金利の低い銀行に借り換えたら良いんでしょ?」と考えている方も多いかと思いますが、金利だけを見て住宅ローンを借り換えると、損をしてしまうこともあります。

理由は、借り換えには数十万円~の諸費用が必要であり、この金額が金融機関によってバラバラだから。金利が低い住宅ローンでも、諸費用を加味したトータルコストで見れば負担額が高くなるケースがあるのです。

下記は、三菱UFJ銀行住宅ローン・楽天銀行住宅ローンへそれぞれ借り換えた場合の例です。

住宅ローン借り換えにかかる諸費用の例
三菱UFJ銀行
住宅ローン
楽天銀行
住宅ローン
金利
諸費用643,850円570,000円
毎月の返済額109,753円109,775円
トータルコスト26,984,570円26,916,000円

※借入残高2500万円・返済機関20年・変動金利・元利均等での借入のシミュレーション

金利だけを見ると、三菱UFJ銀行のほうが低く設定されています。

しかし楽天銀行住宅ローンは借り換えに必要な諸費用が低いため、トータルコストでは楽天銀行のほうが約7万円ほど低くなっています

「7万円の差は大きい」と感じる人も多いのではないでしょうか。

借り換え先を決める前に、必ず諸費用を含めたトータルコストで比べて、お得なローンを見つけるようにしましょう。

諸費用のうち大きな割合を占める「手数料」に関しては、のちほど「借り換えに必要な手数料」の章で解説します。

具体的な金額を調べるならシミュレーションツールが便利

複数の銀行でシミュレーションしていくのは時間も手間もかかるので、正直大変です。

そこで当サイトでは、主要銀行の住宅ローンの借り換えメリットを、一括で比較できるツールを提供しています

借り換えメリットが一番大きい住宅ローンを1分で見つけられるので、ぜひ借り換え比較シミュレーションツールをご活用ください。

ポイント3:借り換え審査は複数の銀行に申し込んでおく

借り換えの事前審査は、複数の金融機関に申し込んでおきましょう。

理由は単純で、借り換え審査に必ず通るとは限らないからです。

審査結果を待っている間は「もし審査に落ちたらどうしよう」と不安になりやすいですし、もし審査に落ちてしまうと借り換えの時期がずれ込んでしまいます。

事前審査に通過してからのキャンセルはまったく問題ありません。複数申し込み、審査通過した中からもっとも条件の良い住宅ローンに借り換えることをおすすめします。

住宅ローンの借り換え審査は厳しくなりやすい

一般的に審査基準は、新規で住宅ローンを組んだ時よりも、借り換えのほうが厳しくなるケースが多いです。

借り換え審査が厳しくなる理由

  • あなたの年齢が上がりローンを組める期間が短くなっている
  • 健康状態が変わっている
  • 給与条件が変わっている
  • 住宅の担保価値が下がっている

新規で住宅ローンを借りたとき、不動産屋さんやハウスメーカーの方に勧められて、複数の銀行に事前審査を申し込みませんでしたか?

新規借り入れですら複数審査に申し込んでいたのですから、難易度の上がっている借り換えでは、なおさら複数の銀行に事前審査を申し込んでおくことをおすすめします。

借り換えに必要な手数料(融資事務手数料+保証料)

住宅ローンを借り換える際は、新規借り入れの時と同様に手数料がかかります。

金融機関によって異なりますが、目安として30万円~100万円ほどかかると考えておくと良いでしょう。

「融資事務手数料」と「保証料」をチェックすること

借り換えにかかる諸費用のなかで、特に高額となるのが「融資事務手数料」と「保証料」です。先ほどお伝えした30万円~100万円は、その2つを合わせた金額です。

大事なのは、「融資事務手数料」と「保証料」の両方がいくらなのかを確認すること。なぜなら、下記ケースがあるためです。

  • 融資事務手数料が安くても、その分、保証料が高くなっているケース
  • 融資事務手数料が高くても、その分、保証料が安くなっているケース

融資事務手数料だけを見て判断すると、想定よりも諸費用が高くなる可能性があるので気を付けましょう。

手数料が安い金融機関もある

借り換え手数料は30万円~100万円が目安ですが、ネット銀行を中心に手数料が安い住宅ローンが出てきています。同じ銀行内でも、商品や金利タイプによって金額が異なるケースは多くあります。

「手数料が安いぶん金利が少し高め」など何かしらのトレードオフがある可能性もありますが、諸費用を安く抑えたい人は下記を参考にしてみてください。

借り換え手数料比較表(一部)
金融機関融資事務手数料保証料

手数料合計

(2,000万円を借り換える場合)

【SBI新生銀行】

パワースマート住宅ローン

※変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス>

借入額×2.2%(税込)0円440,000円(税込)

【SBI新生銀行】

パワースマート住宅ローン

※変動金利(半年型)タイプ

※当初固定金利タイプ

55,000円(税込)0円55,000円(税込)

【ソニー銀行】

変動セレクト住宅ローン

借入額×2.2%(税込)0円440,000円(税込)

【ソニー銀行】

固定セレクト住宅ローン

借入額×2.2%(税込)0円440,000円(税込)

【ソニー銀行】

住宅ローン

44,000円(税込)0円44,000円(税込)

【イオン銀行】

住宅ローン

※ローン取扱手数料:定率型

借入額×2.2%(税込)0円440,000円(税込)

【イオン銀行】

住宅ローン

※ローン取扱手数料:定額型

110,000円(税込)0円110,000円(税込)

手数料に関してもっと詳しい情報を知りたい人は以下の記事がおすすめです。

なお、もし借り換えにかかる諸費用の支払いが厳しい場合は、借り換える住宅ローンに上乗せするという方法があります。

諸費用を支払える程度には余裕のある家計が理想ですが、無理してまで現金で諸費用を払う必要はありません。万が一の備えとして「いま使えるお金」はある程度残しておくべきです。

貯蓄がゼロになってしまうなら、低金利な住宅ローンに諸費用を含めるほうが賢明と言えます。

住宅ローンの借り換えに関するよくある質問

住宅ローンを借り換えにはどんなメリットがあるの?

A.借り換えの主なメリットは、金利が低くなることによって、毎月の返済額や、完済までの総返済額が少なくなることです。

また固定金利に借り換えれば、将来の金利変動リスクに備えることもできます。

借り換えでどれくらいお得になるのか調べる方法はある?

A.お得になる金額を調べるには、各金融機関のWebサイトにある「借り換えシミュレーションツール」を利用しましょう。

ただし金融機関によっては、諸費用を含まない計算結果しか表示されない場合もあります。諸費用を含めた金額を調べるには、当サイトの借り換えシミュレーションツールをご活用ください。

住宅ローンの借り換えにかかる時間は?

借り換えにかかる時間は約1か月~1か月半が目安になります。

借り換えをスムーズに進めるためには、必要書類の準備と正確な内容入力(記入)が何より大切です。

借り換えに最適なタイミングは?

住宅ローンを借り換える最適なタイミングは目的によって異なります。

「返済負担額を抑えたい」「当初固定期間が終わる」なら借り換え時期は早いほうが良いでしょう。
自分が借り換えをする目的に合わせて最適なタイミングを把握しましょう。

借り換えでも頭金って必要なの?

住宅ローンの借り換えには頭金は必要ありません。

しかし借り換えには融資事務手数料をはじめとした諸費用が必要になるため、まとまった資金が必要になることは認識しておきましょう。

借り換えにかかる諸費用はどれくらい?

金融機関によって異なりますが、30万円~100万円程度が目安になります。

諸費用のうちもっとも大きな割合を占めるのは融資事務手数料で、ネット銀行では「借り入れ金額×2.2%」で設定されていることが多いです。事務手数料が定額で、諸費用が安い住宅ローンもあるため、必ずトータルコストで比較しましょう。

転職したてでも住宅ローンの借り換えはできる?

フラット35など融資条件に勤続年数が設けられていない住宅ローンであれば、申し込み可能です。

また転職の内容によっては、住宅ローンの審査に影響しないこともあります。

借り換え審査を申し込むときの注意点は?

「健康状態の悪化」や「返済負担率の上昇」など、審査に通りにくくなる場合も考えられます。

借り換え審査の注意点と通過するための対策は下記の記事に記載していますので、参考にしてみてください。

みんなはどの金利タイプに借り換えているの?

借り換えた人の5割は、変動金利を選択しています。

当サイトで「住宅ローンの借り換え後に選択した金利タイプ」についてアンケートをとったところ、変動金利を選んだ人は50.0%、当初固定金利は17.6%、全期間固定は29.6%という結果でした。

借り換え後に選択した金利タイプのアンケート結果

「変動金利タイプ」は借り換えメリットを受けやすいからでしょう。

変動金利には金利が上昇した際に返済負担が大きくなるというリスクもありますが、返済者の負担を軽減するために、「大きく金利が上昇しても、従来の返済額の125%を超えないこと」という上限が設けられていることがあります。

もし固定金利から変動金利に借り換えるのであれば、「毎月返済額が125%まで上昇したとしても、問題なく返済を続けられるのか」を判断基準にすると良いでしょう。

まとめ

住宅ローンの借り換え先を選ぶときは、金利だけではなく諸費用も含めたトータルコストで比較していくことが大切です。

ここ数年は過去にないくらいの低金利になってきているので、ぜひこの借り換えチャンスを活かしてくださいね。

おすすめの借り換え先

監修者、千日太郎

千日太郎 / オフィス千日合同会社 代表社員 公認会計士

【専門家の解説】

最近は特に借り換えの変動金利が下がってきています(2022年8月現在)。

もしかしたら民間銀行は日銀の利上げ可能性を折り込んで、変動金利に利用者を集めようとしている可能性もありますね。

だとするならば現在変動金利で借りている人は上がる前に固定金利に借り換えておくべきなのか?
それともあえて民間銀行の誘いに乗って変動金利へ借り換えて良いのか?
判断すべきタイミングが来ているのかもしれません。

ただし、金利タイプを変更するということは、金利上昇リスクへの対応方針を変えるということです。

あくまで、自分にとって後悔の無い金利タイプであるのか?じっくり考えてみてください。そのうえで、メリットがあるなら借り換えるべきでしょう。

また、他行への借り換えによってメリットある状況であると、今の銀行に対して金利の引下げ交渉が可能となっていることを意味します。

銀行の担当者に電話をかけて「金利を見直して欲しい」と言うだけですが、その際、実際に借り換えようと思っている銀行の借り換え審査に通しておくと効果があります。

金利を下げてくれなければ本当に銀行を乗り換える準備があることを明示することになるからです。

ただし現在フラット35で借りている人は交渉の余地はありません。

金利引下げに応じてくれる可能性はゼロですので、交渉せずに借り換えるという対応になります。

吉兼一弥

吉兼一弥 / イーデス 住宅ローン担当

イーデス編集部で住宅ローンを担当しています。
読者が自分に合った住宅ローンを選べるように、できるだけわかりやすい情報発信を心掛けています。

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