住宅ローンの本審査・事前審査は複数申込できる!目安は3~4社まで
最終更新日:
このページにはPRリンクが含まれています
また当サイトで得た収益は、サイトを訪れる皆様により役立つコンテンツを提供するために、情報の品質向上・ランキング精度の向上等に還元しております。※提携機関一覧
簡単にまとめると
- 住宅ローンの本審査・事前審査は複数申し込んでも問題ない
- 3行~4行への申し込みが目安
- 購入自体をキャンセルすると手付金が返却されないことも
複数の金融機関に住宅ローンの本審査・事前審査を申し込んでも良いのか気になりますよね。
結論からお伝えすると、住宅ローン審査は複数申し込んでも全く問題ありません。
実際に既に住宅ローンを組んでいる323名にアンケート調査をしたところ、18%以上の方が2社以上に住宅ローン審査を申し込んでいます。
約4人に1人が、2社以上に審査を申し込んでいることがわかりますね。
住宅ローンの複数申し込みをする場合は、3社~4社にするのがベストです。
気になる内容をタップ
【結論】住宅ローンの事前審査・本審査は複数申し込みOK
住宅ローンの審査は複数申し込んだとしても問題ありません。
事前審査でも、本審査でもどちらの場合でも複数行に申し込んで大丈夫ですし、審査通過後にキャンセルをしてもOKです。
※住宅の購入自体をキャンセルする場合は別です。詳しくは記事後半の「住宅の購入自体をキャンセルする際は手付金に注意」で解説。
金融機関の目線で考えてみれば、本審査を通過するまであなたに住宅ローンを貸せるのかどうかが分からないので、複数審査をNGにする理由はないのです。
どうしても心配なのであれば、申し込みをしようと考えている金融機関に問い合わせてみると良いでしょう。「複数申し込みしても問題ない」という返答を得られますよ。
3行~4行への複数申し込みがオススメ
複数申し込みしてもOKと伝えると、「何行までなら大丈夫なの?」という質問をよく受けます。
厳密に◯行までなら大丈夫というルールが決まっているわけではありませんが、3行~4行をオススメしています。
3行~4行をオススメする理由
- 審査には必要書類の提出など一定の手間がかかること
- 金融機関の担当者への心証
金融機関の担当者の目線で考えてみれば、他の銀行に何十行も審査中の人から申し込みがあると「この人は本当にうちの銀行で借りる気があるのかな…?」と考えるのが自然ですよね。
住宅ローンの審査では金融機関の担当者に対する心証も大切です。
そのため、住宅ローン審査の複数申し込みは3行、多くても4行までにしておきましょう。
借り換えの場合も複数の審査に申し込んでOK
住宅ローンの借り換えを検討している場合で、複数の金融機関の審査を申し込むことをおすすめします。
「新規の申し込み時に審査に通ったんだから、借り換えの審査も大丈夫だろう」と思っていると、>想定外に審査に落ちてしまうケースも少なくありません。
借り換えの審査は厳しい
新規借入時と比べると「物件の価値が下がっている」「資産状況などに変化がある」などの理由から、借り換えの審査は厳しく見られることが多くなっています。
そのため、複数の住宅ローンの審査に申し込んでおいて、審査に通った金融機関の中から条件のいい住宅ローンに借り換える方法がおすすめです。
同じ金額を借りたとしても金融機関によって返済額が異なるので、ぜひ借り換えシミュレーションツールも活用してみてください。
住宅ローンの本審査・事前審査の複数申し込みをおすすめする4つの理由
住宅ローン審査の複数申し込みをおすすめする理由は4つあります。
住宅ローン審査の複数申し込みをおすすめする理由
それぞれの理由を詳しく見てみましょう。
理由①借り換えを早く進められる
複数の住宅ローンに審査を申し込むことで、借り換えのスケジュールが大きくずれることを防げます。
ひとつめの住宅ローンに本審査に落ちてから次の住宅ローンで審査をやり直す場合、2つ目の住宅ローンの本審査結果が分かるのは約2ヶ月先です。
審査に落ちてしまうと事前審査からやり直す必要があるため、1社しか申し込んでいない状態では借り換えのスケジュールが大きくずれてしまう可能性があるのです。
審査で2ヶ月も掛かっていてはマイホームを購入する時期も大きくずれこんでしまいますし、適用される金利も当初の想定と変わっている可能性もあります。
「借り換えを少しでも早く進めたい」「金利が変わるかも知れないと不安になる」という方は、複数の金融機関で審査を申し込んでおくと良いでしょう。
理由②住宅ローンの審査結果には有効期限がある
住宅ローンの審査結果には、仮審査・本審査ともに有効期限があります。
まず1つの住宅ローンの審査に申し込んで、結果を待ってからほかの住宅ローンの審査にも申し込んで、それから別の金融機関の住宅ローンも調べてみる……。
といったことをしているうちに審査の有効期限が過ぎてしまい、またイチから審査をやり直すということにもなりかねません。
仮審査 有効期限 | 本審査 有効期限 | |
---|---|---|
auじぶん銀行 | 180日 | 180日 |
SBI新生銀行 | 仮審査なし | 180日 |
住信SBIネット銀行 | 180日 | 180日 |
ソニー銀行 | 60日 | 60~90日 ※新築の場合は 最大1年 |
イオン銀行 | 90日 | 270日 |
二度手間になることを避けるためにも、申し込みをする住宅ローンの目星をつけたら早めに事前審査に申し込んでおきましょう。
WEB申し込みに対応している金融機関なら、店舗に行かなくても自宅で手続きをできるので数分で申し込みできますよ。
理由③事前審査までに悩む時間を短くできる
事前審査を申し込む段階から「どの住宅ローンに申し込もうかな……」とじっくり時間をかけて悩んでいると、それだけで何週間も過ぎてしまいます。
審査に落ちてしまえばさらに時間はかかりますし、最悪のケースでは目当ての物件を別の人に購入される可能性だってありえます。
住宅ローンを取り扱う金融機関は1,200を超えていて、事前審査の段階でひとつだけに絞り込むのは正直いって難しいです。
そのため、事前審査では3~4社に申し込んでおいて、その中から条件の良い住宅ローンで本審査を申し込みましょう。
理由④本審査通過後にキャンセルしても問題ない
住宅ローンの審査は銀行と正式に借入の契約をしていないうちであれば、本審査が通った後であってもキャンセルは可能です。
本審査後にキャンセルをしても、いわゆるブラックリストなどと呼ばれる個人信用情報にも影響はありません。
住宅ローン契約を結ぶ前であれば金融機関にキャンセルを申し出ることができますが、心配な場合はいつまでにキャンセルできるのかを確認しておくと良いでしょう。
しかし、マイホームの売買契約ではローン特約の条件以外で契約キャンセルをすると手付金が戻ってこない等のデメリットがあります。
次の章で詳しく解説していきましょう。
【デメリット】住宅の購入自体をキャンセルする際は手付金に注意
自己都合でマイホームの購入自体をキャンセルする場合、手付金は返却されないため注意しましょう。
マイホームを購入する際には不動産会社や売主と「売買契約」と結ぶ必要があり、この際「手付金」として購入金額の5%~20%を支払います。
売買契約では住宅ローンの審査が通らなかった場合に売買契約自体を白紙撤回でき、手付金も全額返還してもらえる「ローン特約」という条項を付けることができます。
しかし、この特約はあくまでも本審査を通過できなかった場合にのみ適用されるもの。
「第一希望の銀行で審査に落ちたからマイホームの契約自体をやめたい」となっても、手付金は返却されないのです。
3,000万円の物件では手付金は150万円~600万円にもなるため、手付金が返ってこないなんてことはなんとしても避けたいですよね。
複数の金融機関に審査を申し込む際は、手当り次第に申し込むのは避けて、ご自身が借りても良いと思える金融機関をピックアップしましょう。
また、ローン特約によっても様々なケースがあるため、契約撤回となる条件は事前に確認しておきましょう。
住宅ローンの本審査に落ちないためのコツ
いくら複数の金融機関に申し込むといっても、なるべく多く審査を通過したいですよね。
ここでは住宅ローンの本審査に落ちないためのコツを紹介します。
住宅ローンの本審査に落ちないためのコツ
本審査のコツ①健康状態に不安があるならワイド団信やフラット35を利用
ほとんどの金融機関では、住宅ローンの契約時に、「団体信用生命保険」への加入が条件になっています。
健康状態に問題があれば、団信に加入できないため本審査も通りません。
健康状態に不安のある人は、
の利用を検討してください。
ワイド団信
ワイド団信は、通常の団信に加入できない健康状態の人でも、加入診査に通る可能性があります。
健康状態に不安がある人は、複数申し込む金融機関のうち、1~2行はワイド団信を取り扱っている金融機関に申し込んでみてください。
ワイド団信がある金融機関は以下の記事より確認してみましょう。
フラット35
フラット35は団体信用生命保険の加入が任意になっています。
団信を付帯せずに申し込むことができるため、健康状態に不安を抱える人でも住宅ローンの融資が受けられます。
団信なしのフラット35で住宅ローンを契約し、健康状態が回復してから民間の生命保険に加入するのもありです。
フラット35を取り扱っている金融機関は以下の記事を確認してください。
本審査のコツ②物件の価値が低ければ借入金額を少なくする
住宅ローンの本審査では、物件の担保価値についても審査が行われます。
その物件が「いくらで売却できるのか」という不動産価値を示すもの
つまり契約者が返済できなくなったときに、金融機関は売却して貸付金を回収できるだけの「価値のある物件」でないと審査に通らないのです。
審査に通らない場合は、物件の担保価値に見合った金額まで、借入金額を少なくすれば審査に通る可能性があります。
本審査のコツ③事前審査と本審査で書類の内容が異なっている場合は合わせる
事前審査で申告した内容と、本審査で提出した書類の内容が異なっている場合は、本審査に落ちる可能性が高いです。
事前審査・本審査ともに記載項目に誤りがないかしっかりチェックし、提出する書類の内容を一致させましょう。
本審査のコツ④本審査まで転職をしない
事前審査に通過後に転職をすると、本審査に落ちる可能性があります。
多くの金融機関で勤続年数〇年以上などの条件がありますし、事前審査と本審査の内容が合わなくなってしまうからです。
住宅ローンの本審査が終わり、融資実行されるまで転職は控えましょう。
複数申し込みをするなら事前審査が早い住宅ローンを選ぼう
いざ複数に申し込みしようと思っても、どの金融機関にすれば良いか迷ってしまうかと思います。
ここでは事前審査の期間が短く、金利や保障の条件も良い金融機関を3つ紹介します。
おすすめの金融機関(事前審査が早く、金利や保障の条件も良い金融機関)
おすすめ①auじぶん銀行住宅ローン<最短当日>
『auじぶん銀行住宅ローン』は審査スピードを重視している金融機関で、借り入れまでの早さが魅力です。
もちろん審査の早さだけでなく、金利の低さや、団信の内容などの基本的なスペックが高いのも特徴です。
変動金利、10年固定金利、20年固定金利が低金利に設定されているため、これらの金利タイプを検討している方は、申込みの候補に挙げておいて損はないでしょう。
- 変動金利
- 全期間引下げプラン
- 年
0.479
%
金利についての注意事項をみる
- ※2024年10月適用金利
- ※新規借入の場合
- ※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
おすすめポイント
- 01がん50%保障団信+4疾病保障+全疾病長期入院保障が無料付帯
- がんと診断、または4疾病(急性心筋梗塞、脳卒中、肝疾患、腎疾患)が所定の状態に該当・所定の手術を受けた場合、住宅ローン残高が半分になります。さらに全疾病長期入院保障も無料で付帯されます。
- 02がん100%保障の上乗せ金利が低い
- がん100%保障は上乗せ金利年0.2%一般的。auじぶん銀行では100%保障が+年0.05%で付帯できるのでお得。さらに全疾病長期入院保障も無料で付帯されます。
- 03定額自動入金サービスが無料
- メインバンクからauじぶん銀行の口座に毎月自動で入金できるので、返済額を入金する手間がなく、手数料無料でとても便利。
- 04月次返済保障が無料で付帯
- すべてのけが・病気で連続して31日以上入院した場合、住宅ローンの月々の返済が保障される「月次返済保障」も無料付帯。
おすすめ②ARUHI<最短即日>
『ARUHI』は銀行ではなく、住宅ローン専門の金融機関でフラット35を主に扱っています。
事前審査の日数は「最短即日」となっていて、ネット銀行と同様に審査日数が早い部類に入ります。
「ARUHIスーパーフラット」という独自のフラット35商品を扱っているので、フラット35を検討している方は、先ほど解説した住信SBIネット銀行と一緒にチェックしておきましょう。
- フラット35
- ARUHI スーパーフラット
- 年
1.190
%
金利についての注意事項をみる
- ※2024年10月適用金利
- ※フラット35S(金利Aプラン)
- ※当初5年間引下げ
- ※自己資金20%以上
- ※一般団信加入
おすすめポイント
- 01スーパーフラットは一般のフラット35より低金利
- ARUHIのスーパーフラットは従来のフラット35より金利が低く、頭金を多くしてさらに低金利にすることも可能です。
- 02引き落とし口座を自由に決められる
- 引き落とし口座を自由に設定できるため、口座管理がしやすいです。
- 03勤続年数が短い人や個人事業主でも申し込める
- 借り入れ要件に「職業」が含まれていないため、審査が不安な人にも向いています。
- 04審査スピードが早い
- 事前審査は最短即日、本審査は最短3営業日と早いため、お急ぎの方にもおすすめです。
- 052024年2月より「子育てプラス」が新登場
- 家族構成等に応じて、金利を最大年1.00%引き下げられます。ご夫婦のどちらかが40歳未満なら、子どもがいなくても対象!
おすすめ③住信SBIネット銀行住宅ローン<当日~3営業日>
『住信SBIネット銀行住宅ローン』の事前審査の日数は「当日~3営業日」です。
特に変動金利は低金利でありながら、無料で付帯する団信特約が魅力的な住宅ローン商品です。
全疾病保障が無料付帯、さらに40歳未満なら3大疾病50%保障も無料付帯になるので、低金利で無料付帯の保障内容が充実している住宅ローンを探している方にとって有力な候補となるでしょう。
- 変動金利
- WEB申込コース(通期引下げプラン)
- 年
0.448
%
金利についての注意事項をみる
- ※2024年10月適用金利
- ※自己資金20%以上の場合
おすすめポイント
- 0140歳未満なら3大疾病50%保障が基本付帯
- 40歳未満のかたなら「3大疾病50プラン」が金利上乗せなしで加入できます。がん診断時、急性心筋梗塞または脳卒中で所定の手術を受けた場合に住宅ローン残高の50%が保障されます。
- 02全疾病保障が無料で付帯
- すべての病気やケガで働けなくなった場合に住宅ローンの返済が一定期間免除されたり、働けない期間が一定を超えて続いた場合に住宅ローン残高が0円になる「全疾病保障」が無料付帯。
- 03定額自動入金サービスが無料
- 住信SBIネット銀行の口座へ自動で毎月の返済額の入金ができるので、メインバンクを変更しなくてもOK。
- 04金利がネット銀行の中でも特に低い
- 変動金利はネット銀行の中でもトップクラスに低く、フラット35(保証型)も従来のフラット35よりも低金利。
まとめ
住宅ローンの審査は、事前審査・本審査問わず、複数申し込みしても問題ありません。
しかし極端に多くの銀行に審査を申し込んでいると、金融機関の担当者に良くない印象を与えてしまう可能性があるため、複数申し込みは3社~4社にしておきましょう。
また、ひとつの金融機関にしか審査に申し込んでいないと、審査に落ちた場合にマイホーム購入時期が大きくずれこんでしまうことも考えられます。
事前審査の申し込み先に迷っている間に、目当ての住宅を買われてしまった…なんてことを避けるためにも、上手に複数審査を活用してくださいね。
千日太郎 / オフィス千日合同会社 代表社員 公認会計士
【専門家の解説】
この記事でもそうですし、わたし自身も口を酸っぱくして「複数の住宅ローンで審査を通すべき」と言っているのですが、住宅を購入するときに、わたしたちの周りにリアルにいる人達はこれを積極的に勧めることはありません。
一番接触する機会の多い不動産会社の営業マンにとっては、お客がどんな住宅ローンを組もうと関係ありません。
要するにどこかの住宅ローンの審査に通って引き渡しの日に確実に代金を回収できることが最重要なのです。
しかし複数の銀行で審査を通されると、直前までどの銀行かが確定しないので、スケジュールの調整が面倒なのです。
早い段階で一つに絞ってくれる客を「良いお客だ」と評価します。
住宅ローンを組むときに話をするのは銀行の融資窓口担当者です。
複数行で審査を通されるとライバルが増えるので心中おだやかでないのは当然のことです。
特に住宅ローンの選択という局面では、不動産屋の営業所や銀行で対応する人たちと自分の利害が相反していることを肝に銘じておきましょう。