クレジットカードって必要?メリットや注意点を徹底解説!
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クレジットカードといえば少し前までは、大きな買い物の際などに使うのが一般的でした。
しかしネット通販の普及、コンビニでの少額決算、あるいは公共料金や家賃の支払いができるようになったりと、近年急速に暮らしになくてはならないものになってきました。
この記事を読んでいるあなたは、「クレジットカードを持つべきかどうか」に悩んでいる人ではないでしょうか。
そんなあなたは、「自分の生活にクレジットカードは必要なのか知りたい」「クレジットカードを持つことのメリットとデメリットを知りたい」と思っていませんか?
この記事では、クレジットカードが必要なシーン、メリット・デメリットに加えて、簡単に申し込む方法も詳しく紹介しています。
読めばあなたの疑問点や懸念点はすべて解消するはずですので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

深野康彦/ ファイナンシャルプランナー
年間、100件程度の家計相談ではお金以外にその人のバッククラウンドを考慮して相談を受けるように心がけています。また、執筆や監修ではマクロやミクロなどの統計データなどにも視野を広げて有意義な情報を提供できるようにしています。得意分野は金融資産運用設計ですが、年金、税金、保険や住宅ローンなど常にお金周り全般に情報のアンテナを張るようにしています。
クレジットカードを持たなければ生活できないわけではないので、必ず作らなければならないことはありません。
ただ、さまざまなサービスを受けたり、ポイントが付加されるなどの保有して使用した際のメリットを受けることができない機会損失を被ることになります。
クレジットカードを保有していないからといって、日常生活に困ることはほとんどありません。
ただ、国がキャッシュレス化を進めていることを考えれば、推進策に抗う必要はないでしょう。
ファイナンシャルプランナー / 有限会社ファイナンシャルリサーチ
監修者 深野康彦さん
1962年生まれ。大学卒業後、クレジット会社を経て独立系FP会社に入社。FP業界歴33年(2021年4月現在)を誇る。
金融資産運用設計を研鑽して1996年に独立。現在の有限会社ファイナンシャルリサーチは2006年に設立(起業2社目)。
さまざまなメディアやセミナーを通じて、資産運用のほか、住宅ローンや生命保険、あるいは税金や年金などのお金周り全般についての相談業務や啓蒙を幅広く行っている。
日本経済新聞夕刊「投信番付」のほか連載多数。新聞・マネー雑誌、経済誌などへの執筆・取材協力を行いながら、テレビ、ラジオにも多数出演している。また、オールアバウトではマネープランクリニックを担当しているほか、さまざまな分野のガイドを行っている。
■主な書籍
お金がみるみる貯まる「家計そうじ術」入門
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クレジットカードを保有していると便利なシーン

クレジットカードを持っていると便利な場面は数多くあります。
この章では、シーンごとに分けてそれぞれの場面では、なぜクレジットカードを持っていると便利なのかを具体例を交えて紹介します。
この章で見ていく代表的な場面は以下の通りです。
- ECサイトを利用する際
- ホテルで宿泊する際
- 海外で買い物をする際
以下から、詳しく見ていきましょう。
ECサイト利用時に即時決済ができる
Amazonや楽天、ヤフーショッピングなどでインターネットショッピングをする際にはクレジットカードが便利です。
クレジットカードであれば、即時決済され最短ルートで配送手続きが取られます。
インターネットショッピングでクレジットカードを使わない場合、代引きかコンビニ決済になりますが、それぞれ以下のようなデメリットがあります。
- 代引きの場合
代引き手数料がかかります。
例えばTSUTAYA onlineでは、1回の配送につき324円の代引き手数料が必要です。 - コンビニ決済の場合
注文確定までにコンビニで支払いをする必要がある。
また、コンビニで決済できる金額の上限が決まっている場合がある。
例えばビックカメラのオンラインストアでは30万円以上のコンビニ決済ができない
ホテルでのデポジットでクレジットカードを求められる
ホテルの宿泊の際に、デポジット(保証金)代わりにクレジットカードの提出が求められる場合があります。
デポジットは海外のホテルでは特に多い制度で、宿泊費未払いの防止措置です。
クレジットカードを提出しない場合、宿泊額と同額か宿泊額以上のデポジットを求められるケースがあります。
もちろん、宿泊費を精算すればデポジットは返金されますが、海外で大きな現金を持ち歩くこと自体が危険です。
クレジットカードを1枚持っていれば、このようなリスクはなくなりますよね。
海外での買い物がお得に!
一般的に海外では現金で支払うより、クレジットカードで支払う方が為替レートが良くお得と言われています。
その理由は、為替手数料の存在です。
国内で外貨両替をした場合、1ドルあたり2円から3円の手数料(1ドル=110円の場合、1.8%~2.7%)を取られます。
クレジットカードの場合は、会社によって違いはありますが、VisaやJCBといった国際ブランドのプロパーカードを使った場合、1.63%程度の手数料で済みます。
この手数料の分だけクレジットカードがお得というわけです。
海外で少しでもお得に買い物をしたい場合は、クレジットカードの方がおすすめです。
ここまで、クレジットカードが便利な場面をシーンごとに紹介して、それぞれの理由をお伝えしてきました。
次の章では、クレジットカードを持っていることで得られるメリットを詳しく見ていきましょう。

深野康彦/ ファイナンシャルプランナー
年間、100件程度の家計相談ではお金以外にその人のバッククラウンドを考慮して相談を受けるように心がけています。また、執筆や監修ではマクロやミクロなどの統計データなどにも視野を広げて有意義な情報を提供できるようにしています。得意分野は金融資産運用設計ですが、年金、税金、保険や住宅ローンなど常にお金周り全般に情報のアンテナを張るようにしています。
クレジットカードには年会費がかかる、不正使用される、使いすぎのリスクなどのデメリットがありますが、それ以上に保有することでのメリットが多いのも事実なのです。買い物では現金が不要、公共料金の払い忘れがなくなる、割引などの会員特典やポイントやマイルが貯まるなどのサービスを受けられます。
上手にクレジットカードを使えば年会費分の元はすぐ取れるほか、海外旅行保険やショッピング保険などの保険も付帯されているのです。
賢く生活するならクレジットカードを持つのが断然お得なのです。
キャッシュレスだけに拘るならば、デビットカードやQR決済などで代用することはできます。
QR決済には還元サービスがありますが、クレジットカードの方が日常のさまざまな場面でサービスを受ける機会は多くなっています。
クレジットカードを持つことで得られるメリット

クレジットカードを持つことのメリットは数多くありますが、代表的なものは以下のものになります。
- 買い物や公共料金の支払いが楽になる
- 様々なサービスや特典が受けられる
- クレジットヒストリー(クレヒス)を積むことができる
- 現金支払いを先延ばしにできる
- ポイントやマイルが貯まる
- 各種保険が付帯している
それぞれの詳しい内容をこの章でお話ししていきます。
買い物や公共料金の支払いが楽になる
クレジットカードを使うと、買い物の支払いが楽になります。
現金を引き落として持ち歩く必要がない
買い物の際にクレジットカードを使わない場合、当然ですが現金が必要です。大きな買い物をする場合には現金を引き出して、持ち歩く機会が増えるでしょう。
その点、クレジットカードであればショッピング枠内なら会計の際にカードを提出するだけで買い物をすることができます。
公共料金
また、公共料金の支払いにもクレジットカードが便利です。現金払いの場合、請求書を持ってコンビニや各事業所まで出向く必要があります。
支払いを忘れてしまって電気やガスといったライフラインが止められてしまうなんていうことも考えられます。
その点、クレジットカード決済であれば引き落とし日に確実に料金が引き落とされますので、うっかり電気が止まってしまったという心配もありません。
様々なサービスや特典を受けられる
クレジットカードに入会すると、会員専用のさまざまなサービスや特典を受けることができます。
一例を見てみましょう。下記は、大手スーパー・イオンが発行する「イオンカード」の会員特典の一部です。
- 毎月20日、30日はイオンでの買い物5%オフ
- 富士急ハイランド割引(フリーパス)大人5,700円→5,300円、子ども4,300円→4,100円
- オリックスレンタカー基本料金15~50%オフ
- イオンシネマ割引300円オフ
- カラオケビッグエコー一般室料から30%オフ
イオンカードをただ持っているだけで、上記のような割引や優待が受けられるというわけです。
クレジットヒストリー(クレヒス)を積むことができる
クレジットカードを適切に利用していると、良いクレジットヒストリー(クレヒス)を積むことができます。
クレジットヒストリー(クレヒス)とは、クレジットカード所有者がこれまでに利用してきた履歴書のようなものです。良いクレジットヒストリー(クレヒス)を積んでいると、銀行の住宅ローンや自動車ローンの審査に通りやすくなります。
悪いクレジットヒストリー(クレヒス)が問題になるのは当然ですが、クレジットヒストリー(クレヒス)がまったくないという状態も、銀行からは敬遠されます。
銀行としては、返済能力がどれくらいあるかの判断がつかないからです。
今後、住宅ローンや自動車ローンの申し込みを考えている人は適切にクレジットカードを利用して良いクレジットヒストリー(クレヒス)を積んでいくことをおすすめします。
現金支払いを先延ばしにできる
クレジットカードの利用金額の引き落としは、通常買い物をした日から1ヵ月ほど先ですので、実際の支払いを先延ばしにすることができます。
「今買いたいものがあるのに、手元に現金がない」といった場合にはクレジットカードの重要性やありがたみを感じるでしょう。
ポイントやマイルが貯まる
ポイントやマイルが貯まることもクレジットカードの大きなメリットです。
クレジットカード各社には、利用金額ごとにポイントが付与されるポイント制度があります。
ちなみにマイルは、航空会社のJALやANAが発行しているクレジットカードのポイントのことです。
「今買いたいものがあるのに、手元に現金がない」といった場合にはクレジットカードの重要性やありがたみを感じるでしょう。
ポイント還元率は各社によってバラつきがありますが、通常利用で0.5~1%あたりが一般的です。
ポイント還元率が1%だと、たとえば10万円利用した場合には1,000円相当のポイントが付与されます。
10万円の家賃をクレジットカード払いする場合、毎月1,000円、1年にすれば1万2,000円還元されるというわけです。
これが現金払いの場合だと、当然のことですが10万円使おうと100万円使おうと還元されるものはありません。
少しでもお得に生活したい人は、生活にかかる経費をクレジットカードにまとめることをおすすめします。
各種保険が付帯
クレジットカードの中には、各種保険が付いてくるものもあります。保険の代表的なものはショッピング保険と海外旅行保険です。
それぞれどのようなものなのかを詳しく見ていきましょう。
ショッピング保険
三井住友カード ゴールドには、下記のようなショッピング保険が利用付帯されています。
三井住友カード ゴールドで買い物をしたものが、対象期間内に破損したり盗難したりした場合、自己負担額3,000円で、買い物代金を補償してくれるという保険です。
補償限度額 | 年間300万円(自己負担額1事故につき3,000円) |
---|---|
対象期間 | 商品到着日および購入日の翌日から90日 |
海外旅行保険
クレジットカードによっては、海外旅行保険も自動付帯されている場合があります。
例えばapollostation THE GOLDでは、下記の海外旅行保険が自動付帯されています。
海外で事故にあってしまったり、病気にかかってしまった場合でも手厚くサポートしてくれる内容です。
保険の種類 | 保険金額 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 |
傷害治療費用 | 最高200万円 |
疾病治療費用 | 最高200万円 |
賠償責任 | 最高5,000万円 |
携行品損害 | 最高30万円(1品あたり10万円限度) |
救援者費用 | 最高200万円 |
家族特約 | あり |
ここまで、クレジットカードを持つことのメリットに焦点を当ててお話しを進めてきました。
メリットがあると同時に、クレジットカードを持つことの注意点もあります。次の章では、注意点を中心にお伝えしていきます。
クレジットカードを保有する注意点

クレジットカードを保有する注意点は細かく見ると数多くありますが、代表的なものは以下になります。
- カードによっては年会費がかかる
- 便利すぎて使いすぎてしまう
- 不正利用されてしまう可能性もある
それぞれ、以下から詳しく説明していきます。
カードによっては年会費がかかる
クレジットカードは、カードの種類によっては年会費がかかってしまう場合もあります。
一般カードだと数千円、サービスや付帯保険、優待が良いゴールドカードなどの上位カードだと、年間数万円かかってしまうこともあります。
一例として大手航空会社JALが発行する「JALカード」のカードの種類と年会費を見てみましょう。
カードの種類 | 年会費 |
---|---|
普通カード | 2,200円(税込) |
CLUB-Aカード | 11,000円(税込) |
CLUB-Aゴールドカード | 17,600円(税込) |
プラチナカード | 34,100円(税込) |
ただし、年会費無料のクレジットカードも数多くあります。たとえば、イオンカードや楽天カードなどは年会費無料で会員になれます。
年会費がかかることが気になる人は、年会費無料を第一条件にクレジットカード選びをしてみてください。
便利すぎて使いすぎてしまう
現金が手元になくても買い物ができてしまうので、使いすぎてしまうことも注意しなければならないポイントです。何にいくら使ったかを把握しながら利用しましょう。
また、クレジットカードにはお金を借りて引き出せるキャッシング機能もついているので、これの使いすぎにも注意が必要です。
それでも心配な人は、クレジットカード会社に連絡してショッピング枠を下げたり、キャッシングは利用枠を0円にできます。
不正利用されてしまう可能性もある
クレジットカードは、不正利用されてしまうリスクも抱えています。現金が盗まれた場合には手持ちの現金がなくなるだけで済みますが、クレジットカードを盗まれてしまうと現金よりも深刻な事態に陥ってしまいます。
あなたのクレジットカードで、買い物や借金をされてしまう危険性があるのです。
ただ、クレジットカードの不正利用は社会問題化した過去もあり、各カード会社も対策に乗り出しています。それについては、次で詳しく説明します。
不正利用が認められた場合はクレジットカード会社により保障してもらえる
クレジットカードの不正利用が認められた場合、多くのカード会社では補償制度を設けていて、不正利用分を補償してもらえます。
たとえば、クレジットカード会社大手の「JCB」では、不正使用に合った場合の補償をすべてのカードに自動付帯しています。
ただし、以下の3点を守っていなかった場合、不正利用として認められないケースもありますので、注意して下さい。
- カードを紛失しないように厳重に管理している
- 暗証番号を第三者に知られないように管理している
- カードの譲渡や貸与をしていない
カードの管理が明らかに甘いと判断されると、不正利用で損害を受けても補償されなくなってしまいます。貴重品として、他人に貸すことなくしっかりと管理しましょう。
この章では、クレジットカードを持つにあたっての注意点についてお話ししてきました。
ここまでで、クレジットカードを持つことのメリットとリスクが十分理解できたのではないでしょうか。
最後に、クレジットカードの申し込み方法を解説していきます。
クレジットカードはインターネットで簡単に申込みができる

「クレジットカードの申し込みは面倒そう」と思って敬遠してきたという人もいるのではないでしょうか。
実際はそう思っていた人にとっては、拍子抜けしてしまうほど簡単に申し込むことができます。
インターネットだけで申し込み手続きが完了してしまうカードもあり、申し込み手続きは数十分もあれば終わってしまう場合もあります。
さらに、クレジットカードによっては即日発行が可能なクレジットカードもあります。
ここで申し込みから利用開始までの一般的な流れを見ていきましょう。
- オンラインで申込ページにアクセス
- 申し込みフォームに必要事項を記入
- カード会社からメールもしくは電話にて申込内容の確認の連絡
- カード会社から審査結果の連絡
- カード会社からクレジットカードの発送
- カードが手元に届き次第、利用開始
下記で自分に合ったクレジットカードを探すことができますよ。
クレジットカード申込み時に必要なもの
三井住友カードを参考に、クレジットカードを申込む際に必要なものを以下に挙げていきます。
- 本人確認書類(運転免許証、運転経歴書、パスポート、健康保険証、住民票の写しのいずれか1点)
- クレジットカード利用代金の引き落とし口座
- (申込者が未成年の場合)保護者の同意書
例として三井住友カードを挙げましたが、ほかのクレジットカードでも用意するものは基本的に変わりません。
まとめ
今回は、クレジットカードを持っていない人、持とうかどうか検討しているに向けて、クレジットカードの便利さ、メリットに加えて利用にあたって注意したいポイントをお伝えしてきました。
最後までこの記事を読んでいただいたあなたは、もうすでに自分にとってクレジットカードがあっているか、自分の生活にはクレジットカードが必要なのかの判断がついているのではないでしょうか。
この記事があなたの生活を少しでも豊かにする手助けになれば幸いです。
本記事の編集者について

イーデス編集部
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