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ICチップを搭載したクレジットカードのメリットと注意点を解説

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クレジットカードの基礎知識

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従来のクレジットカードにはなかった、ICチップを搭載したクレジットカードが最近は普及しつつあります。

日本では東京オリンピックに向けて、全ての加盟店でICチップ付きクレジットカードが使えるように普及を推し進めています。

今まではICチップを搭載していなかったダイナースクラブカードも、遂に2016年5月からICチップを搭載し始めました。

しかしICチップを搭載しているクレジットカードは、そうでないクレジットカードとどのような違いがあるのでしょうか。

ここではICチップ付きクレジットカードの、メリットとデメリットについて解説します。

新井智美さん
新井智美さん

トータルマネーコンサルタント

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福岡大学法学部法律学科卒業。
1995年4月 情報通信会社入社。
2006年11月 ファイナンシャル・プランニング技能士1級取得。
2017年10月 独立。

コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆および監修も行い、現在年間200本以上の執筆および監修をこなしている。これまでの執筆および監修実績 は1,000本以上に及ぶ。

監修実績
レイク:融資とは?出資や投資との違いや種類についてわかりやすく解説
auじぶん銀行:資産運用について知っておきたいことまとめ!種類や方法、注意点を解説

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ICチップ付きクレジットカードのメリット

セキュリティの強化されたクレジットカード

ICチップを搭載しているクレジットカードは従来の磁気ストライプ型のクレジットカードとは異なり、ICチップにカード情報が記録されています。

またその情報量は磁気ストライプと比べて膨大です。

そのおかげでセキュリティが向上する以外に、実用面でもメリットがあります。

新井智美

新井智美 / トータルマネーコンサルタント

年間、100本以上の記事執筆や監修を行っていますが、同じタイトルの記事でも、その時の経済情勢や法改正などで、内容は日々変わっていきます。『かかりつけのお金と人生の相談者』いうスタンスを大切に、最新かつ正確な情報をお届けすると共に、読者にとって「わかりやすい」記事を提供することを心がけています。

【専門家の解説】

ICチップを搭載しているクレジットカードの一番の特徴は、セキュリティ面で優れていることです。

従来の磁気ストライプ方式だと、スキミングの被害に遭いやすいというデメリットがありますが、それをカバーしてくれるのがICチップ搭載のクレジットカードというわけです。

また、ICチップ搭載のクレジットカードであれば、暗証番号を利用した決済が可能です。

ただ、汚れや磁気などに弱い点がデメリットで、複数のクレジットカードを重ねて保有していると、磁気不良が起こりやすく、最悪の場合クレジットカードを再発行してもらわなければならなくなります。

ICチップ搭載のクレジットカードを重ねて保有することは避け、1枚ずつずらして収納できるカードケースに入れて保管するようにしましょう。

セキュリティに優れている

ICチップ非搭載のクレジットカードは、磁気ストライプにカード情報が記録されています。

しかし磁気ストライプは情報量が少ない上にセキュリティが低く、スキミングする機械「スキマー」を近付けるだけで、1秒も掛からずに全てのカード情報が抜き取られてしまう危険性があります。

一方でICチップを搭載しているクレジットカードでは、ICチップにカード情報が記録されています。

IC付きカードは情報量が多いので簡単にスキミングされない

ICチップをスキミングする場合はスキマーを直接接触させる必要があり、さらに記録可能な情報量も磁気ストライプより多いのでスキミングに要する時間も長くなります。

IC付きカードだと偽造もされにくい

スキミングされる可能性が0ではありませんが、ICチップを搭載しているクレジットカードのほうが偽造されにくく、セキュリティに優れているので安心です。

クレジットカードのセキュリティについては、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

サインではなく暗証番号入力で決済が可能

従来型の磁気ストライプのみのクレジットカードで決済する場合、本人確認のためにサインをする必要がありました。

しかしICチップを搭載しているクレジットカードで決済する場合は、サインではなく4桁の暗証番号入力で済ませることが可能です。

カードを落としただけでは暗証番号はわからない

もしクレジットカードが悪意ある人間の手に渡った場合、サイン方式だとカード裏面のサインを真似して悪用される可能性があります。

もちろんカード会社や警察に届け出れば不正利用に対する補償は受けられますが、暗証番号方式ならクレジットカードを落としただけで暗証番号が漏洩することはまずありません。

クレジットカードの不正利用については、上記の記事も参考にしてみてください。

この点においてもICチップを搭載しているクレジットカードのほうが安心ですね。

また暗証番号を忘れてしまっても、従来通りサインで本人確認を行うこともできるので心配は無用です。

ICカード非対応の加盟店ではサインで本人確認

ただし加盟店によってはICカードリーダーを導入していないことがあります。

ICチップの読み取りができない加盟店では、ICチップを搭載しているクレジットカードであっても磁気ストライプを読み取ってサインで本人確認を行うことになります。

暗証番号で済ませることができないので少し注意が必要です。

ICチップ付きクレジットカードは原則暗証番号の入力が必要

ICチップを搭載しているクレジットカードの決済は原則として暗証番号の入力が必要です。

暗証番号を忘れてしまった場合はサインで代用可能ですし、加盟店側がICカードを読み取れない場合をサインしなくてはいけません。

しかしICカードリーダーが設置されているのに加盟店側の都合でサインを求められたり、暗証番号を入力せずに決済が完了することはありません。

また暗証番号を口頭で尋ねられことは絶対にありません

暗証番号が他人に漏洩してしまうと不正利用に遭っても補償を受けられなくなってしまうので、暗証番号は絶対に他人に教えないように気を付けましょう。

ICチップ付きクレジットカードの注意点

メリットが多いICチップ付きのクレジットカードですが、ICチップを搭載することによるデメリットはあるのでしょうか。

暗証番号が漏洩すると補償を受けられない可能性がある

クレジットカードは不正利用に遭っても60日以内であれば補償されます。ただしこれは利用者に過失がないことが前提です。

カードの裏面にサインをしていなかったり、暗証番号が漏洩していた場合、自己の過失と判断されて補償を受けられない可能性があります。

新井智美

新井智美 / トータルマネーコンサルタント

年間、100本以上の記事執筆や監修を行っていますが、同じタイトルの記事でも、その時の経済情勢や法改正などで、内容は日々変わっていきます。『かかりつけのお金と人生の相談者』いうスタンスを大切に、最新かつ正確な情報をお届けすると共に、読者にとって「わかりやすい」記事を提供することを心がけています。

【専門家の解説】

クレジットカードの不正利用については、各クレジットカード会社が補償制度を用意していますが、所有者の過失が原因だった場合は、補償されない場合もありますので、注意が必要です。

特に暗証番号の取り扱いには最善の注意を払うようにしてください。

カードの更新時には、古いカードにハサミを入れて処分する人が多いと思いますが、ICチップ搭載のクレジットカードを処分する場合は、できればシュレッダーの処分が安心です。

家にシュレッダーがない場合は、ICチップの部分にも忘れずに細かくハサミを入れ、さらに何回かに分けて捨てるなどの対策を心掛けましょう。

暗証番号の漏洩:本人の過失となる

また暗証番号については生年月日や電話番号、車のナンバーなど他者に類推されやすい番号を設定していた場合も過失と認定されてしまいます。

ちなみに暗証番号ではなく、サインで不正利用が行われた場合は「加盟店側の過失」として処理されます。

裏面のサインを真似される:本人の過失ではない

時々カード裏面のサインを真似して不正利用されることを心配される方がいます。

しかし、仮に不正に遭ったとしてもカード裏面にしっかりとサインしておけば補償を受けられるので心配はありません。

暗証番号でも不正利用の補償を受けられますが、そのためには暗証番号が流出してしまわないようにしっかりと管理しておく必要があります。

このように暗証番号による本人確認は便利なだけではなく、それ相応の責任も伴う点に注意が必要です。

カード情報を要求する家計簿アプリに要注意

一部の家計簿アプリや会計アプリなどでは、各種ネットバンキングやクレジットカードの利用明細を自動的に同期してくれる便利な機能が備わっています。

しかし同期機能を利用するためには、ネットバンキングやクレジットカードの登録情報が必要です。

利用するアプリや金融機関、カード会社によっては本来第三者に教えてはいけない情報をアプリに渡してしまう可能性があります。

暗証番号を要求してくるアプリは要注意

これはICチップ付きか否かにかかわらず気を付けなければいけませんが、特に暗証番号を要求してくるアプリには要注意です。

有名な家計簿アプリはいずれも、「しっかりとセキュリティ対策を行っていること」を宣伝していますし、必要最低限の情報しか要求されないとは思います。

しかし万が一、アプリから暗証番号の情報が流出してしまい、不正利用に遭ってしまった場合にカード会社の補償が受けられるかどうかは不明です。

仮に流出したのがWEBの会員ページにログインするためのIDとパスワードだけなら、クレジットカードで不正に決済することはできません。

しかし、補償されるかどうかの判断を下すのはカード会社です。

もしこのような同期機能を利用するなら、そのカード情報は本当に登録しても大丈夫なのかどうか考えてみましょう。

またリスクを承知の上で自己責任で利用してください。

カード会社が運営しているアプリならばまだ安心

ちなみに楽天カードアプリのように、カード会社自身が提供しているアプリの家計簿機能で同期する分にはこのような心配はありません。

利便性は落ちるかもしれませんが、カード会社自身が提供している家計簿アプリなら安心ですね。

実際は磁気ストライプも付いている

大事なカード情報をICチップに記録しているので、磁気ストライプよりもセキュリティが優れていることは確かですが、実はICチップ付きのクレジットカードにも磁気ストライプは付いています。

磁気ストライプに全ての情報が記録されているわけではないので、ICチップが付いていないクレジットカードよりは安全です。

しかしそれでもICチップが付いているからと言って絶対に安全というわけではありません。

スキミングや偽造されるリスクは常に存在します。

海外ではICチップ付きクレジットカードが普及していない地域も

ヨーロッパでは「必須」と言われほど、ICチップ搭載型のクレジットカードが普及しています。

その一方でICチップ付きクレジットカードが普及していない途上国も少なくありません。

日本では今後IC読み取り端末が普及する予定

日本では東京オリンピックに向けて、ICチップ付きクレジットカードに対応した読み取り端末の導入を、加盟店に義務化させようという動きがあります。

しかしまだICチップの読み取りに対応していない加盟店が多いのが現状で、国内でも磁気ストライプによるクレジットカード決済ができないと非常に不便です。

ICチップに対応させるためには読み取り端末を取り換えるためのコストが掛かるので、特に途上国では急激に普及が進むとは考えにくいです。

そういった国や地域へ渡航する機会が多い方は、国内でICチップ付きクレジットカードの普及が進んだとしても磁気ストライプ付きのクレジットカードも手放せないでしょう。

ICチップのコストが高い

クレジットカードにICチップを搭載するためには、それだけのコストが発生します。

特に使い捨て感覚で使えてしまうプリペイド式のクレジットカードではこのコストが重いため、ICチップはほとんど搭載されていません。

ICチップ付きは手数料がかかる可能性も

しかしICチップの搭載が義務化された場合、発行手数料などの形でその費用が転嫁される可能性があります。

また最近発行されたクレジットカードであればICチップが付いていることが多いですが、同じカード会社でも古いものだと、まだ磁気ストライプしか付いていないことがあります。

更新時期が来れば無料で新しいカードが再発行されますが、それまでにICチップ付きへ交換してもらうとなると、やはり再発行手数料が発生する場合があります。

セキュリティ向上などのメリットとトレードオフなので仕方ないことですが、今よりもコストがかかってしまうのはデメリットですね。

ICチップ付きに変更できるかは相談できる

ICチップの読み取り機が普及しても、使っているカードがICチップを搭載していないと意味がありません。

今持っているクレジットカードをICチップ付きのものに交換したい場合は、カード会社に問い合わせて相談してみましょう。

再発行手数料がネックであれば、新しく別のクレジットカードを発行するのも1つの方法です。

まとめ

ICチップを搭載しているクレジットカードは、セキュリティ面で非常に大きなメリットがあります。

不正利用に遭う可能性は0ではありませんが、接触させなくてもスキミング可能な磁気ストライプよりは安全です。

また本人確認手段が基本的にサインではなく暗証番号になるので、決済にかかる時間もいくらか短縮されるでしょう。

もし暗証番号を忘れてしまったら、従来通りサインでOKなのでその点は心配ありません。

ただし万が一不正利用に遭ってしまった場合に補償を受けるためには、暗証番号をしっかりと管理しておく必要があります。

第三者に教えるのはもっての外ですが、類推されやすい番号に設定するのも自己の過失とされる可能性があります。

国内では2020年までにICチップに完全対応することを目指していますが、海外では国や地域によって対応状況が異なるので、まだまだ磁気ストライプが必要となるシーンもあるでしょう。

自分に合ったおすすめのクレジットカードをお探しの方はこちらの記事も参考にしてみてください。

本記事の編集者について

イーデス編集部

イーデス編集部

専門知識がないと難しい金融商品を、正確で詳しく、わかりやすく伝えるために、記事企画・推敲・構成・編集・情報の更新を行っております。

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