夫婦でお金の管理を考えよう!財布の分け方・生活費分担などを考えた家計管理方法
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結婚する前に、夫婦できちんと認識合わせをしておきたいお金の管理。
お互いに考え方がずれたままで結婚生活を始めると「こんなはずではなかった」と頭を痛めることになりかねません。
今は、夫婦でお金の管理をしやすい機能を持つ銀行口座もあり、クレジットカードを上手に利用することで、生活費の管理もしやすい環境が整ってきています。
今回は、夫婦で行うお金の管理をスムーズにするための以下6つのポイントをご紹介します。
- 銀行口座を生活費用・貯蓄用・各個人の給与受取口座に分ける
- 給与口座は振込・振替手数料が無料になる銀行を選ぶ
- 生活費用と貯蓄用口座には収入の割合で入金する
- 夫婦個人の口座に残ったお金は好きに使う
- クレジットカードと家計簿ソフトを使った家計の見える化を行う
- 出産・育児期の収入減に備えた貯蓄を意識する
銀行口座の管理方法、クレジットカードを使った生活費のコントロールの仕方についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

菊地崇仁 / クレジットカード専門家
個人的な意見としては夫婦であるなら全てのお金はオープンにしておく方が貯まりやすいです。特に共働きの場合は、それぞれが別々のクレジットカードを保有しているケースが多いですが、家族カードにまとめて、ポイントを合算して使った方がお得でしょう。
なお、三井住友カードが新しいサービス「かぞくのおさいふ」をはじめます。クレジットカードで「かぞくのおさいふ」にチャージして、家族間で共有すると言う仕組みとなり、「かぞくのおさいふ」から「個々のおさいふ」に移動すると、「個々のおさいふ」の範囲内でVisaプリペイドで利用できるようになります。
家族カードではないため小学生などの小さい子供でも利用する事ができるのが特徴。個別に振り分けずに「かぞくのおさいふ」をVisaプリペイドで利用する事もでき、夫婦間で使う金額を固定するというニーズに合いそうです。なお、「かぞくのおさいふ」にチャージするときに、三井住友カードを利用すると手数料は無料ですがポイントは貯まりません。
他社カードを使うと手数料が発生しますが、ポイントが貯まる場合があります。Visaプリペイドの利用時には0.25%のキャッシュバックがあります。

1998年に法政大学工学部を卒業後、同年日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。社内システムの開発、Lモードの料金システム開発、フレッツ網の機器検証等に携わり2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。
2006年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年3月代表取締役に就任。ポイント探検倶楽部に掲載されているポイントは約230種類。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られる。
約100枚のクレジットカードを保有、年間約150万円の年会費を支払っている、まさにクレジットカードの専門家。
一般カードからプラチナカードまで幅広い層のカードを実際に保有・利用し、日々様々なメディアにて、使った人にしか分からない信用できる情報提供を行っています。所有されているすべてのカードを月に1度は必ず利用しながら、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。
三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。
【主な著書】
新かんたんポイント&カード生活 (自由国民ムック)
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- 夫婦になるとお金の管理が難しくなる原因
- 銀行口座は夫婦どちらかの名義でしか作れない
- 共働きの場合は収入バランスと生活費の負担割合をどうするか悩ましい
- 出産・育児で一時的に収入が落ち込む時期の対応も必要
- 結婚前に双方納得するまで話し合っておかないと後でケンカに
- 夫婦で上手にお金を管理する6つのコツ
- 銀行口座を生活費用・貯蓄用・各個人の給与受取口座に分ける
- 給与口座は振込・振替手数料が何回か無料になる銀行を選ぶ
- 生活費用と貯蓄用口座には収入の割合で入金する
- 夫婦個人の口座に残ったお金は好きに使う
- クレジットカードと家計簿ソフトを使った家計の見える化を行う
- 出産・育児期の収入減に備えた貯蓄を意識する
- クレジットカードを使うと生活費のコントロールが楽
- 生活費用のクレジットカードを作り家族カードを追加して夫婦で持つ
- クレジットカードの引き落とし先は生活費用口座に
- 水道光熱費も税金も可能な支払いはすべてクレジットカード払い
- クレジットカードが使えない場合のみレシートで清算
夫婦になるとお金の管理が難しくなる原因
結婚して夫婦生活が始まると、お金の管理について認識のずれが出てくる夫婦は少なくありません。
どうして夫婦になるとお金の管理が難しくなっていくのでしょうか。その原因は主に以下の4点です。
- 銀行口座は夫婦どちらかの名義でしか作れない
- 共働きの場合は収入バランスと生活費の負担割合をどうするか悩ましい
- 出産・育児で一時的に収入が落ち込む時期の対応も必要
- 結婚前に双方納得するまで話し合っておかないと後でケンカに
これらの原因について、もう少し詳しく説明します。
銀行口座は夫婦どちらかの名義でしか作れない
夫婦共同名義で銀行口座を作成できれば、生活費や貯蓄などをその口座に集めればよよいだけ。お金の管理は楽になります。
しかし、銀行口座は、夫婦共同の名義で作成することができません。
専業主婦のいる家庭は、収入は夫の口座にしかないためまだ整理しやすいのですが、特に共働きの場合は、お金の入り口が分散するため、生活費の負担を相談しても、なんとなく「どんぶり勘定」で割り振りをしてしまいがちです。
共働きの場合は収入バランスと生活費の負担割合をどうするか悩ましい
共働きと言っても夫婦ともにフルタイムで働いているケースから、どちらかがパート、自営業など働き方や収入がアンバランスな場合までさまざまです。
生活費や貯蓄の負担割合を、双方の納得いく形で決めることは、意外と難しいもの。
さらに、ライフスタイルの変化やその他もろもろの影響で、収入は大きく変化します。
生活費の負担割合を考えるとき、収入やライフスタイルの変化を見越して、柔軟に対応できる方法について、前もって合意しておくことが重要です。
出産・育児で一時的に収入が落ち込む時期の対応も必要
2人の稼ぎが十分で、家計が楽なうちは、家計の問題はなかなか表面化しません。
しかし、例えば出産・育児というライフイベントが入ってくると、どうしても出産する妻の側の収入に大きな変化が出ます。
公的な給付金などはあっても、給与を100%補填するものではありません。
見逃せない点は、育児休暇の期間によって、賞与に大きな影響が出る点です。
育児休暇給付金は、あくまでも標準月額報酬から算出されており、賞与は計算に入りません。
このため、賞与をあてにした生活をしていると、家計は一気に苦しくなります。
結婚前に双方納得するまで話し合っておかないと後でケンカに
ここまで説明したように、夫婦でお金の管理をするには、将来の生活設計やリスクも見すえて、具体的な方法を速めに確立する必要があります。
結婚生活が始まってしまうと、だんだん話し合うのがおっくうになる夫婦も少なくありません。
しかし、お金の問題が起こってからだと、これまでのライフスタイルをなかなか変えられずに、2人の間に溝ができてしまうほどのケンカになる可能性が高くなります。
まだ夫婦でお金の問題に向き合っていない場合は、話し合いの観点をまとめた上で、一度納得がいくまで話し合いましょう。
夫婦になるとお金の管理が難しくなる原因についてここまで見てきましたので、次に、お金の管理について夫婦で話し合うときのポイントについて解説します。
夫婦で上手にお金を管理する6つのコツ
夫婦でお金の管理について話し合うときは、具体的に決めておくべき以下の6つのポイントがあります。
- 銀行口座を生活費用・貯蓄用・各個人の給与受取口座に分ける
- 給与口座は振込振替手数料が無料になる銀行を選ぶ
- 生活費用と貯蓄用口座には収入の割合で入金する
- 夫婦個人の口座に残ったお金は好きに使う
- クレジットカードと家計簿ソフトを使った家計の見える化を行う
- 出産・育児期の収入減に備えた貯蓄を意識する
これらのポイントを話し合い、お互いにストレスの溜まらないお金の管理方法を確立しましょう。
銀行口座を生活費用・貯蓄用・各個人の給与受取口座に分ける
家計がなかなか管理できない大きな原因のひとつには、銀行口座の使い分けができていない、ということが挙げられます。
銀行口座の管理方法にはいろいろありますが、銀行口座は以下のような利用目的を決めて分けることを検討してみてください。
夫の給与受取口座 | 夫の収入が入る銀行口座、妻には見せなくてよい |
---|---|
妻の給与受取口座 | 妻の収入が入る銀行口座、夫には見せなくてよい |
貯蓄用口座 | 旅行用、学費用、老後資金など、夫婦共同で貯めるべきお金を入れる口座 |
生活費用口座 | 生活費だけが入っている口座、生活費用クレカの引き落とし口座 |
このように分けることで、夫婦はそれぞれ自分の好きに使えるお金を確保しつつ、生活費を毎月必要分ずつ出し合えるようになります。
毎月の月収については、お互いに給与明細を見せ合い、生活費の計算をするようにすることで、不公平感はなくなります。
また、貯蓄用口座を選ぶ際は、住信SBI銀行など、口座内で複数の目的別貯金ができる仕組みを持つものを選ぶと、それぞれの目的を達成しやすくなるためおすすめ。
夫婦でお金の管理方法について話し合う際、まずは銀行口座の使い分けから提案してみてください。
生活費と貯金のお金を引いた後の残りは自由に使えることを説明すると、大きな反対は起きにくくなります。
給与口座は振込・振替手数料が何回か無料になる銀行を選ぶ
給与用の銀行口座は、生活費用の口座と貯蓄用の口座にお金を振り込む必要があります。
できれば、手数料が月何回か無料になる銀行を選ぶと節約になります。
イオン銀行や東京スター銀行などは、振込手数料無料サービスをやっていますので、可能なら乗り換えるのも良いでしょう。
ただし、会社によって、給与の振込先銀行は決まっていて変えられないこともあります。
その場合は、仕方ありませんので、現状の銀行口座を使いましょう。
生活費用と貯蓄用口座には収入の割合で入金する
生活費用口座と貯蓄用口座には、それぞれの収入割合で入金します。
例えば、手取りで夫が25万円、妻が15万円だったとします。
この場合、双方の負担割合は夫0.625:妻0.375の割合です。 生活費の予算は15万円、貯蓄の予算は5万円とします。
すると、それぞれの負担割合は以下の通りです。
【夫】 | 生活費 | 15×0.625 = | 93,750円 |
---|---|---|---|
貯 蓄 | 5×0.625 = | 31,250円 | |
【妻】 | 生活費 | 15×0.375 = | 56,250円 |
貯 蓄 | 5×0.375 = | 18,750円 |
夫は、家計に合計125,000円出し、妻は75,000円出すことになります。
それぞれの収入割合に応じた負担となるので不公平感は出ないはずです。
「こんな面倒な計算をしなくても、基本給分は入金して、残業代は使うという考え方でもいいのではないか」という方もいるかもしれません。
しかし、残業代は毎月変動が大きく、どちらか一方の会社だけ業績が悪くなりは残業自体できなくなる可能性もあります。
そうなると、残業できない方に経済的な余裕がなくなるため、残業代も込みで割合負担にする方が安全です。
生活費と貯蓄の予算は、夫婦で話し合いながら微調整をしていきます。
両方の収入がすべてなくなってしまうような予算にはせず、お互いに自由の利くお金が手元に残るように考えつつ予算を決めましょう。
夫婦個人の口座に残ったお金は好きに使う
夫婦それぞれの給与受取口座に残ったお金は好きに使いましょう。
お小遣い、交際費、昼食代などはすべて自分の口座で賄います。
お小遣いや交際費とは完全に分けることで、生活費を使いこむ危険性はグッと減少するでしょう。
クレジットカードと家計簿ソフトを使った家計の見える化を行う
生活費の運用は、クレジットカードと家計簿ソフトを上手に利用して「家計の見える化」を実施。
夫婦ともに、いつでも好きなタイミングで生活費の状況を確認できるようにします。
家計簿ソフトには、夫婦共同の貯蓄用口座・生活費用口座・生活費用口座と紐づいたクレジットカードを登録します。
家計簿ソフトを確認すれば、生活費や貯蓄がどのようになっているかが一目瞭然です。
これによって、お互いに生活費をどのように使っているかが見え、生活費のコントロールができるようになります。
次の項でおすすめの家計簿アプリを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
出産・育児期の収入減に備えた貯蓄を意識する
夫婦間で、日々の家計管理の方法が整理できたら、将来のライフステージ変化などに備えた長期的な家計計画を立てましょう。
必要に応じて相応の貯蓄も必要になります。
しかし、出産・育児期など収入が減少する時期や子どもの教育費がかかる時期など、すべて夫婦だけで検討するのは大変です。
貯蓄額に関しても根拠を持って数値目標を立てるために、第三者の専門家を入れて相談してみてはいかがでしょうか。
ファイナンシャルプランナーなど、家計にも詳しいお金の専門家に相談することで、将来起こり得る問題なども明確に。
夫婦で今後の問題点について認識を合わせることで、家計の運営もやりやすくなります。
以上で、夫婦でお金の問題を話し合うときのポイントについて説明しました。
次に、お金を管理するうえでとても役に立つ便利な家計簿アプリを紹介します。
スマホで簡単・便利にお金の管理ができる多機能な家計簿アプリ4選
初心者でも簡単に始めることができる、夫婦におすすめの家計簿アプリを4つ紹介します。
どれも使いやすく、無料版もあるアプリなので、試しに活用してお気に入りを見つけるのもいいでしょう。
スマー簿
スマー簿は、NTTドコモとマネーフォワードが共同開発した家計簿アプリで、携帯キャリアがNTTドコモなら特に便利なアプリです。
1,500以上の金融機関や決済サービスなどと自動連携でき、入出金履歴利用や利用情報、残高情報を表示してくれます。
dアカウントでログインするだけで、dカードやd払いなどのドコモサービスと自動で連携・仕分けまですることができ、すぐに家計簿の作成が可能です。
さらにdポイント投資やTHEO+ docomoなどの投資関連とも自動連携し可視化してくれるので、将来の資産形成にも役立ちます。
ただし、現金払いについては、スマー簿はレシートの内容を手入力する必要があります。
次に紹介する、マネーフォワードなど「レシート読み取り機能」が付いているアプリはレシートを撮影するだけで自動で仕分けしてくれるのでスムーズに処理できます。
有料版(プレミアムプラン)と無料版があり、主な違いは以下の通りです。
- 月々のコスト
有料版(プレミアムプラン):500円(税込) ※最初の1ヶ月は無料。 - 連携サービス数
無料版:最大10サービスまで ※ドコモサービスは別途追加可能。
有料版:無制限 - データ閲覧可能期間
無料版:過去1年分
有料版:無期限
月々の家計の把握からという場合は、無料版でも十分に活用できます。
特に決済サービスやキ携帯キャリアなどをドコモ関連にしている人は、上記連携サービスの最大10サービスにドコモサービスはカウントされませんので連携数が増えてお得です。
マネーフォワード ME
マネーフォワード MEは、連動している金融関連サービス数が1番多いといわれている家計簿アプリです。
銀行やクレジットカードと連動して、利用したお金を自動で分類してくれるため、家計簿作成の手間がとても少なく済みます。
また、このアプリは家計簿機能だけでなく、将来受け取れる年金額の確認や現在のマイル数を自動取得対応、さらに証券口座との連動で投資のポートフォリオとして利用できるなど、今後の資産形成にも活用できます。
有料版(プレミアムサービス)と無料版があり、主な違いは以下の通りです。
月々のコスト
有料版(プレミアムサービス):月額500円(税込)・年額5,300円(税込) ※どちらも最初の1ヶ月は無料。
連携サービス数
無料版:最大10サービスまで
有料版:無制限
データ閲覧可能期間
無料版:過去1年分
有料版:無期限
無料版でも連動できるサービスが数多くありますので十分に活用できるので、確定申告に利用するなどある程度使いこなせるようになった段階で有料版に切り替えるとよいでしょう。
Zaim
Zaimは、マネーフォワードと同じように、家計簿として便利な機能を備えており、入力画面の使いやすさをはじめ、画面の見やすさ、操作のしやすさなどで定評のあるアプリです。
無料版でもデータ利用年数の制限がなく、節約に役立つ月ごとの収入・支出・入金先・出金元の分析グラフを利用することができ、スマートフォンのアプリに加えて、Web版もあるのでパソコンからも家計簿作成ができます。
ただし、スマー簿やマネーフォワード MEとは違い、資産内訳や推移の表示には対応しておらず、他のアプリと比べて連動している金融機関が少ないデメリットがあります。
しかし、利用している口座と連携していたり、日々の家計簿アプリとして使いやすいものを求めている方にはメリットを十分に実感できるでしょう。
有料版(プレミアムサービス)と無料版があり、主な違いは以下の通りです。
- 月々のコスト
有料版(プレミアムサービス):
①Web版:月額440円・年額4,378円
②App Store・Google Play:月額480円・年額4,800円 - 有料版限定のおもな機能
①カスタマイズ機能(カテゴリー・画面等)
②お金の使い方を改善できる機能(使い過ぎ防止/節約・オトクカレンダー・特売情報)
③公的制度の活用(医療費控除の自動算出・居住地の給付金検出)
月々の家計簿として利用するには無料版で事足りますが、節約を考えている人は有料版にすることで色々手助けしてくれる機能が揃っています。
公式サイトでは有料版を利用したことで、平均35,036円/月の貯金に成功したとの実績も書かれています(※)。
※参照元:zaim公式サイト
Moneytree
Moneytreeは三井住友銀行が提供する家計簿アプリです。
大手の金融機関のアプリということで、セキュリティ面とプライバシー保護に注力しているので安心感があります。
無料版でも最大50口座までと連動している金融機関が多く、データ利用の期限もありません。
また、広告なしでストレスなく利用できるので使いやすさで人気があるようです。
Moneytreeは個人向けと法人向けのシリーズがあり、無料版のMoneytreeと有料版のMoneytree Growの主な違いは以下の通りです。
- 月々のコスト
有料版:月額360円(税込)・年額3,600円(税込) - 対応プラットフォーム
無料版:iOS/Android/Web
有料版:iOSのみ - 利用目的
無料版:家計管理
有料版:家計管理・改善と資産形成
無料版は、日常で利用する家計簿アプリとしては優れていますが、さらに有料版については、無駄遣いの防止機能としてカテゴリ別に予算設定ができその消化状況の通知や、収支の月次レポートが毎月届いたりするなど家計改善のポイントも把握することができます。
以上4つのおすすめ家計簿アプリを紹介しました。
家計簿アプリを利用することで、手間なくお金の動きを可視化して一元管理することができるので、これまで気づかなかった無駄を省くことが可能になるでしょう。
どのアプリがご自身に合っているか、また有料版にする場合メリットを享受できるかなど検討して選んでみてください。
有料版の多くは1ヶ月無料などお試し期間を設定していますのでそれも活用してみましょう。
次に、今すぐできる節約術として、クレジットカードで生活費をコントロールをする方法について説明していきます。
クレジットカードを使うと生活費のコントロールが楽
クレジットカードを使うと特に生活費のコントロールがとても楽になります。
ここでは、その具体的な手順について、以下の流れに沿って解説します。
- 生活費用のクレジットカードを作り家族カードを追加して夫婦で持つ
- クレジットカードの引き落とし先は生活費用口座に
- 水道光熱費も税金も可能な支払いはすべてクレジットカード払い
- クレジットカードが使えない場合のみレシートで清算
この流れを理解して夫婦で協力すると、おかけの管理の中でも特に難しい生活費についても、管理がとても楽になります。ぜひ実践してみてください。
生活費用のクレジットカードを作り家族カードを追加して夫婦で持つ
まずは、生活費用のクレジットカードを作って、家族カードを追加しましょう。
クレジットカードの名義が、引き落とし先口座と同じにします。
クレジットカードはできれば年会費無料で、維持費がかからないものがおすすめです。
また、作成する際は、家族カードが作れるかどうか必ず確認しましょう。
クレジットカードの引き落とし先は生活費用口座に
クレジットカードの引き落とし先は生活費用口座に指定します。
後は、生活費の買い物をする際に必ず生活費用のクレジットカードを使って決済するようにしましょう。
現在、キャッシュレス決済が浸透しつつありますが、まだ現金払いのところも多くありますが、可能な限りクレジットカードで支払うことを徹底します。
水道光熱費も税金も可能な支払いはすべてクレジットカード払い
さらに、家計に関係する固定費もすべて生活費用口座から引き落とすように申請してください。
水道光熱費、各種税金など、共同で支払う固定費は少なくありません。
家賃や住宅ローンの支払いのようにクレジットカード払いにできないものだけは、生活費用口座からの口座振替にします。
家計に関わるお金は、すべて生活費口座から引き落とすことで、家計簿ソフトで家計の推移も確認でき、改善点を考えることもできるようになります。
クレジットカードが使えない場合のみレシートで清算
どうしても現金で支払うことになった場合は、現金でひとまず支払い、そのレシートを生活費用のレシートボックスなどに入れて、手入力で家計簿ソフトに入力。
→毎月、締め日に清算します。
→清算方法は2通り。
1)生活費用口座にお金が残っている場合はそこから引き出します。
2)生活費用口座にお金が残っていない場合は、夫婦で現金で払った生活費を相殺し、やはり収入割合で負担するように調整してください。
ここまでできれば、クレジットカードでの家計管理はスムーズに運用できます。
以上で、クレジットカードを利用した夫婦での生活費管理について解説しました。
次に、夫婦間のお金の管理にクレジットカードがおすすめの理由について説明します。
夫婦間のお金の管理にクレジットカードがおすすめの理由3つ
夫婦間のお金の管理にクレジットカードがおすすめの理由は以下の通りです。
それぞれの理由について、もう少し細かく説明します。
生活費用と決めておくことで使い分けが楽
クレジットカードを生活費用に限定して使うことで、お金の使い分けがとても楽になります。
財布の中に入っている現金やその他のカード類、スマホ決済などは、すべて自分の給与受取口座から出すものなので、生活費を使いこむ心配もありません。
もし夫婦のどちらかが生活費を私的に使用しても、家計簿ソフトでその動きは筒抜けになるため、問題はすぐ表面化し、早めの対策が可能です。
家計簿ソフトと連動してすぐに利用履歴が確認できる
家計簿ソフトとクレジットカード、クレジットカードの引き落とし先口座の3つを連動させることで、家庭内のお金の動きがとても分かりやすくなります。
利用履歴の反映は、クレジットカードを利用した加盟店側の対応にもよりますが、多くの場合数日で反映。すぐに確認できる点は、メリットです。
ポイントが貯まる
生活費を現金払いしていると、ただお金を払っておしまいです。
しかし、生活費をできる限りクレジットカードで支払うようにすることにより、ポイントが貯まります。
生活費が毎月15万円かかっているとして、年間で180万円。ポイント還元率が1%でも年間で18,000円のポイントが入り、その分家計の節約が可能です。
ここまで、夫婦間のお金の管理にクレジットカードがおすすめの理由について見てきました。
次に、クレジットカードを使った生活費管理における注意点についても説明します。
夫婦間のお金の管理にクレジットカードを使う場合の注意点3つ
夫婦でお金の管理をするためにクレジットカードを使う場合、いくつかの注意点があります。
これらの注意点について、順番に説明します。
キャッシング機能はできる限り付けない
生活費の運用に、キャッシング機能は不要です。
キャッシングをしてしまうと、ついつい使いすぎてしまう可能性があります。
あくまでも、生活費用の口座に入れている金額をベースにして、ショッピング機能のみを使うようにしましょう。
リボルビング払い禁止、または毎月リボ全額支払う
リボルビング払いは、利息が高く、返済不能になる可能性もある支払方法です。
リボルビング払いを利用せず、翌月一回払いのみにするよう徹底しましょう。
ポイント還元率などの都合でリボルビング払いにしたい場合は、支払い時はすべてリボルビング払いにし、毎月全額を支払うように運用すれば高い利息を支払わずに済みます。
面倒でも自分用と生活用の支払いは分ける
生活費用のクレジットカードとは別に、自分用のクレジットカードを所有するのは特に問題ありません。
ただし、2枚のクレジットカードを混用しないように注意しましょう。
一度混用してしまうと、せっかく家計管理システムとして構築した運用が、なし崩し的にダメになる危険性があります。
運用上の注意点はここまでです。
ここまでで、生活費の運用にクレジットカードが役立つと感じたなら、早速生活費用のクレジットカードをどのカードにするか探してみましょう。
次に、生活費用のクレジットカードを選ぶポイントについて説明します。
生活費用のクレジットカードを選ぶポイント3点
生活費用のクレジットカードを選ぶポイントは以下の3点です。
これらのポイントについて順番に解説します。
年会費無料など維持コストが安い
生活費用のクレジットカードは、できる限り維持コストをかけないようにしましょう。
個人用のクレジットカードで、年会費無料のカードは多く、選択肢が豊富です。本カードも家族カードも年会費無料を選びます。
自動車に乗る場合は、ETCカードも年会費無料だと助かります。
ポイント還元率が高いこと
生活費は年間でかなりの金額に上ります。
ポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶことで、ポイントを日用品や食料品の購入に使うこともできます。
また、利用料金に充当できるカードも。
さらに、ポイントの交換先によって、ポイント還元率が変わるカードもあるので、貯めるだけではなく、使う方でもお得なカードが内科比較してみてください。
税金や公共料金の支払いでも通常ポイントがつくこと
生活費の支払いには、税金や公共料金も含まれます。
クレジットカードの中には、公共料金の支払いにはポイント還元制度を適用しなかったり、還元するポイントを少なくしたりするケースも。
税金や公共料金の支払いでも通常ポイントがつくかどうかも比較ポイントとして忘れないようにしましょう。
ここまでで、生活費用のクレジットカードを選ぶポイントについて説明しました。
最後に、夫婦で利用するのにおすすめで、お金の管理に便利な年会費無料のクレジットカードを紹介します。
夫婦で使いたい!お金の管理に便利な年会費無料のクレジットカード3選
これからお金の管理を始める夫婦におすすめの年会費無料のクレジットカードを紹介します。
いずれのカードも、おすすめポイントがあるので、自分たちにはどのカードが向いているのかを検討してみてくださいね。
ポイントアップキャンペーンの多い楽天カード
楽天カードは、通常利用でのポイント還元率は1.0%。税金や公共料金の支払いでも、同じポイント還元率ですので、生活費用のクレジットカードにおすすめです。
また、楽天市場など楽天グループで買い物をすると、ポイントは常時3倍となります(通常ポイント1%、期間限定ポイント2%(デフォルト1%、カードで1%、ボーナスで1%))。さらに、ポイントアップキャンペーンが多いことも特徴で、特に期間限定ポイントが多く貯まります。
期間限定ポイントは気を付けないとすぐに失効しますので、楽天24など送料無料で日用品が購入できる店舗を利用して、生活に必要な日用品などを調達するのに使ってみてはいかがでしょうか。
ポイント還元率が高いリクルートカード
リクルートカードは、家族カードも作れて、ポイント還元率は1.2%と、他のクレジットカードと比較しても良好な還元率を誇るクレジットカードです。
さらに、公共料金も通常と同じポイントが還元されるため、税金の支払いもある生活費の管理には適しています。
追加カードとしてETCカードも作れるため、車を持っている家庭にもおすすめです。
貯まったリクルートポイントは、ポンパレモールやじゃらんなどで利用できるほか、共通ポイントと交換して、ローソンなど提携店舗で使うこともできます。
年会費無料のゴールドカードへの招待もあるイオンカードセレクト
イオンカードセレクトは、キャッシュカードとクレジットカード、電子マネーのWAONがすべて1枚にセットされたカードです。
イオンカードセレクトを作るとイオン銀行の口座もセットで作成することになるため、生活費用口座もそろいます。
また、イオンカードセレクトでお買い物をすると、利用金額200円(税込)ごとに1WAON POINTが貯まります。(還元率0.5%)
イオングループのスーパーやコンビニのミニストップなどで利用する場合は、200円ごとに2WAON POINT付与にアップ!(還元率1.0%)
さらに、毎月10日の「ありが10デー」に対象店舗でイオンカードセレクトを使うと、200円(税込)ごとに5WAON POINTが付加されるため、還元率はなんと2.5%になります。
ほかにも、毎月20日および30日の「お客さま感謝デー」では利用代金が5%OFFになるなど、生活費用としての利用シーンでお得になる場面が多い点が魅力と言えます。
また、イオンカードセレクトを使い続けていくと、ゴールドカードへの招待を受け取る場合も。ゴールドカードは、付帯サービスがグレードアップします。
利用したいサービスが多い場合は、そのままゴールとカードに切り替えるという選択もできます。
まとめ
もう一度、簡単に夫婦でお金の管理をスムーズに進めるポイントについておさらいします。
- 夫婦ともに、給与振込口座は個別にもち、相手に見せない(見せても別に構いません)
- 毎月、お互いの手取り額は共有する
- 夫婦の収入割合によって、生活費と貯蓄用口座に入金し、残りはそれぞれが自由に使う
- 生活費用口座にはクレジットカードを紐づけて家族カードも作成
- 生活費は夫婦ともに生活費用のクレジットカードを使う
お金に関する価値観は、結婚するまでお互いに気づかなかったという夫婦もいるほど、きちんと話し合わないと見えてこない部分です。
お互いに不公平感のないよう、システマチックにお金を管理できるような仕組みを構築する方向で話し合ってみましょう。