ヨーロッパでの利用におすすめのクレジットカードを紹介!ブランドや支払い方法は?
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ヨーロッパへの旅行や出張を計画している人の多くが「現地での支払いは現金を使うべきかクレジットカードを使うべきか」、「クレジットカードはどのカードを持っていけば良いのか」といった疑問を持つのではないでしょうか。
特にはじめてヨーロッパに行くという人は、心配になってしまいますよね。
そんなあなたのために、今回の記事ではヨーロッパでクレジットカードを使う方法、使う際の注意点、クレジットカードに付帯している海外旅行保険などについて解説します。
さらには気になるクレジットカードでのチップの支払い方法を詳しく解説していきます。
この記事を最後まで読めば、きっとクレジットカードに関して何の心配もなくヨーロッパに出かけることができるはずです。
ぜひ最後まで読んで、充実したヨーロッパ滞在を実現してください。
海外旅行でのクレジットカードについては、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
トータルマネーコンサルタント
監修者新井智美さん
福岡大学法学部法律学科卒業。
1995年4月 情報通信会社入社。
2006年11月 ファイナンシャル・プランニング技能士1級取得。
2017年10月 独立。
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆および監修も行い、現在年間200本以上の執筆および監修をこなしている。これまでの執筆および監修実績 は1,000本以上に及ぶ。
監修実績
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ヨーロッパに行くならクレジットカードは必需品です

ヨーロッパに行くなら、クレジットカードは必需品と思ってください。
大きなお金を持ち歩く必要がないということが一番大きいですが、それ以外にも以下のような理由からクレジットカードを持っていくことをおすすめします。
- ホテルでのデポジットなどに使われる
- 現金に比べて為替手数料が安い
それぞれの詳細を見ていきましょう。
ホテルでのデポジットなどに使われる
クレジットカードはホテルでのデポジット(支払い保険金)に使われます。
日本では馴染みの少ないデポジットですが、海外では一般的です。クレジットカードは支払い能力があることや信用を証明する身分証というわけです。
クレジットカードの提出がない場合は、宿泊料金と同額程度かそれ以上の保証金を支払う必要があります。
もちろん、宿泊料金が支払われれば保証金は返ってきますが、そもそも海外で高額の現金を持ち歩くこと自体が危険で、避けたいことです。
なお、レンタカーを借りる際にも同じようにデポジットを求められます。
現金に比べて為替手数料が安い
クレジットカードは現金に比べて為替手数料が安いというメリットがあります。
国内で外貨両替をした場合、1ドルあたり2.0~3.0%程度の手数料が必要です。
さらに余ったドルを日本円に交換するときにも手数料がかかるので、「両替してみたものの使わずに日本円に戻した」という場合は5.0~6.0%もの無駄な手数料が発生してしまいます。
クレジットカードの場合は会社によって多少の違いはありますが、VisaやJCBといった国際ブランドのプロパーカードを使った場合には、手数料は1.6~2.0%程度です。
また多くの現金を両替する必要がないので、両替による無駄な手数料を最小限にとどめることができますよね。
ヨーロッパで少しでもお得に買い物がしたいという人は、クレジットカード払いをおすすめします。
この章ではヨーロッパでクレジットカードを使うメリットをお話ししてきました。
クレジットカードがなぜおすすめなのかを分かっていただけたと思います。理由が分かったところで次に、「おすすめのクレジットカードはなに?」という疑問に応えていきます。
ヨーロッパでおすすめのクレジットカード

ヨーロッパでクレジットカードを使うなら
- VisaまたはMastercard®ブランドのクレジットカード
- ICチップ付きのセキュリティが高いクレジットカード
- 海外旅行が付帯しているクレジットカード
これらがおすすめです。
その理由をひとつずつ探っていきましょう。

新井智美 / トータルマネーコンサルタント
【専門家の解説】
ヨーロッパでクレジットカードを利用するにあたり、国際ブランドは「VISA」もしくは「MasterCard」を選ぶことは大原則です。
ただし、1つの国際ブランドだと利用できない可能性がありますので、両方の国際ブランドが利用できるよう複数のカードを用意しておきましょう。
また、ICチップが搭載されているクレジットカードでないと、ヨーロッパでは使えない可能性もあります。
最近はほぼICチップ搭載のカードになっていますが、今一度自分が持っているカードを確認しておきましょう。
VisaまたはMastercard®がおすすめ
VisaかMastercard®ブランドのクレジットカードがおすすめです。理由は使える店舗が多いという点です。
アメリカのクレジット決済専門誌「NILSON REPORT」が2015年に行った調査によると、Visaは全世界のクレジットカードの売り上げの58%、Mastercard®は26%を数え、それぞれ世界シェア1位と2位です。
このシェア率が示すように両者は、他ブランドと比べると使える店舗が圧倒的に多いのです。
なお、日本の国際ブランドJCBはヨーロッパでも使える店舗は多いですが、VisaやMastercard®と比べるとどうしても少なくなってしまいます。
JCBブランドのクレジットカードをメインカードとして使っている人は、VisaかMastercard®のクレジットカードをサブカードとして作っておくことをおすすめします。
ICチップ付のセキュリティの高いクレジットカードがおすすめ
ヨーロッパで使うクレジットカードは、ICチップ付きのクレジットカードにすることをおすすめします。その理由はセキュリティの高さです。
従来のクレジットカードは磁気ストライプ式カードと呼ばれるもので、磁気を介して情報を読み取る方式でした。
この方式には、情報を盗み取りやすい、複製カードを作りやすいという弱点があります。少し前に話題になったいわゆる「スキミング」がこれにあたります。
その点、ICチップ付きクレジットカードは、
- ICチップで情報を管理しているので複製が非常に難しい
- ICチップに高度な高速暗号化機能が内蔵されている
という特徴があります。
磁気ストライプ式のクレジットカードしか持っていないという人は、この機会にICチップ付きのものに切り替えてみてはいかがでしょうか。
なお、ICチップ付きのクレジットカードは三井住友カードやJCB、ライフカード、三菱UFJニコスといった大手クレジットカード会社の多くが導入しています。
海外旅行保険が付帯しているものがおすすめ
海外旅行保険が付帯しているクレジットカードがおすすめです。海外旅行保険は、一般カード以上のグレードの多くのクレジットカードに付帯しています。
また、一般カードでもクレジットカードによっては付帯しているケースもあるほど、クレジットカードの保険としては非常に一般的な保険です。

新井智美 / トータルマネーコンサルタント
【専門家の解説】
最近では一般カードでも海外旅行保険が付帯しているクレジットカードが増えていますが、自動付帯なのか利用付帯なのかを確認しておく必要があります。
利用付帯であれば、満たすべき条件についても確認しておくことをおすすめします。
旅行保険は自動付帯と利用付帯の違いに注意
なお、クレジットカードの付帯には自動付帯と利用付帯の2種類がありますので、注意してください。
自動付帯は、文字通り自動的に付帯しているもので、カードで旅行代金を払わなくても持っているだけで保険対象になります。
対して、利用付帯の場合は、保険対象となるためにはクレジットカード会社が設定した条件をクリアしている必要があります。主にそのクレジットカードで旅行代金を支払っているかどうかです。同じカードでも自動付帯と利用付帯で保険金額も変わる場合もあります。
JCBゴールドカードの旅行傷害保険(傷害死亡・後遺障害)の場合、保険金額はカードでの支払い利用がある場合に最高1億円、利用がない場合は補償されません。
つまり、利用条件をクリアしていなかった場合、後遺症が残るような大ケガを負ったとしても補償されないというわけです。
JCBゴールドカードの、細かな利用付帯条件は以下の通りです。
- JCBゴールドで事前に、「搭乗する公共交通乗用具」または「参加する募集型企画旅行」の料金をお支払いいただいた場合、最高補償額は1億円、お支払がない場合には、補償の対象となりません。
とあります。JCBゴールドカードでは、条件をクリアしていないと保険金は受け取れません。
旅行代金支払いの際に注意しましょう。
自分の持っているクレジットカードが海外旅行保険を付帯しているか、保険適用条件は何かを再度確認してみることをおすすめします。

新井智美 / トータルマネーコンサルタント
【専門家の解説】
JCBの「海外旅行傷害保険」「国内旅行傷害保険」「海外航空機遅延保険」「国内航空機遅延保険」は、旅行代金などをカードで支払うことが必要となる点に注意が必要です。
ラウンジや手荷物宅配無料など特典付きカードがおすすめ
空港ラウンジ無料利用や手荷物宅配無料など、旅行に便利な特典がついているクレジットカードをおすすめします。
ラウンジは飛行機搭乗までの時間を落ち着いて過ごせる空間
国内海外問わず、多くの空港にはラウンジと呼ばれる特別待合室があり、ドリンクサービスや新聞や雑誌の閲覧サービス、Wi-Fiサービスなどが無料で利用できます。
また、コピーやFAXなどのサービスを提供しているラウンジも多く、ビジネスで海外に行く場合は、落ち着いた環境の中で搭乗ギリギリまで仕事をすることができます。
異国の地で快適な環境で過ごせる空間があるのは、安心できますよね。
空港と自宅間で荷物を宅配してくれるサービスも人気
また、手荷物宅配無料も便利なサービスです。
大きな荷物を抱えての移動はとても大変で、特にお土産などで荷物が増える帰国時には「一人で運ぶのはとても無理!」という人もいるのではないでしょうか。
そういった際に便利なのがこのサービスです。行きは自宅から空港まで、帰りは空港から自宅まで手荷物を無料で運んでくれるカードがあります。
筆者はセゾンブルー・アメックスを持っているのですが「帰国時に空港から自宅まで手荷物1つ宅配料無料」というサービスを何度も利用しています。年間何度でも使えてとても便利です。
クレジットカード選びに迷ったら、こういったサービスが付帯しているかどうかを条件に選んでみるのもひとつの手です。
ここまで、ヨーロッパでおすすめのクレジットカードをさまざまな角度からお話ししてきました。
次の章では、実際にヨーロッパでクレジットカードを使う際に押さえておきたい必須知識をお伝えしていきます。
実践的な内容になりますので、ぜひ読んで参考にしてください。
ヨーロッパなど外国でのクレジットカード支払い方法

まずは、ヨーロッパでのクレジットカードの使い方を見ていきましょう。
この章では、支払い回数、使用上の注意点、決済通貨の選び方、クレジットカードでチップを支払う方法を紹介していきます。
基本的に一括払いのみ
ヨーロッパをはじめとした海外では、日本のように支払い回数を選ぶことはできません。
基本的には1回払いと考えてください。なお、クレジットカードの中には海外での1回払いかリボ払いを設定できるカードもあります。
入会の際に設定するケースが多いのですが、これにも注意が必要です。
リボ払いに設定していることを忘れて海外で使用した場合、一括払いであれば必要のなかったリボ払い手数料を支払うことになってしまいます。
ヨーロッパに出かける前に、自分のクレジットカードの支払い設定がどのようになっているか、再度確認しておくことをおすすめします。
次に、ヨーロッパでクレジットカードを使う際の手順を以下に紹介します。
- 店舗のブランドステッカーを確認して、自分のクレジットカードに対応しているかチェック
- クレジットカードを提示
- 売上伝票の確認(この際、利用日、金額を確認してください)
- サインもしくは暗証番号の入力
- 売上伝票の受け取り(伝票は捨てずに、後日クレジットカード会社から送られてくる明細書と照合してください)※
※web明細の方は各サービスにログインして照合してください。
なお、クレジットカードを利用する際には、下記のいずれかのフレーズで使用の意思を伝えましょう。
- 丁寧に伝えたい場合=Do you accept credit cards?
- フランクに伝えたい場合=Do you take cards?
いずれも難しい単語はありませんので、ゆっくり丁寧に話せば伝わるはずです。
ICチップ付クレジットカードは暗証番号の確認を
先ほど、ヨーロッパでクレジットカードを使うならセキュリティ機能が高いICチップ付きクレジットカードがおすすめとお話ししましたが、注意点が1点だけあります。
それは暗証番号を忘れないようにすることです。
ICカード付きのクレジットカードは、サインではなく暗証番号の入力を求められます。
サインレスやサインでの支払いに慣れてしまっている人は、事前に暗証番号を確認するようにしましょう。
決済通貨が選べる場合は現地通貨がおすすめ
クレジットカードを利用する際に、円建て決済か現地通貨決済かを選べる場合があります。
その際には現地通貨決済をおすすめします。その理由は現地決済の方がレートが良いことが多いからです。
円建て決済の場合、日によってレートが変わります。とはいえ、日々刻々と変化している為替レートにその都度対応するわけにはいきませんので、決済レートは一定期間固定されています。
この固定レートは現地通貨レートより円が高めに設定されています。場合によっては10%ほど円高に設定されていることもあります。
小さな買い物であれば気にならない程度の損で済みますが、数万円単位の買い物をした場合、レートの良い悪いだけで数千円変わってきてしまいます。
よりお得に買い物をするには現地通貨で決済をしましょう。
クレジットカードでチップを支払う方法
最後に、日本では馴染みの少ない習慣でありながら、ヨーロッパはじめ海外では一般的な習慣であるチップをクレジットカードで支払う方法を紹介していきます。

新井智美 / トータルマネーコンサルタント
【専門家の解説】
日本ではチップの習慣がありませんが、海外では必要です。
ただ、国によって対応が異なりますので、自分が訪問する国のチップの必要性について調べておくと安心です。
事前にチェック!チップの慣習がない国
海外では当たり前の習慣と考えられがちなチップですが、実はチップの習慣がない国もあります。
ヨーロッパで下記の国に行く場合には、チップは一般的ではありませんのであえて払う必要はありません。
▼ チップが失礼にあたる場合もある国
- フランス
▼ 一般的にはチップが必要ない国
- スウェーデン
- スイス
- フィンランド
- デンマーク
- イタリア
- スペイン
- ドイツ
- ノルウェー
- イギリス
- ドイツ
- ギリシャ
上記の国では特別に感動したなどの場合を除いてはチップを支払う必要はありません。
なお、フランスでは人によっては失礼と受け取られるケースもありますので注意しましょう。
チップの慣習がある国と目安となる金額
チップが必要なヨーロッパの国は以下の通りです。
- オランダ
- ロシア
- アイルランド
- オーストリア
- トルコ
ただし、会計にサービス料が含まれている場合は、上記の国であってもチップの支払いは不要です。
なお、チップの金額は料金の15~20%が目安と言われています。
チップをクレジットカードで支払う方法
現金が主流のチップですが、クレジットカードでも支払うことができます。
レストランの場合は、伝票の「Tip」もしくは「Gratuity(心づけ)」の欄に金額を記入するだけです。
なお、伝票にすでにチップが含まれているケースもあります。
その際にはチップは必要ありませんので、オーダーしたものは合っているか金額は合っているかのチェックを含めて、伝票はきちんと確認しましょう。
まとめ
今回の記事では、ヨーロッパにあまり行ったことのない人やはじめて行く人に向けて、ヨーロッパでのクレジットカードにまつわる情報をまとめてお伝えしてきました。
ヨーロッパで利用におすすめのクレジットカードは何かといった情報からヨーロッパでのクレジットカードの必要性、実際の利用に仕方などを細かく見てきました。
この記事を最後まで読んでいただいたあなたは、ヨーロッパでクレジットカードを使うことへの不安は軽減したのではないでしょうか。
ぜひこの記事を参考に素敵で後悔のないヨーロッパ旅行に出かけてください。
本記事の編集者について

イーデス編集部
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