流通系クレジットカードのおすすめ5選!メリット・デメリットや選び方も解説
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流通系クレジットカードは、スーパーマーケットなどの小売業が発行するカードで、自身に適したカードを選べばポイントやサービスなどにおいて、お得な条件で利用可能です。しかし、流通系クレジットカードはお得な側面が多い一方で、自身に適したものを選べなければ利用価値が低下したり、十分なサービスを受けられなかったりするでしょう。
そこで本記事では、流通系クレジットカードを無駄なく利用するために知っておきたい選び方や、メリット・デメリットをご紹介します。あわせて「おすすめのクレジットカード」を5種類ピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。

菊地崇仁 / クレジットカード専門家
スーパーマーケットは薄利多売のため、ポイントの利用先が限られている場合が多いです。
基本的にはそのスーパーのお買い物券に交換して使ったり、レジで使う事が一般的で、汎用性が低いのが特徴です。
ただし、特定日付や曜日で割引があるなど、それなりにメリットもあります。
ただし、クレジットカードを選ぶ場合は、家計全体で考えるのがよく、スーパーでの利用金額が家計支出のどれくらいを占めているかを考えましょう。
それほど大きくないのであれば、ポイントが分散するだけでなく、特定の日付や曜日以外では還元率1%のクレカの方がお得になる可能性も高いです。
スーパーでの利用額と利用頻度を考え、割引額やポイントアップなどで十分利用できると考えられる場合は流通系のクレジットカードも良いでしょう。
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流通系クレジットカードの選び方
以下では流通系クレジットカードの選び方をご紹介します。以下5つの選び方を意識することで、お得にカードを利用できるのはもちろんのこと、買い物以外の側面においてもムダの無いカードを選択することができるでしょう。
【流通系クレジットカードの選び方】
国際ブランドや年会費は、クレジットカードを選ぶ際の基本的なポイントであり、対応していないブランドの選択は利用幅を下げますし、サービスが足りているのにムダに高い年会費を払えば割高なカードをとなってしまうので気を付けましょう。
ポイント還元率や特典は、買い物をするうえでお得度を高めるのに重要なポイントになりますし、付帯サービスは旅行でカードを利用するのに大事なポイントとなってきます。
クレジットカードの使用用途から選ぶ
主にどこで使用するのかを基準にクレジットカードを選びましょう。例えば、イオンで使う目的なら「イオンカード」、セブンイレブンが主な使用目的なら「セブンカード」といったふうに、使用目的に合わせて選ぶことでお得度が増します。
他にも、買い物だけでなく旅行で利用する場合には、あわせてマイルが貯まるかどうかも意識してみましょう。自身がこれからクレジットカードを何に使用するのかを認識してから選べば、ポイントやマイルといった側面で大きいメリットを享受できます。
国際ブランドで選ぶ
国際ブランドとは、VISAやJCB、アメックスなどのブランドのことです。クレジットカード発行時はこれらの国際ブランドを一つ選ぶことができるのですが、選び方を間違えると利用したいときに利用できなくなる可能性が出てきます。
例えば、店舗によってはVISAに対応していてJCBに対応していないといったことがあります。こういった場合にはポイント還元率などがいくらお得でも、そもそも利用することができないため、お得な買い物をすることができません。ですので、クレジットカードを選ぶ際は、自身が利用する店舗が対応している国際ブランドのカードを選ぶようにしましょう。
年会費で選ぶ
年会費は無料のものから2万円、4万円のように高額のものまであります。もちろん高額の方が付帯するサービス等は充実しています。
ただし、サービスが充実しているからと言っても、それらのサービスを全て無駄なく利用できるかは別問題です。充実しているサービスを自身が利用できる見込みが無ければ、年会費を抑えたうえでカードを契約した方が良いでしょう。
年会費で選ぶ際は、金額に対して自身が満足できるサービスや特典がついているかどうかを基準に選んでください。
ポイント還元率で選ぶ
ポイント還元率は、流通系クレジットカードを選ぶうえで特に重要なポイントの一つと言えます。流通系クレジットカードの強みは、対象の店舗などで買い物をした際に得られるポイントといっても過言では無いため、どれくらい還元されるかでお得度合いは変化します。
還元率については、最低でも1%は確保したいところです。
付帯サービスや特典で選ぶ
付帯サービスはクレジットカードによって様々です。一例として、参考になる付帯サービスを以下の表にまとめましたので参考にしてください。
カード名 | 主な特典 |
---|---|
イオンカードセレクト | WAONオートチャージの利用でポイント2重取り |
エポスカード | ポイントUPサイト利用でポイント還元率最大30倍 |
三井住友カード(CL) | 対象のコンビニ・飲食店などの利用でポイント最大7.0%還元 |
以上のように、様々な付帯サービスがカード毎にあります。どのように利用するかによって特典のお得度は変わるため、自身の利用目的等に合わせて選んでみてください。
ステータスで選ぶ
ステータスの高いクレジットカードは社会的信用を示すうえで重要なポイントとなります。主に年会費でステータスは判断される傾向が強いため、ステータスを意識したクレジットカードを持つのなら、年会費の高いカードを持つことになるでしょう。
クレジットカードにはゴールド、プラチナ、ブラックといったようにランク付けした種類があり、ランクが高くなるにつれて年会費は高まります。また、サービス内容や特典もあわせて充実していく傾向にあるでしょう。流通系クレジットカードでもゴールドやプラチナといったグレードのカードはありますので、契約時の参考にしてみてください。
年会費永年無料でおすすめの流通系クレジットカード5選
年会費永年無料の流通系クレジットカードはいくつもありますが、その中でおすすめの5選が以下のとおりです。
カード | お得度◎ イオンカード セレクト | エポスカード | セゾンカード インターナショナル | お得度◎ セブンカード・ プラス | 楽天カード |
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 永年無料 | 永年無料 | 永年無料 | 永年無料 |
基本還元率 | 0.5% (税込200円ごとに1WAON POINT) | 0.5% (税込200円ごとに1エポスポイント) | 0.5% (1ヶ月の利用総額税込1,000円ごとに1ポイント(約5円相当)) | 0.5% (税込200円ごとに1nanacoポイント) | 1.0%~3.0% (通常税抜100円につき1楽天ポイント) |
国際ブランド | |||||
発行スピード | 最短即日(※1) | ||||
利用限度額 | |||||
ETC年会費 | |||||
電子マネー | |||||
連携可能な経費計算システム | 楽楽精算 | 楽楽精算 | Concur Expense | 楽楽精算 | Ci*X Expense(サイクロスエクスペンス) |
旅行傷害保険(補償額) | 記載なし | 海外旅行保険(傷害死亡または後遺障害:最高500万円) | 記載なし | 記載なし | 海外旅行保険(最高2,000万円) |
お得ポイント |
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リンク |
※通常発行は約1週間
※1.通常発行は最短5営業日
それぞれの特徴についてまとめてみました。
イオンカードセレクト
お得ポイント
毎月20日・30日は「お客さま感謝デー」 でお買い物代金5%OFF!
(全国のイオン、マックスバリュ、イオンスーパーセンター、サンデー、ビブレ、ザ・ビッグなどの店舗)イオングループの対象店舗で、WAON POINT付与が常に基本の2倍!
(全国のイオン、イオンスタイル、イオンモール、ダイエー、グルメシティー、マックスバリュ、イオンスーパーセンターなど)イオンシネマでいつでも映画料金300円OFF!
毎月20日・30日の「お客さま感謝デー」は映画料金700円OFF!
「イオンカードセレクト」は、全国展開中のスーパーマーケット「イオン」が発行するクレジットカードです。
毎月20日と30日の「お客様感謝デー」では、全国のイオンやマックスバリュ、ビブレなどの店舗で5%オフの割引があります。
そのほかにカラオケ館の室料が30%オフになったり、ワタミグループの飲食料金が5%オフになったりする割引優待があるほか、イオンシネマで会員本人と同伴者の鑑賞料金が300円オフ、お客様感謝デーは会員本人にかぎり1,100円で利用できます。
発行スピードは1~2週間となっておりますが、店舗申込みの場合は仮カードを当日受け取ることも可能です。すぐに利用したい方は、イオンの店舗で契約してみてはいかがでしょうか。
【イオンカードセレクトがおすすめの人】
- イオンへよく行く人
- WAONを使う人
- 即日発行を希望する人
イオンカードセレクトユーザーの口コミ
エポスカード
お得ポイント
- マルイの実店舗や通販サイトでいつでも配送料無料&年4回の優待期間中は10%OFF!
- スターバックスカードへの入金で、エポスポイント付与が常に基本の2倍!
- 専用会員サイト「エポトクプラザ」からの購入で、イオンシネマの映画料金400円OFF!
- 年間100万円利用でゴールドカードへの無料招待の可能性大!(特典がかなりお得)
赤いカードが特徴的な「エポスカード」は、ショッピングビルのマルイやモディで有名な丸井グループが発行するクレジットカードです。
年4回開催されるバーゲンセールの「マルコとマルオの7日間」では、マルイ・モディ全店、マルイ公式ショッピングサイト「マルイウェブチャンネル」での買い物が10%オフになる特典があります。
また、「エポスカードウィークス」というエポスカード会員限定セールが特定店舗で不定期開催しています。
そのほか、ビッグエコーやカラオケ館が常時30%オフになったり、居酒屋チェーンのモンテローザグループではポイント5倍になったりすることも魅力です。
即日発行も可能なため、マルイを利用するついでに契約してしまうのもおすすめです。
【エポスカードがおすすめの人】
- マルイをよく利用する人
- エポスの優待店をよく利用する人
- 海外旅行によく行く人
エポスカードユーザーの口コミ
セゾンカードインターナショナル
お得ポイント
- PARCOでの支払い税込110円ごとに3ポイント貯まる!(※ポケパル払いへの登録が必要)
「セゾンカードインターナショナル」は年会費永年無料なほか「永久不滅ポイント」という、獲得したポイントに有効期限がない魅力があります。還元率は0.5~1.0%と決して高くはありませんが、期限の無いポイントを貯められる点は大きな魅力と言えるでしょう。
また、発行については、セゾンカウンターの手続きにて最短即日発行が可能です。専業主婦やパート、アルバイトの方でも審査に通りやすいクレジットカードと言われているので、手軽に利用を開始できるおすすめのカードと言えます。
【セゾンカードインターナショナルがおすすめの人】
- まずはクレジットカードを作ってみたい初心者の方
- ポイントの管理が面倒な方
- nanacoポイントを貯めている方
- 異なる国際ブランドをサブカードとして持ちたい方
セゾンカードインターナショナルユーザーの口コミ
セブンカード・プラス
お得ポイント
- セブン&アイグループでの買い物で、nanacoポイント付与が常に基本の2倍!
(セブンイレブン、イトーヨーカドー、ヨークマート、西武・そごう、アリオ、デニーズなど) - 毎月8のつく日は、イトーヨーカドーで食料品・衣料品・住まいの品ほとんど全品が5%引き!
セブン&アイ・ホールディングスの発行する「セブンカード・プラス」も、年会費永年無料のおすすめクレジットカードです。
全国のセブンイレブン、イトーヨーカドーで買い物にカードを利用すると、200円(税込)ごとに2nanacoポイントが貯まる特典があります。
また、貯めたポイントを1ポイントから使える点も魅力です。
セブンイレブンやイトーヨーカドー以外に、ファミリーレストランのデニーズ、西武・そごうなどのお店でも使えます。
8のつく日はイトーヨーカドーでほとんど全品5%OFFが適用されるのも特徴の一つです。ネットスーパーの場合は子の対象外となるので注意してください。
【セブンカード・プラスがおすすめの人】
- セブン&アイグループの対象店によく行く人
- nanacoを無料で持ちたい人
- ポイントを無駄なく使い切りたい人
セブンカード・プラスユーザーの口コミ
楽天カード
お得ポイント
14年連続顧客満足度 No.1
※2022年度日本版顧客満足度指数調査 クレジットカード業種楽天ポイントがザクザク貯まる
楽天市場のお買い物はいつでもポイント3倍!
※特典進呈には上限や条件があります。電子マネー「Edy」搭載カード
トラブルに対応したあんしん機能が充実
楽天カードは、楽天が提供するクレジットカードで楽天サービスを利用する人におすすめです。楽天市場での買い物はもちろんのこと、楽天証券や楽天ペイ、楽天edyなどの利用でも楽天ポイントを貯められます。ポイント還元率は1.0~3.0%と比較的高く、スーパーポイントアッププログラムを利用すれば最大でも14倍のポイントを受けることが可能です。
無収入でなければ審査対象となるカードですので、バイトで稼いでいる大学生でも取得できます。審査機関は早くて1日で完了するため、スピーディーな作製にも期待できるでしょう。
【楽天カードがおすすめの人】
- 楽天サービスを利用している人
- ポイント還元率の良いカードを探している人
楽天カードユーザーの口コミ
流通系クレジットカードとは小売企業から発行されるカード
流通系クレジットカードはデパートにスーパーマーケット、コンビニなどの小売業やその系列会社が発行しています。
たとえば、ショッピングセンター大手のイオンにセブン&アイ・ホールディングス、コンビニ大手のファミリーマートにローソンなどが小売業ですし、そのほかにも百貨店に家電量販店、アウトレットモールなども含まれます。
普段の生活の中で利用しやすく、さまざまな特典があることから主婦や女性などからの人気も高い流通系クレジットカード。
最初に主な特徴についてチェックしていきましょう。特徴は以下の通りです。
オンラインだけでなく店舗で直接申し込みも可能
流通系クレジットカードはオンラインからの申し込みもできますが、そのほかにショッピングセンターやデパートなどに設置したカウンターからも手続きができます。
カードによって内容は異なるものの、審査に通過すれば本カードが到着するまでの仮カードが発行されたり、入会特典がもらえたりすることもあります。
発行元や提携店舗で割引や特典がある
流通系クレジットカードは発行元や提携店舗でたくさん利用してほしいという目的があることから、割引やポイントが通常時よりも多くもらえるなどの特典があります。
たとえば、あるデパートが発行するクレジットカードを作った場合、その店舗または系列店でのみ適用される割引があったり、限定セールなどのイベントに招待されたりします。
流通系クレジットカードの5つのメリット
流通系クレジットカードのメリットはいくつかありますが、その中で主なメリットとなるのが以下の5点です。
メリット
詳しい内容について解説していきます。

深野康彦 / ファイナンシャルプランナー
流通系カードは年会費無料が多く、また申し込みからカード発行までの期間が短くなっています。
ポイント還元率のアップや割引などのショッピングに関するさまざまな特典が付与されています。
反面、発行元や系列店で利用しないとメリットはほとんどなくなります。
また、旅行保険などの付帯サービスは通常のクレジットカードほど充実していません。
年会費無料で維持コストのかからないカードが多い
流通系クレジットカードの一般カード(スタンダードカード)は年会費無料のものが多く、維持コストをおさえられるメリットがあります。
発行元はクレジットカードを作ってもらうことで、お店を積極的に利用してもらいたい目的があります。
そのため、年会費を無料にしても、お店で買い物さえしてもらえれば良いという考えなのです。
「年会費無料ではカードの充実度が低いのではないか」と心配する方もいるかもしれませんが、流通系クレジットカードはポイント還元率の高さなど、独自のサービスも付帯。
特定のお店で利用する目的で発行するのであれば、十分すぎるくらいの機能を持っています。
ポイント還元率の高いカードが多い
流通系クレジットカードの多くでメリットとなるのが、発行元のお店や系列店カードを利用した際のポイント還元率の高さです。
一般的なクレジットカードの場合、基本ポイント還元率が0.5%程度と決して高くないことが多いです。
しかし、流通系クレジットカードを発行元のお店や系列店で利用するとポイント還元率が1.0%以上などと高くなるケースがあります。
たとえば、ポイント還元率が0.5%のクレジットカードで年間200万円の買い物をした場合、獲得できるのは10,000円分のポイントです。
それに対し、ポイント還元率が1.0%になると獲得できるのは20,000円分のポイントとなり、10,000円もの違いが出ます。
割引を有効活用することで節約できる
多くの流通系クレジットカードで発行元のお店や系列店でお買い物をした金額から割引が入ります。
その結果、割引された金額分の節約が叶うのでお得です。
クレジットカードによって内容は異なりますが、常時割引対象になることもあれば、期間限定、毎月〇日、毎週〇曜日などのこともあります。
また、一部のクレジットカードではクレジット機能を利用せずにカード提示後の現金払いでも割引対象となるため、ポイントカード感覚で利用可能です。
申込者自身に安定収入がなくてもカード取得がしやすい
申込者自身に安定収入がないと利用条件を満たさないクレジットカードもありますが、流通系クレジットカードではそのような心配がなく専業主婦や学生が利用できる可能性が高いでしょう。
これは流通系クレジットカードの発行元が、安定収入のない主婦層や若年層をターゲットとしていて、それらの層を取り込みたいことが理由です。
実際にイオンカードでは、公式サイトに「18歳以上(※)で電話連絡可能な方なら、お申込みいただけます」「アルバイト・パート、学生・専業主婦(主夫)・年金受給者の方もお申込みいただけます」という記載があります。
※2022年4月1日以降より成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたため、18歳~19歳の方でも親権者の同意なしでクレジットカードを作れるようになりました。
しかし、流通系クレジットカードであれば、誰でもカードを取得できるわけではありません。
クレヒス(個人信用情報)に、金融事故の情報履歴がないことは審査通過の最低限の条件となるので注意してください。
申し込みからカード発行までの流れがスピーディー
流通系クレジットカードは申し込みからカード発行までの時間が短く、当日のお買い物がお得に利用できる仕組みが整っています。
たとえばイオンカードでしたら、オンラインで申し込み後に最短30分で審査、申し込み当日中にカードを受け取れる「カード店頭受取サービス」を利用できます。
そのほかに、セゾンカードでも条件をクリアすれば最短即日発行ができる旨、公式サイトに記載があります。
流通系クレジットカードの3つのデメリット
流通系クレジットカードのデメリットとなるのが以下の3点です。
デメリット
ただし、流通系クレジットカードの利用目的が発行元・提携店舗の割引や特典が目当てなのであれば、これらのデメリットは大きな負担にならないでしょう。
発行する店舗を利用しないとカードの利用価値が出ない
発行元のお店、系列店などを利用してもらう目的のもとに発行される流通系クレジットカードなので、割引やその他の特典対象となる場所は限定されます。
たとえばA社の発行する流通系クレジットカードを発行した場合、カードの恩恵を受けられるのはA社のお店になりがちです。
A社以外のお店でカードを利用したとしても、特に得られるメリットはなく、支払うだけのカードになってしまうでしょう。
もし、さまざまなお店でお得になるクレジットカードがほしいのであれば、JCB CARD Wや楽天カードのような基本ポイント還元率が高い1枚を選んだ方が無難です。
カードのステータス性が低い
利用条件に大きな縛りがなく、どなたでも持ちやすい流通系クレジットカードですが、その分だけステータス性は低くなります。
アメックスのプロパーカードやダイナースクラブのような富裕層向けのカードとは異なるため、ステータス重視の方には物足りない1枚かもしれません。
流通系クレジットカードの魅力は、あくまでも「発行しやすくて維持コストがかからない」点です。
気軽に持てることや割引などの特典が魅力のカードだと思うのが良いでしょう。
特典や付帯サービスの充実度が低い
国内外の旅行の際の付帯保険、そのほかにも補償サービスや特典などが豊富なクレジットカードとは異なり、多くの流通系クレジットカードはサービスの充実度が低い傾向にあります。
たとえばセゾンカードの場合、海外旅行傷害保険が付帯するのはゴールドカード以上となり、一般カードでは付帯がありません。
そのほかに空港ラウンジの利用といったサービスもないと考えて良いでしょう。
買い物がお得にできて、かつ特典や付帯サービスの充実度が高いカードを求めるのであれば、流通系クレジットカードの「ゴールドカード」を選ぶなどしてください。
年会費永年無料にならないことが多いですが、特典や付帯サービスの充実度はアップします。
メリットもデメリットもある流通系クレジットカードですが、持つのがおすすめなのは一体どんな方なのでしょうか。
次で詳しくお伝えします。
流通系クレジットカードを持つのがおすすめなのはこんな方
流通系クレジットカードを持つのがおすすめなのは、以下に当てはまる方となります。
流通系クレジットカードをおすすめしたい方
特徴をまとめたので見ていきましょう。

深野康彦 / ファイナンシャルプランナー
デパート、スーパーマーケット、あるいはコンビニなどさまざまな流通系クレジットカードがあります。
どの流通系カードを作ったらよいのか迷ってしまいますが、自分の買い物履歴などの家計支出に合わせて作るカードは選びましょう。
流通系クレジットカードは、発行元や系列店で利用すればポイント還元率のアップがあったり、また特定日に割引や還元セールなどのさまざまな特典が付与されています。
付与されている特典を有効に活用できるように、自身の生活スタイルに合った流通系クレジットカードを作りましょう。
流通系クレジットカードをよりお得に利用するためには、買い物は現金払いを控え、かつ割引やポイント還元率が高い日にまとめ買いをするなど買い物を集中させることがポイントになります。
食事をする、映画を観る、カラオケを利用するなどの場面でも流通系カードの特典が利用できるケースがあります。
買い物以外のレジャーや旅行などの特典にも目を光らせて流通系クレジットカードを利用するとお得度はアップするはずです。
さらに、発行元のHPなどに会員登録を行っておけば、会員向けのキャンペーンなどのお得情報が届きます。
流通系クレジットカードを作ったら直ぐに会員登録は行っておきましょう。
決まった店舗でのお買い物が多い方
スーパーやデパート、コンビニなどの中から決まった店舗での買い物が多く、支払いをクレジットカード払いにしている方であれば、ぜひ流通系クレジットカードを持っていると良いでしょう。
割引が入れば本来支払うべきだったお金をおさえることができますし、ポイントが貯まれば後でお買い物する際に充当することが可能です。
カードの維持コストをかけずにお得にお買い物をしたい方
流通系クレジットカードは年会費無料で持てるカードが多いので、維持コストをかけたくない方にとって重宝する1枚です。
また、割引やポイント還元などの特典もあるのでお得さも手に入ります。
ただし、お得感は得るには、発行元のお店や系列店でカードを利用することが条件です。
流通系クレジットカードの発行を機に買い物をするお店を固定して、支払いは現金払いではなくクレジットカード払いで行いたい方におすすめです。
流通系クレジットカードを持つのをおすすめしないのはこんな方
流通系クレジットカードがおすすめの人がいる一方で、おすすめではない人もいます。
【流通系クレジットカードを作るのをおすすめしない人】
- いろんな店舗で買い物をする人
- 流通系クレジットカードの利用でお得になる店舗を利用しない人
- 店舗利用よりもお得に使えるカードが他にある人
基本的に流通系クレジットカードによってお得になる店舗を利用しない場合にはおすすめできません。また、流通系クレジットカードでお得になる店舗を利用する場合でも、利用頻度が少なくて他の店舗も良く使う場合にはおすすめできません。
他の店舗も利用する場合には、基本的なポイント還元率が高いカードで買い物をした方がお得な可能性があります。その点に関しては、ポイント還元率のお得度を比較したうえで選択するようにしましょう。
Q.流通系クレジットカードの審査は甘い?
流通系クレジットカードの審査が甘いというのは決して断定できることではありません。ただ、楽天カードのように収入さえあれば審査対象になるものもあるため、一概に厳しいという結論にはならないでしょう。個人の信用度はもちろん影響しますので、審査に通るかどうかはそれぞれ異なる点は理解しておいてください。
Q.流通系クレジットカードで即日発行できるものはある?
流通系クレジットカードで即日発行できるものはあります。イオンカードセレクトのように、申し込み当日に仮カードを受け取ることができるものもあるため、急ぎでカードが欲しい場合には事前に調べておくと良いでしょう。
Q.流通系クレジットカードは主婦や学生でも作れる?
流通系クレジットカードは主婦や学生でも作ることができます。もちろん、無職で収入が無い、配偶者の収入も無いという場合には作ることが難しいですが、学生でも一定の収入があれば審査対象となります。
Q.流通系クレジットカードは自己破産者やブラックでも作れる?
基本的に流通系クレジットカードもクレジットカードであることに変わりないため、自己破産者やブラックリストに載っている場合には作るのが難しいです。もちろん、一定の期間が経っていれば作ることができる可能性は出てくるでしょう。
まとめ
流通系クレジットカードを作れば、特定の店舗やECサイトなどをお得に利用することができます。ほとんどの場合では、ポイントが多く付くため利用することで通常のカード以上にポイントが貯められたりします。
また、流通系クレジットカードは年会費を多く払って還元率を高めるカードと違って、対象の店舗さえ利用すれば最大限のポイントを取得することが可能です。そのため、普段から利用するスーパーマーケットやコンビニが、流通系クレジットカードの対象店舗となっている場合には契約する価値があると言えます。もし、該当する場合には契約を検討してみてください。
本記事の編集者について

イーデス編集部
専門知識がないと難しい金融商品を、正確で詳しく、わかりやすく伝えるために、記事企画・推敲・構成・編集・情報の更新を行っております。
そして、利用機会の多いお店のカードを作れば節約も叶うので、ぜひ自分のニーズに合う1枚を見つけてみましょう。