クレジットカードのセキュリティーコードを瞬時に解説!暗証番号とは違います
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クレジットカードには、クレジットカード番号以外に、セキュリティコードと呼ばれる番号が記載されているのですが、ご存知でしょうか。
なんとなくクレジットカードの「暗証番号」と混同しがちですが、全く違います。
トータルマネーコンサルタント
監修者新井 智美
福岡大学法学部法律学科卒業。
1995年4月 情報通信会社入社。
2006年11月 ファイナンシャル・プランニング技能士1級取得。
2017年10月 独立。
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆および監修も行い、現在年間200本以上の執筆および監修をこなしている。これまでの執筆および監修実績 は1,000本以上に及ぶ。
監修実績
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セキュリティコードが記載されている場所
セキュリティコードは、クレジットカード番号とは別の、クレジットカード本体に印字されている番号です。
クレジットカードによって記載されている場所が異なります。

新井智美 / トータルマネーコンサルタント
【専門家の解説】
クレジットカードのセキュリティコードは、カードの裏面に記載されていますが、最近では、カードに番号自体を記載しない「ナンバーレス」のクレジットカードも普及し始めています。
ナンバーレスカードには、「券面ナンバーレス」といわれるカードに番号などの印字が一切ないものとプラスチックカードでできており、カード番号や有効期限などの情報は全て裏面に記載されているナンバーレスカードに分類されます。
券面ナンバーレスのクレジットカードの場合、カード番号や有効期限、セキュリティコードなどは専用のアプリで管理しているため、確認のためにはアプリを起動させないといけない手間が発生しますが、その分、セキュリティ性が高いといえます。
Visa、Mastercard®、Discover、JCB、ダイナースクラブの場合

セキュリティーコードは、クレジットカードの裏面に記載されている3桁の番号です。
具体的には、Visaの場合、カード裏面の署名欄にあるクレジットカード番号16桁の後にセキュリティコード3桁の記載があります。

一方、Mastercard®の場合は、同じくカード裏面の署名欄に、16桁ではなく、クレジットカード番号16桁の下4桁の番号に続く3桁の番号がセキュリティコードになります。
ただしカードによっては、「Visaと同じように16桁の後にセキュリティコード3桁の記載」があるものもあります。
アメリカンエキスプレスの場合
アメックスの場合だけ、セキュリティーコードは、クレジットカードの前面に記載されている4桁の番号です。クレジットカード番号とは違う場所に記載された、全面にある4ケタの数字です。

もし、セキュリティコードが見つからない場合や、かすれて見えなくなっている場合などは、クレジットカードに記載されているクレジットカード会社に問い合わせると良いでしょう。
古いカードなどで、発行年月や種類によっては、セキュリティコードが記載されていないカードもあります。
楽天カード、イオンカード、ジャックスカードの場合は?
楽天カード、イオンカード、ジャックスカードのセキュリティコードは、すべてカード裏面に印字されています。具体的には、サインをしておくための署名欄右側上部に印字されている数字7桁のうち下3桁の番号です。
カード裏面の署名欄にある7桁のうち最初の4つは、クレジットカード番号16桁の下4桁の番号です。それに続く3桁の番号がセキュリティコードです。ただし一部カードについては、記載の仕方が異なる場合もあります。
セキュリティコード3桁のみ記載:イオンSuicaカードなど
このように記載方法の違う場合もありますが、楽天カード、イオンカード、ジャックスカードの場合は何桁の数字が記載されていても、カード裏面署名欄に記載されている番号の下3桁がセキュリティコードとなります。
クレジットカードのセキュリティについては、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
銀行系カードの場合は?
三井住友以外の銀行系クレジットカードのセキュリティコードがどこに存在しているのかは、国際ブランドによって異なります。具体的に見ていきましょう。
三菱UFJ
三菱UFJ系列MUFGカードのセキュリティコードは提携国際ブランドによって異なります。国際ブランドによってセキュリティコードの位置や桁数が異なるので、MUFGカードを使っている人は覚えておきましょう。
具体的には下記の通りです。
Visa・Mastercard®・JCB | カード裏面の署名欄の数字末尾3桁 |
---|---|
American Express | カード表面クレジットカード番号右上の数字4桁 |
みずほ銀行
みずほ銀行系のクレジットカードであるみずほマイレージクラブカードのセキュリティコードも三菱UFJカードと同様に、提携国際ブランドによって異なります。
Visa・Mastercard®・JCB | カード裏面の署名欄の数字末尾3桁 |
---|---|
American Express | カード表面クレジットカード番号右上の数字4桁 |
このように、銀行系カードは国際ブランドによってセキュリティコードの記載位置が異なります。銀行系のクレジットカードを使う人は覚えておきましょう。
セキュリティーコードが必要になるのはネット通販

セキュリティコードは、通常の利用時に必要となることはありませんが、インターネットショッピングの際に入力が必要となるケースがあります。
その場合、クレジットカード番号や有効期限に加えて、セキュリティコードも入力します。
これは、インターネットショッピングでクレジットカードを利用する場合に、きちんとカードが手元にあるかを確認し、 第三者による不正利用を防ぐためです。
不正利用の防止を目的としてるため、セキュリティコードがクレジットカードの利用伝票や明細書に記載されることはありません。

新井智美 / トータルマネーコンサルタント
【専門家の解説】
本文にもあるように、セキュリティコードはインターネットショッピングの際に必要になりますが、これは、クレジットカードの番号と有効期限の入力だけだと不正利用の可能性が非常に高くなるからです。
そこで、クレジットカードを保有している本人だけが知り得るセキュリティコードを利用することで不正利用から守られる仕組みになっています。
セキュリティーコードの歴史

セキュリティーコードの歴史は意外と古く、Visa、Mastercard®とも1991年から偽造カードのチェックのために記載されました。
Visaでは、セキュリティーコードを「CVV2」と呼ばれています。「CVVとはCard Verification Value」の略です。
また、なぜ2という数字がつくかというと、「CVV1」は磁気ストライプに入力されているためです。
一方、「CVV2」は前述の通り、裏面の署名欄に記載されています。
同じく、Mastercard®では、CVVと同要領で、「CVC=Card Verification Code」と読んでいます。
セキュリティコードの桁数について
クレジットカードのセキュリティコードの表示桁数は、全てのカードで同じではありません。一般的には3桁の場合が多いですが、カードの種類によっては4桁の場合もあります。
国際ブランドによって異なる
クレジットカードのセキュリティコードの桁数は、下記の通りです。
Visa、Mastercard®、Discover、JCB、Diners | 3桁 |
---|---|
アメリカン・エキスプレス | 4桁 |
カード番号や有効期限、サービスコードなどを暗号化したものなので、クレジットカードごとに番号が異なります。そして、国際ブランドによって桁数が異なります。いざネットショップで買い物をするときなどに慌てないよう、どこに何桁の数字が書いているのかを把握しておきましょう。
セキュリティコードに関するトラブル
不正利用リスク軽減のために使われているセキュリティコードですが、トラブルがゼロというわけではありません。
トラブルが発生してしまったとき、どのように対処すればいいのかを説明していきます。
セキュリティコードが読み取れなくなってしまった
クレジットカードに傷が付いてしまいセキュリティコードが読み取れなくなった場合は、クレジットカードを再発行するのがおすすめです。
サインが重なったりにじんだりしてしまったことが原因である場合は、サインを消すことができれば再度読み取れる可能性はあります。しかし一度書いたサインを消すと偽造カードと疑われてしまう可能性もでてきますのでおすすめはできません。
また、クレジットカードで支払いをするためにカード裏面のサインは必須なので、消してしまうと普段の買い物に支障が出てしまうだけでなく、不正使用が発覚しても保証されない場合も出てきます。素直に再発行するのがベターでしょう。
再発行の手続きをするとセキュリティコードが読める新しいカードが手元に届きます。その際、カード番号やセキュリティコードも新しくなることがほとんどなので、公共料金などの引き落としに設定している場合は再登録を忘れないようにしましょう。
セキュリティコードを見られた
のぞき見などによりセキュリティコードを見られた場合は悪用されてしまう恐れがあるので、クレジットカードを再発行し、新しいカード番号とセキュリティコードを手に入れることをおすすめします。
セキュリティコードはカードの券面に印字されているので、店頭での支払い時に店員に見られることは避けられませんが、それ以外の人に見られた場合が問題です。
セキュリティコードはクレジットカードのオンライン取引などを安全に使用するためのコードなので、悪意のある人に見られてしまうと不正使用や犯罪に利用されてしまう恐れもあります。
不正使用の可能性がありうる場合は、リスクマネジメントの観点からクレジットカードを再発行しておきましょう。
人に知られてしまった
セキュリティコードを悪意のある第三者に知られた場合も、同じように悪用されてしまう恐れがあるので、クレジットカードを再発行することをおすすめします。下記のような場合に知られてしまう事例が発生しています。
- ネットショップやESTA申請代理店などの利用履歴やお客様情報から不正流出してしまう
- 詐欺などにより電話で聞きだされる
- 落としたクレジットカードを拾った人に見られる
- ネットゲームで課金したい子どもに無断で見られる
- 自ら教える
カード会社に聞かれたなど、よほどの必要性がなければ第三者に伝えないでおくのが安心です。また、ネットショップが導入しているシステムによっては、セキュリティコードとカード番号だけで買い物ができる場合もあります。その場合、悪用されてしまうリスクが高くなってしまいます。
もしセキュリティコードを知られてしまった場合はクレジットカードを再発行して新しいクレジットカード番号・セキュリティコードを手に入れましょう。
セキュリティコードを削ってしまった
セキュリティコードを故意に削ることはクレジットカードを改ざんすることにあたります。クレジットカードの改ざんは禁止事項になっているので、故意に削ってはいけません。
使っているうちに自然に削られてしまった場合は、クレジットカードの再発行をすることで、カード番号とセキュリティコードが新しいものに変わります。
毎月の支払いに使用しているなどの理由でカード番号を変えたくない人は、セキュリティコードが削られてしまわないように、注意して使いましょう。
セキュリティコードの管理には要注意
セキュリティコードを知られてしまうと、不正利用など様々な犯罪に巻き込まれてしまうことがあるので注意が必要です。他人に知られないためには見られないよう気を付けることが一番の対策です。
この章では、セキュリティコードを見られないためにどのように管理すればいいのかをご紹介していきます。
セキュリティコードは隠してよい
セキュリティコードはクレジットカードを改ざんしない範囲であれば、見られないように隠しても問題ありません。ただ、まれに実店舗の対面取引でセキュリティコードが必要になることもあるので、隠す場合は塗りつぶす以外の方法をおすすめします。
セキュリティコードの保護シール
セキュリティコードを手っ取り早く見られないようにするには、保護シールが有効です。保護シールは貼った部分に書いてある内容を隠すことができ、はがすと見えるので、他人に見られたくないセキュリティコードを隠すのに最適です。
なお、保護シールは200円程度で販売されているので手軽に購入できます。実店舗の店頭でののぞき見によるセキュリティコードの漏洩を避けるためにもおすすめです。
セキュリティコードが変更になる事はある?
カード番号や有効期限が変更されるとセキュリティコードも変更となります。セキュリティコードはカード番号や有効期限などをもとに暗号化され生成されているので、有効期限が変わっただけでも違う値になるからです。
つまり、クレジットカードの再発行でカード番号が変わったり、更新で有効期限が変わったりしたら、セキュリティコードも変更されます。特にセキュリティコードを暗記して使っている人は忘れずに確認しておきましょう。
もっと知りたい人へ。セキュリティコードの仕組みとは?
セキュリティコードはカード本体に印刷されています。本人が手元にカードを持っている証拠として利用されるもので、インターネットでの支払いなどで本人認証に使われる便利なシステムです。
利用伝票や明細書に記載されることもない、カードを手元に持っている人だけが知ることのできる情報です。

新井智美 / トータルマネーコンサルタント
【専門家の解説】
セキュリティコードにはまだ課題が残っており、さらに不正利用のリスクから使用者を守る目的で、3Dセキュアと組合わせる方法が検証されています。
今後、より安全にクレジットカードを利用したショッピングができる仕組みが確立することを期待したいものです。
スキミングの防止
セキュリティコードは磁気情報には記録されていませんので、万が一スキミングに遭ってしまったとしてもセキュリティコードは漏洩せずに済みます。
スキミングは、カード番号・氏名・有効期限などのクレジットカードの基本的な情報が抜き取られる犯罪です。
スキミングによって抜き取られたカード情報をもとにカードが複製され、不正利用される恐れがありますが、セキュリティコードだけは複製できないため、インターネットでの不正使用をある程度防ぐことができます。
セキュリティコードの課題
セキュリティコードはインターネットにおける支払いの安全性を高めてくれますが、まだまだ下記のような課題もあります。
- インターネットでの支払いにはセキュリティコードが必要ない場合も多く、完全に普及しているわけではない
- セキュリティコードを見られると第三者に漏洩してしまう恐れがある
特にインターネットでの支払いをするときは3Dセキュアと組み合わせることで不正使用のリスクが下がるといわれています。
3Dセキュア
3Dセキュアとは、インターネット上でクレジットカード決済をより安全に行うための本人認証サービスです。
Visaカード、マスターカード、JCBカードが推奨している方法で、あらかじめインターネットに登録したIDとパスワードで認証を行うことで、オンラインでのなりすましなどの不正使用防止になります。
ネットショップなど、3Dセキュアに対応しているオンライン決済で使用可能な決済処理方法となり、下記の手順で行われます。
- テキストクレジットカード決済を選択し、カード番号などの必要な情報を入力
- 3Dセキュアの認証ページが開くので、パスワードを入力し3Dセキュア認証を実行
- 結果の通知
上記の過程の中でセキュリティコードも聞かれる場合があります。3Dセキュアは複数回入力を誤るとロックがかかってしまい、カードの種類によってはクレジットカード自体も使えなくなってしまうものもあるので、取り扱いには注意しましょう。
セキュリティコードはカード会社が発行した数字ですが、3Dセキュアは本人にしか解らない情報です。セキュリティコードと3Dセキュアを組み合わせることで、インターネットでの支払いの際、より安全性が高くなるといえるでしょう。
まとめ
クレジットカードには、クレジットカード番号以外に、「セキュリティコード」と呼ばれる番号が記載されています。
セキュリティコードは、カードによって記載されている場所が異なりますが、アメリカンエクスプレス以外はカードの裏面に記載があります。
セキュリティコードは、通常の利用時に必要となることはありませんが、インターネットショッピングの際に入力が必要となるケースがあります。
おすすめのクレジットカードを紹介している記事があるので、参考にしてください。