VisaとMastercardの違いは?ブランドの組み合わせ方も紹介
2022-06-14
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クレジットカードには、VISAやMastercard、JCBといったクレジットカードの国際ブランドがあります。
国際ブランドは決済ブランドともいい、クレジットカードで支払うときにはブランドごとに決済され、店舗によって使えたり使えなかったりします。
世界的に使える店舗が多いブランドはVISA、Mastercardと言われていますが、このうちのどちらを持てば良いか、迷った経験をした方も多いのではないでしょうか。
この記事を読んでいるあなたは今、
- VISAとMastercardの違いが知りたい
- 自分にはVISAとMastercardのどちらがより合っているかを知りたい
- 国際ブランドごとの特色やそれぞれの違いが知りたい
- ブランドごとのおすすめのクレジットカードが知りたい
このように思っていませんか? この記事を読めば上記のニーズをすべて満たすことができます。
さらに、どのような場面ではどのような国際ブランドを選んだら良いのかも知ることができます。
ぜひ最後まで読んで、自分に一番最適なクレジットカードブランドと巡り合ってください。
福岡大学法学部法律学科卒業。
1995年4月 情報通信会社入社。
2006年11月 ファイナンシャル・プランニング技能士1級取得。
2017年10月 独立。
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆及び監修も行い、現在年間200本以上の執筆及び監修をこなしている。これまでの執筆及び監修実績 は1,000本以上におよぶ。
目次
5大国際ブランド中でのVisaとMastercardの位置付け

クレジットカードにあまり慣れていない人に中には「国際ブランド」と言われてもピンとこない人もいるのではないでしょうか。
国際ブランドは、世界的にクレジットカードに決済機能を提供している会社のことです。自分のクレジットカードを確認してみると、カード券面に「VISA」や「Mastercard」、「JCB」といったブランドのロゴが入っていることが分かるはずです。
主な国際ブランドは以下の通りです。

- VISA
- Mastercard
- JCB
- American Express
- Diners
上記の5社で、規模の大きさから「5大国際ブランド」と呼ばれています。日本で発行されるクレジットカードは、この5つのうちどれかからしか選べません。
また、最近では上記の5大国際ブランドに
- 銀聯(Union Pay)
- Discover
上記の2ブランドを加えた「7大国際ブランド」と呼ばれることも多くなってきています。
銀聯カードは中国、Discoverカードはアメリカで主に発行されています。
それぞれに強みや特徴がありますが、VISAやMastercardは数ある国際ブランドの中でどのような位置づけなのでしょうか。
他のブランドの特徴と合わせて、この章で詳しく見ていきましょう。
決済機能が使いやすく決済機能のみを提供しているVisaとMastercard
前出のように現在、主要な国際ブランドは7ブランドありますが、この中でVISAとMastercardに共通しているのが、決済システムのみを提供しているブランドという点です。
VISAやMastercardは、世界中のクレジットカード会社に決済システムを提供していますが、両者ともに自社ではクレジットカードを発行していません。
世界のシェアNo.1のVISA
数あるクレジットカードブランドの中で、世界シェアが圧倒的にトップなのがVISAです。
アメリカのクレジット決済専門誌「The Nilson Report」の2016年の発表によると全世界のクレジットカード決済の実に54%がVISAブランドのクレジットカードでした。
世界中のクレジットカード取引の、半数以上をVISAブランドが占めているというわけです。
取引額はカードが使える店舗数に基本的には比例しますので、VISAブランドは世界中で一番使いやすいクレジットカードブランドということが言えます。
海外利用時のレートではMastercardの方がお得
海外利用時のレートの比較ではMastercardが有利です。手数料が若干VISAに比べて低いのです。
実はクレジットカードは、各ブランドで独自の為替レートが設定されています。
両者ともに為替レートがどれくらいかが発表しているわけではありませんが、どちらも為替レートを計算できるページを用意しています。VISAはこちら、Mastercardはこちらのページから為替レートを計算することができます。
このページの為替レートを比較すると、どの通貨でもおおむね1%程度Mastercardの為替レートの方が有利になっています。
海外でよりお得に買い物をしたい方には、Mastercardをおすすめします。
会員向けサポート重視でプロパーカードを発行している国際ブランド
VISAとMastercardの強みや特徴が把握できたところで、それ以外のブランドの特徴や強みを紹介していきます。
ここでは、
- アメリカンエキスプレス
- ダイナースクラブ
- JCB
これらについて詳しくお伝えしていきます。
この3つのブランドは、VISAやマスターカードとは違い、自社でクレジットカードを発行していて、会員向けサポートが手厚いことで知られています。
ちなみに、国際ブランドが自社で発行するクレジットカードは「プロパーカード」と呼ばれています。
海外でステータスが高いアメリカンエキスプレスとダイナースクラブ
アメリカンエキスプレスとダイナースクラブに共通するのは、ステータス性の高さです。
どちらも一般的なクレジットカードよりも年会費が高めに設定されていますが、その分、サービスや特典が充実しているという特徴を持っています。
年会費は多少高くてもサービスや特典を重視したいという、富裕層向けのブランドです。
どちらもかつては、日本国内で使える店舗が少ないことが弱点でしたが、JCBと提携することにより日本国内でも使いやすいブランドになっています。
国内外で特典の多いJCB
JCBは国内外での旅行やエンターテイメントで特典の多い国際ブランドです。
JCBカードを持っていれば、国内外の観光地で特典を受けれたり、ラウンジを利用することができたりします。
また、かつては海外で使う際に使える店舗が少ないことがネックでしたが、海外加盟店も2,000店舗を超え、徐々に海外でも使いやすくなってきています。
ただし、最近では国内でも新規店舗を中心にJCBが使えないという店舗も増えています。JCBのクレジットカードに入会する場合でも、サブカードとしてVISAかMastercardのクレジットカードを1枚持っておくことをおすすめします。
この章では、VISAやMastercardをはじめとした主要国際ブランドの強みや特徴についてお話ししてきました。
一口に国際ブランドと言っても、各ブランドで得意分野が違うことが分かったのではないでしょうか。次の章では、それぞれの特徴に合わせた国際ブランドの組み合わせ方について詳しく見ていきましょう。
国際ブランドの組み合わせ方

この章では、国際ブランドの組み合わせ方についてお話ししていきます。特徴が異なる国際ブランドを組み合わせることで、より便利にクレジットカードを使うことができます。
国内利用メイン、海外利用メインと使うシーンに合わせてお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。
国内利用メインならVisaかMastercardどちらか+JCBがおすすめ
クレジットカードを国内メインで使うといった方は、VISAかMastercardのどちらかに加えてJCBがおすすめです。
ただし、先ほどもお伝えしましたが国内でもJCBが使えない店舗も増えてきています。この点には注意してください。
海外利用ではVisa+Mastercard+ステータスの高い国際ブランドがおすすめ
クレジットカードを利用するのは海外がメインという人は、VISAとMastercardに加えてステータス性の高い国際ブランドを持つことがおすすめです。
3種類のカードを持つことの利点は以下の通りです。
- 海外キャッシングではVISAとMastercard両方あると便利
- ステータスの高い国際ブランドのサービスを享受できる
上記2点について、以下から詳細を説明していきます。
海外キャッシングではVisaとMastercard両方あると便利
海外キャッシングをする際には、VISAとMastercardの両方を持っていると便利です。海外で現金が必要になった時に便利なのが海外キャッシングです。
日本国内でのキャッシングと同様に空港や繁華街、銀行に設置されているATMでキャッシングすることができます。
しかし、海外でキャッシングできるATMを探すことは国内よりも困難です。やっと見つけたATMが自分のクレジットカードに対応していないとなったら、また一からATMを探さなくてはなりません。
その点、海外に強いVISAかMastercardのどちらも持っていれば、どちらも対応していないという可能性は非常に低くなります。
海外で現金を引き出す可能性がある人は、VISAとMastercardのどちらも持っていくことをおすすめします。
海外でステータスの高い国際ブランドでサービスを享受
ステータスの高いクレジットカードを1枚持っていると、会員向けのサービスや特典を受けることができるので、おすすめです。
持っていることでサービスや特典を受けることができるのがクレジットカードの大きな特徴のひとつです。
中でも、アメリカンエキスプレスやダイナースクラブといったステータスの高いブランドはサービスや特典が手厚いことで知られています。
空港のラウンジが使える、レストランやホテルの割引、ゴルフ場の割引など、海外旅行で嬉しいサービスや特典を数多く用意しています。
せっかく海外旅行に行くなら、こうした豪華な特典やサービスをぜひ利用したいところです。
この章では、各ブランドごとの特徴に合わせたおすすめの国際ブランドの組み合わせ方を紹介してきました。
各ブランドの特徴をうまく組み合わせれば、より賢く便利にクレジットカードを使うことができることが分かったのではないでしょうか。

新井智美 / トータルマネーコンサルタント
クレジットカードを申し込む際、国際ブランドをどれにするかは慎重に考えて選ぶべきです。
その際には、その国際ブランドの特徴をどれほど理解しているかがポイントとなります。
世界中でトップのシェアを持つVisaは、国や地域を問わず非常に普及率が高い国際ブランドです。
また、Mastercardにおいては、「プライスレス・シティ」というMastercard会員だけが利用できる特典プログラムが用意されているところが魅力といえるでしょう。
VisaとMastercardにおいて大きく異なる点はApple Payの対応です。他の決済方法においては問題ありませんが、iPhoneを利用したキャッシュレス決済としてApple Payを利用している方にとって、Visaはやや使い勝手の面で劣っているという面には気を付けたいところです。
VisaとMastercardは共通面も多いことから、もし組み合わせるのであれば、このどちらかにJCB、アメリカンエキスプレスもしくはダイナースクラブを組み合わせるとよいでしょう。
海外での利用頻度が少ないのであれば、国内利用での優待サービスが充実しているJCBを選ぶとよいですし、海外での利用が主であれば、ステイタス性を考慮したアメリカンエキスプレスもしくはダイナースクラブの組み合わせがおすすめです。
ご自身の生活スタイルに合った組み合わせを選び、有効的に活用していきましょう。
次の章では、VISA、Mastercardそれぞれのブランドごとにおすすめのクレジットカードを紹介していきます。
Visa、Mastercardでおすすめのクレジットカード

ここまで読んでいただいた方は、VISAとMastercardのそれぞれにどのような特徴があるブランドなのかのおおまかなイメージが掴めているのではないでしょうか。
この章では、VISAとMastercardそれぞれのブランドでのおすすめのクレジットカードをお伝えしていきます。
Visaなら三井住友Visaカードがおすすめ
VISAブランドで選ぶなら「三井住友カード」がおすすめです。
VISAの決済機構を利用しているクレジットカードは数多くありますが、一般的に日本国内でVISAカードといえば、三井住友カードのことを指します。
三井住友カードのおすすめポイントは以下の通りです。
- 初年度の年会費が無料
- 最高2,500万円の海外・国内旅行傷害保険が利用付帯されている
- ICチップ搭載、顔写真入りのカードが選べるなどセキュリティが盤石
- 年間100万円までの買い物保険が付帯されている
なお、海外・国内旅行傷害保険の利用付帯ですが、これはツアー代金や宿泊費などを三井住友カードで支払った場合に適応される保険のことです。この点には注意が必要です。
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:1,375円(税込)※ |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%~2.5% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
発行スピード | 最短翌営業日 |
限度額 | 10万円~100万円(学生は10万円~30万円) |
ETC年会費 | 無料 |
追加カード | ETCカード 家族カード |
マイレージ還元率(最大) | 0.5% |
旅行保険 | 海外旅行保険 |
ポイント名 | Vポイント |
注目ポイント
- 最短翌日発行できるvisaカード!
- 最大8,000円相当プレゼント!
- 1回以上の利用で翌年も年会費無料!
- 対象コンビニ・マクドナルドで常にポイント5倍
- 選んだお店でいつでもポイント2倍!
※マイ・ペイすリボの申込+カード利用で年会費無料
Mastercardで国内利用が多いならOrico Card THE POINTがおすすめ
Mastercardブランドを希望していて、国内利用が多い方は「Orico Card THE POINT」がおすすめです。
Orico Card THE POINTは、「オリコ」の略称でおなじみの大手信販会社「オリエントコーポレーション」が発行するクレジットカードです。Orico Card THE POINTのおすすめポイントは以下の通りです。
- 年会費永年無料
- ポイント還元率が常に1%以上と高還元率
- 電子マネー「iD」、「QUICPay」をダブル搭載
Mastercardで海外キャッシングをよく利用するならセディナがおすすめ
Mastercardブランドのクレジットカードの中で、特に海外キャッシングをよく利用する方におすすめなのが「セディナカード」です。
セディナカードは、三井住友フィナンシャルグループのクレジットカード・信販会社「セディナ」が発行するクレジットカードです。
セディナカードのおすすめポイントは以下の通りです。
- 海外ATMの手数料が無料
- 海外でのショッピングでポイントが1.5倍
- 最大50万円までのショッピング保険が付帯されている
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5〜0.65% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
発行スピード | 最短2週間 |
限度額 | 個別に設定 |
ETC年会費 | 無料 |
追加カード | ETCカード |
マイレージ還元率(最大) | 0.50% |
旅行保険 | |
ポイント名 | わくわくポイント |
注目ポイント
- 年会費無料でポイントがザクザク貯まる!
- 入会後3ヶ月間はポイント3倍!
- 海外でのショッピング利用ポイント1.5倍
- ETC利用でポイント1.5倍!
- 年間利用額に応じ翌年ポイント最大1.3倍
※本サイトの表記内容は2019年1月現在の内容になります。正しい詳細に関しては株式会社セディナの公式ページをご確認ください。
三井住友カードなら両方を備えた「デュアル発行」も可能
ここまでVISAとMastercardの強みや特徴についてお伝えしてきましたが、それでもなお「どちらか一方に決めきれない」という方もいるのではないでしょうか。
そんなあなたは、三井住友カードの「デュアル発行」を検討してみてはいかがでしょうか。
デュアル発行とは、1回の申し込みで2種類の国際ブランドのクレジットカードを同時に発行するものです。
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:1,375円(税込)※ |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%~2.5% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
発行スピード | 最短翌営業日 |
限度額 | 10万円~100万円(学生は10万円~30万円) |
ETC年会費 | 無料 |
追加カード | ETCカード 家族カード |
マイレージ還元率(最大) | 0.5% |
旅行保険 | 海外旅行保険 |
ポイント名 | Vポイント |
注目ポイント
- 最短翌日発行できるvisaカード!
- 最大8,000円相当プレゼント!
- 1回以上の利用で翌年も年会費無料!
- 対象コンビニ・マクドナルドで常にポイント5倍
- 選んだお店でいつでもポイント2倍!
※マイ・ペイすリボの申込+カード利用で年会費無料
どうしてもどちらかのブランドに決めきれない場合は、デュアル発行という手段もあることを覚えておくと良いでしょう。ただし、2枚目のカードにも年会費がかかる場合がありますので、この点には注意してください。
まとめ
今回の記事では、VISAとMastercardを中心に、それぞれのブランドの特徴、強みなどを解説してきました。
シーン別や目的別にVISAとMastercardのどちらがどのようにおすすめなのかを紹介してきましたので、ここまで読んで頂いたあなたはもうすでに自分に最適なブランドがどちらかの判断がついているのではないでしょうか。
また、当初あなたが抱いていた疑問点、知りたいこともカバーできたのではないでしょうか。この記事が少しでもあなたのクレジットカード選びの参考になれば幸いです。