実は知らない?店側が支払うクレジットカードの手数料
2022-06-14
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クレジットカードは、カード決済を行うお店がカード会社に手数料を支払っています。
なぜなら店側としては、現金以外の精算方法を取ることによって顧客サービスにつながり、より多くの顧客を獲得できるからです。
とくに高額のサービス・商品を販売するお店にとってはクレジットカード精算は欠かせず、高額の決済をする人ほどカードの利用率が高いという統計もでています。ですが、お店によっては、お店が負担すべき手数料を利用者に請求するところもあるのです。
今回はその例と対処法を紹介します。

岩田昭男/ 消費生活ジャーナリスト
日本でのクレジットカードの黎明期から取材を始めてとうとうキャッシュレスの時代までやってきました。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済、ウエアラブル決済など次々と新しいツールが出てきては消えていきますが、これからもその浮沈を見つめつつ上手な利用方法をアドバイスしていきたいと思います。
クレジットカード決済を店舗に導入する理由は、現金払いにはないメリットがたくさんあるからです。
①手持ちの現金がなくても買い物をしてもらえる
②現金払いに比べて単価が高くなりがち
③釣り銭が不要になるのでハンドリングコストが減る
④現金を置かないので強盗リスクが下がる
⑤銀行振り込みは間違いがあったりするのでその分人件費がかかるがカード払いなら正確である
などがあげられます。
その他にポイントやキャッシュバックの特典を付けられます。さらに購買履歴からマーケティングを展開することもできます。
最近はなくなりましたが、かつては多くの家電量販店では一般のクレジットカードを使うと3%位の手数料をとったものです。
「なぜ手数料を取るんですか」とそのたびに聞くのですが、その都度、店員は「会社の決まりだから」と言うだけで何の説明もしてくれませんでした。
ただ、その店が発行する提携カードを使えば手数料が付かないので、私もいつのまにかその店のカードを持つようになりましたが、いまだにこの手数料が何だったのか不思議でなりません。
実際のことを言えば、これは店側がカード会社に払う手数料だったわけです。
つまり、カード会社のサービスを利用させてもらっているので、そのお礼(対価)だったわけです。
それをなぜか利用者に転嫁していたのですから、これは全くとんでもない話です。
利用者としては払う必要のないお金だったわけです。
コンプライアンスが厳しくなった現在では全く考えられないような商売でしたが、以前は平然と行われていたのです。
1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院修士課程修了後、月刊誌記者などを経て独立。流通、情報通信、金融分野を中心に活動する。
主力はクレジットカード&電子マネーの研究で、すでに30年間に渡って業界の定点観測をしている。
主な著書としては、
「Suica一人勝ちの秘密」(中経出版・現カドカワ)
「信用格差社会」(東洋経済新報社)
「信用偏差値」(文春新書)
「クレジットカード・サバイバル戦争」(ダイヤモンド社)
「ドコモが銀行になる日」(PHP)
「キャッシュレス覇権戦争」(NHK出版)
また、クレジットカードのムックも50冊以上監修しキャッシュレスの生き字引として情報発信を続けている。
ウエブは、「岩田昭男の上級カード道場」、まぐまぐでメルマガを毎月二回発行。
2021年からYouTubeチャンネル「岩田昭男のキャッシュレス道場」オープン。
趣味は「猫」と「キートン」
目次
クレジットカードの手数料請求は規約違反

お客様にクレジットカードの代金の決済手数料を店舗側が請求すると言うことは、「現金のお客様と価格に差をつける」ということでもあります。
ひとつの商品・サービスに異なる金額が存在することになり、日本の商習慣とは合わなくなります。
そして、何よりクレジットカードの手数料を顧客に請求するのは、規約違反なのです。これが発覚すると、クレジットカード会社と店の間で、契約違反となりカード決済ができなくなります。
前述の通りクレジットカード決済は高額の買い物をしてもらうためには欠かせない決済手段であり、サービスでもあります。
ですが、お店側は少なくないその手数料を負担したくないために、顧客に請求するケースがあるのです。
実はクレジットカードの手数料は業種によって異なる

クレジットカード会社と店の間で交わされる手数料ですが、店の業種によって料率は異なります。
- 飲食店では5%程度
- 小売店では4%程度
- デパートでは2%程度
- コンビニなどでは1%程度
となっています。
夜の水商売などの加盟店では、10%もの手数料を店側が負担していることもあります。
回収リスクの高くなる業種は高めの手数料になっており、逆に薄利多売式のビジネスモデルのお店は手数料の比率が低くなっています。
クレジットカード加盟店と管理会社の間で、それぞれ契約がなされているのです。
クレジットカード決済を店舗に導入するには理由がある

店側は手数料を支払うのですから、それだけ利益が減ります。
ですが、この利益を持ち出してまでカード決済を導入するのには、さまざまな理由があります。
たとえば
- 「所持金が少ない人にも販売できる」
- 「カード払いだと余計な買い物までしてもらえる」
- 「現金より単価が高くなる」
- 「つり銭が不要になる」
- 「現金を置かないので強盗リスクが下がる」
- 「銀行振り込みは間違いがあったりするのでその分人件費がかかるが、カード払いなら正確である」
などのメリットがあります。
中でも「カード払いのお客様は単価が高い」という特長があります。
店にとっては売上アップに繋がるクレジットカード決済は、手数料を払ってでも導入したいサービスでしょう。
もし、クレジットカード手数料を請求されたら

手数料を請求されたら、その場で、「利用者には手数料を支払う義務がないこと」を宣言して拒否しましょう。
そして、現金決済してもよいでしょうし、購入をやめてもいいでしょう。
もし、飲食店などでもうサービスを受けてしまった後でしたら、カード決済を行ってその後でカード会社に通報するのもひとつの手ですし、その場でカード会社に連絡すると言うのもありです。
いずれにせよ店は規約違反をしていますので、カード会社からなんらかの通達があるはずです。
クレジットカードを持つことで発生する手数料

クレジットカードには作る時、解約する時などにかかる様々な種類の手数料があります。その中でもみなさんによく知られているのが年会費ではないでしょうか。
カード会社によって年会費に違いがありますので、発行前によく確認しましょう。
年会費が無料のクレジットカード
ここでは、手数料の1つである年会費が無料のクレジットカードについて紹介していきます。年会費が無料のクレジットカードでも、ポイントの還元や付帯サービスがついているものがほとんどです。
以下は全て年会費が無料のクレジットカードです。ポイントの還元率や、ETC、付帯する保険など、用途にあったクレジットカードを持つことをおすすめします。
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%~1.0% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
発行スピード | 約1週間 |
限度額 | 10万円~ |
ETC年会費 | 無料 |
追加カード | ETCカード 家族カード |
マイレージ還元率(最大) | - |
旅行保険 | 国内旅行保険・海外旅行保険 |
ポイント名 | WAON POINT |
注目ポイント
- WAONのチャージでポイント2重取り
- イオンシネマの映画料金がいつでも300円割引
- イオングループならWAON POINTが2倍
- 家族カードもETCカードも無料
- イオン銀行を給与振込口座にしてポイントゲット
※イオンカードの「新規入会・利用特典」に関する注意事項
・対象カード*の内、30日間で6種類以上のカードを申込みした場合は、6種類目以降の申込みカードはポイント獲得の対象外となります。
・家族カードはポイント獲得の対象外となります。
・カード申込みから3ヶ月以内にカード発行に至らなかった場合。
・イオンカードの別券種から切替申込みされた場合。
・対象カード*以外のカードを申込みされた場合。
・その他、著しく不正と判断される場合。
*対象カード イオンカードセレクト、イオンカードセレクト(ミッキーマウス)、イオンカードセレクト(トイ・ストーリー)、イオンカードセレクト(ミニオンズ)、イオンカード(WAON一体型)、イオンカード(ミッキーマウス デザイン)、イオンカード(トイ・ストーリー デザイン)、イオンカード(ミニオンズ)、イオンカード(TGCデザイン)、イオンカード(櫻坂46)、イオンカード(SKE48)、イオンJMBカード、イオンSuicaカード、イオンカード Kitaca、イオンSUGOCAカード、イオン首都高カード、イオン E-NEXCO passカード、イオン NEXCO中日本カード、イオンTHRU WAYカード、イオンNEXCO西日本カード、コスモ・ザ・カード・オーパス、コスモ・ザ・カード・オーパス「エコ」、マルエツカード、ナンバカード、日本点字図書館カード、ツルハドラッグカード、イオンサンデーカード、BE KOBEカード、三菱商事エネルギー・イオンカード、トイザらス・ベビーザらス・カード、JMB JQ SUGOCA、JQ SUGOCA、サンエックスカード(リラックマ)、シマムラ ミュージックカード、やまやカード、ワタミふれあいカード、KASUMIカード、コジマ×ビックカメラカード、ベネッセ・イオンカード、住友不動産ショッピングシティイオンカード、KNTカード、メイクマンカード、TOSHIBA STORE CARD、イオンスマートペイカード
【注意事項】
・お問い合わせの際は、申込み完了メールに記載の識別番号(受付番号) を必ずご用意ください。
・他のポイントサイトからの入会を含め、同一人物による複数入会と判断された場合はポイント対象外となる可能性がございます。
・ポイント付与前にカードを解約されると、ポイント付与されない可能性がございますのでご注意ください。
・すでに同一カードをお持ちの方は、お申込み頂けません。
・すでに家族カードをお持ちの方であっても、ご本人様名義で新たにお申込みされる場合は対象になります。
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:実質無料※1 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5~3.0% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
発行スピード | 5営業日 |
限度額 | 30〜150万円 |
ETC年会費 | 無料 |
追加カード | ETCカード 家族カード |
マイレージ還元率(最大) | 1.8% |
旅行保険 | |
ポイント名 | 永久不滅ポイント |
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年会費が無料のクレジットカードについて詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。
クレジットカードの手数料のまとめ

クレジットカードにはさまざまな手数料があります。どれもカード決済にまつわる事務手数料としての側面がありますので、実際の購入には関係がありません。
3つのポイント
- クレジットカードを使用すると、店側がカード会社に手数料を支払っています
- この手数料をお客様に請求することは、規約違反です
- クレジットカードの持ち主が支払う手数料としては、発行手数料、解約手数料、年会費などがあります
できるだけ支払わずに無料でカードを使って、自分のメリットを最大化しておきたいものですね。
カード手数料にはどのようなものがあるのかしっかり理解して、不要なお金を支払わなくてすむようにカードのことをしっかりと勉強しておきましょう。
とくに決済手数料は支払う義務はありませんので、請求されたときははっきりと断りましょう。
クレジットカードの正しい知識を身につけて、便利でお得なクレジットカードライフを送ってくださいね。