クレジットカードを解約したい!手続き方法と解約前のチェック項目
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もうあまり使っていないクレジットカードがある場合、「年会費がもったいないな」「年会費が無料だけど使わないので、解約方法について知りたい」と感じることもあるでしょう。
クレジットカードの解約手続きは、カード裏面の番号に電話で申し込み、基本的には数分で終わります。
クレジットカードの解約方法
カード裏面の番号に電話をする
解約したい旨を伝える
必要に応じて解約理由を伝える
ただし使わないからといって、安易にクレジットカードを解約すると、「ポイントが消失してしまった」「カード会員の優待が使えるはずだった」など、損をしてしまうケースもあるため注意が必要です。
そこで本記事では、クレジットカードを解約する方法と、解約する前にチェックしておくべきことを分かりやすく解説していきます。

深野康彦/ ファイナンシャルプランナー
年間、100件程度の家計相談ではお金以外にその人のバッククラウンドを考慮して相談を受けるように心がけています。また、執筆や監修ではマクロやミクロなどの統計データなどにも視野を広げて有意義な情報を提供できるようにしています。得意分野は金融資産運用設計ですが、年金、税金、保険や住宅ローンなど常にお金周り全般に情報のアンテナを張るようにしています。
【専門家の解説】
クレジットカードの解約はカードの裏面の番号に電話すれば簡単に解約できます。
解約をする前に水道光熱費や携帯代などの引き落とし、ポイントなどが残っていないかを確認しましょう。
複数枚のクレジットカードを保有している人は、使用していない、あるいは使用頻度の低いものは解約を行い整理するのもよいでしょう。
年会費の節約になるうえ、クレジットカード使用などの管理が楽になるからです。
反面、解約したクレジットカードのさまざまな会員サービスなどを利用できなくなります。
解約を行う場合には、各クレジットカードの会員サービス、ポイントの還元率などを再確認してメリットの多いクレジットカードを残すようにしましょう。
解約の前に支払いが残っていないか、ポイントが残っていないか、携帯電話やインターネット代、紐付けでETCカードの利用などを行っていないかなどをもう1度確認することを忘れずに行いましょう。
クレジットカードを解約した場合、手持ちのクレジットカードは裁断して使えないようにしましょう。
クレジットカードの解約にはメリットとデメリットがあります。
解約の前に自分の生活スタイルを再認識したうえで解約の判断を行いましょう。
ファイナンシャルプランナー / 有限会社ファイナンシャルリサーチ
監修者 深野康彦さん
1962年生まれ。大学卒業後、クレジット会社を経て独立系FP会社に入社。FP業界歴33年(2021年4月現在)を誇る。
金融資産運用設計を研鑽して1996年に独立。現在の有限会社ファイナンシャルリサーチは2006年に設立(起業2社目)。
さまざまなメディアやセミナーを通じて、資産運用のほか、住宅ローンや生命保険、あるいは税金や年金などのお金周り全般についての相談業務や啓蒙を幅広く行っている。
日本経済新聞夕刊「投信番付」のほか連載多数。新聞・マネー雑誌、経済誌などへの執筆・取材協力を行いながら、テレビ、ラジオにも多数出演している。また、オールアバウトではマネープランクリニックを担当しているほか、さまざまな分野のガイドを行っている。
■主な書籍
お金がみるみる貯まる「家計そうじ術」入門
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クレジットカードを解約する方法

最初に、基本的なクレジットカードの解約方法をご紹介します。解約の仕方やかかる時間、受付時間帯や解約の時に必要となる情報について解説します。
カード裏面の番号に電話するだけ
クレジットカードを解約したい場合は、カード裏面の問い合わせ番号に電話をかけるだけでOKです。
電話オペレーター(もしくは自動音声応答サービス)に対して解約したい旨を伝えれば、しつこく引き留められることもなく解約できるでしょう。
また、クレジットカード会社の方針によっては、解約理由を聞かれる場合があります。
その際は素直に「もう使う予定がない」「年会費が高いので」などの理由を伝えれば大丈夫です。
解約内容によっては、同じ会社の別のクレジットカードへの切り替えをすすめられることがありますが、興味がなければ断ってもかまいません。
所要時間は数分ほど
クレジットカードを解約するにあたって、必要な時間は数分ほどです。
電話オペレーターとのやり取りだけで解約できるので、短時間で終わります。
他のクレジットカードへの切り替えをすすめられた場合は、多少時間がかかるかもしれませんが、「急いでいるので今回は解約だけでいい」と伝えれば、時間をとられることがありません。
ただし、時間帯によっては電話が込み合っていて、なかなかつながらない場合があります。
例えば平日のお昼休みのあたる12~13時ごろは、日中働いている人の問い合わせが殺到するので、つながりにくい傾向にあります。
その場合は、つながるまでに多少時間がかかる可能性があります。つながったあとは数分で終わるので、短時間で解約が可能です。
受け付けてくれる時間帯に注意
クレジットカード会社によっては、 受付時間が決まっているので電話をかける時間帯に注意しましょう。
自動音声応答サービスを採用している会社なら、24時間365日受け付けている場合もありますが、電話オペレーターが対応している場合、「9時から20時まで」など受付時間を設定している場合があります。
受付時間の例
JCBカードのインフォメーションセンターの受付時間 … 9時から17時まで(年中無休)
それぞれの問い合わせ番号の受付時間帯は、カード裏面もしくはクレジットカード会社のホームページに記載されています。
平日と土日祝日は受付時間帯が異なることもあるので、事前に確認してから電話しましょう。
解約時に必要な情報
解約時に必要な情報は、クレジットカード会社によって異なりますが、次の項目について聞かれるのが一般的です。
- 氏名
- 電話番号
- 住所
- クレジットカード番号など
解約するにあたって、電話受付窓口で聞かれる可能性があるので、あらかじめ整理しておきましょう。
解約料をとられることがあるか
ほとんどのクレジットカードは解約料をとられないものですが、 中には解約料をとられるカードも存在します。
例えば「JCB GOLD EXTAGE」は5年後の初回更新時までに解約してしまうと、カード発行手数料として2,200円(税込)が必要になり、事実上の解約料となってしまいます。
自分が解約しようとしているクレジットカードが、解約料のかかるものなのかどうか、会員サイトなどで確かめておくと良いでしょう。
POINT
解約料のかかるクレジットカードは、会員規則などで規定されていることが多く、請求を拒否することはできません。
もし解約料がかかる場合、電話窓口で説明されるはずです。
解約料について心配がある方は、カード裏面に記載されている問い合わせ電話番号にかけて、聞いてみましょう。
次の章では、解約する前にチェックしておきたい項目について解説します。うっかり解約して、損をしてしまった!ということがないようにしましょう。
必ず読もう!解約する前にチェックすること

この章では、解約する前にチェックしておきたいことをご紹介します。
確認せずに解約してしまうと、「カードの引き落としがあるのに忘れていた」、「リボ払いが残っていた」、「ポイントが消失してしまった」など、様々なトラブルを抱えてしまう可能性があります。
解約する前にチェックすること
カード自動引き落としにしている支払先がないか
携帯や光熱費などの支払を、 解約する予定のクレジットカードで自動引き落としにしていないかをチェックしましょう。
自動引き落としにしている場合は、他のクレジットカードを指定するか支払い方法を変える必要があります。
自動引き落としの例
- ガス・水道・電気代の支払い
- 携帯代・インターネット代の支払い
- 保険料の支払い
- 家賃の支払い
- サブスクリプションサービスの支払い
うっかり変更するのを忘れていると、支払いを延滞してしまうことにつながり、場合によっては延滞料金が必要になるケースもあるため注意が必要です。
面倒に感じるかも知れませんが、必ず確認しておきましょう。
リボ払い・分割払い・ボーナス一括の支払いが残っていないか
リボ払いや分割払い、ボーナス一括払いを利用したことがある方は、それぞれの支払いが残っていないか確認しましょう。
支払いが残っている状態でクレジットカードを解約すると、解約時に一括で返済しなければなりません。
一括返済する余裕があれば解約しても問題ありませんが、リボ払い等の利用状況によっては、まとまった出費になってしまう可能性があることを認識しておきましょう。
もし一括返済が厳しいのであれば、すべての支払いが終わってから解約するようにしてください。
ポイントや電子マネーチャージ分を使い切っているか
クレジットカードのポイントや、チャージした電子マネーをすべて使い切っているかどうかも、解約前にチェックしておきましょう。
なぜなら、クレジットカードを解約すると、今まで貯めたポイントや電子マネーチャージ分が消失することもあるからです。
まだポイントや電子マネーチャージ分が残っているのであれば、 使い切ってから解約するのが一番お得です。
解約の連絡を入れてしまった時点で、ポイント交換できなくなるカードもあるので、解約の連絡を入れる前に使い切るようにしてください。
カードに紐づいているETCや家族カードはないか
クレジットカードを申し込んだとき、ETCカードや家族カードを作っていなかったかを確認しておきましょう。
クレジットカードを解約してしまうと、そのカードに紐づいているETCカードや家族カードも使えなくなります。
特にETCカードは、 解約しているのを忘れて、うっかり高速道路のETCゲートを通過してしまう恐れがあるので注意が必要です。また家族カードについても、家族が解約されたことを知らなければ、急に買い物ができなくなったと慌てるでしょう。
紐づいているカードの有無は、忘れずにチェックしましょう。
クレジットカード解約に伴い、ETCカードを新たに作る必要がある方は、以下の記事も参考にしてください。
次の章では、解約するにはデメリットが大きい事例を解説します。ここでご紹介する事例に当てはまるようなら、解約を待ったほうがいいかもしれません。
クレジットカードを解約するとデメリットが大きいケース

クレジットカードを解約したいと思っても、デメリットが大きいケースがあります。
解約でデメリットを受けるケース
具体的にどのようなデメリットがあるのか解説します。
入会してすぐの解約
クレジットカードに入会してから、すぐに解約することには大きなリスクが伴います。
なぜなら、将来的に同じカード会社のカードを作ろうとした際に、審査落ちする可能性が生まれるからです。
クレジットカードを作るとき、「単純にクレジットカードを使いたいから」という理由で入会する場合もあれば、「入会特典がほしかった」「銀行やカード会社に勤めている友人の付き合いで作った」などの理由で入会する場合もあるでしょう。
しかし極端に短い期間で解約すると、クレジットカード会社から特典目当ての入会とみなされ、次回同じカード会社でカードを作りたいと思っても、審査で落とされる可能性があるのです。
入会後にクレジットカードを使う必要がなければ、すぐに解約したいと思うかもしれませんが、早すぎる解約は危険です。
そのため、 最低でも半年間はクレジットカードを持っておいて、その後に解約手続きを行いましょう。
高額な年会費を払った直後の解約
高額な年会費を払ってしまったあとに、すぐ解約してしまうこともデメリットが大きいです。
カードの解約後にはそれぞれのカードのサービスを受けられなくなり、支払った年会費が無駄になってしまうことが理由です。
特にゴールドカードやプラチナカードなど、年会費が数千円~数万円以上するものは、年会費だけでも大きな出費となります。
「付き合いで作ったけど、もう使わない」という場合だっとしても、カードを持っているだけで受けられる特典があるため、すぐに解約するのはやめましょう。
次の年会費を支払う前に解約しよう
年会費の高いカードは、その年会費に見合った「魅力的な特典」を用意しているものです。
数か月持っておくだけでも、魅力的な特典を受けられる可能性があるので、しばらくは持っておきましょう。
年会費の高いカードの特典の例
- 空港の専用ラウンジが無料で使える
- 特定の店舗で割引を受けられる
- レストランで優待を受けられる
そして1年後など、また年会費がかかってしまう前に解約すれば良いのです。
そもそも年会費のかからないゴールドカードを知りたい!という方にはこちらの記事がおすすめです。
次の章ではクレジットカードを解約するうえでのメリットを解説します。
クレジットカードは、これまでご紹介した注意点を押さえておけば、解約することで受けられるメリットがたくさんあります。
解約のメリット

ここでは、クレジットカードを解約した場合のメリットをご紹介します。
クレジットカードを解約するメリット
それぞれくわしく見ていきましょう。
年会費が発生しなくなる
当然ではありますが、年会費のかかるクレジットカードを持っていた場合、 解約以降の年会費は発生しないので、金銭的に助かります。
特にゴールドカードやプラチナカードのように、特典が充実しているカードほど年会費も高くなります。
またクレジットカードの中には、「年間で〇円以上カードを使用すれば年会費無料、そうでない場合は年〇〇円」など、クレジットカードの利用金額によって年会費がかかるものがあります。
きちんと利用していれば年会費無料でも、あまり使用しないカードだと、知らないうちに年会費が発生しているケースも珍しくありません。
年会費以上の特典を受けられていれば元がとれますが、そうでない場合は年会費がもったいないです。
あまり使わないカードで年会費をとられるのは痛いので、早く解約してしまいましょう。
カードの管理がラク
クレジットカードを解約すれば、カードの所持枚数が減るので、管理がラクになります。
お店のレジの前で、使いたいクレジットカードがなかなか見つからず、慌てたことが一度はあるのではないでしょうか。
カードの枚数が少なくなれば、目的のクレジットカードもすぐに見つけられるでしょう。
また、 クレジットカードの明細書管理もラクになります。たくさんクレジットカードを持っていれば、すべてのカード明細に目を通して支払いをチェックしなくてはいけませんが、カード枚数が減れば明細書の数も減ります。
カードによっては引落日が異なるので、たくさんのカードを持っているほど、返済管理が大変です。この機会に不要なカードを解約して、管理をラクにしてしまいましょう。
新しいカードの審査に通りやすくなる
クレジットカードの枚数を減らすと、 新しいカードの審査に通りやすくなる場合があります。
カードの申込みをする際には、カード会社は申込者の「個人信用情報」をチェックして、審査を通すかどうかを決めています。
個人信用情報とは
クレジットカードや住宅ローン、その他のローンなどの利用履歴が登録されているデータベースのこと
収入や年齢、融資の有無なども審査されるので、個人信用情報だけで審査の合否が決まるわけではありません。
しかし、あまりにクレジットカードを作りすぎている人の場合、新しくカードを作っても支払いが難しいのではないかと判断されて、審査に通りにくくなってしまいます。
使っていないカードや不要なカードは解約することで、審査に通りやすくなる可能性があるので早めに解約することをおすすめします。
まとめ
今回の記事では、クレジットカードの解約についてお話ししました。再度、ポイントをまとめます。
- クレジットカードの解約は、カード裏面の番号に電話するだけ
- 解約にかかる時間は数分ほど。受付時間や解約料に注意
- 解約前に4つのチェックポイントを確認
- 解約することでデメリットがあるケースもある
クレジットカードは、電話1本で簡単に解約することができます。
解約前にチェックしておきたい項目を確認すれば、解約後のメリットは多いので、使用していないカードはこの機会に解約してしまいましょう。
本記事の編集者について

イーデス編集部
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