ビジネスカードとは?初心者むけの基礎知識と作っておきたいおすすめビジネスカード5選
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「ビジネスカード」と聞くと、「法人カード」や「コーポレートカード」など、他の名前の事業主向けカードとの違いがよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
法人カードとは個人がプライベートで使うためのカードとは違い、
- 企業
- 個人事業主
が利用するのに特化したカードを指します。
そしてビジネスカードというのは法人カードの種類のうちの一つを指します。
ビジネスカードは、法人カードの中でも個人事業主や中小企業での利用に向いており、一般的にカード名義は個人である代表となります。
そこで今回は、ビジネスカードについて詳しく解説します。
下記のような悩みがある方は、ぜひ最後までお読みください。
合わせて、ビジネスカードの選び方を踏まえた、おすすめのビジネスカードも紹介します。
カード | 三井住友カード ビジネスオーナーズ | アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード | 楽天ビジネスカード | セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード | オリコビジネスカードGold(ゴールド) |
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年会費 | |||||
年会費 | |||||
還元率 | |||||
限度額 | ※所定の審査で決定 | ||||
発行スピード |
法人カードの作り方については、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
トータルマネーコンサルタント
監修者新井智美さん
福岡大学法学部法律学科卒業。
1995年4月 情報通信会社入社。
2006年11月 ファイナンシャル・プランニング技能士1級取得。
2017年10月 独立。
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆および監修も行い、現在年間200本以上の執筆および監修をこなしている。これまでの執筆および監修実績 は1,000本以上に及ぶ。
監修実績
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ビジネスカードとは法人カードの1種
ビジネスカードは、法人代表者や個人事業主に対して発行されるクレジットカードです。
この章では、
に着目して詳しく説明していきます。
コーポレートカードとの違い
一般的には、カードの使用者数によって呼び方が変わります。主な目安は下記のとおりです。
- ビジネスカードとは
→カードの使用者が20名以下。中小企業や個人事業主向けのカード。 - コーポレートカードとは
→カードの使用者が20名以上。大企業や中堅企業向けのカード。
利便性とコスパの高さを重視する中小企業や個人事業主は、ビジネスカードを選択しましょう。
従業員数が20名を超える大企業は、カード会社が正式に「コーポレートカード」として発行しているタイプがおすすめです。
法人カードとの違い
事業主向けクレジットカードの総称が法人カードです。
ビジネスカードもコーポレートカードも「法人カード」の1種ということになります。
個人向けクレジットカードとの違い
ビジネスカードならではの主な特徴は下記です。
- 法人口座から引き落とされる :全ての利用代金はひとつの法人口座から引き落とされます。(ただし、個人事業主やフリーランスがビジネスカードを作成する場合は個人口座を指定します。)
- 与信調査の対象が法人:代表者である個人の審査ももちろんありますが、会社の事業に関しても与信の対象となります。
- 従業員向け追加カードを発行できる :従業員ごとの利用状況が簡単に把握できるうえ、不正使用の防止にも役立ちます。
どちらも、経費決済に特化したビジネスカードの特徴といえるでしょう。
法人カードと個人カードの違いについては、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
法人カードの個人利用については、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
次の章では、ビジネスカードの主なメリットについて解説します。
ビジネスカードのメリット5点
この章では、ビジネスカードの主なメリットを5点紹介します。
メリット
それぞれ詳しく見ていきましょう。
効率的な経費管理ができる
追加カードも含めたカードの利用明細をWEBで簡単に確認できるので、効率的な経費管理が実現します。
カードの利用日や利用店舗、利用者はもちろん、ETCカードの利用料金や利用区間のチェックも容易です。
キャッシュフローが改善する
ビジネスカードの引き落とし日は翌月か翌々月になるので、キャッシュフローが改善します。
「決済時に現金が不要」というのは、事業主にとって大きなメリットです。
分割払いやリボ払いに対応しているビジネスカードなら、資金繰りが厳しいときにも役立ちます。
多彩なポイント制度で経費削減
ビジネスカードには、利用額に応じてポイントが貯まるポイント制度が導入されています。
貯めたポイントは他社ポイントやマイル、ギフト券などに交換できるので、経費削減につながることも。
なお、ビジネスカードのポイント還元率は0.5%前後が一般的ですが、なかには1.0%を超える高還元のカードや、ポイントが倍増する仕組みを導入しているカードもあります。
法人カードの使い方については、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
従業員向けの追加カードを発行できる
追加カードを発行すれば、従業員も手軽にビジネスカードを活用できます。追加カードの発行上限や年会費、発行手数料などはカード会社によって異なるので、作成前に確認しておきましょう。
ビジネスに役立つ充実の付帯サービス
ビジネスカードには、下記のようなビジネスに役立つサービスが付帯しています。
- 国内外の旅行傷害保険
- 空港ラウンジの無料利用
- 従業員向けの福利厚生サービス
いずれも、ビジネス利用を前提としたカードならではのメリットといえるでしょう。

新井智美 / トータルマネーコンサルタント
初めてビジネスカードを作る際、どのカードを選んだらいいのかわからないというかたも多いと思います。
特に大規模の企業や中小企業でも従業員の多い会社向けの「コーポレートカード」という言葉は初めて見るかたも多いのではないでしょうか。
ビジネスカードを持つことのメリットは、事業に関する支出の管理ができることです。
もちろん個人カードをビジネス用に利用することも可能ですが、プライベートの支出と区別するためにもカードは分けておいた方がいいでしょう。
ビジネスカードは個人カードと比べてポイント還元率が低いというデメリットはありますが、必要に応じて追加カードが発行できることや、ビジネスシーンでの様々な優待サービスを受けることができる点は最大限活用していきたいところです。
法人カードのメリットについては、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
次の章では、ビジネスカードのデメリットについて解説します。
ビジネスカードのデメリット3点
この章では、ビジネスカードのデメリットを3点解説します。
デメリット
デメリットを理解しておけば、ビジネスカードの利用シーンで慌てることがなくなるでしょう。
年会費がかかる
ビジネスカードは年会費が必要になるので、所有にコストがかかります。
追加カードやETCカードにも個別に年会費が設定されているため、発行枚数分の経費が上乗せされます。
ただし、年会費は経費として認められるうえ、年会費が格安のビジネスカードもあるので、工夫次第でコストを抑えることも可能です。
ポイント還元率が低い
個人向けクレジットカードは還元率1%を超えるものも珍しくありませんが、ビジネスカードは0.5%前後の還元率が一般的です。なかには、全くポイントがつかないカードもあります。
しかし、下記のような仕組みを導入して、通常還元率の低さをカバーしているビジネスカードも少なくありません。
- 年間利用額に応じて還元率が上がるステージ制度
- 提携店舗の利用でポイントアップ
- マイルへの移行で還元率アップ
いずれにしても、事業内容に合ったポイントアップ特典が付帯するビジネスカードを選べば、通常還元率の低さはデメリットにならないでしょう。
審査が厳しい傾向にある
発行対象が事業主となるビジネスカードの場合、事業年数や経営状況を厳しく審査されることがあります。
そもそも、ビジネスカードは事業利用が前提なので、貸し倒れリスクを抱えるカード会社が厳しく審査をするのは、ある意味当然といえるでしょう。
ただし、申込者本人の信用履歴を重視するビジネスカードもあるので、審査に不安がある方は、各カードの申し込み書類をチェックしてみてください。申し込みに必要な書類の数が少ないカード会社は審査が甘い傾向にあります。
次の章では、ビジネスカードの選び方を紹介します。
ビジネスカードの選び方
この章では、ビジネスカード選びでチェックしたいポイントを紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
従業員数に適したカードを選ぶ
ビジネスカードの作成前に、「従業員向けに追加カードを何枚発行する必要があるのか」を必ず確認しておきましょう。追加カードの発行上限は各社で異なります。
ビジネスカードは使用者20名以下がひとつの目安ですが、追加カードの発行上限が数枚程度のカードもあります。いずれにしても、自社に適した発行上限が設定されている法人カード選びが重要です。
利用限度額をチェックする
引き落とし日まで最長2か月あるため、利用限度額は月間支払い額の2倍以上を目安にしましょう。個人向けクレジットカードは限度額をオーバーしても商品の購入を諦めれば済みますが、ビジネスカードは機会損失に繋がる恐れがあります。
アメックスのビジネスカードのように限度額の上限が決められていないタイプもあるので、決済額が大きくなりがちな方はチェックしてみてください。
ただし、各カードの最大利用限度額は、あくまでも「最大」である点に注意が必要です。実際の限度額は、審査結果によって契約者ごとに定められます。
事業内容に合ったサービスで決める
ビジネスカードは、各社でその特徴が異なります。主な特徴は下記のとおりです。
- 手厚い海外旅行傷害保険など、海外の利用で威力を発揮するカード
- ネット利用でポイントがザクザク貯まるカード
- マイルに高いレートで移行できるカード
- 豪華な空港ラウンジを無料で利用できるカード
自社の事業内容に適した特性や特典があるビジネスカードを選べば、より効率的な活用が可能です。

新井智美 / トータルマネーコンサルタント
「事業内容に沿ったものであるかどうか」、そして「年会費に見合った優待サービスの活用ができるかどうか」がビジネスカードを選ぶ際の最大のポイントとなります。
ただ、ビジネスカードを申し込む際に気になるのが、まだ事業が軌道に乗っていない状態であるのに審査に通るかどうかというところでしょう。
その点、「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドカード」は開業後間もないかたでも代表者本人の信用力に問題のないかたであれば持ちやすく、付帯サービスの充実度やそのステイタス性の高さからも1枚は所有しておいてほしいカードといえます。
次の章では、個人事業主や中小企業におすすめのビジネスカードを5枚紹介します。
個人事業主や中小企業におすすめのビジネスカード5選
この章では、個人事業主や中小企業におすすめのビジネスカードを紹介します。
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ
- アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード
- 楽天ビジネスカード
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード
- オリコビジネスカードGold(ゴールド)
おすすめの理由も詳しく解説していますので、ビジネスカードを探している方はぜひ参考にしてください。
三井住友カード ビジネスオーナーズ
中小企業、個人事業主を申し込み対象としたビジネスカードです。
ビジネスカードとしては珍しく永年年会費無料のため、維持コストがかからないのが特長です。
審査にあたり登記簿謄本・決済書の提出が不要なのも嬉しいポイントです。
三井住友カード ビジネスオーナーズは個人カードと2枚持ちをすることで、よりお得に活用できます。
基本のポイント還元率は0.5%ですが、2枚持ちにすることで特定加盟店で最大1.5%にまでポイントアップします。
対象のクレジットカード、店舗は公式ページから確認できます。
三井住友ビジネスカード for ownersについては、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード
ステータス性の高さで知られている、ゴールドビジネスカードです。
設立初年の方や個人事業主の方でもカードの発行が可能。
申し込み書類が必要最低限なので、アメックスは申込者本人の信用履歴を重視していることがわかります。
最高限度額に一律の上限がなく、審査の結果次第では500万円を超える利用限度額が付与されることもあります。
空港ラウンジの無料利用や、最高1億円の海外旅行傷害保険など、海外ビジネスに役立つ特典も豊富です。
楽天ビジネスカード
個人向け楽天プレミアムカードの追加カードとして発行されます。還元率が1.0%と高く、楽天市場で利用すれば、さらに倍率がアップします。
ネットショッピングの利用頻度が高い方におすすめの1枚です。
本カード自体が追加カードのため、従業員向けの追加カードは発行できません。
なお、個人用の「楽天プレミアムカード」と2枚で保有する必要がありますが、貯めたポイントは楽天プレミアムカードのポイントと合算されるので、管理の手間が省けます。
楽天ビジネスカードのポイントについては、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
また、世界1,300カ所にある豪華の空港ラウンジが使える「プライオリティ・パス」も付帯しています。
楽天ビジネスカードについては、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード
JALマイルの還元率が最大1.125%になるビジネスカードです。
専任スタッフが各種問い合わせに対応するカードデスクや、プライオリティ・パスのプレステージ会員が付帯するなど、ワンランク上の特典が魅力。
オンラインキャッシング(※)やリボ払いにも対応しています。
※原則、24時間即時振込が可能です。ただし、メンテナンス時を除きます。
追加カードの発行上限は9枚なので、小規模法人や個人事業主の方におすすめです。
オリコビジネスカードGold(ゴールド)
最大20枚まで追加カードが発行できる、中小企業向けのビジネスカードです。
国際ブランドはMastercard®のみですが、少額でもスムーズな決済を実現する「Mastercard®コンタクトレス」が付帯しています。
利用可能枠は1法人あたり10万円から1,000万円の設定とゴールドランクとしてはかなりパワフル。カード利用者ごとに利用枠が設定できるのも大きな特徴です。
空港ラウンジを無料利用できるサービスも付帯しているので、国内外で幅広く活用できるでしょう。2,200円(税込)という年会費の安さも魅力。ETCカードは年会費無料です。
まとめ
今回は、ビジネスカードについて詳しく解説しました。
再度、ポイントをまとめてみましょう。
- 使用者数によって「ビジネス」と「コーポレート」の呼称が異なる
- 法人カードはビジネスカードやコーポレートカードを含む総称
- 自社に適した特徴があるビジネスカード選びが重要
法人の代表者や個人事業主に対して発行されるビジネスカードは、ビジネスに役立つ豊富な特典が魅力です。
今回紹介したおすすめカードも参考にしながら、自社に役立つ最適な1枚を作成してくださいね。
本記事の編集者について

イーデス編集部
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