年会費がかかる法人カードはコスパがいい?メリット・デメリットとおすすめ法人カード3選
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法人カードのコスパを考える際には、「年会費に見合ったサービスを受けられるか」という点がもっとも重要です。
一般的に法人カードでは、年会費が高くなるにつれて以下のようなサービスが充実していく傾向がありあす。
年会費の高いカードの付帯サービス例
- 空港ラウンジ・ビジネスラウンジの活用
- 空港や駅からの手荷物配送サービス
- 旅行傷害保険
- 会食で使うレストランの割引
- プラチナカード以上のコンシェルジュデスク
上記の付帯サービスに魅力を感じるのであれば、ゴールドカードやプラチナカードなどの高ステータスカードを検討していきましょう。
一方で出張が少ないなど、付帯サービスの活用が少ないのであれば、年会費無料の一般カードでも十分です。
この記事ではコスパの良い法人カードを選ぶポイントや、おすすめの高コスパ法人カードを紹介していきます。
他の法人カードについては、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
株式会社ポイ探 代表取締役
監修者菊地崇仁
1998年に法政大学工学部を卒業後、同年日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。社内システムの開発、Lモードの料金システム開発、フレッツ網の機器検証等に携わり2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。
2006年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年3月代表取締役に就任。ポイント探検倶楽部に掲載されているポイントは約230種類。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られる。
約100枚のクレジットカードを保有、年間約150万円の年会費を支払っている、まさにクレジットカードの専門家。
一般カードからプラチナカードまで幅広い層のカードを実際に保有・利用し、日々様々なメディアにて、使った人にしか分からない信用できる情報提供を行っています。所有されているすべてのカードを月に1度は必ず利用しながら、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。
三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。
【主な著書】
新かんたんポイント&カード生活 (自由国民ムック)
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法人カードをコスパで選ぶ際のポイント
法人カードをどう使うつもりなのかによって、適している法人カードは異なります。
この章では、法人カードの使い方別に、どのような法人カードがコスパがいいのかを紹介していきます。
コスパのいい法人カード選びで大事なこと
詳しく見ていきましょう。
付帯サービスを使いたいならゴールドカード以上
ゴールドカード以上の法人カードには、ビジネスに役立つ付帯サービスが充実しています。
出張や会食などが多い忙しいビジネスマンであれば、ゴールドカード以上がおすすめです。
付帯サービスの例
- 空港ラウンジ・ビジネスラウンジの活用
- 空港や駅からの手荷物配送サービス
- 旅行傷害保険
- 会食で使うレストランの割引
- プラチナカード以上のコンシェルジュデスク など
カードの種類やランクによってサービス内容は異なりますが、付帯サービスを活用することで雑務に取られる時間を圧縮できます。
より本業に集中していきたい方は、ゴールドカードの付帯サービスが役立ちそうかをチェックしておきましょう。
付帯サービスに魅力を感じないなら一般カードでもOK
先ほど紹介した法人カードの付帯サービスに魅力を感じないのであれば、年会費無料のカードや、一般カードでも十分でしょう。
ゴールドカードやプラチナカードになると、年会費だけで数万円以上。
当然ではありますが、年会費に見合った分のサービス活用ができなければ、数万円以上の年会費が無駄になってしまいます。
検討している法人カードの付帯サービスをチェックした上で、年会費に対して納得感が得られそうかを確認しましょう。
コスパの良いクレジットカードについては、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
次の章では、コスパがいい法人カードが欲しい人におすすめのカードを紹介していきます。
コスパがいい法人カードが欲しい人におすすめカード3選
この章では、コスパがいい法人カードが欲しい人におすすめの法人カードを紹介していきます。
先ほどお伝えしたように、「自身にとって有用なサービスが付帯しているのか」という観点から、法人カードを検討してみてくださいね。
高コスパのおすすめ法人カード
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
付帯サービス充実しているカードとしておすすめなのが、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードです。
持っているだけで、ビジネスに活用しやすい手厚いサービスを利用できます。
年会費 | 36,300円(税込) |
---|---|
追加カード年会費 | 13,200円(税込) |
ETCカード | 年会費無料 発行可能枚数本会員20枚まで、追加カード会員1枚まで |
注目ポイントは下記の2点です。
- 月末の支払い100円ごとに1ポイント
- 貯まったポイントは商品や他社ポイント、マイル(ANA含む15航空会社対象)などに交換可能
また、主な付帯サービスを次の通りです。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードの付帯サービス例
- 空港ラウンジ同伴者1名無料
- 一律の利用限度額なし
- 国内旅行保険利用付帯
- 海外旅行傷害保険自動付帯
- 空港や駅からの手荷物無料宅配サービス
- キャンセル・プロテクション など多数
出張や会食などが多い人にメリットが大きいサービスがとても充実しています。
毎日忙しいビジネスマンや、経費の支払いで複数の航空会社のマイルを貯めたい人におすすめです。
三井住友カード ビジネスオーナーズ
三井住友カード ビジネスオーナーズは、年会費が永年無料で、カード表裏に番号が記載されない完全ナンバーレス仕様の法人カードです。
年会費 | 永年無料 |
---|---|
追加カード | 永年無料 |
ETCカード | 無料 |
注目ポイントは下記の3点です。
- ビジネスカード初のナンバーレス仕様
- 利用限度額が最大500万円
※所定の審査がございます。 - 対象の個人カードとの2枚持ちでETCや特定の加盟店での利用(※)でポイントが最大1.5%の高還元率
※具体的な内容については、こちら(公式サイト)にてご確認ください。
また、主な付帯サービスは次のとおりです。
三井住友カード ビジネスオーナーズの付帯サービス例
- 最高2,000万円の海外旅行傷害保険の利用付帯
- JR東海エクスプレス予約サービス
- 国内外で利用できるキャッシング機能
- 支払日が2つから選べる(※)
※①15日締め/翌月10日お支払い、②月末締め/翌月26日お支払い - 多彩な支払方法(※)
※リボ・分割・2回・ボーナス一括払い - 引越し基本料金が最大30%割引
年会費無料の法人カードですが、海外旅行傷害保険など充実したサービスに加えて、国内外で利用できるキャッシング機能も付いています。
また、申込時には登記簿謄本や決算書の提出が不要で、申込者本人の返済能力や信用力が重要になります。
そのため、フリーランスや起業1年未満の方も申込しやすく、さらにキャッシング利用の頻度が高い方や海外出張の多い方にもおすすめです。
オリコ EX Gold for Biz
オリコ EX Gold for Bizは、年会費が控えめな法人ゴールドカードです。
ボーナスポイントが付くことで、他社の一般的な法人カードよりポイントが付きやすいメリットがあります。
年会費 | 初年度無料 2年目以降2,200円(税込) |
---|---|
メンバーカード | 無料(最大3名、法人代表者のみ申請可能) |
ETCカード | 無料 |
注目ポイントは下記の2点です。
- 月末の支払い1,000円ごとに1ポイント、さらに20%加算
- 貯まったポイントは商品や他社ポイント、マイル(ANA・JAL含む)などに交換可能
オリコ EX Gold for Bizの付帯サービス例
- 空港ラウンジ利用可能
- 高級レストランでの優待
- 国内外旅行傷害保険自動付帯
- 融資金利優遇制度
融資金利が優遇されることで、資金繰りにも役立ちます。
メンバーカード3枚までなら発行できるので、比較的小さい事業所におすすめの法人ゴールドカードです。
法人カードの一般カードのメリット・デメリット
ここまでコスパから見たおすすめの法人カードを紹介してきましたが、「そもそも一般カードとゴールドカードってどういう違いがあるの?」とお悩みの方もいるかと思います。
そこでここからは、法人向け一般カードとゴールドカード以上の違いを解説していきます。
法人カードの一般カードの2つのメリット
法人カードのランクの内、一般カードが持つ主なメリットは以下の2つです。
メリット
維持コストを抑えられる
ゴールドカード以上のランクと比較して、一般カードは年会費が安く設定されています。
中には年会費無料の法人カードもあり、法人カードの維持コストを抑えたい方に向いています。
例えば、三井住友カード ビジネスオーナーズの年会費は下記の通りです。
一般カード | 年会費無料 |
---|---|
ゴールドカード | 年会費:5,500円(税込) ※年間100万円以上の利用で翌年以降は永年無料 |
上記の一般カードとゴールドカードでは、年会費だけで5千円以上の差が生じます。
その分のメリットを享受しなければ無駄になってしまいます。
事業を始めたてなど経費を抑えたい方は、年会費の低い一般カードは有力な選択肢になるでしょう。
上位のカードより審査に通過しやすい
一般カードはゴールドカードと比べると、申込資格が緩く設定されている場合も多くあります。
申込要件が比較的緩いことから、審査に通過しやすい傾向にあります。
例えば三菱UFJカード ビジネスの場合、申込資格は下記の通りです。
三菱UFJカード ビジネス | 原則黒字決算 |
---|---|
三菱UFJカード ゴールドプレステージ ビジネス | ビジネス原則として業歴3年以上で、 2期以上黒字決算 |
一般カードに比べると基準が緩く、比較的手軽に持ちやすいです。
法人カードの一般カードの3つのデメリット
コストや審査への通過しやすさなどで手軽に持ちやすい法人カードの一般カードですが、作る前に気を付けておきたいデメリットもあります。
デメリット
こちらも詳しく見ていきましょう。
付帯サービスが限られている
法人カードの一般カードは、年会費が抑えられている分付帯サービスも控えめです。
ゴールドカード以上にある「空港ラウンジの利用権」など、手厚い付帯サービスはありません。
例えば、ライフカードビジネスライトプラスはゴールドカードには国内外の旅行傷害保険や空港ラウンジの利用権が付いていますが、スタンダードには付いていません。
一般カードは、ゴールドカードと比べると、どうしても付帯サービスが少なく物足りないと感じる人も多いでしょう。
ステータス性がイマイチ
審査難易度がそう高くないことや年会費が低いことから、一般カードにはゴールドカードのような高いステータス性はありません。
カード自体のステータスが高いカードもあります。
しかし、それでもゴールドカードやプラチナカードに比べると、ステータスは低くなってしまいます。
法人の代表者として、高いステータスのクレジットカードを持ちたいのであれば、ゴールドカード以上の法人カードを検討しましょう。
ポイントが付かないカードも存在する
一部の法人カードでは、ポイントがつかず、キャッシュバックも存在しません。
例えば、ライフカードビジネスは、ゴールドカードにはポイントサービスがありますが、スタンダードにはありません。
いくら高額な支払いをしてもポイントが付かないため、経費の支払いでメインのカードとして使うにはデメリットが大きいです。
次の章では、ゴールド以上の法人カードのメリット・デメリットを紹介していきます。
ゴールド以上の法人カードのメリット・デメリット
ゴールドカード以上になると、一般カードに比べれば年会費は高額ですが、サービス内容がその分充実していきます。
この章では、ゴールド以上の法人カードのメリット・デメリットを紹介していきます。
詳しく見ていきましょう。
ゴールド以上の法人カードの3つのメリット
ゴールドカード以上の法人カードは、年会費が発生する分費用に応じたサービスが付帯しています。
メリット
ステータス性が高い
ゴールドカードやプラチナカードは、経営者自身のステータスの高さを表すものです。
一般カードに比べて厳しい審査を通過して持てるカードなので、限られた人だけが持てます。
ゴールドカード以上なら、空港のラウンジ利用など、カードを見せるだけで受けられるサービスもあります。
ゴールドカード以上の法人カードは、厳しい審査を通過できるような、高いステータスの象徴です。
付帯サービスが充実している
ゴールドカード以上の法人カードは、一般カードより年会費が高額な分付帯サービスや補償も充実しています。
付帯サービスの多くは、カードを持っているだけで受けられます。
例えば、JCB法人カードの付帯サービスの一部を比較すると、下記のような内容です。
ゴールドカード | 一般カード | |
---|---|---|
海外旅行傷害保険 | 最高1億円利用付帯 | 最高3,000万円利用付帯 |
国内旅行傷害保険 | 最高5,000万円利用付帯 | 最高3,000万円利用付帯 |
国内・海外航空機遅延保険 | 利用付帯 | × |
ショッピングガード保険 | 国内海外最高500万円 | 海外のみ最高100万円 |
高額な年会費を払う分、補償や付帯サービスも充実しているため、安心して使えます。
カードの利用額に応じてポイントやマイルが貯まる
ゴールドカード以上の法人カードの場合、カードの月末の支払い額に応じてポイントやマイルが貯まります。
一般カードの場合ポイントが付かないカードもありますが、ゴールドカード以上ならどの法人カードもポイントが付くのでお得です。
貯まったポイントは、商品や他社ポイント、マイルへの交換やキャッシュバックなどに利用できます。
支払い合計額が高額であればあるほど、年会費を支払ってもポイントが付く法人カードにしておく方がお得です。

菊地崇仁 / クレジットカード専門家
個人カードと法人カードの大きな違いは年会費を経費にできるかどうかです。
個人カードでは高額な年会費のクレジットカードはなかなかおすすめできませんが、法人カードの場合は社員のやる気なども考えると高額な年会費でもメリットがある場合も多いです。
ゴールドカードでは国内の空港ラウンジを無料で利用できますが、無料のWi-Fiサービスやソフトドリンクなどもあり、空港でも仕事が可能です。
プラチナカードでは出張手配をコンシェルジュに依頼することもできるため、本来やらなければならない仕事に集中することも可能です。
秘書を1人雇うよりも安く利用でき、特に正規料金でしか予約してくれないと言うわけでもありません。
安く手配する努力もしてくれるため、自分で調べるよりも安価に手配できる場合もあります。
法人カードの場合、年会費が無料であったり安い事ばかり考えずに、付帯特典を理解して、どれだけ会社・社員にプラスになるかを考えるようにして選びましょう。
法人カードのメリットについては、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
ゴールド以上の法人カードのデメリット
サービスや補償が充実しているゴールドカード以上の法人カードですが、あらかじめ押さえておくべきデメリットもあります。
この章では、ゴールドカード以上の法人カードにおける2つのデメリットを紹介していきます。
デメリット
詳しく見ていきましょう。
年会費がかかる
ゴールドカード以上の法人カードは、年会費が発生します。
一部、初年度年会費無料のカードはありますが、2年目以降は年会費がかかる点は大きなデメリットです。
場合によっては、年会費36,300円(税込)のアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードを超える場合もあります。
サービス内容が充実していても年会費が発生してしまう点は、少しでも費用を抑えたい経営者にとってはネックになってしまうでしょう。
この章では、ゴールド以上の法人カードのメリット・デメリットを紹介してきました。
次の章では、法人カードの使い方別にコスパがいい法人カードのタイプを紹介していきます。
まとめ
本記事では、コスパから法人カードを選ぶ際のポイントや、おすすめの高コスパ法人カードを紹介してきました。
年会費の負担を考えると、年会費無料のカードや一般カードを選びたくなるかと思います。
しかし、ゴールドカードやプラチナカードでは年会費以上のメリットを受けられることもあるため、自身にとってメリットがあるのかを軸として検討していきましょう。
メインのカードとしては、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードのような、サービスが充実している法人カードを選び、サブのカードで年会費無料のカードを選ぶのが、コスパがいい持ち方と言えるでしょう。
本記事を参考にしながら、自分にぴったりの法人カードを選び、ぜひその魅力に触れてみてください。
本記事の編集者について

イーデス編集部
専門知識がないと難しい金融商品を、正確で詳しく、わかりやすく伝えるために、記事企画・推敲・構成・編集・情報の更新を行っております。
法人カードの利用頻度が少ない方も、できるだけ年会費が控えめな法人カードを選んでおくことをおすすめします。