JAカードの年会費やポイント制度を解説!JA直売所などJA関連の優待も
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国内最大級の金融機関であるJAバンクとクレジットカード最大手の三菱UFJニコスが提携して発行しているJAカードがあります。
JAの直売所での5%割引、JASSでのガソリン給油で割引を受けることができるなどJA関連の割引特典が豊富で、JAの組合員以外でも利用できます。
そんなユニークな割引優待特典があるJAカードですが、JA関連施設を利用する方であれば
- JAカードのメリットや割引特典について知りたい
- JAカードのポイント還元率について知りたい
- JAカードの注意点やデメリットを知りたい
と思われるでしょう。
この記事ではJAカードの概要や特典、メリットや注意点をわかりやすくまとめました。
記事を読むことによってJAカードを新しく作るべきか、すでに保有している方は持ち続けるべきかどうかの判断がつくことができます。
トータルマネーコンサルタント
監修者新井智美さん
福岡大学法学部法律学科卒業。
1995年4月 情報通信会社入社。
2006年11月 ファイナンシャル・プランニング技能士1級取得。
2017年10月 独立。
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆および監修も行い、現在年間200本以上の執筆および監修をこなしている。これまでの執筆および監修実績 は1,000本以上に及ぶ。
監修実績
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JAカードの概要
この章ではJAカードの概要について説明していきます。
年会費の仕組みやポイント制度について詳しく解説していきます。

新井智美 / トータルマネーコンサルタント
【専門家の解説】
JAカードという名前から、JAの組合員が利用できるカードと思われがちですが、JAの組合員でなくても利用できます。
直売所やJAのガソリンスタンドを利用する際に割引の特典が適用されるため、自分の生活スタイルが合っているなら、ぜひ保有して多くことをおすすめします。
年会費は2年目からかかるものの、簡短な条件を満たせば無料となりますので、実質永年無料で保有できます。
保有コストをかけずに持ち続けることができる点は魅力といえるでしょう。
ただし、ゴールドカードは年会費が11,000円(税込)必要で、翌年度無料の特典はありません。
JAカードには、一般カードのJAカード、ワンランク上のJAゴールドカード、そしてロードアシスタンスサービス付きのカードもあります。
また、全てのカードをキャッシュカード一体型にすることもできます。
また、JAカードの会員であれば、JAバンクの各種ローンの仮申込み手続きが簡単に行えるという優遇も設けられています。
教育ローンやマイカーローンなど、さまざまなローン商品がありますので、将来JAバンクでローンを利用しようと思っているなら、JAカードを持っておくとよいでしょう。
ポイント還元率は総じて低めですが、JAグループのサービスをよく利用する人や、これから利用しようと思っている人であれば、保有するメリットのあるカードです。
年会費
JAカードの年会費は本会員、家族会員ともに初年度年会費無料です。
次年度以降は本会員の年会費が1,375円(税込)、家族会員の年会費が440円(税込)になります。
ただし下記の3ついずれかの条件をひとつでも満たすと、次年度以降も年会費無料になります。
年会費無料になる条件1:年間ショッピング枠12万円以上の利用
※ショッピング枠の利用のみが対象になります。
キャッシング枠の利用は対象外となり、またショッピング枠での利用でもリボ払い・分割払い手数料、の購読など一部の支払は対象外となります。
年会費無料になる条件2:電気料金の支払
※大手の電力会社のみが対象となっています。
対象電力会社は北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力です。
電力自由化で多様な企業が電力を提供していますが、上記の電力会社以外は対象外です。
すべての電気料金の支払いが対象になるわけではありませんので、注意が必要です。
年会費無料になる条件3:携帯電話料金の支払
※NTTドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイルを携帯電話料金の支払いの前に登録したときに対象になります。
大手の携帯会社のみが対象となっており、MVNO(格安SIM業者)は対象外になっています。
登録はニコスカードWEB会員サイトの「Net Branch」からできます。
本会員のみならず家族会員の支払でも年会費無料の特典を受けることができます。
上記3つのいずれかの方法で年会費が無料になります。
本会員は条件付きで年会費無料になりますが、ETCカードは無条件で発行料・年会費無料です。
JAカードの国際ブランドはVisa、Mastercard®のいずれかから選択できます。
一度選択した国際ブランドを変更することはできません。
またカードのデザインも下記の4種類から選択できます。
- リーフ
- 地球
- サザエさん
- ちょきんぎょ(Mastercard®限定)
どの国際ブランドやカード種類を選択しても年会費は変わりませんので、気に入ったものを選択しましょう。
ポイント制度
JAカードはJAカードわいわいプレゼントというポイント制度があります。
1か月間のショッピング枠の利用金額1,000円につき1ポイントが付与されます。
1度の利用金額ではなく、1か月の利用金額がポイント還元の対象となっており、少額の買い物を続けてもポイントはしっかり付与されるというメリットがあります。
さらに前年度の利用金額に応じて、ポイント還元率が上がっていく優待サービスもあります。
利用金額1,000円につき1ポイント付与に加えて下記のポイントが付与されます。
- 年間50万円以上の利用でポイント還元率20%アップ(利用金額5,000円につき1ポイント付与)
- 年間100万円以上の利用でポイント還元率50%アップ(利用金額2,000円につき1ポイント付与)
ポイントの利用方法は大きく分けて2通りあります。
- キャッシュバック
- 景品と交換
順番に見ていきます。
キャッシュバック
1ポイントにつき4円をJAカードの利用代金から差し引きされます。
ポイントの利用方法で頭を悩ませる方やポイント制度が面倒くさいと感じる方はわかりやすいキャッシュバック制度の利用をおすすめします。
応募はインターネット限定でWEB会員サービス「Net Branch」からのみ申し込むことができます。
キャッシュバックを受ける条件は以下のとおりです。
- 500ポイント以上100ポイント単位で応募可能
- 原則毎月12日まで応募すると当月の代金から差し引かれ、それ以降の応募は翌月の差し引き
- 支払金額よりもキャッシュバックの金額が多かった場合など、場合によっては現金の振り込みになる
景品交換
獲得したポイントを景品に交換できます。
景品交換期間は毎年4月1日から翌年2月末日までです。およそ1ポイントを4円~5円相当の景品に交換できますが、その一部をご紹介します。
- キッチン用品
- 食料品
- ギフトコード
- グフトカード
- 電子マネー
- 共通ポイント
また、おすすめの交換先は下記のとおりです。
Pontaポイント
500ポイントを2,500Pontaポイントに交換できます。
ローソン、ケンタッキー、GEOなどで利用できます。
nanacoポイント
500ポイントを2,500nanacoポイントに交換できます。
公共料金や税金の支払でも利用できる他、飲食店やスーパー、ドラッグストアなどでも利用できる使い勝手が良い電子マネーです。
楽天ポイント
500ポイントを2,500楽天ポイントに交換できます。
多くの商品を取り揃えている楽天市場で利用できます。
特にインターネットで買い物をする機会が多い方におすすめの交換先です。
またポイントではなく景品で交換したい!という方はこちらにおすすめの商品ランキングと人気の商品ランキングが掲載されていますので、景品を選ぶ際の参考にしてください。
この章ではJAカードの概要やポイント制度について解説してきました。
基本的な概要や利用方法はご理解戴けたかと思いますが、JAカードにはさらなるメリットがあります。
次の章ではJAカードの大きなメリットともいえる優待特典について解説していきます。
JAカードの優待と持ち続ける5つのメリット
JAカードはその名のとおり農協関連の施設を利用するとメリットがあります。
具体的には下記のメリットがあります。
順番に見ていきましょう。
JA直売所・ファーマーズマーケットで5%オフ
全国各地にあるJA直売所・ファーマーズマーケットの商品が5%オフで購入できます。
JA直売所・ファーマーズマーケットとは全国1,700箇所に設置されており、地元の新鮮な農作物が販売されている販売所です。
JAカードをお持ちの方はこのJA直売所・ファーマーズマーケットで5%オフにて利用できます。
利用可能店舗には「JAカードのご利用でご請求時5%割引!」というステッカーやのぼりがあります。
JA直売所・ファーマーズマーケットはこちらから検索できます。
安く、新鮮な食材が手に入ることが多いので、JAカードを利用してさらにお得に買い物をしてみることをおすすめします。
JA-SSでガソリン割引
JA-SSやホクレンSSでハイオク・レギュラー・軽油の給油をすると最大で2円/1ℓの割引を受けることができます。
ホクレンSSはこちらから検索できます。
特に北海道内に多く設置されていますので、道民の方に特におすすめできます。
また一部対象にならないSSもありますので、普段利用されるSSを確認しておくことをおすすめします。
ロードアシスタンスサービス付きのものがある
JAカードには通常のJAカードの他にロードアシスタンスサービスが付帯したJAカードがあります。
年会費495円(税込)の費用がかかりますが、24時間365日間無休で2輪、4輪問わず、下記のサービスを提供してくれます。
- レッカー急行サービス
- 宿泊・交通機関案内・修理後搬送サービス
- レンタカー紹介サービス
- ガソリンスタンド紹介サービス
- 電話によるメカニカル紹介サービス
- 故障時緊急修理サービス
これらのサービスは車を所有する本人のみならず、セカンドカーや家族が所有する車、知人から借りた車でも本人が利用していれば対象となります。
いずれも車のトラブルの際は非常に役に立つサービスですので、車を利用することが多い方はロードアシスタンスを付帯させることをおすすめします。
付帯保険がある
JAカードには海外旅行保険が自動付帯されています。
自動付帯なので、カードを利用する必要がないため便利です。
保険内容は下記のとおりです。
内容 | 保険金額 |
---|---|
傷害死亡/後遺障害 | 2,000万 |
傷害治療 | 200万 |
疾病治療 | 200万 |
賠償責任 | 2,000万 |
携行品損害 | 20万(自己負担1事故3,000円) |
救援者費用 | 200万 |
補償の範囲、金額ともに一般カードとしては充実しています。
海外旅行に行くときはJAカードともう1枚エポスカードなどの海外旅行保険が充実したカードがあれば、有事の際困ることは少ないと思われます。
JAバンクのキャッシュカード一体型もある
JAカードはキャッシュカード一体型のカードが発行できます。
キャッシュカードとクレジットカードを1枚で利用できるので、手軽になります。
しかしながらクレジットカード単機能型からキャッシュカード一体型への切り替えはできないという注意点があります。
すでにJAカードのクレジットカード単機能型をお持ちの方は一度クレジットカード単機能型を退会し、新規にキャッシュカード一体型に入会する必要があります。
JAカードの特典や保険、サービスについて解説していきました。
特にJA関連施設を利用する方であれば、多くのメリットを享受できます。
しかしながらJAカードはメリットのみならず、デメリットもあります。
次の章ではJAカードのデメリットや注意点について解説していきます。
このような人にはおすすめしません!JAカードの2つのデメリット

JAカードには下記のような注意点があります。
詳しく解説していきます。
ポイント還元率重視なら他のカードのほうが良い
JAカードはポイント還元率が0.4%~0.5%と低めで、ポイントに関わる特典もほとんどありません。
一般的に年会費無料または実質無料のカードでは、ポイント還元率1.0%以上でなおかつ特定の期間や店舗でポイント還元率があるというのが還元率重視のカードを選択する際の目安となります。
しかしながら、JAカードはいずれも満たしていません。
そのためJAカードは「ショッピングでポイントをたくさん獲得したい」「ポイントで景品を交換するのが楽しい」などのポイント還元率を重視している人には不向きのカードです。
ポイント還元率を重視している方は他のカードを選択するのが良いでしょう。
JAバンク、JA直売所、JA-SSをあまり利用しない人には向かない
JAカードはJAバンク、JA直売所、JA-SSなどのJA関連施設を利用される方向けのカードのため、利用されない方にとってのメリットはほとんどありません。
特にJAカードはJA直売所を利用する方にとって5%OFFというメリットが大きいカードです。
近くに5%OFFの対象となるJA直売所がある方はJAカードの発行を機会に利用してみるのも良いかもしれません。
もし近くに農協関連の施設が全くない方の場合は他のカードの利用をおすすめします。
まとめ
今回はJAカードの概要やメリット・デメリットについて解説してきました。
まとめますと、
JAカードの概要
- 組合員以外でも発行できる
- 年会費はかかるが実質無料にできる
- 獲得したポイントはキャッシュバックと景品交換から選択できる
JAカードのメリット
- JA直売所・ファーマーズマーケットで5%オフ
- JA-SSで最大2円/1ℓのガソリン割引
- ロードアシスタンスサービスが付帯でき、車を利用する方も便利
- 保険金額、保障範囲ともに充実の海外旅行保険があり、自動付帯される
- JAバンクのキャッシュカード一体型もあるため、JAバンクを利用している方は手軽になる
JAカードの注意点
- ポイント還元率が低い
- JA関連施設を利用しない方はメリットがほとんどない
上記を参照にすることで、今JAカードを保有している方はそのまま持ち続けるべきかどうか、新規に発行しようと考えている方は発行すべきかどうかの判断がつくかと思います。