旅行好きならマイル貯めなきゃ損!クレジットカードでお得なマイルの貯め方
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クレジットカードを使うと、「マイルが貯まる」というのは有名な話ですが、「マイルとポイントの違いがわからない」「貯め方も使い方もわからない」という人も多いです。
まさにマイルは、航空会社からの特別招待チケット。自分の持っているマイルに気がつかず、もらえるはずの無料の航空券を交換し損ねていませんか?
特に旅行が好きな人にとって、無料で北海道や沖縄、ハワイやヨーロッパに行けるチャンスがあれば、活用したいもの。
今回は賢いマイルの貯め方と使い方、ポイントとの違いについて解説します。
マイルの貯まりやすいカードの選び方を紹介した、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
株式会社ポイ探 代表取締役
監修者菊地崇仁
1998年に法政大学工学部を卒業後、同年日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。社内システムの開発、Lモードの料金システム開発、フレッツ網の機器検証等に携わり2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。
2006年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年3月代表取締役に就任。ポイント探検倶楽部に掲載されているポイントは約230種類。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られる。
約100枚のクレジットカードを保有、年間約150万円の年会費を支払っている、まさにクレジットカードの専門家。
一般カードからプラチナカードまで幅広い層のカードを実際に保有・利用し、日々様々なメディアにて、使った人にしか分からない信用できる情報提供を行っています。所有されているすべてのカードを月に1度は必ず利用しながら、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。
三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。
【主な著書】
新かんたんポイント&カード生活 (自由国民ムック)
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どっちがお得?マイルとポイントの違いとは
ポイントとマイルの違いを知るために、それぞれの特徴を整理してみましょう。
ポイントは1ポイント1円が基本
クレジットカードを使うと、金額に応じてさまざまな特典が受けられます。そのひとつがポイントの還元です。
一般的なクレジットカードでは、利用金額の約0.5%がポイントとして還元されます。例えば、200円使ったら1ポイント、2万円使ったら100ポイントといった具合です。
中にはやオリコカード、楽天カードなど、還元率が1%を超える高還元カードもあり、その分ポイントが貯まりやすいものがあります。
貯まったポイントは、1ポイント1円として、提携しているお店で使うことができます。
ほかに、ポイントごとにプレゼントと交換できるプログラムが用意されているクレジットカードもあります。
マイルは特典航空券をゲットするためのポイント
クレジットカードの中には、利用金額によって「マイル」が貯まるものもあります。
マイルとは、JAL(日本航空)やANA(全日本空輸)が実施しているポイントプログラム「マイレージ」のポイントの単位です。
マイルは飛行機に乗ったり、提携クレジットカードを利用したりすることによって貯められます。日々のお買い物でクレジットカードを使ってマイルを貯めると、航空券をゲットすることができます。
「飛行機に乗る機会が多い」「無料の航空券をゲットして旅行に行きたい」というならば、マイルが貯まるクレジットカードがおすすめです。
1マイルは1.5円~2円以上に
また、マイルは現金に換算したときの価値が、1マイル=1.5〜2円と高くなります。
これは、マイルの還元率が1%(100円につき1マイル貯まる)の場合、現金に換算すると1.5〜2%の還元率になることを意味します。
例えばJALの場合オフシーズンを選べば、
・12,000マイルで東京⇔那覇や札幌の往復航空券に交換が可能
・40,000マイルで日本⇔ヨーロッパの往復航空券に交換が可能
このように1マイルあたりの価値はシーズンや場所によって、さらに効率良く使うことができます。
注意したい点としては国際線の場合、石油価格の高騰によって燃油サーチャージが請求されることがあります。
また、空港使用料などは通常の航空券購入と同じように、別途払う必要があります。
マイルを貯めるのに必要なこと
それではどうすればマイルを貯めることができるのかを、解説してきます。
マイレージプログラムに入会するのは誰でもできる
日本で人気のマイレージプログラムには、「JALマイレージバンク」、「ANAマイレージクラブ」、「スカイマイル(デルタ航空)」「マイレージプラス(ユナイテッド航空)」があります。
その中でも特に支持されているのが、「JALマイレージバンク」と「ANAマイレージクラブ」です。
基本的にどのマイレージプログラムも、無料で会員になれます。ドラッグストアでポイントカードを作るように簡単に発行できます。
飛行機に搭乗するときには、提携しているクレジットカードがなくても、まずはそこのマイレージプログラムに入会しておくのをおすすめします。

菊地崇仁 / クレジットカード専門家
「無料で旅行に行きたい!」と思われる方も多いと思います。マイルでハワイに行ってきた、と言うような記事を見ると憧れることもわかります。
しかし、マイルを貯める前には必ず計算してみましょう。JALカードの場合は普通カードの年会費2,200円(税込)にマイルを効率よく貯められるショッピングマイル・プレミアムの4,950円(税込)に加入します。年会費は5,500円(税込)です。例えば、年1回千歳(札幌)-羽田(東京)を有料で往復するとします。スーパー先得で予約した場合、貯まるマイルは842マイルです。
JALカードの場合は毎年初回登場で1,000マイル獲得できるため、3年間でのフライトマイルなどを計算すると5,526マイルです。年間クレジットカードを50万円利用する場合、年間で5,000マイル貯まります。3年間で15,000マイルでフライトマイルなどと合わせると20,526マイル貯まります。20,000マイルあるとホノルル(ハワイ)の片道の特典航空券に交換できます。10月の平日で検索するとエコノミークラスで片道35,500円です。カードの年会費が3年分で16,500円(税込)で35,500円分利用できるとそこそこお得感もあるでしょう。
逆に、一度もフライトがない場合は初回搭乗の1,000マイルを獲得できないため、20,000マイルは貯まりません。どのくらい有料でのフライトがあるのか、どのくらいクレジットカードを使うのかなど、綿密に計算できなければマイルを貯めるのは難しいでしょう。
クレジットカードならば、飛行機に乗らなくても貯められる
マイルは、飛行機に乗るほか、日々クレジットカードを使うことによっても貯めることができます。
飛行機には乗らず、ショッピングをメインにマイルを貯める人のことを「陸マイラー」(おかまいらー)と呼ぶことがあります。
JALカードやANAカードといった、航空会社が発行しているカードでももちろん貯められますし、楽天カードやオリコカードのポイントも、マイルへ移行できます。
しかし、「1ポイント→1マイル」では移行できません。
例えばオリコポイントだと、1,000ポイントで600マイル(ANA)など換算レートが悪くなってしまうため、マイルを貯めたいのであれば航空会社の発行するクレジットカードを持つのがおすすめです。
各社マイレージプログラムの違いを解説

JALやANAのマイレージプログラムは、どちらも同じではありません。その違いを解説します。
マイルが貯まりやすいのはANA
JALカード(JALマイレージバンク)とANAカード(ANAマイレージクラブ)で、マイルが貯まりやすいのはANAカードです。
マイルを貯める主な方法として、フライト、ボーナスマイル、ショッピング、キャンペーンなどが挙げられます。
フライトマイルが貯まりやすい国際線では、就航都市や提携航空会社はJALに比べてANAの方が多くなります。
ボーナスマイルについては、一般カードで比較すると、ANA・JALどちらも新規入会時に1,000マイルが付与されますが、2年目以降はJALが毎年初回の搭乗時のみ1,000マイル付与されるのに対して、ANAはフライトの有無に関係なく毎年必ず1,000マイルを獲得することができます。
また、ショッピング時のカード決済では、ANAの場合はカードのポイントが貯まり、1ポイント=1マイルで交換できますが、その際に1ポイント=2マイルになる2倍コース(※)に設定すると、マイルがを効率よく貯めることができます。
※2倍コースは、6,600円(税込)/年度の手数料が必要になります。
主なANAカードの一覧を以下の表にまとめました。
カード | ANAカード(一般カード) | ANA VISA Suicaカード | ANA VISA nimoca カード | ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカ一般カード) | ANAアメリカン・エキスプレス・カード | ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | ANA JCB ワイドゴールドカード |
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年会費 (本会員) | 初年度 2年目以降 | 初年度 無料 2,200円(税込) | 初年度 無料 2,200円(税込) | 初年度 2年目以降 | 初年度 2年目以降 | 初年度 2年目以降 | 初年度 2年目以降 |
年会費 (家族カード) | 初年度 無料 1,100円(税込) | - | 初年度 無料 1,100円(税込) | 初年度 無料 1,100円(税込) | 初年度 2年目以降 2,750円(税込) | 初年度 17,050円(税込) 2年目以降 17,050円(税込) | 初年度 4,400円(税込) 2年目以降 4,400円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5% | 0.5% | 0.5% | ||||
特徴 |
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| ●ANAグループ便の利用でマイルが+25% |
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リンク |
※0.3%はキャッシュバックでポイントを利用、1.0%はマイル交換(10マイルコース)した場合の還元率。
さらに、キャンペーンについても、これまでの実績をみていると、条件達成で獲得できるマイル数が多いのはANAになります。
ただし、条件の難易度やカードの種類によってマイル数は異なりますので、申し込む前に必ず確認しておきましょう。
マイルで航空券に交換しやすいのはJAL
JALカード(JALマイレージバンク)とANAカード(ANAマイレージクラブ)の場合、航空券に交換しやすいのはJALカードです。
JALカードは飛行機の利用やクレジットカードの利用によってマイルが貯まります。
一部JALカードの一覧を以下の表にまとめました。
カード | PR JAL CLUB EST 普通カード | JALカード navi | JAL普通カード | JALカードSuica | JAL CLUB-Aカード | JAL CLUB-Aゴールドカード | JAL アメリカン・エキスプレス・カード |
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年会費(本会員) | 2,200円(税込) | 無料 | 2,200円(税込) | 2,200円(税込) ※初年度無料 | 17,600円(税込) | 20,900円(税込) | 6,600円(税込) |
年会費(家族カード) | - | - | 1,100円(税込) | - | 8,800円(税込) | 8,000円(税込) | 2,750円(税込) |
ポイント還元率 | 1%~2% | 1% | 0.5%~1% | 0.5%~2% | 1% | 0.5% ※JALカードショッピングマイル・プレミアム加入した場合1% | 0.5% ※JALカードショッピングマイル・プレミアム加入した場合1% |
特徴 |
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リンク |
一方、ANAカードは、飛行機の利用によってマイルが貯まりますが、クレジットカードの利用はクレジットカードポイントが貯まります。
そして、貯まったクレジットカードポイントをマイルに交換する必要があります。ANAのほうが少しだけ手続きは複雑です。
「JALはWAON、ANAは楽天Edy」電子マネーとの相性がある
JALとANA、どちらも電子マネーを利用することでもマイルが貯まります。
JALの場合はWAON、ANAの場合は楽天Edyで、200円(税抜)で1マイル貯まります。
どちらかのマイルを早く貯めたい場合、電子マネーを使うことで早く貯めることができますよ。
「ファミマはJAL、セブンはANA」提携しているお店との相性がある
「JALマイレージバンク」や「ANAマイレージクラブ」には、それぞれ提携しているお店があります。
例えば、ファミリーマートではJALカードで支払うとマイルが貯まります。一方、セブンイレブンではANAカードで支払うとマイルが貯まります。
JALとANAのマイルでは提携しているお店が異なります。そのため、自分がよく行くお店や、自分がよく乗る航空会社のマイルを貯めるのがおすすめです。
マイルを貯めるときに注意したい点

飛行機に乗ったり、ショッピングで便利に貯められたりするマイルですが、注意したい点もあります。
マイルには取得から3年間の有効期限がある
マイルの一番の弱点ともいえるのが、有効期限です。「JALマイレージバンク」も「ANAマイレージクラブ」も、マイル取得日から36ヶ月後の月末が有効期限になります。
例:2022年9月10日が取得日→2025年9月30日が有効期限
有効期限日を過ぎたマイルは無効となってしまいます。
中には、ミリオンマイラーのステータス獲得や、上級会員のステータスを獲得することでマイルの失効を防ぐ事ができます。
マイルは10,000マイル以上貯めないと往復航空券にできない
また、10,000マイル以上ないと往復航空券がもらえないため(片道航空券との交換は可能)、ある程度マイルを貯めないとお得感がないという点もあげられます。
JALの場合、JALカード特典として往復航空券に交換するときに1,000マイル少なくても交換できるなどのメリットがあります。
しかしそれでも9,000マイルは必要なので、「ポイントは少しずつ特典交換したい」と考えている人には、マイレージプログラムは少し敷居が高いといえます。
効率良く貯めたいならば、ゴールドカードも検討するのがおすすめ
各クレジットカードにはゴールドカードが用意されています。ゴールドカードは通常のカードと比べると、マイルの還元率が高くなる、空港のラウンジが利用できるなどのメリットがあります。
しかし、ゴールドカードの種類によって、15,000〜30,000円の年会費がかかります。
支払う年会費の金額よりも、マイル還元率のメリット(マイルを現金に換算したときの金額)が高くなる場合は、ゴールドカードを検討してみましょう。
まとめ
マイルが貯まるクレジットカードを持つメリット、注意点について見てきました。
マイルを貯めたい人にとって、JALとANAのどちらが良いかは悩むところといえます。
効率良くマイルを貯めるには、自分がよく利用するお店が提携しているマイレージを選ぶというのがおすすめです。
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イーデス編集部
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