【体験談】進学・留学は教育費がかかる!教育ローンの賢い使い方について
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子供の進学や留学は親にとって嬉しい出来事です。なるべく希望に沿った学校に進んでほしいと思うのではないでしょうか。
また、何年か働いた後、留学をしたいと思っている社会人の方も同様です。妥協せずに自分の希望する学校に進みたいと考えているでしょう。
しかし、気になるのがお金のことです。進学・留学費用としてある程度貯蓄をしていたとしても、それが本当に足りないかもしれないとなれば、満足できる進学・留学先に進むことができなくなる恐れもあります。
そこで、おすすめしたいのが教育ローンの利用です。しかし、ローンについて詳しく知らないと「ローン=借金=怖い」というイメージを持たれるのではないでしょうか。
そこで、この記事では筆者の受けた以下の相談をもとに教育ローンの疑問にお答えします。
- 進学時期が近いが教育ローンは申し込みから融資までどのくらい時間がかかる?
- 入学金・授業料だけでなく、教科書代等にも教育ローンが受けられるのか?
- 留学費用専用のローンはあるのか?
進学を控えた子供がいる方、留学を考える社会人の方はぜひ参考にしてください。
本記事の執筆者について
田尻 宏子 / 2級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員第一種
証券会社営業、生命保険会社営業サポート、銀行コールセンター等複数の金融機関勤務経験あり。2016年末からライターとして活動しています。
株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
■書籍
初心者でもわかる!お金に関するアレコレの選び方BOOK
■保有資格
KTAA団体シルバー認証マーク(2023.12.20~)
■許認可
有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788)
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入学金や授業料だけでない!教育ローンはこんな時にも使える!
進学時にかかるいちばん大きなお金といえば入学金ではないでしょうか。そして、大学・短大・専門学校にもなれば、毎年の授業料も多額になることが予想されます。教育ローンではこれらのお金について融資されることはご存知の方も多いでしょう。
ですが、進学するにあたってはもっと多くのお金がかかります。
例えば、教科書代や授業で使うパソコンなどの教材費、遠方の学校に通うとなれば、部屋を借りるお金も必要です。これらのお金まで教育ローンで賄うことはできるのでしょうか。
入学金・授業料、それ以外もカバーする教育ローン!
教育ローンでは入学金や毎年の授業料だけでなく、進学に関するあらゆるお金に対応しています。
例えば、先述した授業で使うパソコン代、教科書代だけでなく、進学した後に住むアパートの家賃まで融資の対象です。
これから支払う予定のお金だけでなく、受験費用など、進学のために今まで支払った費用についても融資対象になります。その際は、受験料の払込票などの証明も必要です。
便利な教育ローンではありますが、義務教育にかかる費用については気を付けてください。金融機関によっては融資できないというところもあるためです。
また基本的に、融資された金額は金融機関から申込者の口座に支払われます。学校などへの支払いは融資された人が自ら行うことになることは覚えておきましょう。
教育ローンはどこで取り扱っている?
教育ローンですが、国内の多くの金融機関で取り扱っています。金融機関ごとに申し込みできる条件が違うため、複数検討して自分に合ったところを探してください。
ただ、注意しないといけないのが、申し込み時点で教育ローンの契約をする金融機関の口座を保有しているかどうかです。どの金融機関でも融資されるお金は自社の口座に振り込まれます。もし、口座を持っていないとしたら、申し込みと当時に口座開設しても大丈夫かを必ず確認してください。
どんなところが教育ローンを扱っている?具体的にご紹介!
教育ローンは多くの金融機関で扱っていると述べましたが、具体的にはどのようなところがあるのでしょうか。
まずは銀行です。都市銀行・地方銀行どちらでも取り扱っています。そして労金やJAでも扱いがあります。ただし、労金については会員(構成員)の優遇、JAでも地域によって申し込み条件が違う場合があります。
そして、上記以外で有名なのが日本政策金融公庫の教育ローンです。いわゆる「国の教育ローン」と呼ばれるものです。
次項ではそれぞれの金融機関のローンについて詳しく見ていきましょう。
都市銀行の教育ローンの特徴とは?
全国各地にある都市銀行の教育ローンですが、どのような特徴があるのでしょうか。
都市銀行の融資でいちばん安心できる点は教育ローンに限らず、さまざまなローンを扱っている点にあるでしょう。すでに住宅ローンなど他のローン契約をしている人は教育ローンの金利が若干優遇されるという利点もあります。
地方銀行の教育ローンの特徴とは?
地方銀行の教育ローンの利点も都市銀行とほぼ同様です。他のローン契約をしている人には金利優遇があることがほとんどです。
また、競争も激しい地方銀行では融資先を増やすことに力を入れているところもあります。それで審査が格段に甘くなるというわけではありませんが、申し込み自体はしやすいでしょう。
気を付けないといけない点は、申し込みできるのは銀行の営業範囲に居住している人に限る、とする銀行があるところです。例えば、北海道の人は九州の銀行のローンに申し込みができないと考えておいてよいでしょう。
労金・JAの教育ローンの特徴とは?
労金・JAの教育ローンですが、会員向けに金利を優遇している場合があります。もしこれらの機関の利用者ならば申し込みをおすすめします。
もし、会員でなかったとしても銀行に比べて金利が低い時期もあるため、比較検討してみるのはいかがでしょうか。
日本政策金融公庫の教育ローンの特徴とは?
日本政策金融公庫の教育ローンは「国の教育ローン」と呼ばれている商品です。
特に金利の低さが特徴的です。2024年4月時点の金利(固定金利)は2%をわずかに超えていますが、それでも他の金融機関に比べて非常に低いという利点があります。
ただし、申し込みから融資までの期間は長くなる傾向になります。時期に余裕を持って申し込むことをおすすめします。
留学したい!資金調達方法にはどのようなものがある?
日本の学校に進学する際の教育ローンについてご紹介しました。
ところで気になるのは留学したい時の資金調達についてです。留学時には教育ローンが使えるのでしょうか。またローン以外の資金調達方法についてもご案内します。
留学時の資金調達方法はこれだけある!
筆者が金融機関に在籍していた時、社会人のお客様から留学資金の調達について相談を受けたことがあります。
その時お客様が検討していたのが、以下の資金調達方法でした。
- 授与型奨学金
- 貸与型奨学金
- 教育ローン
しかし、日本学生支援機構奨学金の授与型奨学金は語学のレベルが合わなかったため諦めたそうです。
次に検討したのが貸与型の奨学金(日本政府奨学金)ですが、こちらも世帯収入の上限が決まっており、該当しませんでした。
また、希望する大学の奨学金制度を使いたいとも思ったそうですが、手続きが煩雑なため躊躇しているということでした。そこで教育ローンの利用を検討するということになったのです。
目的が留学でも普通の教育ローンが使える?
結局、筆者のいた金融機関とは金利の折り合いがつかなかったため、お申し込みはありませんでしたが、留学費用を賄うために普通の教育ローンの申し込み自体は可能です。
ただし、入学・在学が確認できる書類、例えば合格通知書や在学証明書、学生証の提示を求められます。教育ローンを利用するならば、海外の大学の場合、証明書類をどこまで準備できるか、そして何を提出すればいいのかを事前に確認しておく必要があるでしょう。
留学専用ローンの利用も検討しよう
金融機関によっては教育ローンだけでなく「留学専用ローン」という商品もあります。例えば千葉銀行の海外留学ローンでは海外の学校の入学金・授業料だけでなく、現地までの渡航費までもカバーできます。
インターネット上から仮審査の申し込みができますので、窓口に行く前に融資が可能かどうかを確認してみてもいいかもしれません。
教育ローンを留学に使う場合も証明が必要?
通常、教育ローンの申し込みをする際は合格通知書、在学証明書などの書類を提示することになっています。海外留学でローンを使う際はどうなるのでしょうか。
海外留学の場合も国内の時と同様、証明書類の提示が必要です。すなわち、きちんと在学が証明できる学校への留学の時のみ教育ローンが使えるということになります。進学する学校が決まっていない時点での渡航や数週間の語学研修の時は対象になりませんので気を付けてください。
社会人学生は教育ローンが使える?
最近は会社に勤めながら大学や大学院で学ぶという人も増えています。教育ローンは主に学生の親を対象にしたローンですが、社会人学生でも利用することができるのでしょうか。
ほぼ全ての教育ローンでは申し込みできる人を「満20歳以上60歳以下の人」「安定した収入がある人」と定めています。社会人学生でもこの条件に合っていれば申し込みができますし、審査を通過することも可能です。
ただ、注意しないといけないのが、学生になるために休職・退職している人やアルバイト・パートで働いている人の申し込みです。
休職はともかく、退職は収入がある状態とはいえません。また、アルバイト・パートは安定的な収入とはみなされず、申し込みを断られる場合があります。社会人学生の教育ローン申し込みは貯蓄が十分にあったとしても、就業形態によっては審査に通らないこともありますので気を付けましょう。
教育ローンの申し込みタイミングを考えよう
子供の進学が決定し入学金支払いとなる時期、思いのほかお金がかかることが判明したため教育ローンに頼りたくなった、という人もいることでしょう。教育ローンの申し込みに最適なタイミングはいつなのでしょうか。
まず、金融機関によって申し込みから融資の期間は大きく違うということを覚えておいてください。
例えば、銀行では申し込みから2週間ほどで融資ができるというところがあります(手続き書類等に不備がない場合)。反対に、日本政策金融公庫では審査に時間がかかるため、20日ほどは見ておいた方がいいでしょう。
ただし、どの金融機関でも入学シーズンは申し込みが殺到し、審査にも時間がかかります。進学先がある程度決まった時点で教育ローンの相談をしておいた方がいいかもしれません。
また、仮審査の申し込みについてですが、店頭まで行く必要もなく、インターネット上から行えるところも多くあります。申し込み手続きの簡素化のために、そして自分の今の状況で融資が可能かどうかを知るためにもぜひ利用してください。
必要な金額はいくら?計画を立てて申し込みをしよう
進学すると入学金・授業料と多くのお金がかかります。審査にも通りそうということならばなるべく多額のお金を借りたいと思うかもしれませんが、先々のことまで考えておきましょう。
まず、融資の申し込みをする際ですが、使用使途が分かる書類の提示が求められます。まだ支払っていない場合は納付書、支払い済みの場合は領収書です。そのため、必要なお金プラスαの金額は借りることができません。
そして、遠方に住む子供の仕送り費用にローンを使いたいという場合も注意してください。アパートの賃貸費用は教育ローンの対象内ですが、食費・お小遣いなど生活費のみの教育ローンの利用は受け付けていません。教育ローンがあるとはいっても子供の生活全てを借入金で賄えるわけではないのです。
融資の際には返済計画も考えておこう
人によっては教育ローンで数百万の融資をしてもらうことになります。また、返済期間も十数年にわたることもあるなど、教育ローンとの付き合いは長期間に及ぶことが予想されます。
教育ローンの申し込みを考える際には借り入れる金額のことだけでなく、長期間続く返済にも対応できるか、についても考えておいてください。
追加の借り入れにも対応してもらえる?
とはいえ、子供が進学し、学年が上がるにつれて必要になるお金も増えてきそうだという人もいるでしょう。教育ローンが追加融資にも対応しているかも確認しておきましょう。
ほとんどの金融機関の教育ローンでカード型のローンも用意されています。教育カードローンで契約しておくと、必要な時に必要な金額を引き出すことができます。ただし、融資限度額は通常の教育ローンよりも低く、金利も高くなることが多いようです。
カードローンは便利ではありますが、使いすぎないように気を付けないといけないようです。
教育ローンは子供名義でも大丈夫?
教育ローンは「安定的に収入を得ている人」が申し込みできるローンです。そのため学生である子供は申し込みができません(安定的な仕事に就く社会人学生は例外です)。
しかし将来、親が定年等で収入がなくなった場合、子供にそのローンの返済を引き継ぐことができるかは気になります。
ローン返済の親子引き継ぎですが、金融機関によってはできる場合もあります。ただし、子供が安定的な仕事に就いていることが条件になるようです。親に返済してもらっている教育ローンを就職後に引き継ぎたいならば、一度金融機関に相談してみてください。
教育ローンは計画的に利用しよう
子供の進学費用に困った時に便利な教育ローンは教育に関することならば、さまざまな利用目的で使えるため、非常に使い勝手のいいローンだといえるでしょう。
ですが、まとまった金額を借り入れたら返済期間が長期間にわたってしまうことも忘れてはいけません。
本当に必要な借り入れ金額はいくらかをしっかり計算した上で融資の申し込みに臨むようにしてください。
本記事の執筆者について
田尻 宏子 / 2級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員第一種
証券会社営業、生命保険会社営業サポート、銀行コールセンター等複数の金融機関勤務経験あり。2016年末からライターとして活動しています。
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