
銀行おまとめローンおすすめ5選!審査に通りやすい銀行はある?を解説
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おまとめローンとは、複数のローンをひとつにまとめるローンのひとつです。
おまとめローンを活用することで、返済日や返済額を集約できるため、ローンの管理が非常に楽になります。
また、月々の負担を軽減できるのもメリットですが、注意しなければならない点があるのも事実です。
では、どのような状況であればおまとめローンを利用するといいのでしょうか。
そして利用しようと思った際に、どのような手続きが必要なのか、気になる人もいると思います。
今回は、おすすめのおまとめローンと申し込み方法、メリット・デメリットや利用すべき人の特徴を紹介します。
おまとめローンを活用して、管理の手間や金利を減らせるように工夫しましょう。
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塚越一央からのコメント
ファイナンシャルプランナー
銀行のおまとめローンは、借入の返済を楽にしてくれるので、是非ご検討ください。審査は厳しくなりますが、金利が下がるメリットは大きいので、挑戦する価値はあります。また、返済件数が減り、返済日や返済総額を把握しやすくなるので、返済意欲も高まり、早く完済ができることになります。
ファイナンシャルプランナー / 塚越FP社労士事務所
監修者塚越 一央
東京都立大学法学部を卒業後、大手都市銀行および銀行系のシンクタンクに41年間勤務。
定年退職を機に1級ファイナンシャル・プランニング技能士および社会保険労務士のダブルライセンスで「塚越FP社労士事務所」を立ち上げ、現在に至る。
日本FP協会東京支部主催の「神保町FPフォーラム」に参加し、相続のセミナー講師および相談員を務める。
また、外部メディアへの記事執筆や監修、コンサルティング業務を手掛ける。
経営理念「お客様に喜んでいただき、信頼される仕事を目指します」株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
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銀行のおまとめローンを比較して選ぶ5つの観点
銀行のおまとめローンを選ぶ際は、次の5つの観点で選びましょう。
上記の条件がすべて該当している必要はありませんが、どれか一つにでも注目しておく必要があるでしょう。
それぞれどのような内容なのかを解説します。
低金利ローンを選ぶ
金利でおまとめローンを選ぶ場合、重視してほしいのは上限金利です。
上限金利とは、その名のとおり「最高でもこの金利になる」ということです。
金利は返済額に上乗せされる手数料のようなもので、金利が高いほど返済額が増えていきます。
金利が少ないと返済総額も抑えられるため、低金利のおまとめローンを選択するようにしましょう。
金利は他社の借入額、本人の年収や勤続歴などによって上下します。
年収が低かったり、他社の借入額が多かったりすれば、金利は高くなってしまいます。
審査に通らないと実際の金利がいくらになるかはわかりません。できる限り上限金利が低いおまとめローンを選ぶようにしましょう。
ただし、上限金利と下限金利のみでおまとめローンを決めるのは危険です。
一度審査をしてもらい、金利が明確になってから比較することをおすすめします。
あるいは、現在借りている金利と3%以上の差があれば、活用するメリットがあると言えます。
融資限度額で選ぶ
融資限度額とは、借入できる設定上の上限金額のことです。
おまとめローンを検討している人の中には、高額なローンをいくつか抱えている可能性があります。
そのため、融資限度額が大きなおまとめローンを選んだほうが、複数のローンを一本化できるようになるでしょう。
銀行は消費者金融のおまとめローンよりも融資限度額が高めに設定されていることも多いため、額が大きくなりそうな場合は銀行のおまとめローンを選択すると良いかもしれません。
追加借入可能かどうかで選ぶ
追加借入可能かどうかも、おまとめローンを検討する際の基準のひとつです。
おまとめした後に完済したカードローンを解約してしまうと借り入れることはできません。
貸金業法における総量規制に含まれるためで、おまとめローン自体は例外貸付になりますが、借りている金額自体は総量規制の計算に入ってしまうためです。
病気や事故、結婚式のご祝儀など、緊急にお金が必要な状況はいくらでもあります。
そのような場合に、おまとめローンにて追加融資してくれるかどうかは重要です。
おまとめローンには追加融資が可能のローンもありますが、東京スター銀行「おまとめローン」のように追加融資できないものもあります。
おまとめローンに切り替えたのちもローンを組む可能性があるのであれば、追加借入が可能なおまとめローンを選択するようにしてください。
一度おまとめした後は、絶対に借入しないという決意を持つことは大事ですが、緊急の借入がどうしても必要になることもあります。
できれば追加融資可能なおまとめローンを選ぶようにしましょう。
借り換え対象で選ぶ
借り換え対象をよく確認しておまとめローンを選択することも重要です。
なぜなら、おまとめローンの中には、クレジットカードのショッピング枠のおまとめには対応していないものがあります。
ショッピング枠を一本化するなら、必ず対応しているおまとめローンに申し込んでください。
借り換え対象とはローンの種類のことで、次の3つが代表的です。
- 銀行ローン
- 消費者金融ローン
- クレジットカード会社のキャッシング
これらを含めたローンはすべてが一本化できるわけではありません。
それぞれの事業者によってローンの借り換え対象が異なるため、それらを合わせなければ一本化できないのです。
例えば、消費者金融の場合、多くのローンが借り換え対象となっているため、おまとめローンで一つにできます。
しかし、銀行ローンは借り換え対象となっているローン自体が少ないという特徴があるのです。
自分が抱えているローンが借り換え対象になっているかをよく確認するようにしましょう。
追加借入可能かどうかで選ぶ
おまとめした後に完済したカードローンを解約してしまうと、もう借り入れることはできません。病気や事故、結婚式のご祝儀など、緊急にお金が必要な状況はいくらでもあります。
そのような場合に、おまとめローンにて追加融資してくれるかどうかは重要です。おまとめローンには追加融資が可能なローンもありますが、東京スター銀行「おまとめローン」のように追加融資できないものもあります。
一度おまとめした後は絶対に借入しないという決意を持つことは大事です。一方で、緊急の借入がどうしても必要になることもあります。できれば追加融資可能なおまとめローンを選ぶようにしましょう。
銀行のおまとめローンおすすめ5選
おすすめの銀行おまとめローンを5つ紹介します。
金利 | 追加借入可否 | ショッピングリボ対象 | 限度額 | おまとめ専用 | 保証会社 | その他 | 収入や職業の条件 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
東京スター銀行「おまとめローン」 | 年9.8%~年14.6%※1 | ✕ | ◯ 審査によっては不可 | 最大1,000万円※※2 | ◯ | 株式会社東京スター・ビジネス・ファイナンス | - | 満20歳~65歳未満で年収200万円以上の給与所得者(正社員・契約社員・派遣社員) |
イオン銀行フリーローン | 年3.8%~年13.5% | ◯ | ◯ | 700万円 | - | 株式会社ドコモ・ファイナンス | - | 年収200万円以上 |
横浜銀行フリーローン | 年1.9%~年14.6% | ◯ | ◯ | 1,000万円 | - | SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 | 居住地制限あり | パート、アルバイトでも申し込み可能 |
紀陽銀行「おまとめローン」 | 年3.8%~年13.8% | ✕ | △ 審査による | 1,000万円 | ◯ | 株式会社オリエントコーポレーション | 居住地制限あり | 安定した収入のある人 |
りそな銀行フリーローン | 年1.7%~14.0%※3 | ◯ | ◯ 審査による | 10万円~1,000万円 | - | りそなカード株式会社、株式会社ドコモ・ファイナンス、株式会社オリエントコーポレーションのいずれか | - | 安定した収入のある人 |
※1.東京スター銀行所定の審査により決定します。
※2.申し込み時の借り換え対象ローン残高の範囲内に限ります。
※3.金利:通常金利の場合。住宅ローン利用ユーザーは通常金利から年0.5%引き下げられます。
※3.金利引き下げ条件:本ローンを申込んだ時点で、りそな銀行所定の住宅ローンを利用中、かつ、住宅ローンの取引口座での申込みの場合に限ります。(独立行政法人住宅金融支援機構またはりそな住宅ローン【フラット35】のみをご利用されている方は、金利特典のお取扱いはできません。)
それぞれ条件はありますが、少なくとも安定した収入があることが求められています。
学生や主婦など、収入が不安定な人はおまとめローンが利用できない点に注意しましょう。
では、この中から、自分にぴったりなおまとめローンを選ぶには、何を重視すればいいでしょうか?
どうしても下限金利や限度額に目がいってしまいがちですが、返済期間や月々の返済額、追加借入の有無などもよく確認の上選ぶようにしましょう。
東京スター銀行「おまとめローン」
東京スター銀行の「おまとめローン」は、銀行・消費者金融・クレジットカード会社のローンをすべてまとめることができるおまとめローンです。
安定した収入があれば、正社員でなくても契約社員や派遣社員でも利用できます。
また、Web完結対応のため手軽かつスムーズな申し込みも可能です。
おすすめポイント
- 銀行・消費者金融・クレジットカード会社のローンをすべてまとめられる
- 固定金利が年9.8%、年12.5%、年14.6%から決定されるため返済シミュレーションが立てやすい※1
- 限度額が最大1,000万円※2と高く、融資期間は最大10年
※1.東京スター銀行所定の審査により決定します。
※2.申し込み時の借り換え対象ローン残高の範囲内に限ります。
実質年利 | 年9.8%、年12.5%、年14.6%のいずれか ※東京スター銀行所定の審査により決定します。 |
---|---|
利用限度額 | 1,000万円 ※申し込み時の借り換え対象ローン残高の範囲内に限ります。 |
審査時間 | 最短2日 ※土日祝・年末年始は除きます。 |
土日祝の取り扱い | ◯(一部店舗のみ) |
在籍確認 | 有(電話) |
郵送物の有無 | 有 |
申し込み条件 | ●満20歳~65歳未満 ●保証会社の保証を受けられる |
銀行口座開設の要否 | 要 |
返済方法 | ●口座振替 ●インターネットバンキング |
毎月の返済額 | 7,318円 ※借り入れ額50万円、金利年率12.5%、返済年数10年の場合。 |
イオン銀行「フリーローン」
イオン銀行の「フリーローン」は、上限金利が13.5%と低いのが特徴です。
融資上限額も700万円と、おまとめローンとして活用するには十分な上限額であると言えます。
もっとも大きなポイントは、資金の使用目的が自由であること。おまとめローンというサービスではありませんが、自分でローンを一本化できるのが大きなメリットです。
なお、利用する際にはイオン銀行の普通預金口座が必要です。
おすすめポイント
- 上限金利が13.5%と低い
- 資金の使用目的に制限がない
- 来店不要で申し込みが完了できる
実質年利 | 年3.8%~年13.5% |
---|---|
利用限度額 | 700万円 |
審査時間 | 最短3日 |
土日祝の取り扱い | ◯ |
在籍確認 | 有(電話) |
郵送物の有無 | 有 |
申し込み条件 | ●満20歳~満65歳未満 ●日本国内に居住している(外国籍の場合は永住許可を受けている) ●継続安定した収入がある(原則は前年度の年収200万円(税込)以上) ●イオン銀行に普通預金口座がある ※年金受給者、学生、専業主婦は不可 |
銀行口座開設の要否 | 要 |
返済方法 | ●口座振替 ●イオン銀行ATM |
毎月の返済額 | 1,209円~ |
横浜銀行「フリーローン」
横浜銀行の「フリーローン」は、満20歳~69歳の人が対象で、横浜銀行との取り引きがない人でも申し込めます。
審査結果は最短翌日、借入までは最短2営業日で完了します。
また、申し込み条件の1つである「安定した収入のある方、およびその配偶者」の年収に年金も含まれる点は、横浜銀行「フリーローン」の特徴の1つです。
おすすめポイント
- 横浜銀行との取り引きがない人でも申し込める
- 年金受給者も申し込める
- 来店不要で審査結果は最短翌日にわかる
実質年利 | 年1.9%、年2.5%、年3.0%、年3.5%、年4.0%、年4.5%、年4.8%、年6.8、年8.8%、年11.8%、年14.6のいずれか |
---|---|
利用限度額 | 1,000万円 |
審査時間 | 最短2営業日 |
土日祝の取り扱い | - |
在籍確認 | 有 |
郵送物の有無 | - |
申し込み条件 | ●満20歳以上~69歳以下 ●住居または勤務先が、神奈川県内全地域、東京都内全地域、群馬県内の市 ●継続安定した収入がある(パート・アルバイト、年金受給者も対象) ※学生は不可 |
銀行口座開設の要否 | 否 |
返済方法 | ●口座振替 ●セブン銀行ATM ●ローソン銀行ATM ●インターネットATM |
毎月の返済額 | 4,000円~ |
※横浜銀行の口座を持っていない場合は、契約までに作成が必要です。
紀陽銀行「おまとめローン」
紀陽銀行の「おまとめローン」は、完済時の年齢が80歳を超えなければ貸付対象になるおまとめローンです。
綿密な返済計画は必要ですが、高齢者でも比較的契約しやすい点が特徴と言えます。
また、審査結果の通知先が自宅・勤務先・携帯電話から選択できるのも大きなメリットです。
家族や会社の人に会話を聞かれたくないという人にはありがたいサービスでしょう。
おすすめポイント
- 審査結果の連絡先が任意で設定できる
- 完済時の年齢が80歳以下が対象
実質年利 | 年6.5%、年8.5%、年11.0%、年12.5%、年14.0%のいずれか |
---|---|
利用限度額 | 500万円 |
審査時間 | 最短即日 |
土日祝の取り扱い | ◯ |
在籍確認 | 有(電話) |
郵送物の有無 | 無 |
申し込み条件 | ●満20歳以上~完済時の年齢が満80歳以下 ●住居または勤務先が当行営業区域内(東京支店を除く) ●継続安定した収入がある ※学生、専業主婦は不可 |
銀行口座開設の要否 | 否 |
返済方法 | 口座振替 |
毎月の返済額 | 6,887円~ |
りそな銀行「フリーローン」
りそな銀行のフリーローンは、継続した収入があればパートやアルバイトでも申し込みができる(学生は除く)柔軟性の高さが魅力です。
安定した収入が原則として求められますが、ほかの金融機関では断られてしまうような人でも対象になっているのはありがたいポイントです。
また、りそな銀行では、利用残高に応じてポイントが貯まるポイントサービスがあります。
VポイントやWAONポイントなど、いろいろなポイントに交換できるのがメリットと言えるでしょう。
おすすめポイント
- 継続した収入があればパートやアルバイトでも借りられる
- ポイントサービスで利用残高に応じたポイントがもらえてお得
- 住宅ローンがりそな銀行の場合、金利が0.5%下がる
実質年利 | 年1.7%~14.0%※ |
---|---|
利用限度額 | 10万円~1,000万円 |
審査時間 | 1週間程度 |
土日祝の取り扱い | ◯ |
在籍確認 | 有(電話) |
郵送物の有無 | 有 |
申し込み条件 | ●満20歳以上満70歳未満(最終返済時が満80歳未満) ●日本国内に在住 ※無職、学生、専業主婦は不可 |
銀行口座開設の要否 | 否 |
返済方法 | ●口座振替 |
毎月の返済額 | 8,606円~ |
※金利:通常金利の場合。住宅ローン利用ユーザーは通常金利から年0.5%引き下げられます。
※金利引き下げ条件:本ローンを申込んだ時点で、りそな銀行所定の住宅ローンを利用中、かつ、住宅ローンの取引口座での申込みの場合に限ります。(独立行政法人住宅金融支援機構またはりそな住宅ローン【フラット35】のみをご利用されている方は、金利特典のお取扱いはできません。)
そもそも銀行のおまとめローンとは?
おまとめローンとは、複数の借入先を1つにまとめるローンのことです。
例えばA社に20万円、B社に20万円借りている人がいるとします。合計すると40万円になりますよね。
借入先 | 借入金額 |
---|---|
A社 | 20万円 |
B社 | 20万円 |
合計 | 40万円 |
新しくC社から40万円を借りて、A社とB社に対して全額返済します。このC社から借りた40万円こそが「おまとめローン」です。
借入先 | 借入金額 |
---|---|
A社 | 0円 |
B社 | 0円 |
C社(おまとめローン) | 40万円 |
合計 | 40万円 |
合計の借入金額は40万円と変わっていませんが、A社とB社という2つの借入先が、C社の1つだけに減っています。
2つのローンを1つのローンに「まとめた」わけです。
この例では分かりやすく2つのローンをまとめましたが、3つでも4つでも同じことになります。
銀行のおまとめローンの対象になる借入の種類
銀行のおまとめローンは、どのような借入も対象になるわけではありません。
「銀行のカードローン」「消費者金融のカードローン」などはおまとめの対象になります。一方で、マイカーローンなど金利が低い使途限定ローンや、個人同士の貸し借りは対象外です。詳しくは以下の表を参考にしてください。
借入先 | おまとめ対象かどうか | 備考 |
---|---|---|
銀行のカードローン | ◯ | |
消費者金融のカードローン | ◯ | |
クレジットカードのキャッシング | ◯ | |
クレジットカードのショッピングリボ | △ | 対象外のおまとめローンもある |
使途限定ローン (マイカー、教育ローン等) | × | 金利が低い使途限定ローンは対象外 |
個人同士の貸し借り | × | |
闇金融、ヤミ金 | × | 正規の業者以外は対象外 |
注意しておきたいのは、クレジットカードのショッピングリボの残債です。
おまとめローンによっては審査によって対象外になることもあります。
メモ
おまとめの対象はあくまでも金融機関や事業者が行っている、比較的用途が自由なローンだけと覚えておきましょう。個人間のお金の貸し借りはそもそも対象外です。
銀行と消費者金融のおまとめローンの違い
おまとめローンは銀行だけのものではありません。アコムやプロミスなどの消費者金融でも扱っているローンです。
では、銀行と消費者金融のおまとめローンにはどのような違いがあるのでしょうか?
銀行と消費者金融のおまとめローンには、決定的な違いがあります。消費者金融では、銀行系カードローンをおまとめできないのです。
アコムやプロミスのおまとめ対象には、銀行からの借入れは含まれておらず、銀行系カードローンは対象外です。
また、銀行のおまとめローンの方が金利は低く、限度額も多い傾向にあります。
銀行のおまとめローンの方がメリットが多いのは間違いありません。
そのため、まずは銀行のおまとめローンから先に申し込むべきでしょう。
銀行の審査に通らなかった場合のみ、アコムなど消費者金融のおまとめローンの利用を検討するようにしてください。
▼銀行カードローンの審査については、こちらの記事をご参考にしてください。
銀行のおまとめローンの申込方法について
ここからは、銀行のおまとめローンの申込方法について説明します。
普通のカードローンとの違いはほとんどありませんが「他社の借入額を証明する書類」を求められる場合もあります。
銀行のおまとめローンの申込に必要な書類や条件
基本的には普通のカードローンを利用する場合と同じです。
- 本人確認書類(必須)
- 収入証明書(ほぼ必須)
- 他社の借入額を証明する書類(場合によって必要)
おまとめ額が少ない場合は、収入証明書が不要となることもあります。場合によっては、他社の借入残高明細の提出も求められます。
銀行のおまとめローンの郵送物の有無について
インターネット上だけで手続きが完結するおまとめローンであれば、郵送物は送られてこないのでしょうか?
残念ながら、ローン契約時には利用規約など何らかの郵送物が必ず送られてきます。郵送先を自宅以外に指定することはできません。
銀行のおまとめローンの在籍確認について
在籍確認はほぼ確実に行われると考えておいてください。
おまとめローンはその性質上、ある程度高額な融資を受けることになります。ほぼ確実に職場への在籍確認が行われると覚悟しておいた方がいいでしょう。
銀行のおまとめローンは家族や会社にバレる?
おまとめローンを利用すると、会社や家族にはバレてしまうでしょうか?
以下で解説します。
銀行のおまとめローンであれば会社にバレる可能性は低い
銀行のおまとめローンであれば、会社にバレる可能性は低いと言えます。
どんな人でも銀行との取引はあるものです。在籍確認の電話がかかってきても「口座を開設したから電話がかかってきた」とごまかしやすいです。
そもそも、銀行が申込者の利用するサービスを他人に明かすことは絶対にありません。
家族にはバレるリスクが極めて高い
何らかの郵送物が契約時に自宅に届く関係上、家族にはバレると覚悟してください。
利用規約、申し込み確認書、カード類など、必ず申し込んだ後に郵送物が届いてしまいます。郵送物を私書箱サービスなどの住所に送ることはできません。
郵送物が届いても「キャッシュカードを更新した」「マイカーローンの資料を請求した」などとごまかすことは十分可能でしょう。
その場合でも、郵送物の中身を見られてしまえばバレてしまいます。おまとめローンを利用することは、あらかじめ家族に打ち明けておいたほうが無難でしょう。
銀行のおまとめローンの審査について
銀行のおまとめローンの審査の厳しさや、通りやすくなる方法などについて説明していきます。
それぞれの詳細を見ていきましょう。
銀行のおまとめローンの審査が厳しい理由
おまとめローンの審査を申し込む人は、すでに複数社から借入しています。
返済額が負担になっているから、少しでも金利を下げるためにおまとめローンを申し込むわけです。
そのため、銀行側からすると、経済事情はそれなりに悪いと判断せざるをえない状況です。
当然ながら慎重に審査することが考えられ、審査結果も厳しくなりがちです。
また、おまとめローンで完済したはずの他社から再度お金を借りてしまって、余計に借入額が増えてしまう利用者もいます。
これも審査を慎重にさせる原因の1つです。
このような事情から、おまとめローンはそれなりに審査が厳しいものと考えておいてください。
銀行のおまとめローンの審査に通りやすくするための方法
一番確実なのは、しっかりと他社への返済をし、申し込み前に借入額を減らしておくことです。
例えば、合計200万円の借入がある人と、合計100万円の借入の人は、どちらが審査に通りやすくなるでしょうか?
当然後者の100万円の人ですよね。
なるべく事前に借入額を減らしておくことは、おまとめローンの審査に通りやすくなる鉄則です。
銀行のおまとめローンの審査に落ちる原因
銀行のおまとめローンの審査に落ちる原因は人によって異なりますが、考えられる原因として次の理由が考えられます。
- 収入に対して借入が多すぎる
- 過去に長期の延滞歴がある
- 携帯電話の料金を延滞した
収入と借り入れのバランスや延滞歴など、黙っていればバレないと思っていることでも銀行にはお見通しです。
上記の3つの条件に該当していないかを確認して、落ちる要素がないかを確認しておきましょう。
収入に対して借入が多すぎる
一般的に、年収の3分の1を超える借入は避けましょう。なぜなら、毎月の返済のせいで生活が圧迫されてしまうからです。
あまりにも年収に対して借入が多すぎる場合は、おまとめローンで金利が下がっても返済が滞ってしまうかもしれません。
延滞されるリスクを考える銀行としては、あまり貸し出したくないのが本音です。
収入に対しての借入が多すぎるようであれば、銀行は審査に落としてしまうでしょう。
過去に長期の延滞歴がある
「他社の延滞はバレないのではないか?」と考える人もいるかもしれません。しかし金融機関はそんなに甘いものではありません。
金融機関はお互いに延滞情報をやり取りする仕組みが整っています。必ずあなたの延滞歴は銀行に把握されてしまいます。
消費者金融やクレジットカードの返済が滞っているような人は、審査で落とされやすくなるでしょう。
携帯電話の料金を延滞した
携帯電話の料金を長期滞納すると、審査に悪影響を及ぼすことがあります。
スマホの本体代金を、月々の通話料と一緒に分割で支払っている人は特に注意してください。
スマホ本体をローンで購入している扱いになるため、料金を延滞すれば信用情報機関に延滞歴が記録されてしまいます。
銀行系おまとめローンでまとめるメリット
数社からの借入を銀行のおまとめローンで一本化すると、どのようなメリットがあるでしょうか?
真っ先に思いつくのは金利が下がるということですね。
しかしそれだけではありません。他にも様々なメリットが得られるのです。
詳しく見ていきましょう。
金利が下がり返済が楽になる
最大のメリットは金利が下がって返済額が減り、返済が楽になることでしょう。このメリットのためにおまとめローンを使うと言っても過言ではありません。
以下の2社から借入している場合でシミュレーションしてみましょう。
借入先 | 借入額 | 金利 | その月の利息 |
---|---|---|---|
アコム | 50万 | 年18% | 7,397円 |
プロミス | 50万 | 年17.8% | 7,315円 |
2社合計で、7397円 + 7315円 = 14712円の利息が発生しています。
おまとめとしても利用できるカードローンで一本化するとどうなるでしょうか?
株式会社ジェーシービーの「JCB CARD LOAN FAITH」であれば金利は年12.50%です。
借入先(おまとめ先) | 借入額 | 金利 | その月の利息 |
---|---|---|---|
株式会社ジェーシービー 「JCB CARD LOAN FAITH」 | 100万 | 年12.50% | 10,416円 |
利息は10,416円となりました。消費者金融2社から借入している時に比べると、利息が4,296円減っています。
消費者金融から借りている人は、銀行のおまとめローンを使うことでほぼ確実に金利を下げることができます。
月々数千円の利息の差であっても、数年かけて返済する場合は返済総額の差はかなりのものになります。
銀行のおまとめローンを使えば金利が下がり、確実に返済が楽になります。返済総額も少なくなり、返済期間も短くなるでしょう。
返済日が把握しやすくなる
おまとめローンで借入先を1つにまとめると、返済日も1日にまとめることができます。
もし4社~5社から借りていると、返済日もそれだけ増えてしまい、返済の管理が難しくなってしまいます。
返済方法が銀行引き落としであれば返済し忘れることはないでしょう。
しかし、ATM支払いなどを利用している場合は、返済日を把握しておかないと延滞のリスクが生じてしまいます。
おまとめローンで返済日を1日に集約することで、延滞のリスクは限りなく減ります。これは実際におまとめローンを利用してみないと実感しづらいメリットです。
借入総額が把握しやすくなり、返済意欲が高まる
借入先を1つにまとめることで「現在自分がいくら借りているか」が把握しやすくなります。
それに伴い、返済計画が立てやすくなり、返済意欲も高まるメリットが得られます。
例えば、ダイエットしている人は必ず毎日体重計に乗りますよね。少しずつでも減っていく体重を実感すれば、もっとダイエットを頑張ろうという気分にもなります。
借金の返済も同じことなのです。
- 今の自分の借入総額を正確に把握する
- 毎月の借入額の減少を確認して、モチベーションにつなげる
この2点はなるべく早く完済するためには欠かせません。銀行のおまとめローンで借入先を一本化すれば、返済意欲が確実に高まるのです。

塚越一央からのコメント
ファイナンシャルプランナー
銀行のおまとめローンの最大のメリットは、金利が下がり支払い利息を減らせることです。しかも、銀行だけではなく消費者金融のカードローンやクレジットカードのキャッシングもおまとめできるのが利点です。但し、審査は厳しくなるので、借入額が年収の1/3を超えないようにするとか、延滞はしないとかの対策は必要です。
銀行のおまとめローンのデメリットや注意点
様々なメリットがある一方で、銀行のおまとめローンにはデメリットもいくつか存在します。申し込む前にデメリットを必ず把握しておきましょう。
代表的なものは以下の通りです。
審査に落ちると他のローン審査に通らない影響が出る
銀行のおまとめローンの審査はそれなり厳しいです。
もし審査に落ちてしまうと、 信用情報に審査落ちの履歴が残ってしまい、他のローンの審査に影響が出るかもしれません。
金利がそれほど下がらない可能性もある
おまとめローンを利用すると、必ず金利が下がるわけではありません。
申込者の年収や勤務状況、他社の借入総額などの条件によっては、金利がそれほど下がらないこともありえます。
返済専用で借入ができないローンもある
おまとめローンの中には「返済専用」のローンもあります。
もし緊急にお金が必要になっても、新規に借り入れることができません。申し込む前に新規借入ができるタイプかどうか必ずチェックしておいてください。

塚越一央からのコメント
ファイナンシャルプランナー
銀行のおまとめローンのデメリットは、よく理解しましょう。審査はより厳しくなります。この審査に落ちると信用情報に履歴が残り、今後借入が難しくなるので要注意です。また、金利が思ったよりも下がらないことや、おまとめローンが返済専用のローンの為に、緊急の借入ができなくなることもあるので注意が必要です。
どんな人が銀行のおまとめローンを利用するべきなのか
ここまで、銀行のおまとめローンについての基礎知識やメリット、デメリットについて詳しく解説してきました。
それを踏まえた上で、どのような人が利用したらいいのかを以下にまとめました。
条件に当てはまる人は、おまとめローンの活用を検討してみてもいいかもしれません。
それぞれどういうことなのか、詳しく解説します。
複数の消費者金融から借りている人
消費者金融系のカードローンは、銀行よりも金利が高くなっています。その分返済の負担は大きくなります。
複数の消費者金融系カードローンを利用しているならば、銀行のおまとめローンを利用することで、返済利息を少なくすることができます。
特に、金利18%近くで借り入れしている人は、銀行のおまとめローンを使えば必ず金利が下がるでしょう。
クレジットカードのショッピングリボの残債が膨らんでいる人
クレジットカードでリボ払いの残債が膨らんでいる人も、利用をお勧めします。リボ払いの金利は15%が大半です。
銀行のおまとめローンの上限金利は13%~14%台が多いので、金利を下げられるでしょう。
完済意欲が強い人
おまとめローンを利用すると、その後は新規借入がしづらくなってしまうこともあります。「いざという時にはまた借りればいい」と考えている人には向きません。
完済しようという強い意思を持っている人は、おまとめローンをぜひ利用してください。
上限金利が低いものを選ぶ
金利でおまとめローンを選ぶ場合、重視して欲しいのは上限金利です。上限金利とは、その名のとおり「最高でもこの金利になる」ということです。
金利は他社の借入額、本人の年収や勤続歴などによって上下します。年収が低かったり、他社の借入額が多かったりすれば、金利は高くなってしまいます。
審査に通らないと実際の金利がいくらになるかはわかりません。出来る限り上限金利が低いおまとめローンを選ぶようにしましょう。
銀行のおまとめローンで一本化した後の注意点
おまとめローンで借入を一本化した後に、注意すべき点が2つあります。
上記の条件を守れていないと、銀行が何らかの措置を講じたり、借金が増えてしまったりする可能性があります。
おまとめローンの活用を検討する際は、くれぐれも注意してください。
必ず元のローンは完済して解約する
銀行によっては、おまとめローンの利用後に元の借入先の「解約」まで求められることがあります。
完済だけでなく、解約までしなければいけないおまとめローンの場合は、必ず解約しましょう。元の借入先を解約しなければ契約違反として、銀行側から何らかの措置が取られることもありえます。
完済した元の借入先から、再度の借入はしない
もし銀行が元の借入先の解約を求めて来なくても、解約することをお勧めします。
解約しないままでいると、浪費癖のある人は、何かのきっかけで再度の借入をしてしまうかもしれないからです。
最悪の場合、おまとめ前よりも借金総額が増えてしまうことだってありえます。

塚越一央からのコメント
ファイナンシャルプランナー
銀行のおまとめローンを選ぶときは、クレジットカードのショッピングリボ枠もおまとめの対象になっているローンを選択してください。また、おまとめローンで追加融資ができるローンの方が、将来緊急でお金が必要になったときに安心です。そして、完済した元のカードローンは、解約した方がよいでしょう。
まとめ
銀行のおまとめローンは借入額も大きく、金利も消費者金融より低めに設定されています。
しかし、おまとめローンを利用する前には以前のローンを完済する必要があったり、口座を作ったりしなければならなかったり手間がかかります。
金利が必ず下がるという保証もないため、おまとめローンへの切り替えは慎重に検討するようにしましょう。
本記事で紹介したおまとめローンの選び方も参考にして、自分のローン返済で有利になる条件のものを選ぶようにしてください。
上限金利や借入額だけではなく、銀行それぞれが設けているルールやサービスなどを比較・検討して申し込むことをおすすめします。
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