信用金庫のおまとめローンのガイド~特徴・銀行との違い・審査まで
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「複数の借金を一本化したい!」このような時に利用を検討するのが、「おまとめローン」ですよね。
おまとめローンを利用すれば今ある借金がひとつになり、利息を軽減できたり、毎月の返済額が減ったり、バラバラだった返済日をひとつにまとめたりすることが可能です。
そんなおまとめローンは「信用金庫」でも利用可能です。
そこでこの記事ではそんな信用金庫でのおまとめローンを徹底解説。
- どんな特徴があるのか?
- 銀行のおまとめローンとはどう違いどちらがお得なのか?
- デメリット・問題点はあるのか?
- 契約の流れはどんな感じになるか?
- 審査はどのようなものなのか?
上記のような利用前に多くの人が気になるであろう疑問について、分りやすく解説しています。
「これから信用金庫でおまとめを検討している」という人なら、ぜひお役に立てる内容となっていますので、ぜひお読みください。
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飯田 道子 / ファイナンシャルプランナー
【専門家の解説】
おまとめローンというと、消費者金融系のカードローンや銀行系カードローンのいずれかを思い浮かべる人が多いのですが、信用金庫でもおまとめローンは利用できます。しかも、おまとめローンの種類もいくつかありますので、自分にあったおまとめローンを選ぶことが可能です。ただし信用金庫という名称は同じであっても、各信用金庫で商品内容に違いがあります。自分が利用しやすい信用金庫にはどのような商品があるのかを確認することを、知っておきましょう。
ファイナンシャルプランナー
監修者飯田 道子
金融機関勤務を経て1996年FP資格を取得。
現在は各種相談業務のほか、セミナー講師、執筆活動、独立支援などを活動は多岐に渡る。
どの金融機関にも属さない独立系FPとして、金融・保険情報が得意。
また海外移住の相談などにも対応しており、特にカナダや韓国への移住支援などを行っている。
「宅建資格を取るまえに読む本」「貯める!儲ける!お金が集まる94の方法」「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」「テラー必携‼ あなたのファンを増やす魔法の質問」などの著書もあり。株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
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信用金庫のおまとめローンの特徴
まずは信用金庫のおまとめローンの特徴から解説していきます。
「信用金庫のおまとめローンってどんなものなの?」という疑問がある時の参考にしてください。
そもそもおまとめローンとは?
おまとめローンとはその名のとおり、今ある複数の借金をひとつにまとめるためのローンです。
そんなおまとめローンには信用金庫の場合、以下の2つのタイプがあります。
- おまとめ専用ローン
- おまとめにも利用できるローン
おまとめ専用ローン
おまとめ専用ローンというのは、複数の借入を一本化や借り替えすることに特化したローンです。
このため、おまとめや借り替え目的以外では利用できません。
また、信用金庫が直接借入先に返済してくれるケースが多いというのも特徴です。
おまとめにも利用できるローン
おまとめにも利用できるローンというのは、おもに「カードローン」と「フリーローン」といった「多目的ローン」を指します。
これらの多目的ローンは使いみちが基本自由であるため、おまとめや借り換えにも利用可能です。
ただし、おまとめ限定ローンとは異なり、借入先への返済は自分で行なわなければいけない事がほとんどです。
信用金庫の場合、おまとめ専用ローンというのはあまりないため、こちらのおまとめにも利用できるローンの利用がメインになってきます。
従って、この記事内でのおまとめローンという単語は、おもにカードローンやフリーローンのことを指すと思ってください。
信用金庫の特徴
信用金庫でおまとめする場合、以下のような特徴があります。
- 金利が低い
- 総量規制の対象外
金利が低い
信用金庫のカードローンやフリーローンは、大手消費者金融系カードローンやおまとめローン、銀行カードローンよりも金利が低い傾向にあり、それらよりも低金利でおまとめできるケースがあります。
実際に信用金庫、大手消費者金融カードローン、銀行カードローンの金利と比較してみましょう。
金融機関 | 商品名 | 金利 |
---|---|---|
信用金庫 | 芝信用金庫 しばしんカードローン「アイ(ai)」 | 年4.5%~6.8% |
千葉信用金庫 しんきん個人ローン | 年4.950%~6.950% | |
西部信用金庫 西武フリーローン「きゃっする」 | 年5.5%~12.5% | |
大手消費者金融系 カードローン | アコム | 年3.0%~18.0% |
アイフル | 年3.0%~18.0% | |
プロミス | 年4.5%~17.8% | |
SMBCモビット | 年3.0%~18.0% | |
レイク | 年4.5%~18.0% | |
信販会社 | 会社ジェーシービー 「JCB CARD LOAN FAITH」 | 年1.30%~12.50%※1 |
大手消費者金融系 おまとめローン | アコム 「貸金業法に基づく借換え専用ローン」 | 年7.7%~18.0% |
アイフル 「おまとめMAX」 | 年3.0%~17.5% | |
アイフル 「かりかえMAX」 | 年3.0%~17.5% | |
プロミス 「おまとめローン」 | 年6.3%~17.8% | |
銀行おまとめローン | 東京スター銀行「おまとめローン」 | 年9.8%、年12.5%、年14.6%※2 |
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※2.東京スター銀行所定の審査により決定します。
金利を比較する時は「上限金利」に注目します。
上限金利はその商品で設定される一番高い金利であるため、その金利が低いほど低金利で借入できる可能性が高いことになるからです。
また、新規契約時はどのローンも上限金利に設定されるケースが多いです。
このため上限金利に注目すべきですね。
上限金利で比較した場合、信用金庫のカードローンやフリーローンは大手消費者金融カードローンや銀行カードローンよりも明らかに低金利です。
そうしたことから信用金庫の方が利息を抑えやすく、おまとめローンとしても適している傾向が強いです。
総量規制の対象外
信用金庫は「総量規制」の対象外になるという特徴もあります。
消費者金融の場合、総量規制がありますので年収の1/3以上の借入はできません。(ただしおまとめ専用ローンであれば総量規制の対象外です)
よって、おまとめする金額によっては借入できないケースもありますね。
とくに消費者金融からの借入があるケースですと、その借入分が年収の1/3にカウントされますので、借入できる金額の上限が少なくなってしまいます。
たとえば、年収300万円の人の場合は消費者金融での借入は1/3の100万円が上限です。
この人がすでに消費者金融から70万円借入があるとすると、「100万円-70万円=30万円」となり、借入金額の上限は30万円となってしまうのです。
しかし、信用金庫でおまとめするケースであればこの総量規制の対象外になるという特徴があります。
▼おまとめローンに総量規制について詳しく知りたい人は、
を参考にしてみてください。
銀行のおまとめローンと信用金庫の違いは?
おまとめローンを利用する場合、金利の低さが非常に重要となってきます。
そうなると必然的に比較対象になるのが銀行でのおまとめです。
なぜなら、消費者金融はおまとめローン&カードローン共に金利が高いため、返って利息が高くなってしまうケースが多く、はっきり言っておまとめするメリットがあまりないからです。
その一方で銀行のカードローンやフリーローンであれば、消費者金融よりも金利が低い傾向にあるため、おまとめに適しているケースもあります。
そこで気になってくるのが「信用金庫と銀行でおまとめするのはどう違うか?」ではないででしょうか?
信用金庫・銀行ともに基本的に大きな違いはない
信用金庫・銀行どちらでおまとめする場合でも基本的に大きな違いはありません。
どちらもカードローンやフリーローンなどの使いみち自由のローンを利用し、おまとめするというケースが一般的です。
信用金庫・銀行ともに、おまとめ専用ローンを提供している所というのは少ないですね。
そのため、カードローンやフリーローンといった使いみち自由の多目的ローンを利用しておまとめをするのが基本になるのです。
ただし銀行とは異なる部分もある!
信用金庫のカードローンやフリーローンの場合、銀行のものとは以下の部分が異なります。
- 来店が必要になるケースが多い
- 地域制限がある
- 大手銀行よりも借入までに時間がかかる
- 審査が厳しい
来店が必要になるケースが多い
信用金庫のローンは来店が必要である場合が多いです。
銀行ですと来店不要で借入できるケースが多いですが、信用金庫ですと来店しなければいけないという手間があります。
地域制限がある
信用金庫のローンには「地域制限」があります。
銀行のローンの場合、日本全国から申し込みが可能ですが、信用金庫の場合はそうではありません。
原則、申込先の信用金庫の営業エリア内にお住まいか勤め先のある人しか利用できません。
銀行よりも借入までに時間がかかる
借入まで時間がかかるケースも多いです。
銀行であれば早ければ申込日の翌日に借入できますが、信用金庫ですと1週間程度はかかるのが一般的です。
審査が厳しい
信用金庫は銀行よりも審査が厳しい傾向にあります。
その理由は銀行よりも上限金利が低いケースが多いからです。
カードローンやフリーローンのような商品の場合、上限金利が低いほど審査の難易度が上がっていきます。
これは上限金利が低いほど貸し手側の利息収入が減るため、借り手が返済不能になった時のリスクが大きくなるからです。
そのため、審査の難易度を上げて貸し手を限定しようとする傾向が強いのです。
信用金庫の場合、銀行よりも上限金利が大分低いケースも多いため、その分審査も厳しくなっている可能性が高いですね。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
監修者 飯田 道子の一言コメント!
信用金庫によって金利差があると説明しましたが、さらに大きな特徴として、利用できる地域が限られているという点があります。つまり、信用金庫の場合、申し込みできるのはそのエリアに住んでいる、もしくは勤務していることが必要となっているのです。この制限は労働金庫と同じですね。自分が住んでいるところで利用できる信用金庫はどこかを知りたい場合は、全国信用金庫協会で確認する方方がありますが、近隣地域で気になる信用金庫があれば、直接、電話をして確認する方が早いでしょう。
飯田さん
借りるなら銀行と信用金庫のどちらのおまとめローンがお得?
先の章でお伝えしようように、銀行・信用金庫どちらでおまとめする場合であってもその特徴に大きな違いはありません。
では、銀行と信用金庫どちらでおまとめするのがお得なのでしょうか?
結論から言いますと信用金庫の方がお得になるケースが多いです。
理由は金利の低さです。
銀行のカードローンやフリーローンの場合、上限金利が10%を下回るものはほとんどありません。
とくに銀行では皆無です。
その一方で信用金庫であれば、上限金利が年10%を下回るケースも多々あります。
おまとめローンは利息を減らす目的で利用することが多いため、金利が低いというのは絶対条件です。
このため、信用金庫でおまとめした方が最適であるケースが多いのです。
信用金庫のおまとめローンがおすすめなのはこのような人
ここまでお伝えしてきたように、信用金庫でのおまとめローンの最大の特長は金利の低さです。
そのため、おすすめできるのは「お住まいもしくはお勤め先の信用金庫が他機関よりも低金利である人」です。
おまとめローンを利用する人の多くは「今ある借金をひとつにまとめて利息も減らしたい」と希望する人かと思います。
よって、お近くの信用金庫が銀行や消費者金融よりも低金利で借入できるのであれば、信用金庫でおまとめするのがもっとも適しています。
おまとめローンのデメリット・問題点
おまとめローンには良い点だけでなく、デメリットや問題点も存在します。
それを知らずに利用してしまうと、「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔してしまうこともありますので、そうした点を申込前に確認しておくことは必須です。
具体的には以下のようなデメリットや問題点があります。
- 審査が厳しい
- 利息が高くなってしまうことがある
- 毎月の返済額が多くなってしまうことがある
- 新たな借金をしてしまう恐れがある
審査が厳しい
信用金庫に限らずおまとめ目的の借入は審査が厳しいです。
理由は「すでに借入がある状態で審査を受けることになるから」です。
他社借入金額や件数が多いほど毎月の返済負担は大きくなりますので、返済能力を低く見られてしまう可能性が高いです。
このため、借入がある状態で審査を受けるのはそれだけで不利ですね。
とくにカードローンやフリーローンの場合、おまとめ目的だからといって審査基準を下げてくれるようなことはありません。
そうしたことから、おまとめをする場合は通常よりも審査難易度が上がってしまうのです。
利息が高くなってしまうことがある
おまとめしても利息が高くなってしまうケースがあります。
そのケースとはおもに以下の3つです。
- 金利が上がった
- 金利がほとんど変化しない
- 返済期間が延びた
おまとめ前よりも金利が上がってしまうと当然、利息も大きくなってしまう可能性が高いです。
金利が下がったとしてもその数字がほとんど変化しない(例;18.0%→17.8%など)ようであれば、利息が返って増えてしまうケースもあります。
返済期間が延びた場合、それだけ利息を支払う回数も増えますので総利息が大きくなってしまうことが多々あります。
とくに月々の返済額が減ってしまうと返済期間が延びやすいので要注意です。
毎月の返済額が多くなってしまうことがある
毎月の返済額が多くなってしまうことがあるという問題点もあります。
毎月の返済額は借入額で決まるケースが多いです。
このため、借入する金額によってはおまとめ前よりも大きくなってしまう可能性も否定できません。
また、利息を軽減しようとすると返済期間の短縮のため、毎月の返済額を増やさなくてはいけないケースもあります。
新たな借金をしてしまう恐れがある
新たな借金をしてしまう恐れがあるというデメリットもあります。
おまとめをしますと、それまで借入していた金融機関の借入残高は0円になります。
よって、追加でまた借入ができる状態になりますね。
とくに消費者金融や銀行カードローンは限度額の範囲内で何度でも利用でき、借入方法もATMや振込によって簡単に出来てしまいます。
そうしたことから、意思の弱い人や借り癖があるような人にとっては、新たな借金を誘発してしまう恐れがあるのです。
実際におまとめ後に借金を繰り返し、破産したケースも報告されているので気をつけなくてはいけません。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
監修者 飯田 道子の一言コメント!
おまとめローンの場合、審査は厳しめのため、まとめられない可能性はあります。また、ローンをまとめたことで、返済期間が長くなってしまい、当初の契約よりも返済期間が延びてしまうことがあります。おまとめローンは、基本的に追加融資は受けられません。利用するときには、すべてのローンをまとめるのか、おまとめローンを利用するべきか、慎重に判断することが大切です。
飯田さん
信用金庫のおまとめローンの契約の流れ
ここからは、信用金庫でおまとめローンをする時の契約の流れを解説していきます。
契約の流れは各行によって若干異なりますが大まかな流れは同じです。
そこで今回は芝信用金庫 の「しばしんカードローンai」の場合で解説していきます。
必要書類
はじめに必要書類を確認しておきましょう。
しばしんカードローンaiの場合は「本人確認書類」と「所得証明書(限度額200万円以上を希望する場合のみ)」が必要です。
本人確認書類は「運転免許証」、「パスポート」、「健康保険証※」、「住民票」など本人を確認できる書類を提出します。
所得証明書は所得を証明できる書類を提出することになり、給与所得者なのか自営業者なのかによって提出する書類が変ってきます。
※保険者番号、被保険者記号・番号、通院歴、臓器提供意思確認欄に記載がある場合はマスキングして提出ください。
職業 | 提出する所得証明書 |
---|---|
給与所得者 | 源泉徴収票、所得証明書、住民税決定通知書のいずれか |
自営業者 | 納税証明書、税務署受付印のある確定申告書写しのいずれか |
手続きの流れ
手続きの流れは以下のような感じで進んでいきます。
STEP.1
仮審査
STEP.2
申込確認
STEP.3
仮審査結果の連絡
STEP.4
来店~正式申込(契約)
仮審査
まずは仮審査に申し込みます。
しばしんカードローンaiの場合は、FAXまたはインターネットから申し込みすることになります。
申込確認
申し込みが完了しますと「申込確認」の電話があります。
申込確認の電話では、申し込みの意思や氏名・住所といった個人情報の確認をされます。
仮審査結果の連絡
申込確認後は仮審査開始となります。
審査結果はしばしんカードローンaiの場合、おもに電話での連絡となります。
来店~正式申込(契約)
無事に審査に通過できましたら来店して正式申込をします。
正式申込では必要書類を提出することになり、同時に契約も兼ねています。
そして書類に不備がなければ正式に契約となり、その後はすぐに融資を実行してもらえます。
以上が信用金庫でおまとめする際の契約までの流れです。
今回はしばしんカードローンaiで解説しましたが、他の信用金庫のローンであっても基本的な流れに大きな違いはありません。
信用金庫のおまとめローンの審査基準
信用金庫のおまとめローンを利用するには審査に通過しなくてはいけません。
そこでこの章では、そんな信用金庫のおまとめローンの審査について解説していきます。
審査基準
信用金庫のおまとめローンの審査は申込先の「保証会社」が中心にします。
よって、審査基準は申込先の信用金庫が提携している保証会社によって異なります。
保証会社とは
保証会社とは、「保証業務」を担当する会社であり、保証業務とは簡単に言えば申込者の保証人の代用となる業務です。
信用金庫のおまとめローンは無担保・保証人不要で借入できますが、これは保証会社が保証業務を担当しているからです。
お金を貸した人が返済不能になったとしても、保証会社がその借金を代わりに返済してくれることになっています。(これを「代位弁済」と呼びます)
そのため、信用金庫側は無担保・保証人不要で融資ができるのです。
審査は「スコアリング」が採用されている可能性が高い
保証会社の多くがローンの審査で採用しているのが「スコアリング」です。
そうしたことから、信用金庫のおまとめローンの審査もスコアリングが採用されている可能性が高いです。
スコアリングとは、コンピューターによって申込者の情報から返済能力を判断する審査方法です。
おまとめローンの申込時には以下のような個人情報を申告することになります。
- 年齢
- 収入
- 職業
- 勤続年数
- 他社借入金額・件数
こうした情報がひとつひとつスコア化されていくのです。
そしてその合計スコアが申込先の合格基準を満たせば、審査に通過できるのがスコアリングとなります。
このため、審査の合否はおもに申込時に申告する個人情報から判断されることになります。
「信用情報」も審査にとても重要!
申込時に申告する個人情報以外にも審査で重要なのが「信用情報」です。
信用情報とは「個人信用情報機関」にある、あなたが過去に利用したクレジットカードやローン等の利用記録のことです。
多くのクレジット会社やローン会社は個人信用情報機関に加盟しており、自社の顧客の情報を提供しています。
そのため、信用情報を見れば以下のようなことが分ります。
- どのようなお金の借り方をしているのか?
- 今どれくらい借入があるのか?
- 毎月の返済負担はどれくらいか?
- きちんと返済期日を守っているか?
こうした情報を確認し、「申込者はお金に関して信用できる人物か?」、「問題なく返済していけそうか?」という部分を調査されます。
よって、信用情報も審査通過のために非常に重要な項目となります。
アルバイト・パート勤務の人でもOK?
結論から言いますと、アルバイトやパートの人が信用金庫でおまとめするのは困難です。
理由はアルバイトやパートですと年収が低いケースが多いからです。
年収が低いと返済能力も低く見られてしまい、借入できる金額も少なくなります。
おまとめの場合、どうしても借入額が大きくなりがちですので、アルバイトやパートですと「その金額を借りるだけの返済能力がない」と判断されてしまうケースが多いです。
また、信用金庫のカードローンやフリーローンには「年収制限」がある場合も多々あります。
以下のリストは芝信用金庫の「しばしんカードローンai)」の申込条件です。
ご利用いただける方
- 年齢が満20歳以上満60歳未満の方
- 当金庫の営業区域内に居住または勤務されている方
- 現勤務先に2年以上勤務または同一事業を2年以上営業されている方
- 安定継続した収入があり、前年の年収が300万円以上の方
- SMBCファイナンスサービス株式会社の保証が受けられる方
出典:https://www.shibashin.jp/kariru/ai/
しばしんカードローンaiの場合ですと、年収300万円以上が必要ですのでアルバイトやパートですと申込条件を満たすのは難しいです。
金利が低いローンほどこうした年収制限があるため、アルバイトやパートですとそもそも申込条件を満たせないケースもあります。
年収制限がないケースであってもそうした低金利のローンは審査が厳しいため、アルバイトやパートの場合は審査に通過するのが難しいです。
住宅ローンの利用中でもおまとめローンに申し込める?
「住宅ローンを利用しているからおまとめローンを利用できないかも?」と不安に感じている人もいるようです。
しかし、そうしたケースであっても問題なくおまとめローンに申し込み可能です。
どのおまとめローンの申込条件を確認しても、「住宅ローンを組んでいる人は利用できません」といよう記述はありません。
よって、住宅ローンの利用中でもおまとめローンに申し込めます。
ただし審査に影響する可能性はある!
住宅ローンを利用中の人の場合、審査に影響する可能性は否定できません。
住宅ローンも借入のひとつですし、利用中の人とそうでない人では返済負担が異なります。
利用中の人はそうでない人よりも返済負担が大きくなりますので、返済できる余力も少なく見られてしまうケースが多いです。
その結果、「この人にこれ以上の融資は危険だな」と判断されてしまい審査落ちになる可能性があります。
こうしたことから、住宅ローンの利用中ですとその借入額や返済負担によっては審査にデメリットとなるケースも存在します。
信用金庫のおまとめローン審査に落ちてしまう人の特徴
おまとめローンの審査に落ちてしまう人には共通した特徴があるケースが多いです。
そのため、その特徴を知っておき当てはまらないようにしておけば、審査落ちの可能性をグッと減らすことが可能です。
その特徴とは以下の5つです。
- 申込条件を満たしていない
- 安定収入がない
- 収入が低い
- 他社借入額が多過ぎる
- 信用情報に問題がある
申込条件を満たしていない
単純に申込条件を満たしていないというケースも多いです。
信用金庫のカードローンやフリーローンの場合、年収や勤続年数に制限があることも多いです。
また、どの信用金庫も「地域制限」がありますので、その信用金庫の営業エリア内にお住まいか勤め先のある人以外は利用できません。
このため、まずは申込条件をしっかり確認しておかなくてはいけません。
安定収入がない
安定収入がない場合は高確率で審査落ちになります。
安定収入とは「毎月継続して得られる収入」のことです。
つまり、「毎月収入を得られる手段があるのか?」ということですね。
おまとめ後は毎月返済してくことになりますので、信用金庫側は「毎月しっかり期日通りに返済できるのか?」という部分を最重視しています。
このため、安定収入がないと審査に通らないのです。
従って、申し込みをするなら毎月収入を得られる状況になってからするのが必須です。
収入が低い
収入が低い場合も審査落ちになりやすいです。
信用金庫は申込者の返済能力の範囲内でしか融資してくれません。
このため、収入が低い場合は「融資に値するだけの返済能力がない」と判断されてしまうケースが高くなるのです。
とくにおまとめローンは借入する金額が大きくなりがちですし、その分審査も厳しいです。
そうしたことから、アルバイトやバートのような収入が低い人ですと審査に通るのが難しいです。
対処方法としては、
- 正社員になる
- 転職する
- 昇進する
というような方法で収入を増やすくらいしか手がありません。
他社借入額や件数が多過ぎる
他社借入額や件数が多過ぎる場合も審査落ちになりやすいです。
カードローンやフリーローンなどのおまとめ専用ローンでない場合、おまとめ目的だからといって審査基準が変るわけではありません。
このため、他社借入額や件数をカウントした上で返済能力を判断され、その範囲内で融資するか否かを決定されます。
従って、他社借入額や件数が多いほど審査に不利となってしまうのです。
そうした事から、他社借入額や件数はできる限り減らしてから申し込みするのが得策です。
信用情報に問題がある
信用情報に問題があると高い確率で審査落ちになります。
問題があると判断されるのはおもに以下の2つのケースです。
- 複数あるいは長期の延滞情報がある
- 事故情報がある
このような人にお金を貸すのは非常にリスクが高いです。
複数&長期の延滞情報がある人はお金に関して信用できませんし、事故情報があるということは高い確率で返済能力に問題があるケースがほとんどだからです。
このため、高確率で審査落ちになってしまうでしょう。
もし、この状態に当てはまってしまう場合は信用情報からその情報が消えるまで待つかしかありません。
信用金庫おまとめローンの返済方法
おまとめローンを利用後は毎月返済をしていくことになります。
そのため、「どのように返済していくのか?」という点についても事前に確認しておきましょう。
今回は以下の3つの信用金庫のローンの返済を中心にお伝えしていきます。
- 芝信用金庫 しばしんカードローン「アイ(ai)」
- 千葉信用金庫 しんきん個人ローン
- 西部信用金庫 西武フリーローン「きゃっする」
返済期日・引き落とし日
返済日は以下のようになっています。
ローン名 | 返済日 |
---|---|
芝信用金庫 しばしんカードローン「アイ(ai)」 | 毎月10日 |
千葉信用金庫 しんきん個人ローン | 毎月10日 |
西部信用金庫 西武フリーローン「きゃっする」 | 毎月10日 |
信用金庫のローンの返済日は毎月10日というのが一般的なようです。
よって、10日に口座から引きと落としになると思っておきましょう。
返済方法
返済方法は次のとおりです。
ローン名 | 返済方法 |
---|---|
芝信用金庫 しばしんカードローン「アイ(ai)」 | 自動引落し(ATMでの随時返済も可能) |
千葉信用金庫 しんきん個人ローン | 自動引落し(ボーナス併用も可能) |
西部信用金庫 西武フリーローン「きゃっする」 | 自動引落し(ボーナス併用も可能) |
メインとなるのは、ローン申込先の信用金庫の口座からの自動引落しです。
カードローンの場合は、専用のカードを使いATMから「随時返済」できるケースが多いです。
フリーローンの場合は「ボーナス返済」も併用できることがあります。
毎月の返済額
毎月の返済額は借入残高によって決まるケースが一般的です。
しばしんカードローン「アイ(ai)」の場合ですと以下が目安です。
借入残高 | 毎月の返済額 |
---|---|
100万円 | 1万円 |
200万円 | 2万円 |
300万円 | 3万円 |
500万円 | 6万円 |
ちなみに上記は「最低返済額」です。
「最低この金額以上は返済してください」というものになるため、最低返済額以上を返済することも可能です。
返済金額は増やせば借入算高の減りが早くなり返済期間を短縮できますので、利息を減らすことが可能です。
よって、「利息をなるべく抑えたい!」という場合は無理のない範囲で、毎月の返済額を多めにするのがおすすめです。
まとめ
信用金庫でおまとめする際は、カードローンかフリーローンを利用するケースが多くなります。
それらのカードローンやフリーローンは消費者金融や銀行のものよりも、ずっと低金利で借入できるものがあります。
そのため、そうした低金利のローンを利用できるケースであれば、消費者金融や銀行よりもおまとめに適しているケースが多いです。
お住まいまたはお勤め先の近くの信用金庫が、そうした低金利のローンを提供しているのであれば、利用を検討してみる価値は十分にあります。
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- ※プロミス:※融資時間:申込時間や審査により希望に沿えない場合があります。無利息期間:30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。新規契約時の融資上限:本審査により決定となります。18歳、19歳の申込みについて:申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類の提出が必須となります。高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込できません。
- ※アコム:※審査時間・融資時間:申込時間や審査により希望に添えない場合があります。
- ※アイフル:※申込の状況によっては希望にそえない場合があります。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
監修者 飯田 道子の一言コメント!
信用金庫のおまとめローンは、銀行系カードローンと同じように、消費者金融系のカードローンに比べて金利が低く、総量規制対象外となっています。一覧表からも分かるように、信用金庫によって金利に違いはありますし、おまとめローンの内容にも違いがあります。銀行と同じように独自に審査基準を設けて審査を行っており、審査は厳しめになっています。
飯田さん