知らないと怖い!おまとめローンのデメリットと対処法

おまとめローンのデメリットと対処法
おまとめローン

2022-06-14

借金返済の強い味方である「おまとめローン」ですが、実はメリットばかりではなく、デメリットもあります。しかしながら、おまとめローン利用者の多くが、そのようなデメリットを把握しないまま商品を申し込みしてしまっているケースもあるのです。

デメリットを把握しないまま商品に申し込みしてしまった場合、おまとめ前よりも返済額が増加してしまう可能性も考えられます。したがって、おまとめローンを利用する前には、デメリットも把握しておく必要があるということです。

当記事では、

  • おまとめローンの基礎知識
  • おまとめローンのデメリット
  • おまとめローンを完済できなかった場合のリスク
  • おまとめローンのデメリットへの対処法

をFPの見解とともにわかりやすく解説していきます。

新井 智美

新井 智美 / ファイナンシャルプランナー


【専門家の解説】

複数社からの借り入れを1本化でき、今よりも低い金利が適用されることで利息負担額が軽減されるほか、返済管理が楽になる点がおまとめローンのメリットですが、もちろんデメリットも存在します。特に追加の借り入れができない点は理解しておきましょう。おまとめローンにはさまざまな商品があり、それぞれで特徴が異なります。商品の特性やメリット・デメリットを理解したうえで、自分に最適なおまとめローン商品を選ぶようにしましょう。

JCB CARD LOAN FAITH
JCB CARD LOAN FAITH
利用限度額審査時間融資までの時間
50万~500万円最短即日-
借入金利無利息期間サービス土日の借入
年4.4~年12.5%×-

おすすめポイント

  • 最短数十秒で振り込み。振込手数料は無料!
  • 全国の金融機関のATM、コンビニATMで利用可能
  • 審査完了後、最短3営業日でカードが届く
新井智美さん
新井智美さん

トータルマネーコンサルタント

福岡大学法学部法律学科卒業。
1995年4月 情報通信会社入社。
2006年11月 ファイナンシャル・プランニング技能士1級取得。
2017年10月 独立。

コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆及び監修も行い、現在年間200本以上の執筆及び監修をこなしている。これまでの執筆及び監修実績 は1,000本以上におよぶ。

目次

おまとめローンとは?

最初に、おまとめローンの基本的な知識に触れていきましょう。ただし、「おまとめローンのことは十分理解しているので、デメリットを早く知りたい」という方は、次章に進んでもらって問題ありません。

反対に、「おまとめローンの仕組みやメリットがよくわからない」というような方は、こちらの章から読んでいただければ幸いです。

おまとめローンとは、複数のローン契約を1つにまとめ、返済を効率化するための商品です。なぜ複数のローンを1つにまとめると返済を効率化できるのかというと、

  • 1つの商品で大きな金額を借入することで、適用される金利が下がる
  • 1つの商品に借入をまとめることで、毎月の返済額を減額できる

という2つのメリットを得られるためです。ここまでの説明だけでメリットを把握するのは難しいと思いますので、例を1つ挙げてみましょう。

おまとめローン活用の例

金利年18%の消費者金融3社から計210万円、各社から70万円ずつ借入していたAさんは、毎月の返済額が63,000円と高額だったことから、「返済が辛い…本気で完済したいから、おまとめローンを活用してみようか」とおまとめローンの活用を決意しました。

果たして、おまとめローンの活用でAさんの借金はどのように変化するのでしょうか。下記の試算をご覧ください。

※おまとめローンの適用金利は年12.5%と想定
※毎月の返済額は、さらに少額にも設定可能

活用前の状態

  • 合計借入額…2,100,000円
  • 毎月の返済額…63,000円
  • 完済までの合計利息…833,004円
  • 完済までの返済月数…47ヶ月(3年11ヶ月)

活用後の状態

  • 合計借入額…2,100,000円
  • 毎月の返済額…55,000円
  • 完済までの合計利息…591,106円
  • 完済までの返済月数…49ヶ月(4年1ヶ月)

おまとめローンの活用によって効率化できた利息額

241,898円

上記のように、ケースによっては毎月の返済額と合計支払利息額の両方を節約することも可能なのです。

また、複数の借入を1つにまとめることによって返済額を自身のペースに合わせることも可能なので、「借入先が増えすぎて延滞してしまいそう…」というような方にも大きなメリットがあるでしょう。このようにおまとめローンは、複数社からの借入金を返済中の人がメリットを得られるサービスなのです。

実際の融資の流れとしては、利用するおまとめローンの審査を受けた後、おまとめ元の業者に新たな借入先から直接振込で支払われるケースが多いです。

なぜ業者に直接支払われるのかというと、借金の返済に困っている利用者が、おまとめローンの融資額を使い込んでしまうリスクがあるからです。このような流れはおまとめローン特有のものですので、申し込みを検討中の方は必ず覚えておきましょう。
ここまでがおまとめローンの基礎知識です。

おまとめローンをもっと具体的に知りたい人はこちら!

ここからは、本題であるおまとめローンのデメリットに触れていきましょう。

1級ファイナンシャルプランニング技能士
監修者 新井 智美の一言コメント!
おまとめローンは返済を目的としたローンですので、基本的に融資額はおまとめローンの利用先から既存の借入先に直接返済される方法が取られています。振り込む際には、ローン会社の名前ではなく、借り入れている本人の名義を利用します。なかには、直接借入先に振り込むのではなく、おまとめローン利用者の口座に振り込まれるケースもありますが、その場合は自分で既存の借入先に返済額を振り込まなければならないといった手間が発生することも覚えておきましょう。

新井 智美

新井さん

おまとめローンは借り直し・繰り返し利用ができない

おまとめローンのデメリットとして、基本的に「借り直し・繰り返し利用ができない」という点があります。キャッシングやカードローン等の融資商品では、あらかじめ設定された枠内で自由に借入・返済を繰り返すことができますが、おまとめローンは一度融資を受けた後、基本的に返済専用の扱いになります。

なぜこのような扱いになっているのかというと、おまとめローンは本来、「利用者の確実な完済」を目的としている商品だからです。

加えて、貸金業法の対象である消費者金融が取扱うおまとめローン商品は、借入額の制限制度である「総量規制」の例外項目に該当しています。おまとめローンに関連する総量規制の例外項目の具体的な内容は、「顧客に一方的有利となる借換え」というものです。

つまりわかりやすくいえば、おまとめローンの追加借入を可能にしてしまった場合、顧客の有利性を確保できない可能性があるということなのです。このような理由から、消費者金融が取扱うおまとめローンのほとんどは、融資後返済のみの取扱いになっています。

しかしながら、「生活状況に応じて借入したり、返済したりしたい」という方にとっては、おまとめローンで追加融資を受けられないポイントが不便に感じるのも無理はありません。

おまとめローンでおまとめした後に、万が一緊急で資金が必要になった場合でも、おまとめローンを利用して資金を借入することはできません。

加えてもう1つのデメリットとして、1社のおまとめローンを利用した後に新規で他社のカードローンを申し込みしたとしても、「この利用者は返済に困っている」と判断されてしまい、審査に落ちてしまう可能性があります。

したがって、おまとめローンを利用する際は、今後の生活状況を踏まえて検討する必要があります。

このような点は、現状借金を背負っている人にとって無視できないデメリットでしょう。

1級ファイナンシャルプランニング技能士
監修者 新井 智美の一言コメント!
おまとめローンでは、追加の借り入れはできません。おまとめローンは多重債務に悩んでいる人に向けた救済手段の一つです。それを利用しているにもかかわらず、新たにお金を借り入れるなどといった考えは論外です。おまとめローンを利用するからには、完済までは新たな借り入れは行わないといった固い決意が必要なことはもちろん、急な出費に耐えられるような返済額まで抑えておくなどの対策も忘れないようにしておきましょう。

新井 智美

新井さん

おまとめローン利用で金利が上がる可能性がある

「おまとめローンには返済を効率化できるメリットがある」と先述しましたが、当然ながら全てのケースでメリットを得られるわけではありません。なぜかというと、おまとめローンのメリットの多くは、金利差によって生まれるものだからです。

つまり、元契約の金利がおまとめローン商品よりも低い場合、逆に金利が上がってしまうケースもあるということです。金利が上がってしまった場合発生する利息額も多くなりますし、本来の目的である返済の効率化を実現することもできません。

したがって、メリットよりもデメリットのほうが、圧倒的に大きくなってしまう場合もあるということなのです。

おまとめローン利用で金利が上がってしまうケースの多くは、借入元の契約が銀行カードローン商品の場合です。

銀行カードローンのほとんどは金利の低さがメリットになっている商品ですので、万が一金利の高いおまとめローンを選択してしまった場合、元の契約よりも金利が上がってしまう可能性があります。

このように、おまとめローンを選択する場合には、「金利を比較するための知識」が必要になります。おまとめローンの利用で金利が上がってしまう可能性がある点は、利用者から見ても無視できないデメリットでしょう。

利息が上がって支払い総額が多くなる可能性

おまとめローンのデメリットとして、「利息が上がって支払総額が増えてしまう可能性もある」というポイントがあります。しかしなぜ、本来返済を効率化できるはずのおまとめローンなのにも関わらず、利息が増えてしまう場合があるのでしょうか。

考えられるのは、下記のようなケースです。

おまとめローンの利用で利息が増えてしまうケース

  • おまとめローンのほうが、元契約よりも金利が高かった
  • おまとめローンへの契約変更により、返済回数を増やしすぎた
    (毎月の返済額を下げすぎて返済が長期化した)

上記のようなケースに該当した場合、おまとめローンの活用によるメリットが無くなってしまう可能性が高いです。特にありがちなのは2のケースです。複数のローンを返済中の多くの方は、返済に対しての負担が辛いと感じています。

そのような状態からおまとめローンへ契約を変更した場合、ついつい毎月の返済額を少額に設定してしまう場合があるのです。当然ながら、毎月の返済額を下げすぎてしまった場合、完済までの期間が長くなり、結果として発生する利息額が膨らんでしまいます。

このようになってしまっては、せっかく金利の低い商品を選択したとしても意味がなくなります。

このようなデメリットは、返済に苦しんでいる利用者だからこそ発生しやすいのです。

おまとめローンを完済できなかった時のリスク

おまとめローンを完済できなかった場合、他社からの借入も厳しい状況に陥っているでしょう。つまりわかりやすくいうならば、おまとめローンは自己の力で完済できる「最後の砦」とも言える手段なのです。

すなわち、おまとめローンを完済できないのであれば、債務整理等の法的手段を検討するしか手立てが無くなってしまうということでもあります。

おまとめローンは、1度借入してしまったら変更の難しい商品です。したがって、慎重に検討した上で申込しなければならず、加えて完済できなかった場合のリスクもしっかりと把握しておく必要があるでしょう。

おまとめローンのデメリットへの対処方法

ここまで触れたように、おまとめローンにはメリットだけでなくデメリットもあります。しかしながら、当記事で触れたデメリットの多くは、事前に対処することが可能です。おまとめローンのデメリット対処法は、下記のとおりです。

おまとめローンデメリット対処法

  • あらかじめ利用する商品の返済シミュレーションを比較し、金利や返済額、利息のメリットを確認しておく。
  • 毎月の返済を少額にできる場合でも、元契約よりも過度に返済額を下げすぎない。
  • 返済中の追加融資を希望する場合消費者金融商品は避け、銀行等が取扱う商品を優先的に検討するようにする。

上記の3点を徹底すれば、おまとめローン利用による多くのデメリットを回避することができます。特に、おまとめローンを利用する際、返済シミュレーションを行うことが非常に重要です。

返済シミュレーションを行うだけで、金利が高くなったり利息が増えてしまったりといった、おまとめローン利用によるデメリットを事前に避けることができます。非常に重要なポイントですので、おまとめローンを検討中の方は必ず覚えておきましょう。

1級ファイナンシャルプランニング技能士
監修者 新井 智美の一言コメント!
おまとめローンの利用に係わらず、各種ローンを利用する際には必ず事前にシミュレーションを行うことを忘れないようにしてください。できれば複数社で行うことはもちろん、金利や返済期間などのパターンを変えてさまざまなシミュレーションを行い、その結果で最終的な利用先や返済期間を決めることが大切です。利用先を決定するポイントは、適用される金利が今よりも低くなることはもちろん、毎月の返済額や返済期間によってどのくらいの利息削減効果があるのかを確認することです。それによって、最終的に自分に一番合った利用先を決定するようにしてください。

新井 智美

新井さん

まとめ

世間的に、「借金による負担を楽にできる!」と捉えられがちなおまとめローンですが、当記事で触れたようにメリットばかりではありません。しかしながら、返済に困っている方にとって魅力的な商品であることは事実です。

したがって、当記事のポイントである

  • 利用する際は、「借り直し、繰り返し利用は基本的に不可」と理解しておく
  • 元契約とおまとめ先の返済シミュレーションを比較し、事前にメリットを把握
  • 毎月の返済額を元契約より下げすぎない

の3点をしっかり理解した上で申込を検討するようにしましょう。借入する際はご自身の家計を正確に把握して、計画的に利用なさってください。

本記事の監修者について

新井 智美

新井 智美 / トータルマネーコンサルタント 代表

2006年11月卓越した専門性が求められる世界共通水準のFP資格であるCFP認定を受けると同時に、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士1級を取得。個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)、企業向け相談(補助金、助成金の申請アドバイス・各種申請業務代行)の他資産運用など上記内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、執筆・監修業も手掛ける。

本記事の編集者について

ナビナビ編集部

ナビナビ編集部

専門知識がないと難しい金融商品を、正確で詳しく、わかりやすく伝えるために、記事企画・推敲・構成・編集・情報の更新を行っております。

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