新築戸建て購入までのスケジュールは?入居までの流れを建売・注文住宅別に解説
最終更新日:
このページにはPRリンクが含まれています
また当サイトで得た収益は、サイトを訪れる皆様により役立つコンテンツを提供するために、情報の品質向上・ランキング精度の向上等に還元しております。※提携機関一覧
「新築戸建てを購入したい」と思ったときに気になるのが、購入までの流れですよね。
住宅購入は多くの人にとって一生に一度きりの経験なので、「いつ・何をしたらいいか分からない」というケースが少なくありません。
購入までの流れをしっかり理解していないと、
- 「希望の住宅を買い逃してしまった!」
- 「契約までに住宅ローンの借り入れが間に合わない!」
というまさかの事態になることも。
この記事では、建売住宅・注文住宅の場合に分け、新築戸建てを購入するまでの流れを解説します。
入居までの流れをしっかりと理解して、後悔しないマイホームを手に入れてくださいね。
株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
■書籍
初心者でもわかる!お金に関するアレコレの選び方BOOK
■保有資格
KTAA団体シルバー認証マーク(2023.12.20~)
■許認可
有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788)
気になる内容をタップ
新築戸建て購入までの流れ
新築戸建を検討してから購入するまでの流れは、大きく以下のように分けられます。
STEP1
予算を決める
STEP2
物件と利用する住宅ローンを決める
STEP3
物件の売買契約を行う
STEP4
住宅の引き渡し
STEP5
(入居後に)住宅ローン控除などの手続きを行う
住宅購入の流れは、建売住宅か注文住宅かで異なるので、それぞれ分けて詳しく解説します。
建売住宅を購入するまでの流れ
まずは建売住宅です。建売住宅はすでに建築されているので、建てるための土地や施工会社を探す工程がなく、注文住宅より短期間で入居できます。
建売住宅を購入するまでの流れは以下の通りです。
STEP1
STEP2
STEP3
STEP4
STEP5
STEP6
STEP7
(建売住宅)1.予算を決める
建売住宅を購入する予算の目安は、「頭金と住宅ローンの返済可能額」から算出します。住宅ローンの返済額は、手取りの25%以下に設定するのが無理のない借入額です。
家賃と同等の住宅ローンを組んでしまうと、購入後にメンテナンス費用や固定資産税などの支出が増え、返済が苦しくなるので注意しましょう。
(建売住宅)2.物件を探す
予算がおおまかに決まったら物件を探します。建売住宅は、売主である不動産会社から直接購入する方法と、仲介会社を通して購入する方法があります。
仲介会社を通せば物件探しを任せることもできますが、その分仲介手数料がかかるので注意しましょう。
手数料の目安は「物件価格の3.3%+6.6万円(税込み)」です。
(建売住宅)3.住宅ローンを決める
物件が決まったら、住宅ローンの審査を進めます。住宅ローンの融資を受けるには、収入や過去の借り入れ状況などを踏まえて、審査に通過する必要があるのです。
審査には、自己申告情報をもとに行う「事前審査(仮審査)」と、書類を提出して行う「本審査」の2種類があります。
物件の申し込みの際に「事前審査(仮審査)」に通過していることが条件になる場合もありますので、慌てないためにも住宅ローンは早めに検討しておきましょう。
住宅ローンは「借入先の金融機関」「金利タイプ」を決めて申請します。
住宅ローンの選び方は、以下の記事を参考にしてくださいね。
金利タイプを選び方はこちら
おすすめの住宅ローンはこちら
(建売住宅)4.購入申し込み
購入するときには、購入の意志を伝える「購入申込み(購入予約)」をおこないます。
物件によっては、「申込証拠金」として2~10万円程度必要になることがあるので、事前に確認をしておきましょう。
(建売住宅)5.売買契約
一般的には、購入申込みの1週間~10日後に売買契約を結びます。契約の際には「重要事項説明」を受け、手付金を支払います。手付金は口座振り込みが一般的です。
(建売住宅)6.内覧・残金決済
建物の完成前に売買契約をおこなった場合、物件の引き渡し前に内覧をおこないます。
内覧とは、建物の仕上がりや仕様に契約と異なる点がないかチェックすることです。
問題なければ残高決済をして、引き渡しとなります。
(建売住宅)7.住宅ローン控除や給付金の手続き
マイホームを購入して住宅ローンを組むと、住宅ローン控除を受けられます。
住宅ローン控除とは、住宅ローン残高の1%が10年間、所得税から控除されるというもの。
ただし、控除を受けるには購入した翌年に確定申告をする必要があります。
また、そのほかにも給付金などを受け取れる場合がありますので、しっかりチェックして手続きを忘れないようにしましょう。
注文住宅を購入するまでの流れ
ここまでは建売住宅を購入するまでの流れを説明しました。
土地を選んで設計していく注文住宅は、建売住宅よりも流れが複雑です。
ひとつずつ詳しく見てみましょう。
STEP1
STEP2
STEP3
STEP4
STEP5
STEP6
STEP7
STEP8
STEP9
STEP10
STEP11
(注文住宅)1.予算を決める
まずは、土地と建物を合わせた予算を決めます。注文住宅を購入する予算の目安は、「頭金と住宅ローンの返済可能額」から算出します。
住宅ローンの返済額は、無理がないよう手取りの25%以下に設定するのがおすすめです。
家賃と同等の住宅ローンを組んでしまうと、購入後にメンテナンス費用や固定資産税などの支出によって返済が苦しくなるので注意しましょう。
(注文住宅)2.土地を探す
注文住宅を建てる場合、まずは土地を探さなくてはいけません。土地は住みたいエリアの不動産会社に相談して探してもらうのが一般的です。
ただし、価格・立地・形、すべてが理想に合った土地を探すのは想像以上に難しいもの。「土地が見つからずいつまでたっても決められない」ということにならないよう、期限を決めて探すのがおすすめです。
現在建物が建っている「古家付き土地」を検討するのも手ですが、再建築ができなかったり解体費用がかかったりすることがあるので注意しましょう。
また、「建築条件付き」の土地は、施工会社が指定されているのが基本です。事前に条件をよく確認するようにしましょう。
(注文住宅)3.施工会社を探す
予算やおおよそのエリアが決まったら、施工会社を探します。
施工会社は大きく分けて以下の3種類があります。
- ハウスメーカー:
大手ならではの安心感 - 工務店:
地域密着型できめ細やかな対応 - 設計事務所:
こだわりのデザインを実現
土地探しと平行して施工会社を探し、自分の建てたいイメージの家を建てられるか確認しましょう。施工会社によっては土地探しを手伝ってくれる会社もあります。
「どの施工会社を選べばいいのかよくわからない」という人は、複数のハウスメーカー・工務店を比較検討できるサービスを利用するのがおすすめです。
例えばNTTデータグループが運営するHOME4U「家づくりのとびら」では、ハウスメーカー出身のアドバイザーに無料でオンライン相談することが可能です。
予算イメージを伝えれば、中立的な立場から希望に沿ったハウスメーカーを教えてくれるので、どのハウスメーカー・工務店を選ぶか迷っている人は相談してみてくださいね。
施工会社と土地が決まったら、敷地調査と地盤調査をおこないます。結果次第では、地盤改良の工事が必要になったり、建物に制限がかかったりすることがあります。
(注文住宅)4.住宅ローンを探す
土地が決まったら、住宅ローンの審査を進めます。住宅ローンの融資を受けるには、収入や過去の借り入れ状況などを踏まえて、審査に通過する必要があるのです。
審査には、自己申告情報をもとに行う「事前審査(仮審査)」と、書類を提出して行う「本審査」の2種類があります。
物件の申し込みの際に「事前審査(仮審査)」に通過していることが条件になる場合もありますので、慌てないためにも住宅ローンは早めに検討しておきましょう。
住宅ローンは「借入先の金融機関」「金利タイプ」を決めて申請します。
住宅ローンの選び方は、以下の記事を参考にしてくださいね。
▼金利タイプの選び方はこちら
▼おすすめの住宅ローンはこちら
注文住宅は、土地を購入するときの土地代金、着工金、上棟金などさまざまなタイミングで資金が必要になります。土地代金も含めて住宅ローンを組む場合は、住宅完成までの工程で「つなぎ融資」が必要になることも。
「つなぎ融資」は住宅ローンよりも金利が高くなってしまうため、土地の引き渡しまでに住宅ローンの借入金が支払われるか事前に確認しておきましょう。
(注文住宅)5.土地の売買契約
土地を契約する際には、不動産会社から「重要事項説明」を受けます。内容に問題がなければ土地の売買契約を進めます。
契約時には土地代金の10%程度の手付金が必要になるのが一般的です。契約後に買主都合でキャンセルする場合、手付金は返ってこないことが多いので注意しましょう。
(注文住宅)6.家の設計
土地が決まったら、いよいよ家の設計です。大切なのは、「家族でどのような暮らしをしたいのか」をイメージすること。
- 「子供を見守りながら料理できるオープンキッチンにしたい」
- 「共働きなので家事動線がよい間取りにしたい」
など、具体的なイメージを伝えて設計することが大切です。
(注文住宅)7.建築請負契約・建築確認申請
建物のプランが決まったら、施工会社と「建築請負契約」を結びます。契約のときには書類が多いので、事前にコピーをもらっておくと確認がスムーズです。
施工会社は着工前に行政や指定確認検査機関へ「建築確認申請」をおこないます。建築確認とは、建築予定の住宅が建築基準法に適合しているかチェックすることです。
(注文住宅)8.住宅ローン契約
建物のプランが決まると、土地と建物の合計金額が確定するので、住宅ローンの契約をおこないます。
注文住宅は支払いのタイミングが何度かあるので、金融機関には「期日までに振り込んでもらえるか」を確認しておきましょう。
(注文住宅)9.施工(着工・上棟・竣工)
建築確認が下り、住宅ローンの契約ができたらいよいよ着工です。着工したら、積極的に工事現場に足を運ぶのがおすすめです。
念願のマイホームが完成していく様子を見ることで、家への愛着が湧きます。また、職人さんと会話をすれば、工事の状況なども聞くことができますよ。
(注文住宅)10.引き渡し・入居
工事が終わったら、入居前に「完成立ち会い」をおこないます。施工会社の担当者や現場監督と一緒に、キズや汚れがないか、設備や建具に不備がないかなどをチェックするためです。
問題なければ引き渡し、入居となります。
(注文住宅)11.住宅ローン控除や給付金の手続き
マイホームを購入して住宅ローンを組むと、住宅ローン控除を受けられます。
住宅ローン控除とは、住宅ローン残高の1%が10年間、所得税から控除されるというもの。
ただし、控除を受けるには購入した翌年に確定申告をする必要があります。
また、そのほかにも給付金などを受け取れる場合がありますので、しっかりチェックして手続きを忘れないようにしましょう。
購入・入居までにかかる期間
戸建てを購入し入居するまでの期間は、建売住宅と注文住宅で異なります。
入学や異動などで入居したい時期が決まっている場合は、逆算してスタートしましょう。
建売住宅は3ヶ月~1年2ヶ月
建売住宅は注文住宅よりも短期間で入居できるのが特徴です。
一般的には思い立ってから契約まで1年近くかかるケースが多いものの、契約から入居までは3ヶ月ほど。すぐに物件が見つかれば、住み始めるまでの時間も早くなります。
検討~契約 | 約11ヶ月 |
---|---|
契約~入居 | 約3ヶ月 |
注文住宅は1年~1年半
一方、注文住宅は土地探しや設計の期間があるので、建売住宅よりも余裕を持った期間が必要です。
検討~見積もり提示 | 2~4ヶ月 |
---|---|
仮契約~工事請負契約 | 4~5ヶ月 |
着工~引き渡し | 3~5ヶ月 |
新築戸建て購入のポイントと注意点
ここまでは建売住宅と注文住宅を購入するまでの流れを紹介しました。
ここからは、新築戸建て購入のポイントと注意点を紹介します。把握しておかないと損をする可能性があるので注意しましょう。
新築戸建て購入のポイントと注意点
売買契約後はキャンセルが難しい
売買契約時には代金の10%程度の手付金を支払うのが一般的です。
買主都合でキャンセルとすると、手付金が返ってこなかったり、違約金を求められたりすることがあります。
損をしないよう、契約時には購入の意志を確認しましょう。
住宅ローンは複数の金融機関で審査に申し込むのがおすすめ
住宅ローンの審査を1つの金融機関だけで進めてしまうと、リスクが高くなります。
落ちてしまうと別の機関で審査申し込みをしなおさなければいけないので、融資が間に合わなくなってしまうことも。
審査に通過したからといって契約をしなければいけないというわけではないので、2~3行の金融機関で申し込んでおくことをおすすめします。
まとめ
本記事では、建売住宅と注文住宅に分けて購入までの流れを解説しました。
建売住宅は気に入った物件が見つかれば3ヶ月ほどで入居できるのに対し、注文住宅は土地や施工会社を探すため入居まで1年以上かかります。
大切なのは、入居時期から逆算して検討をスタートすること。慌てて物件選びに妥協したり、資金繰りに失敗したりしないよう、スケジュールには余裕を持ちましょう。
また、戸建てを購入する際には住宅ローンの契約がポイントになります。必要なタイミングで支払いをしてもらえるか、事前に確認をすることが大切です。
今回ご紹介した戸建て購入の流れをもとに、理想のマイホームを手に入れてくださいね。
戸建て・注文住宅購入の基礎知識
ここでは、戸建てや注文住宅についての基礎知識を紹介しています。
戸建て・注文住宅の設計について
- 「白い家」の魅力と汚れ対策
- 黒い外壁にするメリット・デメリット
- 3階建て住宅で後悔しやすいポイント
- 階段の種類と特徴
- 吹き抜けのある住宅のデメリットと対策
- 天井が高い家のメリット・デメリット
- 2階リビングの注意点と対策
- 平屋で後悔しがちな6つのポイント
- 和室のメリット・デメリット
- 老舗床材メーカーに聞く!フローリング選びのコツ
間取りや設備について
- キッチンの種類別のメリット・デメリット
- キッチンで失敗しないためのポイント
- アイランドキッチンでよくある後悔ポイント
- ウォークインクローゼットの広さの目安
- ファミリークローゼットの失敗例
- 床暖房のメリット・デメリット
戸建て購入の費用やスケジュールについて
- 持ち家にかかる維持費と安く抑えるコツ
- 家を買うのにベストな年齢や年代別の注意点
- マイホームで後悔しやすい6つのポイント
- マイホームの頭金相場と頭金なしで購入する注意点
- 持ち家と賃貸のメリット・デメリットを比較
- マイホームを購入する際に知っておくべき住宅ローン特約とは
- 固定資産税の計算方法