
持ち家と賃貸、老後に住むならどちらがいい?それぞれのメリット・デメリットを徹底解説
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賃貸に住んでいる方のなかには、「老後に向けて持ち家を購入したほうがよいのだろうか」と悩んでいる方も多いでしょう。
賃貸暮らしを続けていると、生活に合わせてフレキシブルに引っ越せるというメリットがあります。
一方、家賃がずっとかかってしまうので、生活費が不安になる可能性も。
また、持ち家は資産になる一方で、税金などの負担がかかるという一面もあります。
そこでこの記事では、持ち家と賃貸それぞれのメリット・デメリットを解説します。
- 持ち家と賃貸どちらが自分に合っているのか知りたい
- 賃貸に老後も住み続けるのは不安
という方は、参考にしてみてくださいね。
株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
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老後に賃貸で暮らすメリット・デメリット
まずは、老後に賃貸で暮らすメリットとデメリットをご紹介します。
老後に賃貸で暮らすメリット
老後に賃貸で暮らすデメリット
賃貸のメリット①自由に引っ越しできる
老後に賃貸で暮らす1つ目のメリットは、自由に引っ越しができることです。
「一生この家に暮らす」と思っていても、人生何があるか分かりません。
転勤や介護などの理由で引っ越さなければいけないこともあるでしょう。
賃貸であれば売却で大変な思いをせずに、気軽に引っ越しできます。
また、「子どもが産まれたら広い家に暮らしたい」という理由で持ち家を検討する方も多いですが、子どもが巣立ったあとはスペースを持て余してしまうことも。
賃貸であれば、子どもが巣立ったらコンパクトな家に引っ越しできるので、無駄なスペースにお金を払う必要もありません。
さらに、転職などで所得が変動する可能性もあります。
持ち家であれば所得が下がっても住宅ローンを支払い続けなければなりません。
一方、賃貸であれば所得に合わせて家賃の低いところに引っ越せるので、無理をしなくて済みます。
ライフスタイルに合わせて家を自由に選べるのは、賃貸の最大のメリットといえるでしょう。
賃貸のメリット②維持費がかからない
老後に賃貸で暮らす2つ目のメリットは、維持費がかからないことです。
持ち家の場合、家の設備や外壁などのメンテナンスは自己負担です。
一戸建てであれば10年を目安にリフォームが必要になるので、定期的に大きな出費があります。
一方、賃貸であれば老朽化や故障などにより交換や修理が必要になった場合、オーナーがメンテナンス費用を負担してくれるので安心です。
また、持ち家は固定資産税やエリアによっては都市計画税がかかりますが、賃貸ならば支払うことはありません。
住居費は家賃のみなので、ランニングコストの不安は賃貸のほうが少ないでしょう。
賃貸のデメリット①家賃がずっとかかる
ここまでは賃貸のメリットをご紹介してきましたが、反対にデメリットもあります。
老後に賃貸に暮らす1つ目のデメリットは、家賃がずっとかかることです。
賃貸は住み続ける限り毎月家賃を支払わなければなりません。
持ち家であれば住宅ローンを完済すれば住居費はほとんどかかりませんが、賃貸は退職後も家賃が発生します。
また、約2年おきの更新のタイミングでは賃貸の更新料がかかるので、老後の住居費の負担は大きく感じるでしょう。
賃貸のデメリット②間取りや内装を変えられない
老後に賃貸に暮らす2つ目のデメリットは、賃貸だと間取りや内装を変えられないことです。
持ち家であれば、ライフスタイルに合わせてリフォームをして間取りを変えたり、古くなってきたら壁紙を変えたりすることができます。
一方、賃貸の所有者は入居者ではなくオーナーなので、勝手にリフォームなどで手を加えることはできません。
また、設備が劣化などにより故障したときにはオーナー負担で交換してもらえますが、自分の好みのものは選べません。
自分のライフスタイルや好みに合った家にしづらいのは、賃貸のデメリットだといえるでしょう。
賃貸のデメリット③高齢になると借りられる物件の選択肢が減る
老後に賃貸に暮らす2つ目のデメリットは、高齢になると借りられる物件の選択肢が減ってしまうことです。
高齢になって収入が減ると、信用上の問題から契約できる物件が減ってきてしまいます。
賃貸の入居時には保証人か保証会社が必要ですが、高齢になると保証人を立てられない事情があったり、保証会社の審査に落ちてしまったりすることも。
すべての物件に入居できないわけではありませんが、物件の選択肢は狭くなってしまいます。
持ち家のメリット・デメリット
次に、老後に持ち家に暮らすメリット・デメリットをご紹介します。
老後に持ち家に暮らすメリット
老後に持ち家に暮らすデメリット
持ち家のメリット①住居負担が軽くなる
老後に持ち家に暮らす1つ目のメリットは、住居負担が軽くなることです。
持ち家であれば、住宅ローンを完済すれば修繕費や固定資産税のみの支払いになるので、住居費の負担が軽くなります。
定年までに住宅ローンを完済しておけば、収入が減ってからも余裕を持って暮らせるでしょう。
持ち家のメリット②賃貸より間取りや内装の自由度が高い
老後に持ち家に暮らす2つ目のメリットは、賃貸より間取りや内装の自由度が高いことです。
賃貸の所有者はオーナーなので、勝手にリフォームなどで手を加えることはできません。
一方、持ち家であれば建築時に好みの内装や設備にでき、注文住宅なら間取りも自由に決められます。
購入後は子供の成長や独立に合わせて、リフォームをして間取りを変更することも可能です。
また、賃貸であれば設備の交換は基本的に退去時か故障時のみですが、持ち家であれば自由に交換ができるので、自分に合ったものを使えます。
持ち家のデメリット①引っ越しできない
老後に持ち家に暮らす1つ目のデメリットは、気軽に引っ越しができないことです。
賃貸であれば転勤などのタイミングで気軽に引っ越しができますが、持ち家になるとそうはいきません。
購入時よりも価値が下がり、売却しても住宅ローンが残るケースも多くあります。
その場合は差額を用意する必要があるので、引っ越しのハードルは高くなってしまいます。
転勤に家族でついて行けなくなったり、家族構成やライフスタイルに合った家に引っ越せなくなったりと、賃貸よりも身動きが取りにくくなります。
持ち家のデメリット②ローン以外のお金がかかる
老後に持ち家に暮らす2つ目のデメリットは、住宅ローン以外にもお金がかかることです。
持ち家の場合は、住居費にかかるのは住宅ローンだけではありません。
マンションであれば管理費や修繕積立金、車を所有する場合は駐車場代がかかります。
また、一戸建ては定期的にかかるリフォーム費用を積み立てておかなくてはなりません。
これらの費用は住宅ローンを完済した後もかかるので、「持ち家なら老後に費用がかからない」と安易に考えるのは危険です。
また、持ち家の場合は固定資産税やエリアによっては都市計画税がかかります。
毎年大きな支出があるので、住宅ローンを組むときにはローンの返済だけでなく、税金の支払いまで含めた資金計画を立てる必要があります。
老後も賃貸に住み続けることは可能
ここまでは、持ち家と賃貸それぞれのメリット・デメリットを解説しました。
そこで気になるのは、「高齢だと賃貸には暮らせないの?」ということ。
確かに、高齢になって安定収入がなくなると、入居できる物件は少なくなります。
しかし、最近では高齢でも入居できる賃貸物件が増えてきています。
高齢者は健康や家賃支払いのリスクばかり注目されがちですが、一方でライフスタイルの変化が少ないので長く契約してくれることが多いためです。
「シニア相談可」の賃貸物件や、バリアフリーが整っている「高齢者向け賃貸住宅」なども増えています。
ただし、年齢が上がるにつれて選択肢は狭まることは覚えておきましょう。
まとめ
この記事では、持ち家と賃貸それぞれに老後に暮らすメリット・デメリットをご紹介しました。
老後に賃貸で暮らす場合、ライフスタイルに合わせて自由に引っ越しできますが、収入が減っても家賃がずっとかかるという心配があります。
また、近年では高齢になっても入居できる賃貸物件が増えてきましたが、選択肢は狭まってしまうことがあるので注意が必要です。
一方持ち家の場合、住宅ローンを完済すれば住居費の負担は少なくなりますが、簡単に引っ越しができなかったり、固定資産税などの税金がかかったりします。
老後に持ち家か賃貸どちらに暮らすかどうかは、それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで検討しましょう。
また、持ち家であれば早めに住宅ローンを組んで老後には完済できるようにしたり、賃貸であれば老後の住居費も計画的に貯蓄したりすることも大切です。
自分の家族構成やライフスタイルに合った住居を選んで、老後も安心して暮らせるようにしましょう。