階段の種類とそれぞれの特徴と階段選びのポイントをご紹介!
最終更新日:
このページにはPRリンクが含まれています
また当サイトで得た収益は、サイトを訪れる皆様により役立つコンテンツを提供するために、情報の品質向上・ランキング精度の向上等に還元しております。※提携機関一覧
2階建て以上のマイホームを検討しているときに悩みがちなのが、「どんな階段がいいか」ということではないでしょうか。
階段は住んでいる人はもちろん、お客様も通る目につくポイントです。
デザインだけでなく、安全性も考えて選びたいですよね。
階段は、大きく分けて以下の4つのポイントで印象が変わってきます。
簡単にまとめると
それぞれメリット・デメリットがありますので、本記事では、さまざまな階段の種類と特徴を写真付きでご紹介します。
それぞれの特徴を理解し、理想の階段を見つけてみてください。
株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
■書籍
初心者でもわかる!お金に関するアレコレの選び方BOOK
■保有資格
KTAA団体シルバー認証マーク(2023.12.20~)
■許認可
有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788)
気になる内容をタップ
階段の形の種類
階段は、昇降スタイルごとに4つの種類に分かれます。
それぞれのメリット・デメリットを把握して自分に合った形を選びましょう。
直階段
「直階段」は、下階と上階を一直線でつなぐタイプの階段です。
日本家屋でよく見るタイプなので、見慣れた印象があるのではないでしょうか。
メリット
直階段は真っ直ぐなシンプルな形なので、建築費用を抑えることができます。
また、階段の下に大きなデッドスペースができるので、階段下収納を作ることも可能です。
掃除機やシーズンオフの衣類などを入れられると便利ですね。
デメリット
直階段は上から落下すると一気に下から落ちてしまいまうので、小さい子どもがいる場合は注意が必要です。
さらに、日本家屋の場合は小さなスペースで高さを出さなくてはいけないことが多く、勾配が急になりがち。
足腰に不安がある場合、階段昇降が辛く感じる方もいるでしょう。
かね折れ階段
「かね折れ階段」は、途中で90度曲がっているタイプの階段です。
学校の踊り場がある階段をイメージする方も多いでしょう。
メリット
かね折れ階段は途中に踊り場があるので、下まで一気に落下するのを防げます。
小さな子どもがいる家庭は、かね折れ階段の方が安心でしょう。
作り方によっては、階段下のスペースを有効活用することも可能です。
デメリット
かね折れ階段は途中で折れている分、広い面積が必要になります。
そのため、建材を多く使い、建築費も直階段より高額になるというデメリットがあります。
折り返し階段
「折り返し階段」は、U字のように方向を変えて折り返されたタイプの階段です。
1枚目の写真のように折り返す場所を踊り場にするパターンと、2枚目のようにステップにするパターンがあります。
メリット
折り返し階段は、直階段と比べると段数が多くなるため、勾配が緩やかになります。
また、途中で折返しがあるため、下に一気に落下するリスクが少なくなり、小さな子どもやお年寄りがいる場合は直階段よりも安全でしょう。
デメリット
折り返し階段は、段数が多く踊り場も設けるため、大きなスペースが必要になります。
スペースに余裕がある場合は問題ありませんが、居住スペースが狭くなってしまうこともあるでしょう。
らせん階段
「らせん階段」は、1本の柱を軸に、らせんのようにステップが設置されているタイプの階段です。
部屋の真ん中に設置し、オブジェのような存在感があるのが特徴です。
メリット
らせん階段の特徴は、なんといってもそのおしゃれな見た目でしょう。
スケルトンタイプで華奢なラインで作ることが多いので、お部屋に圧迫感を与えることなく、ラグジュアリーな印象をもたらします。
筒状の空間を有効に使うため、コンパクトなスペースで階段を設置することができます。
リビングに階段を設置することも可能です。
デメリット
らせん階段はおしゃれな分、複雑なステップの組み合わせなので、建築費は高くなります。
また、階段の内側は面積が小さくなるので踏み外す危険があるのもデメリットでしょう。
階段の手すりの種類
階段は、形状だけでなく手すりの種類でも印象が変わります。
デザインや安全面から、自分に合った階段の手すりを選びましょう。
壁付けタイプ
「壁付けタイプ」は、階段に面している壁に手すりを設置するタイプです。
日本家屋では最も多いタイプでしょう。
手すり自体の構造は単純なので、建築費は安価です。
壁に囲まれた階段の場合、手すりを付けないこともありますが、子どもやお年寄りがいる場合は付けた方が安心でしょう。
オープン(シースルー/スケルトン)タイプ
「オープンタイプ」は、階段に直接手すりがついていて、階段の中が見えるタイプです。
家の中に光と風を通すので、開放感が生まれておしゃれな印象があります。
写真のように壁の片側だけで支える階段を「片持ち階段(フローティング階段)」といい、フローティング階段にオープンタイプの手すりを付けると、より解放感が生まれます。
パネルタイプ
「パネルタイプ」とは、手すりとステップの間にパネルを設置したタイプです。
子どもやペットがいて、「開放感が欲しいけれど落下が怖い」という方にもおすすめです。
開放感を出すのであれば、ガラス製のパネルを採用するのもいいですね。
階段のステップの種類
ここまでは、階段の形状や手すりのタイプを紹介してきました。
ここからは、ステップの種類について解説します。
箱階段
踏み板の下に蹴込(けこ)み板が付いているタイプが、「箱階段」です。
名称通り、箱が積み重ねたように見えます。
日本家屋では最も多いタイプで、比較的安く作ることができます。
ステップは引き出しとして使うことも可能です。
最近では、下から数段ほど引き出しにして、収納として活用している方も多くいます。
オープン階段
蹴込み板が設置されておらず、間が抜けているタイプが「オープン階段」です。
光や風を通し、圧迫感がないので、リビング階段として使われることが多いタイプです。
デザイン重視の方にも人気があります。
階段の素材
階段は大きな面積なので、使用する素材によっても印象が異なります。
マイホームのイメージに合った素材を選んでくださいね。
木の階段
階段に最もよく使われる素材が、木材です。
木の色や質感次第で雰囲気がガラリと変わるので、マイホームのイメージに合った材質を選びましょう。
金属の階段
モダンな印象をもたらすのが、金属です。
オープンタイプやらせん階段と合わせると透け感のあるデザインになり、開放感が生まれます。
また、直階段と合わせるとガッチリした印象になります。
木材と比べると高価な材料なので、建築費が高くなるので注意しましょう。
写真のように、木材と金属を組み合わせたデザインもあります。
すべて金属にするより優しい印象になるので、リビングにつづくオープン階段に採用することが多いようです。
ガラスの階段
洗練された印象を生み出すのが、ガラスの階段です。
片持ち階段(フローティング階段)やらせん階段と相性がよく、繊細なデザインに向いています。
光を通すので、開放感も生まれます。
石の階段
高級感があり、木材や金属などほかの素材との相性もよいのが、石の階段です。
オーダーメイドになるので、価格はかなり高額です。
転倒したときに怪我をする危険性が高いので、ステップを大きくしたり、勾配を緩やかにしたりすることをおすすめします。
後悔しない階段選びのポイント
階段は形状、手すり、材質などの組み合わせでさまざまな種類があります。
マイホームの階段を選ぶ際のポイントを、以下の3点から解説します。
マイホームの階段を選ぶ際のポイント
階段の設置場所を考えよう
まず考えるポイントは、階段を設置する場所です。
- 玄関からすぐに階段を上れるようにしたい
- リビングの真ん中に設置して家族の気配が分かるようにしたい
など、生活導線を考えてどこに階段を設置するか決めましょう。
リビングに階段を設置するメリット・デメリット
リビングに階段を設置すると、2階の部屋に行く際必ずリビングを通るので家族のコミュニケーションが生まれやすくなります。
デザイン性の高い階段を設置すれば、インテリアとしての役割も果たせるでしょう。
一方、リビングに階段があることで、料理の匂いが上の階にも上がってしまったり、冷暖房効率が悪くなったりすることも。
また、下階の生活音が上階に伝わりやすくなるので、家族の生活サイクルが異なる場合は睡眠の妨げになることもあるでしょう。
間取り全体を踏まえて階段の作りを決める
階段の設置場所や全体の間取りが決まってきたら、それらに合わせてどのタイプの階段にするか決めます。
子ども部屋が2階にある場合は、安全のために階段に滑り止めをつけるなどの対策をしましょう。
また、物の量に応じて、階段下や蹴り込みの収納が必要かどうか決めることをおすすめします。
ただし、階段下や蹴り込みの収納はホコリが溜まりやすいので、衣類などの収納には向きません。
なにをどこに入れたいか考えたうえで決めるといいでしょう。
デザイン性だけでなく安全性・実用性にも注意
おしゃれな階段を見ると、デザイン性ばかりに気が取られがち。
しかし、小さな子どもがいる場合は、安全性もしっかり考えることが大切です。
老後も住み続ける予定であれば、踏み外しやすいらせん階段を選ぶと後悔してしまう可能性もあります。
まとめ
マイホームで重要な役割を持つ階段。
階段は形状やステップの種類、材質や手すりなどの組み合わせによってさまざまな種類があります。
それぞれの特徴から、家族構成やライフスタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。
階段はデザインから考えるのではなく、全体の間取りが決まり、どこに階段を設置するか決めてから考えていきます。
また、小さな子供やお年寄りがいる場合、安全性の確保も忘れてはいけません。
快適なマイホームを手に入れるために、自分に合った階段を選んでくださいね。
記事の後半では、後悔しない階段選びのためのポイントを解説していますので、参考にしてみてくださいね。