和室のメリットや便利な用途を紹介!デメリットと対策も解説
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これからマイホームを建てる方の中には、和室を作るかどうか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
生活スタイルの欧米化に伴い、近年では和室のない家も増えています。
しかし、和室は洋室以上に幅広い用途で使えたり、風情を楽しめたりとさまざまなメリットがあります。
一方で、和室を作ったことで
- メンテナンスが大変
- ほかの部屋との調和が取れず浮いてしまっている
などと後悔している人がいるのも事実。
そこで本記事では、和室のメリットとデメリットをご紹介。
後半ではライフスタイルに合った和室選びのポイントも解説しているので、マイホームに和室をつけるかどうか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
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和室のメリット
最近では和室がない家も増えていますが、和室ならではの魅力やメリットがあります。
代表的なメリットは以下の通りです。
和室のメリット
メリット1:用途が幅広い
1つ目のメリットは、和室は洋室よりも用途が幅広いことです。
フローリングの洋室と違い畳は柔らかいので、そのまま横になれたり来客スペースにできたりとさまざまな用途で使えます。
たとえば、和室は以下のような使い方ができます。
- 机やこたつをおいて居間として
- そのまま昼寝スペースとして
- 布団を敷いて寝室として
- アイロンがけや洗濯をたたむ際の作業スペースとして
- 子供の遊び場として
- 来客スペースとして
- 仏間として
和室が一部屋あるだけで自由自在な使い方ができるので、家族構成の変化や利用シーンに対応できるのが和室のメリットです。
メリット2:リラックス効果や空気清浄効果がある
2つ目のメリットは、和室にはリラックス効果や空気清浄効果があることです。
和室にいるとホッと落ち着くという方も多いでしょう。
これは、畳に使われているい草の香りによるものかもしれません。
い草にはリラックス効果や睡眠効率を上げる効果があるといわれています。
心を落ち着かせてストレスを癒やしてくれるので、お茶を飲んでくつろいだり昼寝をするスペースとしてもおすすめです。
また、い草には空気を浄化する効果もあります。
い草の芳香成分には殺菌作用があり、空気中の二酸化窒素やシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを吸収し、空気をキレイにしてくれます。
メリット3:湿度を調整する効果がある
3つ目のメリットは、湿度を調整する効果があることです。
畳に使われているい草は、湿気が高いときには湿気を吸収し、乾燥すると湿気を放出するので、快適な湿度を保ってくれます。
冷暖房を使わなくても夏は涼しく冬は暖かく過ごせるので、家族の団らんのスペースや寝室にもピッタリです。
メリット4:大容量の押し入れを設置できる
4つ目のメリットは、大容量の押し入れを設置できることです。
和室に押し入れを設置すると、大容量の収納スペースができます。
一般的な洋室のクローゼットよりも奥行きがあるので、羽毛布団や季節の飾りなどを収納するのに便利です。
和室のデメリット
幅広い用途で使えて、リラックス効果や湿度調整効果がある和室ですが、一方でデメリットもあります。
代表的なデメリットは以下の通りです。
和室のデメリット
デメリット1:家具の跡が付きやすい
1つ目のデメリットは、畳に家具の跡が付きやすいことです。
机やタンスなど、重い家具を置くと畳に足の跡が付いてしまいます。
跡が付きにくくなるグッズも販売されていますが、どうしても置ける家具は限られます。
また、畳に食べ物や飲み物をこぼしてしまったとき、フローリングのようにサッと拭くことができません。
小さな子供がいる家庭は、お手入れが大変に感じることもあるでしょう。
デメリット2:他のスペースが狭くなる
2つ目のデメリットは、他のスペースが狭くなることです。
和室を作ると、リビングや他の居室のスペースが小さくなってしまいます。
和室を客間などとして使う場合、使用頻度が低くスペースがもったいなく感じることもあるでしょう。
デメリット3:家全体のテイストに合わない場合がある
3つ目のデメリットは、家全体のテイストに合わない場合があることです。
家全体を洋風やモダンなテイストにする場合、和室が浮いてしまい統一感がなくなることがあります。
和室を作るときには、家全体のテイストに合うように、畳の色や障子のデザインを調整してみるとよいでしょう。
デメリット4:定期的なメンテナンスが必要
4つ目のデメリットは、定期的なメンテナンスが必要なことです。
畳は数年経過すると変色や毛羽立ちが発生してしまいます。
3~4年おきに裏返し、6~7年おきに表替え(芯の部分以外を取り換えること)が必要です。
畳の交換は一畳あたり10,000円前後かかるので、洋室よりもランニングコストがかかります。
また、畳以外にもふすまや障子は10年前後を目安に交換が必要です。
ふすまは両面の張替えで10,000円前後かかります。
子供がいる場合、ふすまや障子を破いてしまうことも多く、よりメンテナンスに費用がかかると考えておいたほうがよいでしょう。
和室を長持ちさせるコツ
定期的なメンテナンスが必要な和室ですが、長持ちさせるコツがあります。
湿度調整できるい草を使った和室ですが、梅雨などの高温多湿な時期にはカビ対策が必要です。
とくに湿気がたまりがちな押入れは、中身を出して定期的に換気をしたほうがよいでしょう。
また、畳も高い湿度が続くと湿気を吸ったままの状態になってしまうため、年に数回は畳干しをしたほうが長持ちします。
自分に合った和室選びのポイント
和室にはメリット・デメリットがあることが分かりました。
一方、自分に合ったタイプの和室や畳の種類を選ぶことで、デメリットの対策ができる場合もあります。
自分に合った和室選びのポイントは以下の通りです。
自分に合った和室選びのポイント
ポイント1:置き畳を使用する
1つ目のポイントは、和室の畳に置き畳を使用することです。
置き畳は、置きたいスペース分だけ置くことができる畳のことです。
「畳の空間を作りたいけれどメンテナンスやスペースの問題が気になる」という方も、置き畳なら厚みも薄く軽いので、使わないときは片付けることもできます。
用途に合わせて洋室に戻したり、立てかけて干したりできるので便利です。
ポイント2:畳のデザインを部屋のテイストに合わせる
2つ目のポイントは、畳のデザインを部屋のテイストに合わせることです。
和室を作ると家全体のテイストと合わず浮いてしまうことがあります。
畳にはさまざまなデザインがあり、選び方によってはモダンな雰囲気になったりエキゾチックな雰囲気になったりします。
たとえば、畳は緑のイメージが強いですが、茶色や黒、グレーなどカラーが豊富です。
また、長方形の畳だけはなく、正方形で縁のない「琉球畳」を使えばおしゃれな印象になります。
琉球畳の色を段違いで変えれば、メリハリが出て洗礼された雰囲気になりますよ。
ポイント3:家の間取りや広さに合った和室の形を選ぶ
3つ目のポイントは、家の間取りや広さに合った和室の形を選ぶことです。
和室として一部屋作ってしまうと、他の部屋が狭くなってしまったり圧迫感が出てしまったりします。
間取りや広さに合わせて、リビングの一角に作ったり他の部屋とつなげたりするのもよいでしょう。
たとえば、以下のような畳スペースの作り方があります。
畳スペース1:リビングの横につなげて和室を作る
リビングの横に和室を作ると、一続きの空間として利用することも、ふすまなどで仕切って別の部屋として利用することもできます。
子供の遊び場として使ったり、昼寝スペースにしたり、洗濯物を畳む家事スペースにしたりと、さまざまな使い方ができて便利です。
和室として一部屋分かれてあるよりも、使う頻度も高くなるでしょう。
畳スペース2:リビングの小上がりスペースにする
コンパクトな家で和室を作るのであれば、リビングの一部に小上がりの和室を作るのがおすすめです。
小上がりにすることで部屋に立体感が出て、奥行きを感じられ、小さなスペースであっても圧迫感がありません。
段差を活用してベンチのように腰掛けたり、収納スペースにすることも可能です。
畳スペース3:リビングに畳を置く
「和室はメンテナンスが気になる」という方は、リビングに置き畳を置くのもよいでしょう。
用途に合わせて畳を片付けることもできるので、和室・洋室どちらの使い方もできます。
家全体をナチュラルな雰囲気にすれば、置き畳も馴染んでおしゃれな雰囲気になりますよ。
和室の追加設備いろいろ
和室には日本ならではのさまざまな飾りやスペースがあります。
どの程度本格的な和室にするのかにより値段も変わってくるので、1つずつ検討してみましょう。
代表的なものを3つご紹介します。
追加設備1:床の間
床の間とは、畳の部屋にある座敷飾りの一つで、季節や行事にちなんだ掛け軸や花を飾るスペースです。
格式高い雰囲気があるので、本格的な和室にしたい方や仏事を家でおこないたい方は床の間があるとよいでしょう。
一方、うまく活用できずデッドスペースになる場合もあるので、本当に必要かどうか考えて設置することをおすすめします。
追加設備2:吊り押し入れ
吊り押し入れとは、和室の押し入れを吊り下げたタイプの収納です。
下部にスペースが生まれ、床面積が増えるので空間が広く見えるのが特徴です。
ただし、収納スペースは小さくなってしまうので、収納に余裕がある方は検討してみましょう。
追加設備3:長押
長押(なげし)とは、和室の壁面を囲っている化粧部材です。
長押にはハンガーをかけたり、フックを使って絵画などを飾ったりすることができ、壁面収納として活用できます。
デザインや色を工夫すると、アクセントになりおしゃれな印象になります。
一方、ホコリが溜まりやすいので、使わない場合は設置しないという選択肢も考えましょう。
まとめ
和室は幅広い用途で使えたり、大容量の押し入れを設置できたりするメリットがあります。
また、和室の畳に使うい草には、リラックス効果や湿度を調整する効果があるので、ホット安らぐ快適な空間を手に入れることができます。
一方で、和室は畳や障子などが定期的なメンテナンスが必要だったり、他のスペースが狭くなったりするデメリットがあるのも事実。
メリット・デメリットを理解したうえで、「本当に和室が必要か」をよく検討することが大切です。
また、和室を作る場合、家全体のテイストから浮かないように、畳のデザインを合わせることをおすすめします。
和室を一部屋作るのはハードルが高いという場合は、リビングの一部を畳スペースにしたり、洋室に置き畳を置くのもよいでしょう。
自分に合った和室を考えて、理想のマイホームを手に入れてくださいね。