3階建て住宅で後悔する前に知っておきたい4つの注意点と対策方法を解説!
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- 狭い土地でも居住面積は広くとりたい
- 二世帯住宅を建ててフロアで分けたい
など、さまざまな理由から3階建て住宅を検討する人がいるでしょう。
3階建て住宅の魅力は、なんとっても狭い土地を有効活用できること。
しかしその一方で、3階建て住宅ならではのデメリットも存在します。
- 階段の上り下りがつらい
- 冷暖房効率が悪くて不便
などといった理由から、せっかく手に入れた住宅を手放すケースもあるのです。
こうした事態を防ぐためにも、3階建て住宅の注意点を理解したうえで、どのような家を建てるのか検討する必要があります。
本記事では、3階建て住宅の注意点と後悔しないためのポイントをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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3階建て住宅の注意点
駅から近かったり、都心部の便利なエリアだったりすると、土地代は高額になります。
広い土地が確保できない場合、居住スペースを広くとるために選ばれやすいのが3階建て住宅です。
土地が有効活用できるのはメリットですが、2階建て住宅にはない注意点もあるので、あらかじめ把握しておくことが大切になります。
3階建て住宅の4つの注意点
注意点①電気代や通信費が高い
3階建て住宅は、階数が多い分、冷暖房の効率が悪く電気代が高くなります。
「1階の寝室、2階のリビング、3階の子ども部屋のエアコンをすべて付けていると、冬場の電気代に驚いた」という声も。
また、階数が多いことで、Wi-Fiのルーターが1つでは足りない場合もあります。
「1階だと動画が見られなくてストレスが溜まる」と不便を感じることもあるようです。
複数のルーターを設置したり、プランを変更したりと、通信費も高くなってしまう可能性があります。
エアコンの取り付けにもお金がかかる
3階にエアコンを設置するとき、室外機を置くベランダがないと、配管を延ばして1階に置くことになります。
この対応は別途料金がかかるので、引っ越しや買い替えのときには費用がかさむということを覚えておきましょう。
注意点②移動の労力がかかる
3階建て住宅は、階段の上り下りが大変というデメリットがあります。
とくに、小さな子どもを抱っこしていたり、掃除や買い物から帰ってきたりしたときは重労働です。
「階段が面倒で、3階は物置のままになっている」という声も。
また、若いうちは大丈夫でも、年をとってからは階段の上り下り大変になります。
老後にワンフロアのマンションへ引っ越したり、大幅なリフォームを検討したりする人も多いようです。
洗濯物や布団を運ぶのが大変
家を建てるとき、お風呂などの水回りや脱衣所を1階に配置するケースは多いでしょう。
しかし、もし屋上に洗濯物を干すのであれば、洗濯のたびに水を含んで重くなった衣類を屋上まで持っていかなければいけません。
また、布団を干したいときにも、抱えて階段を上り下りするのは危険ですよね。
そのため、家を買う前に、家事の導線をしっかり検討しておく必要があります。
家電や家具の運び入れが大変
3階建て住宅は、階段が狭くなっていたり、途中で折り返していたりすることが多くあります。
そのため、大型の家具・家電はクレーンを使って窓から家具を運び入れなければなりません。
追加料金が発生するため、気軽に家具の買い替えができないというのはデメリットです。
また、1階の寝室から3階の子ども部屋までベッドを移動するというような大幅な模様替えができないという声も。
家具を購入するときには、組み立て式のものやコンパクトなものに制限されてしまうことも覚えておきましょう。
注意点③建築費用が高い
3階建て住宅は、2階建てや平屋住宅よりも建築費用が高くなる傾向があります。
- 建築士による構造計算費が約20万円
- 重い建物に耐えるための地盤改良費が50~100万円
- 2箇所の階段を含む建築費
- 耐震、防火対策の費用
などの費用が追加されるので、予算オーバーしてしまうこともあるでしょう。
費用はどのハウスメーカーを選ぶかによっても異なるため、無料相談などを利用してしっかり比較検討するのがおすすめです。
NTTデータグループが運営するHOME4U「家づくりのとびら」では、ハウスメーカー出身のアドバイザーに無料でオンライン相談することが可能です。
予算イメージを伝えれば、中立的な立場から希望に沿ったハウスメーカーを教えてくれるので、どのハウスメーカー・工務店を選ぶか迷っている人は相談してみてくださいね。
注意点④建築法の制限が多くなる
3階建て住宅は、建物の高さや住んでいる地域によって日影規制があります。
一般的には、建物の高さが10mを超えると、日影規制が発生します。
天井が高い開放的な家にしたいと思っても、3階建てだと天井が低くなってしまうということも。
また、近隣住宅の採光が悪くなり、ご近所トラブルに発展する可能性もあります。
とくに「第一種・第二種低層住居専用地域」は制限が厳しい地域なので、土地を購入するときには注意が必要です。
ほかにも、
- 火災時に消防士が入れるよう、3階のバルコニーに非常用進入口を設置する
- 1階をガレージにする場合は耐震強度のために壁を厚くする
など、3階建て住宅ならではの耐震や防火における制限が厳しい傾向があります。
「規制によって理想の家を実現できない可能性がある」ということを覚えておきましょう。
3階建て住宅のメリット
ここまでは3階建て住宅のデメリットを紹介しましたが、メリットもあります。
メリットは大きく以下の3つ。それぞれご紹介します。
3階建て住宅の3つのメリット
メリット①土地が小さくてもスペースを確保できる
3階建て住宅の最大のメリットは、広い土地を確保できなくても、居住スペースを広くとれるということでしょう。
とくに広い土地を確保するのが難しい都心部の場合、価格メリットが大きくなります。
- 都心で一戸建てを建てたい
- 土地は狭くても広い居住スペースが欲しい
という場合は、3階建て住宅を選ぶのもいいでしょう。
メリット②階ごとに使い方を工夫できる
3階建て住宅は、階ごとに使い方を分けられるので、生活にメリハリが生まれます。
- 1階をビルトインガレージにして、2・3階を居住スペースにする
- 1階をリビング、2階を子供用、3階を夫婦用の部屋と使い分ける
などと、階ごとに用途を分けられます。
また、3階建て住宅なら店舗兼住宅にすることも可能です。
1階はカフェ、2階はリビングと水回り、3階は寝室というように、分けて使うのも素敵ですよね。
メリット③見晴らしや日当たりがいい
3階建て住宅は、周りの建物よりも高くなれば日当たりや見晴らしがよくなります。
2階にリビングをつくれば、都心部でも日当たりが良い空間を確保できるかもしれません。
屋上をつくれば、お日様の下で洗濯物を干せますし、人目を気にせず子どもとプールを楽しむこともできますよ。
3階建て住宅で後悔しないためのポイント
3階建て住宅には、2階建てにはない苦労や規制があります。
3階建て住宅のメリットを受け、後悔しないための対策を取ることが大切です。
3階建て住宅で後悔しないためのポイント
ポイント①間取りを工夫する
階段の上り下りが大変な3階建て住宅は、生活動線をしっかりと考えて間取りを工夫することが大切です。
最近のトレンドは、1階の洗濯機置場の近くにランドリースペースやファミリークローゼットをつくる間取り。
「洗う→干す→収納する」という一連の流れを集約することで、家事効率がアップします。
家族の動きを1つ1つシミュレーションして、間取りを工夫するとよいでしょう。
さらに、老後のことも考えておくことが大切です。
- 生活スペースを1階に移せるようにしておく
- エレベーターを付けられるようにスペースを確保しておく
- 階段には手すりをつけておく
など、プランニング時点で将来のことを考えておくとよいでしょう。
ポイント②地域の建築規制を調べておく
3階建て住宅を建てるなら、住む地域の建築規制はしっかりと調べてから土地を購入することが大切です。
住む地域によって、隣家の日当りを確保するための高さ制限や、建物の一部を斜めに削ったような形をとる斜線制限があります。
制限に該当すると、天井が低くなってしまったり、部屋数を確保できなかったりすることも。
おすすめの方法は、自治体のホームページから都市計画情報で調べることです。
規制が厳しい地域では、3階建て自体が建てられない場所もあるので、チェックしておきましょう。
ポイント③断熱性を高める
夏は熱く、冬は寒くなりがちな3階建て住宅は、電気代を節約するためにも、断熱性を高めることが大切です。
3階建て住宅の3階部分は、屋根に面しており、熱の放出もしにくいため、夏場は非常に熱くなります。
「寝る何時間か前からクーラーをつけないと寝られない」という声もあるほどです。
- 屋根にはしっかりと断熱材を入れる
- 西側の壁は断熱材を厚くする
- 断熱性の高い窓ガラスを採用する
などの工夫をするとよいでしょう。
ポイント④実績のあるハウスメーカーを選ぶ
なによりも大切なポイントは、3階建て住宅の実績のあるメーカーを選ぶことです。
3階建てが得意なハウスメーカーなら、規制や条件を考慮しながら、さまざまな間取りを提案してもらえます。
実例も見られることがあるので、イメージをしやすいでしょう。
まとめ
3階建て住宅は、小さな土地でも居住スペースを広く確保できるというメリットがあります。
一方で、階段の上り下りなどのデメリットや、建築における規制があることも。
- せっかく土地を買ったのに理想の家が実現できなかった
- 3階建てが合わなくて引っ越すはめになった
ということにならないよう、ポイントをしっかり抑えて検討をするようにしましょう。