楽天証券のミニ株「かぶミニ」がスタート!買い方や対象銘柄は?
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- 楽天証券でミニ株が買えるようになったって本当?
- かぶミニの買い方を知りたい
2023年4月17日より、楽天証券でミニ株が買えるようになりました。
サービス名は「かぶミニ」で、対象銘柄の国内株式が1株から買えるようになります。
かぶミニのメリットは、手数料が業界最安値であり、さらにリアルタイム取引ができる点です。
その一方で、対象銘柄が非常に限定されており、さらに成行注文しかできないといった注意点もあります。
単元未満株は少額投資したい人にぜひ試してほしい投資手法です。
この記事では、楽天証券のかぶミニの概要や買い方、対象銘柄について解説します。
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2023年4月18日時点の情報を掲載しています。
スキラージャパン株式会社 代表取締役 / スキラージャパン株式会社
監修者伊藤亮太
伊藤亮太は「スキラージャパン株式会社」の取締役を務めるFP(ファイナンシャル・プランナー)。
慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻を修了しており、在学中にCFP®を取得。
その後、証券会社にて営業・経営企画・社長秘書・投資銀行業務に携わる。
現在は富裕層個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランの提案・策定・サポート等を行う傍ら、資産運用に関連するセミナー講師や講演を多数行う。
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などイーデス編集部/金融サービスチーム
編集者下平 瑞貴
2019年に大学卒業後、株式会社エイチームフィナジーに入社。
キャッシュレス比較情報サービス「ナビナビクレジットカード」の編集者として勤務。
その後2022年に保険代理店事業に異動し、「ナビナビ保険」の編集に携わる。
現在はイーデス内証券投資系のコンテンツの作成・編集に従事中。
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楽天証券の「かぶミニ」はどんなサービス?
楽天証券のミニ株投資「かぶミニ」とは
- 国内株式を1株単位で売買可能
- リアルタイム取引が可能、日計り取引にも対応
- 楽天ポイントでのポイント投資、楽天銀行との自動スイープも利用可
- NISA枠での取引も可
かぶミニは、1株単位の単元未満株の売買ができる楽天証券のサービスです。
通常100株単位(単元株)でしか購入できない日本株を1株単位で取引できます。
1単元(100株)の銘柄の株価が1,000円の場合、通常取引では10万円単位での取引しかできません。
しかし、かぶミニでは1株単位での取引ができるため、1000円といった少額から株式投資を行えます。
また、かぶミニは業界初のリアルタイム取引+寄付取引の両方で単元未満株取引を実現しました。
現物株式同様に楽天ポイントを利用したポイント投資、楽天銀行との連携による自動スイープも利用できます。
さらにかぶミニはNISAの非課税投資枠での取引も可能です。
新NISA制度でも「成長投資枠」を使って投資できます。
通常の株式投資では使い切れない少額の枠が活用できますので、効率の良い投資が期待できます。
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「かぶミニ」の手数料は?スプレッドは実際どれくらいかかる?
かぶミニは買付時の手数料は無料、売却時には取引ごとに11円(税込)の手数料がかかります。最低手数料が50円以上である他社と比べると、業界最低水準を実現しているといえます。
ただし、買い・売りともに東証参考価格に0.22%のスプレッドを加減算した価格が約定価格となります。
株価が5,000円の株式を売買する場合、買い注文時には0.22%を加算した5,011円、売り注文時には0.22%を減算した4,989円が約定単価となります。
「かぶミニ」の対象銘柄は?
かぶミニの対象銘柄は、リアルタイム取引対象銘柄が98、寄付取引対象銘柄が473となっています(2023年4月17日現在)。
代表的な銘柄は以下の通りです。
リアルタイム銘柄 (コード/銘柄名) | 寄付銘柄 (コード/銘柄名) | ||
---|---|---|---|
1928 | 積水ハウス | 1803 | 清水建設 |
2502 | アサヒグループホールディン | 2433 | 博報堂DYHLDGS |
2802 | 味の素 | 3765 | ガンホー・オンライン・エンター |
3382 | セブン&アイ・HLDGS | 4527 | ロート製薬 |
4901 | 富士フイルムHLDGS | 5332 | TOTO |
5401 | 日本製鉄 | 6971 | 京セラ |
6098 | リクルートホールディングス | 7013 | IHI |
7011 | 三菱重工業 | 7203 | トヨタ自動車 |
8750 | 第一生命HLDGS | 8252 | 丸井グループ |
9101 | 日本郵船 | 9684 | スクウェア・エニックス・HD |
※リアルタイム銘柄、寄付銘柄ともに一部抜粋(参照元:楽天証券|かぶミニ(単元未満株取引)取扱銘柄一覧)
リアルタイム銘柄、寄付銘柄ともに著名企業の銘柄を取り扱っています。
かぶミニの発表当初は寄付取引銘柄数を1,000銘柄で予定していましたが、実際には473銘柄とやや少ない銘柄数からのスタートとなりました。
ただし、リアルタイム銘柄・寄付銘柄ともに順次拡大を予定していますので、今後の銘柄数増加は大いに期待できます。
なお、ミニ株のおすすめ銘柄は、以下の記事も参考にしてください。
楽天証券の「かぶミニ」を他社のミニ株サービスと比較|その違いは?
サービス名 (証券会社) | 取引手数料 (税込) | 最低手数料 (税込) | スプレッド | 対象銘柄数 | リアルタイム 取引の可否 |
---|---|---|---|---|---|
かぶミニ (楽天証券) | 買付:無料 売却:11円/回 | - | 0.22% | リアルタイム銘柄:736 寄付銘柄:1,575 | |
S株 (SBI証券) | 買付:無料 売却:無料 | 0円 | - | 東証 全銘柄 | |
ワン株 (マネックス証券) | 買付:無料 売却:0.55% | 52円 | - | 東証、名証 全銘柄 | |
プチ株 (auカブコム証券) | 0.55% | 55円 | - | 東証 全銘柄 |
※2024年2月16日時点
かぶミニは売却時の取引手数料とスプレッドが併用されていますが、それを踏まえて業界最安値クラスの手数料設定となっています。
一方で、かぶミニの対象銘柄は、東京証券取引所に上場している銘柄のうち、楽天証券が選定した銘柄のみを取り扱っています。
また、リアルタイム取引にも対応していますが、リアルタイム取引が可能な銘柄とそうでない銘柄があります。
その他の証券会社のミニ株サービスは東証の銘柄を全て取り扱えるほど選択肢が広いため、好みの銘柄への投資が簡単です。
なお、リアルタイム取引に対応しているのは、かぶミニのみに限定されます。
以前はLINE証券の「いちかぶ」もリアルタイム取引に対応していましたが、証券サービスが停止してからは「かぶミニ」のみです。
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楽天証券の「かぶミニ」を利用するメリット
楽天証券の「かぶミニ」のメリット
手数料が安い
かぶミニのメリットのひとつが、業界最安値水準の手数料です。
他社(SBI証券を除く)が最低50円以上の手数料を取るのに対し、かぶミニは1回の取引あたり11円(税込)と低く抑えられています。
ただし、かぶミニは売買のたびに0.22%のスプレッドがかかる点には注意が必要です。
とはいえスプレッド分を考慮しても、売買トータルで他社よりも低い手数料に収まりますので、手数料の安さを重視するならかぶミニの利用がお得です。
リアルタイム取引ができる
かぶミニにおいて最大ともいえる特長が、リアルタイム取引が可能な点です。
単元未満株のリアルタイム取引は他社ではほぼ扱っておらず、大手オンライン証券4社(楽天証券、SBI証券、マネックス証券、auカブコム証券)の中では初となります。
他社では約定するタイミングが1日数回に限定される寄付取引しかできないため、直前の株価から約定する価額を予測しながら取引をする必要があります。
しかしかぶミニは株価をリアルタイムで確認しながら何度でも売り買いを行えます。
そのため予想外の価格での約定を避けられるだけでなく、1日の間の売り買いで利益を確定させる日計り取引も可能です。
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楽天ポイントが使える
楽天証券は楽天グループのポイントサービスである楽天ポイントを使って金融商品を購入することができます。
対象は現物株式も含まれており、かぶミニの取引にもポイントが使えます。
ただし、期間限定ポイントおよび他ポイントと交換して獲得した楽天ポイントは金融商品購入に使用できませんので、ポイントの種類を確認した上でかぶミニで取引を行いましょう。
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楽天証券の「かぶミニ」を利用する際の注意点
楽天証券の「かぶミニ」の注意点
注文は成行のみ
かぶミニに限った話ではありませんが、単元未満株の注文は成行のみであり、指値注文はできません。
そのため希望通りの価格で売買できない可能性はありますが、かぶミニの寄付取引対象である473銘柄(2023年4月17日現在)は流動性が高い銘柄が多く含まれているため、極端に不利な価格で約定する心配はあまりないでしょう。
スマホアプリで購入できない
楽天証券のスマホアプリ「iSPEED」は大変評価が高い取引ツールですが、かぶミニには対応していません。
原則としてPC用のサイトでのみ売買できるため、普段スマホアプリで取引している方は不便さを感じてしまうでしょう。
ただし、あくまでアプリが使用できないだけで、スマホから楽天証券のサイトに接続すればかぶミニの取引が可能です。
少し手間はかかりますが、ブックマークに楽天証券のサイトを登録しておくとよいでしょう。
購入対象の銘柄が限定されている
かぶミニは、東京証券取引所に上場している銘柄のうち、楽天証券が選定した銘柄のみ取り扱っています。
リアルタイム取引ができるのは強みですが、東証に上場された全銘柄の寄付取引ができる他社に比べると、不便さは否めません。
しかし、かぶミニはまだ誕生したばかりのサービスですので、今後取引可能銘柄は順次拡大していくでしょう。
リアルタイム取引ができる強みを活かしつつ、あらゆる単元未満株を取引できるサービスに成長していくことが期待できます。
楽天証券はここがすごい!多くのユーザーから選ばれる理由は?
楽天証券が利用しやすい理由
かぶミニを利用するなら楽天証券での口座開設が必要です。
その楽天証券は、多くのユーザーから選ばれている証券会社の1つです。その強みを3つ紹介します。
1.取扱銘柄数が豊富
楽天証券は大手ネット証券会社の中でも、取扱銘柄数の豊富さはトップクラスです。
国内では東京証券取引所・名古屋証券取引所の上場銘柄を売買でき、外国株は米国・中国・ASEAN4ヵ国の計6ヵ国が対象です。
投資信託は2,626銘柄(2023年4月18日現在)と、SBI証券とほぼ同等の銘柄数を誇り、選択肢は非常に豊富です。
2.入出金がしやすい
楽天証券の強みのひとつが入出金のしやすさです。
楽天証券と楽天銀行の口座を連携するサービス「マネーブリッジ」を活用すれば、楽天証券の口座へ入金せずとも、金融商品の購入代金を楽天銀行の口座から自動的にスイープしてくれます。
自分で証券口座に入金する必要がなくなりますので、積立投資の購入漏れといった事態に陥りにくくなります。
3.楽天ポイントが貯まる・使える
楽天証券は楽天グループが運営する証券会社であることから、取引代金に楽天ポイントを充当することができます。
国内外の株式や投資信託など、あらゆる金融商品をポイントで購入できますので、普段の買い物で貯めたポイントを無駄なく投資に回せます。
また、投資信託の積立に楽天カードを設定すれば、投資額の最大1%分のポイントを獲得可能です。
貯まったポイントはもちろん投資に使えますので、さらに効率のいい投資ができるでしょう。
楽天証券のミニ株(かぶミニ)の買い方
かぶミニを買うには、まず楽天証券の総合口座を開設する必要があります。
楽天証券の口座開設方法もぜひ参考にしてください。
口座開設が済み、入金ができたら、以下の手順でかぶミニを購入できます。
かぶミニの買い方
- 楽天証券のWebサイトにログイン
- 「国内株式」銘柄を検索
- 現物取引の注文画面内「単元未満買い/売り」を選択
まずは楽天証券のWebサイトにログインし、国内株式のページへ移動しましょう。
かぶミニは銘柄が限られているため、購入する銘柄を検索します。
その後お目当ての銘柄のページへ移動し、現物取引欄の「単元未満 買い」「単元未満 売り」のいずれかを選択し、取引を進めましょう。
よくある質問
「かぶミニ」で買った銘柄の配当金や株主優待はもらえる?
A. 株数に応じた配当金は受け取れますが、株主優待は条件次第です。
かぶミニで購入した単元未満株に対する配当金は、株数に応じた割合に従って受け取ることができます。
ただし、株主優待は企業によって要件が異なり、単元未満株では受け取りの権利がない場合があります。対象の企業のホームページ等で条件を確認しましょう。
「かぶミニ」はNISA口座で買えるの?
A. 可能です。
かぶミニはNISAの非課税枠内で取引を行えます。
単元株を買えるほどの枠が残っていなくても、かぶミニなら少額から購入できますので、貴重な枠を無駄なく使用できます。
楽天証券の公式サイトはこちら
「かぶミニ」で買えない銘柄はどうやったら買える?
A. 今は100株単位で購入し、将来かぶミニの対象が拡大されるのを待ちましょう。
かぶミニはまだスタートしたばかりのサービスであるため、対象の銘柄数は限定されています。
現時点でかぶミニを利用できない銘柄は、将来かぶミニの対象銘柄が拡大されるまでは100株単位の単元株として購入しましょう。
まとめ
かぶミニは、楽天証券で利用できる単元未満株の取引が行えるサービスです。
業界最安値クラスの手数料で取引できる上、大手ネット証券では唯一のリアルタイム取引に対応しています。
2023年4月にスタートしたばかりのサービスであるため、取引銘柄数はリアルタイムでは98銘柄、寄付では473銘柄と少数です。
しかし今後拡大が予想されますので、現時点で希望の銘柄が含まれていない方は、銘柄の増加を待ちながら取引可能銘柄をチェックしておきましょう。
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