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つみたてNISAの利回りはどれぐらい?利回りシミュレーションや利回りのランキングも紹介

新NISAの平均利回りはどれくらい?シミュレーションやランキングも紹介

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  • 新NISAで投資できる利回りの高い銘柄が知りたい
  • 新NISAの利回りってどれぐらいなの?

新NISAで資産を運用する場合に、利回りがどれくらいあるか気になる人も多いのではないでしょうか。

ライフイベントや老後の資金づくりのために新NISAで資産運用する場合は、利回りやコストなどを考慮して商品を選択しなければなりません。

この記事では、新NISAで運用する商品選びのポイントを解説します。

運用資産ごとの利回りや、運用年数による資産の増え方などを具体的に解説するため、投資信託を選ぶ際の参考にしてください。

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  • ファイナンシャルプランナー

    監修者石原玄紀

    中京大学経済学部卒業後、FP事務所に入社。2005年にはCFPを取得。
    その後、トヨタファイナンシャルサービス証券(現:東海東京証券)、東海東京ウェルス・コンサルティングにて、経営企画や営業、大手税理士法人への出向、富裕層部署の相続コンサルタントとして従事。
    2020年にIFA(独立系金融アドバイザー)「きわみアセットマネジメント」へ初期メンバーとして入社後、2023年に独立。
    中京大学付属中京高校で資産形成に関する授業の実施経験もあり。

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  • イーデス編集部 / 株式会社エイチームライフデザイン

    編集者板橋 辰汰郎

    1998年生まれ、兵庫県川西市出身。
    大学卒業後、2021年に新卒として株式会社エイチームフィナジーに入社し、ナビナビ証券、イーデスの編集者に就任。

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    利回りとは?初心者にもわかりやすく計算方法を解説

    利回りとは「投資金額に対する収益(分配金 + 売却益)の割合」を指します。

    利回りは、以下の計算式で計算できます。


    利回りの計算方法

    収益(分配金 + 売却益) ÷ 運用年数 ÷ 投資金額 ×100

    たとえば、基準価額が100万円のファンドを購入し、2年後に分配金1万円を受け取って、103万円で売却した場合、ファンドの利回りは2%になります。

    (分配金1万円+売却益3万円) ÷ 運用年数2年 ÷ 投資金額100万円 × 100 = 2%

    新NISAの平均利回りはどれくらい?

    新NISAで運用した場合の平均利回りは、運用期間によって異なります。

    金融庁の「はじめてみよう!NISA早わかりガイドブック」によれば、資産・地域を分散して積立した場合、元本割れしにくくなるのは20年以上運用した場合です。

    運用成果としてもっとも多い結果は年率4%〜6%の収益率でした。

    新NISAで国内外の株式や債券に積立投資する場合には、長期間運用したほうが元本割れの可能性が低くなるといえるでしょう。

    ただし、金融庁の資料は過去の実績にもとづく運用データであり、今後も同様の結果になる確証はありません。

    運用商品の比率によっても平均利回りに差があるため、各資産の平均的な利回りを知ったうえで運用商品の構成を考えることが大切です。

    この章では、以下の以下資産の平均的な利回りについて解説します。

    • 株式市場のインデックス
    • 債券市場のインデックス
    • REIT
    • バランスファンド

    株価連動のインデックスファンドに投資する場合の平均利回りの目安


    地域主要指数直近1年直近3年直近5年直近10年
    日本日経平均株価28.3%12.1%12.3%8.6%
    TOPIX24.3%5.7%10.1%7.1%
    米国S&P50035.9%21.822.1%15.4%
    NASDAQ総合指数55.0%16.9%24.4%17.0%
    新興国MSCIエマージング・マーケット・インデックス20.6%6.3%10.3%6.4%
    先進国MSCIコクサイ・インデックス36.3%20.8%20.8%13.0%
    全世界MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス34.3%18.5%18.9%12.0%
    ※2023年12月末時点
    ※円ベースのリターンを掲載
    ※TOPIX、S&P500は配当込みのリターン

    いずれのインデックスも、直近1年のパフォーマンスが高いことが分かります。

    直近1年のパフォーマンスが高い主な理由は、円安です。

    2023年は1月に一時1ドル127円台まで円高が進んだ後、11月には151円台まで円安が進行しました。

    とくに先進国や全世界については、為替差益も加わってより高リターンになっていると考えられます。

    なお、株式投資には以下の特徴があります。

    株式投資の特徴

    • 値上がり益に加え、銘柄によっては配当益と株主優待が得られる
    • 株主総会など経営への参加が可能(単元未満株の場合は除く)
    • 株価は企業の業績に連動しやすい

    債券市場のインデックスに投資する場合の平均利回りの目安

    下の表は、日本や米国、新興国、全世界の債券インデックスにおける運用年数ごとのリターンです。

    地域主要指数直近1年直近3年直近5年直近10年
    日本NOMIURA-BPI総合0.5%-1.6%-0.8%0.5%
    新発10年国債0.6%0.3%0.2%0.2%
    米国ブルームバーグ・バークレイズ米国総合指数11.8%6.4%6.2%4.7%
    米国債10年13.8%14.7%8.4%5.7%
    新興国JPモルガンEMBIグローバル21.5%7.6%7.7%6.2%
    JPモルガンGBI-EMグローバルディバーシファイド20.6%7.7%7.7%3.4%
    全世界FTSE/シティグループ世界国債インデックス(除く日本)13.2%4.0%4.6%3.1%
    ※2023年12月末時点
    ※円ベースのリターンを掲載

    債券は値動きが緩やかなため、株式と比較するとリターンが小さい点が特徴です。

    日本はマイナス金利が続いたことから、直近3年と5年のリターンがマイナスになっています。

    一方で、日本以外の地域は円安の影響により、2桁リターンとなっています。

    なお、債券投資の特徴は次のとおりです。

    債券投資の特徴

    • 満期を迎えたときに、あらかじめ決まった金額が受け取れる
    • 保有期間中に、定期的に利子を受け取れる
    • 値動きが小さい傾向にある

    REIT(不動産投資信託)に投資する場合の平均利回りの目安

    下の表は、日本と米国、全世界のREIT(不動産投資信託)インデックスに関する運用年数ごとのリターンです。

    地域主要指数直近1年直近3年直近5年直近10年
    日本東証REIT指数-0.5%4.4%4.3%5.7%
    米国ダウ・ジョーンズ米国不動産インデックス22.7%17.4%13.7%11.2%
    全世界S&PグローバルREIT指数21.8%17.5%11.6%9.6%
    全世界S&P先進国REIT指数22.0%16.1%11.5%9.3%
    ※2023年12月末時点
    ※円ベースのリターンを掲載
    ※東証REIT指数、ダウ・ジョーンズ米国不動産インデックスは配当込みのリターン

    直近1年における東証REIT指数がマイナスに低下した原因として、市場が日銀の金融緩和政策の修正を織り込んだことが挙げられます。

    日銀の金融緩和政策が修正されることで、長期金利が今後上昇するとの見通しからREIT価格は低迷しました。

    米国や世界のREIT指数は、直近1年間でいずれも20%超のパフォーマンスを上げていますが、株式や債券と同様に円安進行が影響したと考えられます。

    REIT投資の特徴は次のとおりです。

    REIT投資の特徴

    • 利回りが高く、安定した分配金に期待できる
    • インフレに強く、株式や債券とは異なる値動きをする
    • 少額で複数の不動産への分散投資が可能

    バランスファンドに投資する場合の平均利回りの目安

    下の表は、バランスファンドの中でも低コストのファンドに関する運用年数ごとのリターンです。

    ファンド名直近1年直近3年直近5年直近10年

    たわらノーロードバランス

    (8資産均等型)

    15.60%7.91%8.30%

    eMAXIS Slimバランス

    (8資産均等型)

    16.38%8.75%8.60%
    ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)15.63%7.97%8.37%

    いずれも国内外の株式、債券、REITなど8つの資産に均等に分散投資しているファンドです。

    また、運用期間が10年未満であるため、10年運用した場合のリターンは算出されていません。

    各ファンドの年数ごとのリターンを比較すると、そこまで大きな差がないことがわかります。

    直近1年のパフォーマンスがとくに良好なのは、主に外国株式や外国債券など海外の資産が円安による為替差益を獲得したためと考えられます。

    バランスファンド投資の特徴は次のとおりです。

    バランスファンド投資の特徴

    • 1本のファンドで資産や地域をバランスよく分散して投資できる
    • 自動的に資産のリバランスが行われる
    • さまざまな金融資産に分散投資するため、価格変動の原因が把握しにくい

    新NISAの利回りシミュレーション【20年後どうなる?】

    新NISAで運用すると利益が出るの?

    金融庁のデータをもとに、20年後の利益をシミュレーションしてみましょう!

    つみたてNISAを20年運用したら?

    ※シミュレーションは楽天証券の「積立かんたんシミュレーション」を使用

    上記は、想定年率2%と8%の場合、積立金額ごとにどれくらいの利益が出るかを表したグラフです。

    想定年率は、金融庁の「はじめてみよう!NISA早わかりガイドブック」に記載されている運用実績(※)のもっとも低い・高い年率を置いています。

    ※1989年以降、毎月同じ金額ずつ国内外の株式と債券に積立投資を行い、5年間と20年間それぞれ保有した場合についての年間収益率を計算。
    上記はあくまでシミュレーションであり、将来の投資成果を予想・保証するものではありません。
    日本株式、海外株式といった具体的な指数等への言及は、あくまで例示のために行っているものであり、金融庁が具体的な指数やそうした指数を用いた商品等への投資を推奨するものではありません。
    引用:はじめてみよう!NISA早わかりガイドブック|金融庁

    課税口座であれば、利益に20.315%の税金がかかりますが、新NISA口座で運用した資産から生じる運用益は非課税となるため、全額そのまま受け取れます。

    349万円の利益に20.315%の税金がかかると約70万円も差し引かれます。
    このシミュレーションの場合、新NISAを利用すれば約70万円の節税効果があるんですね!

    銘柄ごとの利回りシミュレーションをしたい人は、「投資信託・NISA積立シミュレーション【イーデス積立シミュレーション】」をご利用ください。

    ここからは、新NISAで投資信託を運用した場合の運用結果を、平均利回りごとにシミュレーションします。

    平均利回りごとのシミュレーション

    平均利回り3%でつみたてた場合

    下の表は、平均利回り3%の積立金額と運用年数ごとのシミュレーション結果です。

    積立金額3年5年10年20年
    月5,000円19万円32万円70万円164万円
    月1万円38万円65万円

    140万円

    328万円
    月2万円25万円129万円279万円657万円
    月3万円113万円194万円419万円985万円
    ※シミュレーションは金融庁の「つみたてシミュレーター」を使用

    3%の利回りで20年間運用すると、積立金額が月5,000円の場合には約160万円、月3万円の場合には約985万円まで資産が増加することがわかります。

    運用年数を重ねるごとに運用収益が大きくなるのは、複利効果がはたらいているためです。

    複利効果とは?

    運用で得た利益を元本に組み入れて再投資すること。

    利益にも利益がつくため、時間が長くなるほど得られる利益は大きくなる。

    組み入れた利益の分だけ元本が大きくなるため、元本額がずっと同じである単利よりも得られる利益が大きくなります。

    なお、平均利回り3%が期待できる資産は次のとおりです。

    平均利回り3%が期待できる資産

    • 国内外の株式
    • 新興国債券
    • 米国REIT
    • 世界REIT

    平均利回り5%でつみたてた場合

    平均利回り5%の積立金額と運用年数ごとのシミュレーション結果は下の表のとおりです。

    積立金額3年5年10年20年
    月5,000円19万円34万円78万円206万円
    月1万円39万円68万円155万円411万円
    月2万円78万円136万円311万円822万円
    月3万円116万円204万円466万円1233万円
    ※シミュレーションは金融庁の「つみたてシミュレーター」を使用

    利回り5%で20年間運用すると、積立金額が月5,000円の場合には約206万円、月3万円の場合には1,230万円超まで資産が増えます。

    老後資金を全額用意するには足りない可能性があるものの、備えのひとつとして活用できるでしょう。

    なお、平均利回り5%が期待できる資産には、次の例が挙げられます。

    平均利回り5%が期待できる資産

    • 米国株式
    • 先進国株式
    • 米国REIT
    • 世界REIT

    平均利回り7%でつみたてた場合

    平均利回り7%の場合、積立金額と運用年数ごとのシミュレーション結果は下の表のようになります。

    積立金額3年5年10年20年
    月5,000円20万円36万円87万円260万円
    月1万円40万円77万円173万円521万円
    月2万円80万円143万円346万円1042万円
    月3万円120万円215万円519万円1563万円
    ※シミュレーションは金融庁の「つみたてシミュレーター」を使用

    積立金額が月5,000円でも、20年後には約260万円となります。

    月3万円の場合は20年後に運用資産が1,500万円を超え、老後資金に必要といわれる2,000万円のおよそ4分の3をカバーできる計算になります。

    1,500万円もの資産が形成できれば、貯金や保険などほかの資産と合わせることによって、十分な老後資金が用意できるでしょう。

    平均利回り7%が期待できるのは、次の資産です。

    平均利回り7%が期待できる資産

    • 米国株式
    • 先進国株式
    • 米国REIT
    • 世界REIT

    新NISA(つみたて投資枠)の利回りランキングTOP10

    つみたて投資枠で利回りの高い銘柄はどれなの?

    つみたて投資枠の利回りが高い銘柄ランキングは以下のとおりです!

    ファンド名利回り (3年)

    1

    日経平均高配当利回り株ファンド

    31.31%

    2

    iFreeNEXT FANG+インデックス
    30.24%

    3

    iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
    25.15%

    4

    フィデリティ・米国優良株・ファンド
    23.54%

    5

    eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
    23.01%

    6

    つみたて米国株式(S&P500)
    22.86%

    7

    iFree S&P500インデックス
    22.85%

    8

    iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド
    22.72%

    9

    NZAM・ベータ S&P500
    22.69%

    10

    Smart-i S&P500インデックス
    22.50%

    ※参照:投信スーパーサーチ|楽天証券
    ※2024年5月26日現在

    新NISAの利回りを高める3つのポイント

    新NISAで資産を運用する場合に、利回りを高めるポイントは次のとおりです。

    各ポイントの詳細を説明します。

    1.期待リターンが高い資産に投資をする

    新NISAで利回りを高めるには、将来的な成長が見込める資産に投資することが大切です。

    たとえば株式は、値動きが大きいぶん大きなリターンが期待できる資産です。

    また、米国や先進国企業は将来性の期待できる投資先といわれています。

    米国関連銘柄を多く組み入れた投資信託や株式に投資することで、リターンを拡大できる可能性があります。

    守りを重視して運用したい場合には債券中心の投資信託でも問題ありません。

    しかし、値動きが穏やかなため、大きなリターンを期待するのは難しいでしょう。

    なお、株式は値動きが大きい傾向があり、集中投資は損失が拡大するリスクが大きくなります。

    リスクを分散するために、バランスを考慮して銘柄を選びましょう。

    2.一度買ったらできるだけ売らずに長期で保有する

    複利効果を享受するほどリターンは大きくなるため、新NISAで運用する投資信託は長期間保有しましょう。

    運用して得た利益は、元本に組み込んで再投資します。

    運用期間が長くなるほど元本が増え、複利効果によって得られる利益の増加が期待できます。

    金融庁の「はじめてみよう!NISA早わかりガイドブック」によると、地域や資産を分散して積立投資した場合、20年間では年率2%~8%のリターンを獲得しています。

    長期間運用すると運用成果が高くなる

    一方、5年間の運用では、タイミングによっては大きな収益が得られたものの、元本割れするケースもありました。

    短期や中期で価格が倍以上に増えたとしても、売却せず運用を続けましょう。

    3.投資対象が同じであれば運用コストが安いほうにする

    コストを抑えたほうが資金効率を上げて運用できるため、新NISAで運用する投資信託は、運用コストの安いものを選びましょう。

    たとえば、投資先と投資金額が同一の金融商品AとBがあるとします。

    • A:投資金額100万円/年間運用コスト 10万円
    • B:投資金額100万円/年間運用コスト 1万円

    Aは実質的に90万円を運用しますが、Bは実質的に99万円を運用するため、Bのほうがコスト効率の高い(運用コストの低い)金融商品といえます。

    AよりもBのほうが運用する金額が大きいように、投資対象が同じ場合には運用コストが少ない商品を選ぶほど、より大きなリターンを獲得可能です。

    獲得できるリターンの差は運用年数が長くなるほど拡大するため、長期間運用する場合には運用コストの軽減が重要です。

    投資対象が同じ場合には、運用コストの低い投資信託を選びましょう。

    新NISAの商品を選ぶ際の注意点3選

    新NISAの商品を選ぶ場合、利回り以外にも注意する点があります。

    利回りの高い商品のうち、さらに以下のような商品を選択しましょう。

    新NISAの商品を選ぶ際の注意点

    1.インデックス投資信託を選ぶ

    新NISAで運用を始める際には、インデックス投資信託を選ぶのがおすすめです。

    インデックス投資信託は商品の仕組みがわかりやすく、初心者でも投資先が理解しやすい特徴があります。

    また、手数料が安く、長期的にお金がゆっくり増えていく可能性も高い投資信託です。

    一方、積極的な運用を行うアクティブ型の商品は、インデックス型に比べてリスクや手数料が高くなる傾向があり、投資初心者にはあまりおすすめできません。

    リスクを抑えた運用を行いたい人は、インデックス投資信託で利回りが高い商品を探してみましょう。

    2.手数料が低いものを選ぶ

    少しでも利益を大きくしたい場合、運用にかかるコストは最小限に抑えましょう。

    たとえば「信託報酬」は、投資信託を保有するかぎり生じる手数料となるため、少しでも安い商品を選ぶのがおすすめです。

    信託報酬が0.1%前後の商品は、手数料が安い商品といえますので、目安にしてください。

    3.投資先を分散する

    さまざまな国に分散して投資することで、大損するリスクを下げられます。

    比較的リスクの低い先進国の場合でも、アメリカや日本など、複数の国に投資するのがおすすめです。

    中国やブラジルなど新興国の場合は、先進国に比較すると、カントリーリスクが高いため、先進国へ投資する商品と合わせて、バランスよく保有しましょう。

    新NISAの利回りに関してよくある質問

    新NISAはやめたほうがいいって本当なの?

    以下に当てはまる人は新NISAのつみたて投資枠での運用はやめたほうがいいといえます。

    新NISAはやめたほうがいい人

    • まとまった資金の運用を考えている人
    • すぐに利益を出したい人
    • 運用を楽しみたい人

    新NISAは、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせた年間最大360万円の非課税投資枠を利用して、長期にわたりゆっくりと資産を運用する制度です。

    すでに運用資金が360万円以上あり、一括で投資をしたい人には向いていません。

    また、できるだけ短期で利益を獲得したい人や、短期的な運用をギャンブルのように楽しみたい人にも向いていないでしょう。

    詳しくは以下の記事で解説しているため、気になる人は参考にしてください。

    「新NISAに複利効果はない」「つみたて投資枠の複利効果が嘘」って聞くけど実際どうなの?

    分配金なしの商品に長期投資をすると、複利の効果を得られます。

    投資信託には、「分配金あり」と「分配金なし」の2種類があります。

    「分配金なし」の投資信託を選び、運用益を再投資することで、複利効果が得られるのです。

    また、投資期間が長いほど、複利効果は大きくなるのが特徴です。

    新NISAは非課税期間が無期限であるため、長期間の運用が可能です。

    長期にわたり非課税期間を活用して投資を行えば、複利効果を最大限活かせるでしょう。

    新NISAの利回りの確認方法は?

    証券会社の投資信託リサーチツールで確認できます。

    新NISAで運用可能な投資信託の利回りを確認する際は、各証券会社が提供する投資信託のリサーチツールがおすすめです。

    下の表のとおり、大手ネット証券では公式ページに投資信託のリサーチツールを用意しています。

    証券会社リサーチツール
    SBI証券投資信託パワーサーチ
    楽天証券投信スーパーサーチ
    マネックス証券ファンド検索

    大手ネット証券のリサーチツールでは、利回りを「リターン」や「トータルリターン」と表記しています。

    利回りを確認する際は「リターン」や「トータルリターン」に記載の数値を確認しましょう。

    ほかにもチャートや各種手数料などの詳細情報を掲載しているため、選ぶ際の参考にしてください。

    新NISAの利回りで20%は実現できる?

    短期運用であれば利回り20%は実現可能ですが、長期運用の場合には難しいでしょう。

    金融庁の「はじめてみよう!NISA早わかりガイドブック」には、資産・地域を分散して積立投資を行った場合の確率分布が掲載されています。

    運用期間5年の場合は元本割れがある一方、年率12%〜14%もの運用成果を上げるケースもあります。

    しかし、運用期間が20年になると運用成果は年率2%~8%の間に収束し、20%ものリターンを上げるケースはありません。

    したがって、短期運用であれば運用資産次第で20%の利回りが実現可能といえるでしょう。

    その場合、1年で20%を超えるリターンが見込める資産を選ぶ必要があります。

    まとめ

    新NISAでより多くの資産を形成したいと考える場合には、利回りやコストを考慮しなければなりません。

    商品によってリターンに違いがあるため、それぞれの特徴を理解したうえで運用する資産を決めましょう。

    また、資金効率を上げるためにも、運用時にかかるコストを抑える必要があります。

    長期にわたって地道に運用し、資産形成の目標額の達成を目指してみてください。

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