金券ショップvsクレジットカードのポイント還元!一番お得に買えるのはどっち?
最終更新日:

『イーデス』は、複数の企業と提携し情報を提供しており、当サイトを経由して商品への申込みがあった場合には、各企業から報酬を受け取ることがあります。ただし当サイト内のランキングや商品の評価に関して、提携の有無や報酬の有無が影響を及ぼすことはございません。
また当サイトで得た収益は、サイトを訪れる皆様により役立つコンテンツを提供するために、情報の品質向上・ランキング精度の向上等に還元しております。※提携機関一覧
通常価格よりも割安な値段で金券が購入できる金券ショップは、少しでもお金を節約したいときに便利な存在です。
金券ショップを利用するとき、普段から買い物でクレジットカードをよく利用する方は、
「金券ショップでクレジットカードを使えるのか知りたい」
「使えないのであればその理由も知りたい」
「カードで金券を買う場合、金券ショップはどちらがお得なのか知りたい」
と思われるのではないでしょうか。
この記事では、金券ショップで クレジットカードが使えるのかどうかといった情報、クレジットカード払いと金券ショップはどちらがお得なのかの比較、そして金券ショップの購入方法や現金化のリスクについてまとめてみました。
日頃からクレジットカードや金券ショップを活用して節約したいと考えている方は、この記事を読んで金券ショップとクレジットカードの関係についてしっかり把握しておきましょう。
スキラージャパン株式会社 代表取締役 / スキラージャパン株式会社
監修者伊藤亮太
伊藤亮太は「スキラージャパン株式会社」の取締役を務めるFP(ファイナンシャル・プランナー)。
慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻を修了しており、在学中にCFP®を取得。
その後、証券会社にて営業・経営企画・社長秘書・投資銀行業務に携わる。
現在は富裕層個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランの提案・策定・サポート等を行う傍ら、資産運用に関連するセミナー講師や講演を多数行う。
▼書籍
図解即戦力 金融のしくみがこれ1冊でしっかりわかる教科書
ゼロからはじめる! お金のしくみ見るだけノート
株で勝ち続けるための 上がる銘柄選び黄金ルール87
など
気になる内容をタップ
金券ショップでクレジットカードは使えない
結論から言うと、金券ショップでクレジットカードは使えません。
その理由には、
- 金券ショップのビジネスモデル
- クレジットカード加盟店の手数料
このふたつが深く関係しています。
ここからは、金券ショップでクレジットカードが使えない理由と、本当にクレジットカードが使える金券ショップはないのか調査した結果を紹介していきます。
.jpg)
伊藤亮太/ ファイナンシャルプランナー
皆様にとって真に必要なライフプランニングの設計、資産運用相談を承っております。中立的な立場から、ご相談に応じます。砂金取りという趣味も実益をかねて実践中です。詳しくはZIPANNINGで検索を。
【専門家の解説】
金券ショップでは、クレジットカード決済はまず利用できないと考えてください。
彼らも薄利多売で行っているため、クレジットカード決済を導入するとまったく割に合わないビジネスとなってしまうからです。
現金購入で、割引率の高いものを探していくとよいでしょう。
なお、インターネットで探すと、クレジットカードが利用できる金券ショップがあるかもしれませんが、価格が高く設定されており、お買い得とはいえないケースがあります。
そのため、価格の比較も怠らずに、できる限り安いところで現金で買う方がメリットは大きいと思われます。
そして、商品券などは場合によっては正規にクレジットカード決済で買える方がポイントが貯まるほか、キャンペーンなどでお得になる場合があります。
そうした活用の仕方も忘れないようにしてください。
クレジットカードが使えない理由
金券ショップでの決済の仕方は、 「基本的に現金でしか支払できない」ということになっています。 その理由は、一言で表現すると 「クレジットカード払いに対応すると儲けがなくなるから」です。
金券ショップのビジネスモデルは薄利
どうしてクレジットカード払いに対応すると儲けがなくなるのか、それを理解するために、まずは金券ショップのビジネスモデルから解説していきます。
金券ショップの商品を見てもらればわかると思いますが、店頭に並んでいる金券は、通常価格よりも割安とは言え、その差額は数十円~数百円程度のものです。もちろん、ショップ側はそれだけでは儲けることはできないので、その販売価格よりも安く仕入れています。
しかし、「1,000円の商品券を500円で仕入れる」といったようなことはできません。それは、金券ショップの「買取価格」が、通常価格の95%程度に設定されていることからも明らかです。
このように、金券ショップは粗利でさえ数%しかなく、 そもそも大きな儲けが出るビジネスモデルではないのです。
カードの手数料でお店に儲けがなくなってしまう
次に、クレジットカード払いにすることによって加盟店にかかる負担を考慮する必要があります。 お店側はクレジットカード払いにすることで顧客の支払いの選択肢を増やし、「使い勝手のよいお店」「クレジットカードをよく利用する人にとって便利なお店」とアピールすることができます。
しかし、一方で「加盟店手数料」をクレジットカード会社に支払わなければなりません。 カード会社と店舗の契約内容によって差はあるものの、この加盟店手数料は数%とされており、これを支払うと、 元々少なかった利益がほとんどなくなってしまうのです。
こうした理由から、金券ショップはクレジットカード払いに対応していません。
クレジットカードが使える金券ショップは本当にない

「金券ショップでは現金は使えない!」 と先ほど解説しましたが、本当に使える店舗はないのでしょうか?
気になる方も多いかと思いますので、著者が実際に電話で聞き取り調査を行ってみました。 聞き取り調査した先は、
全国各地に複数店舗を展開していること を条件に、 「大黒屋 、金券ショップ Tickety、アクセスチケット、甲南チケット」に決めました。
結論から言うと、 「全ての調査先で、クレジットカード払いはNG。支払いは現金のみ」 という回答でした。
電話をした店舗だけクレジットカード払いNGだといけないので、念のために「系列店は全店舗そうなのか?」と確認してみましたが、「どの店舗でも同じ」と結果は変わりませんでした。
特に甲南チケットは、ネット上に「唯一クレジットカード払いできる金券ショップ」という情報があったのですが、実際に電話で確かめてみると対応しておらず、その情報は誤ったもの(もしかすると過去には対応していたかもしれませんが…)でしたので気をつけてください。
注意!金券ねっとの販売価格は10~20%上乗せ
ちなみに、ネット上には「金券ねっと」というサイトがあり、そこは「クレジットカード払い」に対応していました。しかし、販売価格は 通常価格より10~20%上乗せされているため、まったくお得ではありません。
金券ショップの「通常価格よりも安く金券を購入できる」という最大のメリットがまったくなく、金券ショップはもちろん、ギフトカードの公式サイトから購入した方がはるかにお得なので、参考にはならないでしょう。
ここまでで、金券ショップの中でクレジットカード払いに対応している店舗はなく、どうして対応できないかの理由もお分りいただけたかと思います。
次の項からは、金券ショップでの現金払いと、正規店でのクレジットカード払いどちらがお得なのか、比較してみていきましょう。
金券ショップで現金払いor正規店でクレカ払いを比較
金券ショップは「割安で金券を購入することができる」のが最大のメリットですが、本当に金券ショップで購入するのがもっともお得な金券購入方法なのでしょうか。
金券ショップの割引率とクレジットカード払いのポイント還元率を比較し、もっともお得に金券を購入する方法を調べてみました。
.jpg)
伊藤亮太/ ファイナンシャルプランナー
皆様にとって真に必要なライフプランニングの設計、資産運用相談を承っております。中立的な立場から、ご相談に応じます。砂金取りという趣味も実益をかねて実践中です。詳しくはZIPANNINGで検索を。
【専門家の解説】
金券ショップでは割引率が高く、お買い得なものを選びましょう。
還元率との比較によっては、正規でカードで買う方がお得な場合もあります。
金券ショップの割引率
金券の割引率は店舗によって異なりますが、おおまかな相場を元に、
- 割引率が高い、もしくは使い勝手が良く、金券ショップで購入するとお得な金券
- 割引率が低い、もしくは使い勝手が悪く、金券ショップで購入してもあまりお得ではない金券
をまとめてみました。金券を購入するときの参考にしてみてください。
おすすめ!金券ショップでお得な金券
- ジェフグルメカード(2~5%)
全国のチェーン飲食店を中心に利用できる金券です。飲食系の金券の中ではもっとも使いやすい金券と言っても過言ではないでしょう。
- 鉄道、バスなど交通機関の回数券(4~5%)
交通機関の回数券は、通常購入でも割引がされていますが、金券ショップでは束ではなく1枚ずつ購入できるためとても便利です。
ただ、交通機関系は定期やIC、会員登録など割引サービスが充実しているため、通勤や通学でよく利用される方は、単発の金券購入とどちらがお得かしっかり比較しておきましょう。
- 切手(4~5%)
手紙を出す機会はあまりないかもしれませんが、何かの契約書類などで郵送が必要なときに、切手はかかせません。事前に金券ショップである程度の数を購入し、ストックしておくとよいでしょう。
- ギフトカード、全国百貨店共通商品券、映画券(1~1.5%)
先に紹介した3つの金券より割引率は劣りますが、使い勝手でいうとこれらの金券もお得な金券といってよいでしょう。特にギフトカードは使える店舗が非常に多いためおすすめです。
注意!金券ショップでお得ではない金券
- コンサートチケット(割引でない確率が高い)
人気アーティストのコンサートチケットも金券ショップで購入することができますが、ほとんどの場合が 通常価格よりも割増の価格設定となっています。
- レジャー施設チケット(割引でない確率が高い)
東京ディズニーランドなど、人気レジャー施設のチケットも割増の傾向にあります。中には割引価格で販売しているものもありますが、クレジットカードに付帯されている優待サービスを使った方がお得なことの方が多いです。
- スポーツ観戦チケット(カードにより大きく変動)
スポーツ観戦チケットは、試合のカードによって大きく割引率が変化するので注意が必要です。例えば、プロ野球で言うと「巨人・阪神戦」など、人気カードのチケットを購入するときは割引率に注意しておきましょう。
クレジットカード払いのポイント還元率

金券ショップのおおまかな割引率がわかったところで、ここからはクレジットカード払いのポイント還元率について解説していきます。
クレジットカードの還元率は、おおむね以下の通りです。
- 通常還元率:0.5~1.0%
- 提携店、サービス還元率:1.5~2.0%
- 入会特典還元率:1.5~2.0%
- その他:ポイントの2重取りなどによっては、10%を超えることも
通常の還元率や提携店のサービス還元率で比較すると、金券ショップの現金払いに軍配が上がりそうですが、クレジットカードには 「ポイントの2重取り」や 「入会、誕生日特典」といったサービスがあります。
これらのサービスを活用すると、場合によっては還元率が10%を超えることもあり、金券ショップの割引率を大きく上回ります。
例えば、
- 「dカード GOLD」:docomoユーザーの場合、毎月の「携帯/ ドコモ光回線」の10%還元
- 「ペルソナSTACIAアメリカ・エキスプレスカード」:阪急百貨店、阪神百貨店で買物をした場合、10%還元 といったカードがその例です。
キャンペーン時のクレジットカード払いが最もお得!
金券ショップでの現金払いとクレジットカード払いを比較した場合、 「キャンペーン時のクレジットカード払いがもっともお得」 という結論になりました。
最大の理由は、キャンペーン時のクレジットカード払いはポイント2重取りを活用すると還元率10%を超えることもある点です。
割引率で言うと、金券ショップで10%を超える商品はほぼなく、相当にお得です。
また、金券ショップには金額だけでなく「金券ショップまで出向く手間」もかかりますし、「欲しい金券があるのかどうかは、実際に行くか電話で確かめるしかない」というデメリットもあります。
そのため、金券の購入は、ポイントが倍増する誕生日や入会時のキャンペーン中にクレジットカード払いで行うのがもっともお得かつ使い勝手のよい方法と言えるでしょう。
金券ショップとクレジットカード払い、それぞれの特徴がわかったところで、次の項からは商品券を金券ショップ以外で購入する方法について解説していきます。
商品券を金券ショップ以外で購入する方法

金券の中でももっとも利便性の高い商品券は、金券ショップ以外でもオンラインや販売店で購入することが可能です。
ここからは、それぞれの購入方法についてポイントを解説していきます。
公式サイトから金券を購入する
もっとも手軽な商品券の購入方法は、JCBやVJA、UCなどのギフトカード公式サイトからオンラインで注文する方法です。
ただ、気をつけておきたいのが、「会社によっては クレジットカード払いできるカードの種類を制限していることがある」という点です。
例えば、JCBギフトカードの公式サイトは、JCBが直接発行しているJCBカードでしかクレジットカード払いができません。
そのため、商品券をオンライン購入するときは「自分のカードがクレジットカード払いに対応しているかどうか」を確認しておきましょう。
ギフトカード取り扱い店舗で購入する
商品券は、金券ショップやオンライン以外にも、ギフトカードを取り扱っている店舗で購入することができます。 ギフトカード販売店は各ギフトカード公式サイトから確認できるので、購入を検討している人は検索してみましょう。
こうした店舗は「ギフトカード販売専門店」ではなく、観光センターやチケットセンターが「ギフトカードも取り扱っている」という形で販売しており、価格も金券ショップとは違い通常価格です。
ここまでで、商品券を購入するには色々な方法があることがおわかりいただけたかと思います。ただ、元から換金目的で商品券を購入し、後から現金化するのだけでは絶対にやめてください。次の項では、現金化のリスクについて解説していきます。
商品券による現金化はリスクが高すぎるのでやめましょう
現金化とは、
「クレジットカード払いで商品を購入し、手元に届いた商品をそのまま販売して換金すること」
「クレジットカードのショッピング枠を使って不正な取引を行い、手数料を差し引いた金額を受け取ること」
これらを指します。
一つ目は自分ひとりでできますが、二つ目については現金化代行業者を利用する必要があります。
例を挙げると 「現金化業者に依頼して、本当は1,000円の商品をネット上で10万円のクレジットカード決済をして購入し、差額である9万9,000円から手数料を抜いた8万9,000円を受け取る」 といった具合です。
このように、現金化とは「あまっているクレジットカードのショッピング枠を現金に変えること」を指しますが、この方法は リスクが高すぎるとので絶対に避けてください。
ここからは、現金化を避けるべき理由と、手元にお金がなくて困ったときに利用するべき方法について解説していきます。
.jpg)
伊藤亮太/ ファイナンシャルプランナー
皆様にとって真に必要なライフプランニングの設計、資産運用相談を承っております。中立的な立場から、ご相談に応じます。砂金取りという趣味も実益をかねて実践中です。詳しくはZIPANNINGで検索を。
【専門家の解説】
この他、現金化できるものをクレジットカードで購入し、その後売却することで現金化するといった行為やめましょう。
仮にそうした行動が判明した場合には、カード利用ができなくなるなどマイナスの影響が出る場合があります。ご注意ください。
換金目的で商品券を買って売ることのリスク
現金化は、以下のような理由から絶対に避けてください。
- カード会社にバレると利用停止や一括返済を求められる
カード会社は規約の中で現金化について明確に禁止しています。というのも、カード会社が設定している「ショッピング枠」はその人に応じた返済額を設定しているため、手数料などでそれ以上の負債を抱えてしまう現金化は、カード会社にとって貸し倒れのリスクが高くなってしまうからです。
もし、 現金化が発覚すると、カードの利用停止や利用額の一括返済を迫られるでしょう。
- 悪徳業者によって大損する可能性がある
現金化代行業者の手数料は10%以上かかる法外なものです。これは年利換算すると数百%という途方もない数値になります。
また、手数料を20%や30%にしている業者もおり、「10万円を工面するために、新しく3万円の借金をする」というとても危険な事態に陥ってしまう可能性もあります。
そのため、 金融庁も現金化の手法を認めていません。
現金化についての詳しい内容は「クレジットカードの現金化は絶対NG!安全に正しく現金を手にする方法」の記事も参考にしてみてくださいね。
キャッシングやカードローンを賢く利用するのがおすすめ
手元にお金がない場合は、キャッシングやカードローンなど、合法的な金利で借り入れができる方法でお金を工面しましょう。
これらの方法は金融庁にも認められており、金利も法定範囲内です。
金融庁にも認められている方法
キャッシングとはカードローンは似ているためよく混同されがちですが、特徴が若干異なります。
<共通点>
- ともに銀行や消費者金融から、ATMなどを使ってお金を借り入れる方法
<相違点>
- キャッシングは手持ちクレジットカードの「キャッシング枠」の中であれば、自分の好きな額だけ引き出せる
- カードローンはキャッシング枠は関係なく、新たに審査を受け、審査が通ったら借り入れができる
共通点と相違点をまとめてみたので、参考にしてみてください。
まとめ
この記事を読んで、
- 金券ショップは利益の少ないビジネスモデルであるため、店舗の負担が増えるクレジットカード払いには対応していない
- ネット上にはごく一部クレジットカードに対応している店舗もあるが、通常価格よりもはるかに割高で販売されているため参考にならない
- 金券ショップで買うべきお得な金券と注意すべき金券
- 金券は金券ショップで購入するよりもキャンペーンを利用したクレジットカード払いで購入した方がお得
- 現金化はリスクが高すぎるとため、絶対に避けるべき
これらのことが、おわかりいただけたでしょうか。 金券ショップは活用することによってお金を節約できる便利な存在ですが、場合によってはクレジットカードでオンラインショッピングをした方がお得なことがあるので気をつけましょう。
本記事で紹介したノウハウを活かして、これからも正しく節約してみてください。