クレジットカードが悪用されたらすぐにするべき対処法&詐欺を未然に防ぐ方法
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限度額まで簡単にお買い物ができてしまう、クレジットカード。
しかしもし 紛失や盗難に遭ったとき、不正に悪用されてしまうことがないか気がかりな方や、安全な運用方法、悪用を防ぐ方法や正しい保管方法を知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
不安に駆られながらクレジットカードを使い続けるのは、クレジットカードユーザーの方にとって好ましい状況ではありません。 クレジットカードにはすべて、 「盗難紛失保険」が付与されているため、たとえ悪用されたとしても、正しく処理をすれば被害を負担する必要はありません。
この記事では、クレジットカードが悪用された疑いがある場合にするべき方法と、悪用されるトラブルを未然に防ぐ方法についてご紹介します。
記事を読み進めることにより、トラブルを未然に防ぐ方法や、万一悪用された際に正しい対処をすることができる知識が身につきます。
不必要に心配せずにクレジットカードを使うことができますので、是非参考にしてみてください。
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伊藤亮太/ ファイナンシャルプランナー
皆様にとって真に必要なライフプランニングの設計、資産運用相談を承っております。中立的な立場から、ご相談に応じます。砂金取りという趣味も実益をかねて実践中です。詳しくはZIPANNINGで検索を。
【専門家の解説】
クレジットカードを不正に利用された経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は私も被害に遭ったことがあります。
私のケースは、カード会社から海外で数千円程度の買い物を複数回しているため不正利用ではないか?と聞かれたことで発覚しました。
幸いにも補償期間中であったため、事なきをえたわけですが、補償期間中に気づかなかったらどうなったかと思うとぞっとします。
こうした不正利用が仮にあった場合には、すぐに気づくことが重要です。
そのためにも、毎月の明細はしっかり確認すること、カード会社から連絡があった場合にはすぐに対応することが大切です。
そしてセキュリティがしっかりとしているカードを選ぶこと。
ナンバーレスなどで対応していくことも検討してみましょう。
不正請求は少額であるケースも多く、意外に気づいていないケースもあるようです。
気づいたらすぐにカード会社に連絡し、カードをストップするほか、新しいカードの作成を行うようにしましょう。
スキラージャパン株式会社 代表取締役 / スキラージャパン株式会社
監修者伊藤亮太
伊藤亮太は「スキラージャパン株式会社」の取締役を務めるFP(ファイナンシャル・プランナー)。
慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻を修了しており、在学中にCFP®を取得。
その後、証券会社にて営業・経営企画・社長秘書・投資銀行業務に携わる。
現在は富裕層個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランの提案・策定・サポート等を行う傍ら、資産運用に関連するセミナー講師や講演を多数行う。
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悪用の疑いがある場合、すぐにするべき対処法

クレジットカードの悪用は年々増加しており、いつ私たちの身に降りかかるか分からない犯罪です。
いざ被害に合った時に慌てないためにも、クレジットカードを悪用されている疑いのある場合の対処法を知っておくと安心です。
以下にご紹介していますので、是非把握しておいてください。
すぐにクレジットカード会社へ連絡する
クレジットカードを紛失したり、盗難にあったりした場合、もしくは毎月の明細に身に覚えのない請求があった場合など、 悪用された可能性があるならすぐにクレジットカード会社に連絡をしましょう。
クレジットカード会社に連絡すると、 すぐにカードの利用をストップしてくれます。更なる被害の拡大を防ぐためにも、必ず連絡をしましょう。
そして連絡をすると、「最後に利用した時と悪用が疑われる時期」、「カード裏面に署名があるか」等を質問されます。気持ちを落ち着けて、悪用が疑われる状況を担当者に伝えましょう。カード会社は不正があったかどうかの確認を行ってくれます。
カード会社は24時間365日不正利用の電話を受け付けている
カード会社は、 24時間365日このような被害の連絡を受け付けています。連絡先はカード裏面に書いています。紛失や盗難の場合はインターネットでカード会社の公式サイトを開くと連絡先を記載しています。
悪用が疑われる場合は先延ばしにせず、まずカード会社に連絡することを覚えておきましょう。
セキュリティ面で安心できるクレジットカード
基本的にどのクレジットカード会社も、不正利用の電話を24時間365日受け付けているなど、対応をしてくれます。
その中でもセキュリティ面で特に安心できるのが「三井住友カード」です。
三井住友カードは、世界最高水準の不正使用感知システムや、写真入りICカードへの切り替えなどのセキュリティ対策がしっかりしている他、国内だけでなく海外の緊急時にも対応してくれるため、安心して使うことができるクレジットカードです。
クレジットカードのセキュリティについては、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
警察へ連絡する

クレジットカードを紛失した場合、もしくは盗難や悪用の被害にあった場合は、カード会社だけでなく速やかに警察にも届けましょう。
もし実際に悪用されてしまったとしたら立派な犯罪でもあるからです。 警察に届け出をすると、受理番号を教えてくれることになります。
警察からの受理番号は大切に保管しよう
こちらはクレジットカード会社による紛失・盗難保険を適用して貰う際に必要な番号となりますので、きちんと控えておきましょう。
警察から受理番号を教えてもらったら、再度クレジットカード会社に連絡してこの番号を伝えておきます。
このプロセスを知っておかないと、保険適用による補償が受けられない可能性もありますので、必ず覚えておいてください。
不正利用発生から60日以内であれば被害を負担する必要はない
クレジットカード会社は紛失・盗難保険に入っていますので、仮に不正利用があったとしても 発生から60日以内にクレジットカード会社に連絡すれば、被害金額をクレジット カード会社が補償してくれます。
逆に注意しなければいけないのが、不正利用から60日以上を経過してしまうと、クレジットカード会社に連絡をしても補償されなくなってしまいます。他人が利用した支払いを負担する程悔しいことはありませんよね。

そのため不正利用にいち早く気付くために普段からこまめに毎月の利用明細を確認することが重要です。口座残高の異変により不正が発覚しても、遅すぎて60日の補償期間を過ぎてしまう可能性があるからです。
また、60日以内なら無制限に補償されるわけでもありません。以下のようなケースでは利用者に落ち度があるとして、被害金額が補償されない場合もあります。
- カード裏面に署名をしていない場合
- 他人にカードを貸与するなど利用規約に違反している場合
- 車のナンバーや生年月日
など、推測しやすい暗証番号を使用している クレジットカードの不正利用に対する保険の適用は60日以内、きちんとカードを使っている場合のみ適用されるということも知っておきましょう。
悪用が発覚するとカードが使えなくなる
クレジットカードの悪用が疑われて、クレジットカード会社に連絡をすると、カード利用が停止されてしまいますのでクレジットカードを使うことができなくなります。
新しいカードを作るのに約2週間必要
しかしカードの利用停止からおよそ1週間程度で、新しいカードを発行するための手続きの書類が送られてきます。すぐに必要事項を記入して返送すると、1週間程度で新しいカードが送られてきて、利用を再開することができるようになります。
つまり、カード利用を停止してから 2週間の間はクレジットカードを利用することができないのです。 手続きに不備があると更に時間がかかってしまいますので、新しいカードを速やかに手にしたい場合は、落ち着いて手続きをするようにしましょう。
新しいカードはクレジットカード番号も変わる
また、新しいカードになるとクレジットカードの番号も変わってしまいます。今までとは 別のカードになると考えた方がわかりやすいです。
電気代やガス代等の公共料金や電話料金などの固定費をクレジットカードで支払っていた場合は、各方面の 支払いカードの変更手続きも忘れずに行うようにしましょう。
クレジットカードを悪用された場合の対処法がわかったところで、今度はどのような時に悪用されてしまうのかを見て行きましょう。
クレジットカードが悪用される事例

この章では紛失や盗難、スキミングなどのクレジットカードが悪用される事例について見て行きます。
事例を知っておくことで、クレジットカードを取り扱うにあたってどのようなことに気をつければ良いのかがわかります。
是非参考にしてみてください。
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伊藤亮太/ ファイナンシャルプランナー
皆様にとって真に必要なライフプランニングの設計、資産運用相談を承っております。中立的な立場から、ご相談に応じます。砂金取りという趣味も実益をかねて実践中です。詳しくはZIPANNINGで検索を。
【専門家の解説】
スキミングなどの被害は誰にでも起こりうる内容です。
数千円レベルの不正請求など見逃すこともありますので、明細をしっかり確認するようにしてください。
紛失や盗難でカードが利用される
まず考えられる事例としては、紛失や盗難でクレジットカードが悪用される事例です。紛失は本人の不注意によるところが大きいですが、盗難は置き引きや引ったくり、ゴルフ場や温泉のロッカー荒らし等、私たちの日常の思いもよらない場面で起こります。
このケースでは、クレジットカードに暗証番号をメモする等していない限り、使えるお店は限られてきます。
しかしガソリンスタンド、コインパーキング、コンビニ、スーパー等暗証番号無しでも使えるお店や、カード券面に記載されている番号のみで買い物ができてしまうネットショッピング等で悪用される場合があります。
クレジットカードの紛失や盗難には、普段から注意しておきましょう。
スキミングされる

スキミングとは、 「知らない間にクレジットカードの情報が盗まれて、カードを複製されて不正に利用されてしまうこと」を言います。
そのタイミングは巧妙で、店頭での買い物、ATMでの利用などクレジットカードを利用する機会すべてにその危険性が潜んでいます。 例えばクレジットカードリーダーにスキミングマシンが取り付けられていたり、ATMのカード挿入口にスキミングマシンが取り付けられていたりといったケースです。
スキミングマシンは非常に小型のものもありますので、隙を見て目立たないようにカード情報を抜きとられることもあります。 スキミングに要する時間はおよそ0.5秒であるとも言われており、 本当にあっという間に情報が抜き取られてしまいます。
暗証番号はカード情報とは別にカメラで抜き取られる場合もあります。 抜き取られた情報をもとにカードが作られて、不正に利用されてしまいます。
レジで会計時にカード情報を盗まれる
レジでの会計の際に、クレジットカードの情報を盗まれるという事例も発生しています。クレジットカードを預かった 店員が不正を働くというものです。
具体的には上記でご紹介したスキミング装置やカメラでカード情報を抜きとったり、目視で確認したカード番号をメモして不正に利用したりといったケースがあります。
店舗での会計の際に、店員が店の奥へ行ってカード決済しようとしたり、カウンターの下で決済しようとする等、見えないところでカードリーダーを通そうとする場合は要注意です。
クレジットカードの情報は、ほんの一瞬で抜き取ることができますので、店頭での会計の際には自分のカードから目を離さないようにしましょう。
あまり怪しいようならカードの利用を控え、現金で支払いをする等の自衛策も時には必要となります。
店舗での会計の際にも不正の可能性があることをよく覚えておきましょう。
特に海外旅行時には注意が必要
クレジットカードから店頭で不正に情報を盗まれたり、盗難にあったり、スキミングにあったりといった事例は海外では更に注意が必要です。
海外ではさらにスキミング被害は多い
これらの不正にクレジットカード情報を抜きとる行為は、 日本よりも海外の方がはるかに発生件数が多いからです。 特に治安の悪い地域や、信用のでき無さそうな店舗は要注意です。
また、人気のない場所でのATMの使用もスキミング装置が仕掛けられていることもありますので注意が必要です。 海外に不慣れな方を狙った犯罪を試みる人間も存在します。
偽の警察官などにも注意
警察官やカード会社を装った、日本では考えられない巧妙な犯罪事例も数多く確認されています。 海外旅行時には、日本と同じに考えずに、十分に警戒してクレジットカードを取り扱うことが重要になります。
クレジットカードがどのような時に悪用されるかの事例や、悪用された場合の対処法がわかりました。
これらの知識があるだけでも、無自覚にクレジットカードを使用するよりもはるかに安全なクレジットカードライフを楽しむことができます。
しかし悪用も未然に防ぐことができればそれにこしたことはありません。次の章では悪用を未然に防ぐ方法についてご紹介していきます。
クレジットカードの悪用を未然に防ぐ方法

この章では、紛失や盗難されないように気を付けることや、利用履歴を確認すること、使っていないカードの解約やネット利用時の注意点など、 クレジットカードの悪用を未然に防ぐ方法についてご紹介しています。
リスクが起こる前に対策する知識となりますので、知っておくと安心・安全なクレジットカードライフを送ることに繋がります。 是非参考にしてみてください。
紛失や盗難されないように取り扱いに注意する
まず大切なことは、クレジットカードは現金の取り扱いと同じように、紛失や盗難に注意することが重要です。 とにかく他人の手に渡らないようにすることで、ネットを除く犯罪は防ぐことができます。
家族や友人でもカードを貸すのはNG
親しい家族や友人に貸与することもNGです。クレジットカードの利用規約でも禁止されていますし、保険の対象外にもなってしまいます。
店頭での支払い等どうしても他人の手に渡るときには、カードを渡した相手の動きにも注意しましょう。
クレジットカードは紛失や盗難を未然に防ぐためにも、取り扱いには十分に注意しましょう。
利用履歴を毎月必ず確認する
クレジットカードの不正利用にいち早く気付くためには、毎月の請求書もしくはWEB明細で、利用状況をきちんと確認することが重要です。
これらをチェックしていないと、口座残高の異変でしか不正に気付くことができず、発覚が遅れてしまいます。場合によっては受けられる補償も受けられなくなってしまいます。
少額ずつの不正利用に気づかないこともある
また、近年のクレジットカードの不正利用は一度に大きな金額を使われるのではなく、気付かない程度に少額ずつ不正利用されて、いつのまにか合計すると大きな金額が使われてしまっているというケースも確認されています。
このような事態を防ぐためにも、クレジットカードの利用履歴は必ず毎月こまめに確認するようにしましょう。
使っていないカードは解約する
クレジットカードは所持しているだけで、紛失や盗難といったリスクが付きまといます。使わないカードは解約してしまいましょう。解約してしまえば、これらのリスクはゼロになります。
財布の中に使わないカードがあるだけでなく、自宅にクレジットカードを収納したとしていても、万が一泥棒が家に入らないとも限りません。 それに何枚もカードを所持していて全てをきちんと管理出来ている人は少ないのではないでしょうか。
このような状況では紛失や盗難に気付くことすらできなくなってしまいます。 使わないカードは解約してしまう、これが一番のリスクヘッジとなります。
ネット利用時の注意点
ネット社会である現代では、クレジットカードでショッピングをしたりサービスを利用したりする方がほとんどだと思います。
しかしインターネット上にもクレジットカードを悪用される危険は潜んでいます。 対策方法は、まずネットを利用するのならウイルスやフィッシング詐欺サイトに対応してくれるセキュリティソフトを必ず導入しましょう。
カード情報を入力するときにはサイトの信頼性を確認しよう
これらを導入せずにネット上でクレジットカードを利用するのは非常に危険です。 そしてソフトウエアだけに頼らずに、クレジットカードの番号を入力する際にはそのサイトが本物かどうかを必ず確認してから入力するようにしましょう。
クレジットカード会社を装った怪しいメールを開かないことや、記載されている怪しいURLリンクをクリックしたり、個人情報を入力しないことも大切です。
怪しいと思ったら検索エンジンでクレジットカード会社のサイトを検索して、必ず確認する癖をつけることが重要です。
未然にクレジットカードの悪用を防ぐ知識が身につきました。クレジットカードの安全な運用のためにも役立ててください。
まとめ
クレジットカードは非常に便利な反面、たくさんのリスクをはらんでいることがわかりました。
しかしこれらのリスクがあるからと言ってクレジットカードを利用しないのは、とても不便ですし損をする場面も出てきます。
今回の記事でご紹介した、
- クレジットカードの悪用が疑われる場合の対処法
- クレジットカードが悪用される事例
- クレジットカードの悪用を未然に防ぐ方法
この3点を抑えておけば、リスクを最小限に減らして安心して日々のカード利用を楽しむことができます。
より安全に便利にクレジットカードを利用するためにも、今回ご紹介した内容を是非覚えておいてください。
本記事の編集者について

イーデス編集部
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