家計簿にクレジットカード利用分を賢く簡単に記載する方法を解説
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支出と収入のバランスを管理する、家計簿。家族がいる人も一人暮らしの人も、記録している人は多いのではないでしょうか。家計簿を記録するには、
- ノートに記録する
- 市販されている家計簿につける
- パソコンやタブレットの表計算ソフトで管理する
- スマートフォンやタブレットのアプリで管理する
などの方法が簡単で一般的です。
普段家計簿をつけていたりこれから家計簿をつけようと思っている方は、どうやって家計簿をつけると一番便利で節約につながるのか、興味がありませんか?
また家計簿を記録する際、クレジットカードの利用分は利用したその日に家計簿に記載するべきなのか、引き落としがあった日に記載するべきなのかも悩むところですよね。
また、クレジットカードと連動している家計簿アプリはあるのでしょうか?
今回の記事では、クレジットカードの利用分を家計簿に上手に記載する方法や、おすすめの家計簿アプリをご紹介していきます。

新井智美 / トータルマネーコンサルタント
【専門家の解説】
クレジットカードの利用分を家計簿に記載する場合、基本的には購入した日を基準として記載する方法をおすすめします。
家計簿をつける上で大切なことは、「いつ」、「どんな費用」を、「どれだけ使ったか」を一目で分かるようにすることです。
そのため、引き落とし日ではなく、購入した日を規準に考えるようにしましょう。
ただ、この方法だと、本文にあるように「引き落とし日に口座にどれだけ用意しておかなければいけないか」の把握ができず、うっかり入金し忘れて引き落としができなかったという事態を招いてしまいまう可能性もあります。
その対応策として、「備考欄に引き落とし日を記載しておく」方法や、クレジットカード会社のアプリを活用する方法があります。
トータルマネーコンサルタント
監修者新井 智美
福岡大学法学部法律学科卒業。
1995年4月 情報通信会社入社。
2006年11月 ファイナンシャル・プランニング技能士1級取得。
2017年10月 独立。
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆および監修も行い、現在年間200本以上の執筆および監修をこなしている。これまでの執筆および監修実績 は1,000本以上に及ぶ。
監修実績
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クレジットカード利用分を家計簿に記載する方法は2種類ある
クレジットカード利用分を家計簿に記載する方法は
- 購入日に記載する
- 引き落とし日に記載する
方法の2種類あります。
1.商品を購入した日に記載する方法
クレジットカード利用分を家計簿に記入するとき、商品を購入した日に記載する方法があります。
「モノ」の動きをベースにして、全体の見直しをしやすいのが特徴です。
家計簿をつける目的の一つに、いつ、何をいくら購入したかを確認できるようにして、毎月の収支を見直す、という点がありますが、この方法であれば家計簿をパッと見て確認できます。
ただし、引き落としは家計簿に記録した日よりも後なので、購入日に現金が減るわけではありません。
メリット:モノの流れがわかって節約につながる
商品を購入した日に家計簿に記載する一番のメリットは、いつ、何を、いくら購入したのかを細かく記入できることによって、すぐに見直すことができる点にあります。例えば、
- 何を買ったか見直すことで次の買い物の計画を立てやすい
- 細かく記録してチェックすることで、買いすぎや無駄遣いの削減効果
- 購入した日に記録すればいいので、明細をなくす心配がない
などの特徴があり、基本的に購入したものの動きをベースにした見直しがしやすい点がメリットです。
また、現金で支払いしたものとクレジットカードで支払いした分や決済日の異なる複数枚のクレジットカードでの購入分が混ざっていても、「いつ」購入したが家計簿を見直せばわかります。
そのため購入したもの全体の流れを把握しやすくなるでしょう。
デメリット:現金の流れが合わないので注意が必要
商品を購入した日に家計簿に記載することでのデメリットは、現金の流れと合わない点です。
▼ 例 イオンカード
10/1 1,500円食品購入 → 10/10 締め日 → 11/2 引き落とし
このように、実際の引き落としは1か月程度は先であることが多いです。
もし残高不足が心配、という場合はクレジットカードの引き落とし専用口座を作り、利用した日に利用した額を入金する、という方法がありますが、少し手間がかかります。
購入日に記載するのはこのような人におすすめ
家計簿にへの記載を購入日に記載するのは、商品をいつ購入したかを把握できることから、いつ、何を購入したのか、1ヵ月単位の「モノ」の動きを把握したい人におすすめです。
2.銀行から引き落とされた日に記載する方法
クレジットカード利用分を家計簿に記入するもう一つの方法に、銀行から引き落としされた日に記載する方法があります。
実際に現金が動いた日をベースにして、「お金」の残高を管理しやすいのが特徴です。
メリット:お金の残高を管理しやすい
銀行から引き落とされた日に家計簿に記載するメリットは、
- 現金の動きに沿った記録が可能
- 毎月1回まとめて記録することで大まかな計画を立てやすい
という点です。
現金と家計簿でのモノの動きが同じなので、現金の動きをベースにした視点で見ることができます。
また、月に1回の引き落とし日に確認することで、毎月どのお店でいくら利用したか、という大まかな流れを把握しやすく翌月以降の計画を立てやすいのもメリットです。
デメリット:細かなモノの流れがつかみにくい
銀行から引き落とされた日に記載する方法においてのデメリットは、このような場合が考えられます。
- クレジットカードの明細だけでは購入日と店の名前しかわからない
- レシートを取っておけば購入内容はわかるが、購入日に記録するのに比べるとレシートをなくしてしまうリスクが大きい
- 現金での支出分とクレジットカードでの支出分は、実際に消費された時期が異なるため、モノの流れの把握が困難
- 分割払いの場合、さらにモノの流れの把握が困難
- 複数枚のクレジットカードを含む場合、引き落とし日が異なるとさらにモノの流れの把握が困難
このように、銀行から引き落とされた日に記載する方法では、購入したモノの流れを把握するのが困難な傾向にあるのがデメリットです。
引落日に記載するのはこのような人におすすめ
家計簿を銀行から引き落とされた日に記載する方法では、現金や複数枚のクレジットカードがある場合など、モノの流れを把握するのが困難な傾向にあることがわかりました。
しかし、大まかな現金の流れのみを見る目的で家計簿をつけたい人であれば、この方法がおすすめです。
このように家計簿は、
- 「モノ」の流れを中心に把握したい場合は、クレジットカードを利用した日に記録
- 「お金」の流れを中心に記録したい場合は、銀行から引き落としされた日に記録する
上記のように場合によって選択するのがおすすめです。
次の章では、家計簿を記録する上でどのような点に気を付ければいいのか見ていきましょう。
大切なのは、支出の内訳を大まかに確認すること
家計簿をつけることで大切なのは、毎日細かくチェックすることより、毎月の支出の内訳を大まかに確認することにあります。
生活費の分類には、下記のような項目があります。
- 食費
- 交通費:ガソリン代、公共交通機関乗車代金
- 水道光熱費:ガス・水道・電気代
- 通信費:固定電話・携帯電話・インターネット費用
- 交際費:冠婚葬祭、親戚や仕事関連の付き合いなど
- 娯楽費
- 医療費
- 社会保険・税金
- 日用品費
- 教育費:学費、月謝、教育ローン、参考書代
- 住宅費:住宅ローン、家賃、マンションの積み立て修繕費、修理代金
家計簿を記録し、月々の合計額を算出することで、毎月の支出を項目別に大まかに把握できるようになります。

新井智美 / トータルマネーコンサルタント
【専門家の解説】
最近では公共料金をクレジットカード払いにしている人も多く、その場合はその月に使った光熱費と、お金が引き落とされる日を個別に管理しておく必要があります。
クレジットカードの引き落とし分に含まれるのは、店舗での利用分だけではないことをしっかりと把握しておくことも大切です。
公共利用分については、毎月「使用量のお知らせ」が届くはずですので、それで料金を確認しておきましょう。
電力会社やガス会社のサイトで確認できる場合もありますので、電力会社やガス会社のサービスを上手に活用するようにしてください。
生活費は固定費と変動費で分けて把握する
家計簿で分類された生活費は、固定費と変動費で分けて、合計額を把握することで、月々の計画を立てやすくなります。
▼ 分類例
固定費:水道光熱費、通信費、社会保険・税金、教育費、住宅費
変動費:食費、交通費、交際費、遊興費、医療費、日用品費、その他の支出
固定費の中でも、例えば税金や、社会保険を前納で一括払いする場合など、毎月ではなく1年に1回だけ支出がある場合があります。
そのような支出も、長く続けることで、月ごとの比較ができるうえに、毎年必要な出費を把握しやすくなり、やりくりの資金計画が立てやすくなります。
このように、家計簿を記録するときには、固定費と変動費で分けて、大まかな金額を把握することがポイントです。
毎月の支出の変化を見て節約に役立てよう
また、家計簿で記録した毎月の支出の変化を比較することで、節約にも繋がります。
固定費は、基本的に毎月・または毎年必要な費用ではありますが、携帯電話代金のプランの見直しなどで、毎月の固定費を下げられる場合もあります。
毎月チェックすることで、プランの変更等を検討する機会を持つことができます。
電話代や電気代は様々な会社があり選択肢が豊富です。より有利な条件に変えられるよう、毎月のチェックを大切にしましょう。
また、変動費を項目別に比較することも重要です。
医療費など、節約が難しいものもありますが、食費や交通費、日用品費、交際費などある程度節約可能なものもあります。
家計簿の記録から毎月の支出を比較することで、節約に役立てましょう。
このように、家計簿をつけることで大事なのは、細かい比較をすることよりも、大まかな金額の確認にあります。
毎月の合計額を固定費・変動費に分けて月々の変化を比較することで、節約に役立てましょう。
クレジットカードの利用額を家計簿に記録したり、合計額を算出したりするのには、ノートや市販の家計簿・エクセルを使うよりも、クレジットカード会社のデータと連動できるアプリを利用した方が便利です。
次の章では、おすすめの家計簿アプリをご紹介していきます。
おすすめの家計簿アプリ
こちらでは、数ある家計簿アプリの中でも
- クレジットカード会社と連動している
- 項目別の集計が可能
で、かつ人気があるものをご紹介していきます。
アプリとクレジットカード・銀行口座を連動させることで、いつの日付で入力すればいいのか悩むことなく家計簿を記録することができます。
スマー簿
NTTドコモとマネーフォワードが共同開発したスマー簿は、クレジットカード会社をはじめ銀行、電子マネーなど1,500以上の金融機関や決済サービスとの連携が可能です。
特にNTTドコモユーザにはおすすめで、dアカウントでログインすると、dカードやd払いなどのドコモのサービスと自動で連携・仕訳し家計簿を作成してくれるので便利です。
モバイルアプリ | iPhone、Android |
---|---|
webからのログイン | ✖ |
料金 (税込) | ●基本機能無料 ●プレミアムプラン:500円/月(最初の1ヶ月は無料) |
ログイン方法 | dアカウント |
金融機関との連動 | 1,500以上 |
レシート読み取り | ✖ |
自動仕分け | 〇 |
無料版と有料版の主な違いは以下の通りです。
無料版
- 過去1年分のデータ閲覧が可能
- 更新する際は口座ごとにタップが必要
- サービス連携数は10件まで
有料版
- 取得したデータの閲覧期間は無制限
- 口座の一括更新が可能
- サービス連携は無制限
また、スマー簿のデメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- レシート読み取り機能がない
- NTTドコモユーザ以外はdアカウントの作成が必要
スマー簿にはレシート読み取り機能が無いので、現金払い分は支払い内容を手入力で打ち込む必要があります。
次に紹介するマネーフォワードなどのレシート読み取り機能付きのアプリであれば、レシートを撮影するだけで内容を読み込みデータ化するので便利です。
また、複数の銀行口座やクレジットカードなど多数の決済方法を利用している人は、連携先数に制限のない有料版にすることでより使い勝手がよくなるでしょう。
マネーフォワード ME
マネーフォワード MEは、連動している金融機関の多さが特徴の家計簿アプリです。
銀行やクレジットカードと連動して、利用したお金を自動で分類してくれるため、家計簿作成の手間がとても少なく済みます。
モバイルアプリ | iPhone、Android、iPad |
---|---|
webからのログイン | ○ |
料金 (税込) | ●基本機能無料 ●プレミアムサービス 月額プラン:500円 ※Apple ID決済の場合:480円 年額プラン:5,300円 |
ログイン方法 | メールアドレス、Facebook、Google+、YahooID |
金融機関との連動 | 2,600以上(10口座まで) |
レシート読み取り | ○ |
自動仕分け | ○ |
基本的な家計簿機能の他にも下記のようなサービスがあるのがメリットです。
年金 | ねんきんネットとの連動で将来受け取れる年金額を確認可能 |
---|---|
携帯 | 携帯電話の料金プランや通話料を取得するので料金見直しに役立つ |
ネットショッピング | 楽天市場やamazonの購入履歴も自動取得OK |
電子マネー | いつでも残額を確認可能 |
マイル | JAL、ANA等の現在のマイル数を自動取得対応 |
証券 | 証券口座との連動で、投資のポートフォリオとして利用可能 |
基本機能は無料で利用できますが、
- データ閲覧可能期間が1年
- 広告が表示される
- マンスリーレポートや資産・負債の推移グラフの利用制限
などがデメリットです。
有料のプレミアムサービス会員になることで、制限されている機能が利用できるようになります。
データ利用可能期間が1年と短いのがネックですが、それ以外の機能はとても充実しています。たくさんのサービスと連動があるため、家計を総合的に把握したい人にお勧めです。
確定申告に利用するなど、データの長期保管が必要な人であれば有料版がおすすめです。
Zaim
Zaimは、マネーフォワードと同じように、家計簿として便利に利用できる基本的な機能を備えています。
モバイルアプリ | iPhone、Android、iPad |
---|---|
webからのログイン | ○ |
料金 (税込) | ●基本機能無料 ②App Store・Google Play |
ログイン方法 | メールアドレス、Facebook、Google+ |
金融機関との連動 | 1,500以上 |
レシート読み取り | ○ |
自動仕分け | ○ |
無料版でも
- 節約に役立つ月ごとの収入・支出・入金先・出金元の分析グラフを利用できる
- 週・月・年ごとの予算との比較を表で確認できる
- データ利用年数に制限なし
のは大きなメリットです。
無料版から有料版にすることで、
- 広告が非表示に
- 給付金の検索機能
- 金融機関との連携の手動更新
- 各口座残高の推移を棒グラフで確認可能
- 年別のカテゴリ別の集計一覧表や、口座ごとの集計を確認可能
などの制限されていた機能を利用できるようになります。
デメリットとしては、下記の点が挙げられます。
- 資産内訳や推移の表示非対応
- 対応する金融機関が少ない
他のアプリと比べて連動している金融機関が少ないのがネックですが、家計簿アプリで管理したい口座が対応している人であれば、分析グラフの利用などでメリットが大きいのでおすすめです。
Moneytree
Moneytreeの特徴をまとめました。
モバイルアプリ | iPhone、Android、iPad |
---|---|
webからのログイン | ○ |
料金 | 基本機能無料、有料プラン960円~ |
ログイン方法 | メールアドレス |
金融機関との連動 | 2,600以上(口座数制限なし) |
レシート読み取り | ○ |
自動仕分け | ○ |
▼ Moneytreeのメリット
- 無料でも広告なしで利用できる
- 連動している金融機関が多い
- データ利用の期限なし
- 登録可能口座数に制限なし
▼ Moneytreeのデメリット
- 分析機能なし
- 予算管理機能なし
分析や予算管理以外の機能では、とても優れた家計簿アプリです。
特に、管理したい口座の数が多い人で、分析は自分でできる人にはおすすめです。
このように、家計簿アプリを利用することで、クレジットカード会社との連携で自動登録できたり、レシートを撮影して読み取ることで自動登録でき連携で自動登録できたり、レシートを撮影して読み取ることで自動登録できたりと、とても便利です。
それ以外にも、自動で集計してくれたり、アプリごとに分析・統計機能が付いていたりと、家計簿を記録するのには、アプリが大変便利です。
まとめ
今回の記事では、クレジットカードを利用した時の家計簿の付け方をどうすればいいか解説してきました。それでは内容を振り返ります。
- クレジットカード利用分を家計簿に記載するのは購入日付か引き落とし日付
- 購入した「モノ」の動きを把握したい人には購入日付での記録がおすすめ
- 「お金」の動きを把握したい人には引き落とし日付での記録がおすすめ
- 家計簿アプリを利用するとクレジットカードや銀行口座と連動できるため、自動的に入力や集計が行われるので、簡単に家計簿をつけられる
- クレジットカードで利用した金額をすぐに引き落とし口座に入金しておくと現金の収支が合うので便利
- 生活費を固定費と変動費に分けて大まかに把握することが大切
こちらでご紹介したような家計簿アプリを利用することで、クレジットカードの利用分もスムーズに家計簿に記録することができます。
是非、家計の把握に役立ててみてくださいね。