クレジットカードのサインは重要?おすすめの書き方とは
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クレジットカードは、「サインをしないと利用できない」という規約があります。クレジットカードの裏にサインをする欄があり、そこと同じサインでないと本人だとは認めてくれないのです。
カードの裏が空欄であると、決済のときにペンを渡されカードにサインするように求められることも多いです。
このサインについて詳しく知っていますか?
今回はクレジットカードのサインについて、詳しく説明します。

菊地崇仁 / クレジットカード専門家
クレジットカード到着後は必ず裏面に署名(サイン)しましょう。カードによっては「署名のないカードは使用できません」と書かれている場合もあり、サインのないクレジットカードは利用する事ができません。最近は暗証番号での決済も増えてきており、カード裏面を見られなければそのまま決済する事が可能です。
従って、なぜサインする必要があるのかと思われるかもしれませんが、カードを落とした時などにサインがなければ補償されない場合もあるためです。クレジットカードは不正利用にあった場合も、基本的には全額補償されます。
しかし、サインがないカードの場合は補償の対象外となる場合もありますので注意しましょう。サインは漢字・ローマ字・ひらがな・カタカナなど、どんな形でも問題ありません。名前である必要もなく、□や○×△などでも大丈夫です。ただし、マネされにくいサインにする事だけ覚えておきましょう。
株式会社ポイ探 代表取締役
監修者菊地崇仁
1998年に法政大学工学部を卒業後、同年日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。社内システムの開発、Lモードの料金システム開発、フレッツ網の機器検証等に携わり2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。
2006年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年3月代表取締役に就任。ポイント探検倶楽部に掲載されているポイントは約230種類。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られる。
約100枚のクレジットカードを保有、年間約150万円の年会費を支払っている、まさにクレジットカードの専門家。
一般カードからプラチナカードまで幅広い層のカードを実際に保有・利用し、日々様々なメディアにて、使った人にしか分からない信用できる情報提供を行っています。所有されているすべてのカードを月に1度は必ず利用しながら、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。
三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。
【主な著書】
新かんたんポイント&カード生活 (自由国民ムック)
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クレジットカード裏面のサインは必ず必要

クレジットカードの利用規約に、「カードの表面に書かれている会員本人によるサイン」を記載しなければ使えないことになっています。
カードを手元に受け取ったら、何よりもまず先にカード裏面にサインをしましょう。
サインがないと紛失・盗難保険が適用されない
もしカードにサインをしておらず、カードを仮に紛失してしまい不正利用されてしまった場合、紛失・盗難保険の対象にはならなくなってしまいます。
もし不正利用されている場合も、サインが書かれていなければ「本人の過失」として考えられ、不正に使われた分の損害金額は返ってこなくなってしまいます。
※不正利用については「クレジットカード不正利用を素早く解決!補償を受ける方法と予防策」の記事を参照してください。
サインは漢字でもローマ字でもどちらでも可
クレジットカードにサインをするとき、「漢字にすべきか、ローマ字にすべきか」という疑問があります。しかし結論からいうと、どちらでも問題ありません。
名字だけでも、簡単で書きなれているものでOK
氏名のフルネームを記載しなくても、名字だけでも構いません。
丁寧な楷書のフルネームをカード裏に記載した場合、レジで同じように書く必要があります。簡単で、書きなれているサインがおすすめです。
クレジットカードのサインは同じ筆跡で
決済時のルールとして、「カードの裏側と、伝票のサインが同一のものでないと本人確認が取れず、決済できない」ということになっています。
実際の運用を見てみると、店員さんでそこまで細かくサインをチェックする人は少ないのですが、とにかくそういうルールがあります。
ですので、カードの裏側にサインするときはあなたが最も普段使う標準的な筆跡でサインしましょう。特殊な書き方をしてしまうと、決済のたびにその特殊な筆跡でサインする必要ができてしまいます。
サインは本人確認、正しく記載しよう
また、サインは個人を識別する情報ですので、不正利用の際の証拠になります。
店側がカード裏のサインと異なったサインを伝票にしてそれを決済した場合、不正利用であれば支払いを拒否する根拠になります。
ですので、必ずサインは必要ですし、トラブル防止のために必ず同じ筆跡でサインするようにしましょう。
クレジットカードのサインと同様の意味合いを持つ顔写真つきカードの盲点

サインよりもはるかにセキュリティの高い本人確認方法として、カードの裏面などに顔写真のついたクレジットカードがあります。
ですが某弁護士によると、顔写真つきのクレジットカードは、もしも不正利用された場合に支払い拒否するのが難しくなるというデメリットがあるそうです。
本人確認を店員がきちんとしてくれない可能性がある
不正使用の際に、店員さんがしっかり確認をしてくれない可能性もあります。しかし、サインよりも本人確認の信用度は高いです。
店員さんは自分の確認を怠ってしまった際にも、「写真のこの人でした」と証言する可能性が高いことがあります。カードが通ってしまうと、「それが不正である」と言うことを証明することが、より困難になるからだそうです。
ですので顔写真付のクレジットカードが、「必ずしも不正利用防止に役に立つわけではない」ということだけ覚えておいてください。
不正利用されてしまったときに、顔写真がついていることで余計に不正立証を困難としてしまう可能性があるのです。
最近では顔写真つきのクレジットカードを見かける機会は、ずいぶん少なくなったように感じますが……。
クレジットカードのサインのおすすめは顔写真なし、筆記体のサイン
一番のおすすめは、顔写真なしのクレジットカードを選択し、筆記体でサインすることです。
筆記体は誰でもかけますが、書き方に独自の癖がでるため模倣が難しく、セキュリティを高めることができます。
イメージだけで考えると顔写真つきのクレジットカードにしてサインは漢字にしたほうが不正利用されないような気がしますが、実際は逆なのです。
数多くの不正利用の裁判を担当した弁護士によると、顔写真なしで筆記体のサインをしているのが一番本人確認を厳密にしてくれるそうです。
クレジットカードのサインは大切

日本ではあまりサインを重視せず、代わりに「はんこ」が活躍しています。外国ではんこを使っている国はなく、海外ではみんなサインがはんこの代わりです。それぐらいサインは、重要なものなのです。
クレジットカードは国際的なサービスですので、国外標準に合わせた利用が必要です。
はんこが使われない以上、サインは何よりも大切ですので、それを自覚した上でサインしましょう。またはんこを安易に押す人がいないのと同様に、サインも安易にあちこちに書かないようにしましょう。
まとめ
あくまで個人情報である事をしっかりと意識して、犯罪者に模倣されないように自分だけのサインを行いましょう。
筆記体がいちばん癖が出て、オリジナリティのあるサインができるというメリットもあります。
サインには「本人確認」の意味があるとしっかり肝に命じ、クレジットカード決済では正しく記載するようにしてくださいね。