クレジットカードの番号を瞬時に理解!番号の重要性と管理方法を解説
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初めてクレジットカードを持った場合に、ネットショッピングなどでクレジットカード番号を記入する際にどれがカード番号なのか分からず困ってしまったという方もいらっしゃるでしょう。
また、「セキュリティコード」「暗証番号」とカード番号との違いが分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 クレジットカード番号についてきちんと理解していないと、不正利用など思わぬトラブルに見舞われることもあります。
- クレジットカード番号とはどれのこと?
- クレジットカード番号とセキュリティコードの違いは?
- クレジットカード番号は、今後変わることがある?
- クレジットカード番号は何を意味するの?
- クレジットカード番号の重要性や管理方法は?
クレジットカード番号についてよくわかっていない方は、まず上記のような疑問を解消しておくことが大切です。
この記事を最後まで読んでいただければ、クレジットカード番号の重要性を知ったうえで安全で正しくクレジットカードを使うことができるようになります。
ぜひ、最後までご覧ください。
スキラージャパン株式会社 代表取締役 / スキラージャパン株式会社
監修者伊藤亮太
伊藤亮太は「スキラージャパン株式会社」の取締役を務めるFP(ファイナンシャル・プランナー)。
慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻を修了しており、在学中にCFP®を取得。
その後、証券会社にて営業・経営企画・社長秘書・投資銀行業務に携わる。
現在は富裕層個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランの提案・策定・サポート等を行う傍ら、資産運用に関連するセミナー講師や講演を多数行う。
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クレジットカードの番号とは

まずは、全ての基本となるクレジットカードの番号について、詳しく見ていきましょう。
クレジットカード番号とはいったいどれのことなのか、そしてセキュリティコードや暗証番号とはどう違うのかといった点について、以下に解説していきます。
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伊藤亮太/ ファイナンシャルプランナー
皆様にとって真に必要なライフプランニングの設計、資産運用相談を承っております。中立的な立場から、ご相談に応じます。砂金取りという趣味も実益をかねて実践中です。詳しくはZIPANNINGで検索を。
【専門家の解説】
クレジットカードの番号は、カード表面に刻印された14桁~16桁の番号を指します。
これとは別に、セキュリティコードやマイルの番号等が記載されている場合がありますので勘違いしないようにしましょう。
このクレジットカード番号を他人に知られてしまい、かつセキュリティコードも知られた場合には不正利用される可能性があります。
不正利用があった場合には速やかにカード会社に連絡し、カード番号を変更するようにしましょう。
最近は不正利用が多発しています。しかも数千円程度と気づかれないような支払いで利用される場合もあります。
カード情報を守るのはもちろんのこと、利用明細をしっかり見て何か問題がないかどうかも日々確認するようにしてくださいね。
また、使っていないクレジットカードは解約するなどの処置もとっておきましょう。
クレジットカード表面にある15桁または16桁の番号
クレジットカード番号とは、クレジットカードの表面にある14桁から16桁の番号のことです。カードの国際ブランドによって、何桁なのかが違ってきています。

ブランドによるクレジットカード番号の桁数の違いは、以下のようになっています。
ブランド名 | 桁数 |
Visa・Mastercard®・JCB | 16桁(4桁・4桁・4桁・4桁) |
American Express | 15桁(4桁・6桁・5桁) |
Diners Club | 14桁(4桁・6桁・4桁) |
実際にお店で買い物をする際やインターネットショッピングでクレジットカード番号が必要な際には、この14桁から16桁のカード番号を伝えるようにしましょう。
注意!カード裏面のセキュリティコードとは違う

特にインターネットショッピングにおいては、クレジットカード情報入力の際に「セキュリティコード」が求められます。
セキュリティコードは、クレジットカード番号とは全く違うものなので混同しないようにしましょう。 セキュリティコードとは、カード裏面に刻印されている7桁の数字のうち、後ろの3桁のことです。
カードの種類などによっては、単に3桁の数字が刻印されているだけの場合もあります。 セキュリティコードは、そのカードが不正に使われているものではないかということを確認するために存在します。
通常クレジットカード番号は磁気情報として登録されているため、スキミングなどの手法で不正に読み取られてしまう場合もあります。
しかしセキュリティコードは磁気情報として登録されているものではないため、基本的に「カードそのもの」が手元になければ確認することができないのです。
インターネットショッピングなど、カードそのものを確認することができない取引の場合には、カードのセキュリティをより高めるためにセキュリティコードを求められることが多くなっています。
注意!4桁の暗証番号とは違う
クレジットカード番号と、カード発行時に設定した4桁の暗証番号は全く違うものです。クレジットカード番号と4桁の暗証番号の間には全くなんの関係性もないので、こちらも混同しないようにしましょう。
4桁の暗証番号は、カードでショッピングをする際に必要になる場合があります。実際の店舗で決済機に打ち込む機会があることはもちろん、インターネットショッピングでも暗証番号を求められることがあります。
また、カード会社にカードについての問い合わせを行う際などにも、本人確認の一環として必要になることがあります。 4桁の暗証番号は基本的にカード所有者本人しか知りえないものです。
みだりに他人に教えてしまうと、カードの不正利用の危険性が生じてしまいます。 また、以下のような行為もカードの不正利用の危険性を高めるものになります。
- カードの暗証番号をクレジットカード番号の一部と同じにしてしまう
- 誕生日など容易に察知されてしまうものに設定する
- 暗証番号を忘たときのために紙に書いて見える場所に貼っておく
- 複数のカード利用控えを破かずに捨てる
上記のような行為は、他の人に不正利用をさせないためにも絶対にやめましょう。
ここまでは、クレジットカード番号の基本、セキュリティコードと暗証番号との違いについてみてきました。次は、クレジットカード番号が持っている意味について解説していきます。
番号によってカード決済が行われる
クレジットカードでショッピングをする際のカード決済は、クレジットカード番号を利用して行われます。
クレジットカード番号が取引をした相手に伝わっていなければ、相手はカード決済を行うことができないのです。
番号が意味するもの
クレジットカードの番号には、それぞれに意味があります。クレジットカードの番号には、以下のような種類が存在します。
- そのカードがどんなカードかを識別するために設けられている「識別番号」
- どんな用途で利用するカードかを識別するために設けられている「主要産業識別子」
「識別番号」とは、カードの最初に印字されている6桁の数字です。「銀行識別番号」、「発行者識別番号」と呼ばれており、それぞれ「BIN」「IIN」という略称で呼ばれることもあります。
「主要産業識別子」とは、そのカードがどのような用途で利用されるのかということを表す番号です。カードの1桁目の数字が、産業種別番号となっています。
主要産業識別子は、以下のように分類がなされています。
数字 | 種別 |
0 | ISO予約値 |
1 | 空港関連事業 |
2 | 空港関連・将来的に発生する産業 |
3 | 旅行・娯楽・金融・銀行 |
4 | 金融・銀行 |
5 | 金融・銀行 |
6 | 運輸・金融・銀行 |
7 | 石油関連事業 |
8 | 医療・ヘルスケア・通信事業 |
9 | 国毎に割当可能な数字 |
これらのうち、現在出回っているカードの中で最もよく使われているのは、3から5が先頭に来ているカードとなっています。
クレジットカードの写真をSNSなどに載せると不正利用の危険も!
SNS全盛の昨今、クレジットカードの写真を特に意識することなく載せてしまうような方も中にはいらっしゃるでしょう。
しかし、SNSにクレジットカード番号が分かる状態で写真を載せてしまうことは、即不正利用につながってしまう可能性のある非常に危険な行為です。
不正利用を考える人間が真っ先に知りたい情報は、なんといってもクレジットカード番号です。クレジットカード番号さえ知ってしまえば、不正利用につなげてしまうことも容易なものとなります。

そんな喉から手が出るほど欲しいクレジットカード番号がSNSに載っているのは、まさに悪いことを考える人にとっては絶好の悪用チャンス。不正利用につながってしまい、泣きを見てしまうのは載せてしまった本人です。
非公開アカウントであれば載せてしまっても問題ないと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、非公開アカウントでもSNSのフォロワー内に悪いことを考える人がいないとは限りません。
また、フォロワーから第三者に情報がわたってしまう危険性も十分にあるため、カード番号を載せるようなことは絶対にしてはいけないのです。
財布などの写真を撮った際に、意図せずしてカード番号が写ってしまったというようなことも考えられますので、こういった点にも十分注意しましょう。
ここまでは、クレジットカードの番号が持っている意味について解説しました。
クレジットカード裏面の見方に注意
クレジットカードは、表面だけでなく裏面にも重要な情報が記載されています。どのカードにも記載されている情報として、下記のようなものがあります。
- 署名欄・サイン欄
- セキュリティコード
- 磁気ストライプ
- クレジットカードの発行会社情報
- 海外のATM運営会社
- その他クレジットカードごとに異なる情報
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
署名欄・サイン欄
クレジットカードの裏面には必ず署名欄があります。カードが届いたら必ず自分で署名をしてから使わなければなりません。販売店はカードの署名欄と実際にされる署名とを照合して本人確認をしているからです。
署名がないクレジットカードを使おうとしても販売店から断られてしまう場合があります。ICチップ搭載カードやサインレスでのショッピング対応店舗ではサインをする必要もありませんが、もし署名をしていない状態で不正使用されてしまうと補償を受けられないリスクもでてきます。
署名はローマ字でも日本語でもよく、特に制限はありません。海外に行く機会がある人は、パスポートの署名と同じものにしておくと、もし何かトラブルに遭ったときでも安心です。クレジットカードの署名欄には簡単には消えないペンでサインをしておくようにしましょう。
セキュリティコード
クレジットカードの署名欄・または署名欄の近くには、必ずセキュリティコードが表示されています。クレジットカードのセキュリティコードとはインターネットショッピング・通販などで買い物をするときや電話での認証の際に必要な3桁または4桁の数字のことです。
インターネットショッピングではどうしても本人確認が店頭に比べると難しくなりがちですが、セキュリティコードを用いることで本人確認をしやすくなり、不正使用などのリスクが軽減されます。国際ブランドごとの桁数は下記の通りです。
- Visa、Mastercard®、JCBカード、ダイナースクラブ:下3桁
- アメリカン・エキスプレス:下4桁
セキュリティコードは、セキュリティコードのみが記載されている場合と、クレジットカード番号の一部または全部とともに記載されている場合があります。
どう印字されているかはクレジットカードの種類や国際ブランドの違いなどによって異なります。ただし、セキュリティコードがクレジットカード番号とともに記載されている場合も、クレジットカード番号との間にスペースが入っている場合が多く、その場合は最後のブロックがセキュリティコードとなります。
何気なく印字されているセキュリティコードですが、これはカードを見ている本人しか知りえない重要な情報ですので、厳重に管理しておきましょう。
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伊藤亮太/ ファイナンシャルプランナー
皆様にとって真に必要なライフプランニングの設計、資産運用相談を承っております。中立的な立場から、ご相談に応じます。砂金取りという趣味も実益をかねて実践中です。詳しくはZIPANNINGで検索を。
【専門家の解説】
セキュリティコードは、一般的なクレジットカードの場合、裏面の下3桁が通常です。
アメックスの関しては表面に記載がある4桁の数字である場合がありますのでご注意ください。
磁気ストライプ
クレジットカード裏面に搭載されている磁気ストライプからは、カード番号・会員名・有効期限などクレジットカード決済に必要な情報を読み取れるようになっています。
ただし、スキミングなどの犯罪に遭いやすく偽造される原因になる場合も多いため、ICチップ搭載のクレジットカードへの切り替えが進められています。ICチップ搭載のクレジットカードで支払いができる店の場合、暗証番号を入力して本人確認を行うため、磁気ストライプ部分は決済に使われません。
まだまだ日本でも磁気ストライプでの決済しかできない店舗もありますし、海外でもIC非対応の国は多数存在します(2018年9月現在)。スキミングなどのリスクはあるものの、必要な機能といえるでしょう。
クレジットカードの発行会社情報
クレジットカードの裏面には、クレジットカードの発行会社も記載されています。会社名だけでなく、電話番号も記載されている場合がほとんどなので、何かわからないことがあった場合やトラブルに遭ってしまった場合には裏面の電話番号に問い合わせると良いでしょう。
クレジットカードの種類によっては、複数の会社名が記載されていることも。例えば、楽天カードの場合は楽天カード株式会社の問い合わせ先のみが表示されていますが、ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)の場合は、下記3つの会社情報が印字されています。
- 発行元であるJCBカードの問い合わせ先
- ANAカードデスク(マイレージに関する問い合わせに対応)
- 東京地下鉄株式会社(メトロポイント・PASMOに関する問い合わせに対応)
このように、カードの主要なサービスを提供している会社情報が細かく記載されています。もし問い合わせが必要な場合は、どのサービスに関する問い合わせなのかをはっきりさせたうえで問い合わせ先を判断しておくとスムーズです。
海外のATM運営会社
クレジットカードは海外での使用も考えて作られているので、海外で利用できるATMのロゴが記載されているカードも多いです。代表的な表示は下記の通りです。
Visa | Visa、Plus |
---|---|
JCB | JCB、Cirrus |
Mastercard® | Mastercard®、Maestro、Cirrus |
アメリカン・エキスプレス | American Express (国内新規発行カードはキャッシングサービス終了) |
ダイナースクラブ | Pulse(アメリカ)、Diners Club |
なお、楽天カードなど一部のカードではカードの裏面に上記のような表示がありません。
基本的には上記の国際ブランドの違いによって海外でキャッシングできるATMが異なる点をおさえておきましょう。
その他の情報
クレジットカードの種類によっては、カードの裏面に下記のような情報が記載されている場合があります。
- 会員本人の顔写真
- PASMO、Suicaなど搭載されている交通系ICカードの番号
- 楽天EDYやnanacoなど搭載されている電子マネーの番号
- 定期券搭載可能型の場合は定期券情報表示欄
- 各種会員番号(楽天ポイントカードなど)
例えば楽天EDYと楽天ポイントカード機能が搭載されている楽天カードの場合、楽天EDYの番号と楽天ポイントカード番号がカード裏面に記載されています。
クレジットカードの種類によって写真や電子マネー・会員番号などが裏面に記載されていることもあるので、表面に必要な情報がなかった場合は裏面をチェックしてみるといいでしょう。
この項では、クレジットカード裏面の見方を解説してきました。裏面のどこに記載されているのかはカードの種類によって異なりますので、注意深くチェックしてみましょう。
次の項では、国際ブランドごとのクレジットカード番号の違いについて解説していきます。
国際ブランドによって記載が変わる
クレジットカード番号は国際ブランドによって記載が少しずつ異なります。カードの表面にある14~16桁の数字のうち、「-(ハイフン)」を除いたものがカード番号です。
基本的にカード番号は、クレジットカードの国際規格である「ISO/IEC 7812」によって下記の構成と定められています。
- 最初の6桁:発行者識別番号(Issuer Identifier Number、うち最初の1桁は主要産業識別子)
- 7桁目から最終2桁目まで:口座番号
- 最後の1桁:チェックデジット
チェックデジットとは、別名検査数字とも呼ばれる、偽造防止のために用いられる数字のことです。Luhnアルゴリズムと呼ばれる計算式で算出されます。
この項ではVisa、アメリカン・エキスプレス、Mastercard®を例に、どのような違いがあるのかをご紹介していきます。
Visa
Visaカードのカード番号は16桁です。16桁の構造は下記のようになっています。
1桁目4 | 主要産業識別子で「銀行・金融」を表す |
---|---|
6桁目まで | カードの種類や提携先によって異なる番号が定められている |
7~15桁目まで | クレジットカード会員の口座番号 |
16桁目 | チェックデジット |
例えば、三井住友カードが発行するANA-VISAカードは4980から始まることが定められています。
Visaカードのカード番号は世界共通で上記のルールで発行されています。必ず4で始まる点をおさえておきましょう。
アメリカンエキスプレス
アメリカン・エキスプレスのカード番号は他と異なり15桁です。15桁の構造は下記のようになっています。
1~2桁目 | 1桁目の3は、主要産業識別子で「旅行・娯楽/銀行・金融」 |
---|---|
6桁目まで | カードの種類や提携先によって異なる番号が定められている |
7~11桁目まで | クレジットカード会員の口座番号 |
12桁目 | カードのランクを表す番号 |
13桁目 | 再発行回数 |
14桁目 | 家族会員かどうか |
15桁目 | チェックデジット |
12~14桁目に関してはプロパーカードであるアメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード等の場合であり、提携カードの場合は少し異なることもあります。
Visaには主要識別子番号4が全て割り振られているのに対して、アメリカン・エキスプレスは34・37に限定されています。Visaの方が発行枚数が多いため、たくさんの番号を使えるようになっていることが理由です。
アメックスは主要識別子の割り当ての少なさからも発行枚数がVisaに比べて少ないことが推測可能です。また、個人の口座番号も実質5桁と少なく、限られた人だけが持っていることがうかがえます。
Mastercard®
Mastercard®カードのカード番号は16桁です。Visaとの違いは、最初の1桁目の数字が「5」になっている点です。「5」も「4」と同じように、「銀行・金融」を表す主要産業識別子とされています。つまり、1桁目が5である点以外は、基本的にはVisaと同じ構造です。
Mastercard®以外では、下記のようになっています。
- JCB:最初の4桁が3528~3589
- ダイナースクラブ:先頭の数字が300-305・3095・36・38-39、カード番号の桁数が14桁
このように、世界で発行されているクレジットカードの枚数に比例して先頭数桁の数字が割り当てられているのです。
クレジットカードの番号は国際ブランドによって数字や桁数などが変わります。販売店の人が偽造カードかどうかを見抜く目安になることもあり、把握しておくと便利な知識といえるでしょう。
次の項では、クレジットカードが変わった際の注意点について解説していきます。
クレジットカードが変わった際の注意点
今まで使っていたクレジットカードが変わる際、注意すべき点がいくつかあります。クレジットカードが新しくなる要因として、下記のようなことが考えられます。
- 再発行
- 名前の変更
- 契約期間の更新など
どのような理由でカードが変わったのかによって、注意すべき点が異なります。この項では、クレジットカードが変わった要因別に、注意すべき点を解説していきます。
再発行した場合
紛失・盗難・磁気エラー・破損などでクレジットカードを再発行した場合、下記のような点に注意が必要です。
- カード番号が変わる場合が多い
カード番号が変わることで、公共料金等の引き落としや電子マネーのオートチャージの設定、ネットショッピング等の会員登録などの変更手続きが必要になります。また、カード番号が変わることで、ネットショッピングなどで必要なセキュリティコードも必ず変更になります。
- 再発行手数料がかかる場合が多い
クレジットカードの再発行手数料として、1,000円程度の費用がかかってしまうことがほとんどです。ただし、みずほマイレージクラブカードのクレジットカードなど、一定の条件下では再発行手数料が無料のカードもあります。
カード番号が変更になった場合、手続きや手数料において注意すべき点があります。特に、複数の引き落としに利用している場合、それぞれに手続きが必要なため少し面倒に。間違わないためには過去の利用明細をチェックしながら変更手続きを行うのが良いでしょう。
電子マネーに注意
チャージ形式の電子マネーを搭載しているクレジットカードの場合、ほとんどの場合電子マネーの情報は引き継がれません。もし破棄するのであれば電子マネーを使い切ってからにしましょう。ただし、定期券機能の付いているSuicaなど、手続きをすることで引き継ぎ可能なカードもあります。
また、紛失・盗難でカードを再発行した場合のため、補償に関してもおさえておきましょう。
電子マネーの種類によっては紛失・盗難に関する手続きの過程で電子マネー残高の引き継ぎが可能なものもありますただし基本的には手続きが完了した時点でのチャージ残高が引き継がれるため、手続きが完了するまでに不正使用されていた分に関しては補償を受けられません。さらに、電子マネーの種類によって引き継ぎができるかどうかが異なってきます。
詳しくは、持っているクレジットカードや付帯している電子マネーの公式サイトを検索し、チェックしておくのがいいでしょう。
名前変更した場合
カード名義人が婚姻・離婚・養子縁組などで名前が変更になった場合、名義変更の手続きをする義務があります。クレジットカードの名義変更手続きをするとカードに印字されている名前や場合によってはカード番号・有効期限も変更になるため、下記のような手続きが必要となります。
- 公共料金等の引き落としの変更
- 電子マネーのオートチャージの設定・引き継ぎ設定
- ネットショッピング等の会員登録などの変更手続き
名前が変わっているのにもかかわらず名義変更をしないでおくと、本人確認ができなかったり、海外で身分証代わりに使えなかったりするなどの不都合が発生してしまいます。必ず忘れずに行うようにしましょう。
クレジットカードの名義変更については、下記のページにも詳しく掲載しています。参考にしてください。
契約更新した場合
クレジットカードは自ら解約したり解約させられたりしなければ、通常自動更新されます。その際カード番号に変更はなく、有効期限のみが更新され、手元に届きます。ただ、有効期限のみが変わった場合でも、注意すべき点はあります。
一部の公共料金の引き落としに関しては自動的に有効期限が更新されたことが通知されますが、その他の、例えば電子マネーのオートチャージ設定やネットショッピング等の会員登録などに関しては、個々の設定し直しが必要となる場合がほとんどです。間違いなく手続きを行うためにも、詳細は各カード会社の公式サイトなどでご確認ください。
ネットショップで買い物をしようとして気付くような場合も多いかもしれませんが、特によく利用するサービスに関しては早めに有効期限情報の書き換えをしておきましょう。
番号が変わらない場合もある
クレジットカードの再発行の理由によってはカード番号が変わらない場合もあります。
- 磁気エラーによる再発行:カード会社によってはカード番号の変更なし
- 名義変更:カードの種類によってはカード番号の変更なし(ANAカードなど)
- 契約更新:カード番号の変更なし
手続き内容によってカードのどの内容が変わりやすいのかを把握しておくことで、引き落とし登録の再設定などをしやすくなります。
この項では、クレジットカードが変わった際の注意点について解説してきました。カード番号・名前などカードの券面に記載されている重要な情報が変更になるような手続きを行った場合は、カードでの支払いに関する変更手続きも必要になってきます。忘れずに手続きを済ませるようにしましょう。
次は、クレジットカードの番号を適切に管理することがなぜ大事かということについて解説します。
クレジットカードの番号はとても大事

クレジットカード番号は、場合によっては番号が知られてしまった段階で不正利用につなげられてしまうこともあるため、むやみに知られないように管理しておく必要があります。
不正利用のリスクについて、詳しく解説していきます。
不正利用の危険を招く
クレジットカード番号は、他者に知られてしまうと不正利用に即つながってしまいかねないものとなっています。無暗に他の人に教えてはいけないものとなっているのです。
人に教えないように注意していても、例えば以下のようなシチュエーションでうっかり他人に番号を知らせてしまう危険性もあります。
- SNSの写真に偶然写り込んでしまう
- お店などでカードを長時間あずけ、番号を覚えられてしまう
このような危険性も十分にあるため、クレジットカード番号はしっかりと管理しておきましょう。
管理方法には注意が必要
クレジットカード自体を適切に管理する以外にも、クレジットカード番号の漏えいはインターネット上から起こってしまうことがあります。
ネット上でクレジットカード番号を漏えいさせないためには、以下のような点に気をつけましょう。
- カードのホームページ上でオンライン認証を行う際には、必ずログアウトを行う
- オートコンプリートなどでパスワードを記憶させない
- インターネット利用環境を常に最新状態にしておく
最近では、ほとんどのカード会社で、オンラインでクレジットカードの明細を確認することができるようになっています。
その際にカード会社のサービスにログインを行いますが、利用後は必ずログアウトをしっかりしておくことが大切です。
また、オートコンプリートでIDやパスワードを記憶させてしまうことも危険です。
パソコンを共有しているところではもちろん、個人で利用していてもIDとパスワードが外部に流出してしまう可能性があるため、オートコンプリートはオフにしておく必要があるでしょう。
ウィルスなどの対策も重要です。ウィルスソフトを導入してウィルス定義をまめに更新し、OS自体のアップデートも行って常に最新の状態をキープしておきましょう。
クレジットカードの番号が変わる場合がある

クレジットカード番号は、以下のような場合に変わることがあります。
- 不正利用された場合
- カードが紛失や盗難に遭った場合
具体的に、どのようなシチュエーションでクレジットカード番号が変わることがあるのかについて、以下に詳しく解説を行っていきます。
不正利用された場合
カードが不正利用されてしまった場合には、クレジットカード番号が変更されます。まず不正利用が判明した段階で、カード会社から連絡が入ります。
その後、新しいクレジットカード番号の刻印されたカードが送付されてくるというのが、大まかな流れです。
カード会社が気づくよりも先に不正利用に気づいた場合には、カード会社に電話をかけて利用停止をしてもらいましょう。
不正利用が確定された段階で、新しいクレジットカードが発行されます。
カードが紛失・盗難に遭った場合
クレジットカードが紛失・盗難の被害に遭ってしまった場合も、クレジットカード番号の変更が行われます。
カードの紛失や盗難は気づいた段階で早急にカード会社に連絡を取り、まずは利用停止の手続きをしてもらう必要があります。カード会社が利用停止の手続きを取った後、新しい番号の刻印されたクレジットカードが発行されるという流れです。
ここまで、クレジットカードが不正利用や盗難に遭った場合にどうすべきかを見てきました。次は、実際にクレジットカードを安全に利用するためにはどうすれば良いか簡単に解説します。
クレジットカードを安全に利用するために

クレジットカードを安全に利用するためには、以下のようなことに気を付ける必要があります。
- スキミングされにくい「ICカードタイプ」のカードを利用する
- いかなる場合でもクレジットカードから目を離さないようにする
- 限度額を多くとりすぎない
- 暗証番号やセキュリティコードの漏えいを防ぐ
- 使っていないクレジットカードは早めに解約する
クレジットカードのスキミング被害は、「ICカードタイプ」のカードを利用することで防ぐことができます。もし、クレジットカード会社でICカードタイプのものを用意しているようであれば、そちらに切り替えることを検討しましょう。
基本的にクレジットカードからは目を離さないことも大切です。また、万一紛失・盗難をしてしまった際に、カード会社に連絡するタイムラグの途中で不正利用されてしまわないよう、限度額を多くとりすぎない、暗証番号などを漏えいさせないなどの対策も必要です。
そして、使っていないクレジットカードは紛失してしまった際に使われてしまうことを防ぐため、早めに解約しておくようにしましょう。
まとめ
クレジットカード番号の概要と、注意点について以下にまとめます。
- クレジットカード番号はカード表面に刻印された14桁から16桁の番号のことであり、セキュリティコードや暗証番号とは違うものである
- クレジットカード番号には「識別番号」や「産業種別番号」が設定されており、それぞれに意味や役割が割り当てられている
- クレジットカードの決済はクレジットカード番号によって行われるため、クレジットカード番号が他人に知られてしまうことは不正利用の大きなリスクとなる
- クレジットカード番号は、不正利用がされてしまった場合や紛失・盗難に遭ってしまった場合に変わることもある
特にクレジットカードを初めて持ったという方は、クレジットカード番号がどのような意味を持ち、どのように他人に知られないように対策を取っておくべきか考える必要があるでしょう。
特にセキュリティコードや暗証番号とクレジットカード番号の違いが分かっていなかったという方にとっては、今後カードを使っていくうえで基本の部分から学んでおく必要があります。
カード情報を守ることができるのは、カードを持っている本人しかいません。クレジットカード番号の重要性を十分に理解したうえで、安全に正しくクレジットカードを使えるようになりましょう。