クレジットカードの上限が超えそう!上限の確認方法と対処法
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クレジットカードをよく利用したり、クレジットカードを複数枚所持したりしている人とって、「自分が持っているクレジットカードの上限額」は、クレジットカードを利用する上で知っておきたいポイントですよね。
また、日頃からよく高額のショッピングをする人は、「もし上限額を超えたときはどうなるのか」も、あらかじめ知っておきたいのではないでしょうか?
そこで、この記事ではクレジットカードの上限額について、以下のポイントをまとめています。
- クレジットカード上限額の調べ方
- 上限額変更の手続きや注意点
- 一人で持てるカードの枚数や注意点
クレジットカードの上限額に関する知識をしっかりと学び、「カードが利用できなくなる」といったトラブルを未然に防げるように気をつけていきましょう。
ファイナンシャルプランナー / 有限会社ファイナンシャルリサーチ
監修者 深野康彦さん
1962年生まれ。大学卒業後、クレジット会社を経て独立系FP会社に入社。FP業界歴33年(2021年4月現在)を誇る。
金融資産運用設計を研鑽して1996年に独立。現在の有限会社ファイナンシャルリサーチは2006年に設立(起業2社目)。
さまざまなメディアやセミナーを通じて、資産運用のほか、住宅ローンや生命保険、あるいは税金や年金などのお金周り全般についての相談業務や啓蒙を幅広く行っている。
日本経済新聞夕刊「投信番付」のほか連載多数。新聞・マネー雑誌、経済誌などへの執筆・取材協力を行いながら、テレビ、ラジオにも多数出演している。また、オールアバウトではマネープランクリニックを担当しているほか、さまざまな分野のガイドを行っている。
■主な書籍
お金がみるみる貯まる「家計そうじ術」入門
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クレジットカードの上限を確認する方法

クレジットカードの上限額を確認する方法は2つ。
- 会員サイトで確認する
- クレジットカード裏面に記載されているお問い合わせ番号に電話する
それでは、このふたつの方法について詳しく解説していきます。

深野康彦/ ファイナンシャルプランナー
年間、100件程度の家計相談ではお金以外にその人のバッククラウンドを考慮して相談を受けるように心がけています。また、執筆や監修ではマクロやミクロなどの統計データなどにも視野を広げて有意義な情報を提供できるようにしています。得意分野は金融資産運用設計ですが、年金、税金、保険や住宅ローンなど常にお金周り全般に情報のアンテナを張るようにしています。
【専門家の解説】
クレジットカードの利用限度額は、会員サイト、カード裏面の電話番号への問い合わせで確認できます。
利用限度額の引き上げには審査が必要になるため、必ず引き上げられるわけではありません。
会員サイトで確認する
クレジットカードの上限額を調べるにあたって、もっとも手っ取り早い方法は、カード会社の会員サイト上での確認です。
会員サイトとは、各カード会社が独自に運営しているサイトで(例:三井住友の「Vpass」、楽天銀行の「楽天e-NAVI」など)、さまざまな手続きや確認ができるようになっています。
カード会社の会員サイトでできること
- 利用限度額の確認
- WEB利用明細書の確認
- カードの利用状況の確認
- ポイントの交換
- お得な情報の提供
- クレジットカードの支払い方法の変更
- キャッシングやリボ払いの申し込み
- 引き上げ申し込み
- 新規カードの申し込み
ログイン後に上記のような確認や手続きができるようになるので、自分の好きなタイミングで上限額の確認を行えるのです。
携帯やスマホにも対応しているサイトがほとんどですので、登録さえしていれば外出先でもすぐに確認できるでしょう。
カード裏面の番号に電話する
クレジットカードの上限額を調べるもうひとつの方法は、カード裏面に記載されている電話番号への問い合わせです。
電話をして要件を伝えれば、すぐに上限額を知ることができるでしょう。
ただし、この方法はカード会社の電話がつながる時間帯でしか使えません。紛失・盗難受付以外、カード会社は深夜帯や日曜・祝日は営業していないことがほとんどなので、その点は注意しておきましょう。
とはいえ、中には自動音声で24時間対応しているカード会社もあるので、詳しくは各社の公式ホームページを確認してみてください。
ここまでで、クレジットカードの上限を確認する方法はわかりました。しかし、確認したときすでに上限を超えそうなときはどうすればよいのでしょうか?
次の項から、具体的な対策をみていきましょう。
クレジットカードの上限を超えそうなときの対処法

クレジットカードの利用額が上限を超えそうな場合には、上限額を引き上げてもらうなど、何らかの対策を打つ必要があります。
上限を超えた場合どういったことが起こるのかは後に説明しますが、上限額を事前に超えないように手を打つに越したことはありません。
ここからは、上限額を引き上げてもらうための具体的な手順、そしてその際の注意点について解説していきます。

深野康彦/ ファイナンシャルプランナー
年間、100件程度の家計相談ではお金以外にその人のバッククラウンドを考慮して相談を受けるように心がけています。また、執筆や監修ではマクロやミクロなどの統計データなどにも視野を広げて有意義な情報を提供できるようにしています。得意分野は金融資産運用設計ですが、年金、税金、保険や住宅ローンなど常にお金周り全般に情報のアンテナを張るようにしています。
【専門家の解説】
クレジットカードの利用限度額の引き上げは、「一時引き上げ」と「常時の引き上げ」の2つの方法があります。
一時引き上げでは即時に上限額は引き上げられるケースがありますが、通常は審査を行ったうえで上限額の引き上げは行われます。
審査内容は、クレジットカードを新規に作るのと同じ内容のほか、クレジットヒストリーなどを確認されます。
返済遅延などでクレジットヒストリーを汚すことがないようにしておきましょう。
無駄に複数のクレジットカードを作らないことも大切なポイントです。
上限を引き上げることができる
クレジットカードの上限額はカード発行時から何もしなければそのままですが、手続きをすれば引き上げることも可能です。上限額の引き上げは確認のときと同じく、
- カード裏面の番号に電話する
- 会員サイトで手続きをする
このふたつの方法で行えます。それでは、ふたつの方法の特徴や注意点についてみていきましょう。
カード裏面に電話してお願いする
カード裏面に記載されている「クレジットカードに関するお問い合わせ番号」に電話すると、上限額引き上げの手続きができます。
お問い合わせ番号はこの他にもさまざまな手続きができるので、支払い方法の変更をしたい人や明細を確認したい人は、このときに合わせて手続きを行ってもよいでしょう。
ただ、カード裏面に電話する場合は、日曜や祝日が休みだったり、夜間は受付をしていなかったりする場合があるので、その点は注意してください。
また、電話の混雑状況によってはすぐに受付できない場合もあります。 会員サイトに登録していない人や、電話である程度待っても大丈夫な人は電話で申し込みをするとよいでしょう。
会員サイトなら24時間いつでも待ち時間なしでできる
もうひとつの、「会員サイトで上限額引き上げの手続きをする」という方法であれば、待ち時間や営業時間に関係なく申込ができます。
「忘れないうちに早く申し込みだけでもすましておきたい」という人は、こちらの方法を選ぶとよいでしょう。
ただ、受付は24時間対応といってもそれはあくまで受付が24時間対応しているという話で、実際に手続きがすぐ開始されるというわけではありません。
深夜帯に受付をした場合は、翌朝の営業開始時間から実際の手続きが行われますので、その点は理解しておきましょう。
「深夜に申し込んで、その時点ですぐに上限額が引き上げになる」というわけではないのです。
審査があるので注意
初めての引き上げや小額の引き上げであれば、審査は簡単ですぐに手続き完了になるでしょう。
審査にかかる期間はまちまちですが、おおむね数日~2週間程度で終わるのが一般的です。
ただ、何度も金額を引き上げたり、かなり高額の引き上げの場合は、審査で落とされ希望が通らないこともあります。というのも、何度も引き上げを申し込む人や年収に見合わない上限額を希望する人は、カード会社からすると「本当に返済できるのか?」と思われてしまうからです。
常に一括払いをしている返済能力の高い人であれば、カードの上限額を引き上げなくても、よほど大きな買い物をカード決済しない限り上限額を引き上げる必要はありません。
そのため、カード会社のこうした審査は、ごくごく当然と対応と言えるでしょう。 また、高額の引き上げや再三の引き上げ以外にも、以下のような経験のある人は審査に落ちやすい傾向にあります。
- 増額を希望するカードを取得してからあまり期間が経っておらず、実績のない人
- これまでにクレジットカードで遅延や延滞の事故履歴がある人
- これまでに他のクレジットカード会社で強制解約になった経験のある人
- リボ払いを申し込んでおり、その返済が行えないので上限額の引き上げを申し込んでいる人
- 申し込み時と状況が変わり、安定的な収入が見込めなくなった人
簡単に言えば、返済能力やクレジットヒストリー(クレヒス)に問題がなければOK、問題があればNG、というわけです。
上限額の「一時引き上げ」を使うのも有効
上限額の引き上げには、一般的な引き上げと、短期間だけ上限額を引き上げる「一時引き上げ」のふたつの方法があります。
これまで説明してきた一般的な引き上げと違い、一時引き上げは申し込み後、即時引き上げになることもあります。
一般的な引き上げが10万円単位で行われるのに対し、一時引き上げは1万円単位から行えます。 一時引き上げは、
- 高額な支払いが重なったとき
- 小額の引き上げをできるだけ最短で行いたいとき
- 海外旅行などでクレジットカードを使う機会が一時的に増えるとき
- 引っ越しや結婚式
など、特別に多額の支払いが必要なとき などの場面で特に活躍してくれるでしょう。 一般の引き上げに比べて審査は比較的通りやすく、手続き完了も早く終わることが多いですが、もちろん場合によっては審査落ちすることもあります。
このように、クレジットカードが上限を超えそうなときは、いくつかの対策を打つことができます。
ただ、うっかりして上限を超えてしまう可能性もあるでしょう。そんなときは実際にどうなるのか、次の項から説明していきます。
クレジットカードの上限が超えるとどうなるのか

カードの利用額の引き上げを忘れていたり、もしくは手続きが間に合わなかったりした場合は、カードが利用できなくなります。
また、クレジットカードで定期購入しているものの決済ができなくなってしまうこともあるでしょう。 このふたつのデメリットについて、少し詳しく解説していきます。

深野康彦/ ファイナンシャルプランナー
年間、100件程度の家計相談ではお金以外にその人のバッククラウンドを考慮して相談を受けるように心がけています。また、執筆や監修ではマクロやミクロなどの統計データなどにも視野を広げて有意義な情報を提供できるようにしています。得意分野は金融資産運用設計ですが、年金、税金、保険や住宅ローンなど常にお金周り全般に情報のアンテナを張るようにしています。
【専門家の解説】
クレジットカードの利用限度額を超えると、以後返済により利用枠ができないと利用できません。
常時クレジットカードが利用できるように、常日頃から利用額の管理はしっかり行うようにしましょう。
クレジットカードの利用限度額を超えるような利用はできません。
利用限度額の引き上げには審査が必要と一定の時間がかかるため、限度額に余裕を持たせたうえで利用を心がけましょう。
カードが利用できない
上限額を超えると、まずクレジットカードが利用できなくなります。オンラインでのショッピングはもちろん、店舗でのクレジットカードでの支払いもできません。
ただ、クレジットカードの決済は実際のショッピングと支払い金額が確定するまでのタイムラグが発生することもあるので、「上限額を超えて買い物をしたのに、普通にクレジットカードが使えたように見える」こともあります。
そうした場合はすぐにクレジットカードが利用できない旨が伝えられるのではなく、支払い確定の時点で「購入できない」との旨が伝えられるケースもあるでしょう。
また、「小額(数千円~1万円)、限度額がオーバーしていたけど、使用できた」という口コミもありますが、この辺りの基準はカード会社から公開されていません。
そのため、上限額をオーバーしないようにカードを利用するのが大前提になります。
定期購入しているものが決済できないこともある
クレジットカードで定期購入しているものがある人は、それが決済できないこともあります。
支払い確定の時期は定期購入しているものによって異なるため、それまでの間に利用額が増額できれば大丈夫ですが、こうした事態にならないように気をつけましょう。
また、定期購入している日用品や本はもちろん、公共料金のクレジットカード決済もこのケースに該当するので、生活の大事なインフラを止められないように注意してください。
上限額(利用限度額)について気をつけておくべきポイント
クレジットカードの上限額において、気をつけておきたいポイントを説明します。
上限額はショッピング枠とキャッシング枠の合計
まず、「上限額はショッピング枠とキャッシング枠の合計である」という点です。
例えば、上限額が100万円のカードで80万円のショッピングをした場合、自動的にキャッシング枠の上限額は20万円になります。
ショッピング枠とキャッシング枠はそれぞれ別々の枠ではあるものの、あくまで上限額は合計であるということはしっかり理解しておきましょう。
同一のカード会社のカードは合算されない
また、同一のカード会社の複数のカードを持っている場合は、一部例外のカードを除いて、「複数枚のカードで利用できる上限額の合計=持っているカードの中でもっとも高い上限額」になります。
例えば、JCBで、
- 上限額50万円のカード
- 上限額100万円のカード
- 上限額150万円のカード
という3枚のカードを持っていたとします。
この場合、3枚のカードを合計して利用できる上限額は、「50万円+100万円+150万円=300万円」とは合算されません。3枚の中でもっとも高い「150万円」になるのです。
そのため、自分が使えるカードの上限額を大幅に上げようと思っている人は、同じカード会社で申し込むのではなく、複数のカード会社にわけて申し込む必要があるのです。
ただ、この方法はクレジットカードの審査に落ちやすくなるというデメリットがあります。
次の項からは、そうした複数のクレジットカードを持つときの注意点についてみていきましょう。
クレジットカードを持てる上限枚数について

ひとりの人が所持できるクレジットカードの枚数には、基本的に制限はありません。そのため、ひとりで10枚のクレジットカードを持つことも理論上は可能です。
ただ、実際にそこまで多くのクレジットカードを持っていると管理が複雑になるので、あまり現実的ではありません。
また、短期間の間に何枚もクレジットカードに申し込みしている場合は、カード会社から「お金に困っているのか?」「本当に返済できるのか?」と思われ、審査に落とされやすくなります。
複数枚のカードを持ちたい人で新規のカードを申し込んだ場合は、そこから半年ほど期間を空け、しっかりとしたクレジットヒストリー(クレヒス)を作ってから次のカードを申し込むとよいでしょう。
また、リボ払いを完済していないのに新しいカードを申し込んだり、他のクレジットカード会社で遅延や延期といった事故を起こしていたりする人は、もちろん審査に落とされやすくなるので注意してください。
「お金に困ったから新しくカードを作って上限額を利用し、その場をしのごうとする方法」は、カード会社側からするとすぐにわかってしまうのです。
まとめ
クレジットカードの上限額を把握したり、引き上げたりするには、
- 会員サイトで確認し、手続きを行う
- カード裏面のお問い合わせセンターに電話する
というふたつの方法があります。クレジットカードが上限額を超えると、カードは使えなくなりますし、クレジットカード決済をしている定期購入品や公共料金の支払いも停止してしまいます。
まずは、自分の上限額をしっかりと把握し、もし超えそうなら上限額を引き上げる手続きを前もって行いましょう。
ただ、あまりに高額な引き上げや何度も上限額の引き上げを申し込んでいる人は、審査に時間がかかったり落とされてしまったりすることがあるので注意が必要です。
また、海外旅行や結婚式などで短期間だけクレジットカードの支払額が多くなる人は、「上限額の一時引き上げ」を検討してみるのもよいでしょう。
クレジットカードに持てる枚数には上限がありませんが、同時期に何枚も申し込みを行うと落とされやすくなります。
新規でカードを申し込む人は、前にカードを申し込んでから半年ほど期間を空けておくとよいでしょう。