「家族カードの審査で落ちた!」と焦らないために読んでおきたい家族カードの秘密
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家族ならかんたんに持てそうな「家族カード」ですが、家族なら無条件で持てるというわけではありません。
家族カードには、クレジットカード(本カード)と同じように審査があります。
審査基準は公開されていませんが、考えられる審査対象は次の2点。
- 本会員のクレジットカード利用状況(延滞していないか等)
- 家族カードを持ちたい人の過去の支払い実績(延滞していないか等)
ただ、これらの審査基準をクリアしていたとしても、ほかの単純なミスで審査落ちとなってしまう可能性があります。
この記事では、家族カードで審査落ちする理由をもとに、家族カードを申し込むときに気を付けるべきことをお伝えします。

新井智美 / トータルマネーコンサルタント
【専門家の解説】
クレジットカードを作りたくても、そのカードの申込資格の基準を満たしていないと作ることはできません。
最近では年齢基準を満たすだけで申し込めるクレジットカードもありますが、年齢と合わせて「安定した収入があること」を申込資格としているクレジットカード会社も多数存在します。
特にゴールドクラスのカードになると、収入要件の基準はほぼ必須となりますので、収入のない専業主婦の方などは申し込むことすらできないということになります。
だからといって配偶者のカードを利用させてもらおうと考えるのは早計です。
クレジットカード会社は発行したクレジットカードについては家族や友人など本人以外の使用を認めておらず、本人以外の使用が発覚した場合は契約違反となることを覚えておきましょう。
したがって、クレジットカードを利用したいけど申込資格がないという方であれば、家族カードの発行に頼らざるを得ません。
基本的に家族カードの審査は本会員の属性を主に行われますが、家族カードを申し込める対象者に自分が該当するかどうかをきちんと把握しておくようにしましょう。
家族カードを申し込んで断られる原因はこのような確認ミスであることがほとんどです。
申し込む前には、本会員の信用情報と共に、家族カードの条件をきちんと確認しておくなどの事前準備を忘れないようにしましょう。
トータルマネーコンサルタント
監修者新井 智美
福岡大学法学部法律学科卒業。
1995年4月 情報通信会社入社。
2006年11月 ファイナンシャル・プランニング技能士1級取得。
2017年10月 独立。
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆および監修も行い、現在年間200本以上の執筆および監修をこなしている。これまでの執筆および監修実績 は1,000本以上に及ぶ。
監修実績
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家族カードは「本会員の家族が所持できるカード」
家族カードとは「クレジットカードを保有する本会員の家族に対して発行されるカード」です。
大半のクレジットカードにおいて、本会員の申し込み時に同時に申し込むことができ、カード所持後での申し込みも可能です。
ただし、全てのクレジットカードに家族カードが用意されているわけではありません。
例えば、以下のようなカードでは、カードの特性上、家族カード自体が存在しません。
- 申し込み対象者が配偶者、女性、学生などに制限されるカード
どこまでが家族扱いになるのか
家族カードという名称はクレジットカード各社が揃って使用していますが、「家族」の定義はクレジットカード会社によって異なります。
ここで4社を例に定義を見てみましょう。
JCBカード |
|
---|---|
三井住友カード |
|
MUFG/三菱UFJカード VIASOカード |
|
※表現を一部修正
いずれも条件は類似していますが、
- 生計が同一である必要があるか
- 本会員が学生や未成年である場合は発行対象となるか
- 枚数制限があるか
の面で違いがあることがわかります。
そのため、家族カードを検討する際は、家族の条件に当てはまるかを確認する必要があります。
詳しくは後述しますが、この「確認漏れ」も家族カードで審査落ちする代表的な原因の一つです。
家族カードの審査基準は公開されていない
先程も家族カードにおける審査落ちについて少し触れましたが、ここから本題に入りましょう。
家族カードにも審査はある
「家族カードには審査がない」という説は存在しますが、クレジットカード各社は対外的には審査の存在を明かしています。
一例として、JCBの会員規約第一条二項の一文を取り上げます。
そのため、「審査があるか?」という問いに対して、「ある」と答えるのが適切です。
審査方法はカード会社で異なるという説もある
家族カードの具体的な審査基準については、いずれのクレジットカード会社も公開していません。
そのため「カード会社によって審査方法が異なる」という説もまことしやかに囁かれていますが、こちらは噂の域を越えていません。
家族カードで審査落ちする理由
家族カードで審査が通らなった事例は数々聞かれますが、そこには必ず審査落ちした理由があるはずです。
では、考えられる主な理由はなんでしょうか。
本会員がクレジットカード発行後に問題を起こしている
家族カードの利用分の金額を支払うのは本会員ですので、本会員側に問題が発生している場合でも、当然、審査落ちリスクは発生します。
- 「キャッシングを頻繁に利用している」
- 「支払いの遅延を起こしている」
などで本会員の信用(以下、クレヒス)が落ちていると、家族カードが審査に落ちる可能性は考えられます。
家族カードに申し込んだ人が過去に問題を起こしている
本会員はもちろんのこと、家族カードの申込者のクレヒスが低下している場合も審査落ちの可能性が高まります。
また、家族カードの申し込みを考えているカード会社のクレジットカードを以前に所有し、その際に上記で挙げた問題を起こしている場合も審査落ちに繋がるはずです。
そのため、過去5年以内に思い当たる節がある場合は、そのクレジットカード会社での家族カード発行は諦めるのが無難です。
家族カードの対象と見なされていない
クレジットカード会社各社で家族カードの発行対象者が異なる点は説明しましたが、申し込み前に自分が家族カードの対象者であるかの確認は怠りがちです。
法的に家族と称される対象者でも、クレジットカード会社の定義では対象外となるケースは考えられます。
申し込みの前に自分が対象者であるかは欠かさずにチェックしましょう。
たとえチェックミスであったとしても審査落ちした場合は、本会員の情報にその履歴が残ってしまい、クレヒスに少なからず傷をつけることになります。
申込内容に不備がある
とても単純な話ですが、おそらくクレジットカードの審査落ちでもっとも多いケースは「申込内容の不備」でしょう。
例えば、生計を共にしていることが家族の条件である場合、「住所や家の電話番号は本会員と同一である」と見なされることは間違いありません。
ここで、万が一記載内容を誤るとは本会員との関係性を疑われてしまうこともあるでしょう。
クレジットカード会社によっては、「何かの間違いだろう」と判断した箇所について、電話などで再確認してくれるところもありますが、そのまま審査落ちという結論にまで流れてしまうところがほとんどです。
紙で申し込む場合は郵送する前に記入用紙を、Webで申し込む場合は最終申し込み画面を、必ず見直してください。
家族カードで審査落ちした場合はまずクレヒスの確認を!
万が一家族カードの審査に落ちた場合は、冷静に対処する必要があります。
審査落ちしても、クレジットカード会社はその理由を説明してくれませんし、問い合わせ窓口に相談しても結果は同じです。
審査落ちの理由が何も思いつかない場合はこの機会に、「信用情報機関」に問い合わせてご自身やご家族のクレヒスを確認することをおすすめします。
クレヒスについては下記の記事で取り上げていますので、そちらも参考にしてください。
家族カード申込者のクレヒスに問題が見つかった場合
この場合は、クレヒスの回復に努めることも良いですが、家族カード申込者がブラックリストに載っていても本会員のクレヒスが評価されて、家族カードの審査を通過する場合があります。
ただし、これは本会員のクレヒスに問題がないことが前提条件になるため、本会員側のクレヒスも調査は必要です。家族カード申込者のクレヒスに問題があったことが判明しただけでは、原因究明には至りません。
本会員側の調査が完了し、「家族カードの申込者だけがクレヒスに問題があった」との結論に辿り着いたら、家族カードを申し込むクレジットカードを再検討しましょう。
対象のクレジットカードを変更するだけでクリアできる可能性は十分あります。
クレヒスに問題が見つからなかった場合
家族カード申込者のクレヒスに問題がないにもかかわらず、審査落ちした場合は、本会員側に問題がある可能性を考えるべきでしょう。
そして、この場合も本会員に対して調査を行うことで手っ取り早く済みます。
では、本カード所有者と家族カード申込者が共にクレヒスには問題がないにもかかわらず、審査に落ちた場合、その理由はどこにあるのでしょうか。
おそらくその状態であれば、下記二点を怪しむのが妥当でしょう。
- 申し込み条件を満たしていない
- 申込内容にミスがあった
前者であれば手立てはありませんが、後者であれば、改めて申し込みをするだけで、審査も通過するはずです。
一つ一つ審査落ちの理由を潰していき、最良の選択を取るようにしましょう。
家族カードの審査が不安な方におすすめしたいクレジットカード
最後に家族カードの発行に最適なクレジットカードをいくつか紹介します。
家族カードは本会員の申し込みが必須であるため、家族カードを視野に入れたクレジットカードの発行をこれから検討する方へ向けた内容にはなりますが、参考にしてみてください。
家族カードの審査が不安な方におすすめのクレジットカード
楽天カード
楽天カードも「18歳以上」という条件付きではありますが、三菱UFJカード VIASOカードと同様に海外留学者にも家族カードの発行が可能です。
楽天カードの家族カードにおいて最も興味深いのは、「同性パートナーも家族カードの対象者である」と公言している点です。
世界をターゲットにしている楽天グループならではとも言えますが、まだまだ日本ではこのようなクレジットカードは少ないため、一際目を引きます。
三菱UFJカード VIASOカード
子供が海外に留学していてクレジットカードを持たせたいと考えている方に打ってつけなのが、三菱UFJカード VIASOカードです。
三菱UFJカード VIASOカードは、家族カードの特例として以下の条件を設けています。
- 本人会員さまの配偶者・親・子供(高校生を除く18才以上)の方でしたら家族カードを発行させていただきます。
なお、本人会員さまが学生・未成年の場合は家族カードの発行はできません。
ただし、15才以上の高校生またはそれに相当する専門学校生のお子さまが海外に留学される際に限り、家族カードのお申し込みを承っております。
海外留学生も家族カードに対象としているクレジットカードは数少ないため、特定の条件下の方にとっては、ありがたいクレジットカードとなるでしょう。
ただし、この手の特例については、対象カードや条件の変更が起こりうるため、申し込み前には必ず直接カード会社に問い合わせすることが賢明です。
まとめ
一見単純でも奥が深いのが家族カードです。
発行条件もクレジットカード会社によって様々で、申し込み前にしっかりと確認すべき箇所が多々あります。
また、「どこまでを家族と見なすか」についても、多様性が進む昨今ですので、公式ホームページ上では表現しきれない部分もあるはずです。
その場合は、面倒くさがらないことが重要です。
本記事の編集者について

イーデス編集部
専門知識がないと難しい金融商品を、正確で詳しく、わかりやすく伝えるために、記事企画・推敲・構成・編集・情報の更新を行っております。
事前にクレジットカード会社に問い合わせをした上で、スムーズな申し込みを行い、家族カードデビューを実現させましょう。