アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードの特典、ゴールドとの違いを徹底解説
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ステータスの高さやブランドイメージのあるクレジットカードといえば、アメリカン・エキスプレスが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
「アメックス」の通称で世界中の人々から親しまれ、クレジットカード発行会社としてだけではなく、国際ブランドとして決済サービスを提供しています。
「アメリカン・エキスプレスのカードを持ちたい」と思っても、ステータス性のあるカードゆえに高い年会費や、年会費に見合っただけの特典やメリットがあるのかも気になりますよね。
アメックス発行のクレジットカードには、カード券面から「グリーン」と「ゴールド」と呼ばれているものがありますが、なんとなくどちらかを選んでしまうことで、無駄な年会費を支払ったり、本当は自分にとって有益な特典を得るチャンスを失ったりしてしまうこともあります。
またそのステータスの高さゆえに、「自分でも作れるのだろうか」と不安に思うこともあるかもしれません。
今回こちらの記事では、アメックスのエントリーカードでもある、アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードのメリットやデメリット、ゴールドとの比較について徹底解説します。
ぜひ「アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード」について深く知り、自分がどのクレジットカードを選べば良いのかの参考にしてくださいね。

田中裕晃 / 大峰FP事務所
アメリカン・エキスプレスには、グリーンカード、ゴールドカード、プラチナカードの3種類ありますが、本記事では多くの方にとって身近なグリーンカードとゴールドカードについて比較紹介されています。
クレジットカードを比較するポイントとして、ポイント還元や旅行保険の付帯内容、ラウンジ利用に関することなどのいわゆる「特典」に関すること、年会費などの保有にかかる「コスト」、利用可能店舗の数などの「利便性」、そしてステータスとしての「価値」が挙げられます。
アメックスはVISAやMastercardに比べると加盟店が少なく、特に日本国内においてはやや利便性が劣るのは否めません。反面、ステータスとしての価値は十分に評価できますので、ブランド力を求める方にはオススメと言えるでしょう。
グリーンカードとゴールドカードに関しては、特典とコストで比較してください。年会費には差がありますが、例えば一枚家族カードを付けるという予定なら、その差は少し縮まります。海外空港の利用が多い方ならば、ゴールドカードが適しているでしょう。
利用頻度や生活スタイルによってどちらがオトクかはご自身で判断するしかありません。当然、他ブランドのクレジットカードとも比較すべきでしょうが、選択肢の一つとしてアメックスカードも検討してはいかがでしょうか。
他のアメックスのクレジットカードについては、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
ファイナンシャルプランナー / 株式会社大峰
監修者田中裕晃さん
京都市出身。
京都府立大学・文学部史学科卒業、京都府立大学大学院・文学研究科史学専攻・博士前期課程修了(文学修士(歴史学))。
大手賃貸仲介業者に就職し、新人賞を獲得。店長職を経験した後、売買仲介業者として独立。その後、株式会社大峰の代表取締役に就任。大峰FP事務所を開設し、現在に至る。
▼保有資格
ファイナンシャルプランナー(CFP®)
公認不動産コンサルティングマスター
宅地建物取引士
マンション管理士
住宅ローンアドバイザー
賃貸不動産経営管理士
不動産キャリアパーソン
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アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードの概要
この章ではます、アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード=通称「アメックスグリーン」の概要についてまとめます。
後に詳しく説明しますが、セゾンカードが発行し国際ブランドがアメリカン・エキスプレスのカードではなく、アメックスが発行しているものなので、混同しないようにご注意ください。
年会費は13,200円(税込)から月会費1,100円(税込)に変更
アメックスグリーンは年会費が13,200円(税込)・家族カードは年会費6,600円(税込)でしたが、月会費1,100円(税込)に変更になり、家族カードも月会費550円(税込)と所有しやすくなりました。
とはいえ、1年間持ち続けると13,200円(税込)かかりますので、年会費が永年無料や1,000円以下のクレジットカードが多数存在する中では、そのステータス性の高さが伺えますね。
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードの年会費31,900円(税込)と比べれば、年間を通しても半額以下で今なら月々1,000円ちょっとでアメックス発行のカードを持つことができるので、かなりハードルが低くなります。
「まずはアメックスのカードを使ってみたい」という方は。アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードから入ってみるのもいいかもしれません。
国際ブランドはアメリカン・エキスプレスのみ
アメックスはカード発行だけではなく、決済ブランドでもあります。当たり前の話ですが、「Visaブランドのアメックスカード」などは存在しません。
アメリカなど主要な先進国ではアメックスブランドは問題なく決済できる店舗が多いですが、まだ世界中のあらゆる場所で決済できるほどの加盟店には至っていません。VisaやMastercard®のシェア率には劣ります。
日本国内でも、「アメックスとJCBのカードは決済できない」という店舗も存在するため、VisaやMastercard®ブランドのカードと「2枚持ち」することをおすすめします。
セゾンカードが発行するアメックスブランドとは違う
「決済ブランドはアメックスで、カード発行会社はセゾンカード」などというカードも存在します。今回こちらの記事では、アメックス発行のアメックスカード(プロパーカード)を紹介しています。
通称「セゾンアメックス」のクレジットカードについては、「セゾンアメックス4種を徹底比較!年会費や優待特典の違いとは」のページを参考にしてくださいね。
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードのメリット
月会費1,100円(税込)・1年間保有し続ければ13,200円(税込)もかかるアメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードには、それだけのメリットが多数あります。
多くのアメックスユーザーから愛されている特典を中心にご紹介します。
他社ゴールドカードと同等、またはそれ以上の特典がある
年に1万円以上のコストがかかるということで、他社のゴールドカードと同等の特典があります。たくさんの特典がありますが、それらを箇条書きにして解説します。
メリット
空港のカードラウンジが無料で利用できる
ステータスカードの大きなメリットとして、空港ラウンジが無料で利用できる点があげられます。
国内28空港と海外(ハワイ)(※)のカードラウンジが何度でも利用できるため、国内線を中心に飛行機をよく利用する人にとってはとても便利でお得な特典です。
※韓国-仁川国際空港の空港ラウンジサービスは、2019年4月30日にサービス終了しています。
海外の空港をよく利用する人ならば、プライオリティ・パスというVIPラウンジ会員権の年会費無料を利用しても良いでしょう。このプライオリティ・パスの特典は他社のゴールドカードにはない特典のひとつです。
しかしアメックスグリーンの場合、スタンダードの会員権が無料なだけで、利用には35米ドルが必要です。アメックスゴールドは年間2回までこの35米ドルがかかりません。
プライオリティ・パスについての詳細は、「プライオリティ・パス付きクレジットカード、お得に使えるのはどれ?」の記事を参考にしてください。
海外旅行保険が最高5,000万円まで補償
海外旅行でケガや病気に遭ってしまった場合に補償してくれる保険は、とても心強い存在です。
アメリカなど医療費が高い国で治療を受けた場合、簡単な処置でも100万円以上請求されてしまうこともあるため旅行保険は欠かせません。
AIUなど保険会社が提供している旅行保険を検討しても良いですが、短期の旅行などではクレジットカードに付帯している保険でも十分にまかなえることがほとんどです。
このアメックスグリーンの場合は「利用付帯」といって、アメックスグリーンで旅行代金の飛行機やホテル代などを支払った場合にのみ適用されるため、忘れずにアメックスグリーンで支払うようにしましょう。
ワンランク上の日常を実現するサービスも豊富
旅行関連のサービスに優れたアメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードですが、さらに、以下のような普段の生活に関する特典も増えています。
どちらのサービスも日常をワクワクさせてくれる内容で、より人気を博しそうです。
グリーン・オファーズ
- ブランドバッグのサブスクリプションサービス「ラクサス」の割引特典
(新規登録で3ヶ月間は税込1,100円) - 腕時計のサブスクリプションサービス「KARITOKE」の割引特典
(新規登録で初月80%オフ、2・3ヶ月目50%オフ) - フードデリバリーアプリ「menu」の割引特典
(新規登録で合計2,400円オフ、menu pass(有償)の新規/継続加入で毎月300円オフ) - ベルリッツ(英会話)割引特典
(新規入学で受講料10%オフ) など
スマートフォン・プロテクション
- 補償対象:スマートフォン1台
- 補償範囲:破損(スクリーン画面割れ損害を含む)、火災、水漏れ、盗難(※)
- 支払限度額:3万円
- 保証期間:1年間
※1回の事故につき自己負担額5千円が適用されます。
ポイントプログラムが充実している
アメックスも利用によってポイントが貯まります。「メンバーシップ・リワード」といい、100円の利用によって1ポイントが貯まります。1ポイントを還元すると0.3%~1.0%ほどになりますが、これは交換する商品によって大きく変わってきます。
ポイントをキャッシュバックに利用する場合、還元率は0.3%とそれほど魅力的ではありません。しかし1提携しているマイレージサービスに1ポイント=1マイルで交換が可能なためマイルを貯めたい人にはおすすめのポイント制度です。(※メンバーシップ・リワード・プラスに加入の場合)
メンバーシップ・リワード・プラスという年会費3,300円(税込)のオプションに加入することで、マイルを有利なレートで交換することができます。
ステータス性がある
アメリカン・エキスプレスのメリットとしてやはり大きいのは、ステータス性が少なからずあります。維持費は他のクレジットカードに比べて一段階高く、デザインもスマートでブランドイメージも良いです。
実際にアメリカン・エキスプレスを愛用している人の多くが、このようなアメックスならではのステータス性やブランドイメージに満足しているのではないでしょうか。
さらにこのアメックスには、ゴールドカードが存在します。次の章で、このアメックスグリーンとの違いを解説します。
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードとの違い
ここまでアメリカン・エキスプレスのメリットをお伝えしてきましたが、年会費が31,900円(税込)のアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードと比較するとどのような違いがあるのでしょうか。
「グリーンとゴールド、どっちにしよう?」と比較検討している人は、よく読んでみてください。
プライオリティ・パスの利用は有料
アメックスゴールドは、プライオリティ・パスを通して海外VIPラウンジの利用が年間2回まで無料で利用できますが、アメックスグリーンは会員権が無料でも、利用によって都度料金がかかります。
- グリーンカード:
海外VIPラウンジの利用は1回35米ドルずつ必要 - ゴールドカード:
年間2回まで海外VIPラウンジの利用が可能
またアメックスゴールドの家族カードは年会費が無料な上に、このプライオリティ・パスの利用も年に2回まで無料です。夫婦でアメックスゴールドを持てば、海外空港での待ち時間を優雅に過ごせますね。
グルメサービスの「招待日和」が利用できない
アメックスグリーンにないゴールドの特典として、グルメサービスの「招待日和」があります。指定のレストランであらかじめ決められたコース料金が、「2名以上で行くと1名分が無料になる」というものです。
もともとのコース料金が1万円前後するものが多く、ドリンク料金は定価のままなど条件はありますが、リッチな飲食店をお得に利用したい人にはおすすめのサービスです。
保険の補償内容がゴールドの方が手厚い
先ほどもご紹介した海外旅行保険ですが、ゴールドカードの保険内容の方が手厚いです。
保険の補償内容
- グリーンカード:利用付帯で最高5,000万円
- ゴールドカード:利用付帯で最高1億円
上記の例のように、補償額が異なります。また航空便遅延費用補償などがゴールドには付帯されています。
海外旅行に多く出かける人には、アメックスゴールドの補償内容は大変魅力的です。
グリーンならば年会費は半額以下
ただ、グリーンとゴールドの大きな違いとしてはその年会費の高さがあります。
- グリーンカード:月会費1,100円(税込) 家族カード550円(税込)
- ゴールドカード:年会費31,900円(税込) 家族カード1枚無料
家族カードや特典の充実さを考慮すると、ゴールドも十分にその価値があるカードです。
その辺りも考慮してご自身の状況にあったカードをお選びください。
このような人にアメックスグリーンがおすすめ
ここまでアメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードについて様々な観点から紹介してきました。この章では、「ズバリ、アメックスグリーンはどんな人におすすめのカードなの?」という疑問にお答えします。
まずはアメリカン・エキスプレス発行のカードを持ちたい人
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードは、他のクレジットカードにはないブランド力やステータス性があります。
アメックスグリーンなら月々1,100円(税込)で所有できますので、まずはそのエントリーカードとしてアメックスのプロパーカードを使いたい人におすすめします。
国内線利用がメインの人
次におすすめしたいのは、国内線の利用が多い人です。アメックスグリーンは、国内28空港と海外1空港でのカードラウンジの利用が何度でも無料です。
アメックスには多くの魅力がありますが、簡単にいうと上記のような人におすすめのカードといえます。
まとめ
世界中から愛されている、アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード=通称「アメックスグリーン」について解説してきました。大切な点を再度まとめます。
アメックスグリーン4つのポイント
- アメックスグリーンはアメックスのプロパーカードの中でもエントリーカード
- ラウンジや旅行保険など他社のゴールドカード並みの特典やメリットがある
- さらに海外旅行でのサポート力や特典を求めるならアメックスゴールドがおすすめ
- まずはアメックスを持ちたい人、国内線利用が多い人におすすめ
以上の点をふまえて、自分がアメックスグリーンに入会するべきかどうかを判断してみてください。
アメリカン・エキスプレスはステータス性がありブランド力もあるカードです。気になる方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードの評判
「アメックスグリーン」の評判としては、高いステータス性や信用度、デザイン性などが気に入っているとの声が多数あがっています。
実用面でも旅行時の空港ラウンジ利用や付帯保険など、T&Eカードとしてトラベルに強い面が好評のようです。
一方で、ユーザーが気になる点として圧倒的に多かったのは、年会費の高さです。その中には、高ステータスのカードだけに仕方ない……といったコメントが添えられているものもいくつかありました。
ただ、年会費13,200円(税込)から月会費1,100円(税込)に変更になったことで、好きな時に必要な分だけ気軽に所有できるため、その辺りのハードルは多少低くなったかもしれません。
また、カードの利用先については、満足している人とそうでない人とで意見が分かれました。
ユーザーから好評な点
- どこで利用しても信用度があるところです(43歳男性/フリーランス)
- デザインが良い。ハイブランド系のお財布と合わせるとかっこいい(33歳女性/会社員)
- 空港ラウンジが使えるところ(30歳男性/会社員)
本記事の編集者について

イーデス編集部
専門知識がないと難しい金融商品を、正確で詳しく、わかりやすく伝えるために、記事企画・推敲・構成・編集・情報の更新を行っております。
ユーザーが気になっている点
- 年間費を抑えられるとありがたい。とは言え、それで差別化が図られているので仕方ないきもしています(36歳男性/経営者・役員)
- 日本では飲食店でイマイチ使いずらいので、店舗数が増えるとありがたい。(30歳男性/会社員)