家族カードは彼女にも発行できる?同棲カップルや名字が違う場合はどうなるかわかりやすく解説
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彼女と同棲するとなった場合に、気になるのがお金の管理についてです。
ひとつの銀行口座でお金を管理することはできますが、彼女に家族カードを発行して管理したいと考える人もいるでしょう。
結論からいえば、彼女や同性パートナーにも発行できる家族カードは存在していますが、発行にあたっては注意点もあります。
本記事では、家族カードの発行に関する注意点と彼女にも発行できる家族カード、家族カードそのもののメリット・デメリットについて解説します。
同棲を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
家族カードにおすすめなクレカ3選
※1 ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※2 最大7%ポイント還元:ポイント還元率は通常のポイント分を含みます。スマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済での支払いが対象です。iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外となります。商業施設内にある店舗など、一部ポイント加算対象とならない店舗および指定のポイント還元率にならない場合があります。一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿し支払いただく場合があります。 その場合の支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、利用される店舗によって異なる場合があります。ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済は利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。
この記事を読んでわかること
- 彼女にも発行できる家族カードの条件が
- 彼女にも発行可能な家族カードの種類
- 家族カードそのもののメリット・デメリット
気になる内容をタップ
- 家族カードのメリット、お得ポイントはたくさんある
- メリット①:通常はかかる年会費が無料、または安くなりサービス内容はそのまま
- メリット②:審査の基準が本会員なので、家族の追加分は審査が通りやすい
- メリット③:ポイントやマイルを一緒に貯められる
- メリット④:本会員と一緒に自動引き落としされるので、明細を管理しやすい
- メリット⑤:本会員のクレジットヒストリーが作れる
- メリット⑥:海外旅行保険がついているカードは、家族分も適用される
- 家族カードの注意点
- 注意点 1:個人のプライバシーが守られない
- 注意点 2:限度額が上がるわけではないので、枠が足りなくなる可能性がある
- 注意点 3:家族会員のクレジットヒストリーが作れない
- 注意点 4:発行枚数や利用可能な年齢に制限がある
- 注意点 5:離婚、別居した場合は利用停止の手続きが必要
- 注意点 6:名義人が死亡した場合は解約の手続きが必要
家族カードは彼女にも発行できる?
結論からいえば、彼女に家族カードを発行することは原則できません。
「生計をともにしているから」という理由で、内縁関係にあるパートナーや恋人、友人に対して家族カードを発行したいという人もいるでしょう。
しかし、彼女は法律上の家族ではないため、原則として家族カードは作ることができないのです。
そもそも、家族カードはクレジットカードの本契約者の家族に対して発行されるカードであり、本会員の子どもや配偶者・親が対象です。
そのため、上記の条件に当てはまらない彼女は、家族カードを発行できないようになっています。
ただし、例外として同性パートナー(LGBT)のカップルでも家族カードが作れるカードもあります。
悪用防止などの観点から、まだまだ種類は多くないものの、近年では発行できるカードが登場しています。
どうしてもという人は、今契約しているクレジットカード会社や、これから発行しようと考えているクレジットカード会社にに問い合わせてみましょう。
同棲カップルや名字が違う場合はどうなる?
彼女と同じように同棲カップルや名字が違う場合も家族カードの発行対象にはなりません。
繰り返しになりますが、多くのクレジットカード会社では、生計を同一とする配偶者・親・18歳以上の子どもを条件に定めているためです。
また、生計をともにする同姓の家族も含まれますが、同棲カップルの場合はこれに該当しません。そのため、原則家族カードを発行できないのです。
ただし、最近では例外も出てきています。セゾンカードでは、カードの種類が限定されるものの、同棲カップルや名字が違う家族、同性パートナーも家族カードを発行できるとしています。
まだまだ種類は多くないものの、一部のクレジットカード会社では、発行できる場合もあるのです。
家族カードとは、本会員と一緒に住む家族のためのお得なカード
そもそも家族カードとは、本会員の家族専用のカードです。
クレジットカード会社によって多少条件に違いはあるものの、多くの場合、以下を家族と定義して発行の対象としています。
- 本会員の配偶者・親・18歳以上で高校生以上の子ども
- 本会員と生計を同一である、18歳以上の同姓の家族
- 生計の同一を問わない2親等以内の親族
上記の条件に当てはまる人に対し、家族カードが発行されます。支払いは本会員の口座からまとめて引き落とされ、ポイントも同じように家族の口座に貯まる仕組みです。
定義されている家族以外の場合、審査に通るかどうかはカード会社によって違いがあります。主に以下のような家族が考えられますが、一般的には断られるケースががほとんどです。
- 兄弟姉妹や祖父母
- 義理の両親
また、「遠くに暮らす両親のために家族カードを作りたい」という人も多いかと思いますが、カード会社によって審査基準が異なり、自分の両親であっても審査を通らないこともあります。
そもそも、クレジットカード会社すべてが、家族カードを発行しているわけではありません。エポスカードは、家族カードがない代表的なカードです。
自分のお目当てのカードが家族カードを発行しているかどうかは、申し込み前に事前に確認しておきましょう。
【条件あり】彼女にも発行可能な家族カード
現在、彼女にも家族カードが発行できるクレジットカードは、それほど多くありません。
以下は、彼女やパートナーにも家族カードが発行できるクレジットカードの特徴です。
カード名 | ||||
---|---|---|---|---|
申込み資格 | 楽天会員に登録済み、かつ18歳以上(高校生不可)の本人または配偶者に安定した収入がある方 | 原則として18歳以上39歳以下で、本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上で学生の方。 | 20歳以上で安定した収入があること | 満20歳で安定した収入のある方、日本国内に住所がある方 |
年会費 | 無料 | 永年無料 | 月会費1,100円(税込) | 165,000円(税込) |
ポイント還元率 | 1.0%~3.0% | 1.0%~10.5%(※1) | 0.3~1.0% | 0.3~3.0% |
国際ブランド | ||||
発行スピード | 約1週間~10日前後 | 最短5分程度(※2) | 2週間程度 | 約2週間程度 |
ETC年会費 | 550円(税込) | 無料 | 無料 | 無料 |
電子マネー | ||||
旅行損害保険 | 海外旅行保険 | 海外旅行保険 | 国内旅行保険・海外旅行保険 | 国内旅行保険・海外旅行保険 |
リンク |
補償の手厚さを重視するのであれば、アメリカン・エキスプレス®が発行しているクレジットカードがおすすめです。
年会費重視であれば、楽天カードやJCB CARD Wを選ぶとよいでしょう。
次項からは、各カードの特徴を詳しく解説します。
楽天カード
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0%~3.0% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
発行スピード | 約1週間~10日前後 |
追加カード | ETCカード 家族カード |
ETCカード発行手数料 | 無料 |
ETCカード年会費 | 550円(税込) |
ETCカード発行期間 | 申し込みから通常約2週間 |
マイル還元率(最大) | 0.5% |
旅行保険 | 海外旅行保険 |
ポイント名 | 楽天ポイント |
締め日・支払日 | 締め日:毎月末日・支払日:翌月27日(金融機関が休業日の場合は翌営業日) |
申し込み条件 | 楽天会員に登録済み、満18歳以上、本人または配偶者に安定した収入のある方、または高校生を除く18歳以上で学生の方。 |
必要書類 | ■公的証書(住民票の写しあるいは印鑑登録証明書)の原本いずれか1点か、下記のコピーいずれか2点 ・住民表の写し ・印鑑登録証明書 ・運転免許証 ・個人番号カード ・在留カード ・健康保険証 ・パスポート(日本政府発行) |
注目ポイント
- 楽天ポイントがザクザク貯まる
- 楽天市場の買い物はいつでもポイント3倍!
※特典進呈には上限や条件があります - 電子マネー「Edy」搭載カード
- トラブルに対応した安心機能が充実
楽天カードがおすすめの人
- 楽天サービスを利用している人
- 楽天ポイントを貯めている人
- 券面のデザインを選びたい人
楽天カードは、年会費無料でポイントが貯まりやすいクレジットカードです。
普段の買い物でも楽天ポイントが貯まりますが、楽天銀行や楽天モバイルなどの楽天サービスを利用していると、さらにポイントが貯まりやすくなります。
また、楽天市場での買い物では、ポイント還元率が3.0%になるのも特徴です。券面デザインも豊富で、ほしいデザインでカードを発行できるという特徴もあります。
ETCカードの年会費が必要な点には注意が必要ですが、おしゃれな1枚がほしい人にはおすすめの1枚です。
JCB CARD W
年会費 | 初年度:永年無料 2年目以降:永年無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0%~10.5%(※1) |
国際ブランド | |
電子マネー | |
発行スピード | 最短5分程度(※2) |
追加カード | ETCカード 家族カード |
ETCカード発行手数料 | 無料 |
ETCカード年会費 | 無料 |
ETCカード発行期間 | 最短1週間 |
マイル還元率(最大) | 0.3%~0.78% |
旅行保険 | 海外旅行保険 |
ポイント名 | OkiDokiポイント |
締め日・支払日 | 公式サイト参照 |
申し込み条件 | 原則として18歳以上39歳以下で、本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上で学生の方。 [家族カードの場合]生計を同一にする配偶者・親・子供(高校生を除く18歳以上)の方。 ※本会員が学生の場合は、申し込みできません。 |
必要書類 | JCBから届く書面 ・本人確認書類 ・収入証明書類 ・収入証明書類 ※申込者の職業、キャッシングサービス(融資)の利用希望によって提出書類が異なります。 |
注目ポイント
- 【18~39歳入会限定】高還元率でお得なカード!
- 【年会費永年無料】ポイントいつでも2倍以上!
- 【新規入会限定】新規入会&カード利用&Amazon.co.jp利用で最大15,000円キャッシュバック!
- 【期間限定】お友達紹介で1,500円キャッシュバック!
- 家族カード・ETCカードが年会費永年無料!
補足事項
- ※1 最大還元率はJCB PREMOに交換した場合
- ※2 モバ即の入会条件
①9:00AM~8:00PMでお申し込み
②カード申し込み時に、WEBにてお支払い口座を設定
③顔写真付き本人確認書類による本人確認(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)受付時間を過ぎた場合は、翌日受付扱いとなります。
モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPをご確認ください。
JCB CARD Wがおすすめの人
- 年会費をかけたくない人
- 高還元率を期待している人
- カードを持たずにスマホで決済をしたい人
JCB CARD Wは、JCBが発行している年会費無料のカードです。
加入する際に年齢制限がかかっていますが、とにかく還元率が高く、Oki Dokiポイントを効率よく貯められます。
また、同棲している彼女などに対しても家族カードの発行が可能です。
39歳までの加入条件がついているものの、40歳以上になっても継続して保有できるほか、年会費もかかりません。
スマートフォンでの非接触決済やタッチ決済にも対応しており、さまざまなシーンで役立つでしょう。
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード
新規入会&カード利用で最大35,000ポイントプレゼント!
- 入会後8ヶ月以内に「グリーン・オファーズ™カード利用ボーナス」対象加盟店でのカード利用1,000円ごとに150ボーナスポイント(上限15,000ボーナスポイントまで)プレゼント
- 入会後3ヶ月以内に合計20万円のカード利用で5,000ボーナスポイントプレゼント
- 入会後6ヶ月以内に合計50万円のカード利用で15,000ボーナスポイントプレゼント
【対象期間】2023年10月5日(木)~終了日未定
さらに初月1カ月分の月会費無料!
年会費 | 初年度:月会費1,100円(税込) 2年目以降:月会費1,100円(税込) |
---|---|
ポイント還元率 | 0.3~1.0% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
発行スピード | 2週間程度 |
追加カード | ETCカード 家族カード |
ETCカード発行手数料 | 935円(税込) |
ETCカード年会費 | 無料 |
ETCカード発行期間 | 約2週間 |
マイル還元率(最大) | 0.5%~1.0% |
旅行保険 | 国内旅行保険・海外旅行保険 |
ポイント名 | メンバーシップ・リワード |
締め日・支払日 | 登録された口座振替金融機関等の関係により、お客様ごとに個別に設定 |
申し込み条件 | 20歳以上で安定した収入があること |
必要書類 | 運転免許証・運転経歴証明書・健康保険証・パスポート・住民票の写し・マイナンバーカード・写真付き住民基本台帳カード・在留カード・特別永住者証明書など本人確認書類 |
注目ポイント
- 新規入会で最大35,000ポイント獲得可能!
- タッチ決済で便利にお買い物を楽しめる!
- プロテクションサービスで返品対応も可能
- 貯めたポイントはマイル以外にも交換OK!
- 各種保険が充実しているから海外旅行も安心
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードがおすすめの人
- はじめてアメックスカードを作る人
- アメックスカードを持ちたいが年会費は抑えたい人
- 日常的に使いやすいカードがほしい人
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードは、アメックスが発行するクレジットカードのエントリー版にあたるカードです。
月会費は1,100円(税込)と比較的リーズナブルながら、ゴールドカード並みのさまざまな手暑い補償が付帯しています。
家族カードは月会費で550円(税込)がかかりますが、持っていて損はない1枚です。
パートナーと2人で使うことでボーナス獲得までのハードルも下がるため、検討してみる価値はあるでしょう。
アメリカン・エキスプレス®・プラチナ・カード
年会費 | 初年度:165,000円(税込) 2年目以降:165,000円(税込) |
---|---|
ポイント還元率 | 0.3~3.0% |
国際ブランド | |
電子マネー | |
発行スピード | 約2週間程度 |
追加カード | ETCカード |
ETCカード発行手数料 | 935円(税込) |
ETCカード年会費 | 無料 |
ETCカード発行期間 | 約2週間 |
マイル還元率(最大) | 0.90% |
旅行保険 | 国内旅行保険・海外旅行保険 |
ポイント名 | メンバーシップ・リワード |
締め日・支払日 | 登録された口座振替金融機関等の関係により、お客様ごとに個別に設定 |
申し込み条件 | 満20歳で安定した収入のある方、日本国内に住所がある方 |
必要書類 | 指定の写真付き本人確認書類のいずれか 運転免許証・運転経歴証明書・健康保険証・パスポート・住民票の写し・マイナンバーカード・写真付き住民基本台帳カード・在留カード・特別永住者証明書 |
注目ポイント
- AMEXのプラチナカードが当サイトから申込可能に!
- ポイントアップグレードプログラムが無料で楽しめる
- 旅行傷害保険や個人賠償責任保険など手厚いサービス
- 世界が認めるプラチナカード
アメリカン・エキスプレス®・プラチナ・カードがおすすめの人
- 最高ランクのプラチナカードを所有したい人
- 旅行における補償・保険を充実させたい人
- ほかにはない特典やVIP優待を受けたい人
- 入会後4か月以内に合計200万円以上のカード利用ができる人
アメリカン・エキスプレス®・プラチナ・カードは、アメックスのプロパーカードの最高峰に位置するクレジットカードです。
他社のプラチナカードよりも年会費はかかりますが、ステータスが高く、補償や特典が非常に充実しています。
家族カードは4枚まで無料で発行可能です。年会費が高いのがネックですが、さまざまな特典を家族カードでも享受できるため、彼女やパートナーにランクの高い体験をしてもらえるでしょう。
なお、本会員はメタルカードですが、家族会員はプラスチックカードとなります。
家族カードのメリット、お得ポイントはたくさんある
それぞれが本会員になってクレジットカードを持てばいいのを、なぜわざわざ家族カードを作る必要があるのでしょうか。
その理由は、多くののメリットがあるためです。具体的には以下の6つです。
メリット
- メリット①:通常はかかる年会費が無料、または安くなりサービス内容はそのまま
- メリット②:審査の基準が本会員なので、家族の追加分は審査が通りやすい
- メリット③:ポイントやマイルを一緒に貯められる
- メリット④:本会員と一緒に自動引き落としされるので、明細を管理しやすい
- メリット⑤:本会員のクレジットヒストリーが作れる
- メリット⑥:海外旅行保険がついているカードは、家族分も適用される
それぞれについて説明していきます。
ただし、事例で紹介しているカードのなかには、彼女や同性パートナーには発行できないケースがあります。あくまでも例として本文を読み進めてください。
メリット①:通常はかかる年会費が無料、または安くなりサービス内容はそのまま
本会員ではかかっている年会費も、家族会員は無料となったり、安くなったりすることがあります。
カードにもよりますが、基本的には本会員と同様の特典や付帯サービスが受けられるものであるため、非常にお得です。
たとえば、以下のカードが該当します。
年会費がお得になる例
- JALカード:年会費2,200円→家族会員1,100円
- タカシマヤカード:年会費2,200円→家族会員無料(4枚まで)
- JCBゴールド:年会費11,000円→家族会員無料(1枚まで)※個別のおさいふの家族会員のみ
※価格はすべて税込
カード会社によって割引率などは違いますが、ほとんどの家族カードで年会費がお得になります。
それぞれが個別にカードを発行するよりもお得度が高いため、家族カードが発行できるのであれば発行しておいて損はないでしょう。
メリット②:審査の基準が本会員なので、家族の追加分は審査が通りやすい
家族カードで審査されるのは、 あくまでもカード本会員のみです。
家族カード会員は、収入のない専業主婦であっても、アルバイトをしていない大学生であっても、カード本会員に「支払能力あり」と審査されれば問題ありません。
カップルや同性パートナーも同様で、カード会員本人の審査結果だけで家族カードを発行できます。
仮にパートナーが、過去に支払い遅延や破産などの金融事故を家族が起こしていたとしても、家族カードとしてならクレジットカードを持てる可能性が高くなります。
100%とはいい切れないものの、本会員として申し込まなくてもカードが持てる可能性があるでしょう。
メリット③:ポイントやマイルを一緒に貯められる
本会員にとってメリットが大きいこととして、「ポイントやマイルが効率よく貯まる」という点が挙げられます。
マイルとは、航空会社が実施しているポイントプログラムのひとつで、家族カードを発行すると、このマイルやポイントを合算できるというメリットが生まれます。
特にJALやANAなどのマイルは、10,000マイル以上貯めなければ特典航空券に交換することはできません。
また、マイルは取得から3年間で有効期限を迎えてしまいます。
彼女やパートナーに家族カードを発行してもらうと、必要なマイルやポイントに交換しやすくなる上、どちらかがカードを使用してポイントやマイルを貯めることで有効期限を延ばすことも可能です。
パートナーと一緒にマイルを貯めることができれば、マイルを無駄にすることなく、効率よく貯めて交換することができます。
旅行などにも活用できるため、カップルや同性パートナーには非常におすすめです。
メリット④:本会員と一緒に自動引き落としされるので、明細を管理しやすい
家族カードが利用した分の利用代金は、本カードの利用代金と合算され本会員が払うことになります。同棲をすると、財布を同一にすることも珍しくありません。
このとき、彼女やパートナーと別々のカードを使っていると、明細や入出金を一括で管理できるため、カップルやパートナーで管理しやすくなるでしょう。
また、用途に応じてカードを使い分けるのも有効です。
「家族の食費や外食代はこの家族カードを使う」などの取り決めをすれば、2人で生活費として合計いくらかかっているのか明確に把握することもできます。
同棲するのであれば、家計の管理の負担を軽減するために、家族カードの発行を検討してみてもよいかもしれません。
メリット⑤:本会員のクレジットヒストリーが作れる
クレジットカードを使っていると、「その人がしっかりと支払をしたか」というクレジットヒストリー(クレヒス)をいうのが積み上げられていきます。
よいクレヒスを持てばその人の社会的な信用も上がり、よりステータスの高いカードを持てたり、住宅ローンなどほかの審査で優遇されたりするメリットがあります。
家族カードの場合は家族が使用した分も本会員が支払う必要がありますが、クレヒスもすべて本会員に集まり、蓄積されていく仕組みです。
将来的にプラチナカードクラスのカードを狙っている、結婚などで新居の購入を考えている人は、家族カードを活用してクレヒスにしておくことをおすすめします。
メリット⑥:海外旅行保険がついているカードは、家族分も適用される
クレジットカードの海外旅行保険は、家族カードにも適用されます。
彼女や同性パートナーに家族カードが発行できれば当然適用されるため、パートナーだけで海外旅行へ行くときも、その家族カードを持たせておけば、新しく保険に加入しなくても、もしものときに役に立つお守りとして機能するでしょう。
松崎さん
消費経済ジャーナリスト
松崎のり子さんからのコメント
家族カードを作るメリットが大きいのは、ゴールドやプラチナなどのステイタスカードでしょう。一般カードに比べてポイント還元率が高かったり、優待が充実しているのが魅力ですが、審査には年収や勤続年数などがネックになることも。パート勤務や、出産で一度会社を辞めたという妻が単独で作るにはハードルが高そうですが、家族カードならその心配はありません。逆に、会社員の妻がステイタスカードを持ち、起業したばかりの夫が家族カードを持つというパターンもあるでしょう。それぞれが持つより年会費も安く済むので、コスパ面でもおトクです。
品木さん
ファイナンシャルプランナー
品木 彰さんからのコメント
家族がいる方は、別々のクレジットカードを持つよりも、家族カードを作った方がお得である場合が多いです。
例えば、家族カードの利用によって獲得したポイントは、本カードとのポイントと合算されるため、家族で効率的にポイントを貯められます。カードのポイントは、商品との交換やカードの支払への充当など、現金とほぼ変わらない使い方ができる点が魅力です。
また、家族カードの申し込みで審査されるのは本カードを持つ人ですので、専業主婦や学生などでも作成が可能です。
さらに家族カードの利用明細は、本カードの利用明細に載るため家計を管理しやすいといえます。
このように家族カードには多くのメリットがあります。
「家族に何にお金を使ったか知られたくない」のような事情がない場合は、家族カードの利用を、積極的に検討してみましょう。
家族カードの注意点
家族カードにはメリットがある一方、少しだけ注意して欲しいこともあります。
注意点
- 注意点 1:個人のプライバシーが守られない
- 注意点 2:限度額が上がるわけではないので、枠が足りなくなる可能性がある
- 注意点 3:家族会員のクレジットヒストリーが作れない
- 注意点 4:発行枚数や利用可能な年齢に制限がある
- 注意点 5:離婚、別居した場合は利用停止の手続きが必要
- 注意点 6:名義人が死亡した場合は解約の手続きが必要
それぞれに詳しく解説します。
注意点 1:個人のプライバシーが守られない
本会員が家族分の支払をするということは、利用明細も管理しなければなりません。いい換えれば、利用履歴が本会員にオープンになってしまうのと同義です。
いかにパートナーとはいえ、お金の動きが相手に見えてしまうため、プライバシーが守られない点は要注意です。
「○月○日、レストラン△△で2万円を使った」「○月○日、××百貨店で1万円を使った」などの情報をパートナーと共有せず、個人のプライバシーを尊重したいときには、その家族カードは使わないほうがいいでしょう。
注意点 2:限度額が上がるわけではないので、枠が足りなくなる可能性がある
家族カードの利用枠は、本会員のみだったときと変わりはありません。
しかし利用する人が増えるため、利用枠が足りなくなってしまうことはあります。
パートナーが大きな金額を利用してしまった場合、もう片方のパートナーが利用できなくなってしまうかもしれません。
そうならないためにも、限度額を引き上げる申請が必要かどうかを、相談して決めましょう。
クレジットカードの限度額と利用額をそれぞれでしっかりと管理したい場合は、家族カードではなく本会員としてカードを持つことをおすすめします。
注意点 3:家族会員のクレジットヒストリーが作れない
家族カードの場合、支払いをしているのは本会員です。そのため、家族会員の信用情報=クレジットヒストリー(クレヒス)は作られません。
仮にパートナーが、個人でステータスの高いカードを持つ予定である場合や、将来的にローンを組む予定がある場合は、別途本会員となってクレジットカードを作ることをおすすめします。
同時に、毎月きちんと利用し、支払を滞りなく続けていきましょう。家族会員は個別でクレヒスを積めないことを覚えておいてください。
注意点 4:発行枚数や利用可能な年齢に制限がある
家族カードをほしいと考えている場合は、対象のクレジットカードで家族カードが発行可能かどうか、何歳から利用可能なのかを確認しておきましょう。
特に年齢に関しては、パートナーが年齢の基準をクリアしていなければ発行できません。
なお、年齢はクレジットカード会社やカードの種類によって異なります。
また、発行枚数の上限も確認してください。イオンカードなら3枚まで、三井住友カード(NL)なら9枚までというように、カード会社によって発行上限枚数にはかなり差があります。
あわせて、家族カードの年会費も確認しておきたいポイントです。
1枚目は年会費無料で、2枚目からは年会費が必要というパターンもあります。事前にチェックしておきましょう。
同棲中のカップルや事実婚で夫婦別姓の場合に家族カードが発行できるか否かの確認もしてください。
注意点 5:離婚、別居した場合は利用停止の手続きが必要
配偶者と離婚や別居した場合、カード会社に知らせないと、パートナーは家族カードを使い続けることができます。
この場合、請求は本カードの名義人に届くため、本会員は家族カードを解約するようにしてください。
一方で、これまで使えていた家族カードが使えなくなると、生活に支障をきたすという場合も考えられます。
家族カードの利用を停止する前にパートナーと話し合い、許可をもらっておくといいでしょう。
注意点 6:名義人が死亡した場合は解約の手続きが必要
名義人が死亡した場合、家族が連絡し本人名義のクレジットカードを解約する必要があります。
家族カードやETCカードなど、紐づいて追加発行していたカードも同時に解約しなければなりません。
名義人が死亡しても、そのまま放置して家族カードを使うことは認められていないため、注意してください。
品木さん
ファイナンシャルプランナー
品木 彰さんからのコメント
一方で家族カードは、誰でも作れるわけではなく、生活をともにする配偶者や18歳以上の子供、同居の両親などの法律的に認められた家族のみです。
内縁関係にある人や恋人は、家族カードを作れません。
また離婚した場合は、クレジットカード会社に申告しなければ、元配偶者はそのまま家族カードを利用できてしまいます。
離婚後に元配偶者が家族カードを使い、高額な請求がきてトラブルになることもあります。離婚後に家族カードが不要な場合は、必ずクレジットカード会社に連絡して利用停止の手続きをしましょう。
家族カードの発行方法
ここでは家族カードの発行方法について、発行の手順や発行日数などを解説します。
Webと窓口の両方で発行できる
家族カードの発行は、Webと窓口両方で可能です。どちらの場合も、基本的に本カードのような審査はしません。
そのため、クレジットカード会社が提示している申込条件に合致していれば、すぐにでも発行してもらえます。
また、家族カードの発行は、すでにクレジットカードを保有していて追加発行できるようになるパターンがほとんどです。
クレジットカード申し込み時に同時発行できるクレジットカード会社は、限られていることを覚えておきましょう。
クレジットカード発行時に家族カードも同時に発行できるクレジットカード会社の例としては、三井住友カードがあります。
発行の手順
家族カードの発行手順はおおむね以下の通りです。
- クレジットカードの会員サービスサイトにログインあるいは店頭にて家族カードの追加発行手続き
- 審査
- 家族カードが郵送されるのを待つ
- 家族カード到着
カードによっては電話で家族カードの申込書を取り寄せないといけない場合もあるため、事前に申し込み方法は確認しましょう。
1の申し込み時点で、家族カードの暗証番号を設定します。本カードと家族カードの暗証番号は別々に設定できます。
家族カードは、支払い金額の引き落とし口座を設定する必要もなく、本人確認書類も求められないため、必要書類を用意しなくてもよい場合がほとんどです。
支払い能力などの審査はクレジットカード契約者本人がすでに行っています。
そのため、家族カードの審査は、家族カードを発行できる条件が備わっているかどうかという確認がメインです。
また事実婚など、名義人と別姓の人を家族として届ける場合は、Webでは入力できない場合があります。
その場合は、店頭にて手続きをするか、会員用の問い合わせ先に電話をして、どのように手続きを進めればよいか質問しましょう。
ほとんどの場合審査は通過するため、手続きが終わったら、家族カードが届くまで待てばOKです。
申し込みから発行までの日数
家族カードを申し込んでから発行までにかかる日数は、本カードに必要とされる日数とほぼ同じで通常2週間ぐらいです。
先ほども少し説明しましたが、本カードと家族カードの同時発行に対応しているクレジットカード会社はあまりありません。
そのため、クレジットカードの発行からはじめる場合、発行日数は1か月以上かかることを見込んでおきましょう。
海外留学などで子どもに家族カードを持たせる場合は、時間がかかることを想定して2か月前に発行手続きをしておけば安心です。
家族カードの活用術
日常生活で複数のカードを使用すると、それぞれの利用状況の確認に手間がかかります。
家計簿をつけている場合、各カードごとの出費を把握し、それらすべてをまとめて家計簿に記録するのは時間と労力のかかる作業です。
家族カードを活用している場合、家族全員の利用分はひとつの明細に集約されて、合計金額を本会員の口座から引き落とされます。
家族全員のお金の使い方を一覧で確認できるため、無駄遣いに気づきやすくなります。
また、家計簿をつける場合も複数の明細を確認する手間を省くことが可能です。
FAQ(よくある質問)
家族カードに関するよくある質問をまとめています。
Q.カップルの共同口座でクレジットカードは作れる?
種類は少ないものの、家族カードが発行できるクレジットカードはあります。
申し込みをするのはどちらかひとりで、その後、家族カードを発行する必要があります。
Q.カップルでクレジットカードを共有することはできる?
名義人以外がクレジットカードを使用することはできないため、クレジットカードの共有はできません。
家族カードを発行するか、別名義でカードを作るかのいずれかを選択しましょう。
Q.家族カードとはどんなものですか?
家族カードとは、クレジットカードの本会員が家族に発行するカードのことです。
すべての支払いが本会員の口座から一括で引き落とされて、獲得したポイントも本会員の口座に貯まります。
Q.家族カードのメリットは何?
家族カードのメリットとして、ひとつの口座から家族全員の利用分が引き落とされるため、明細を管理しやすいことが挙げられます。
そのほかにも、以下のようなものがあります。
- 通常はかかる年会費が無料、または安くなりサービス内容はそのまま
- 審査の基準が本会員なため、家族の追加分は審査が通りやすい
- ポイントやマイルを一緒に貯めることができる
- 本会員のクレジットヒストリーが作れる
Q.家族カードを使うにあたって注意すべきことはありますか?
家族カードでは、家族全員の利用明細が本会員にオープンになります。個人のプライバシーを尊重したいときには、家族カードを使わないほうがよいでしょう。
そのほかにも、利用時の注意点には以下のようなものがあります。
- 限度額が上がるわけではないため、枠が足りなくなる可能性がある
- 家族会員のクレジットヒストリーが作れない
- 発行枚数や利用可能な年齢に制限がある
- 離婚、別居した場合は利用停止の手続きが必要
- 名義人が死亡した場合は解約の手続きが必要
まとめ
家族カードとは、本会員のオプションとして発行できるカードで、低コストかつ多くのメリットを受けられるカードです。
彼女や同性パートナーは発行できる家族カードが少ないものの、発行することで家計の管理やお得感を享受できます。
クレジットカードを発行する際には、特典なども検討した上でどれを発行するか決めましょう。
松崎さん
消費経済ジャーナリスト
松崎のり子さんからのコメント
共働き家庭がスタンダードとなり、生活費を夫婦で負担し合う時代に。夫が光熱費、妻が食費というように別々に支払いを担当していると、全体の収支が赤字なのか黒字なのかわかりにくくなってしまいます。ひとつの銀行口座にそれぞれが生活費を入金しあうスタイルなら、そこをカードの引き落とし口座に決めるといいでしょう。生活費の支払いを夫はメインカード、妻は家族カードですると決めれば、すべて同じ口座からの引き落としとなってお金の出入りがスッキリします。自分の方が生活費を多く負担しているのでは…なんて不満も出にくくなるでしょう。ポイントも合算で貯まるので、さらに効率がいいですね。