少額投資は投資初心者におすすめ?意味ないって本当?メリット・デメリットやおすすめの少額投資法も紹介
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- 投資初心者は少額投資から始めるのがおすすめってホント?
- 少額資金で始めるのにおすすめな投資方法は?
少額投資は、通常の取引よりも少ない資金で始められる投資法で、投資初心者にもおすすめです。
価格変動リスクの分散、元本割れリスクの回避などの理由から、少額投資の中でも特におすすめなのが次の3つです。
初心者にもおすすめの少額投資
なお、少額投資を始める場合、利益が小さい、短期投資に向かないなどの注意点もあるので、デメリットも理解した上で取引を始めましょう。
この記事では、少額投資について、初心者におすすめと言われる理由や、メリット・デメリット、少額投資のやり方などをまるっと解説します。
最後まで読めば、少額投資の特徴が理解でき、メリットとデメリットを把握したうえで、自分に合った投資方法を選べるようになるでしょう。
2023年2月24日時点の情報を掲載しています。
行政書士/ファイナンシャルプランナー / 青野行政書士事務所
監修者青野泰弘
同志社大学法学部卒業後、国際証券に入社。
その後、UFJキャピタルマーケッツ証券、トヨタファイナンシャルサービス証券(現:東海東京証券)、オリックスフィナンシャルプロダクツ、コスモ証券にて、債券の引き受けやデリバティブ商品の組成などに従事。
2012年に、FPおよび行政書士として独立。2017年日本FP協会相談員、2018年日本FP協会広報スタッフを担当。
▼保有資格
日本証券アナリスト協会検定アナリスト(CMA)
プライマリープライベートバンカー
行政書士
ファイナンシャルプランナー(CFP®)
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初心者は少額投資から始めるのがおすすめ?
投資初心者は、まずは少額投資で投資に慣れることをおすすめします。
数千円~1万円で投資を始められる少額投資は、取引数量が小さくなるため、損失リスクを小さくできます。
証券会社にもよりますが、投信積立では月100円~、ポイント投資では現金を使わずに投資を始めることも可能です。
初めての投資で「数十万円」「数百万円」という金額は気軽に出せないと思ってたけど、月100円~であれば、おこづかいで始められますね。
少額で始められる初心者向けの投資法では、リスクの大きさや必要資金の観点から「ミニ株」「投信積立」「ポイント投資」がおすすめですよ。
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少額投資とは
少額投資とは、1万円未満など、少額資金で始められる投資のことで、単元未満株や投信積立などの商品があります。
少額投資には、まとまった資金がなくてもできる、損をしても少額に抑えられるという特徴があります。
通常の投資に必要な数十万円、数百万円などのまとまった資金は、資産家ならともかく、そうでない場合、気軽に出せるものではありません。
また、仮に数十万円~数百万円の余剰資金があっても、「その大部分を投資に回すのは気が引ける」という人もいるでしょう。
そこでおすすめなのが少額投資で、以下のような人に向いています。
少額投資が向いている人
- リスクが不安な投資初心者
- まとまったお金がないため少額から投資を始めたい人
少額投資は意味ないの?
少額投資で検索したら「意味ない」って出てきたけど、やめた方がいいの?
少ない資金で投資を始めたい人や、損失を少額に抑えたい人は、少額投資に向いています。
しかし、投資額が小さい分、得られる利益が小さくなりがちであることは理解しておきましょう。
少額投資の特徴を踏まえると、大きな利益を短期間で狙う人にはメリットが小さく、「意味がない」と感じるかもしれません。
しかし、投資にはリスクがあります。
初心者であれば、投資のファーストステップとして少額投資を活用し、慣れてきたら、本格的な取引に移りましょう。
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少額投資のメリット
少額投資のメリット
少額投資は、手元の資金が少ない人や、興味がある金融商品をリスクを抑えながら試したい人に、特にメリットがあります。
ここでは、6つのメリットをわかりやすく紹介します。
メリット①
100円程度の資金から投資を始めることができる
少額投資であれば、まとまった資金を用意する必要なく、投資を始められます。
通常の株式投資であれば、1回あたりの取引は100株単位となり、数百万円の資金が必要な銘柄もあります。
しかし、1株単位で取引できる「ミニ株(単元未満株)取引」であれば、銘柄によっては1万円以内で取引できるものもあります。
さらに、投資信託を定期購入する「投信積立」であれば、毎月100円~、1,000円~など、より少額で投資を始められます。
SBI証券だと、毎月100円~積立設定が可能です。
投資信託を保有しているだけでVポイントが貯まったり、クレカ引き落しの設定でポイントが貯まったりするなど、よりお得に少額投資を始められますよ。
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このように、少額投資は、まとまった資金を作るために時間をかけて貯蓄する必要がありません。
貯蓄のための手間や時間を軽減できるのは、少額投資の大きなメリットと言えます。
メリット②
損失が少額に抑えられリスク軽減になる
少額投資は、運用する金額が小さい分、損失が出ても少額に収まります。
投資は、価格変動のリスクがあり、購入する金額が大きくなる程、変動時の損失額も大きくなります。
同じ銘柄を「1株買った場合」と「1,000株買った場合」で比較してみよう
株価1,000円で購入した1か月後、株価800円に値下がりしたとします。
1株買った場合は、200円の損失です。
一方、1,000株買った場合は、20万円の損失です。
少額投資であれば、損したとしても、それほどのダメージにはなりません。
初心者は、まずは少額投資で取引や相場の流れを掴み、取引に慣れてから取引額を大きくしていくことをおすすめします。
メリット③
分散投資がしやすい
価格変動のリスクを低減できる「分散投資」は、投資を行う上で大切な考え方です。
少額投資は、1つの商品の購入金額を小さくすることで、複数の商品に投資を分散しやすくなる点がメリットです。
例えば、資金10万円の場合、1銘柄あたり5万円の商品だと2種類、2万円だと5種類、1万円だと10種類に投資できます。
1商品あたりの投資金額を少額にすると、株や投資信託、債券など、様々な商品に分散して投資しやすくなります。
また、特定の投資商品のみに投資する場合も、1つの銘柄ではなく、異なる性質を持つ複数の銘柄に投資することでリスク分散ができます。
メリット④
様々な投資商品・手法を試しやすくなる
様々な投資商品や手法を試す中で失敗があっても、少額投資であれば損失が少なく済みます。
様々な商品や手法を試したくても、失敗と改善を重ねる中で資金が底を尽き、投資自体を諦めることになるケースも珍しくありません。
初心者や、手元の資金が少ない人は、少額投資で試す方が安全だと言えます。
投資経験を積むと、次第に他の投資商品にも興味が湧いたり、パフォーマンス向上が見込める手法を試したくなったりするものです。
様々な投資商品・手法を試すメリット
- 自分のリスク許容度に合った投資商品が見つかる
- より良いパフォーマンスを上げる手法が確立できる
少額投資は、損失も少額なので、何度でもやり直しが効く、気軽に始めやすいなど、他の商品や手法にもチャレンジしやすいのが大きなメリットです。
メリット⑤
デモトレードより投資スキルが向上しやすい
現金を使わずに取引の練習ができる「デモトレード」を使える投資商品もあります。
損失が出ても資産が減らないため、デモトレードではトレードメンタルの育成ができない点がデメリットです。
少額投資であれば、実際のお金で投資するため、投資タイミングや損切・利益確定をどうするかなど、トレードメンタルを鍛えることができ、投資スキルが向上しやすくなります。
また、失敗した場合の損失も、少額で済むのは大きなメリットです。
実際の取引では、損失が出たり、想定より利益が膨らんだりした場合に、取引ルール通りに行動できなくなるトレーダーが多くいるのが事実です。
初心者は、想定外のことが起きた時に、冷静な判断ができるトレードメンタルを鍛えておくことをおすすめします。
メリット⑥
投資に必要な情報を知るきっかけになる
投資を始めると、世界情勢、各国の経済状況、企業の動向などの、値動きに影響する情報をチェックすることになります。
経済状況や企業の動向って調べるのは大変...
難しそうだし、やっぱり投資は向いてないかも...
「1株だけ企業の株を買ってみたら、ニュースに興味を持てるようになった」という人もいるので安心してください。
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少額投資であれば、100円、1,000円などの手軽な金額で、投資に必要なニュースに興味を持つきっかけ作りができます。
毎日のニュースから、投資につながる情報を見つけ出そうと思考を働かせたり、一見無関係な異なる情報を結び付けて、銘柄選びに役立てられるようにもなります。
日々の積み重ねが、投資に必要な情報と、そうでない情報を見分ける力に繋がります。
投資に必要な情報を見分ける目は、投資額が大きくなっても変わらず役立つでしょう。
少額投資のデメリット
少額投資のデメリット
少額投資は、短期間で利益を出したい人や、大きな利益を狙う人には不向きです。
また、通常の投資より制限や使い勝手の悪い点がある商品もあるため注意しましょう。
ここでは、4つのデメリットをわかりやすく説明します。
デメリット①
利益が小さく短期投資に向かない
少額投資は、損失の金額が少ないのがメリットですが、裏を返せば、得られる利益も小さいということです。
また、得られる利益が小さいため、短期間で大きな利益獲得も実現しにくいです。
少額投資は、利益が増えるペースが遅く、短期間で大きな利益を狙う人には、じれったく感じるでしょう。
その結果、飽きて投資をやめたり、ハイリスク・ハイリターンの投資に手を出したりする可能性もあります。
1円の商品が1日で1万円に値上がりする可能性は、非常に低いでしょう。
短期間で大きな利益を狙うには、値動きが極めて大きい商品を選ぶか、1回の取引単位数を大きくする必要があります。
取引単位数を増やすと、その分必要資金も増えるため、金額によっては少額投資ではなくなってしまいます。
少額投資は、小さな利益を気長にコツコツ積み重ねられる人に向いています。
デイトレードなどの短期投資には向かないため、利益が小さく、目標額の到達にも時間がかかることを理解した上で、少額投資を始めましょう。
デメリット②
取引できる銘柄・時間に制限がある
少額投資をする場合、投資商品によっては、通常の投資よりも自由度が低くなる可能性があります。
自分が取引したい銘柄が買えない、売買したい時に注文できないなど、思い通りの取引ができないと、大きなデメリットです。
少額投資ができる投資商品の一つに、ミニ株(単元未満株)取引があります。
ミニ株(単元未満株)取引では、多くの証券会社がリアルタイムで売買できず、特定の時間に制限されます。
また、売買できる銘柄も、一部の銘柄に限られている証券会社が多いです。
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取引を始める前に、その投資商品は、少額投資の場合に使い勝手がどうかを確認しておきましょう。
種類 | 少額投資の特徴 | 通常との違いの例 ※証券会社で異なる |
---|---|---|
1株単位で、数百円~株を買える | 対象銘柄 | |
投信積立 | 定期購入で、最低100円~投資信託を積立られる | ポイント購入 買付金額 買付時間 |
ポイント投資 | 貯まったポイントで、株や投資信託を買える | 対象商品 |
デメリット③
手数料が割高になる
少額投資は、手数料が割高になるケースがあることに注意してください。
証券会社によって手数料体系は異なるので、事前に確認しましょう。
auカブコム証券で単元未満株(プチ株)を売買すると、通常の株取引よりも手数料が割高になります。
手数料体系(税込) | 往復手数料(税込) | |
---|---|---|
ミニ株 | 買付・売却(1回の取引金額): | 104円~ |
通常 | 0円 | 0円 |
※1:「1日定額手数料」を選択した場合 ※2:1日の約定代金100万円未満の場合(現物株式、信用取引約定代金合算で計算)
単元未満株では、往復104円(税込)以上の手数料がかかるので、手数料以上の利益がでないと、手元の資金が+になりません。
少額取引は手数料が割高になることもあるので、銘柄や取引数量によっては、利益が出るまでに時間がかかるでしょう。
ただし、SBI証券や楽天証券(※)の単元未満株は取引手数料が無料になりましたので、初心者の方もはじめやすいでしょう。
※楽天証券は売買手数料は無料ですが、スプレッドがかかります。
デメリット④
無計画な取引につながるケースもある
少額投資では損失が小さいため、損失が出ても、気にせず取引を続けてしまう人がいます。
「少額だからまあいいや」で済ませず、失敗の原因を振り返り、投資スキルの向上に繋げましょう。
小さな損失に対してくよくよしすぎるのも良くないですが、気にしなさすぎるのも問題です。
投資金額が大きくなり、取引数量が増えるほど、利益も損失も大きくなります。
今は小さな損失だとしても、原因を考える癖をつけ、同じ失敗を繰り返さないようにすることが、投資スキル向上に繋がります。
少額投資は、人によっては無計画な取引につながるケースもあるため注意しましょう。
少額から始められるおすすめの投資種類・必要資金
少額投資を検討する際、どのようなものがあるのか、必要な費用はどれくらいなのか、ということが気になるでしょう。
下表は少額で始められる投資の一覧です。
参考投資資金は投資商品により異なりますが、1万円未満でスタートできます。
少額投資はまとまった資金がなくても始められるのが大きな魅力ですが、どんなに少額であっても使う資金は余剰資金に限定し、生活資金には手をつけないようにすることが大切です。
投資種類 | 特徴 | 参考投資資金 |
---|---|---|
単元未満株(ミニ株) | 1株から取引可能。 配当や、銘柄によっては株主優待がもらえるものもある。 | 銘柄によって異なるが、100円未満で取引できる銘柄もある。 ※取引できる銘柄は証券会社によって違いがある。 |
低位株 | 1株500円以下のものを定位株と呼ぶことが多い。 将来の業績の変動では大化けする可能性もある。 | 銘柄によって異なるが、1万円未満で購入可能な銘柄もある。 |
投信積立 | 投資信託を毎月や毎週、毎日など、定期的に積み立てる。 | 100円~ ※金融機関によっては1,000円~となっているところもある。 |
ポイント投資 | 証券会社独自のポイントまたは、外部のポイント(dポイントなど)など普段の買い物でも利用できるポイントを使い、投資商品が購入できる。 ただし、購入可能な投資商品は限られ、証券会社によって異なる。 | 1ポイント~ ※ただし、会社によっては100ポイントからのところもある。 |
おつり投資 | 専用アプリ+クレジットカードor電子マネーでおつりを積み立てて、投資信託の運用に回す。 | 1万円~ ※ただし、トラノコは入金不要なので0円からスタート可能。 |
FX | 為替の差金決済取引。 レバレッジが最大25倍かけられるため、必要な資金が抑えられる。 | 数千円~ ※通貨ペアによって異なる。 ※会社によっては、1通貨単位から取引可能。 |
CFD | 金や原油、株式など、為替以外の差金決済取引。 かけられるレバレッジは銘柄によって異なるが、5倍、10倍、20倍のいずれかに設定している会社が多い。レバレッジにより、必要資金が抑えられる。 | 数千円~ ※銘柄によって異なる。 |
暗号資産 | 仮想通貨のことで、取引所や販売所で購入可能。 取引所、販売所によって最低取引単位が異なる。 | 数百円~ ※取引所や販売所、銘柄によって異なる。 |
バイナリーオプション | 為替や株価指数などの価格が決められた時点に到達した時に、ある値より高いか低いか予想する、シンプルな取引。 損失はチケット購入代金に限定される。 | 1,000円未満~ |
それぞれの詳細を説明します。
単元未満株(ミニ株)
単元未満株とは、1単元(100株)未満の株のことです。
株は通常、1単元=100株単位で取引しますが、100株未満で取引できるサービスを提供している証券会社もあり、SBI証券では「S株」と呼ぶなど、サービス名称は証券会社によって違います。
単元未満株は1株から購入できるため、100円未満で購入できる銘柄もあります。
また、1株でも配当がもらえたり、1株から株主優待がもらえる会社もあります。
ただし、単元未満株の取引ができる銘柄は各証券会社で異なり、購入したい株の単元未満株の取引ができないケースもあります。
また、リアルタイムで売買できない証券会社が多く、手数料が単元株よりも割高になることに注意が必要です。
リアルタイムで購入できない証券会社だと、売買しようと思った時と取引が成立した時で金額が変わる可能性があります。
主要な証券会社だと、楽天証券がミニ株のリアルタイム取引に対応しています。
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低位株
株には、1株100円未満の安価な一般的には株価が500円未満の銘柄を低位株といい、1単元購入しても5万円未満、銘柄によっては1,000円未満で取引できます。
ただし、株価が安いということは、万年赤字、財務状態が悪いなど相応の理由があります。
業績が回復したり、買収などをされたりすると、中には株価が何百倍にも値上がりする銘柄もあります。
したがって低位株は金額的には少額投資向きで、大化け株に出会う可能性もゼロではありません。
また、人気がないために取引が成立しないこともある、値動きが激しいなどのデメリットもあります。
低位株を取引する場合は、内容は悪くないのに注目されず株価が安いのか、それとも倒産リスクが高いなどネガティブな理由で安いのか見極めることが大切です。
投信積立
投信積立とは、投資信託を毎月や毎週、毎日など、定期的に積み立てていく投資方法のことです。
会社によっては「積立投信」というケースもあります。
投信積立は、100円や1,000円など、非常に安価な金額で始められるため、初心者向きの投資商品といえます。
毎月一定額を購入するため、安い時には多くの口数を購入することになります。
その結果、一括で購入するより購入口数が増え、一口あたりの平均購入額が一括よりも安くなるというメリットがあるのです。
ただし、少額の購入をコツコツと続けるという性質の投資商品なので、短期間で大きな利益を獲得できない点には注意が必要です。
気長に投資に取り組める人に向いた投資商品と言えます。
投信積立は銀行でも投資できる
株式投資などに投資をするには、基本的に証券会社で証券口座を開設する必要があります。
しかし、投資信託であれば銀行でも取引が可能です。
※別途投資信託口座の開設が必要です
すでに預金口座を持っている銀行で気軽に少額投資を始めることができますね!
銀行では厳選した投資信託のみ取り扱われているため「商品が多すぎるとどれを選んでいいかわからない」という人におすすめです。
「窓口で相談しながら投資を行いたい」という人にも銀行はおすすめですよ!
ポイント投資
最近では、ポイントを利用して投資ができる証券会社が登場しています。
証券会社独自のポイントを用意しているケースもありますがdポイントや、楽天ポイントなど、普段の買い物で貯めたポイントを投資に使える証券会社もあります。
現金を使わずに投資できることが、ポイント投資の大きなメリットです。
ただし、ポイント投資を行う際は、投資に使える最低ポイント数がいくらなのか注意する必要があります。
なぜなら、1ポイントから使える会社もあれば、100ポイントなど、ポイント数がある程度の水準以上にならないと使用できない会社もあるからです。
また、ポイント投資ができる投資商品が限られていることにも注意が必要です。
おつり投資
専用アプリに加え、クレジットカードや電子マネーを使用して少額投資を行う新しい投資サービスです。
「マメタス」や「トラノコ」といったおつり投資のアプリが知られています。
おつり投資では、クレジットカードや電子マネーで会計した際に、疑似的なおつりを出し、それを投資信託の運用に回します。
日々の買い物で出たおつりを少しずつ積み立てて投資に回せるので、貯金が苦手な人でも簡単に投資資金を作ることができるのがメリットです。
ただし、おつり投資は、アプリによっては1万円を入金しなければならないケースもあります。
また、預けた資産に対する手数料がかかるため、預ける資産が少ないと儲け以上に手数料を取られてしまうことに注意が必要です。
FX
FXは、以前は1万通貨単位の取引が主流でしたが、現在は1,000通貨単位の取引が主流になっています。
中には1通貨単位から取引できる会社もあります。
FXでは、最大25倍のレバレッジがかけられます。
1,000通貨の取引の場合、例えばドル円なら、2021年5月8日現在のレートが1ドル108円60銭前後なので、レバレッジ25倍の取引に必要な証拠金は、108円60銭×1000÷25=4344で、4,344円の証拠金があれば取引できる計算です。
ただし、必要証拠金ギリギリの取引は為替変動に耐えられず、すぐにロスカットされてしまいます。
想定より不利な価格でロスカットされて、口座残高がマイナスになる可能性もあるので注意が必要です。
そのため、FXを取引する際は、資金に十分な余裕を持たせましょう。
CFD
CFDとは、金や原油、株式など為替以外の商品の差金決済取引のことです。
なお、FXもCFDの一種でレバレッジもかけられます。
レバレッジは銘柄によって異なりますが、5倍、10倍、20倍のいずれかに設定している会社が多いです。
例えば、DMM CFDの場合、OIL/USD(2021年5月8日現在、1バレル=64.745ドル、ドル円レート108円58銭)だと、20倍のレバレッジがかけられます。
この場合、1ロット(10バレル)の取引で、64.754ドル×10÷20×108.58=3515で、3,515円の証拠金が必要になります。
ただし、必要証拠金ギリギリだと価格変動に耐えられず、すぐにロスカットされてしまいます。
想定より不利な価格でロスカットされて、口座残高がマイナスになる可能性もあるので、資金に十分な余裕を持たせましょう。
暗号資産
暗号資産とは、「仮想通貨」とも呼ばれています。
ビットコインやイーサリアムなどの名称を聞いたことがあるかもしれません。
これらは暗号資産の銘柄です。
暗号資産は取引所や販売所で購入できますが、例えばビットコインの場合、最低取引単位は多くのところで0.0001BTCとしています。
ビットコインは2021年5月8日現在1BTC =650万円前後で取引されています。
0.0001BTCで取引できる取引所や販売所なら、最低650円前後でビットコインを購入できるため、暗号資産は数百円程度から取引することも可能です。
ただし、値動きが非常に激しく、資産を大きく減らす可能性があることに注意しましょう。
バイナリーオプション
バイナリーオプションとは、為替や株価指数などの価格が決められた時点に到達した時に、ある値より高いか低いか予想する取引で、自分が予想する方のチケットを購入します。
日本では、みんなのオプションや外為ドットコムなどの業者で取引が可能で、いずれの業者も1,000円未満から投資できます。
株やFXなどは値動きの幅が損益に影響するため、ほとんど値動きがない場合は利幅も小さくなりますが、バイナリーオプションはある値より高いか低いかを予想するため、値動きの幅に利益額が影響されることはありません。
予想が外れた時はチケット購入代金が損失となります。
非常にシンプルな分、丁半博打のような取引をしないよう注意しましょう。
投資初心者はNISA(つみたて投資枠)を利用した投信積立から始めるのがおすすめ
NISA(つみたて投資枠)は非課税制度で、運用で得られた利益に税金がかからない投資方法です。
通常、運用益には20.315%の税金がかかります。
仮に100万円の利益が出た場合、課税口座なら約20万円差し引かれますが、NISA口座なら全額受け取れます。
NISA(つみたて投資枠)は限られた投資信託のみを投資対象としており、投信積立を行うのに最適です。
長期・積立・分散投資に適した投資信託のみを対象商品としているため、初心者でも安心して銘柄を選ぶことができます。
ただし、1年間の非課税投資枠は120万円で、その範囲を超える投資は課税される点には注意しましょう。
少額でも投資先はリターン・リスクを考えて選ぶ
少額投資で大切なのは、リスクとリターンを考えることです。
例えば、単元未満株取引で、100円の銘柄を1株だけ買った場合、仮に株価が無価値になったとしても、損失は100円と少額に抑えられます。
しかし、逆にリスクを抑えるために100円で投資を行ったものの、30%高で130円に値上がりしたところで利益は30円と非常に少ないものです。
リスクが少ないということは、その分、受け取ることができるリターンも低くなると言えます。
一方、比較的短期間での利益獲得を狙い、暗号資産を取引した場合はどうでしょうか。
例えばビットコインは2017年12月に約220万円まで値上がりした後、2018年6月には68万円ほどに下落しています。
その一方で、2020年10月に約144万円だったのが、2021年3月には約650万円に急騰しています。
0.0001BTCに投資していても、前者では220円が68円となり、後者では144円が650円になります。
つまり、リスクが小さいと損失発生や利益獲得の度合いが小さくなり、リスクが大きいと損失発生や利益獲得の度合は大きくなります。
少額投資は、損失抑制と利益獲得のどちらを重視するのか、よく考えて投資先を選びましょう。
少額投資ができるおすすめの証券会社を比較
少額投資ができるおすすめの証券会社は下表のとおりです。
取引手数料(税込) (10万以下の取引) | 単元未満株の扱い 対応銘柄数 | NISA対応 | ポイント投資 | 公式サイト | |
---|---|---|---|---|---|
SBI証券(※) | 5万円まで:55円 5万円超10万円まで:99円 | Vポイント Pontaポイント など | 公式 | ||
楽天証券(※) | 5万円まで:55円 5万円超10万円まで:99円 | 楽天ポイント | 公式 | ||
99円 | Pontaポイント | 公式 | |||
5万円まで:55円 5万円超10万円まで:99円 | マネックスポイント | 公式 |
※ SBI証券:25歳以下は現物の取引手数料が無料、インターネットコース・電子交付サービスの設定でも取引手数料が無料。
※ 楽天証券:手数料コースを「ゼロコース」に設定で手数料無料。
上記4社はいずれも手数料が低めに抑えられており、ミニ株やNISAにも対応しています。
また、ポイント投資にも対応しており、それぞれの証券会社ごとで使える・貯まるポイントの種類は異なります。
楽天ポイントを普段使いしているなら楽天証券、それ以外のポイントを使っているならSBI証券がおすすめです!
ポイントを投資商品や株式の購入代金に充てれば、より現金を使わずに取引することができるのでうまく活用しましょう。
よくある質問
少額投資でもハイリターンは狙える?
A.少額投資でもハイリターンは狙えます。
例えば、NISAのつみたて投資枠(旧つみたてNISA)を20年間運用した場合、過去のデータでは年率2~8%の運用成果が出ると金融庁は発表しています。
※参照元:つみたてNISA早わかりガイドブック : 金融庁
仮に毎月3,000円ずつ積立していた場合、20年間で最大104万円の利益が出ていた計算になります。
また、FXであれば、レバレッジを効かせることで、自分の資金よりも数倍大きな金額で取引できるため、少額・短期でハイリターンを狙うことができます。
ただし、その分大きな損失が出るリスクも高くなってしまいます。
短期間でハイリターンを狙うには知識だけでなく運も必要です。
そのため、投資初心者でハイリターンを狙いたい場合は、時間はかかりますが、NISA(つみたて投資枠)で長期・積立・分散投資することをおすすめします。
まとめ
初心者が「投資をやってみたいけれど、難しそう」と感じてしまう理由の一つが、資金です。
何十万円、何百万円もの資金が必要だという先入観から、お金に余裕のある人しかできないのではないか、と思ってしまうのです。
また、多額の資金を用意したのに、投資に失敗して大損してしまうのが怖い、ということから、投資に対する心理的なハードルが高くなってしまっているケースもあります。
しかし、現在では1万円未満など、誰でも気軽に投資を始められるような投資商品が登場しています。
また、ポイント投資のように、現金を使わずに投資をすることもできるなど、ひと昔前と比べると格段に投資がしやすくなっているのです。
投資を始める場合は、資金の大小にかかわらず、まずは少額投資からチャレンジすることをおすすめします。
少額投資で、自分に合った投資商品や自分なりの投資手法を見つけてから、資金を増やして本格的な投資を行うと良いでしょう。