50代の資産運用におすすめの方法は?運用シミュレーションやポートフォリオ例も紹介
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- 50代におすすめの資産運用方法は?
- 50代におすすめの資産ポートフォリオは?
50代から資産運用を始めるなら、老後を見据えた計画的な資産運用がおすすめです。
タイプ別に50代におすすめの資産運用方法を紹介します!
節税対策をしながら、老後に受け取れるお金を増やしたい
資産運用はしたいが、なるべくリスクを抑えたい
ある程度損をしてもよいので、大きなリターンがほしい
この記事では、50代の資産運用におすすめの投資方法や、運用時の注意点、おすすめの証券会社などを解説します。
老後に備えて、希望に応じた資産運用を行っていきましょう!
2023年10月24日時点の情報を掲載しています。
スキラージャパン株式会社 代表取締役 / スキラージャパン株式会社
監修者伊藤亮太
伊藤亮太は「スキラージャパン株式会社」の取締役を務めるFP(ファイナンシャル・プランナー)。
慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻を修了しており、在学中にCFP®を取得。
その後、証券会社にて営業・経営企画・社長秘書・投資銀行業務に携わる。
現在は富裕層個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランの提案・策定・サポート等を行う傍ら、資産運用に関連するセミナー講師や講演を多数行う。
▼書籍
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などイーデス編集部 / 株式会社エイチームライフデザイン
編集者板橋 辰汰郎
1998年生まれ、兵庫県川西市出身。
大学卒業後、2021年に新卒として株式会社エイチームフィナジーに入社し、ナビナビ証券、イーデスの編集者に就任。
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50代から投資を始めるのは遅い?老後を無理なく暮らすためには
50代は、子育て世帯からは子どもが巣立つようになり、教育資金や住宅資金が減って手元にお金が残りやすくなる時期です。
50代における預貯金残高の平均は843万円となっています。
一方で、収入水準が比較的高い世帯も多いため、節税対策が気になる方もいるでしょう。
また、50代は10年〜15年ほどで定年退職を迎えることもあって、老後までの資金計画を立てていくべき世代でもあります。
低金利時代と呼ばれる昨今では、普通預金にお金を預けていてもほとんど利息はつきません。
そのため、老後を見据えて手元資金で計画的に資産運用を行うことをおすすめします。
50代のおすすめ運用①
節税対策をしながら老後資金を貯められる「iDeCo」
節税対策をしながら老後資金を増やしたいなら、iDeCoがおすすめです。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは
- 私的年金制度のひとつであり、国民年金や厚生年金とは別に給付される
- 原則65歳まで加入でき、運用した資金は60歳以降に老齢給付金として受け取れる
- 月5,000円〜と、少額から始められる
私的年金制度であるiDeCoは、自分で選んだ投資信託などで掛金を運用します。
月々の掛金は5,000円からで、上限額はあなたの加入している年金制度などによって決まります。
掛金の上限については【5,000円は意味ない!?】iDeCoの掛け金はいくらがおすすめ?会社員の上限は?の記事を参考にしてください。
掛金と運用益の合計額は、60歳以降に老齢給付金として受け取れます。
受け取る際は非課税扱いとなるため、節税効果も期待できます。
一方で、運用した資金は原則60歳まで引き出せません。
そのため、毎月一定額の掛金を要することから安定した収入を得ている人や、強制的に老後資金を確保したい人におすすめです。
50代からiDeCoを始めたら?想定シミュレーション
50代からiDeCoを始めた場合の想定シミュレーションを紹介します。
前提条件
- 50歳会社員
- 50歳からiDeCoを開始し、月23,000円ずつ積立
- 年利3%で65歳まで運用
試算結果
- 積立総額:約520万3,000円
(内訳)
積立元本414万円+運用益約106万3,000円 - 税金軽減額:124万2,000円
(内訳)
年間の税金軽減額=8万2,800円
(所得税5万5,200円+住民税2万7,600円)
15年間の合計=124万2,000円
(所得税82万8,000円+住民税41万4,000円)
試算した結果、運用によって106万円ほど増える上に、所得税や住民税が124万円ほど節税できます。
※収入などにより節税金額は増減します
また、iDeCoは運用益も一部非課税になりますので、課税口座で運用するよりも多くの利益が受け取れます。
※課税口座では、利益に対して20.315%の税金がかかります
iDeCoのおすすめ証券会社
iDeCoのおすすめ証券会社は以下の2社です。
iDeCoのおすすめ証券会社
数ある証券会社の中でも、SBI証券は業界最多のiDeCo口座開設数を誇っています。
iDeCoの運用にかかる手数料も業界最安水準で、運用商品数も最多の87本取り扱っています。
※ 2023年10月24日時点
また、楽天証券も人気の証券会社で、iDeCoの新規加入者数4年連続No.1を記録しています。
※楽天証券調べ
所定の条件を満たしたうえで、引き落とし口座を楽天銀行にすると楽天ポイントが付与されます。
手数料も安く、商品数も多いため、楽天ユーザーなら楽天証券でiDeCoを運用することをおすすめします。
50代のおすすめ運用②
なるべくリスクを抑えて運用できる「債券投資」「積立投資」
なるべくリスクを抑えて運用したいなら、次の2つの投資方法がおすすめです。
資産運用はしたいが、なるべくリスクを抑えたい
債券投資(国債・地方債)
債券投資とは
- 保有期間中の利子と満期時に元本が保証されることが約束されている
- 他の商品より比較的リスクが低い
- 資金が必要になれば途中で換金できる
債券投資の特徴として、保有期間中の利子と満期時に元本が償還されることが発行体により約束されていることが挙げられます。
また、満期まで保有することはもちろん、途中で売却も可能です。
ただし、債券投資にも以下のようなリスクはあります。
債券投資のリスク
- 価格変動リスク
中途売却時、売却価格が購入価格よりも下がっている可能性がある - 信用リスク
購入した債券の発行体が破綻する可能性がある
なるべくリスクを下げたいのであれば、日本が発行している国債がおすすめです。
ただし、大きな利子は狙いづらい点は留意しましょう。
債券投資のおすすめ証券会社
債券投資におすすめの証券会社
SBI証券は債券の取り扱い数が業界最多で、ほぼ全ての債券を取り扱っています。
新しく発行される債券だけでなく、すでに発行された「既発債」も比較的多く取り扱っているため、選択肢の幅も広い点が特徴です。
また、米国などで発行された「外国債」や、企業が発行した「社債」も取り扱っています。
それぞれ為替変動によるリスクや会社の信用性によるリスクなどがありますが、国債よりも金利が高めな点がメリットです。
口座開設はこちらから
公式サイトはこちら
積立投資
積立投資とは
- 一定期間ごとに同じ銘柄を一定額購入する投資手法
- いったん銘柄や積立金額などを設定すれば、自動的に引き落としが行われる
- 投資タイミングが分散できるため、高値づかみのリスクを低減できる
積立投資とは、毎月定額をコツコツと積み立てる投資手法のことです。
株や投資信託、金など幅広い投資対象から選んで投資します。
購入タイミングを分散させるため、投資リスクを低減できるほか、証券会社によっては100円から投資できるので、投資初心者でも取り組みやすいのが特徴です。
また、引き落とし日や金額を設定すれば自動的に買付が行われるので、日々忙しい人にもおすすめできます。
一方で、積立投資には元本割れリスクがあるほか、短期で利益を求めるにはあまり適していないといったデメリットが挙げられます。
よって、中長期的な視野で投資に取り組むことを心がけるほか、自身のリスク許容度を理解した上で投資に取り組むようにしましょう。
積立投資なら「NISA」がおすすめ
NISA(つみたて投資枠)とは
- 積立投資にかかる譲渡利益や分配金が非課税になる仕組み
- 年間120万円を無期限で、最大1,800万円の非課税枠が利用できる(※)
※成長投資枠と合わせて最大1,800万円
「NISA」は少額投資非課税制度です。
本来なら積立投資した商品の譲渡利益や分配金からは、20.315%の税金が差し引かれます。
しかしNISAを使えば、税金が差し引かれずに利益がそのまま受け取れるのが大きなメリットです。
非課税期間もなく、長期投資に適した制度です。
積立投資(NISAのつみたて投資枠)のおすすめ証券会社
積立投資(NISAのつみたて投資枠)におすすめの証券会社は次のとおりです。
積立投資(NISAのつみたて投資枠)のおすすめ証券会社
SBI証券では、費用や投資指標、運用方針などから細かく投資信託を検索できるため、自身のニーズに見合った商品を見つけられるでしょう。
また、SBI証券は投資信託の保有残高に応じて、VポイントやPontaポイント、dポイントなどが貯められます。
NISA利用時もこうしたポイントが貯められるのは、他の金融機関にはないメリットです。
また、楽天証券も「投信スーパーサーチ」を使って条件を絞って銘柄を検索でき、投資信託の保有額が一定の金額に達した時、楽天ポイントが付与されます。
※各基準残高でポイントが受け取れるのは1回のみ
商品数もSBI証券に負けず劣らずですので、普段から楽天ポイントを利用している人は楽天証券のほうが合っているでしょう。
50代のおすすめ運用③
大きなリターンが狙える「投資信託(アクティブファンド)」「株式投資」
大きなリターンを求めて運用したいなら、以下の2つがおすすめです。
ある程度損をしてもよいので、大きなリターンがほしい
投資信託(アクティブファンド)
投資信託とは
- テーマに合った株式や債券をファンドマネージャーが選び運用してくれる
- 特定の指数などに沿って運用される「インデックスファンド」と、その指数を上回るように運用される「アクティブファンド」がある
投資信託は、商品ごとにテーマが設定されていて、テーマに合った株式や債券をファンドマネージャーが選んで運用する商品です。
運用をプロに任せられる点や、1つの商品で多くの資産に分散投資できる点などがメリットといえます。
なお、投資信託は特定の指数などに沿って運用される「インデックスファンド」と、特定の指数などを上回ることを目的に運用される「アクティブファンド」の2つに大別されます。
大きなリターンを目指すなら、アクティブファンドに投資するとよいでしょう。
ただし、大きなリターンが望める分大きなマイナスになることもあるため、投資する商品やタイミングの見極めが重要です。
投資信託のおすすめ証券会社
投資信託のおすすめ証券会社は次の2社です。
投資信託のおすすめ証券会社
SBI証券ではクレカ積立を利用することでVポイントやPontaポイント、dポイントなどを貯められるため、投資をしながらポイントを貯めたい人におすすめです。
商品数も多く、ほとんどの商品を買付手数料無料で購入できます。
楽天証券はすべての投資信託の買付手数料が無料なだけでなく、日々さまざまなキャンペーンを開催しており、活用することで普段よりお得に投資することができます。
また、クレカ積立にも対応しており、楽天ポイントを貯める・使える点も魅力的です。
株式投資
株式投資とは
- 株式を売買して値上がり益や配当金などの利益を得る投資手法
- 銘柄によっては株主優待も得られる
- 株価の変動によって大きな損失を被る恐れがある
株式投資は、株式の売買や投資した会社からの配当金によって利益を得ることを目的とした投資手法です。
株式投資では主に以下2つの利益を狙えます。
- インカムゲイン:保有している間に得られる配当金などの利益
- キャピタルゲイン:株価が上昇した際に株式を売却することで得られる利益
また、企業から商品や金券などがもらえる「株主優待」を得られる銘柄もあります。
株主優待は、株式投資ならではの特徴といえるでしょう。
一方で、元本の保証がないことに加え、投資先企業の倒産リスクがあります。
株式は企業が発行する証券なので、その企業の業績が悪化して株式を売却する人が増えれば、それだけ株価も下がりやすくなります。
最悪の場合、倒産して株式の価値がゼロになる可能性も否定できません。
そうしたリスクを踏まえ、株式の購入時だけでなく保有中も企業の経営状況をこまめに確認するようにしましょう。
また、世間の動きやニュースに常にアンテナを張るように心がけるほか、得た情報が正しいのか否かを冷静に判断することも大切です。
株式投資のおすすめ証券会社
株式投資におすすめの証券会社は次の2社です。
株式投資におすすめの証券会社
SBI証券は国内株式個人取引シェアNo.1を誇る株式投資で人気の証券会社です。
手数料も安く、1日の合計取引金額100万円までは手数料がかかりません。
外国株の銘柄数も業界トップクラスで、9ヵ国もの外国株を取り扱っています。
数十円~数百円から株を購入できる「ミニ株」サービスも取り扱っており、初心者でも株を始めやすいのも嬉しいポイントでしょう。
マネックス証券は、大手ネット証券の中でも米国株に力を入れている証券会社として知られており、2023年10月現在で米国株の取り扱い銘柄数は約5,000銘柄もそろえています。
銘柄数が豊富なため、米国の大型株から中小型株までまんべんなく投資できるでしょう。
また、日本株についても取引や銘柄分析に役立つツールを取り揃えており、株式投資をメインにしたい人におすすめの証券会社です。
【タイプ別】50代におすすめの資産運用ポートフォリオ
ここでは50代におすすめの資産運用ポートフォリオを2つ紹介します。
リスクを抑えて資産運用したい場合
- 国内株式:20%
- 海外株式:10%
- 国内債券:45%
- 海外債券:25%
リスクを低減するために国内債券を多めに組み込んだポートフォリオです。
国内株式や海外株式にも投資しているので、一定のリターンも見込めるでしょう。
もし10年以上の運用期間が取れ、ある程度リスクが許容できる場合は、国内株式や海外株式の割合を高めてもよいかもしれません。
大きなリターンを狙って資産運用したい場合
- 国内株式:20%
- 外国株式(新興国):20%
- 外国株式(先進国):50%
- 国内債券:10%
大きなリターンを狙うため、新興国や先進国の株式を中心にしたポートフォリオです。
全体の価格変動が大きくなり、まとまったリターンを狙いやすくなります。
一方でさまざまなリスクも大きくなるため、適宜ポートフォリオを組み直すようにしましょう。
また、損切りしなければいけない場面では冷静な対処が求められます。
まとめ
今回の記事では、50代におすすめの資産運用法と具体的なポートフォリオの例についてお伝えしました。
50代から資産運用を始める際は老後を見据えた上で、計画的に資産運用を進めることが大切です。
基本的には債券や投資信託といった比較的リスクの低い商品で安定性を確保しつつ、リスク許容度に応じた商品を組み込んでいくとよいでしょう。
投資に関して基本的な知識を身につけると共に、投資をする目的と目標金額を今一度整理したうえで資産運用に取り組んでみてください。