40代の資産運用には何がおすすめ?タイプ別のポートフォリオ例も紹介!
最終更新日:
このページにはPRリンクが含まれています
また当サイトで得た収益は、サイトを訪れる皆様により役立つコンテンツを提供するために、情報の品質向上・ランキング精度の向上等に還元しております。※提携機関一覧
- 40代におすすめの資産運用って何?
- 40代から資産運用を始めても遅い?
40代から資産運用を始めるなら、あなたのニーズに合わせて以下の方法で運用するのがおすすめです。
時間を味方につけてコツコツ増やしたい
ハイリスク・ハイリターンで増やしたい
40代は資産運用を考え出す良いタイミングです!
この記事では、40代の資産運用でおすすめの投資方法や、見本となるポートフォリオ、おすすめの証券会社などを解説します。
2022年11月17日時点の情報を掲載しています。
ファイナンシャルプランナー
監修者石原玄紀
中京大学経済学部卒業後、FP事務所に入社。2005年にはCFPを取得。
その後、トヨタファイナンシャルサービス証券(現:東海東京証券)、東海東京ウェルス・コンサルティングにて、経営企画や営業、大手税理士法人への出向、富裕層部署の相続コンサルタントとして従事。
2020年にIFA(独立系金融アドバイザー)「きわみアセットマネジメント」へ初期メンバーとして入社後、2023年に独立。
中京大学付属中京高校で資産形成に関する授業の実施経験もあり。株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
■書籍
初心者でもわかる!お金に関するアレコレの選び方BOOK
■保有資格
KTAA団体シルバー認証マーク(2023.12.20~)
■許認可
有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788)
気になる内容をタップ
40代は資産運用を考え出す時期
40代は社歴やスキルが高まり年収が高くなる一方、ローン返済や子どもの進学、場合によっては介護に要する出費が増える時期です。
老後が迫ってきていることに加え「老後2,000万円問題」など、誰しも老後資金に不安を覚えるでしょう。
40代は老後の資金計画を意識し始めるタイミングということですね!
40代の平均貯蓄額は独身男性で864.6万円、独身女性で799.7万円、夫婦世帯で911.2万円となっていることからも、ある程度の貯蓄はできている時期です。
※参照元:2019年 全国家計構造調査
より多くの資産を効率的に蓄え老後を安心して迎えるためにも、まだ資産運用を始めていない人はこの機会にスタートしてみましょう。
40代のおすすめ資産運用①
コツコツと増やす「投資信託」「ロボアドバイザー」
資産をコツコツと増やしていきたいなら、投資信託やロボアドバイザーがおすすめです。
時間を味方につけてコツコツ増やしたい
専門家やAIが自分の代わりに資金の管理や運用を行ってくれるため、投資初心者でも始めやすいでしょう。
投資信託
投資信託とは
- 不特定多数の投資家から集めた資金を、運用のプロが投資・運用してくれる
- 少額から投資ができるほか、利益に対する税金が非課税になる商品もある
- 元本割れする可能性がある
投資信託とは、投資家から集めた資金をひとまとめにして、運用のプロ(ファンドマネージャー)が投資・運用を行う商品のことです。
国内外の株式や債券などに分散投資をして得られた利益を、各投資家に分配する仕組みとなっています。
預貯金や債券よりも期待できるリターンが高いほか、分散投資によってリスクが抑えられるため、初心者でも始めやすい投資方法です。
NISAを利用すれば、利益にかかる税金を非課税にできる点も嬉しいポイントです。
一方で、投資資金をすぐに引き出せない可能性があることや、管理や運用を任せる際に一定の手数料が生じてしまうことに注意が必要です。
また、元本保証の商品ではないため、購入額よりも値下がりしてしまうケースもあります。
40代からの資産運用に!ポートフォリオに入れたいおすすめ投資信託
40代の資産運用におすすめの投資信託を紹介します。
40代の資産運用におすすめの投資信託
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は、全世界の株式にまとめて投資できる商品で、「オルカン」の相性でも知られています。
新興国を含めた世界中の株式に投資できることから、投資のリスクを抑えられます。
また、インデックスファンドであるため運用コストが低く、手数料の安さは投資信託全体で見てもトップクラスです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の積立シミュレーション
毎月3万円を20年間積み立てた場合(年利 18.89%)の運用結果
- 最終運用結果
- 7,901万円
- 運用コスト
- 24万円
- 手元に残る金額
- 約7,877万円(+7,157万円)
日本株式・Jリートバランスファンド
日本株式・Jリートバランスファンドは、株式とREIT(不動産投資信託)に50%ずつ投資するインデックス型のファンドです。
REITを含んでいるのが特徴で、日経平均株価が下がった場合であってもリスクヘッジ効果が見込めるでしょう。
信託報酬も低めに設定されているため、運用コストを抑えたい人にも適しています。
日本株式・Jリートバランスファンドの積立シミュレーション
毎月3万円を20年間積み立てた場合(年利 8.50%)の運用結果
- 最終運用結果
- 1,881万円
- 運用コスト
- 31万円
- 手元に残る金額
- 約1,850万円(+1,130万円)
NISA(つみたて投資枠)を使うなら!おすすめ証券会社
NISA(つみたて投資枠)で投資信託を購入する場合は、以下の会社がおすすめです。
NISA(つみたて投資枠)のおすすめ証券会社
楽天証券は取り扱う投資信託の本数が213本(※)と、NISA(つみたて投資枠)を扱う証券会社の中でもトップクラスの取扱本数を誇る証券会社です。
※2024年1月12日現在
投資信託の最低購入額も「100円」に設定されているため、少額からNISA(つみたて投資枠)を始められます。
また、楽天証券では「楽天ポイント」で投資信託を購入できるほか、楽天カードで決済すれば積立額に応じて楽天ポイントが付与されるのも特徴です。
日頃から楽天グループのサービスを利用する機会が多い人には特におすすめです。
SBI証券も楽天証券と並び、ネット証券大手のひとつとして知られています。
積立の頻度が「毎月積立」はもちろんのこと、「毎週積立」「毎日積立」にも対応していることから、きめ細かい分散投資が可能です。
また、SBI証券は投資信託の保有残高に応じてVポイントやPontaポイント、dポイントなどから一種のポイントが貯められます。
NISA(つみたて投資枠)利用時もポイントが貯められるのは、他の金融機関にはないメリットといえるでしょう。
ロボアドバイザー
ロボアドバイザーとは
- 人工知能(AI)によって利用者のニーズに合った商品を提案・運用するサービス
- 自分に合った商品がわかる、少額から投資を始められるのがメリット
- 短期投資には不向き、元本の保証がない点がデメリット
ロボアドバイザーは人工知能(AI)などを活用して、自身のニーズに見合った商品を提案してくれるほか、実際に運用も行ってくれるサービスのことです。
投資やリスク許容度に対する質問に答えるだけで、自分に適した資産配分のポートフォリオが完成します!
また、ロボアドバイザーは大きく以下の2つに分けられます。
- アドバイス型:
ロボアドバイザーが利用者に合った商品の提案を行う。その中から運用する商品を選んで購入すればよい - 投資一任型:
ロボアドバイザーが投資する商品の選定から購入、運用といった一連の流れをすべて行う
投資一任型はアドバイス型に比べ手数料が割高である一方、運用や運用中の売買(リバランス)を含め、全てを任せられます。
そのため、資産運用に不慣れな投資初心者向けともいえるでしょう。
40代からの資産運用に!おすすめのロボアドバイザー
40代からの資産運用におすすめのロボアドバイザーは次の通りです。
40代の資産運用におすすめのロボアドバイザー
WealthNavi(ウェルスナビ)は預かり資産・運用者数No.1(※)のロボアドバイザーです。
※一般社団法人日本投資顧問業協会「契約資産状況(最新版)(2024年3月末現在)『ラップ業務』『投資一任業』」を基にネット専業業者を比較 ウエルスアドバイザー社調べ(2024年6月時点)
スマホから手軽に利用できるほか、NISA(成長投資枠)にも対応しているため使いやすいのも魅力でしょう。
THEO[テオ]+ docomoは、NTTドコモがロボアドバイザーサービスの「THEO」と提携してサービス提供を行っています。
1万円という少額から投資を始められる他、資産運用しながらdポイントを貯められるのが特徴です。
また、ドコモ回線を利用中であれば通常の1.5倍のポイントを獲得できるので、ドコモユーザーには特におすすめのロボアドバイザーです。
\おすすめロボアドバイザー/
231のポートフォリオから提案!
最低投資額1万円~
40代のおすすめ資産運用②
ハイリスク・ハイリターンで利益を狙う「株式投資」
資産を積極的に増やしていきたいなら、株式投資がおすすめです。
ハイリスク・ハイリターンで増やしたい
株式投資
株式投資とは
- 株式会社が発行する株式を売買し、配当金などの利益を得る仕組みのこと
- 「株式の値上がり益」「配当金」「株主優待」が得られる
- 元本割れする可能性がある
株式投資とは、株式会社の発行する株式を売買して、配当金などの利益を得られる投資手法のことです。
株式投資には主に以下の2つの目的があるので、それに合った商品を選ぶようにしましょう。
- 値上がりによる短期的な売買益を狙う(キャピタルゲイン)
- 配当や株主優待で長期的な利益を狙う(インカムゲイン)
株式投資を行う際の注意点として、元本保証がない点が挙げられます。
株価の変動によって大きな損失を被る可能性があるほか、投資した企業が倒産したとなれば購入した株が無価値になるケースもあり得ます。
そのため、社会情勢に対して常にアンテナを張ることはもちろん、知り得た情報が正しいのか判断しなくてはなりません。
日本株投資の特徴・注意点
- 親しみのある企業に投資ができる
- 株主優待が豊富
- リアルタイムでの取引がしやすい
- 業績によっては株主優待や配当が廃止になる
日本株投資のメリットとして、誰もが知っている有名企業が多いことから、投資対象に親しみを抱きやすいことが挙げられます。
また、企業によってはさまざまな株主優待を用意していることから、株主優待目当てで株式投資を楽しんでいる人も少なくありません。
ただし、企業の業績によっては株主優待や配当を廃止するケースもあります。
インカムゲイン目的で株を購入している人は、投資先の業績と廃止の有無には気をつけましょう。
米国株投資の特徴や注意点
- 1株から売買できる
- 日本株と比べて株価の伸びに勢いがある
- 誰もが知っている世界的な企業に投資できる
- 成長株は配当を期待しにくい
米国株は日本と異なり、1株から取引が可能なため、初心者でも少額から始めやすくなっています。
※日本株は原則100株単位での取引ですが、単元未満株サービスを取り扱っている証券会社では1株から購入可能です
また、米国は日本よりも市場規模が大きく、株価が上昇した時の伸び幅は日本よりも比較的大きい傾向があります。
コカ・コーラやマイクロソフト、ウォルト・ディズニーなど、世界的な大企業に投資できるのも米国株ならではの魅力でしょう。
一方で、米国の成長株は配当を出さないケースが多いことには注意が必要です。
日本で無配株と聞くと「業績が悪い」「少し注意が必要な銘柄」と捉えられがちですが、米国株ではその考え方は当てはまりません。
この「文化の違い」にも注意するとよいでしょう。
日本株も米国株も投資できる!おすすめ証券会社
40代の株式投資におすすめの証券会社は次の2社です。
40代の株式投資におすすめの証券会社
SBI証券は国内株式個人取引シェアNo.1を誇る証券会社です。
米国株に関しても業界トップクラスの取り扱い数を誇っています。
さらに、口座開設から最大2ヶ月間の米国株手数料を無料にするキャンペーンもあるので、口座開設後すぐは大幅にコストを抑えることができます。
アプリや情報ツールなども充実しており、特に「米国株スクリーナー」を使えば、財務指標やチャートなどから検索して、自身のニーズに合う投資銘柄を選定できます。
マネックス証券は、大手ネット証券の中でも米国株に力を入れている証券会社として知られています。
2022年1月には、米国株の取り扱い銘柄数が5,000銘柄を突破しています。
参考:マネックス証券米国株サービス|マネックス証券
マネックス証券を利用することで、米国の大型株から中小型株までまんべんなく投資できるのも魅力でしょう。
また日本株についても、取引や銘柄分析に役立つツールを取り揃えているので、株式投資を積極的に行いたい人におすすめの証券会社です。
【タイプ別】40代の資産運用におすすめのポートフォリオ
40代から資産運用を始めるにあたって、ニーズ別のポートフォリオの例を紹介します。
【タイプ別】40代の資産運用におすすめのポートフォリオ
ほったらかしで運用したい人
- 投資信託:50%
(例:楽天・全世界株式インデックスファンド) - ロボアドバイザー:50%
(例:WealthNavi・リスク許容度レベル3)
とにかくほったらかしで資産を増やしたい人は、投資信託とロボアドバイザーに50%ずつ投資するとよいでしょう。
具体的には、NISA(つみたて投資枠)で運用実績が安定しているインデックファンドに上限ギリギリまで投資し、それを上回る分をロボアドバイザーへ回すイメージです。
ロボアドバイザーではリスク許容度レベルが1から5までの5段階で設定されているため、自身のニーズや投資方針と照らし合わせてレベルを設定してみてください。
バランスよく運用したい人
- 投資信託:50%
(例:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)) - 株式投資:25%
(例:三菱UFJフィナンシャル・グループ) - 株式投資:25%
(例:マイクロソフト)
バランスよく増やしたい人は、インデックスファンドに50%、日本株と米国株に25%ずつ投資するとよいでしょう。
インデックスファンドと高配当株の中でも比較的安定している日本株を選ぶことでリスクを抑えつつ、米国株投資に挑戦できます。
また、日本株・米国株共に大手企業を選定すれば、企業の倒産リスクや株式の流動性リスクも低減できます。
ハイリターンを狙って運用したい人
- 投資信託:20%
(例:SBI・全世界株式インデックスファンド) - 株式投資:30%
(例:ENECHANGE) - 株式投資:50%
(例:アップル、テスラ)
投資経験がある程度豊富にあり、ハイリターンを求めたいといった人におすすめのポートフォリオです。
日本株投資でグロース株を選定して、米国株を2つ組み込んでいることからハイリスク・ハイリターンを狙える一方、NISA(つみたて投資枠)で堅実なインデックスファンドを組み入れることで少しだけ安定的な運用を目指すことを目的としています。
よくある質問
40代から投資を始めても遅い?
A.40代から投資を始めても遅くありません
40代で投資を始めるのは決して遅くありません。
65歳から年金生活に入ると仮定しても、20年前後の投資期間を確保できるからです。
そのため、NISA(つみたて投資枠)はもちろんiDeCoなどを利用して老後の資産形成をするのもよいでしょう。
40代で資産運用している人の割合はどれぐらい?
A.40代で資産運用をしている人の割合は約20%~25%ほどです
NISAのデータとはなりますが、約20%~25%の人がNISA制度にかかるなんらかの口座を開設しています。
※参考:金融庁|NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査
他の投資商品も含めて考えると、3割近い人が資産運用に取り組んでいると推測できます。
40代の独身女性におすすめの資産運用方法は?
A.老後までの資産計画を立てた上で「長期」「分散」「積立」を意識した資産運用を行いましょう
40代独身女性が資産運用に取り組む際は、まず目標となる金額を決めることが大切です。
その上で、その金額を達成するためには月いくらをどういった方法で運用していけば良いのか、投資計画に無理はないか、リスクを許容できるかといったことを総合的に考える必要があるでしょう。
また、老後まで20年ほどの時間があることから「長期」「分散」「積立」を軸とした資産運用を心がけることをおすすめします。
NISA(つみたて投資枠)やiDeCoなどの制度もあわせて検討してみましょう。
老後資産を増やすための資産運用方法は?
A.老後資産を増やすことを目的とするなら、iDeCoがおすすめです。
老後資産を増やすことを目的としているのであれば、iDeCoがおすすめです。
月々5,000円の掛金から始められるため、大きな負担にならず継続しやすいでしょう。
iDeCoでは毎月一定の金額を65歳になるまで積み立てながら運用できるほか、60歳以降に老齢給付金として受け取れます。
まとめ
今回の記事では、40代におすすめの資産運用方法と具体的なポートフォリオの例についてお伝えしました。
40代から資産運用を始める際は老後の資金形成も踏まえ「長期」「分散」「積立」を意識した投資を行うようにしましょう。
また、投資にはリスクがつきものです。
よって、各投資商品の持つ性質やリスクを理解すると共に、リスク許容度についても今一度考えるようにしましょう。
身の丈に合わない投資手法を選択してしまうと、万が一の際に大きな損失を被る恐れが高まります。
投資に関して基本的な知識を身につけると共に、投資をする目的と目標金額を今一度整理したうえで資産運用に取り組むようにしましょう。