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株の失敗パターンを徹底分析!体験談から学ぶ失敗しない方法とは

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  • 株で失敗する原因ってなに?
  • 株で失敗しないためにはどうすればいいの?

株式投資を失敗する原因のほとんどが「知識不足」と「慢心」によるものです。

特に、以下に当てはまる人は株で失敗する可能性が高いので注意しましょう。

株で失敗しやすい人の特徴

この記事では、実際の株の失敗体験談やその原因、失敗しないための対策などを詳しく解説します。

最後まで読めば、株で失敗しないためのポイントを抑えて株取引できるでしょう。

  • 株式会社400F 執行役員CGO(Chief Growth Officer) / 株式会社400F

    監修者林 和樹

    京都大学卒業後、2007年トヨタFS証券(現:東海東京証券)入社。2012年エイチームへ入社し、翌年に金融メディア事業を立ち上げ。最盛期には売上高72億円の事業に育てる。2019年エイチームフィナジーを設立し、代表取締役社長に就任。保険代理店業務を開始する。2022年5月より現職。個人理念は『お金の不安が意思決定の制約にならない世界を創る』。趣味はボディメイク。

  • イーデス編集部 / 株式会社エイチームフィナジー

    編集者乾 翔太郎

    1995年生まれ、大阪府大阪市出身。

    大学卒業後、株式会社メンバーズに入社。その後、グループ会社の株式会社MOVAAAへ出向し、大手企業のオウンドメディアを担当。コンテンツディレクターとして、企画からコンテンツ制作、アクセス分析を行う。

    2019年に株式会社エイチームフィナジーに入社。住宅ローン、新規事業開発部を経て、ナビナビ証券の編集者に就任。また、YouTubeチャンネル「ナビナビチャンネル」も運営し、金融情報を分かりやすく配信している。

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株で失敗するとどうなる?体験談まとめ

まずは実際に株で失敗した人の体験を見てみましょう。

筆者の知り合いから聞いた、株の失敗談をまとめました。

※プライバシー保護のため、掲載している名前は全て仮名、また、損失金額や職業は一部変更しています。

株の失敗談①
むきになって投資を続けた結果…

トクチ(仮名)さん・会社員・男性(41歳)

10年前、子どもが生まれたのを機にマイホームを購入しました。

その時、会社の同僚が株式投資で住宅ローンを支払っていると聞いたので、自分も同じくらい儲かるだろうと軽い気持ちで始めました。

資金は、自分名義の通帳に預金していた300万円です。

妻には、小遣いで投資をするといっていたので、それほど大きな金額とは思っていなかったと思います。

始めてから1年くらいは、順調に勝つことができました。

家族にも、小遣いに余裕ができたからと外食に誘ったりしていたのです。

しかし、ある日を境にいきなり勝てなくなってしまいました。

信用取引をしていたので、損失はあっという間に膨らみました。

これまでの利益はもちろん、元金の300万円もみるみる減っていったのです。

それでも、どうにか取り返したいと思い、消費者金融から100万円借りて最後の勝負と、当時注目されていたIT企業の株に全額投資したのです。

その結果、決算内容が悪かったため、その株は大暴落してしまいました。

100万円もすべて失い、借金だけが残ったのです。

その100万円を返すために、夫婦で貯めていた通帳からお金を引き出しました。

そこで、妻にばれたためすべてを白状することになったのです。

当然、妻は激怒してもう信じられないといわれ、離婚することになってしまいました。

今は、もう投資が怖くてできません。

妻のものとなったマイホームの住宅ローンと、子どもの慰謝料を支払いながら一人で生活しています。

失敗の原因を解説

トクチさんの失敗の原因は資産管理が徹底できていないことです。

まず、投資は生活費を除く余裕資金を使うことが基本です。老後の預金や夫婦で貯めているお金に手を出すことは失敗した場合のリスクを考えると、やめておいた方が良いと考えます。

また、資産管理を徹底することで自分はどのぐらいの損失なら許容できるかを把握することができます。

トクチさんはそれができていなかったため、元金の300万円が減った時に焦り、リスクの高い信用取引で負け分を取り返そうとしたのでしょう。

もし、資産管理を徹底していた場合、妻に内緒で預金の300万円を全て投資につぎ込まなかったことはもちろん、消費者金融や夫婦の預金にも手は出さずにすんだのではないでしょうか。

株の失敗談②
知らずに株を持ち続けた結果…

えみ(仮名)さん・主婦・女性(33歳)

2人の子供を育てるえみ(仮名)さんは、サラリーマンの夫と家族4人で平穏に生活していましたが

子どもが小学生になるのを前に家計のことが心配になり、パートを始めようと考えていました。

そんな時、主婦が株で儲けている、という記事を目にします。

株のことはよくわからないえみさんでしたが、ちょうど400万円の定期預金が満期を迎えていたのもあり、興味を持ちました。

そして、プロのいる証券会社ならアドバイスを聞きながらできるのでは?と考え、駅前にある証券会社に行ってみました。

そこの営業マンが進めてきたのが、とあるベンチャー企業です。

「これまでにない革新的なサービスを開発中なので、実現すれば株価が何倍にもなるでしょう」

そういわれたえみさんは、「そんなに素晴らしいサービスなら、きっと成功するに違いない!400万円が5倍になったら2,000万円・・・それだけあれば、今後も楽よね」と考え、言われるがまま全額をそのベンチャー企業の株に投資することにしました。

営業マンの言う通り、株価は少しずつ上昇し、

えみさんはすっかり安心していました。

しかし、ある日新聞を見て驚くことになります。

そのベンチャー企業のことが載っていたのですが、開発に成功したという内容ではありません。

株価が急落したというニュースだったのです。

慌てて株価をチェックすると、買ったときよりもかなり下がっていました。

決算発表の数字が悪かったせいで、投資をやめる人が増えたらしいのです。

それでも、開発が成功すれば大丈夫と信じていたえみさんは、株を保有し続けました。しかし、その後も株価は下がり続け、ついに半額にまで落ち込んだところで心が折れました。

結局、200万円もの損失になってしまったのです。

失敗の原因を解説

えみさん(仮名)の失敗の原因は「情報収集不足」と「1つの銘柄への集中投資」です。

証券会社の営業が株のプロだからといって「○○社の株価は上がりますよ」と言っても、必ず上がるわけではありません。

そのため、意見を聞くことはあっても最終的な投資の判断は自分で情報収集し、本当にその銘柄に投資して大丈夫かどうかを判断する必要があります。

証券会社の営業の言うとおりに投資して失敗したというのは、株の失敗でよくあるエピソードです。

投資は自分自身の大きな資産を運用するものです。人の言葉を鵜吞みにして決断するのはやめた方が良いでしょう。

また、えみさん(仮名)は400万円の資金をベンチャー企業へ資産の全てを投資しており、リスクを分散できていません。

もし分散投資をしていれば、ベンチャー企業の株価が大きく下がっても200万円もの損失は生まれなかったのでしょう。

株の失敗談③
適当に投資した結果...

エグチ(仮名)さん・芸人・男性(43歳)

エグチさんは芸人を目指していましたが、なかなかブレイクせず苦しい生活を送っていました。

そんな中、株式投資で儲けたという芸人が「株芸人」としてテレビに出ているのを目にします。

株のことは何もわからないエグチさんでしたが、株で儲ければお金に困らず、テレビに出るチャンスもあるかもしれないと考えました。

なんとか元手の資金を用意しようと、当時売れっ子だった先輩に相談し、50万円を借りることに成功します。

そして現物株を取引きし、順調に少しずつ利益を上げていきました。

しかし数か月たってようやく5万円ほど儲かっただけでした。

このペースでは、株芸人としてテレビに呼ばれる日は来ない…
そう考えたエグチさんは、信用取引を始めることにしました。

信用取引なら、50万円の資金で160万円ほどの株を買うことができます。

そこで、最近有名になっていたとある企業の株に全額投資することにしたのです。

最初の1か月、株価は少しずつですが順調に上がっていきました。

「これで、株価が何倍にもなればさらに大きな投資ができ、テレビに呼ばれる日も近づく」

エグチさんは期待に胸が膨らみました。

しかし、ある日を境に株価が下がり始めたのです。

エグチさんは不安に思いながらもどこかで見た「株は変動を繰り返す」という言葉を信じ、また上がるまで待つことにしました。

しかし、期待とは裏腹に、みるみる株価は下がり続け…
ついに買ったときよりも3割以上下がってしまったのです。

その結果、保証金の50万円はすべて失われてしまいました。

タイミング悪く、お金を貸してくれた先輩の収入も減ってしまい、50万円を返せといわれてしまいました。

投資で儲かったら利子を加えて返すつもりが、すべて失くしてしまったため仕方なく、消費者金融から50万円を借りて、先輩に返すことにしました。

その後、何とか芸人として少し売れるようになり、消費者金融への借金も無事に返済しました。

投資は適当にやっても勝てないことを学んだエグチさん。

もしも今度やるときはしっかり学んでから始めたいと考えているそうです。

失敗の原因を解説

エグチさんの失敗の原因は「1つの銘柄への集中投資」と「取引ルールが決まってない」ということです。

株の失敗談②のえみさんと同様に、エグチさんは1つの銘柄に集中して投資しています。これでは、その1社の株価が下がってしまった場合、大きな損失を受けてしまいます。

分散投資でリスクを抑えていれれば、後輩から借りた50万円もすべてを失うことはなかったでしょう。

また、取引ルールが決まっていないことも失敗の大きな原因です。エグチさんは株価が何円まで上がったら売る、何円まで下がったら損切するといったルールを決めていないようです。

そのため、株価が順調に上がっている時には売らず、株価が下がり塩漬けになってから売ってしまっています。

もし取引ルールを決め、それに従って取引していた場合、保証金を失うどころか売買益を得られていた可能性もあったでしょう。

株で失敗ばかりしてしまう原因

株の失敗で大損してしまう原因には、大きく分けて次の3つがあります。

株の失敗の原因①
株価が大きく下落したタイミングでの売却

株式投資では、利益や損失が「確定」するのは、売却したタイミングです。

(利益や損失が確定していない状態を「含み益」「含み損」といいます。)

つまり、売却しない状態であれば、あくまでも損失を含んでいるだけであり、実際に損をしているわけではないと言えます。

しかし、株価の下落によって損失が発生した状態の株を保有し続けることを「塩漬け」といい、好ましい状況とはいえないでしょう。

損切りルールを決めずに塩漬けになってしまった株は売却のタイミングを逃しがちで、気づいたときには大きく下落し「大損してしまった」ということになるかもしれません。

では、以下のケースで、損切りしなかった場合/した場合の損失額の違いを見てみましょう。

購入条件

  • 株価:1,000円
  • 購入株数:1,000株
  • 購入金額:100万円
例:損切りした場合

1,000円→900円に下落した時点で損切り

100万円-(900円×1,000株)=
損失10万円

例:損切りしなかった場合

1,000円→500円に下落した時点で売却

100万円-(500円×1,000株)=
損失50万円

1,000円→500円→700円に回復した時点で売却

100万円-(700円×1,000株)=
損失30万円

1,000円→500円→300円に下落した時点で売却

100万円-(300円×1,000株)=
損失70万円

損切りした後、株価が再び上昇トレンドに乗ることもありますが、その場合はまた買い直せばOKです。

そうすれば、損失分を取り戻せますし、損失が小さいほど取り返さないといけない利益も小さくて済みます。

「株価が〇%下がったら売る」などのルールを徹底していないと、大きな失敗に繋がりかねないので注意しましょう。

株の失敗の原因②
信用取引による資産以上の損失

信用取引では、レバレッジを効かせて自分の資産以上の取引ができます。

また、保証金を担保にして株を借りることで「空売り」もできます。

空売りとは

株式を借りて売却し、売却時よりも株価が下がったタイミングで買い戻す取引。

信用取引の一つで、株価の値下がりを期待して差益を得る。

このように、資産以上の取引ができたり、株価下落時でも空売りで利益を出せたりする一方で、失敗の原因でもあります。

信用取引のリスクを理解しないまま取引を始めると、自己資金以上の損失が発生する恐れがあります。

次の2つのリスクを必ず理解しておきましょう。

レバレッジを効かせて株を購入するケース

株価の暴落にロスカットが間に合わない、または、ロスカットをしようとしたが注文が成立しないことで損失を被る

空売りした株の株価が上昇するケース

株を買い戻さない限り、株価が上昇すればするほど損失が膨らむ

2つのケースについて、ここではもう少し説明を補足します。

レバレッジを効かせて株を購入するケース

信用取引では、保証金として預け入れた資産の約3.3倍の金額まで、レバレッジをかけて取引できます。

株取引で損失が出ると、保証金から損失分の金額が差し引かれますが、信用取引では、保証金以上の損失が出ることも時にあります。

ロスカットの仕組みがあるので、損失が保証金を超えることは、そうそうありません。

ロスカットとは

投資対象が下落し、未確定の損失である含み損が一定の水準に達した時に、自動的に強制決済される仕組み

しかし、株価が暴落した時などは、ロスカットが間に合わなくなることもあるので注意しましょう。

例:資金100万円で株を購入し、株価が半額になった場合の損失と残りの資産
現物
取引

100万円で100万円分の株を購入

【損失】
100万円×1/2=50万円

【残りの資産】
100万円-50万円=50万円

信用
取引

100万円を保証金とし、3.3倍のレバレッジをかけて330万円分の株を購入

【損失】
330万円×1/2=165万円

【残りの資産】
100万円-165万円=-65万円

また、株取引は「売る人」「買う人」の両方がいないと成立しません。

買う人が全くいないとロスカットをしようとしても注文が成立しない可能性もあり、そのようなケースでは、保証金を超える損失になることがあります。

空売りした株の株価が上昇するケース

信用買いの失敗よりも、さらに怖いのが「空売り」です。

信用買いの場合、損失が出ても株価が0円を下回ることはなく、損失は限定的です。

しかし、空売りの場合、株価がどこまで上がるかわからないので、どこまでも負債が膨らむ可能性があります。

このような危険性があることを知らずに空売りに手を出すと、大きな失敗に繋がる可能性があるので注意してください。

株の失敗の原因③
株式の発行元企業の倒産

株は、それぞれの企業が発行するもので、企業があるからこそ価値がつけられています。

そのため、倒産することになった企業の株は、価値がなくなり、株価が0円になってしまいます。

注意してほしいのは、上場廃止が近づき「整理銘柄」に指定された株です。

企業の上場廃止が近づくと、その銘柄は「整理銘柄」に指定されますが、まだ売買ができる状態です。

しかし、整理銘柄になると、売りが極端に増えるので、株価はどんどん下がり、0円に近付きます。

この時に、整理銘柄と知らずに値上がりに期待して買ってしまうと、上場廃止のタイミングで株価が0円になり、失敗することになるでしょう。

株価が大きく下がっている銘柄を見つけた時は、整理銘柄かどうかを確認した上で、購入するかどうか判断してください。

補足

株価の指標の一つに、その企業の資産や利益、成長の要素から計算された理論上の株価を表す「理論株価」があります。

理論株価が0円だったとしても、実際の株価が0円になるわけではありません。

なぜなら、実際の株価には、買い手と売り手の需要と供給によって、形成される側面もあるからです。

株価が0円というのは、あくまでも企業が倒産して上場廃止となり、取引できなくなった株のことです。

株で失敗しやすい人の特徴を解説

株で失敗する人には、共通した5つの特徴があります。

次の表で、当てはまるものがないか確認してみましょう。

株で失敗しやすい人の特徴

特徴①
取引ルールが明確に決まっていない

取引ルールが明確に決まっていないというのは、次のような、売買や損切りのタイミングなどが明確になっていないということです。

取引ルールの例

800円で買った株の株価が1,000円まで上がっているとき

  • 1,200円になったら売る
  • 900円まで下がったら売る

取引ルールを決めていないと、次のように考えてしまいがちです。

例①:株価が上がったとき

もっと上がるはず…まだ売らないでおこう!

例②:株価が下がり始めたとき

ピークを逃した!もう一度上がるのを待とう…

例③:マイナスになったとき

今売ると損してしまう…損切りはしないで、また上がるのを待とう…

その結果、取れるはずの利益が取れなかったり、損切をしないため株価が大きく下がって大損してしまったりと、株失敗の原因になってしまいます。

特徴②
1つの銘柄に集中して投資している

1つの銘柄に資金を全額投資するような買い方はリスクが非常に高い投資方法です。

あるいは、同じような業種の銘柄だけを選んで投資しているケースも同様です。

1つの銘柄や同じ種類の銘柄にだけ投資すると、大きなリターンが期待できる一方で、リスクも一極化してしまいます。

そうなると、たった一つの原因が大きな失敗に繋がることにもなりかねないのです。

5G業界が狙い目だと聞き、5G関連の銘柄ばかりを買うと…

  • 5Gの開始が遅れたときは、軒並み株価が下がることがある
  • 5G関連銘柄の中の一つに、悪材料が出て株価が下がると、他の5G関連銘柄もつられて株価が下がることがある

そのため株式で大損しないためには、株価が上下する理由が異なる複数の銘柄に分散した投資を行うことが大切です。

特徴③
資産管理ができていない

資産管理ができていないというのは、自分がどのくらいの資産を持っていて、そのうち余裕資金がいくらあるかを正確に把握していないことです。

どのくらいの損失なら問題がなく、またどのくらいの利益が出たかも把握していないまま投資をするのは、非常に危険です。

また、株の失敗エピソードによくあるのが「老後資金を使ってしまった」「夫婦で貯めていた預金を使ってしまった」というパターンです。

このやり方では、投資に失敗した時点で老後の生活費や預金がなくなってしまい、借金することにもなりかねません。

パートナーに隠して投資をしていた場合、信用すらも失ってしまうでしょう。

そこまで極端ではないにしても、利益と損失をきちんと把握していないという人は少なくありません。

そうなると、どのくらい損をしているのかがわからないので、気が付いたら何百万円と損失が積み重なっていることもあります。

しかし、損をした実感がないので、たまに何万円かの利益を得られるだけで勝った気分になるのです。

そして、大損をしてやっと今までの損失に気づくこととなります。

特徴④
情報収集や勉強をせず適当に銘柄を選んでいる

情報収集や勉強をせずに銘柄を選ぶというのは、上場廃止して倒産する株に投資してしまい、大失敗する人に多い特徴です。

上場廃止や倒産する企業は、業績などを見るとある程度分かりますし、情報も出回るでしょう。

そういった情報を把握せずに、株価チャートを見てただなんとなく銘柄を選ぶと、倒産して大失敗することになるのです。

特に、整理銘柄になった株に対して「今は株価が大きく下がっているから、これから上がるんじゃないか」と思って投資するのは、情報不足でしかありません。

少しでも調べればすぐに整理銘柄だとわかりますが、情報収集を怠ったために、無駄な投資をすることになるのです。

また、ネットの情報やSNSでの噂から「○○に投資すれば儲かる」と勧められたといって、情報収集せずに株を購入してしまうのも失敗に繋がる原因です。

株の銘柄を選ぶ際には必ず自分で情報収集して勉強することが重要です。

特徴⑤
初心者がデイトレードで稼ごうとする

デイトレードとは、1日で売買を確定させるトレード手法です。

株を始めた人の中には、「安く売って高く売るだけで簡単だ!」と思い、デイトレードを始める人がいますが失敗の原因になる可能性が高いでしょう。

株式投資の世界では、プロの投資家が多額の資金を武器にデイトレードを行っています。その中に経験や知識が乏しい初心者が入っても、取引戦略が立てられず負けてしまう可能性が高いでしょう。

また、デイトレードでは損切をし続けると1日で損失がどんどんと増えていってしまいます。

負けが続くと早く挽回したいからといって、無謀な取引に走り、さらに大きな損失を被る可能性もあります。

トレードの知識がないうちは、デイトレードではなく長期トレードを考えて投資した方が良いでしょう。

株で失敗しないためのポイント

ここまで株で失敗する原因、失敗する人の特徴を紹介してきました。

ここからは株で失敗しないためのポイントを解説します。

株で失敗しないポイントは次の5つです。

株で失敗しないポイント

ポイント①
取引ルールを決める

株式投資では値動きが激しくなる場合があります。

失敗を回避するためには、まず株を買う時点で株がいくらになったら売るのかをはっきりと決めておきましょう。

例えば、株価が10%上下に動いたらその時点で売る、と決めておくのです。

1,000円で買った株は、株価が1,100円になったら利益確定して、900円になったら損切りをする、ということです。

できれば、買った時点で指値注文を出しておきましょう。

そうすれば、売り時を逃すことはありません。

指値注文とは

希望する売買価格を指定して発注する方法。

買いの場合は上限価格、売りの場合は下限価格を指定する。

何も、一度に大きな利益を得ようとする必要はありません。

利益確定してからまだ株価が上がったり、損切りをしてから株価が上がり始めたりするようなら、また買えばいいのです。

それを何度も繰り返して、少しずつ利益を積み上げていくようにしましょう。

また、取引ルールは必ず守りましょう。

どんなに取引ルールをきちんと決めても、守れないようではまったく意味がありません。

いわゆる「勝ち組」と呼ばれる投資家は、取引ルールを遵守しているケースがほとんどです。

ポイント②
分散投資でリスクを抑える

1つの銘柄に絞って投資することは失敗する可能性が高くなります。

そのため、株価が上下する理由が異なる銘柄を選んで投資することでリスクを分散しましょう。

分散投資の例

次の2銘柄を買うことで、為替変動の影響を受けにくくなります。

  • 為替敏感株
    →輸出関連企業など円高や円安の影響を受けやすい銘柄
  • 内需株
    →国内市場を中心にしている銘柄

投資には、「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があります。

一つのカゴ、つまり投資先に卵、つまり資産をすべて持ってしまうと、そのカゴを落としたときに卵が割れて、すべての資産が失われてしまいます。

しかし、複数のカゴに卵を分けておくことで、1つのカゴがだめになっても他のカゴの卵は守られるのです。

もし、分散投資するだけの資金がない、あるいは分散投資を考えるのが難しいという場合は、投資信託に投資するのもお勧めです。

投資信託なら、1商品に投資するだけで分散投資してくれるので、投資内容を確認して選びましょう。

ポイント③
収支結果や資産状況を管理する

株式投資を行うにあたって、きちんと自分の収支を把握することは大切です。

帳簿を付ける気持ちで、次の内容を記録しましょう。

  • 先月はどのくらいの利益や損失があったか
  • 現在の含み益や含み損はどのくらいか
  • 利益や損失の原因(難しい場合は自分なりに思ったことなど)

原因を把握しておかなければ、また同じ原因で損をすることになります。

また、利益が出るはずの銘柄を見逃してしまうこともあるでしょう。

必ず同じ結果が出るとは限りませんが、大いに参考となることは間違いありません。

原因を分析することは難しいかもしれませんが、収支を記録するだけならすぐにでもできます。

その時に、自分なりに思ったことを書いておくだけでも、今後の参考になるでしょう。

また、収支結果によって自身の資産状況を把握することも大切です。

資産状況の把握ができていれば、どのぐらいの損失なら許容範囲なのか判断することができます。

許容範囲を知ることで冷静さを持つことができ、負けが込んだからといって無暗に信用取引を行い負け分を取り返そうというリスクの高い行動を取らなくなるでしょう。

株でどのぐらいの収支があり、その結果資産がどうなっているのかは定期的にチェックすることをおすすめします。

ポイント④
株の知識をつける

株の知識がない状態で売買を行うことは失敗につながります。

まず株の情報収集の方法などを勉強しましょう。

どこに注目するべきか、決算情報はどう見ればいいのかなど、きちんと正しいやり方を学んでみるべきです。

学び方は、教材となる本を買って独学でも構いません。

ただし、より早く、正確な方法を知りたいなら、証券会社から提供されているコンテンツや、日本証券業協会が運営しているWebサイトを利用するのも一つの選択肢でしょう。

株の知識をつけることで、周りの間違った情報に惑わされたり、整理銘柄を買ってしまうといった失敗を防ぐことができます。

また、イーデス証券では、投資初心者のための記事を配信しています。

株・NISAなどの証券投資で資産運用を始めたい方は、こちらも参考にしてください。

ポイント⑤
長期保有を前提に投資する

株を始めたばかりの初心者には短期トレードではなく、長期保有を前提とした投資がおすすめです。

短期的に見ると下降している株価も、5年や10年といった長期的に見ると下降は一時的なもので、下落後に株価が上昇していく場合もあります。

また株式の長期投資では、配当金や株主優待といった利益を毎年受け取ることができます。

つまり株を長期的に保有するだけで、売買差額と配当金などによってトータルでプラスになる可能性が高いといえます。

まとめ

株で失敗する人というのは、少なくありませんが、失敗する人の多くは、きちんと理由があるのです。

その理由を知っておけば、失敗しないためにはどうしたらいいのかがわかります。

失敗する原因を理解して株取引をすれば、勝率にも繋がります。

失敗した人の例を知ることで、同じ失敗はしなくなるでしょう。

せっかく、こうしたら失敗するというのが具体的にわかっているのですから、それと同じ失敗をしないようにいろいろな失敗例と反省点を知っておきましょう。

そして、十分な準備をしてから株の投資を始めましょう。

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