証券会社の口座は複数開設できる?2つ以上作るメリット・デメリットは?
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- 複数の証券会社で口座開設するメリットって何?
- 複数の証券口座を持つなら、どんな組み合わせがおすすめ?
証券会社の口座は、数に限りなく複数開設できます。
使い分けることで以下のようなメリットが得られます。
証券口座を複数持つメリット
証券口座を保有するだけであれば、管理費や手数料等の費用もかかりません。
様々なサービスを利用したり、投資スタイルで使い分けたりしたい人は、複数の証券会社で口座開設しておくのも良いでしょう。
【目的別】おすすめの証券会社の組み合わせ
この記事では、証券会社の口座を複数開設する際のメリットや注意点、おすすめの組み合わせなどを紹介します。
2023年7月21日時点の情報を掲載しています。
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- ネット証券の口座を複数持つメリット5つ
- メリット①各証券会社の良いとこ取りができる
- メリット②複数の証券会社から申し込むことでIPOの当選確率が上がる
- メリット③システムトラブル時に他の証券口座を使うことができる
- メリット④セミナー等、様々なサービスを受けられる
- メリット⑤株以外の金融商品への投資も可能になる
- ネット証券の口座を複数持つデメリット4つ
- デメリット①各証券会社のID・PWの管理が煩雑になる
- デメリット②資金を把握するのに手間がかかる
- デメリット③確定申告が必要になったり過払いが生じたりする可能性がある
- デメリット④売買タイミングを逃す可能性がある
ネット証券の口座を複数持つメリット5つ
複数の証券口座を持つことは、大きく分けると5つのメリットがあります。
証券口座を複数持つメリット
メリット①各証券会社の良いとこ取りができる
証券会社は多数ありますが、A社は手数料が安い、B社は投資情報が豊富、C社は取引ツールが使いやすい等、それぞれ強みが異なります。
複数の証券会社で口座を開設すると、各社の強みを使い分け、より取引しやすい状態にできるのがメリットです。
例えば、ベテラントレーダーの場合、以下のように用途別に使い分けることも珍しくありません。
すべてが完璧な証券会社はなかなかありません。
そのため、大抵のトレーダーは、複数の証券会社に口座を持ち、それぞれの強みを使い分けるのです。
メリット②複数の証券会社から申し込むことでIPOの当選確率が上がる
勝率が高いIPO株の取引では、抽選に当選しないと購入できない上に、「人気が高いので何度応募してもなかなか当選しない...」という人も多いです。
そこで、当選確率を上げる方法として、複数の証券会社から応募して、抽選のチャンスを増やす方法があります。
また、IPO株は、全ての証券会社が同じ銘柄を扱っているわけではなく、銘柄によって申し込める証券会社と申し込めない証券会社があります。
そのため、複数の証券会社で口座を持っていれば、申し込みできるIPOの種類が増え、それだけチャンスが広がることにもなるのです。
メリット③システムトラブル時に他の証券口座を使うことができる
株式投資では、時折システムトラブルが発生し、取引できなくなることがあります。
システムトラブルが起きた場合、別の証券会社の口座を使えば新規注文ができるので、買いたいタイミングを逃しにくくなるでしょう。
メリット④セミナー等、様々なサービスを受けられる
証券口座を開設すると、無料セミナーや、アナリストによる無料レポートなど、証券会社が提供している様々なサービスを利用できます。
つまり、複数の証券会社で口座を開設すれば、利用できるサービスもその分多くなるということです。
例えば、アナリストのレポートであれば、同じ銘柄に対して、複数の証券会社のアナリストの見解を知ることができます。
また、独自の分析ツールを用意している証券会社もあるので、各ツールの分析結果を比較することもできるでしょう。
証券会社が提供しているサービスは、似ているようで、それぞれ違いがあります。
複数のサービスを利用すれば、多角的な視点で情報を得ることができます。
自分に合った各社のサービスを上手く組み合わせて利用して、取引に有効活用すると良いでしょう。
メリット⑤株以外の金融商品への投資も可能になる
ネット証券の中には、日本株以外の金融商品を用意しているところもあります。
米国株などの外国株式、投資信託や債券など、証券会社によって取り扱う金融商品は異なります。そのため、複数の口座を開設すれば投資できる金融商品の幅が広がり、分散投資もしやすくなるのです。
ネット証券の口座を複数持つデメリット4つ
「メリットがあるなら、片っ端から開設したほうがいい」と思う人もいるかもしれませんが、ネット証券の口座を複数持つことは、メリット尽くしではありません。
次の4つのデメリットがあることも覚えておきましょう。
証券口座を複数持つデメリット
以上のデメリットも考慮した上で、複数の口座を開設する必要があるので、各デメリットをさらに詳しく解説します。
デメリット①各証券会社のID・PWの管理が煩雑になる
ネット証券を利用するにはIDとパスワードが必要ですが、口座が複数あると、IDやパスワードを取り違えないようにしないといけません。
IDは、証券会社で決められることも多く、各口座で別のものを管理する必要があるでしょう。
パスワードは、基本的に自分で決めますが、証券会社ごとに設定条件が異なり、それぞれ別のものにしなくてはいけないケースもあります。
特にパスワードは、何回も間違えると再設定を求められることもあり、ますます混乱するかもしれません。
きちんとメモなどに残すなど、しっかり管理する必要がある分、手間がかかると感じる方もいるでしょう。
デメリット②資金を把握するのに手間がかかる
複数の口座を使っていると、全体の資金状況の把握をするために、各口座の合計を自分で計算することになります。
例えば、自分が今、どれだけの金融資産を保有しているかを把握したいときには、各口座の資産を合算しないといけません。
複数の口座で繰り返し取引した投資成績も、トータルしてプラスかマイナスかは、即座にわからないのです。
このように、自分で各証券会社の損益を計算して合計を出さなくてはいけないため、2社くらいならまだしも、数が増えると面倒になっていくでしょう。
デメリット③確定申告が必要になったり過払いが生じたりする可能性がある
「源泉徴収ありの特定口座」は、自動的に税金が差し引かれるので、確定申告の必要がありません。
しかし、各証券会社で開設する口座をすべて「源泉徴収ありの特定口座」にすると、税金が過払いになることがあります。
税金が過払いになる事例
- A証券で1年間に100万円の利益を出し、B証券で100万円の損を出すと、合計の利益は0円
- 特定口座はその口座での損益しか計算しないため、A証券の口座で出た100万円の利益に対して課税される
このように、合計の利益がプラスになる場合には、損益通算をして、自分で確定申告をすれば税金の過払いを避けることができます。
確定申告は、国税庁のHPで画面の指示に従うだけなので、15分~20分ほどで終わりますが、手間がかかるのは避けられません。
デメリット④売買タイミングを逃す可能性がある
複数の口座を利用するには、それぞれにログインが必要なので、数が増えるほどデバイスにかかる負担が大きくなります。
2社程度であれば問題ないかもしれませんが、デバイスの種類によってはフリーズしたり、動作が重くなったりすることもあります。
そうなった場合、売買ができなくなるなどの問題が起こるかもしれません。
また、相場が急変したなどで急いで売買したい時に、複数の証券会社のログインに時間がかかった結果、タイミングを逃してしまうこともあるかもしれません。
証券口座を2つ以上開設したい人におすすめの組み合わせ
複数の口座を持つにしても、似たようなサービスの証券会社ばかりを選んでは意味がありません。
それぞれの特徴を理解して、利点を最大に生かせるような異なる特徴の証券会社を組み合わせるのがおすすめです。
ここでは、証券会社のおすすめの組み合わせを、目的別に紹介します。
IPO狙いの人におすすめの組み合わせ
IPOの強みが異なる証券会社の中でも、過去3年間のIPO取扱数に注目して、2桁台のものをピックアップしています。
上記の組み合わせなら、毎月コンスタントにIPOに参加できるでしょう。
抽選に参加する機会が増えれば、当選する可能性も高くなります。
注意点
IPOに本気で当選したいなら、総合証券、ネット証券の区別なく、可能な限り多くの証券会社に口座を開設しましょう。
普通の株取引とは違い、IPOは証券会社によって取り扱うIPOが異なります。
また、競争率が非常に高いので、いかに多くの抽選に参加するかが当選するためのカギを握ります。
総合証券のグループの証券会社も狙い目で、委託販売が行われることがあるので穴場となりやすいです。
IPOでは、抽選方法や特色が各社で異なることを把握したうえで、証券会社を選びましょう。
①SMBC日興証券×SBI証券・マネックス証券
IPOの主幹事数と、IPOの抽選方法を考慮した組み合わせです。
SMBC日興証券は、2022年の主幹事数がNo.1の証券会社です。
主幹事の証券会社は、IPOの割当数が非常に多いので、必ず申し込んだ方がいいでしょう。
SBI証券は、ネット証券の中で主幹事になることが多い証券会社で、主幹事ではなくても、引受幹事になることもよくあります。
独自のサービスとして「IPOチャレンジポイント」という制度もあり、抽選に外れた回数に応じてポイントが加算され、次回以降の当選率が高くなるのでおすすめです。
マネックス証券は、完全平等抽選で割当数の100%を抽選に回すため、1人1票制となり、資金量に関わらず当選確率が一定です。
これも、IPOでは重要なポイントと言えるでしょう。
IPO狙いの人におすすめ組み合わせ
②野村證券・松井証券×auカブコム証券・岡三オンライン
IPO抽選に参加するために口座への入金の必要がない証券会社です。
その中で、年間のIPO実績が2017年~2022年までの間で2ケタ台の証券会社×穴場の証券会社の組み合わせです。
auカブコム証券が穴場と言える理由は、三菱UFJグループだからです。
主幹事になることはほぼないのですが、同じグループにある三菱UFJモルガン・スタンレー証券は主幹事になることが多く、auカブコム証券にも委託販売を回すことがあります。
委託販売会社になると、目論見書の引き受け幹事には社名が掲載されず、申し込めることに気づかない人も多いので、結果としてライバルが少なくなり、当選確率は高くなります。
また、岡三オンラインも岡三証券グループなので、同様に委託販売が回されることがあります。
IPO狙いの人におすすめ組み合わせ
③マネックス証券×楽天証券
IPOでの資金の使い回しを考えた組み合わせです。
マネックス証券は、ブックビルディングの申込み時に入金が必要な「前期型」の証券会社です。
一方で、楽天証券は、ブックビルディングの申込み時の入金が必要なく、当選後の購入申込み時に入金する「後期型」の証券会社です。
マネックス証券でIPOに申し込んで外れた資金を、楽天証券に使い回すことができます。
同じ後期型の証券会社は他にもありますが、ブックビルディングの際に入金が必要なことが多く、そうなると資金の使い回しが難しくなってしまいます。
その点、楽天証券はブックビルディングの際に入金の必要がなく、資金をうまく使い回すことができるのです。
IPO狙いの人におすすめ組み合わせ
手数料を安くしたい人におすすめの組み合わせ
一定条件で手数料が安くなる組み合わせのため、金額の上限がある場合や、一定金額以下では他社より高くなる証券会社もあります。
それぞれ、有利になる条件での取引をすることで、安定して手数料を安くすることができるでしょう。
注意点
一定条件で手数料が安くなるので、売買の際に「どの証券会社なら手数料が安くなるか」を考えなくてはいけません。
条件を満たさずに取引すると、かえって手数料が高くなったり、余計な手間がかかったりするので注意してください。
①SBI証券×松井証券・楽天証券
国内株式を購入する場合に1日定額手数料が無料となる証券会社の組み合わせです。
SBI証券、楽天証券は1日100万円まで、松井証券は1日50万円までの取引は無料となっています。
3社を利用すれば、合計で最大250万円の取引が無料になります。
手数料を安くしたい人におすすめ組み合わせ
②松井証券・楽天証券×むさし証券
高額な株の売買で利用するのにおすすめの組み合わせです。
むさし証券は、1回の取引が50万円~100万円の場合の手数料が最安(税込352円)です、100万円以上の場合も他社より安くなります。
松井証券と楽天証券は、1日の約定代金が50万円まで、現物取引も信用取引も手数料無料ですが、それだけでなく、他のサービスでのメリットを享受できるのもおすすめのポイントです。
松井証券は「プレミアム空売り」など、信用取引にも力を入れています。
また、楽天証券は、独自のポイントプログラムを導入しています。
手数料を安くしたい人におすすめ組み合わせ
③SBI証券×SBIネオトレード証券
スタイル別 | SBI証券 | × |
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取引金額やトレードスタイルに応じて使い分けることで、手数料が安くなる組み合わせです。
SBIネオトレード証券は1回ごとの取引手数料が安く、SBI証券は1日50万円までなら手数料が無料です。
さらに、SBI証券は、一般信用の日計り取引手数料も無料という特徴があります。
通常はSBIネオトレード証券で売買して、デイトレードや少額の取引はSBI証券を利用すれば、手数料をかなり安く抑えることができるでしょう。
手数料を安くしたい人におすすめ組み合わせ
スタイル別 | SBI証券 | × |
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便利なサービスを活用したい人におすすめの組み合わせ
上記の3つは、株主優待目的での権利落ち日の値下がりカバーや、外国株取引、銘柄分析に便利な組み合わせです。
株式投資では、銘柄選びが重要なので、ここでは、希望の条件を満たす銘柄を見つけるのに便利な組み合わせを紹介します。
①SBI証券×楽天証券・松井証券
株主優待狙いの投資におすすめの組み合わせです。
SBI証券の「株主優待検索」というサービスは、優待内容から銘柄を探すのに便利です。
楽天証券と松井証券は、株主優待狙いの投資で重要な「つなぎ売り」ができる銘柄が多い証券会社です。
つなぎ売りとは
株主優待の権利確定日以降の値下がりに備えて空売りする、いわゆる「クロス取引」のこと。
つなぎ売りできる銘柄は、証券会社によって異なる。
株主優待におすすめ組み合わせ
②マネックス証券×SBI証券
外国株投資に便利な組み合わせです。
マネックス証券は、米国株の取扱数が多く、中国株も取り扱っています。
そして、SBI証券では米国株や中国株だけではなく、合計9か国の株を売買できるのが特徴です。
米国株はマネックス証券で売買し、米国株以外はSBI証券で取引すると、非常に多くの銘柄を選ぶことができるでしょう。
外国株取引におすすめ組み合わせ
③楽天証券×マネックス証券
個別株銘柄分析に便利な組み合わせです。
楽天証券の「スーパースクリーナー」は、好みの銘柄を探すのに便利です。
50項目の指標から、銘柄を絞り込むことができて、基本的な組み合わせも用意されています。
そして、「スーパースクリーナー」で見つけた銘柄を詳しく分析するのに、マネックス証券の「銘柄スカウター」が役に立ちます。
過去10年のデータを分析し、四半期ごとのデータも可視化できるので、詳しく知ることができるでしょう。
「スーパースクリーナー」と「銘柄スカウター」を組み合わせて使うことで、利便性が高まります。
銘柄分析におすすめ組み合わせ
スマホで取引したい人におすすめの組み合わせ
スマホでもPCと遜色なく株取引ができる組み合わせなので、スマホならではの手軽な取引も可能になるでしょう。
スマホは画面が見にくいという点も、アプリの組み合わせで軽減することができます。
注意点
スマホでアプリを組み合わせるには、少々切り替えの手間がかかります。
そのため、用途別に違うアプリを利用するのが面倒に感じるかもしれません。
①楽天証券×SBI証券・岡三オンライン
スマホでの情報収集に便利な組み合わせです。
楽天証券のアプリは、情報をタイル形式で表示して見やすく並べることができます。
また、日経テレコン(楽天証券版)が無料で読める点もメリットで、企業情報も高度な分析ができるでしょう。
SBI証券のアプリは、四季報をチェックしやすい点がメリットで、業績を決算基準に表できたり、話題のキーワードから情報を探せたりするなど、情報が整理されています。
岡三オンラインのアプリは、ランキング情報でテクニカルから財務指標まで多彩な情報が表示されます。
いずれも便利なアプリですが、用途によって使い分けるとさらに使い勝手がよくなるでしょう。
情報収集のおすすめ組み合わせ
②SBI証券×auカブコム証券
注文機能に注目した組み合わせです。
auカブコム証券は、スマホからでも多彩な注文方法を選べます。
自動売買や、次のような注文方法も指定が可能です。
逆指値 | 通常の指値注文と反対の形態で(指定の価格まで下落したら売り・上昇したら買い)指定ができる |
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W指値 | 指値と逆指値の両方の機能を併せ持った注文方法 |
Uターン注文 | 買い注文を出すときに、その銘柄の売り注文の予約ができる |
なお、auカブコム証券では、ワンタップでの注文には弱いという欠点もあるので、SBI証券のアプリに搭載されているスピード注文で補うとよいでしょう。
注文方法がおすすめ組み合わせ
テクニカル分析をメインにしたい人におすすめの組み合わせ
テクニカル分析は、局面によって使い分ける必要があります。
種類が豊富なら、それだけ多くの局面に対応できるでしょう。
また、多くの銘柄をまとめてチェックできれば、見逃しも減らすことができます。
注意点
どの局面でどのテクニカル分析を行えばいいか、慣れるまでは判断が難しく、種類が多いとさらに混乱するかもしれません。
たくさん種類があっても、結局主要なものしか使わない可能性があります。
松井証券
×
楽天証券・auカブコム証券
高機能チャートの評価が高い松井証券を軸にした組み合わせです。
松井証券のチャート機能は、注文からテクニカル分析まで完結できるのが大きな特徴です。
テクニカル分析が豊富な楽天証券とauカブコム証券を併用すれば、多様な局面でのテクニカル分析を行うことができます。
中~上級者のおすすめ組み合わせ
SBI証券
×
マネックス証券
②は、初心者でも使いやすいSBI証券を中心にした組み合わせです。
機能も豊富で、銘柄スクリーニングも簡単にできます。
マネックス証券は、気になる銘柄を1画面で同時にチェックできるマルチチャートが特徴です。
複数銘柄を同時にチェックするのに、ぴったりの組み合わせでしょう。
初心者のおすすめ組み合わせ
よくある質問
よくある質問
NISA口座も複数の証券会社で作れるの?
A.NISA口座は1人につき1口座しか作れません。
証券口座は複数持つことができますが、NISA口座は1人1口座と決まっているため、複数開設することはできません。
夫婦や親子でNISA口座を開設すれば、家族単位では複数のNISA口座を持つことは可能です。
また、1度NISA口座を開設してしまっても、1年間に1回は他の金融機関のNISA口座に変更することは可能です。
ただし、NISA口座を変更しても、変更前の口座で保有していた商品を変更後の口座に移すことはできません。
そのため、変更前と変更後の2つの金融機関で資産を管理することになります。
二重管理が面倒に感じる人や、複利の効果を最大限活かしたい人は、金融機関を変更する必要がないようにNISA向けのおすすめ口座を確認してからNISAを始めることをおすすめします。
複数の証券口座で同じ銘柄を買えば株主優待も複数もらえるの?
A.複数の証券口座で同じ銘柄を購入しても株主優待を複数もらうことはできません。
株主優待の受け渡しは株主優待の送り元である企業が「株主名簿」で管理しており、規定数以上の株を保有することで名簿に氏名や住所などが記載されます。
複数の証券会社で同じ銘柄を購入しても、管理されている株主名簿は1つのため、株主優待を複数もらうことはできないのです。
家族のいる人の場合は、夫婦や親子で同じ銘柄を買えば株主優待を複数受け取ることができます。
証券口座を複数開設して放置するとデメリットはあるの?
A.金銭的なデメリットはありませんが、場合によっては口座が凍結・解約される可能性があります。
証券口座を複数開設して放置していたとしても、管理費や維持費のかからない口座であれば金銭的なデメリットはありません。
ただし、マネックス証券などの一部の証券会社では、一定期間取引やログインがない場合に口座が凍結・解約される可能性があります。
証券口座に資金が入金されている場合は勝手に凍結・解約される心配はないので安心してください。
まとめ
特徴を理解したうえで、証券会社の口座を上手く組み合わせて使うことで、より便利に投資ができるでしょう。
ただし、管理が複雑になり、税金の過払いに注意する必要もあります。
複数の口座で取引したい株初心者は、まずは2社、多くても3社程度から口座開設を検討してみてはいかがでしょうか?
また、証券口座の開設には、必ず審査があります。
「せっかく口座開設の申込みをしたのに審査に落ちてしまった…」ということをできるだけ防ぐためにも、審査項目について、事前に理解しておくと良いでしょう。
どの証券会社が自分に合っているかをきちんと考えて、口座を開設しましょう。