Mastercardコンタクトレスはこんなに便利!タッチ決済との違いを解説
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Mastercardコンタクトレスは、これからの時代のスタンダードとなるタッチレス決済の定番サービスであり、サービスを活用するためのアイテムです。
クレジットカードに限らず、デビットカードやプリペイドカードにもラインナップを拡大しています。
クレジットカードでは年会費無料のものからゴールドやプラチナ、リボ払い専用カードまで選択肢も豊富です。
現時点では対応可能な加盟店が多いとはいえないMastercardコンタクトレスですが、従来型のカードと同様に利用できます。
Mastercardコンタクトレスをもってさえいれば、加盟店が増えたときに難なくタッチレス決済が可能です。
Mastercardコンタクトレスはクレジットカードを利用したお買い物をより便利にする決済のカタチです。

菊地崇仁 / クレジットカード専門家
クレジットカードのタッチ決済の中でもMastercardブランドの場合は「Mastercardコンタクトレス」と呼ばれます。
Visaの場合は「Visaのタッチ決済」、JCBは「JCBコンタクトレス」など、それぞれで呼び名が異なりますが、基本的には「タッチ決済」「コンタクトレス」と名称が付いています。
支払方法は「クレジットカードで」と伝えて端末にかざすだけです。
「Mastercardコンタクトレスで」と伝えても、ほとんど伝わりませんので注意してください。
東京五輪のスポンサーがVisaのため、Visaのタッチ決済搭載カードが急激に増えてきていますが、Mastercardコンタクトレスの搭載カードも徐々に増えており、特にApple Payで利用できるのが便利です。
Mastercardブランドのクレジットカードを登録し、「クレジットカードで」と伝えて端末にかざすとクレジットカード(Mastercardコンタクトレス)として支払う事が可能です。
株式会社ポイ探 代表取締役
監修者菊地崇仁
1998年に法政大学工学部を卒業後、同年日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。社内システムの開発、Lモードの料金システム開発、フレッツ網の機器検証等に携わり2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。
2006年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年3月代表取締役に就任。ポイント探検倶楽部に掲載されているポイントは約230種類。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られる。
約100枚のクレジットカードを保有、年間約150万円の年会費を支払っている、まさにクレジットカードの専門家。
一般カードからプラチナカードまで幅広い層のカードを実際に保有・利用し、日々様々なメディアにて、使った人にしか分からない信用できる情報提供を行っています。所有されているすべてのカードを月に1度は必ず利用しながら、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。
三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。
【主な著書】
新かんたんポイント&カード生活 (自由国民ムック)
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クレジットカードも非接触の時代
コンタクトレスとはタッチレス、つまり非接触式の決済手段を表す言葉で、日本のクレジットカードの分野ではまだまだ浸透していません。
Mastercardコンタクトレス以外では、Visaのタッチ決済やアメリカン・エキスプレスのタッチ決済が有名です。
また、国産ブランドであるJCBもコンタクトレスに取り組んでいます。
このように、快適なタッチレス決済生活を念頭に置き、クレジットカードも非接触の時代に突入したといえる状況です。
普及促進で使えるお店も拡大中
Mastercardコンタクトレスは、普及が促進されており使える店舗も増えています。
Mastercard加盟店がコンタクトレスの対応加盟店かどうかを知る方法は簡単です。
カードフェイスに描かれているのと同じ電波マークがあれば対応加盟店だとわかります。
以下は、2021年2月15日時点でMastercardの公式サイトに掲載されている加盟店の一例から抜粋したものです。
ただしチェーンによっては、一部Mastercardコンタクトレスに対応していない店舗があります。
- 京王百貨店
- 六本木ヒルズ
- イトーヨーカドー
- セブン-イレブン
- ローソン
- TSUTAYA
- メガネストアー
- 伊丹空港
さまざまなカードが発行されている
Mastercardコンタクトレスのカードはクレジットカードをはじめ、色々な種類が発行されています。
クレジットカード以外のMastercardコンタクトレスは、デビットカードとプリペイドカードです。
Mastercardコンタクトレスのクレジットカード13枚
最も多く発行されているMastercardコンタクトレスがクレジットカードで、その数は13枚です。
4つあるカード発行会社ごとに紹介します。
オリエントコーポレーション発行カード6枚 |
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・UPty PayPass ・Sky walker Card Mastercard ・Colette Mareオリコ Mastercardカード ・IKSPIARI オリコ Mastercardカード ・Orico Card THE GOLD PRIME ・Orico Card THE PLATINUM |
ジャックス発行カード1枚 |
・ジャックスカードMastercard PayPass |
三井住友トラストクラブ発行カード3枚 |
・TRUST CLUB ワールドエリートカード ・TRUST CLUB ワールドカード ・TRUST CLUB プラチナマスターカード |
楽天カード発行カード3枚 |
・楽天カード ・楽天ゴールドカード ・楽天プレミアムカード |
デビットカードは銀行口座のキャッシュカードになっていることから、発行はクレジットカード会社ではなく銀行が行っています。
Mastercardコンタクトレスのデビットカード4枚
Mastercardコンタクトレスのデビットカードは、3社で合計4枚が発行されています。
住信SBIネット銀行発行カード2枚 |
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・ミライノ デビット ・ミライノ デビット PLATINUM |
トマト銀行発行カード1枚 |
・トマトMastercardデビット |
楽天銀行発行カード1枚 |
・楽天銀行デビットカード |
デビットカードは銀行口座のキャッシュカードになっていることから、発行はクレジットカード会社ではなく銀行が行っています。
Mastercardコンタクトレスのプリペイドカード2枚
Mastercardコンタクトレスのプリペイドカードは2社合計2枚の発行です。
JALペイメント・ポート発行カード1枚 |
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・JAL Global WALLET |
クレディセゾン発行カード1枚 |
・キャッシュパスポートプラチナマスターカード |
※Mastercard Asia/Pacific Pte. Ltd.のライセンスに基づく発行
次はMastercardコンタクトレスが持つ4つのメリットについて見ていきましょう。
Mastercardコンタクトレスの4大メリット
Mastercardコンタクトレスには導入を決めたくなる4つの大きなメリットがあります。
メリット
順にチェックしてみましょう。
セキュリティ面で安心のMastercardコンタクトレス
セキュリティ面での安心はMastercardコンタクトレスを導入する際の大きなメリットです。
クレジットカードを利用するうえでの心配事のひとつにカード情報の盗難があります。
接触型のカード決済では、お店での会計時に起きる被害への不安がどうしても発生してしまいます。
たとえば、手渡したカードをお店のスタッフが奥へ持って行ったり、目の前であってもカードリーダーに通したりします。
その際に行われる危険性があるのが、カード情報を抜き取るスキミングです。
また、カードを端末にセットして暗証番号を入力する方法では、他人に番号を盗み見られるリスクもあります。
ICチップ搭載で情報が暗号化されたMastercardコンタクトレスであれば、スキミングや盗み見のリスクを大きく回避できます。
また、二重にかざした場合でも支払が倍になることはありません。
ソーシャルディスタンスと一緒にMastercardコンタクトレス
新型コロナウイルスの感染拡大で、他者と物理的な距離をとることが必要な社会となっています。
Mastercardコンタクトレスなら、ソーシャルディスタンスを意識する中で誰にも何にも触れずに決済可能です。
コロナに限らず、さまざまなリスクから離れられるのもメリットといえます。
なによりスピーディな決済で便利
カードをかざすだけで簡単に利用できるMastercardコンタクトレスなら、支払いにかかる時間を短縮できます。
タッチレス決済の根幹であるスピーディさもMastercardコンタクトレスの大きなメリットです。
Apple Payにも対応
MastercardコンタクトレスはApple Payにも対応しています。
iPhoneやApple Watchを活用することでカードそのものを持ち歩く必要もなくなり、究極の非接触決済が可能です。
設定も簡単にできます。
次の章では、Mastercardコンタクトレスのデメリットについて解説します。
Mastercardコンタクトレスのデメリット3つ
Mastercardコンタクトレスにはメリットばかりではなくデメリットも少しあります。
デメリット
こちらも見ていきましょう。
現状ではカードの種類が少ない
クレジットカードとデビットカード、プリペイドカードでいくつかMastercardコンタクトレスカードが発行されていますが、Visaのタッチ決済対応カードに比べると大幅に少なくなります。
また国内で利用されている膨大な種類のカードから見れば少ないのも事実です。
現状では自分のニーズに合うスペックを備えたカードがないかもしれません。
とはいえ、タッチレス決済の流れは加速しており、Mastercardコンタクトレスのラインナップが充実することは間違いないでしょう。
対応できない店舗も多い
日本ではキャッシュレス社会そのものが成長途上にあり、Mastercardコンタクトレスを含むタッチレス決済も完全に浸透していない状況です。
そのため、従来型の設備しかなくMastercardコンタクトレスに対応できない店舗が多い点がデメリットとなっています。
ただ、これからのカードはタッチレスが前提であり、Mastercardコンタクトレスへの対応が当たり前になることも当然に予測されます。
利用に条件が付くケースもある
Mastercardコンタクトレスでお買い物をする際、一定の金額を超えると暗証番号の入力かサインを求められます。
無制限にタッチレス決済ができるわけではない点に不満が残るかもしれません。
とはいえ、高額の利用でなければサインが必要となるケースは多くないでしょう。
最後の章では、Mastercardコンタクトレスに対応しているクレジットカードの中からおすすめの5選を紹介します。
13枚のMastercardコンタクトレス対応カードからのおすすめ5選
安全で便利なMastercardコンタクトレスを利用できるクレジットカードの中から、カードスペックやサービス内容でとくにおすすめのカード5選を紹介します。
Mastercardコンタクトレスを利用できるおすすめのカード
Orico Card THE GOLD PRIME
Orico Card THE GOLD PRIMEは、利用可能枠が大きく年会費に比べてハイスペックなゴールドカードです。
基本スペック
年会費 | 11,000円(税込) ※Web入会で初年度無料 |
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利用可能枠 | 10万~300万円 |
申し込み資格 | 原則として安定した収入のある20歳以上の方 |
追加カード | 家族カード、ETCカード、QUICPayカード型 |
電子マネー等 | iD、QUICPay |
キャッシング枠 | 10万~100万円 |
ポイントプログラム | 基本還元率1%のオリコポイント |
Orico Card THE GOLD PRIMEをリボルビング払いで利用したときの手数料は実質年率10.2%となっており、数あるクレジットカードの中でも低率が際立っています。
キャッシングの実質年率は15%です。
その他のサービス内容
ポイント加算 | オリコモール利用で1.0%、 iD、QUICPay利用で0.5%、 ショッピングリボ払いで0.5% |
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旅行傷害保険 | 海外:最高5,000万円で自動付帯 国内:最高5,000万円で利用付帯 |
Mastercard優待 | 高級レストランの優待などが魅力のTaste of Premium |
Boingo(ボインゴ) | 世界100万ヶ所以上のスポットでWi-Fiを無料利用できる |
オリコマイドクター24H | いつでも医療スタッフに健康相談が可能 |
その他 | 空港ラウンジ、Orico Club Offなど |
ジャックスカード Mastercard コンタクトレス
ジャックスカード Mastercard コンタクトレスはリーズナブルな年会費で最高2,000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯するなど、お得なサービスを利用できるカードです。
基本スペック
年会費 | 1,375円(税込) ※初年度無料 |
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利用可能枠 | 一律の設定はなし |
申し込み資格 | 高校生を除く18歳以上で電話連絡可能な方 |
追加カード | 家族カード、ETCカード |
キャッシング枠 | 10万~50万円 ※年齢・収入の条件アリ |
ポイントプログラム | 年間ショッピング利用額でステージアップするラブリィポイント |
18歳から申し込めるカードで、クレジットカードデビューにも適したカードといえます。
その他のサービス内容
ポイント加算 | JACCSモールで還元率が最大12%に |
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旅行傷害保険 | 海外:最高2,000万円で自動付帯 国内:最高1,000万円で利用付帯 |
インターコムクラブ | お得な会員限定ショッピングモールの利用など |
その他 | ネットあんしんサービスなど |
TRUST CLUB プラチナマスターカード
TRUST CLUB プラチナマスターカードは、「プラチナの常識を変える一枚」のキャッチコピーどおり、従来のプラチナカードとは異なるスペックをもったMastercardコンタクトレスです。
基本スペック
利用可能枠 | 30万~100万円 |
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申し込み資格 | 入会の目安として、22歳以上で年収200万円以上の方 |
追加カード | 家族カード、ETCカード |
電子マネー等 | Apple Payに対応 |
キャッシング枠 | カードの利用可能枠内で設定 |
ポイントプログラム | 有効期限がなく100円で2ポイント貯まるTRUST CLUB リワードプログラム |
年会費の負担が小さく、申し込みのハードルも高くないことから、気軽にプラチナカードをもちたいユーザーの選択肢としておすすめできるカードです。
ただし、本格的なプラチナ級サービスを求めるユーザーには向いていません。
その他のサービス内容
ポイント加算 | リボルビング払いで100円につき3ポイントにアップ |
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旅行傷害保険 | 海外:最高3,000万円で利用付帯 国内:最高3,000万円で利用付帯 |
Mastercard優待 | 高級レストランの優待などが魅力のTaste of Premium |
その他 | 空港ラウンジ無料、年間50万円までのバイヤーズプロテクション、トラベルデスクなど |
楽天カード
楽天カードは、年会費無料のカードの中でもお得で使い勝手の良いカードです。
楽天スーパーポイントは貯まりやすくかなり使えるポイントになっています。
いわゆる楽天経済圏の住人はもちろんのこと、市中でのカード利用が多いユーザーにもおすすめできます。
基本スペック
年会費 | 無料 |
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利用可能枠 | 最高100万円 |
申し込み資格 | 高校生を除く18歳以上で国内在住の方 |
追加カード | 家族カード、ETCカード |
電子マネー等 | 楽天Edy、楽天ポイントカード、Apple Pay、Google Pay |
キャッシング枠 | 審査により設定可能 |
ポイントプログラム | 還元率1%の楽天スーパーポイント |
その他のサービス内容
ポイント加算 | 楽天市場での利用で最大3倍、 楽天トラベルで最大2倍 |
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旅行傷害保険 | 海外:最高2,000万円で利用付帯 ※募集型企画旅行に限る |
その他 | 頻繁に高額となる新規入会+利用ポイント付与の実施、 カード盗難保険、手荷物優待など |
街中のお店でも還元率1%で楽天ポイントが貯まり、楽天Edyに交換することで楽天サービス以外でもロスなくポイントを使える点も楽天カードの魅力です。
また、お買い物パンダデザインやディズニー・デザインなどカードフェイスも選べます。
UPty PayPass
UPty PayPassは、数多く発行されているクレジットカードの中では珍しい縦型のアイテムです。
カード番号などを見ただけでは普通の横型に見えますが、マスターカードのロゴが縦向きに配置されています。
基本スペック
年会費 | 無料 |
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利用可能枠 | 10万~300万円 |
申し込み資格 | 原則として高校生を除く18歳以上の方 |
追加カード | 家族カード、ETCカード、QUICPayカード型 |
キャッシング | 10万~200万円 |
ポイントプログラム | 1,000円で1スマイル貯まる「暮らスマイル」 1スマイルを5オリコポイントに交換可能 |
その他のサービス内容
ポイント加算 | 利用累計金額により最大2倍にアップ |
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Mastercard優待 | 高級レストランの優待などが魅力のTaste of Premium |
初回手数料無料 | ショッピングのリボ払い手数料(実質年率15%)が 初回返済日までは無料に |
その他 | トラベルサポート、紛失・盗難保障 |
UPty PayPassの最大の特徴はリボ払い専用カードである点です。
お店での支払い時に一括払いを指定したとしても、自動的にリボ払いになります。
毎月の支払金額はミニマムペイメントを採用しており、ショッピングの場合は利用残高10万円までが3,000円です。
定額で負担を抑えつつカード利用したいユーザー向けのカードですが、残高が増えて手数料負担が大きくなる可能性があることに注意しましょう。
計画的に使えば便利なアイテムです。
まとめ

MastercardはVisaと並ぶ国際ブランドで、世界中で大きなシェアを誇っています。
そのMastercardが日本国内でもタッチレス決済を強力に推進中です。
キャッシュレス決済の中核を担うクレジットカードは磁気ストライプからICカード時代に入っており、数年のうちにはMastercardコンタクトレスが当たり前に普及している様子が想像できます。
新しくカードをもとうと考えているユーザーや、カードの切り替えを考えているユーザーなら、この機会にMastercardコンタクトレスを先取りするのもよいでしょう。
本記事の編集者について

イーデス編集部
専門知識がないと難しい金融商品を、正確で詳しく、わかりやすく伝えるために、記事企画・推敲・構成・編集・情報の更新を行っております。
この記事では、Mastercardコンタクトレスの現状とおすすめのクレジットカード5選について解説します。