電子マネーと現金の支払い時間の差は8秒も!特徴やお得な使い方をご紹介
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スマホ1つで簡単に決済できる電子マネー。
専用の端末にタッチするだけで、スムーズに支払いができます。
また、「非接触型決済」という言葉があるように、衛生面を気にする方も多い時代となってきている今では非常に人気のある決済方法です。
そんな電子マネーですが、種類が多すぎて何が自分に適しているのかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では主に人気の高い電子マネーの特徴を、使い方や使えるお店とともに紹介します。
さらに、クレジットカードとの違いやおすすめのクレジットカードとの組み合わせもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
電子マネーを日常に取り入れ、そのお得さを実感してみてください。
株式会社ポイ探 代表取締役
監修者菊地崇仁
1998年に法政大学工学部を卒業後、同年日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。社内システムの開発、Lモードの料金システム開発、フレッツ網の機器検証等に携わり2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。
2006年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年3月代表取締役に就任。ポイント探検倶楽部に掲載されているポイントは約230種類。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られる。
約100枚のクレジットカードを保有、年間約150万円の年会費を支払っている、まさにクレジットカードの専門家。
一般カードからプラチナカードまで幅広い層のカードを実際に保有・利用し、日々様々なメディアにて、使った人にしか分からない信用できる情報提供を行っています。所有されているすべてのカードを月に1度は必ず利用しながら、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。
三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。
【主な著書】
新かんたんポイント&カード生活 (自由国民ムック)
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電子マネーとは?
電子マネーとは
キャッシュレス決済の一種であり、現金決済の面倒さを解消する決済手段として便利に使えるアイテムです。
無線通信、情報通信技術を用いており、お店に設置された読み取り端末とユーザーが持っているスマホやカードとの間でデータのやりとりをすることで支払いが完了します。
ほぼ瞬時といえるスピードで決済が終わることから、急いでいるときやスマートに支払いを済ませたい場面などでより便利に使えます。
次の章では電子マネーの2つのタイプ、「プリペイド型」と「ポストペイ型」について解説します。

菊地崇仁 / クレジットカード専門家
電子マネーは「電子化された通貨」となり、定義が非常に難しいです。
日本銀行によると「利用する前にチャージを行うプリペイド方式の電子的な決済手段を指します」とあるように、基本的には「通貨」を電子化しているため、事前に何らかの方法で現金などを電子的な通貨に変更し、その通貨でやりとりする物が電子マネーになります。
その意味はSuicaやnanaco、楽天Edy、au PAY、LINE Pay(チャージ&ペイを除く)などは電子マネーとなり、ポストペイ型のiDやQUICPay、LINE Payのチャージ&ペイは電子マネーとは呼べません。
ただし、一般的に「電子マネー」として認識されている物としては、クレジットカード以外の支払方法でしょう。
深く考えずに、クレジットカードで利用できないような店舗で、サッと支払う事ができる物が電子マネーと覚えておくと良いかもしれません。
これらの電子マネーは、クレジットカードなどと組み合わせることでさらに効果的に利用できる事もあります。
【参考】日本銀行公式サイト:質問電子マネーとは何ですか?
電子マネーは「プリペイド型」と「ポストペイ型」の2種類
電子マネーには、支払う資金を準備するタイミングが異なる「プリペイド型」と「ポストペイ型」の2種類があります。
事前にチャージをして支払う「プリペイド型」
プリペイド型の電子マネーは、お店での支払い前に資金をチャージしておくタイプです。
チャージ可能な額が数万円までと少額決済に向いている電子マネーがほとんど。
支払える金額はチャージ残高の範囲内となるため、支払い能力を超えた利用を防げる点がメリットのひとつです。
反面、チャージを忘れると残高不足で利用できないデメリットもあります。
なお、何度もチャージするのが面倒だと感じるユーザーには、自動でチャージされるオートチャージ機能をもったプリペイド型の電子マネーがおすすめです。
後払い式の「ポストペイ型」
ポストペイ型の電子マネーは、文字どおり後払い式の電子マネーです。
後払いする方法はクレジットカード決済となっています。
そのため、電子マネー自体に残高という概念はありません。
決まった支払日までに資金を準備できるなら、お金がなくても買い物ができる点が大きなメリットです。
デメリットとして支払い能力を超えて利用してしまう可能性があります。
次の章では、電子マネーとクレジットカードの違いについて解説します。
電子マネーとクレジットカードの違い
電子マネーはキャッシュレス決済の拡大に一役買っていますが、同じキャッシュレス決済の先輩であるクレジットカードとは大きく異なるアイテムだといえます。
電子マネーとクレジットカードの決定的な違いは、お店でのやり取りが瞬時に終わるか否かです。
電子マネーは非接触で情報を読み取らせるだけで済みますが、クレジットカードは店員さんに渡したり、端末に差し込んだりします。
さらに、伝票にサインを求められるケースも少なくありません。
同じキャッシュレス決済とはいえ、かかる手間はかなり違います。
衛生面でも自分の手から離れない電子マネーの方が安心できるといえるでしょう。
その他では、主流といえるプリペイド型の電子マネーは現金の代用となるアイテムであり、その場で支払いが完結します。
しかし、クレジットカードはお店との支払い関係が終わるだけで、代金そのものの支払いは後日です。
もっとも、後払いの点ではクレジットカードが紐つくポストペイ型の電子マネーとクレジットカードは同列といえます。
よりお得に使える!電子マネー×クレジットカードの組み合わせ
電子マネー | 組み合せたいクレジットカード |
---|---|
楽天Edy | 楽天カード |
Suica | ビューカード |
WAON | イオンカードセレクト |
nanaco | セブンカード・プラス |
PayPay | PayPayカード |
楽天Pay | 楽天カード |
LINE Pay | Visa LINE Payクレジットカード(P+) |
QUICPay | JCBカード S JCB CARD W リクルートカード |
iD | dカード 三井住友カード(NL) オリコカード THE POINT |
au PAY | au PAYカード |
d払い | dカード dカードゴールド |
次の章では、プリペイド型でおすすめの電子マネー9選を紹介します。
プリペイド型でおすすめの電子マネー9選
プリペイド型の電子マネーの中から、タッチ式4選とQRコード式4選の8選を紹介します。
プリペイド型の電子マネーにはクレジットカードや銀行ATM、コンビニの端末からなどさまざまなチャージ方法があります。
プリペイド型でおすすめの電子マネー
タッチ式
タッチ式電子マネーとは
お店に設置している読み取り端末にかざして使う電子マネーです。
タッチ式といっても、非接触で使えるタイプが主流になっています。
すべてが非接触というわけではなく、Suicaを改札口で使うときはしっかり接触させて読み取らせることが必須です。
タッチ式電子マネーはカードタイプが多いものの、スマホの普及によりスマホでも使えるものが増えています。
使える店舗の多い「楽天Edy」
全国の主要コンビニや地域密着のスーパーマーケット、各種量販店などさまざまなお店で使える楽天Edyはプリペイド型タッチ式電子マネーの代表的な存在です。
Edyつきのカードやおサイフケータイをかざして決済します。
ポイントサービス登録のEdyカードなら、200円(税込)につき1ポイント貯まります。
1ポイントは1円相当です。
楽天市場で使ったり、Edyに交換したりできます。
交通機関だけでなくお店でも使える「Suica」
改札で立ち止まることなく電車に乗ることが可能なプリペイド型のSuicaは、電子マネーとして鉄道やバスにとどまらず、全国の商業施設などでお買い物や飲食に利用できます。
カードタイプとモバイルSuicaがあります。
WEBサイトで登録すれば、JRE POINTが100円(税込)もしくは200円(税込)につき1ポイント貯まってお得です。
1ポイント1円でお買い物やチャージなどに使えます。
イオン利用者必見の「WAON」
イオンやマックスバリュなどイオングループの店舗で日常的に買い物をするユーザーには見逃せないのがプリペイド型の電子マネーWAONです。
レジでイオンカード(WAON一体型)やWAONカードを出す光景がよく見られます。
200円(税込)につき1ポイント貯まりますが、イオングループ対象店舗では200円(税込)ごとに2ポイントと基本ポイントが2倍になります。
1ポイントは1円でWAONに交換し、お買い物に利用可能です。
WAONはイオングループ以外にも加盟店を広げています。
セブンイレブンやイトーヨーカドーでお得に使える「nanaco」
nanacoといえばセブンイレブンが思い浮かぶくらい浸透しているプリペイド型の電子マネーです。
レジのこちら側にある読み取り部にカードをかざすユーザーの姿は日常の風景ともいえます。
nanacoはセブン&アイのお店だけでなく、さまざまなシーンで活用できます。
nanacoのポイントは200円(税抜)につき1ポイント貯まり、1ポイント1円の交換率で電子マネーに交換するなど活用可能です。
QRコード式
QRコード式の電子マネーは、情報の伝達にQRコードを利用しています。
ユーザー側がQRコード式の電子マネーを利用するにはスマホが必要です。
お得なクーポンの存在や、スマホのアプリとして無理なく持ち歩ける手軽さもあって利用者が拡大しています。
利用率No.1の「PayPay」
QRコード式電子マネーの代名詞ともいえるのがPayPayです。
お店のQRコードにスマホを向けるだけの簡単操作です。
サービス開始当初のお得なキャンペーンで知名度も高く、ユーザー数は3,000万を突破しています。
民間調査では利用率No.1となっています。
圧倒的に使える店舗数が多い「楽天Pay」
楽天Payはタッチ式の楽天Edy同様に加盟店が多いことで知られるQRコード式電子マネーです。
楽天カードや楽天銀行からのチャージで楽天ポイントが貯まります。
楽天ユーザーにはとくに見逃せないQRコード式電子マネーです。
アプリを入れるだけで使用可能な「au PAY」
au Payはauのユーザーでなくてもスマホにアプリを入れるだけで使えます。
コンビニや量販店、レストランなど使えるお店は他の電子マネーと肩を並べます。
キャンペーンも多く、ポイントが貯まりやすい電子マネーです。
au Payカード以外で対応しているクレジットカードは、Mastercard®ブランドとアメックスブランドのすべてと、セゾンカードやUCカードが発行するVisaブランドカード、一部のJCBブランドカードです。
支払い方法が豊富な「d払い」
d払いはNTTドコモが提供するサービスとして知られており、ドコモユーザーならクレジットカードの登録も不要で使えます。
ドコモユーザーでなくてもdアカウントをもつことで利用できます。
コンビニやドラッグストア、家電量販店などさまざまなお店で利用可能です。
使う度にLINEポイントが貯まる「LINE Pay」
LINE PayはPayPayに匹敵する利用率を誇るQRコード式電子マネーです。
銀行口座、セブン銀行ATM、Famiポートなどチャージ方法も多彩で使い勝手のよいサービスといえます。
1ポイント1円で使えるLINEポイントを貯めやすい点も魅力のひとつです。
また、Visa LINE Payクレジットカード(P+)をLINE Payアカウントに登録すると、チャージ&ペイで残高をチャージしなくても決済が可能になります。
次の章では、ポストペイ型でおすすめの電子マネー2選を紹介します。
ポストペイ型でおすすめの電子マネー2選
ポストペイ型でおすすめの電子マネーを2選紹介します。
ポストペイ型でおすすめの電子マネー
タッチ式
ポストペイ型のタッチ式電子マネーの支払い時の使い方はプリペイド型と同様で、おすすめの電子マネーは2つです。
キャンペーン還元が魅力の「QUICPay」
QUICPayは電子マネーの中でもキャンペーンによる魅力的な還元が特徴といえます。
短期のキャンペーンから長期のものまで、チケットや旅行が当たるキャンペーンに加え、還元率が激高するキャンペーンなど多彩です。
QUICPayが使える場所は全国のコンビニやカフェ、百貨店など116万以上あり、増え続けています。
対応するクレジットカードはJCBやアメックスなど170社以上のカード会社が発行するカードです。
主要なカードはほとんど使えると考えてよいでしょう。
使える店舗が多くポイントも貯まりやすい「iD」
iDはファストフード店やカフェ、コンビニをはじめ約114万店のさまざまなお店で使えます。
支払いに応じてdポイントが貯まりやすい点も魅力です。
dポイントはNTTドコモのポイントサービスで、貯まったポイントをドコモケータイの料金支払いに使うこともできます。
ポストペイ型のiDはドコモのdカードや三井住友カード(NL)、クレディセゾンなどが発行するクレジットカードに対応しています。
次の章では、電子マネーの主なメリットについて解説します。
ここが魅力!電子マネーのメリット3選
電子マネーのどこにメリットを感じるかは使うユーザーによっていろいろでしょう。
その中から、主なメリットを3つ紹介します。
電子マネーの主なメリット
スムーズに支払いができる
電子マネーの最大のメリットといえるのが支払いのスムーズさです。
カードやスマホを取り出すだけの簡単決済が可能で、早ければほぼ瞬時に完了します。
現金払いはもちろんのこと、クレジットカードでもこれだけスムーズな支払いはできません。
ポイントが貯まる
直接的なお得さを感じられるポイント付与は電子マネーの大きなメリットです。
先に紹介した電子マネーのポイント還元率を一覧で紹介します。
電子マネー | 基本付与ポイント | ポイントの価値 | 還元率 |
---|---|---|---|
楽天Edy | 200円(税込)で1ポイント | 1ポイント1円 | 0.5% |
Suica | 100円または200円で1ポイント | 1ポイント1円 | 0.5~1.0% |
WAON | 200円 | 1ポイント1円 | 0.5% |
nanaco | 200円 | 1ポイント1円 | 0.5% |
PayPay | 前月の利用状況に応じチャージ残高として付与 | - | 0.5~1.5% |
楽天Pay | 100円(税込)または200円(税込)で1ポイント ※チャージ元によっては付与なし | 1ポイント1円 | 0.5~1.0% |
LINE Pay | Visa LINE Payクレジットカード(P+)によるチャージ&ペイに限りランク別付与 | 1ポイント1円 | 0.5~5.0% |
QUICPay | QUICPay自体にポイントはなく、紐付いたクレジットカードのポイント付与 | - | - |
iD | iD自体にポイントはなく、紐付いたクレジットカードのポイント付与 | - | - |
au PAY | 200円で1ポイント | 1ポイント1円 | 0.5% |
d払い | 200円で1ポイント | 1ポイント1円 | 0.5% |
※各電子マネーの数値は基本的なものです。電子マネーによっては、お店や条件によって複数の還元率があります。
また、キャンペーンポイントやボーナスポイントは考慮していません。
紛失しても残額が補償される
電子マネーは現金とは違い盗難や紛失時に補償される場合もあります。
ただし、補償の内容はサービスによって異なるため注意が必要です。
利用する電子マネーの規約を確認することが重要といえます。
次の章では、電子マネーの主なデメリットについて解説します。
要注意!電子マネーのデメリット3選
電子マネーにもデメリットがあります。
とくに注意したいデメリット3つを紹介します。
電子マネーのデメリット
チャージした金額を現金に戻せない
電子マネーはほとんどの場合チャージ残額を現金に戻すことができません。
スマートな支払いができて便利な電子マネーだけに、手持ちの現金をすべてチャージしてしまうこともあるでしょう。
また、思っていたほど使用せず、チャージ残額がそのままになってしまう可能性もあります。
急に現金が必要になったときを想定すれば、必要以上にチャージすることは考えものです。
チャージするのに手間がかかる
プリペイド型電子マネーのデメリットとしてチャージの手間があります。
残高不足になると支払いができません。
コンビニで支払おうとしたときに残高不足なら、その場でチャージできるケースも多いでしょう。
ただ、それでもひと手間かかることに違いありません。
加盟店数が少ない
キャッシュレス決済がまだまだ浸透しきっていない状況の中で、クレジットカードよりも後発の電子マネーは加盟店の少なさがデメリットになり得ます。
もっとも、自分が使いたいお店が対応していれば大きな問題にはならないでしょう。
最後の章では、電子マネーに関するよくある疑問についてQ&A形式で答えます。
電子マネーに関するよくある質問Q&A
Q. 電子マネーに限度額はありますか
プリペイド型の電子マネーを使う場合、チャージ額の上限や1回あたりのチャージ金額の上限に気をつけましょう。
ポストペイ型の電子マネーには直接的な限度額はありませんが、紐つけているクレジットカードのショッピング枠やカード利用代金の支払いを考慮する必要があります。
Q. スマホの機種変更をするとチャージ残額はどうなりますか
一般的にスマホを機種変更した場合、前の機種に残っていた電子マネーは引継ぎとなります。
ただし、電子マネーの種類や機種変更の状況などによって手続き内容が異なるなど、不利となるケースがあるため、事前の確認が重要です。
まとめ
電子マネーはお財布いらずで気軽に決済できる便利なアイテムです。
使いすぎが心配なユーザーはプリペイド型を、まとめて支払いたいユーザーはポストペイ型を選ぶとよいでしょう。
クレジットカードに比べるとまだまだ浸透していませんが、加盟店も増加を続けています。
また、カードタイプのタッチ式電子マネーのスマホ対応が進んでおり、スマホ時代の決済手段としてこれからもっと期待できるでしょう。
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イーデス編集部
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