カードローンの危険性とは?知らないとやばい4つのデメリット
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テレビCMや電車の車内広告などで目にする機会が増えたカードローン。無担保で利用できる気軽さから、利用者数も増加傾向にあります。
しかしながら、カードローンでの融資は「借金」の1つです。したがって、カードローンの利用によって生じるリスクは常に想定しておかなければなりません。
カードローンの利用時に気をつけておきたいやばいデメリットについて、FPが解説します。
新井 智美 / ファイナンシャルプランナー
【専門家の解説】
「お金を借りたら返す」。これは当たり前のことです。また、返済の際には原則として利息負担が発生します。借り入れ先やローンの種類によって適用される金利は異なりますが、カードローンはローンの中でも比較的金利が高い商品です。ちょっとした気のゆるみが家族や周りの人の迷惑になってしまうという恐ろしさは実際に体験してみないと分からないかもしれませんが、カードローンを利用する際に気をつけたいのは、早めに完済すること。そして返せる金額までしか借りないことを自分にしっかりと言い聞かせることです。
▼カードローン選びで困ったら、こちらの記事をお役立てください。
トータルマネーコンサルタント
監修者新井 智美
福岡大学法学部法律学科卒業。
1995年4月 情報通信会社入社。
2006年11月 ファイナンシャル・プランニング技能士1級取得。
2017年10月 独立。
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆および監修も行い、現在年間200本以上の執筆および監修をこなしている。これまでの執筆および監修実績 は1,000本以上に及ぶ。
監修実績
レイク:融資とは?出資や投資との違いや種類についてわかりやすく解説
auじぶん銀行:資産運用について知っておきたいことまとめ!種類や方法、注意点を解説株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
■書籍
初心者でもわかる!お金に関するアレコレの選び方BOOK
■保有資格
KTAA団体シルバー認証マーク(2023.12.20~)
■許認可
有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788)
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カードローンを利用する際のデメリットを理解する
カードローンは、気軽に利用できる融資手段です。利便性も高く、コンビニATMや大手銀行ATMでも利用できるケースが増えてきています。
しかし、気軽に利用できるとは言っても、借金には違いありません。したがって、当然ながら利用に伴うリスクがあります。
まずは、カードローンのリスクについて解説していきましょう。
注意1.カードローンの4つのデメリット
カードローンのリスクを簡単にまとめると、以下のような点が挙げられます。
- 他の融資手段よりも金利が高い
- 利便性の良さから、ズルズルと借入してしまいがち
- 毎月の返済額が少ない場合、返済が長期化してしまう
- 日割りで利息が発生するので、利息がかさみやすい
それぞれのポイントを簡単に解説します。
他の融資手段よりも金利が高め
カードローンで借入した資金は、用途が限定されていません。対して他の融資手段であれば、住宅ローンやマイカーローンなど資金の用途があらかじめ限定されているケースが多いです。
このような使い道の自由度の高さから、カードローンの設定金利は他の融資手段より高くなっています。金利は、高ければ高いほど発生する利息も多くなります。
言い方を変えれば、他の融資手段よりも負担する利息が多くなるわけです。この点は、カードローンの大きなリスクでしょう。
利便性の良さから、ズルズルと借入してしまいがち
カードローンは、借り入れや返済の利便性に長けています。人気のカードローンでは、コンビニATMをはじめ、ゆうちょATMや大手金融機関のATMと提携しているケースがあります。
このような利便性の良さはカードローンの大きなメリットなのですが、その反面、「いつでもどこでも借り入れできてしまう」というリスクが存在するということです。
頻繁な借入が癖になってしまい、ズルズルと長期間返済し続ける利用者が多いのも事実ですので、カードローンを利用する際はこの点に注意する必要があります。
毎月の返済額が少ない場合、返済が長期化してしまう
カードローンの返済額は、商品によって異なります。毎月の返済額が少なく設定されている場合、利用者にとっては返済に対するプレッシャーが小さいというメリットがあります。
その反面、返済がなかなか進まない(元本がなかなか減らない)状態に陥ってしまう可能性があります。返済が長期化すればするほど利息はかさんでしまうため、この点はカードローンの大きなリスクだといえるでしょう。
日割りで利息が発生するので、利息がかさみやすい
カードローンの利息は、日割りでの計算になっています。したがって、ズルズルと長期間借入すればするほど、支払利息も膨らんでしまいます。
他のローンであれば、借入時で完済時期や支払い利息が確定しますが、カードローンの場合は自由に借入・返済できるため、それに伴って完済時期も変動します。このような特徴から、利用者が返済計画の管理を怠ると利息がかさんでしまいやすいというリスクがあるのです。
カードローンの利用に伴うリスクには、このような点があります。
注意2.利用者の心理的リスク
カードローンのリスクは実質的なものだけでなく、心理的なものもあります。カードローンの利用に伴う心理的リスクをまとめると、下記のような点が挙げられます。
- 月々の返済額が少ないため返済に対するプレッシャーも小さく、借金の恐怖心が薄れてしまう
- 利便性が良いため、借入癖がついてしまう
カードローンの大きなメリットとして、「毎月の返済額が少ない」「利便性に長けている」というポイントがありますが、これらのメリットに慣れてしまうことで、利用者にとっての心理的リスクが生じる可能性があります。
例えば、毎月の最低返済額が3,000円のカードローンを利用していたとしましょう。毎月の返済額が少ないということはすなわち、利用者にとってのプレッシャーも小さいということです。
したがって、「まだまだ借りても返済できる」という錯覚を起こしてしまったり、「もっと借りても返済額は同じだから」と必要以上の金額を借入してしまったりと、習慣によって借入当初の不安感が麻痺するケースもあるのです。
このような点は、カードローンの心理的リスクだといえるでしょう。
注意3.返済ができなくなった場合のリスク
まず、返済ができなくなることで生じるリスクは、次の3つが考えられます。
- 家族・友人に延滞の事実がバレる
- 多重債務に陥る
- 自己破産を考えなければならない
家族・友人に延滞の事実がバレる
カードローンを返済できなくなった場合、当然ながら督促を受けることになります。
カードローンを延滞した場合の督促は、以下の2つが通常です。
- 電話
- 自宅への郵送
もし家族と同居している場合、郵送物や電話での督促によって延滞の事実がバレてしまう可能性があります。家族や友人に延滞の事実がバレてしまった場合は、信用を大きく損ねることになりかねません。
多重債務に陥る
また、督促を受けている状態は心理的負担が非常に大きく、「とにかく滞納状態から脱したい」との思いから、多重債務に陥ってしまう利用者も存在します。
しかし当然ながら、借金を借金で返済するのは根本的な解決になっておらず、問題の解決を先延ばしにしているだけなのです。
さらに、業者だけでなく同僚からもお金を借入している場合、返済に遅れてしまうことで社内問題に発展するケースがあり、最悪の結果として解雇に繋がる可能性もあります。
自己破産を考えなければならない
どうしても返済できない場合、自己破産を検討することになります。自己破産とは、債務整理手続きの1つで、裁判所に返済不能状態を認めてもらうことで、全ての借金をなくしてもらう手続きのことです。
この部分だけを見ると自己破産に大きなメリットがあるように思えるかもしれませんが、当然ながらデメリットもあるのです。
自己破産となった場合のデメリット
自己破産のデメリットは下記のとおりです。
- 5~10年借入できなくなる
- 一定期間、就けない職業がある
- 国が発行する機関紙に氏名が記載される
- 場合により、連帯保証人を巻き込んでしまう
- 財産を処分される
自己破産で生じるデメリットの中で特に重要な点は、「5~10年借入できなくなる」「財産を処分される」というポイントでしょう。
自己破産すると、信用情報機関にその情報が登録されます。そして、自己破産の記録は5~10年残り続けることになり、その間は、信用情報を基に貸し付けを行う審査に通らなくなります。
つまり、クレジットカードはもちろん、住宅ローンや自動車ローンなども利用することができなくなってしまうのです。この点は、自己破産の大きなデメリットでしょう。
また、自己破産手続きを取ることで、一定基準以上の財産は全て処分されます。処分された財産の売却代金は債権者に配当されるため、手元に残ることはありません。
したがって、今まで築いた財産を手放す覚悟が必要になります。
1級FP技能士・CFP
監修者 新井 智美の一言コメント!
自己破産が認められると、99万円以内の現金、そして1つあたりの評価額が20万円を超える財産は処分の対象となります。したがって、車などの価値があるものは処分の対象となると考えてください。また、自己破産を申し立てたからといって必ず認められるとは限りません。自己破産の手続きには、「破産手続き」と「免責手続き」の2つが存在し、免責が認められなかった場合はその後も返済は行わなければならないことを覚えておきましょう。
新井さん
リスクを軽減する対処法
カードローンを利用する際のリスクは、利用者の工夫次第で軽減することができます。ここでは、リスクを軽減する対処法について解説します。
基本
カードローンのリスクを軽減するための対処法は、下記のとおりです。
- 必要限度の借入に留める
- 完済時期を決めて借入する
- 明確な返済計画を立てる
- 定期的に返済シミュレーションを実施する
- 毎月の最低返済額だけに頼らない
- 借入先をまとめる
カードローンで生じるリスクのほとんどは、無計画な借入が原因です。
したがって、返済計画を立てた上で着実に返済できれば、本来避けられるはずのリスクなのです。
返済計画の立て方は、まずご自身の家計を紙に書き出し、「毎月返済できる金額」を正確に把握するところから始めます。把握した金額をカードローンの返済シミュレーションツールに入力し、完済までの期間や支払い利息を把握します。
このように、ご自身のライフスタイルに応じた返済計画を立てることで、無理なく完済まで返済することができるのです。
借入件数が多い場合、「おまとめローン」を利用して借入先をまとめるのも有効な手段です。借入先をまとめることで、それまでよりも低い金利が適用され、毎月の返済額が少なくなったり、支払い利息を削減できたりと、大きなメリットを得られる可能性があります。
注意点として、おまとめローンを利用する場合、できる限り低い金利で借入できる商品を選択しましょう。万が一現状と差のない金利が設定されている商品を選択してしまった場合、得られるメリットが小さくなってしまう可能性があります。
おまとめローンを利用する際は、実際に適用される金利を把握した上で契約するようにしましょう。
相談する
カードローンの返済が滞ってしまいそうな時や、返済計画についての相談をしたいときは、利用している金融機関の相談デスクを活用してください。
また、取引している機関以外で相談したい場合は、下記のような相談先を利用してください。
カードローンの相談先
- ご利用中の金融機関各社の相談デスク
- 日本クレジットカウンセリング協会(JCCO)
- 日本弁護士連合会
- 日本司法書士会連合会
- 日本司法支援センター 法テラス
- 金融庁
- 日本貸金業協会
- 国民生活センター
- 全国社会福祉協議会
- お住まいの町の司法書士会に連絡
- 弁護士や司法書士に相談
どうしても解決が難しい場合
どうしてもカードローンによる借金の解決が難しい場合、債務整理を検討する必要があります。
債務整理手続きには以下の3つがありますが、それぞれ解決内容が異なります。
- 任意整理
- 自己破産
- 民事再生
債務整理についての相談は、借金問題に強い弁護士へ相談するようにしてください。
カードローンは計画を立てて賢く利用することが大事
ここまでカードローン利用によるリスクについて解説してきましたが、多くの場合、利用者の不注意による借入過多が原因になっているケースがほとんどです。
カードローンを利用する際は、必ず返済計画を立てた上で計画的に借入してください。カードローンはデメリットだけでなく、メリットもたくさんある融資商品です。
できる限りリスクに備えつつ、賢く利用することが大切です。ここでは、カードローンのメリットについても触れておきましょう。
カードローンのメリット
カードローンのメリットを簡単にまとめると、下記のような点が挙げられます。
- 資金の利用用途が自由
- 審査から借入までの時間が素早い
- 限度額枠内での借入、返済が自由
- コンビニATMでも利用できるので、利便性が良い
カードローンは、あらかじめ設定された限度額の枠内で、自由に借入・返済できる商品です。借入した資金の使い道も自由ですので、ご自身の都合に合わせて利用することができます。
また、提携先ATMの豊富な商品であれば、ゆうちょATMやコンビニATMでも借入・返済することができるため、いつでもどこでも活用しやすい融資手段だといえます。このような点は、カードローンの大きなメリットだといえるでしょう。
1級FP技能士・CFP
監修者 新井 智美の一言コメント!
カードローンも使い方によっては非常に有意義なものになります。申し込むタイミングによっては即日で借り入れることができ、急な出費に対応することもできます。カードローンの中には初回利用者に対して無利息期間サービスを設けているケースもありますので、利用にあたってはそのようなサービスを有効に活用し、無利息期間内に早めに返済することを心がけましょう。
新井さん
メリットを感じた人の意見紹介
実際にカードローンを返済してメリットを感じた人の意見をいくつかご紹介しましょう。
- 急な飲み会に誘われ、給料日前で手持ちが無かった時に利用した。短期間で返済したが、利息も少なくありがたかった。
- 子どもの学費が必要になり、カードローンを利用した。毎月少しずつ自分のペースで返済できるため、利用しやすかった。結果的に当初の予定よりも短期間で完済することができた。
- コンビニATMで借入、返済できるので便利だった。他の借入手段よりも利息は多めだったが、短期間の借入であれば問題ないと思う。好きなときに追加で返済できる点も良かった。
まとめ
カードローンは融資商品ですので、当然ながらさまざまなリスクを含んでいます。しかしながら、しっかりと計画を立てて利用することさえできれば、ほとんどのリスクを軽減することができるでしょう。返済計画を立てつつ、誠実に完済するようにしてください。
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- ※プロミス:※融資時間:申込時間や審査により希望に沿えない場合があります。無利息期間:30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。新規契約時の融資上限:本審査により決定となります。18歳、19歳の申込みについて:申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類の提出が必須となります。高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込できません。
- ※アコム:※融資時間:お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
- ※アイフル:※申込の状況によっては希望にそえない場合があります。
1級FP技能士・CFP
監修者 新井 智美の一言コメント!
カードローンの最低返済額は、借入金額によって決まります。最初は少額の借り入れだったことから、この額なら特に負担に感じないからと返済額よりも多い借り入れを続けていると、必然的に最低返済額も上がっていきます。そして気付いた時には返済能力を超えているという状況に陥ってしまう可能性がある点がカードローンの怖いところでしょう。カードローンの追加借り入れを行う場合は、現在の借入残高(返済状況)を確認し、追加で借り入れても大丈夫かどうかを判断してから行うようにしてください。
新井さん