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交番や警察でお金を借りる公的接遇弁済費や緊急時に少額を現金化する方法

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交番や警察でお金を借りる公的接遇弁済費や緊急時に少額を現金化する方法
お金を借りる方法
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「財布を無くして身動きがとれない……」
「電車やバスの運賃が払えなくて家に帰れない……」

外出先でお金がピンチになってしまったとき、頼れる存在として真っ先の思いつくのが警察ですよね。実際、TwitterやSNSなどで「交番でお金借りてお家まで帰った」という投稿を目にすることもあります。

逆に「交番でお金貸してくれなかった!法律で決まってるんじゃないの?」なんて投稿もゼロではありません。法律的に、警察や交番でお金は借りられるというのは本当なのでしょうか?

また外出先で現金がゼロになってしまった時、とりあえずどこに頼ればいいのでしょうか?

この記事では警察にお金を借りる方法や、急な時の資金調達方法までお伝えします。

飯田道子さん

飯田 道子 / ファイナンシャルプランナー

【専門家の解説】

外出先でお財布を無くしてしまったり、近くにお金を貸してくれる人がいないような場合は、交番へ行くことをお勧めします。実は、交番ではお金を貸してくれる制度、決まりがあるのです。とはいえ、ただ使いすぎてお金が無くなってしまって家に帰れないというようなケースは対象外です。貸してくれるお金は「公的接遇弁済費」となるため、何でもOKではありません。

▼お金を借りる方法をお探しなら、こちらの記事をお役立てください。

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警察(交番)でお金を借りられる制度がある

先に結論から言うと、警察からお金を借りられる制度は本当に存在しますが、法律で貸さなければならないという決まりはありません。

具体的には「公的接遇弁済費」と言われ、貸してくれる金額などは都道府県によって異なり、さらに借し出し理由も限定されています。

まずはお金を借りられる理由について、詳しく説明します。

警察がお金を貸してくれる理由は4つ

公的接遇弁済費を利用してお金を借りられる理由は、以下の4つです。

  1. 外出先で所持金を盗まれたり紛失したりした場合の交通費
  2. 行方不明者等の保護にあたり、応急的な措置を行った場合の経費
  3. 行路病人の保護または交通事故による負傷者の救護にかかった経費
  4. その他公衆接遇の適正を期するため必要となる経費

理由としては、突発的に起きた事案に対してお金を借りることができると考えられます。所持金を無くしたり、病人や迷子を保護したりした際に費用がかかるった時には、確実に貸してくれる理由となっています。

分かりにくいのが4番目の「公衆接遇の適正を期するため必要となる経費」ですが、これは簡単に言うと警察官が必要と判断した場合ということです。

お金を使いすぎて交通費がなく帰れない、駐車料金が払えなくて車が出せないなどの理由がこれにあたります。

つまり、その場にいる警察官により貸す・貸さないの判断が分かれる可能性が高くなります。

公的接遇弁済費は交番以外でも利用可能

警察にお金を借りようと思ったとき、まず思い浮かぶのは交番ですよね。公的接遇弁済費は交番や警察署で利用できますが、実はそれ以外の場所でもお金を借りることができます。

下記が利用可能な場所です。

  • 警察署
  • 交番
  • 駐在所
  • 鉄道警察隊(駅内に設置)
  • 警ら用無線自動車(パトカー)
  • 運転免許試験場
  • 地域安全センター(東京都)

運転免許試験場にも警察官がいるため、公的接遇弁済費の利用が可能です。

また、東京都にある地域安全センターは、警察官OB・OGを配置した施設ですので利用可能です。

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
監修者 飯田 道子の一言コメント!
交番で借りられるというのは、意外と知られている話しなのですが、それ以外にも警察書や駐在所でも貸してくれます。意外なところでは、駅内に設置されている鉄道警察隊や運転免許試験場などでも貸してくれます。さらにはパトカーに乗っているお巡りさんからも貸してもらうことができますよ。緊急時にはパニックになってしまいますが、お金を無くしてしまったら、おまわりさんに相談するのが一番かもしれませんね。

飯田道子さん

飯田さん

なお、大阪府にも同じ名前の施設がありますが、こちらは警察ではなく地域ボランティア団体の運営なので、制度とは無関係のため、公的接遇弁済費の利用はできません。

警察(交番)でお金を借りる金額の目安

数多くのサイトで、公的接遇弁済費を利用できるのは東京や大阪などの限定エリアであり、その金額も1,000円程度と書かれています。

しかし編集部で調べたところ、意外と多くの都道府県で同様の制度が採用されており、金額も自治体によって決められいるということが分かりました。

大都市の状況はどうなっているのが、判明している自治体を含め表にまとめました。

都道府県制度の正式名称金額の目安(1回あたり)備考
東京都公衆接遇弁償費1,000円遠方の場合、当庁管内であれば近隣の交番や警察、パトカーに返済してもいい
北海道公的接遇費駐在所等1カ所に対し1会計年度当たり年間2万円の範囲内予算枠をオーバーすると貸し出しができない
岩手県公衆接遇報償金500円事前に所属長の承認を得た場合には限度額を超えての出費が可能
山梨県駐在所公衆接遇費原則1件につき3,000円---
群馬県地域警察官等公衆接遇費1,000円真にやむを得ない理由があるときは、この限りでない。
茨城県公衆接遇費金額の記載なし---
神奈川県------公衆接遇弁償費の制度がない
埼玉県------公衆接遇弁償費の制度がない
千葉県------公衆接遇弁償費の制度がない
愛知県公衆接遇弁償費1,000円---
大阪府公衆接遇費金額の記載なし---
京都府駐在所公衆接遇費交付限度額は交付対象者1人当たり年間1万円予算枠をオーバーすると貸し出しができない
兵庫県------公衆接遇弁償費の制度がない
石川県公衆接遇費金額の記載なし金銭の貸与や負担は交通費にしろ食費や医療費にしろ常識的に判断される必要最小限度の金額
山口県公衆接遇費金額の記載なし---
香川県------公衆接遇弁償費の制度がない
熊本県公衆接遇金5,000 円を限度2,000 円を超えるときは、口頭又は電話により署長に報告し、承認を受けなければならない
鹿児島県公衆接遇金金額の記載なし---
福岡県------公衆接遇弁償費の制度がない

年間の貸出枠で金額を定めている自治体もありますが、1回あたり1,000円としているところが多い印象です。

金額はあくまで目安で、特別な事情が認められれば借り入れ金額を増額してもらえる可能性もあります。

ただし、公的接遇弁済費を利用する場合にはお金はまず担当になってくれた警察官のポケットマネーから算出され、その後、その警察官が申請をして支払いが行われるようです。

利用したいと警察官にお願いする場合には、用途や金額など「常識の範囲内で」を心がけてください。

もし規定より多くのお金が必要な場合は、事務担当者(不在の場合は補助者、夜間等で補助者が不在の場合は本署当番責任者(島部にあっては宿直責任者)又は当直責任者)に報告してその承認を受けるとされています。

金額が多くなると、現場の警察官の独断では貸せなくなるようです。ただし、このような事前承認が基本ではありますが、急病人がいるなど緊急の場合などは事後承認でもOKです。

また、神奈川県や福岡県のように、大都市を抱える自治体でも制度自体が無い場合もあります。もしもの時のために、自分の自治体に制度があるか調べてみると良いですね。

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
監修者 飯田 道子の一言コメント!
1,000円しか貸してくれないなら、家に帰れないという人もいるかもしれませんね。都市部の交通費は意外と高いところもありますし。私の知人のケースでは、公衆接遇弁償費の制度がない地域に住んでおり、財布を落としてしまい困っていたところ、個人的にお巡りさんが貸してくれたことがあったようです。基本的には制度を利用することが大原則ですが、制度がない地域であっても、交番に相談に行っても良いかもしれませんね。

飯田道子さん

飯田さん

警察(交番)でお金を借りる手順

実際にお金がなくて困ってしまった場合、どのような手続きをすれば警察にお金を借りることができるのかを説明します。

  1. STEP.1

    交番などに行きお金を貸してほしい旨とその理由を伝える

  2. STEP.2

    公衆接遇弁償費の借受願書に記入し指印を押す

  3. STEP.3

    免許証などの身分証明書を提出

  4. STEP.4

    現金と返済書を受けとり、手続き完了

お金を貸して欲しい旨を伝えるのは、その場にいる警察官で構いません。ただし上述のように、理由によってはお金を貸してもらえない場合があるので注意しましょう。

制度を利用するために記入する「借受願書」は、いわば借用書です。住所や氏名などの個人情報を記入してください。記載内容を偽ると詐欺罪に問われる可能性もあります。

記入が終わると、免許証などの身分証明書を提出します。もし財布の紛失や盗難が理由で遺失届も出す場合には、身分証の提出は省略されます。

現金と返済書を受けとると、手続き完了となります。この時に渡される返済書は、借入金を返済する時に必要になるので保管し、返済の時には持参するのを忘れないようにしてください。

未成年者は親権者への確認が必要

民法第5条の定めによって、未成年者は親権者の同意がなければお金が借りられません。

これは公衆接遇弁償費を利用する際も同様で、もしお金を借りたいと交番などに未成年が来た場合、担当警察官は電話などで親権者へ連絡し、同意を得ることになります。

返済は基本的に借りた場所で行う

借りたお金を返済できるようになったら、手続きをしてもらった場所へ返済書と現金を持っていきましょう。

遠方でどうしても現地に向かえない場合は、最寄りの交番など公衆接遇弁償費を利用できる場所に提出します。

なお、銀行振込などには対応しておらず、現金でしか返済は行えません。

返済期限は、基本的に1カ月程度です。返済の督促や、貸している期間で利息が付くなどといったことはありませんが、借りたお金はできる限り早く返すのがマナーです。

警察(交番)で借りたお金を返済しないと起こること

督促が無いからと返済しないでいると、寸借詐欺として逮捕されることもあり得ます。

実際に東京都では、公衆接遇弁償費を返済しなかった人が逮捕された事由もあるため、少額でも借りたものはしっかり返しましょう。

公衆接遇弁償費の利用状況や返還率に関して、公的なデータを見つけることはできませんでしたが、約60%~70%と言われています。

あくまで困った人と助けるという善意に基づいた制度なので、返済率が悪ければその制度自体の廃止も検討されてしまいます。借りたら返済するようにしてください。

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
監修者 飯田 道子の一言コメント!
公衆接遇弁償費の制度を利用してお金を借りてお金を返済しないでいると、寸借詐欺として逮捕されてしまうこともあります。まさに、わずか1,000円で逮捕されてしまう可能性があるということです。もし、1か月以内に返済できない、返済が遅れてしまいそうなときには、返済が遅くなってしまうと断りの電話などの連絡を入れておくと良いでしょう。借りたお金は返すことはマナーです。

飯田道子さん

飯田さん

警察(交番)でお金を借りられないときの対処法

公的接遇弁済費がない自治体や、近くに交番が見当たらないなど警察でお金を借りられない場合は、他の方法でお金を得る方法を考えるしかありません。

お財布を忘れてしまい、クレジットカードや銀行のキャッシュカードも無い状態として、いくつか方法を考えました。

交通費程度であればキャッシュレスサービスを現金化する

スマートフォンを持っていれば、キャッシュレス決済サービスを利用して現金の出金が可能です。交通費など、必要なお金が少額ならこの方法が便利です。

LINE Payの場合は、「設定」をタップすると「出金」の項目が出てきます。ここから、セブン銀行ATMを選択し、セブン-イレブンのATMでQRコードを読み取れば出金が可能です。

PayPayの場合は、アプリを起動させて「残高」をタップすると、残高のすぐ下に「出金」のアイコンがあります。なお、出金できるのはPayPayマネーだけで、PayPayボーナスやボーナスライトは現金化できません。

PayPay銀行の口座に振り込みを行えば出金手数料無料となり、セブン銀行ATMでスマホATM取引機能を使って現金を引き出すことができます。

なお、楽天Payは上記のような手順での現金化はできないので注意しましょう。

公共の交通機関は、スマートフォンのキャッシュレス決済に対応しているところはまだ少ないです。財布を忘れて現金が手元に欲しい時、上記のようにスマホATM取引が利用できるサービスはとても便利ですね。

運転免許証があるならカードローンで即日融資

数千円から数万円程度のまとまった金額が必要で、かつ運転免許証など本人確認できるものが手元にあるなら、消費者金融のカードローンを申し込み、契約してしまうという方法もあります。

消費者金融であれば、審査で最短30分、融資まで最短60分程度と急ぎの場合にも対応しています。ただし審査に通過しなくては借りることができませんので注意してください。

まとめ

警察には、困った時に少額だけお金を借りられる「公的接遇弁済費」の制度があります。

すべての都道府県にある制度ではありませんが、緊急時だと非常に助かりますね。もし警察にお金を借りられない時は、キャッシュレス決済サービスを使って出金したり、カードローンの即日融資を受けたりといった選択肢もあります。

いずれにしても、お金を借りるという選択をした場合は必ず返さなくてはなりません。

警察から借りる場合は少額で、督促も利息もないので返済しない人がいることが問題になっています。数百円程度の電車賃だったとしても、早めに返済するようにしましょう。

警察以外でのお金を借りる方法を知りたいという人は「今すぐお金借りる方法|借りられないときはどうする?最終手段も解説」も参照してください。

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