JCBカードの審査基準をランク別に徹底解説!提携カードの違いも整理
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日本発のクレジットカードとして、唯一国際ブランドを持つのがJCBカードです。
クレジットカードは審査を通過しないと保有できないので、入会しようか迷っている方は「審査は厳しいのだろうか」「プロパーカードと提携カードに審査の違いはあるのだろうか」と興味を持たれることでしょう。
この記事では、JCBカードの審査について詳しく知りたい方のために、以下のような情報を盛り込んでいます。
- JCBカードの審査基準
- 審査における重要なポイント
- JCBのプロパーカードと提携カードの審査に違いがあるかどうか
- カードのランクによって審査基準に違いがあるかどうか
- 審査に通りやすいJCBカードの特徴
ひと通り読んでいただくと、JCBカードの審査に関する基本情報や難易度を知ることができ、入会するかどうか判断しやすくなるので、ぜひ最後までチェックしていきましょう。
▼JCBカードについては、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
ファイナンシャルプランナー / 株式会社大峰
監修者田中裕晃さん
京都市出身。
京都府立大学・文学部史学科卒業、京都府立大学大学院・文学研究科史学専攻・博士前期課程修了(文学修士(歴史学))。
大手賃貸仲介業者に就職し、新人賞を獲得。店長職を経験した後、売買仲介業者として独立。その後、株式会社大峰の代表取締役に就任。大峰FP事務所を開設し、現在に至る。
▼保有資格
ファイナンシャルプランナー(CFP®)
公認不動産コンサルティングマスター
宅地建物取引士
マンション管理士
住宅ローンアドバイザー
賃貸不動産経営管理士
不動産キャリアパーソン
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前提として、JCBカードとJCB提携カードは違う
JCBカードの審査について見ていく前に、前提として知っておきたいのがJCBカードとJCB提携カードは違うという点です。
この章では、JCBのプロパーカードと提携カードの発行元や、どこが審査をするのかといった基本情報を確認できます。
JCBカードとはJCBが発行するプロパーカード
一般的に「JCBカード」と呼ばれているカードは、JCBが発行しているプロパーカードです。
プロパー(proper)とは英語の「固有である」という意味で、JCBがクレジットカード会社として独自に発行しているカードであることを示しています。
プロパーのJCBカードには主に以下のような種類があります。
- JCBカード S
- JCBゴールド
- JCB CARD W
- JCB CARD W plus L
- JCB CARD EXTAGE
- JCB GOLD EXTAGE
- JCBゴールド ザ・プレミア
- JCBプラチナ
- JCBザ・クラス
さまざまなランクのカードがあり、希望すれば上位カードにアップグレードすることもできます。
JCBと提携しているのは、楽天やセゾンなど多数
JCBと提携している企業は楽天やセゾンなど多数あり、それぞれがJCBブランドを付けたクレジットカードを発行しています。提携企業の一例は以下のとおりです。
- 楽天
- セゾン
- ANA
- JAL
- 東京メトロ
- JTB
- イオン
- ビックカメラ
- ルミネ
上記の会社がJCBブランドのクレジットカードを発行しています。 提携カードは、各企業独自のキャンペーンやサービスを利用することができます。
審査はクレジットカード発行会社が行う
クレジットカードの審査は、一般的にカード発行会社によって行われます。つまり、JCBが審査するのは基本的にプロパーカードのみということになります。
提携カードにはJCBのロゴが付いているのでJCBが審査すると思われるかもしれませんが、ロゴはJCBの国際ブランド機能が付いていることを示したものです。
審査は発行元である、それぞれの提携企業が実施するということを知っておきましょう。
提携カードは審査難易度が下がる可能性も
JCBの提携カードは審査の難易度があまり高くない可能性があります。
審査基準は、各企業が独自に設けていることが多いので一概には言えませんが、楽天カードやセゾンカードでは18歳以上であれば以下のような方でも申込むことができます。
- 専業主婦
- パート
- アルバイト
つまり、収入がない方や継続的な安定収入が見込めない方でも、審査を通過する可能性があるということです。
一般的なプロパーカードでは、安定的で継続的な収入があることが入会条件となっていることが多いため、収入面で不安のある方は提携カードを選択肢に加えると良いかもしれません。
ここまで、JCBカードの発行・審査はJCBが行い、提携カードの発行・審査はそれぞれの提携企業が行うことなどを確認しました。
次に、JCBの審査で必要な情報についてチェックしていきましょう。
JCBの審査で必要な情報
JCBの審査には、申込む人の基本的な属性と、それに基づいて行われる個人情報機関での照会情報が必要です。具体的な内容を見ていきましょう。
入会申込時に提出するのは本人の属性
JCBカードに入会の申込をする際に提出するのは、以下のような申込者本人の属性情報です。
- 氏名、生年月日、性別
- 住所、電話番号
- 職業、勤務先
- 収入
- 家族構成
- 居住形態
かつては書面に記載して送ることが主流でしたが、今はオンライン上ですべて記載して申し込みが完了するため、とても便利で早くなりました。
それらを元に、個人信用情報機関に照会される
前項のような個人情報は、健全な取引をサポートする個人信用情報機関(CIC、JICCなど)で照会されます。
個人信用情報機関とは、クレジットカードの申込者の「クレヒス」に問題がないかといった信用情報の収集・提供を行う機関です。
通常、照会結果は申込者には通知されませんが、個別で情報開示を求める方法もあります。詳しい内容を下記で確認しましょう。
いわゆるクレヒスに傷がないかを審査される
クレジットカードの審査では、いわゆるクレヒスに傷が付いていないかどうかをチェックされます。
クレヒスとはクレジットカードやキャッシング、携帯電話の割賦契約などの返済履歴を意味するクレジットヒストリーの略称で、個人信用情報機関に蓄積されています。
過去に延滞したことがあるなどクレヒスに事故情報が残っていると、審査に影響が出やすい傾向があります。
CICやJICCに個別で情報開示を求めることも可能
自分のクレヒスなどの信用取引情報を知りたい場合は、CIC(株式会社シー・アイ・シー)やJICC(株式会社日本信用情報機構)に個別に情報開示請求をすることもできます。
情報開示を求める方法は以下の3パターンあります。
- インターネット
- 郵送
- 窓口
いずれも個人情報や本人確認情報を提出する必要があり、手続きには手数料がかかります。インターネットと郵送の場合は1,000円(税込)で、窓口申請だと500円(税込)となっています。
この章では、どのような情報がJCBカードの審査材料になるかという点を中心にご説明しました。
次の章では、JCBカードのランク別の審査基準について解説していきます。

田中裕晃 / 大峰FP事務所
一口にJCBカードといっても、JCBが独自に発行するカード(プロパーカード)と提携業者が発行するカードに分けられます。
プロパーカードはさらにいくつもの種類に分かれ、ランクによって審査基準も審査に要する時間も変わります。ランクの高いカードほど審査が厳しくなるのは当然ですが、保有コストもカードのランクに比例します。その分ポイント還元率や付帯特典が大きくなるので、メリットも増えることは確かです。
また、ステータスにもなりますので、その点によりメリットを見出す方もいらっしゃるかもしれません。
プロパーカード、提携カードを問わず、クレジットカードの審査には信用情報(クレヒス)が重要なポイントになります。収入や勤続年数がしっかりしていても、クレヒスに事故があると審査は難しくなってしまいます。反対に、コツコツといいクレヒスを積み上げることが出来れば、上位ランクのカード審査にも有利となります。
そのためにも、まずはご自身の収入や実績に見合ったクレジットカードから始め、信用と実績を積み上げていきましょう。そして、利用状況などから上位のカードの方がオトクだと判断したら、必要に応じて上位カードに挑戦してはいかがでしょうか。
JCBカードの審査基準をランク別に解説
JCBカードの審査基準はランクによって異なる可能性があるため、以下のカードについて詳しく解説していきます。
- JCBカード S
- JCB CARD W
- JCBゴールド
- JCBプラチナ
- JCBザ・クラス
入会については、ランクが一番高いJCBザ・クラスは招待制ですが、それ以外は申込制で、最短5分でスマホの専用アプリにカード番号等が発行されます(※)(プラスチックカードは申込みから1~2週間で配送)。
ですが、ランクが高くなるほど入会のハードルは高くなる傾向があるので、気になるカードの審査基準をチェックしましょう。
18歳以上の収入のある人で高校生は不可
スタンダードなJCBカード Sに申し込めるのは、基本的に18歳以上の収入のある方で高校生は対象外です。
公式サイトでは「ご本人または配偶者に安定継続収入がある方」「高校生を除く18歳以上で学生の方」という記載があるため、以下の方でも入会できる可能性があります。
- ご主人に安定継続収入のある専業主婦やパートタイマー
- 18歳以上の新社会人
- 大学生や専門学校生
それほど厳しい条件ではないため、JCBのプロパーカードの中では比較的入会しやすいと言えるでしょう。
年収があまり高くなくても、一般企業の正社員であれば通過する可能性は高いです。 ただし、一部申込ができない学校があるので、学生の方はあらかじめ確認しておきましょう。
年会費無料のJCB CARD Wは39歳以下におすすめ
JCB CARD Wは年会費無料で39歳以下の方が使いやすいカードです。JCB CARD Wに申し込めるのは以下に該当する方です。
- 入会時に18歳以上39歳以下で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方
- 高校生を除く18歳以上39歳以下で学生の方
基本的にJCBカード Sと同じような条件ですが、39歳以下という年齢制限があるところが特徴です。
年会費が無料なので学生でも作りやすく、ポイントが常に2倍以上になるので高還元率という点でも魅力があります。
またカード決済時も、ナンバーレス仕様により券面にカード番号が記載されていないため、第三者から盗みされる心配もなく安心です。
JCB CARD W plus LはJCB CARD Wの女性向けバージョンという位置付けで、申込資格も同じです。
男性でも申し込めますが、女性向け保険を割安で任意付帯できる「お守リンダ」や、美容や女子旅などのお得情報が得られる「LINDAリーグ」といったサービスを踏まえると、女性の方がメリットを感じやすいでしょう。
なお、JCB CARD WもJCB CARD W plus LもWEB入会限定なので、インターネット環境のない方は申し込めません。
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JCBゴールドの審査基準は多少上がる
JCBのゴールドカードであるJCBゴールドの審査基準は、JCBカード SやJCB CARD Wと比べるとやや高くなります。
申し込めるのは「20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方」で、学生は対象外となっています。配偶者に安定収入があっても、本人に収入がなければ申込できません。
また、「ゴールドカード独自の審査基準により発行します」と公式サイトに記載されています。
具体的な審査基準は公表されていませんが、平均程度の年収がある方が望ましいでしょう。
年会費は11,000円(税込)という点からも、ある程度の年収が必要であることが予想されます。
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JCBプラチナはさらに審査基準が上がる
年会費27,500円(税込)のJCBプラチナは、ゴールドカードよりさらに審査基準が上がります。
「25歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方」が対象となり、ゴールドカードより申し込める年齢が5歳高くなります。
※ただし学生は不可。
JCBプラチナも独自の審査基準が用いられ、ある程度社会人経験を積んだ方のみが申し込めるので、必要な年収もゴールドカードを上回るものと思われます。
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JCBザ・クラスは招待のみ
JCBの最上位カードであるJCBザ・クラスは、原則としてJCBから招待された方のみが入会可能です。
クレジットカードの最高峰とされるいわゆるブラックカードのような位置付けなので、審査基準の高さは容易に想像できます。
具体的な審査基準は非公開ですが、招待されるにはJCBのプロパーカードで利用実績を積むことが大切だと言われています。
たとえば、同じ招待制のJCBゴールド ザ・プレミアの場合、JCBゴールドの年間利用額が2年連続で100万円(税込)以上という招待条件が公開されています。
JCBザ・クラスはそれ以上の実績が必要だと思われますが、まずはJCBゴールドを保有し、長期間積極的に利用すると実績が認められて招待される可能性が高まるでしょう。
ここまで、JCBのプロパーカードの審査基準をランク別に見てきました。
スタンダードな一般カードやJCB CARD Wは学生や主婦でも入会できる可能性がありますが、JCBゴールド以上になると独自の審査基準が設けられて入会のハードルは高くなります。
では、JCBカードの審査期間についてチェックしましょう。
JCBカードの審査期間
JCBカードの入会申込から発送までにかかる一般的な期間は1週間程度なので、審査期間としては2~3日程度ではないかと予想されます。
引き落とし口座の手続きを郵送で行うと、必要書類のやりとりが発生するため、申込からカードが送付されるまで10日以上かかることもあります。オンライン上で引き落とし口座の手続きが行える場合はスピーディです。
審査期間がどれくらいかについては公表されておらず、申込方法や申込者のクレヒスなどによっても異なるようです。
下位カードは審査期間が短い傾向がある
一般的に、下位ランクのカードほど審査期間が短くスピーディーに発行される傾向があります。
なぜなら、カードのランクが上位になるほど審査難易度が上がり、持ち家の有無など年収以外の属性もしっかりとチェックされる傾向があるからです。
また、JCBカード SやJCBゴールドは、最短5分程度で審査が完了するモバイル即時入会サービス(モバ即)対象(※2)です。
WEB入会限定ですが、ゴールドカードでも当日発行が可能というのは魅力的です。
中には、アップグレードの手続きをした翌日に審査が完了する場合もあるので、JCBカードを頻繁に使い、きちんと支払いをしてJCBへの信用度を着実に高めることが審査期間を短くするポイントと言えます。
では最後に、実際にどれくらいで利用できるようになるのか、発行期間について見ていきましょう。
発行スピードの目安
JCBの発行期間は申込方法や本人確認の方法によって異なり、目安としては、
- インターネットで支払い口座を設定:最短3営業日
- カード受け取り時に、運転免許証で本人確認:最短3営業日
- 画像データで本人確認書類を提出:JCBで画像データを確認後、約1週間
- 郵送で必要書類を提出:JCBで書面内容を確認後、約1週間
となっています。あくまでも目安ですので、先ほど説明しましたカードの種類や個々の審査内容によって多少違ってきます。
最短5分でカード番号等の発行ができるカードがある
JCBカードには、モバイル即時入会サービス(モバ即)(※)により、オンラインによる入会申込からカード番号等の発行まで最短5分で完了するものがあります。
その後すぐにオンラインショッピングをはじめ、実店舗でもApple PayやGoogle Payに登録することで利用できます。(※1)
※1 モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPをご確認ください。
モバ即の対象カードは、
- 個人カード:
JCB カード S
JCB ゴールド
JCB プラチナ
JCB CARD W
JCB CARD W plus L - 法人カード:
JCB CARD Biz 一般
JCB CARD Biz ゴールド
JCB CARD Biz プラチナ
になります。プラスチックカードについては申込みから1~2週間程度で郵送されます。
まとめ
この記事では、JCBカードの審査で重要なポイントやランク別の審査基準など、JCBへの入会を検討している方が知りたい情報をお伝えしてきました。
内容をおさらいしておきましょう。
- JCB提携カードは審査難易度が低い可能性がある
- JCBカードの入会申込には本人の属性情報を提出する
- 個人信用情報機関で申込者のクレヒスがチェックされる
- 最短5分でカード番号等の発行が可能なカードがある
- JCBカード SやJCB CARD Wは学生(高校生不可)や主婦でも入会できる可能性がある
- JCBザ・クラスのような招待制カードはプロパーカードを長年使い続けることが大切
入会に必要な年収など、JCBカードの具体的な審査基準は公表されていません。
しかし、カードのランクごとに異なる申込資格や年会費などから、難易度はある程度推測することができます。
また上位カードを保有したい方は、下位カードで実績を積むとアップグレードしやすくなるでしょう。
最後まで読んでいただいた方は、気になるJCBカードの審査の基準や難易度を確認し、入会すべきか判断しやすくなったのではないでしょうか。
JCBカードのさらに詳しい情報や入会相談は専用フリーダイヤルに問い合わせてみましょう。
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イーデス編集部
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