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車検代を払えないときの対処法は 8 つ!お金がないときの解決策をわかりやすく解説

車検代を払えないときの対処法は 8 つ!お金がないときの解決策をわかりやすく解説

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車を保有している場合、車検に通さないと車に乗り続けられません。

しかし、車検の費用は一般的に5万円~15万円程度かかるため、いざ車検の時期になった際に費用を工面できないといったケースもあります。

実際、車に乗り続けるために「何とか費用を工面できないか」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、車検にかかる費用の相場や支払えない際の対処法を解説します。

車検費用にまつわるトラブルが長引くと生活にも影響してしまうため、正しく車検費用について理解し、早めに対処しておくのが大切です。

この記事を読んでわかること

  • 車検費用の相場は車の種類や車検業者により異なるが約5万円~約10万円
  • 車検費用を支払えなさそうな場合は、まずは車検費用を抑える方法を模索→車検業者に分割や後払いにできるか相談→ダメならお金を借りる、という流れがおすすめ
  • 車検切れの車を運転するのは法律違反でありリスクも高いため手続きが必要

  • ファイナンシャルプランナー

    監修者金子 賢司

    東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、金融に興味を持ち、資産運用やローンなどの勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。

  • 株式会社エイチームライフデザイン

    編集者イーデス編集部

    「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。

    ■書籍
    初心者でもわかる!お金に関するアレコレの選び方BOOK

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    ■許認可
    有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788

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車検費用を払えない場合はまず何をすべき?5つのケースで解説

「車検代が払えない」と一口で言っても、置かれている状況はさまざまでしょう。そのため、最初にとるべき行動も一人ひとり異なります。

この記事では、以下の5つのケースを紹介します。

  • 付き合いのあるディーラーや業者がいる人
  • クレジットカードでの支払いが可能な人
  • ローンもクレジットカードも使えない人
  • 持っている車がすでに車検切れになってしまった人
  • 初めての車検で費用がいくらかかるか不安な人

付き合いのあるディーラーや業者がいる場合はまず業者に相談

もし、いつもお世話になっているディーラーや、顔なじみの整備工場があるのなら、まずは勇気を出して、付き合いのある業者に正直に相談してみましょう

業者との間に長年かけて築いてきた「信頼関係」という、何より強力な武器を持っています。

業者側からしても、優良顧客を失いたくないと考える可能性が高く、きっと親身になって解決策を探してくれるでしょう。

具体的なアクションとしては、まずは取引のある業者に電話をし、正直に状況を話してみてください。

その際、第一の選択肢として「クレジットカードでの分割払いは可能か」を尋ねてみるのがスムーズです。

もしクレジットカードが使えない場合、分割払いや後払いに対応してもらえるか聞いてみるのもおすすめです。

「今後もぜひこちらでお付き合いを続けたいと思っている」という意思を伝えると、スムーズに話を進めやすくなるでしょう

より詳しい支払い方法の選択肢については、以下のパートで解説しています。
クレジットカードでの分割払いにしてもらう
車検費用の支払いを後払いや分割払いにできるか交渉する

クレジットカードでの支払いを考えている人も業者への確認が必須

手元にまとまった現金がなくても、クレジットカードがあれば現金の支払いを実質先延ばしにできます

分割払いやリボ払いを選択すれば、一度に出ていく大きな出費を月々の小さな負担に分散させることも可能です。

しかし決して忘れてはならないのが、業者への「事前確認」です。

この一手間を怠ると、いざ支払うときに「クレジットカードは使えません」と言われてしまう危険性があります。

特に重要な確認事項は「法定費用もカードで支払えるか?」という点です。

車検費用に含まれる「自賠責保険料」や「自動車重量税」といった法定費用は、業者の利益が一切含まれない、国や保険会社への「預かり金」にすぎません。

もし法定費用をカード払いにしてしまうと、業者はカード会社に支払う決済手数料の支払いのみ発生してしまいます。

そのため、法定費用だけは現金での支払いを求められるケースが多いです。

クレジットカードでの詳しい支払い方法については、以下のパートで解説しています。
クレジットカードでの分割払いにしてもらう

ローンもクレジットカードも無理なら車検費用そのものを安くする工夫を

「ローン審査に自信がないし、使えるカードもない」という場合は、発想を転換し「そもそも支払う金額そのものを安くできないか?」と考えてみるのもおすすめです。

まずは、以下の2ステップを実践してみましょう。

  • 業者を見直す:ディーラーよりも費用の安い業者(ガソリンスタンドや車検専門店など)を探してみる
  • 分割払いの交渉をする:業者を見直しても支払いが難しい場合は、直接相談してみるのもおすすめ

最終手段としては「車に乗るのをやめる」という手もあります。とはいえ車が使えなくなるとどうしても困ってしまう人もいるでしょう。

車検費用は一律ではないため、少しでも安くできるような工夫を試してみるのがおすすめです。

より詳しい交渉術や支払い方法については、以下のパートで解説しています。
クレジットカードでの分割払いにしてもらう
車検費用の支払いを後払いや分割払いにできるか交渉する

すでに車検切れなら公道を運転してはいけない

もし車がすでに車検切れの状態にあるなら、それは単なる支払い問題ではなく、すぐに対処が必要な「緊急事態」です

車検が切れた車では、決して公道を運転してはいけません。「整備工場までだから」という安易な気持ちで乗ってしまうと、厳しい罰則を課せられる可能性があります。

では、どうやって車を整備工場まで運ぶのか。合法的な方法は主に2つです。

  • 業者に依頼しレッカー車で引き取ってもらう
  • 役所で「仮ナンバー」を取得する

まずは上記の方法で安全に車を移動させ、そこから初めて、支払いに対処するのが正しい手順です。

車検切れのリスクについては、以下のパートでさらに詳しく解説しています。
車検が切れた車を放置してはいけない5つの理由

初めての車検で不安ならまずは車検費用の内訳を把握しよう

「初めての車検、一体いくらかかるんだろう……。」「きちんとお金を準備できるかな……。」そのような漠然とした不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。

その不安を解消するためには「車検費用の正体を知ること」が大切です。

車検費用の内訳や相場を知るだけでも、どのような準備をすべきか具体的な対策を立てやすくなるはずです。

何よりもまず、正しい知識を得ることが最優です先。

次の章から、車検費用の内訳や具体的な相場について丁寧に解説していきますので、一緒に不安を解消していきましょう。

車検費用の内訳や相場は?

車検にかかる費用は、主に「法定費用」「車検基本料」の2つで構成されます。

法定費用は法律によって決められている固定の価格で、自動車重量税や自賠責保険料などが該当します。

車検基本料は業者が設定する価格で、車検代行手数料や定期点検料などが業者によって変動するのが特徴です。

法定費用車検基本料
  • 自動車重量税
  • 自賠責保険
  • 印紙代
  • 車検代行手数料
  • 定期点検料
  • 測定検査料
  • 書類作成費用
  • 人件費
  • 整備部品代 など

車検代を少しでも安く抑えたい場合には、車検基本料を安く抑えられる業者の選定が必須です。

仮に値引き交渉をする場合には、法定費用の値引き交渉はできないため、車検基本料の中から値引きの相談をするしかありません。

車検費用の相場は車の種類や車検業者により異なる

実際に車検の時期が近付いた際に、「お金が不足している」といった事態にならないためには、どのくらいの費用がかかるのかを知っておくことが重要です。

特に車を保有してから一度も車検をしたことがない人は、相場を確認のうえで準備しておくことを推奨します。

過去に同一の車で車検をしたことがある人は、過去の支払い履歴を参考に、そのときの車検代を確保しておきましょう。

以下は、車検にかかる費用の一例です。

法定費用車検基本料合計
軽自動車2万8,130円約2万5,000円~4万円約5万3,000円~6万8,000円
小型自動車
(車両重量1t未満)
3万8,210円約4万5,000円約8万3,000円
中型自動車
(車両重量1.5t未満)
4万6,410円約4万5,000円約9万1,000円
大型自動車
(車両重量2t未満)
5万4,610円約4万5,000円~6万円約9万9,000円~11万4,000円

※参考:スズキ名古屋TOYOTA

車検代は保有する車の重量によって異なるため、相場を知るためには、保有する車の重量を過去の車検証や購入時に提供される資料から調べないといけません。

また、車検基本料は年式や部品の劣化状況などによっても異なるため、古い車を保有している場合は、上記の表よりも多くの車検代がかかる可能性があります。

さらに、費用を大きく左右するもうひとつの要因が「どこに車検を依頼するか」です。

業者による価格差については「車検業者を選び直す」のパートで詳しく解説します。

車検費用が高くなる3つの理由

車検費用が高額になる代表的な3つの原因には、以下があります。

  • 初年度登録から年数が経っている(古い車)
  • 走行距離が多い(10万km超など)
  • 交換が必要な部品が多い・予防整備が含まれている

車検費用が高額になった場合、何かしらの理由が隠されています。

車検費用が高額になる場合、法律で定められた「法定費用」ではなく、車の状態によって変動する「整備費用」が膨らんでしまうケースがほとんどです。

ご自身の状況がどのケースに当てはまるかを知ることで、高額になった理由に納得した上で、適切な対策を立てやすくなります

ここからは、それぞれのケースについて詳しく紹介します。

初年度登録から年数が経っている

車も人間と同じで、年を重ねるほど維持にお金がかかるようになります。

年式の古い車の車検費用が高くなる主な理由は「税金」と「部品交換」の2つです。

まず税金は、新車登録から13年、そして18年が経過するタイミングで、環境への負荷を理由に自動車重量税が法律に基づき段階的に上がる「重課」という制度があります。

したがって、ある程度年数が経過すると車検時に支払う税金は高くなります

次に部品交換ですが、車に使われているゴム製の部品(ホース、ブッシュ、パッキン類)は、時間と共に必ず劣化するパーツです。

そのため、古い車ほど交換が必要な部品が増え、その分の部品代や工賃が車検費用を押し上げてしまうのです

10万km越えなど走行距離が多い

走行距離は、車の消耗度合いを示すわかりやすい指標です。

特に走行距離が「10万km」に達した車の場合、多くの部品を交換すべき時期となります

その理由は、自動車メーカーが設定する「新車登録から5年または走行距離10万km」といった特別保証が切れやすいからです。

メーカーは「10万km前後」というそうきょう距離を、多くの重要部品の交換推奨時期としています。

そのため、タイミングベルトやウォーターポンプといった、高額な部品の交換が重なり、結果として車検費用が一気に跳ね上がることがあるのです

交換が必要な部品が多い・予防整備が含まれている

車の年式や走行距離に関わらず、費用が高額になる要因もあります。中でも見積もりに「予防整備」が多く含まれている場合、注意が必要です

予防整備とは「現時点では保安基準を満たしているものの、次の車検までの2年間に故障するのを防ぐため、前もって交換を推奨される整備」のことです。

特にディーラーは、顧客に安心して乗り続けてもらうための手厚いサービスとして、予防整備を積極的に提案する傾向があります。

車検費用を抑えたい場合、整備士や担当者に「この整備は、車検に合格するために必須ですか?それとも予防ですか?」と質問してみましょう。

必須の整備だけに絞れば、支払う費用を抑えられます

ただし、それは将来の故障リスクを先送りにすることでもあります。

もし故障すれば、そのときに追加で修理費用が必要になることを理解しておきましょう。

車検費用が払えない場合の対処法9選

相場の内容を踏まえると、車検代は安くても4万円近くかかります。

決して安い額ではないため、支払えるだけのお金を確保できずに悩んでしまう人も珍しくありません。

そのため、もし費用を払えない場合は以下9通りの対処法のうちのどれかを検討してみましょう。

車検費用が払えない場合の対処法

  • 車検業者を選び直す
  • クレジットカードでの分割払いにしてもらう
  • 消費者金融を利用する
  • 車検ローンを利用する
  • マイカーローンを利用する
  • 車検費用の支払いを後払いや分割払いにできるか交渉する
  • 親族や知人からお金を借りる
  • 車を売却してしまう
  • 一時抹消登録をして車の利用を一定期間やめる

上から検討の優先順位が高いものを並べているため、対処法を検討する際は上から順番に検討してみることを推奨します。

とはいえ、「自身でできること」や「負担したくないこと」などは人それぞれであるため、検討する優先順位は自身の状況を踏まえた上で考えましょう。

なお、これらの対処法を大きく分けると、「自分で車検をする」「支払い額を調整する」「借りる」「車を利用しない」の4パターンに分類できます。

車検業者を選び直す

もし「ディーラーで車検を受けよう」と考えているものの、車検費用をなるべく抑えたいと感じているのであれば、ディーラー以外の車検業者を検討してみるのがおすすめです。

車検費用に含まれる「車検基本料」は、業者が価格を自由に設定できます。

つまり、依頼先を変えるだけで、車検費用を数万円単位で節約できる可能性があるのです。

車検を行ってくれる業者はディーラー以外にも、ガソリンスタンドや車検専門店、さらには自分で検査を行うユーザー車検まで多岐にわたります。

方法費用の高さメリットデメリット
ディーラー非常に高い
  • メーカー専任メカニック&純正部品による高品質整備
  • 整備保証などアフターサービスが手厚い
  • 基本料金が高く、予防整備でさらに費用増加しやすい
  • コスト重視の人には過剰品質の場合あり
ガソリンスタンドやや高い
  • 24時間営業など利便性が高い
  • 油ついでに受付可能で割引も豊富
  • 重整備や輸入車は断られることがある
  • 代車がない店舗もある
車検専門店 中程度
  • 車検ライン完備で短時間(最短45分~)
  • 基本料が低く割引も多い
  • 予防整備は最低限で、細部まで見たい人には物足りないことも
  • 店舗ごとに技術水準にばらつき
ユーザー車検最も安い
  • 代行手数料ゼロ、法定費用のみで済む
  • 整備内容を自分で選べる自由度
  • 書類準備や予約など手間と時間が最大級
  • 不合格リスクあり、知識がないと失敗しやすい

この表が示すように、サービスが最も手厚いディーラーは、車検費用も高いです。

逆にユーザー車検は費用を大きく抑えられますが、手間や専門知識が求められます。

費用はもちろん重要ですが、ご自身の知識レベルやかけられる時間、そして何より車に求める安心感を総合的に考慮した上で選びましょう。

車検費用を最も抑えられるのはユーザー車検

ユーザー車検とは、ディーラーや業者に依頼せずに自分自身で実施する車検です。

車検を実施してくれる運輸支局内の自動車検査場に持ち込むことで車検を実施してくれます。

持ち込む手間などはかかりますが、業者を介さないことで人件費などの諸費用がかからないため、車検基本料を最低限に抑えられるでしょう。

ただし、法定費用は必ずかかるため、以下の費用分だけは準備しておかなければいけません。

法定費用
軽自動車2万8,130円
小型自動車
(車両重量1t未満)
3万8,210円
中型自動車
(車両重量1.5t未満)
4万6,410円
大型自動車
(車両重量2t未満)
5万4,610円

なお、ユーザー車検の場合は自分で持ち込めばその日で検査が完了するため、車が手元に戻ってくるまでの期間が短いといったメリットもあります。

業者に依頼する場合は、「業者が受け取る→検査場に持ち込む→返却」といった工程を必要とするため、車検が完了して手元に戻るまでおおよそ2日~3日はかかります。

そのため、素早く車検を終えたい場合にもユーザー車検は適しているでしょう。

クレジットカードでの分割払いにしてもらう

もしすでにクレジットカードを持っており、支払額を抑えたいと考えているのであれば、クレジットカードの分割払いを利用するのもおすすめです。

車検費用は支払い方法によっては分割払いができます。

たとえば、クレジットカードでの支払いなら分割払いを設定することによって、3回払いや12回払いなどの選択が可能です。

約10万円の車検代だとして、12回払いまで分割できれば、利息込みで1回あたり9,000円程度の支払い額まで負担を抑えられるでしょう。

また、カードの種類によっては36回払いといった選択もできるため、保有するクレジットカードの契約内容を確認して分割払いを検討してみるのもおすすめです。

ただし、分割の回数が多くなるほど利息負担額は大きくなるため、分割回数が多ければ安く済むわけではないことを覚えておきましょう。

金子賢司からのコメント

ファイナンシャルプランナー

分割払いは特別な手続きは必要なく、支払のときにレジで「分割払い」と言えば利用できます。利息負担がありますが、車検代が想像以上に高くなったときなどは、分割払いを検討してみましょう。

ただし分割払いを利用すると、長期にわたって返済することになるため注意が必要です。また分割払いは、2回払いまでなら利息がかかりません。どうしても利息負担は避けたいという方は、2回払いを選ぶと良いでしょう。

法定費用は分割できず現金での前払いとなるケースが多い

クレジットカードでの支払いを検討する上で、必ず知っておかなければならない重要ルールがあります。

それは「法定費用は原則として現金での前払いを求められる」という慣行です。

業者によっては法定費用を含めた全額を、クレジットカード払いで対応してくれるケースもあります。

しかし、法定費用だけは現金で支払うよう求められるケースがまだ多いです。

そのため車検費用をすべてクレジットカードで支払う計画を立てていたとしても、法定費用にあたる数万円だけは、別途現金で用意しておくと心強いです。

知らないまま当日を迎えてしまうと、いざ支払いのタイミングになって「現金が足りない!」という予期せぬ事態に陥りかねません。

支払い計画を立てる際は、このポイントを必ず念頭に置いておきましょう。

消費者金融を利用する

消費者金融とは、おもに個人に対して融資を行う貸金業者です。利用すれば借入限度額の範囲内で自由に借入・返済が可能です。

住宅ローンなどの借入とは異なり、消費者金融系のローンは使途が自由であるため、車検代に充てる目的でも借りられます。

また、消費者金融で借りる場合は銀行のローンなどと違い、最短即日で借入できるケースもあります。

そのため、車検までの期限がギリギリで、すぐにでもお金を確保したい場合には最適な対処法です。

ただし、上限金利が年18.0%程度と高めに設定されているため、借入額が大きいと返済が苦しくなる可能性がある点には注意しましょう。

なお、車検のための一時的な借入の場合は、利息0円の期間が30日間設けられているプロミスがおすすめの消費者金融です。

金利に対する心配がある場合には、プロミスのような無利息期間を有効活用して返済負担を抑えるのも一つの方法です。

金子賢司からのコメント

ファイナンシャルプランナー

消費者金融のカードローンは無担保・無保証で利用できるため、提供している金融機関にとってリスクが高い商品です。そのため住宅ローンやマイカーローンなど、利用目的が決まっているローンに比べると金利が高めに設定されています。

無利息期間中に返済できれば問題ありませんが、利息が発生しても、なるべく早く返済すれば利息は抑えられます。任意返済も活用して、少しでも元本を減らすよう心がけてください。任意返済とは通常の返済日とは別のタイミングで返済することを指します。

とはいえ、消費者金融カードローンは誰もが利用できる手段ではなく、利用時には注意すべきポイントもあります。

詳しくは記事の後半「車検費用を払えない場合の車検ローンやカードローンの選び方」で詳しく解説します。

一時的な借入なら即日審査可能なプロミス

プロミスは、無利息期間が30日間設けられているカードローンです。

無利息期間は「初回の借入をした日の翌日」から30日間であるため、契約が完了したその日から焦って利用する必要はありません。

たとえば、車検の日に初回の借入をした場合、車検を申し込んだ翌日から30日後までの間に返済できれば利息負担はありません。

そのため、短期間で返済できる目途がある人にとっては、負担を最小限に抑えられる対処法であると言えます。

また、プロミスで申し込んだ場合は最短3分※で融資が受けられる可能性がある点もおすすめポイントの一つです。
※申込みの時間帯や利用する銀行によって、当日中の融資ができない場合があります。

すぐに審査結果がわかるため、仮に審査に通らなかった場合はすぐに他の対処法の検討に移れるでしょう。

なお、借入利率は年4.5%~17.8%(実質年率)で、利用限度額は最大500万円です。

おすすめポイント

  • 初回利用日の翌日から30日間利息0円!※1
  • 申し込み、借入、返済24時間OK!
  • 最短3分※で借入可能!※2

※1.30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とweb明細利用の登録が必要となります。
※2.申込みの時間帯や利用する銀行によって、当日中の融資ができない場合があります。

実質年率年4.5%~17.8%
融資限度額最大500万円※1
融資スピード最短3分※2
審査時間最短3分※
Web完結
土日の対応インターネット・アプリを利用する場合は土日対応有り
コールセンターを利用する場合は平日9:00~18:00
在籍確認一部、必要な場合もある
郵便物の有無アプリを利用する場合はなし
カードレス
申込条件年齢18歳~74歳のご本人に安定した収入のある方
返済方法残高スライド元利定額返済方式

※1.新規契約時の融資上限:本審査により決定となります。
※2.申込みの時間帯や利用する銀行によって、当日中の融資ができない場合があります。

プロミスについて詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。

プロミス
借入金利年4.5%~17.8%
無利息期間30日間
融資時間最短3分※

おすすめポイント

  • はじめてご契約の方に最大1,000ポイント分のVポイントをプレゼント
  • Web契約で最短3分融資も可能※
  • 初めての方なら、30日間利息0円※

※融資時間:申込時間や審査により希望に沿えない場合があります。無利息期間:30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。新規契約時の融資上限:本審査により決定となります。18歳、19歳の申込みについて:申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類の提出が必須となります。高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込できません。

車検ローンを利用する

「多少金利が高くなってもいいから、とにかく面倒な手続きを省いて、今すぐお金を用意したい」と考えている人には、車検ローンがおすすめです。

車検ローンとは、主に車検業者やディーラーが用意しているローンであり、主に信販会社と提携しているケースが多いです

車検を申し込む際に同時に申し込めるため、他の借入先を探す必要がありません。

ただし、消費者金融のローンと同様に金利がやや高めに設定されているケースが多いため、負担が大きくなりやすいです。

また、消費者金融系のローンと比べると無利息期間がないため、短期間で返済できる目処が立っていたとしても利息負担が最初からかかってしまうでしょう。

マイカーローンを利用する

車検の満了日までは時間に余裕があり、お金を借りたいけど支払い総額を少しでも抑えたいと考えているなら、マイカーローンを検討してみましょう。

マイカーローンとは、車を購入するときに利用できるローンです。基本は車を購入する際に利用するローンではありますが、商品によっては使途が車検代の支払いの場合でも利用できます。

ただし、すべてのマイカーローンが車検代に充てられるわけではない点には気を付けましょう。

なお、マイカーローンは消費者金融系ローンや車検ローンなどと違い、やや金利が抑えられているのが強みです。

たとえば、JAのマイカーローンの場合は、金利が年1.59%~3.09%(固定金利5年の場合)といったように比較的低く設定されています。

審査がやや厳しい傾向にはありますが、過去に事故履歴がない、収入が安定している、といった条件に当てはまるのであれば問題なく利用できるでしょう。

※参考:JAネットローン

車検費用の支払いを後払いや分割払いにできるか交渉する

実現する可能性は低いですが、業者に支払いを待ってもらえないか直接交渉してみるのも一つの方法です。

各種ローンやクレジットカードの利用が難しいのであれば、車検を依頼する業者へ直接、後払いや分割払いが可能か交渉してみるのもひとつの手です。

たとえば、翌月の給与でまとめて支払いができるといった場合には、その旨を伝えれば1か月だけ待ってもらえるかもしれません。

何か月も待ってもらうことは不可能に近いですが、短期間であれば可能性はあるでしょう。

なお、支払いを待ってもらう交渉をする際は、必ず誠意をもってお願いするべきです。

本来なら決められたタイミングで払うのがルールであり、そのルールを逸脱してこちらの都合にあわせてもらうのですから、誠意がなければ相手が受け入れてくれる可能性は低くなります。

少しでも交渉を受け入れてもらえる可能性を高めるためにも、払う意思を前提として伝えつつ誠意をもって交渉に臨みましょう。

また、当然ですが支払いの目途を明確に伝えることが必須です。

具体的な交渉の進め方や、成功率を上げる伝え方のコツは、この記事の後半「車検費用が支払えないときはどのように相談すべき?車検業者への伝え方を解説」で詳しく解説します。

親族や知人からお金を借りる

あらゆる金融機関からの借入が困難な場合や、頼れる親族や知人が周囲にいる場合は、その人たちに相談してお金を借りるという選択肢があります。

親族や知人からお金を借りられれば、利息が発生はしないため負担を最小限にしてお金を工面できます。

ただし、親族や知人からお金を借りるという行為自体は、その人との関係性がしっかりと構築されている場合にのみ推奨できる方法です。

金の切れ目が縁の切れ目ともいうように、お金は関係性を悪化させる要因にもなるため、軽い気持ちで借りないようにしましょう。

そのうえで、親族や知人からお金を借りられれば、返済までの期間に猶予をもたせてくれるかもしれません。

相手方との関係性を考慮したうえで、この対処法を講じるべきかどうか慎重に判断しましょう。

車を売却してしまう

毎日車を利用している人の場合はおすすめできませんが、たまにしか利用しない人の場合は売却して、レンタカーの利用に切り替えるのも一つの方法です。

また、今後車検代を工面できる目途が立たず、これまでご紹介した対処法も検討できない場合にも、売却を最終手段として考えるのも手です。

車は保有しているだけで税金や駐車場代などの費用がかかり続けるため、売却してしまえばそういった出費も減らせます。

出費を減らせれば他のことに費用を補填できますし、貯蓄に回すことも可能です。

貯蓄に回した結果、経済面においてある程度の余裕ができれば再び購入の検討もできるでしょう。

いずれにせよ、費用の工面が難しくて自身の負担が大きすぎる場合には、車を手放して態勢を立て直すのも重要な選択の一つです。

金子賢司からのコメント

ファイナンシャルプランナー

車を売却して、新たな車を購入しない場合は、自動車保険の解約も必要です。何もしないと車がないのに自動車保険料だけ引き落とされるため注意してください。

また自動車保険は、無事故で保険を使わないと保険料が少しずつ安くなっていく仕組みです。割引が適用になっている可能性があるため、車を売却して買い替える予定がないときは保険会社に連絡して「中断証明書」を忘れずに発行してもらってください。

一時抹消登録をして車の利用を一定期間やめる

「愛着のある車を手放したくはない。でも、どうしても今すぐ車検代を用意するのは無理……。」と感じる人におすすめなのが「一時抹消登録」です

一時抹消登録とは、運輸支局で手続きを行い、ナンバープレートを一時的に返却することで、車を所有したまま公道を走れない状態にする制度です。

手続きが完了した瞬間から、毎年課せられる自動車税の支払いがストップします。

しかし、デメリットもあります。一時抹消登録した車に再び乗るためには、もう一度手間とお金をかけて再登録と車検を受け直す必要があるという点です。

そのため、海外赴任や長期入院など、本当に「長期間」車に乗らないことが確定している人には有効な方法です。

しかし数か月程度の短い期間では、節約できる税額より再登録の費用のほうが高くつき、かえって損をしてしまう可能性があります

どの程度車に乗らずに生活できそうか、慎重に考えた上で判断しましょう。

車検が切れた車を放置してはいけない5つの理由と対処法

車検の期限が過ぎて、車検切れになるとその車に乗って公道を走れません。

仮に車検切れの車に乗って公道を走った場合、法令違反として罰則が課されます。

「車検の期限をうっかり忘れていて、指摘されてはじめて気づいた」といった悪意のないケースでも、罰則を課されることには変わりありません。

そのため、車を保有する人は、車検切れに最新の注意を払わなければいけません。

車検切れの車を運転すると、具体的にどのようなリスクが待ち受けているのでしょうか。

  • 法律違反で罰則が課せられる
  • 自賠責保険の適用外になってしまう
  • 事故を起こしたときの出費が高額になり自己破産につながる可能性がある
  • 車検のための移動に手間や費用がかかる
  • 車に乗っていなくても所有しているだけで自動車税の納税義務は発生し続ける

なお、車検の期限は車のフロントガラスの上部に貼られているシールで確認できるため、定期的にチェックすることを推奨します。

また、車検を受けるために整備工場へ車を移動させる際も、エンジンをかけて運転するのはNGです。

レッカーでの輸送や、特別な手続きが必要になります。その具体的な方法も、このあとわかりやすく解説していきますね。

法律違反で罰則が課せられる

具体的な罰則としては、以下の3点が挙げられます。

  • 6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金
  • 違反点数6点
  • 30日間の免許停止

※引用:道路運送車両法|e-GOV法令検索

多くの場合は罰金、違反点数6点、30日間の免許停止になるでしょう。

逃れる方法はないため、実際に罰せられると移動手段がなくなるだけでなく、資金不足などの問題を抱える可能性も高まります。

仮に罰せられた後に車検をする流れになると、罰金と車検代の両方を払わなければいけないため、経済的な負担はさらに大きくなります。

車検代で15万円かかったとしたら、罰金とあわせて最大45万円ほどかかってしまい、場合によっては手持ち資金がなくなってしまうことも考えられるでしょう。

▼罰金についてはこちらの記事でも紹介しています。

自賠責保険の適用外になってしまう

自賠責保険とは「自動車損害賠償責任保険」の略で、契約が義務付けられている保険です。

自賠責保険は基本的に車検時に更新されるため、車検に通さなければ自賠責保険は更新されず、車検切れの車は保険適用外としての扱いになります。

なお、自賠責保険に加入していない状態での乗車は違反です。もし乗車した場合は自動車損害賠償保障法に基づいて、以下の罰則が課せられます。

  • 1年以下の懲役または50万円以下の罰金
  • 違反点数6点
  • 30日間の免許停止

※引用:自動車損害賠償保障法|e-GOV法令検索

車検切れの状態で乗車した場合、「車検切れの状態での乗車に対する罰則」と「自賠責保険非加入の状態での乗車に対する罰則」の両方に対する違反となるため、罰則はさらに重くなります。

両方の違反となった場合の罰則の詳細は以下の通りです。

  • 1年6カ月以下の懲役または80万円以下の罰金
  • 違反点数6点
  • 90日間の免許停止

※引用:刑法|e-GOV法令検索

車検切れで乗車しているケースのほとんどが、この罰則にあたる可能性が高いでしょう。

事故を起こしたときの出費が高額になり自己破産につながる可能性がある

罰金や免許停止もさることながら、車検切れの状態で最も恐ろしいのは、万が一交通事故を起こしてしまった場合のリスクです。

そう言い切れる理由は「自動車保険が使えなくなる可能性が極めて高いから」です。

車検切れである場合、強制保険である「自賠責保険」が切れている可能性が高いでしょう。

もしその状態で事故を起こしてしまった場合、被害者への治療費や賠償金(死亡事故の場合は最高3,000万円)を、すべて自己負担しなければなりません

さらに、任意保険の契約書にも、法律違反時の事故は補償の対象外とする「免責条項」が定められているのが一般的です。

そのため自賠責保険以外の自動車保険に加入していたとしても、保険では一切カバーされません

そのため、一度の交通事故でも「自己破産」に陥ってしまう可能性が一気に高くなるのです。

車検のための移動に手間や費用がかかる

罰則や事故、といった深刻な話だけでなく「余計な出費と手間がかかる」という身近なリスクも存在します。

整備工場へ持ち込むという目的であっても、エンジンをかけて公道を走れば「無車検運行」として罰則の対象となってしまいます。

そのため、車検業者まで車を運ぶには、以下のような特別な方法をとらなくてはなりません。

方法意味出費や時間
レッカー車などでの輸送整備工場などに依頼し、車をけん引または積載して運んでもらう方法基本料金だけで1万円~1万5,000円以上
仮ナンバーの取得市区町村の役所で「仮ナンバー」を申請窓口手数料750円、自賠責保険未加入の場合は1か月分の加入料金約5,000円
役所の窓口で手続きする必要あり

本来支払わなくてもよいはずの費用がかかってしまいますし、平日仕事をしている中で役所に行くのも大変です

そのようなデメリットもあるため、期限切れになる前にきちんと車検を受けるのがベストです。

車に乗っていなくても所有しているだけで自動車税の納税義務は発生し続ける

車検切れの車に乗らずガレージに放置していても、それだけで安心はできません。乗っていなくても、毎年「自動車税」を支払う必要があるからです

自動車税は毎年4月1日時点での車の所有者に対して課せられます。車検が切れて公道を走れない状態であっても、車の登録情報が残っている限り、納税義務は消えずに発生し続けるのです。

税金の支払いを回避するには、運輸支局で「一時抹消登録」の手続きを行う必要があります

もし、この自動車税を支払わずに滞納してしまうと、延滞金が加算されていきます。

さらに度重なる督促を無視し続けた場合、あなたの給与や預金口座といった財産が強制的に差し押さえられてしまうかもしれません。

車検切れの車を車検業者に移動するためにはレッカーや仮ナンバーが必要

車検切れの車を車検業者に移動するためには車を運搬してもらうケースと仮ナンバーを取得するケースがあります。

レッカー移動をする場合

  1. 車検を依頼したいディーラーや整備工場に連絡する
  2. 車が車検切れであることを伝え、引き取り(レッカー移動)を依頼する
  3. 業者と日時を調整し、指定した場所へ引き取りに来てもらう

仮ナンバーを取得する場合

  1. 申請に必要な書類(車検証、有効期間内の自賠責保険証、印鑑、本人確認書類など)を用意する
  2. お住まいの市区町村役場の窓口へ出向く
  3. 申請書に必要事項を記入し、手数料を支払い、その場で仮ナンバーを受け取る

費用面だけを考えれば、数千円のレッカー代に比べて数百円の手数料で済む仮ナンバーの取得に軍配が上がります

しかし、仮ナンバーの取得には、有効な自賠責保険への加入が必須であり、さらに平日の日中に役所へ出向く手間と時間がかかります。

そのようなデメリットも考慮して、ご自身の状況に合った方法を選びましょう。

車検費用が支払えないときはどのように相談すべき?車検業者への伝え方を解説

車検費用の支払いが難しいと感じたとき、まず試すべきは業者への相談です。しかし、ただ「払えません」と伝えるだけでは、事態は好転しません。

「どうやって相談すればいいのか?」という具体的な方法を知っているかどうかが、車検業者との交渉を大きく左右します

相手に「この人なら信頼できるし、なんとか協力してあげたい」と思ってもらえれば、状況もプラスに傾きやすいでしょう。

この章では、車検業者との話し合いについて、伝え方のコツをご紹介します。

  • 相談に最適なタイミング
  • 相談しやすい業者の特徴
  • そのまま使える相談時の例文
  • 車検費用に関する交渉のポイント
  • 避けるべきNGな伝え方

少しでも退去費用の負担を軽くできるよう、上記を学んで実践してみましょう。

相談のベストタイミングは見積もり後・入庫前

支払い相談を成功させるために、何よりもまず押さえるべきは、話を切り出す「タイミング」です。

そのベストタイミングとは、ずばり「見積もりが出た後かつ、実際の作業(入庫)が始まる前」。この機会を逃さないことが、交渉を進める上での鍵となります。

見積もりが出た後であれば、あなたも業者も「今回の車検に総額いくらかかるのか」という正確な金額を共有できているため、具体的な相談がしやすくなります。

そして、作業が始まる前であれば、業者側もまだ高価な部品を発注したり、分解作業に着手したりしていません。

つまり、業者側にもまだ「引き返せる余裕」があるため、車検費用に関する相談に耳を傾けてくれやすいのです。

逆に、すべての作業が終わった後に「払えません」と切り出すのは最悪のタイミングと言えるでしょう

支払い相談がしやすい業者の特徴とは?

車検費用に関する相談の相手となる「業者のタイプ」によっても、効果的なアプローチが異なります。

それぞれの特徴を知っておきましょう。

  • 地域密着型の工場
    地域での評判やお客一人ひとりとの信頼関係を大切にしているため、マニュアルにとらわれない柔軟な対応を期待しやすい傾向がある
  • 大手チェーンやディーラー
    会社として支払いルールがしっかり決まっていることが多いものの、相談に乗ってくれる可能性は十分にある

ただし、覚えておいてほしいのは、どのタイプの業者であっても、交渉が思い通りに行くとは限らないということです。

関係がよいからといって、必ずしも相談に乗ってもらえるとは限りません。ここで挙げたのはあくまで一般的な傾向として理解しておきましょう。

車検費用に関する相談の例文とポイント

とはいえ、いざ相談するとなると、緊張して頭が真っ白になってしまうこともありますよね

そこで、ここでは電話口でそのまま使える具体的な例文をご用意しました。

相談時の例文は、主に以下の5ステップで構成されています。

  1. 丁寧な切り出し:まずは相手の都合を気づかう姿勢を見せる
  2. 正直な状況説明:依頼の意思を示した上で、支払いが困難な状況を伝える
  3. 【最重要】支払い意思を明確に伝える:「必ず支払う」という意思を伝え、相手を安心させる
  4. 具体的な支払い代替案の提示:自分なりの返済プランを具体的に示す
  5. 相手の意向を伺う柔軟な姿勢:自分の要求を押し付けず、相手の意見も尊重する

「払えません、なんとかしてください」とただ丸投げするのではなく、こちらから具体的なプランを提示することが、交渉を建設的に前に進める上で非常に重要です。

以下が具体的な例文となります。こちらは電話で相談を持ちかけるシーンを想定しています。

あなた:「お世話になっております、〇〇です。先日いただきました△△(車種名)の車検見積もりの件で、少しご相談したいことがあるのですが、担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか?」

(担当者に代わる)

あなた: 「お時間いただきありがとうございます。さっそくですが、先日のお見積もり、ぜひお願いしたいと考えております。ただ大変申し上げにくいのですが、正直に申しますと、今回ご提示いただいた金額を現時点で一度にお支払いするのが少々厳しい状況でして……。」

あなた: 「もちろん、修理費用をお支払いする意思はございます。つきましては、大変恐縮なのですが、たとえば〇回程度の分割でお支払いすることは可能でしょうか?もし難しいようでしたら、ほかに何か貴社でご提案いただけるお支払い方法などございますか?」

支払いが厳しいという状況を正直に伝える

先ほどの例文には、ただ丁寧なだけでなく、交渉を有利に進めるための重要なポイント(ロジック)が隠されています。

それを理解すれば、より自信を持って交渉に臨めるようになるはずです。

ポイント説明
正直さ正直に話すことで、交渉の土台となる信頼関係を築ける。
支払い意思の表明業者の「代金をきちんと回収できるか」という最大の不安を払拭し、交渉をスムーズに進めやすくする。
具体的な代替案「なんとかしてください」という丸投げではなく、「〇回払いなら毎月〇円支払えます」といった具体的な計画を示すことで、責任感と主体性を伝え、業者側も検討がしやすくなる。

上記を意識すれば、業者への相談もしやすくなるはずです。

強気に進めようとするのではなく、あくまでこちらがお願いする立場であることを忘れないようにしましょう。

車検費用の交渉時に必ず避けるべきNGな伝え方

交渉を成功させるためには「やるべきこと」を知るだけでなく「やってはいけないこと」を理解しておくことが重要です。

誠実な対話を心がけていても、ひとつの不適切な言動が、うまくいくはずだった交渉を一瞬で台無しにしてしまう可能性もあります

以下に挙げるのは、必ず避けるべきNGな伝え方です。

  • 感情的になる(怒る、泣き落とす、過度に卑屈になるなど)
  • 嘘をつく(収入状況や支払えない理由など)
  • 連絡なしに滞納する、あるいは無視する
  • 高圧的な態度や脅しとも取れる言動
  • 曖昧な要求や責任転嫁

これらの行動は「まともな話し合いができない」「関わるとリスクが高い」と相手に感じさせてしまいます。

せっかく相談したくても、業者は心を閉ざして規則通りの対応しかしてくれなくなるでしょう。

車検費用を払えない場合の車検ローンやカードローンの選び方

もし業者との交渉がうまくいかなかった場合、ローンを検討してみるのがおすすめです。

消費者金融のようにスピーディーに借りられるローンや金利をなるべく抑えたローンなど、選択肢はいくつか存在します。

ここからは、ご自身の状況にあったローンを選ぶための方法やポイントについてご紹介していきます。

まず、ローン選びを理解しやすくするために、基本的な「トレードオフの関係」を知っておきましょう。

それは「金利の低さ」を求めれば「手間や時間」がかかる、という傾向です。

逆に手軽さやスピードを求めれば、その分金利は高くなりやすいです。

この基本ルールを頭に入れた上で、以下の内容を読み進めてみてください。

  • 車検費用をカバーできるローンは3種類
  • 目的別のローン選び方ガイド
  • おすすめカードローン

これらの情報を知ることで、ローン選びの迷いを大きく軽減できるでしょう。

車検費用をカバーするためのお金を借りられるローンは3種類

車検費用をカバーできるローンは、大きく3つに分類できます。それぞれの違いを理解することが、ローン選びの第一歩です。

  • 銀行系マイカーローン
    銀行や信用金庫が提供。最大の魅力は金利の低さだが、審査が厳しく時間もかかる
  • 車検ローン
    車検業者で申し込める。手続きが手軽な一方、金利は銀行ローンより高め
  • 消費者金融カードローン
    融資までがスピーディーだが、金利は3つの中で最も高い傾向にある。ただし無利息期間を設けているカードローンも多い

ご覧の通り、金利が最も低い傾向にある銀行系ローンは審査に時間がかかってしまいます。

一方、消費者金融カードローンなら最短即日で借入できますが、金利は高めです。

あなたに合うのはどれ?車検費用のためのローンの選び方

完璧なローンというものは、残念ながら存在しません。だからこそ、ローン選びで最も大切なのは「ご自身が何を一番優先したいか」をはっきりさせることです

その判断基準となる「ものさし」として、以下の3つを提示します。

  • 金利の低さ(安さ)
  • 手続きの手間(手軽さ)
  • 融資までのスピード(速さ)

この3つのうち、あなたがどれを最優先するのかを考えてみてください

そうすれば、あなたにとってベストなローンが見えてくるはずです。 これから、それぞれの項目ごとに最適なローンをご紹介します。

金利をなるべく抑えたいなら銀行系マイカーローン

もしあなたが「支払う総額をとにかく安く抑えたい」と金利の低さを最優先するなら、銀行系マイカーローンが第一候補となるでしょう。

最大のメリットは、ほかのローンに比べて金利が年1.0%~5.0%程度と低めに設定されている点です。

借りる金額が同じでも、最終的に支払う総額を減らせます。

しかし、いくつかのハードルも存在します。

金融機関が慎重に返済能力を確認するため「審査が厳しい」「融資までに時間がかかる」「提出書類が多い」といったデメリットもあるのです。

そのため銀行系ローンは、車検満了まで1か月以上の時間的余裕があり、計画的に準備を進められる人向けの選択肢と言えます。

手続きの手間を省きたいなら車検ローン

もし「複雑な手続きは苦手だ」と手続きの手軽さを最優先するなら、車検ローンが最も有力な候補になります

車検ローンの最大のメリットは、車検の見積もりからローンの申込みまで、すべてを車検業者の窓口のみで完結できる手軽さです。

審査も比較的スピーディーに進むため、面倒な手間をかけずに借入を済ませたい人には最適です。

ただし、その手軽さと引き換えに、金利は銀行ローンよりも高めに設定されていることが一般的。

また注意点として、ローンを完済するまで車の所有者の名義がローン会社になる「所有権留保」という状態になるケースが多いことを覚えておきましょう。

ご自身の車の所有権がローン会社にある場合、返済期間中は車を自分の判断で自由に売却したり、譲渡したりできなくなります

審査スピードを最優先するなら消費者金融カードローン

車検の満了日まで時間がなく、一刻を争う緊急事態。そのような「融資スピード」を最優先する場合には、消費者金融カードローンがおすすめです。

消費者金融カードローン最大のメリットは、手続きスピードです。最短で申込み当日に融資を受けられます

しかし、その驚異的なスピードと引き換えに、金利は3つのローンの中で最も高い傾向にあります。

そのため、あくまでほかの手段が間に合わないような「緊急時の選択肢」と位置づけるべきです。

ただし多くの大手消費者金融では、初めての利用者向けに30日ほどの「無利息期間」を設けています

その期間内に完済できるのであれば、利息負担なく車検費用をカバーできるでしょう。

プロミス
借入金利年4.5%~17.8%
無利息期間30日間
融資時間最短3分※

おすすめポイント

  • はじめてご契約の方に最大1,000ポイント分のVポイントをプレゼント
  • Web契約で最短3分融資も可能※
  • 初めての方なら、30日間利息0円※

※融資時間:申込時間や審査により希望に沿えない場合があります。無利息期間:30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。新規契約時の融資上限:本審査により決定となります。18歳、19歳の申込みについて:申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類の提出が必須となります。高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込できません。

ローンを利用する前に知っておきたい4つの注意点

ローンを利用してから「こうなるはずじゃなかった」と後悔しないためにも、ここからは必ず知っておきたい4つの注意点をご紹介していきます

以下のポイントを把握しておけば、返済で苦しんだり、いざというときにローンを組めなくなったりする事態を回避しやすくなるはずです。

  • 必要最低限の金額だけを借りる
  • 無理のない返済計画を必ず立てる
  • 各種ローンには審査があるため通らない可能性もある
  • 審査に落ちても焦って次々に申し込まない

以下で、それぞれの注意点について詳しく解説していきます。

必要最低限の金額だけを借りる

4つの注意点のうち、最もシンプルでありながら、最も重要なポイントが「必要最低限の金額だけ借りる」です

ローンを申し込むと、あなたが実際に必要な金額よりも大きな「利用限度額」が提示されることがあります。

それでも「車検費用であと8万円足りない」のであれば、借りるお金はきっちり8万円だけにしましょう。

なぜなら、ローンの利息は、借りたお金(元金)の額が大きければ大きいほど、雪だるま式に増えていくからです。

必要以上にお金を借りると、あなたが払う必要のなかったはずの「無駄な利息」を、自ら進んで支払うことになります

利用限度額は「借りられる上限」であって「借りるべき金額」ではありません。

無理のない返済計画を必ず立てる

2つ目の注意点は、お金を借りる「前」に必ずやっておくべき、非常に大切な準備についてです。

それは「毎月いくらずつ、何か月かけて返済していくのか」という具体的な返済計画を必ず立てること

お金を借りる瞬間よりも、その後の返済期間のほうがずっと重要だからです。

多くの消費者金融のウェブサイトには「返済シミュレーション」が用意されています。

これを活用し「どの返済額なら、自分の収入でも無理なく返済できるか?」「完済までに支払う利息の総額はいくらになるのか?」を、借りる前に必ず具体的な数字で把握しておきましょう。

各種ローンには審査があるため通らない可能性もある

3つ目の注意点として、ローンは申し込めば誰でも利用できるわけではない、という現実を知っておく必要があります。

ローン契約の前には、必ず金融機関による「審査」をクリアしなければなりません。

ローン審査とは「返済能力」を慎重に見極めるためにさまざまな情報をチェックするステップのことです。

その結果次第では、残念ながらローンを利用できない(審査に落ちる)可能性も十分にあります。

審査の具体的な基準は公開されていませんが、主に以下のような項目が総合的にチェックされていると考えられています。

項目説明
収入年収の金額だけでなく、毎月安定した収入が続いているかという「安定性」が重視されます。
勤務先・勤続年数勤続年数が長いほど、収入が安定していると評価されやすい傾向にあります。
ほかの借入状況ほかに住宅ローンやカードローンなどの借入が多すぎると、返済能力に余裕がないと判断されやすいです。

つまり、安定した収入が長く続いており、ほかに多額の借金を抱えていない人が、審査に通りやすいと言えるでしょう。

また審査では、過去の金融取引の履歴である「信用情報」が必ずチェックされます。

特に、以下のような記録が信用情報機関に残っていると、審査に悪影響を及ぼす可能性があります。

  • クレジットカードの支払いを長期間延滞した記録
  • 携帯電話本体の分割払いを滞納した記録
  • 債務整理(自己破産など)を行った記録

上記のような「事故情報」は、解決してから5年ほど記録が残ります

その間は、新しいローンの審査に通るのが非常に難しいと心得ておきましょう。

審査に落ちても焦って次々に申し込まない

4つ目の注意点は、特にローンの審査に一度落ちてしまった人がパニックになり、ついしてしまいがちな失敗を防ぐための大切なポイントです。

もし審査に落ちてしまっても、決してやってはいけない行動。

それは、焦って短期間に複数のローンへ次々と申し込むことです。

なぜなら、あなたがローンに申し込んだという「申込み履歴」は、信用情報機関に6か月間しっかりと記録されてしまうからです。

金融機関から見れば、短期間に多数の申込みがある人は「よほどお金に困っているリスクの高い人物」と見なされる傾向があります。

その結果、本来なら通るはずだった審査にまで通りにくくなる「申込みブラック」と呼ばれる状況に陥ってしまうリスクが高くなります

審査に落ちた場合は、まず最低でも6か月は期間を空けるのがおすすめです。

その間に、審査に落ちた原因を考えるなど、冷静に対処するのが重要です。

また車検のタイミングが近づいている場合は、なるべく早めに車検業者へ状況を説明してみましょう。

車検費用のよくある質問

Q.車検ローンを組めない場合どうすればよいですか?

もしローン審査に落ちてしまっても、決して「ゲームオーバー」ではありません。

ローンでお金を借りる以外にも、選択肢はいくつかあります。

項目説明
別の支払い方法を試すクレジットカードの分割払いや銀行・消費者金融の別カードローン、業者独自の「自社ローン」などを検討する
他人の助けを借りる安定収入のある家族などに「保証人」になってもらう、または最終手段として家族・知人から借りる(借用書作成などの誠実な対応が必須)
車検費用を安くする借入額そのものを抑えるため、複数の業者に見積もりを依頼し、より安い業者へ切り替えることを検討する

このように、方法はひとつではありません。諦めてしまう前に、まだ試せる手段が残されていないか、冷静に確認してみましょう。

Q.車検費用の支払いを待ってもらったり後払いにしたりできる?

結論、条件付きではあるものの、可能性はあります。

しかし、あくまで業者側の善意による例外的な対応であり、必ずOKしてもらえるわけではありません

交渉の可否は、費用の種類によって異なります。

  • 法定費用(税金・保険料)
    業者が国などに立て替えて支払う公的なお金なので、後払いや分割が難しい場合も多い
  • 車検基本料・整備費用
    交渉の余地が比較的大きい

ただ「待ってください」とお願いするのではなく「いつまでに、いくらなら確実に支払えます」という具体的な支払い計画を提示するのがおすすめです。

誠実で責任感のある姿勢が、相手の信頼を勝ち取るために重要です。

Q.車検費用が高すぎる気がするのですが、なぜ高額になってしまうのですか?

車検費用が高額になる背景には、さまざまな原因が考えられます。ご自身の状況がどれに当てはまるか、以下の表でチェックしてみてください。

項目説明
車の状態が原因走行距離の長さや年式の古さによる部品交換の増加、日頃のメンテナンス不足などが費用増の要因となる。
選んだ業者が原因手厚い分費用が高くなりがちなディーラーを選んだ場合や、不要な「予防整備(過剰整備)」が見積もりに含まれている可能性。
法律上の仕組みが原因新車登録から13年・18年経過後、自動車重量税が上がる「重課」の対象となり、費用負担が増える。

つまり、年式が古く走行距離の多い車に乗っており、手厚い整備を提案するディーラーで車検を受ける人は、車検費用が高額になりやすいと言えます

もし見積もりに納得がいかない場合は、ほかの業者にも見積もりを依頼したり、整備内容について担当者に確認したりするのがおすすめです。

まとめ

今回は、車検費用が払えないという差し迫った状況への対処法を、さまざまな角度から解説してきました。

ご自身の状況によってベストな対処法は異なるため、ご紹介した中からご自身に合うものを選んで実践してみてください。

もし「期日が迫っていて、すぐにお金が必要だ」という緊急事態であれば、消費者金融カードローンといった選択肢がマッチしているでしょう。

とはいえ、なるべくならお金を借りずに対処するのが理想です。

まずは、車検業者そのものを見直して費用を根本から安くできないか検討してみること。

もしくはお付き合いのある業者に誠実に相談してみるのが最初のアクションとしておすすめです。

お金の悩みは一人で抱え込まず、まずは行動するのが大切。

この記事が、あなたの不安を解消し、次の一歩を踏み出すための後押しとなれば幸いです。

金子賢司からのコメント

ファイナンシャルプランナー

車検費用はカードローンや車検ローン、マイカーローンといったローンを利用して支払うこともできますが、利息がかかるうえ、毎月返済しなければなりません。車検費用は車を保有している以上、初回のみ3年、それ以降は2年ごとに必ずかかるお金です。

このように利用時期が決まっている支出は、毎月積み立てて計画的に準備をするよう心がけてください。ローンを利用すれば、利息を支払うことになりますが、貯金で準備すれば利息が受け取れます。

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