「支払い名人」徹底解説!リボ払いの仕組みもおさえて上手に使おう
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「支払い名人」とはJCBカードの自動リボ払いサービスのことですが、どのような仕組みなのかをご存じですか?
「リボ払いはぜったいにしない」と固く心に誓っている人も、支払い名人のメリットを知ることでもっとお得にクレジットカード利用ができるようになるかもしれません。
支払い名人の具体的な仕組みを知り、どのような人に支払い名人が向いているのかを知りたいと思いませんか?
今回は支払い名人とはどのような支払方法なのかを解説するとともに、リボ払いの利息を極力少なくする方法や支払い名人を前倒しで返済する方法についてもご紹介していきます。
これで支払い名人の支払い方法やメリット、注意すべき点を知り、自分が支払い名人を利用するべきかどうかの判断がつくようになります。
是非最後までお読みいただき、自分が支払い名人の利用に向いているかどうかを確認してみてください。
▼JCBカードについては、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
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JCBカードの自動リボ払い「支払い名人」の仕組み

それではさっそくJCBカードのリボ払い、「支払い名人」の仕組みについて解説していきます。これで支払い名人とはどういうものなのかを正しく理解できるようになります。
支払い名人の特徴
支払い名人には、
という3つの特徴があります。
それぞれの特徴について具体的に解説していきます。
設定した支払額を越えたらリボ払い
支払い名人は「設定した支払額を越えたらリボ払い」という仕組みになっています。
言い換えれば、設定した支払額を超えない限りは普通の1回払いと変わりない、ということになります。
その上、支払額は毎月ごとに設定し直すことのできるメリットもあります。
口座から現金を引き出さなければならないというような予定外の出費がある月は、支払額を少なめに設定するといった運用が可能になることから、お金の管理がコントロールしやすくなります。
リボ払いの初回手数料は無料
支払い名人によるリボ払いの初回手数料は無料となっています。
通常のリボ払いであれば初回の支払いからリボ払い手数料がかかりますが、支払い名人なら初回手数料はかからず、2回目以降の支払いからリボ払い手数料が発生する仕組みになっています。
つまり、設定した支払額を超えてリボ払いになったとしても初回支払い分の手数料は無料となるお得な仕組みになっているのです。
ショッピング保険が付帯
支払い名人に登録すると国内のショッピング保険(利用付帯)が適用されます。
ショッピング保険とは、万が一の盗難や破損等があった場合でも購入した商品に保険がきくというもので、購入日から90日間、年間最高100万円まで補償してもらえます。
JCBカードには国内購入のショッピング保険がついていないものがあるのですが、「支払い名人」を使えば、国内で購入した商品にショッピング保険を適用させることができるようになります。
ただしショッピング保険の注意点として、1回の事故につき3,000円の自己負担金がかかる点が挙げられます。
しかし購入した商品が50万円だった場合は、自己負担金3,000円を支払うことで最高補償額として49万7,000円を受け取ることができるということです。
大きなお買い物になるほど、安心してクレジットカード払いをすることができるようになります。
支払い名人のリボ払いは元金定額リボルビング方式
支払い名人のリボ払いは「元金定額リボルビング方式」を採用しています。
支払い金額がコントロールしやすいのは、支払い残高にかかわらず支払い元金は一定額となる「元金定額リボルビング方式」を採用しているからなのです。
また、初回の支払いは手数料がかからないため元金のみの支払いとなりますが、2回目以降の支払いについては「元金+支払額に応じた手数料」を支払うことになります。
手数料は、利子・利息・金利を意味します。
たとえばリボ払い手数料の実質年率が15.0%(※)の場合で支払いシミュレーションをすると、以下のような結果となります。※詳細は公式サイトをご確認ください。
元金 | 手数料 | 支払額 | 支払い総額 | |
---|---|---|---|---|
初回(8/10) | 10,000円 | 0円 | 10,000円 | 10,000円 |
2回目(9/10) | 10,000円 | 764円 | 10,764円 | 20,764円 |
3回目(10/10) | 10,000円 | 616円 | 10,616円 | 31,380円 |
4回目(11/10) | 10,000円 | 509円 | 10,509円 | 41,889円 |
5回目(12/10) | 10,000円 | 369円 | 10,369円 | 52,258円 |
6回目(翌年1/10) | 10,000円 | 254円 | 10,254円 | 62,512円 |
7回目(翌年2/10) | 10,000円 | 127円 | 10,127円 | 72,639円 |
上記の場合ですと、7万円のお買い物に対するリボ払い手数料の合計額は2,639円となります。
2回目以降は元金が減っていくため、手数料の金額もそれに応じて減少していくことがわかります。
上記の計算はあくまでシミュレーションのため、実際のリボ払い手数料については、公式サイトをご確認ください。
支払い名人の登録・設定金額変更の方法
支払い名人の登録と設定金額変更方法は、
- JCBカード会員WEBサービス「MyJCB」にログインする方法
- 「支払い名人」設定変更届を郵送する方法
- 電話で手続きする方法
の3つがあります。
支払い名人は一度登録すると解除するまで継続されるため、毎月登録する手間がかからずに済みます。
支払い名人の登録と設定金額変更登録締切の日は以下3つのパターンがあります。
- 支払日の5営業日前午後7時55分まで
- 6営業日前の前日午後7時55分まで
- 前月20日午後7時55分まで
原則としてほとんどの人が①の「支払日の5営業日前午後7時55分まで」に当てはまります。
なぜなら、
- 一部の金融機関を支払口座に設定している場合は、②の6営業日前の前日午後7時55分まで
- 支払い口座が設定されていない場合は、③の前月20日午後7時55分まで
となるからです。
②の6営業日前の前日午後7時55分までとなる一部の金融機関は以下のとおりです。
- あおぞら銀行
- 京葉銀行
- 新生銀行
- 東京都民銀行
- 信用金庫
- 信用組合
- 農業協同組合
- 生協
- 証券口座
- 農林中央金庫
- 信用漁業協同組合連合会
- 信用農業協同組合連合会
具体的な変更登録締切日については、JCBのサイトで確認することができます。是非チェックしてみてください。
JCB|変更登録締切日
ここまで支払い名人の仕組みとして以下3つの解説をしてきました。
- 支払い名人3つの特徴(設定した支払額を越えたらリボ払い、リボ払いの初回手数料は無料、ショッピング保険が付帯)
- 支払い名人のリボ払いは元金定額リボルビング方式
- 支払い名人の登録・設定金額変更の方法
続いて支払い名人のメリットと注意点について確認していきましょう。
支払い名人のメリットとデメリット

支払い名人は「支払い金額の管理がしやすい」というメリットがある反面、「利息が膨らみやすい」というデメリットがあります。
それぞれの内容について確認し、支払い名人の理解を深めていきましょう。
メリットは支払い金額の管理がしやすい点
支払い名人のメリットはなんといっても「支払い金額の管理がしやすい」という点です。
1回払いや分割払いを選択した場合は口座から引き落とされる金額が毎月異なるため、急な出費が必要となった場合は口座残高が残っていないということになりかねません。
しかし支払い名人を活用すれば毎月の支払額が決められるため、お金の流れが予測できるメリットがあります。
支払額を大きくしておけば実質1回払いと変わりありませんし、万が一支払額を超えた場合でも初回手数料は無料です。
支払い金額の管理のしやすさという点において、是非活用したいメリットであるといえるでしょう。
利息が膨らみやすい点に注意
支払い名人には「支払い金額の管理がしやすい」メリットがある一方で、「利息が膨らみやすい」という点に注意しなければなりません。
先ほどのシミュレーションでは6月30日に7万円のお買い物をした場合を例に挙げましたが、実際には支払期間中もカード利用で新たな支払いが発生するのが一般的です。
もちろん支払額を超えなければリボ払いになることはありませんが、支払い残金がある限り翌月へ繰越されます。
支払額を超える利用があった場合は、雪だるま式にリボ払いの手数料(利息)が大きくなってしまうデメリットがあります。
リボ払いは確かに支払額を毎月均等にできますが、リボ払い手数料(利息)が発生することを避けることはできません。
しかし支払い名人には「初回手数料無料」という最大の特徴があり、これを活用しない手はありません。
それでは次に、支払い名人の「利息が膨らみやすい」という注意点を解決する方法についてお伝えしていきます。
支払い名人の利息を極力少なくする方法
支払い名人の利息を極力少なくする方法には
という2つの方法があります。
それぞれの方法について具体的に解説していきます。
初回手数料無料を利用してまとめ払い(繰上返済)で手数料を回避
初回手数料無料を利用してまとめ払い(繰上返済)をすれば、リボ払い手数料を回避することが可能です。
まとめ払い(繰上返済)の方法は2通りあります。
- 毎月のお支払い日に増額して支払う方法
- 毎月のお支払い日よりも早く支払う方法
たとえば支払額を3万円に設定しているときに5万円のお買い物をして「毎月のお支払い日よりも早く支払う方法」でまとめ払い(繰上返済)をする場合で考えてみましょう。
この場合ですと、支払額3万円を超えた2万円に対して2回目以降の手数料がかかることになります。
しかしその2万円を先にまとめ払い(繰上返済)してしまえば口座から引き落とされる金額は3万円で済みますから、リボ払いの手数料を支払う必要がなくなるのです。
この方法の注意点としては、まとめ払い(繰上返済)できる余裕があることが前提になっている点です。
そもそも繰上返済できる資金がなければ、リボ払い手数料を支払って返済していくしかありません。
毎月の支払額を返済能力の範囲内で高めに設定して手数料を回避
毎月の支払額を高めに設定しておけば、手数料を支払う必要がなくなります。なぜなら、支払額の範囲を超えなければ、リボ払いにならない仕組みだからです。
先ほどと同様に、5万円のお買い物をした場合で考えてみましょう。
支払額が3万円に設定されていたためにリボ払い手数料が発生してしまいましたが、支払額を8万円に設定すれば、5万円のお買い物をした場合でもリボ払い手数料がかかることはありません。
この方法における注意点としては、「返済能力の範囲内で」毎月の支払額を高めに設定するという点です。
返済能力以上の支払額を設定してしまえば支払うことができず、残高不足で引き落としができない可能性が高くなります。
口座引き落としができなかったという事実は信用情報に傷をつけることになるため、最悪の場合はカード利用が停止になることも考えられます。
支払い名人で手数料を回避するためには、「返済能力の範囲内で」毎月の支払額を高く設定するようにしましょう。
これまでご紹介してきたとおり、支払い名人には「利息が膨らみやすい」という注意点はあるものの、これらの方法を上手に活用すれば支払い名人のメリットだけを受けることが可能となることがわかりました。
ここまでの内容を踏まえて、最後に支払い名人の利用に向いている人をご紹介していきます。
これで自分が支払い名人を活用するべきかどうかを、確実に判断することができるようになります。
支払い名人の利用に向いている人
支払い名人の利用に向いている人には、
が挙げられます。
それぞれ支払い名人が向いている理由について詳しくお伝えしていきます。
手数料を含めた毎月の支払額を把握できる人
手数料を含めた毎月の支払額を把握できる人なら、支払い名人を上手に活用することができるでしょう。
支払い名人によるリボ払い手数料は、こまめに利用金額や支払い残高を確認する必要があるからです。
リボ払いには、利用金額と支払額の差額が大きくなるほど、手数料(利息)が大きくなる特徴があります。
12万円のお買い物を毎月1万円ずつ支払うと、単純に1年かけて返済を続けることになります。
そのため、手数料を含めた毎月の支払額を把握していなければ、あと何回支払う必要があるのかわからないままカード利用を重ねることになってしまいます。
言い換えると、手数料を含めた毎月の支払額を把握できない人は「リボ払い地獄」に陥る可能性が高くなってしまうため、支払い名人の利用はおすすめできません。
毎月の支払いを把握する自信がない人は、支払い名人の利用はせず、できればクレジットカードの利用限度額を下げて、余分な枠を減らしておくことをおすすめします。
カードの利用回数が少ない人
カードの利用回数が少ない人なら支払い名人をお得に活用することができます。
なぜなら、「カードの利用回数が少ない=設定した支払額を超えることはない」と考えることができるからです。
たとえば、
- JCBカードをサブカードとして活用する
- JCBカードを公共料金の支払いだけに使っている
というような場合です。
カードの利用回数が少ない人なら、支払い名人のメリットだけを受けることができるでしょう。
ショッピング保険が付帯していないカードを持っている人
ショッピング保険が付帯していないカードを持っている人は支払い名人の利用をおすすめします。
支払い名人を利用することで、国内で購入した商品にもショッピング保険をかけることができるからです。
ただし、支払い名人は設定した支払額を超えると自動でリボ払い手数料が発生する支払い方法です。
手数料が膨らみ過ぎてリボ払い地獄にならないように、注意して使用する必要があることを忘れないようにしましょう。
まとめ
JCBカードの支払い名人はいかがでしたか?最後にもう一度支払い名人についておさらいしましょう。
まとめ
- 支払い名人とは「設定した支払額を超えると自動でリボ払いになる仕組み」で初回手数料は無料
- 支払い名人の自動リボ払いのメリットは「支払金額の管理がしやすい」「ショッピング保険が付帯される」
- デメリットは「利息が膨らみやすい」
- リボ払い手数料の支払いを回避するためには「まとめ払い(繰上返済)」と「支払額を高く設定する」という2つの方法がある
最後にまとめた「支払い名人の利用に向いている人」を参考にして、自分が利用すべきかどうかを是非確認してみてください。
利用してみようと思い、JCBカードに興味を持たれた方はこちらの記事を参考にしてみてください。
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イーデス編集部
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