PayPayでデビットカードは利用可能!メリットとデメリットに迫る
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PayPayではデビットカードを利用できます。
登録方法はクレジットカードと同じで、PayPayアプリ上でかんたんにおこなえます。
ただ、デビットカード利用の良さがある一方で、おすすめできない面も・・・。
この記事では、PayPayでデビットカードを利用する方法のほか、利用するうえで知っておきたい情報を紹介します。あえてデビットカードを使うかどうかの判断材料になれば幸いです。

新井智美 / トータルマネーコンサルタント
PayPayでデビットカードを利用することのメリットは本文に記載されている通りですが、それ以外にもPayPayとデビットカードを連携させることで、デビットカード側の不正利用対策も合わせて活用することができるというメリットがあります。
デビットカードの中には、利用ごとに登録したメールアドレスに利用通知メールを送信する機能が設けられているものもありますので、そのような機能を利用することで不正利用が発生した場合もいち早く気が付くことができ、安心して使うことができます。
さらに、PayPayの補償は、不正利用の被害に遭ったすべてのPayPayユーザーが対象となっている点も注目すべきでしょう。
その補償内容は充実しており、アカウントを持っていないにもかかわらずPayPayからの請求が来たという場合でも補償の対象となります。
補償を受けるには、PayPayの公式ホームページの「不正利用被害に伴う補償申請フォーム」から行うことができますし、また、デビットカード側でも補償がつくため、2重の補償が受けることができることからより安心と言えるでしょう。
ただし、補償を受けるには、損害発生日から60日内であること、家族や同居人の利用ではないこと、警察に被害届を出していることなど、いくつかの条件があります。
そのため、被害に遭った際には速やかに被害届を出し、補償申請を行うことを忘れないようにしてください。
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PayPayでデビットカードは利用できる
「PayPayでもデビットカードは利用できる!」
PayPayの公式ヘルプには特に記載がないため、「使えないのでは?」と考える方もいるようですが、結論、PayPayでもデビットカードは利用できます。
ただし、登録できないケースもあるので、事前情報としていくつかの点は抑えておきましょう。
JCBブランドは不可
デビットカードはPayPayに登録できると伝えましたが、全てのブランドが登録できるというわけではないので注意が必要です。
PayPayに登録できるブランドは、VISA、Mastercardのみに限定されています。
JCBブランドは、唯一PayPayカードのみが登録可能であるため、JCBのデビットカードは使うことができません。
登録方法はクレジットカードと同様
PayPayでデビットカードを利用するためには、PayPayのアプリにカード情報を登録する必要がありますが、登録方法はクレジットカードと同様です。
クレジットカード登録の手順は以下の手順に沿って進めます。
STEP.1
PayPayのホーム画面で[すべて]を選択
STEP.2
機能一覧にある[管理]のなかから[カード追加]を選択
STEP.3
クレジットカード情報をカメラで読み取るか[カード番号を直接入力する]を選択
STEP.4
クレジットカード情報を入力し[追加する]を選択
STEP.5
クレジットカード登録完了
なお、カード登録は、カメラで撮影してカード番号を読み取る方法と直接カード番号を入力する方法が用意されています。
カードによってはカメラで上手く読み取れない場合があるため、その場合は、直接入力を試しましょう。
登録不可となる原因
VISA、Mastercardブランドのデビットカードを登録しているにもかかわらず、登録時にエラーとなる原因は、「カード番号や期限、セキュリティコードのミスが大半」ですので、落ち着いて再登録をしましょう。
それでも登録できない場合は、以下の理由が考えられます。
すでに別のPayPayアカウントに登録されている
一つのカードを複数のPayPayアカウントに登録することはできません。
過去に使用していたPayPayアカウントで登録したままになっていないか、誤って家族が登録していないかを確認しましょう。
なお、登録は本人名義のものしかできないので、誤って家族が登録していた場合はカード情報の削除を推奨します。
PayPayにて本人確認を完了している状態で、自身の名義でないカードを登録した場合などは、利用ができなくなるケースもあるので、特に注意が必要です。
カードが最大登録枚数に達している
PayPayに登録できるカードは、クレジットカード、デビットカードを合わせて3枚までです。
既に3枚登録されている場合は、新たに登録することはできないので、利用していないカードを削除してから登録してみましょう。
カード会社が何らかの理由で止めている
カード会社側が使用を制限している時にもエラーが発生します。
その場合は、PayPay側では対応ができないので、カードの裏面に記載の問い合わせ先へ電話をして確認しましょう。
PayPayにデビットカードを連携させる5つのメリット
では、ここからはPayPayでデビットカードを使うメリットの話に移ります。
筆者が考える主なメリットは以下の5つです。
メリット
PayPay残高へのチャージが不要
PayPayで支払う際の方法は主に2通りあります。
一つ目はPayPayカードや銀行口座などからPayPayにチャージして、PayPay残高から支払う方法。
そして、もう一つはPayPayに登録したクレジットカード、デビットカードで支払う方法です。
前者は「チャージ」という一手間が発生しますが、 後者は、そのまま支払いに移るため、よりスムーズに支払いが完了します。
この便利さは、デビットカードを用いてPayPayで支払う際のメリットの一つと言えるでしょう。
使い過ぎを抑えられる
デビットカードはその特性上、引き落とし先の銀行口座の残高を上回る金額を支払うことができないので、自然と使い過ぎを抑えられます。
PayPayは頻繁にキャンペーンを行うため、ついついPayPayの利用機会が増えてしまうことも少なくありませんが、身の丈にあった使い方ができるのは家計には安心です。
さらに不安な方は、PayPayを含め、QR決済用のデビットカードと銀行口座を作り、そこでのお金の動きのみに制限してしまう方法をおススメします。
「先月は使いすぎたので、今月は口座にお金を入れないでおこう」という単純な発想で、自身の使い過ぎをコントロールできます。
また、支払い金額の上限はPayPay上でも細かく設定することが可能です。

即時引き落としで管理が簡単
PayPayの利用金額自体はアプリからリアルタイムで確認できますが、デビットカードを経由して支払う場合は銀行口座からもすぐにお金が引き落としされるので、“使った感”がより直接的にわかります。
現金で支払う時と比較しても、出金元が財布か口座かの違いでしかないので、「基本的に現金派」という方にも管理はしやすいはずです。
持ち歩き要らずで不正利用の予防になる
現金派の方がクレジットカードやデビットカードを敬遠する理由の一つとして、「落とした時、紛失時が怖い」というものがよく挙げられますが、PayPayにはその心配はありません。
一度登録してしまったカードは、持ち歩きせずともPayPay上で利用できます。
また、PayPayを登録したスマートフォンなどを失くしてしまい、第三者に不正利用される心配をされる方は、PayPayの設定にて「端末の認証を有効にする」をオンにしましょう。

オンの状態では、Face IDやパスワードを入力しないと支払いができない状態となるので、セキュリティ強度は飛躍的に上がります。

高校生から利用できる
PayPayは、(2021年3月時点)全国316万ヵ所で導入されているため、当然、大人以外だけではなく高校生など未成年も日常の光景としてよく見かけるはずです。
自動販売機、コンビニなどはその代表的な例でしょう。
通常、これらでお金を支払う場合は、現金が第一選択になりがちですが、「PayPay×デビットカード」の組み合わせであれば、未成年でもPayPayでの支払いも可能です。
デビットカードは銀行口座の開設が主条件であるため、クレジットカードと異なり、学生でも持てるものも多く用意されています。
PayPayを一つのお小遣い管理アプリとして用いて、親と子供で管理していく方法を取り入れるのも一つかもしれません。PayPayでのデビットカード利用時の3つのデメリット
代表的なメリットとして5つ取り上げましたが、ここからはデメリット面を触れてみましょう。
PayPayにデビットカードを連携させる3つのデメリット
ここからはデビットカードを連携させるデメリットについて紹介します。
特に注意が必要なものはありませんが、その中で筆者が考えるデメリット面は以下の3つです。
デメリット
PayPay側のポイントは付かない
PayPayは、支払方法、支払先、支払い状況によって、基本還元率は0.5%から2.0%の間で変動し、PayPayポイントという形で還元されます。
しかし、このPayPayポイントを得られるのは、PayPay残高もしくはPayPayカードを用いてPayPayで支払った時のみです。
よって、デビットカードを登録して支払った場合には、PayPayポイントは手に入りません。
PayPay独自のキャンペーンとの相性が悪い
「PayPayポイントとデビットカードとの相性の悪さ」については上述の通りですが、その傾向は、PayPayの特徴である魅力的な独自キャンペーンに対しても同様です。
PayPayは「●●%還元」といったポイント還元キャンペーンを度々行っていますが、ほぼ還元条件に「PayPay残高またはPayPayカードでの支払い」が盛り込まれています。
そのため、デビットカードではこれらの恩恵を得られることはほとんどありません。
一方、PayPayのもう一つの武器であるPayPayクーポンについては、(2021年4月現在)支払方法に制限はありません。
PayPayクーポンはPayPay上で簡単に獲得ができ、獲得すれば自動的に支払い時に適用されるので、デビットカード利用の方でも活用できます。

ポイント還元率は期待薄
こちらはPayPayに限った話ではないですが、1%以上の(ポイントバックもしくはキャッシュバック)還元率のデビットカードは数えるほどしかありません。
基本的にデビットカードの還元率は0.2%~0.5%が多く、「PayPayポイントが得られない分をデビットカード自体の還元率で補う」という考えは難しいです。
そのため、「PayPay×デビットカード」で得られるポイント還元などはおまけ程度に考えましょう。
PayPayでのデビットカード利用に向いてる人
これまでの話を踏まえて実際にPayPayでデビットカードを使うのは、どんな人が向いているのかまとめてみたいと思います。
PayPayでのデビットカード利用が向いている人
- 現金と同じ感覚でPayPayを使いたい
- PayPayをスムーズに使いたい
- お得感は二の次でOK
やはり、「PayPay×デビットカード」の最大のメリットは、現金と同じ感覚で使える点でしょう。
なるべく現金以外を使いたくない方にもおススメのセットです。
チャージ形式ではなく、すぐに決済できるので、一度この便利さを体験すれば、離れられなくなるはずです。
ただし、ポイント還元を重視する方には向いていません。
ポイント還元を優先する場合は、チャージする手間はありますが、PayPay残高での支払い、もしくはPayPayカードを使いましょう。
PayPay利用におススメのデビットカード3選
では、最後にいくつかPayPayの利用にもおススメのデビットカードを簡単に紹介したいと思います。
特徴を簡潔に整理したので、PayPayで使うデビットカードをこれから探したい方は参考にしてください。
いずれも年会費無料であり、PayPay以外の用途にも使いやすいカードです。
PayPay銀行 Visaデビットカード
「PayPay銀行 Visaデビットカード」はもちろんPayPayでの利用可能なデビットカードです。
PayPayマネーの出金手数料0円で、本人確認後ならチャージしすぎてしまっても無料で出金できることも特徴です。出金手数料が無料なのはPayPay銀行だけなのでPayPayとの相性が良いデビットカードと言えるでしょう。
還元率は利用額500円につき1円の0.2%ですが、キャッシュバックによる還元なのでポイント交換などの手間やポイントの期限切れの心配も要りません。
また、カードレスVisaデビットとして口座開設後にWebからご自身でカード番号を最大4枚まで発行でき、お店によって使い分けるということも可能。
使わないときはカード番号を停止できるので安心して利用できます。
GMOあおぞらネット銀行デビット
「GMOあおぞらネット銀行デビット」はPayPayで利用可能なデビットカードです。
ご利用状況によって優遇されるカスタマーステージで0.6%~最大1.2%がキャッシュバックよる還元が受けられるのが特徴。
通常時でもご利用額の0.6%のキャッシュバックによる還元が受けられ、カスタマーステージは年4回のステージ変更のチャンスがあり、3ヶ月間の合計利用額や外貨普通預金残高などの判定条件があります。/p>
GMOおあおぞらネット銀行の口座開設された15歳以上の方が対象で審査なしで作れるうえに年会費も無料の作りやすいデビットカードです。
サインや暗証番号不要でタッチのみでお買い物ができるVisaのタッチ決済にも対応。
さらにアプリで利用履歴を確認できるので、使いすぎる心配も少なくシッカリ管理できることもメリットです。
Sony Bank Wallet
「DESIGN AWARD 2017」にも輝いたデザイン性が目を引くデビットカードで、ソニー銀行の口座開設ができる方はどなたでも持つことができます。
ただし、ソニー銀行の口座開設条件は以下の通りですが、Sony Bank Walletの発行は満15歳以上しかできません。
Sony Bank Walletはいくつかユニークな特徴を持っていますが、キャッシュバック率が最大で0.5%から2.0%まで上昇するステージ制を用いている点です。
- ステージなし:0.5%
- シルバー:1.0%
- ゴールド:1.5%
- プラチナ:2.0%
プラチナランクまで目指す難易度は高いですが、ソニー銀行で外貨預金や投資信託を行っている方などは視野にも入るでしょう。

菊地崇仁 / クレジットカード専門家
利用できるカードにVisa・Mastercardと見ると、クレジットカードと思う人がほとんどでしょう。
先日、子供に小学生以上が利用できるVisaプリペイドカードで買物に行かせたところ、店員さんに自分のカードじゃないと支払えないと言われたようです。
おそらく、18歳未満でVisaカードを保有しているのはあり得ないという認識だったのでしょう。
しかし、Visaブランドであってもデビットの場合は15~16歳以上、プリペイドの場合は年齢制限なしの場合もあります。
デビットやプリペイドは利用できる店舗が限られている事もありますが、○○ペイなどでは利用できる事も多いです。
3Dセキュアに対応しているデビットカードの場合は、本人認証する事で、クレジットカードと同じ条件で利用可能です。
まとめ
ここまで読めば、PayPayでデビットカードを有効的に利用する方法だけではなく、自身にとってデビットカードがふさわしいカードかどうかまでわかったはずでしょう。
日頃のPayPay利用の方法を少し変えるだけで、その便利さは大きく向上します。
これまでPayPayを使っていなかった方も、このタイミングで導入を検討してみてはいかがでしょうか。