
住宅購入時の手付金が払えないときの対処法!相場や住宅ローンに組み込めるか解説
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中古マンションや注文住宅、建売住宅など、どの種類の住宅を購入する場合にも手付金を支払う必要があります。
手付金は数十万円~数百万円と高額なものであり、支払いが難しいと悩んでいる人もいるでしょう。
そこで本記事では、手付金が払えない場合の対処法を紹介します。
手付金を借りる方法も紹介するので、これらから住宅の購入を検討している人はぜひ参考にしてください。
ファイナンシャルプランナー
監修者金子 賢司
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、金融に興味を持ち、資産運用やローンなどの勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
株式会社エイチームライフデザイン
編集者イーデス編集部
「ユーザーが信頼して利用できるWEBメディア」を目指す編集部チーム。実際のユーザーの声や業界知識の豊富な専門家の協力を得ながら、コンテンツポリシーに沿ったコンテンツを制作しています。暮らしに関するトピックを中心に、読者の「まよい」を解消し、最適な選択を支援するためのコンテンツを制作中です。
■書籍
初心者でもわかる!お金に関するアレコレの選び方BOOK
■保有資格
KTAA団体シルバー認証マーク(2023.12.20~)
■許認可
有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可・許可番号:23-ユ-302788)
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住宅購入時にかかる手付金とは
住宅購入時にかかる手付金とは、売買契約を締結する際に支払うお金のことです。
売買契約の成立を証明するものであり、買主が一方的に契約をキャンセルしないための保証という役割があります。
支払った手付金は契約を成立させるための預け金として扱われ、最終的な購入価格から差し引かれます。
そのため、手付金は、購入価格に上乗せして支払うものではありません。
住宅購入時に支払った手付金は返ってくる?
住宅購入時に支払った手付金は購入代金に充てられるため、基本的には返ってきません。
しかし、以下のケースに該当する場合には手付金が返ってきます。
- 住宅ローン特約に該当する場合
- 手付金を倍返しにして売主都合で契約をキャンセルする場合
- 売主が契約違反をした場合
- 売主が倒産した場合
たとえば、住宅ローンの審査に通らずに住宅の購入費を用意できなかった場合には、住宅ローン特約によって手付金が戻ってきます。
売主である不動産会社が倒産し、物件の引き渡しができない場合にも、手付金が戻ってくることがあります。
なお、上記のいずれのケースも契約解除となった場合です。
そのため、問題なく手続きが進む場合には該当しないものと覚えておきましょう。

金子賢司からのコメント
ファイナンシャルプランナー
住宅ローン特約とは、買主が住宅ローンの審査に通らなかったときには、無条件で契約を解除できるという特約です。違約金などの負担もなく、手付金も無条件で返還されます。
しかし住宅ローン特約は、住宅ローンの審査に通らなかった場合、一定期間後に自動的に契約解除となる「解除条件型」と、一定期間解除できる権利が発生する「解除権留保型」があります。
後者の場合、手続きが遅れると手付金の放棄をせざるを得なくなる可能性があります。
手付金と頭金の違い
手付金と混同しやすいものに頭金があります。
頭金とは、住宅ローンを組んで物件を購入する際、最初に支払うまとまったお金のことです。支払った頭金の分だけ住宅ローンの借入額が減り、支払う利息額も抑えられます。
手付金と頭金の主な違いは、支払うタイミングです。
手付金は売買契約の成立を証明するものであることから、契約時に用意が必要となるのに対し、頭金は住宅の引き渡し時に支払います。
住宅購入時にかかる手付金の相場
住宅購入にかかる手付金の相場は、購入額の5%~10%程度です。
たとえば、4,000万円の新築住宅を購入する場合には、200万円~400万円程度の手付金が相場となります。
宅地建物取引業法第39条により、売主が不動産業者の場合は、手付金が購入額の20%を超えてはいけないと定められています。
20%を超えない範囲であれば売主と協議をして決めてよいとされており、手付金を0円として取引をするケースも存在します。
(手付の額の制限等)
第三十九条
宅地建物取引業者は、自ら売主となる宅地又は建物の売買契約の締結に際して、代金の額の十分の二を超える額の手付を受領することができない。
住宅購入時にかかる手付金を支払うタイミング
住宅購入時に支払う手付金は、通常、住宅ローンの本審査前に行われます。
審査結果が確定する前に支払うため、審査に通らずに購入資金を借り入れられない場合、住宅を購入できないリスクがあります。
このような場合に備えて、不動産の売買契約では住宅ローン特約が設けられていることが多く、審査に落ちてしまった場合にはペナルティなしで契約を解除できて、さらに手付金を返金してもらえることがあります。
なお、手付金の支払いは現金が一般的ですが、預金小切手を用いることも可能です。
現金や小切手を持ち歩くことに不安がある場合は、振り込みでの支払いへ変更できるかどうか、担当者に相談するとよいでしょう。
住宅購入時にかかる手付金は住宅ローンに組み込める?
住宅ローンとは、住宅の購入資金に充てるお金を借りるために利用できるローンです。
手付金は住宅を購入するために支払う費用ではないことから、住宅購入時にかかる手付金は住宅ローンに組み込めません。
物件の購入価格をすべてローンでまかなう「フルローン」の場合も同様です。
そのため、住宅を購入する際は、ローンで借り入れる購入資金とは別に、手付金として現金を用意する必要があります。
住宅購入時の手付金が払えないときの対処法
「購入したい物件が見つかったけれど、手付金が高くて支払えない」と悩んでいる人もいるでしょう。
そのような場合には、以下の対処法を実践することがおすすめです。
- 手付金の減額を交渉する
- お金を借りて住宅購入時の手付金を支払う
手付金が支払えない場合は、まず売主に減額を交渉しましょう。
買い手が見つからない、などの理由でどうしても売りたいと売主が考えている場合には、減額交渉に応じてもらえることがあります。
しかし、減額交渉が難しい場合にはお金を借りて工面することがおすすめです。
手付金の減額を交渉する
住宅購入時の手付金が払えない場合、売主(不動産業者の場合は担当者)に手付金の減額を交渉しましょう。
手付金は売主と協議をして決めるものであるため、交渉次第では手付金を減額してもらえることがあります。
「物件の買い手がなかなか見つからず、どうしても売りたい」と売主が考えている場合には、減額交渉に応じてもらえる可能性が高いでしょう。

金子賢司からのコメント
ファイナンシャルプランナー
買主の都合で契約を解除する場合、買主は手付金を放棄すれば済みますが、売主の都合で契約を解除すると、手付金倍返しとなります。 そう考えると、なかなか売主の都合で契約解除というのは考えにくいでしょう。
しかし人気の物件は、手数料を多く払ってでも欲しいという人が他に現れる可能性があります。
売主は手付金倍返しをしてでも、メリットがあるというケースは起こり得るのです。 理想的な物件はなかなか見つからないので、手付金の交渉は慎重に行ってください。
お金を借りて住宅購入時の手付金を支払う
手付金の減額が認められなかった場合には、お金を借りて手付金を支払いましょう。
「借入は嫌」という理由で手付金を用意しなければ、物件を購入できず、ほかの人が物件を購入してしまう可能性があります。
気に入る物件を見つけることは簡単ことではないため、一時的にでも借金をして手付金を支払うことがおすすめです。
手付金を借りる方法はいくつかあり、次項から方法別のメリット・デメリットを詳しく解説します。
住宅購入時の手付金を借りる方法
ここからは、住宅購入時の手付金を借りる方法を3つ紹介します。
融資スピードや審査の有無、借りられる金額の大きさなどに基づき、総合的な評価の高いものから順に紹介していきます。
お金の工面しやすさだけではなく、現実的に優先順位が高いかどうかという点も考慮しているため、手付金の借入を検討している人は参考にしてください。
対処法 | 融資スピード | 審査の有無 | 金利 |
---|---|---|---|
親にお金を借りる | 最短即日 | なし | - |
会社の融資制度を利用してお金を借りる | 2週間~3週間 | あり | 年2.0%~4.0% |
カードローンでお金を借りる | 最短即日 | あり | 年3.0%~18.0% |
手付金は数十万円~数百万円と高額であり、利息も高額になりやすいです。
そのため、まずは親にお金を貸してもらえないか相談することがおすすめです。
親からの借り入れが難しい場合には、低金利で借りられる社内の融資制度を検討し、勤務先に融資制度がない場合にはカードローンを利用しましょう。
- 親が支援してくれる場合は「親にお金を借りる」がおすすめ
- 勤務先に融資制度がある場合は「会社の融資制度」がおすすめ
- 親の支援も勤務先に融資制度もない場合は「カードローン」がおすすめ

金子賢司からのコメント
ファイナンシャルプランナー
手付金は住宅ローン契約をする前に支払うものです。 そのため手付金をローンで借りると、その後の住宅ローンの審査でマイナスの影響を与えることあります。
またローンの返済で延滞をしてしまうと、さらに審査ではマイナスに働くでしょう。肝心な住宅ローン審査に影響する可能性があるため、手付金をローンで借りた時は速やかに返済してください。
理想は住宅ローン審査までには返済を終わらせておくことです。
親にお金を借りる
売主が手付金の減額交渉に応じてくれない場合には、親からお金を借りて工面できないか検討しましょう。
- 審査がない
- 利息を抑えられる
- 贈与とならないように注意が必要
親からお金を借りる場合は高額な利息が発生しない場合がほとんどのため、利息を抑えたい人におすすめの方法です。
年間110万円以上の贈与には税金が発生するため、110万円以上を借りる場合には贈与と見なされないように、借用書を作成したうえで期日までに返済しましょう。
なお、特定の要件を満たして「住宅取得等資金贈与」と見なされた場合、500万円までの贈与であれば税金は発生しません。

金子賢司からのコメント
ファイナンシャルプランナー
親から贈与を受ける場合、親や祖父母といった直系尊属からの贈与なら、最大1,000万円まで非課税となる「住宅取得等資金の贈与税の非課税措置」が利用できるかもしれません。
贈与する側、贈与を受ける側、購入する物件の環境性能など、さまざまな要件が求められますが、贈与税がかからないのは大きなメリットと言えるでしょう。
たびたび延長されている制度なので、自身が要件に該当しないか、確認してみましょう。 国税庁のサイトで確認ができます。
会社の融資制度を利用してお金を借りる
会社の中には、福利厚生の一環として融資制度を設けていることがあります。
給料の前借りとは異なり、会社の資本から借りられるため、翌月の給料には影響しません。
- カードローンよりも審査が甘い傾向にある
- 翌月の給料に影響しない
- すべての会社に融資制度があるわけではない
会社の融資制度はカードローンよりも審査が甘い傾向にあるため、カードローンの審査に落ちたことがある人でも利用できる可能性があります。
勤務先に融資制度があるかどうかを確認しましょう。
カードローンでお金を借りる
親からお金を借りられず、さらに勤務先に融資制度がない場合には、カードローンの利用を検討しましょう。
- 最短即日で借入できる
- 住宅ローンの審査に影響する可能性がある
- 無利息期間を設けているサービスもある
- 会社の融資制度より金利が高めに設定されている
消費者金融カードローンの中には、最短即日で手付金を借りられるものもあります。
会社の融資制度より金利が高めに設定されていますが、無利息期間を設けているカードローンを選んで期間内に返済することで、無利息で借入することが可能です。
ただし、カードローンを完済してから5年間は、カードローンの利用履歴が信用情報機関に残る点に注意が必要です。
住宅ローンの審査では信用情報が確認されるため、カードローンの利用履歴が不利に働かないように期日までに返済する必要があります。
おすすめの消費者金融カードローンはプロミス
手付金の借入にカードローンを利用する場合には、プロミスがおすすめです。
- 最短3分※1で融資を受けられる
- Web・アプリなら24時間365日申込める
- 初回借入日の翌日から30日間は利息0円※2
※1.申込みの時間帯や利用する銀行によって、当日中の融資ができない場合があります。
※2.30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とweb明細利用の登録が必要となります。
金利 | 年4.5%~17.8% |
---|---|
審査時間 | 最短3分※ |
融資スピード | 最短3分※1 |
web完結 | 〇 |
無利息期間 | 初回借入日の翌日から30日間※2 |
学生の利用 | 〇(18歳以上の場合)※3 |
※1.申込みの時間帯や利用する銀行によって、当日中の融資ができない場合があります。
※2.30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とweb明細利用の登録が必要となります。
※3.申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類の提出が必須となります。高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込できません。
プロミスは、実質年率が年4.5%~17.8%で、利用限度額が最大500万円のカードローンです。最短3分※1で融資を受けられるので、手付金が必要となったタイミングですぐに借入できます。
また、30日間の無利息期間サービスを提供している点も魅力です。初回借入日の翌日から30日間は利息が発生せず、短期間であれば利息を抑えて利用できます。※2
※1.申込みの時間帯や利用する銀行によって、当日中の融資ができない場合があります。
※2.30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とweb明細利用の登録が必要となります。
借入金利 | 年4.5%~17.8% |
---|---|
無利息期間 | 30日間 |
融資時間 | 最短3分※ |
- Web契約で最短3分融資も可能※
- 最短10秒での振込可能(24時間振込可能な金融機関の口座を持っていること)
- 申込、借入、返済24時間OK!
※融資時間:申込時間や審査により希望に沿えない場合があります。無利息期間:30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。新規契約時の融資上限:本審査により決定となります。18歳、19歳の申込みについて:申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類の提出が必須となります。高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込できません。
住宅購入時にかかる手付金の借入が難しい場合は手付金の少ない物件も検討しよう
手付金が支払えないときの対処法として、減額交渉や借入方法を紹介しました。
しかし、これらの方法でも手付金を用意できない場合は、購入する物件を再検討し、より安い手付金で契約できる物件を見つけることがおすすめです。
手付金を0円で契約できる物件もありますが、契約解除ができない点には注意しましょう。
何かしらの理由によって契約を解除したい場合、損害賠償が請求されるため、安く抑えたいからといって手付金が0円の物件は容易に選ばないようにしましょう。
まとめ
住宅購入時にかかる手付金の相場は、購入額の5%~10%程度です。
数十万円~数百万円と高額であるため、支払いが難しいと感じている人は多いでしょう。
そのような場合にはまず売主に減額交渉をしてみることがおすすめです。
どうしても売りたいと売主が考えている場合には、減額交渉に応じてもらえることがあります。
減額交渉に応じてもらえない場合には、親や勤務先の融資制度、カードローンを利用してお金を借り入れることがおすすめです。
審査に通過できずに借入できなかった場合には、より少ない手付金で契約できる物件を探しましょう。
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- ※プロミス:※融資時間:申込時間や審査により希望に沿えない場合があります。無利息期間:30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。新規契約時の融資上限:本審査により決定となります。18歳、19歳の申込みについて:申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類の提出が必須となります。高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込できません。
- ※アコム:※審査時間・融資時間:申込時間や審査により希望に添えない場合があります。
- ※アイフル:※申込の状況によっては、希望に沿えない場合があります。